JPS5828049Y2 - リフトア−ムを有する作業機具用スタンド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフロントローダ、除雪機等のリフトアームを有
する作業機具を地面に立置しておくスタンド装置に関す
る。

一般にフロントローダ、除雪機等の前部作業機具は、不
使用時、トラクタ等の車輌から取外された状態で立置し
ておくことが好ましい。

これは再使用時、立置されている前部作業機具の位置ま
で車輌を移動すると、前部作業機具を移動させることな
く、両者を連結することができ、不要な作業がなくなり
且つ連結作業も容易になるからである。

従来のスタンド装置には、外筒内に棒材を摺動可能に挿
入し、前記棒材の先端をリフトアームに回動自在に連結
した伸縮型のものがある。

この従来装置では、前記棒材の先端部をリフトアームに
係止することによって、作業機具を立置しておくために
必要なリフトアームとの角度を保持し、作業機具使用時
には縮少し且つリフトアームに沿って装着できるように
構成されている。

前記従来装置では、作業機具を立置させるとき、棒材の
先端部でリフトアームに係止されているだけであるので
、リフトアームの前後方向の荷重に対して非常に不安定
であり、また棒材の軸方向に加わる荷重により、外筒に
設けた棒材用ストッパの機能が減衰し、立置していた作
業機具が倒れるという事故を招くおそれがある。

本考案は以上のような従来装置の欠点に鑑み、リフトア
ームの前後方向の荷重及び垂直方向の荷動を十分支持し
、車輌から取外された作業機具を安定した状態で立置し
ておくことができるスタンド装置を提供することを目的
とする。

本考案リフトアームを有する作業機具用スタンド装置は
、一端がリフトアームに枢支されており且つ他端が接地
可能なスタンド部材と、一端がこのスタンド部材の中間
部に他端がリフトアームに夫々枢支されており且つリフ
トアームに対するスタンド部材の位置決めを行なう連結
杆と、前記スタンド部材の一端の枢支を解放し且つスタ
ンド部材をリフトアームに沿わせた状態でスタンド部材
をリフトアームに装着する固定手段とから構成されてい
ることを特徴とする。

以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。

第１図乃至第４図は本考案スタンド装置の第１実施例を
示しており、このスタンド装置１はトラクタ２に取付け
られるフロントローダ３に装着した実施例であるが、除
雪機等の他の作業機具にも適用できる。

スタンド装置１はフロントローダ３の作業部４を支持し
ているリフトアーム５に装着されておリ、リフトアーム
５に溶着されている支持部材１１．１２と、支持部材１
１にピン１３を介して枢支されているスタンド部材１４
と、このスタンド部材１４の中間部に一端が前記支持部
材１２に他端が夫々枢支されている連結杆１５と、スタ
ンド部材１４をリフトアーム５の長手方向に沿った収納
状態に保持する固定手段１６とを備えている。

前記リフトアーム５は通常、第１アーム５ａ及び第２ア
ーム５ｂとを有しており、リフトシリンダ６の取付は位
置の関係上、スタンド装置１は第１アーム５ａに装着す
るほうが好ましい。

スタンド部材１４はＵ字形第１部材２０と、この第１部
材２０の先端に螺合するネジ部２１ ａ及びピン１３が
貫通する軸受部２１ ｂを有する第２部材２１と、前記
第１部材２０の下端に溶着されている接地板２２とから
成る。

前記ネジ部２１ ａは軸受部２１ ｂと接地板２２との
間の距離を調整可能にしている。

連結杆１５はピン２４及びピン２５を介して第１部材２
０及びリフトアーム５に回動自在に連結されており、フ
ロントローダ３を起立状態に立置するために、スタンド
装置１を第２図の状態にセットした場合、第１アーム５
ａに対するスタンド部材１４の角度、即ちスタンド部材
１４の位置を決定するガイド部材及び前後方向の固定金
具となる。

前記連結杆１５は、第１部材２０の側面でピン２４を介
して連結するように構成し、且つ連結杆１５にピン２４
挿入用の孔を複数個形成しておけば、第１アーム５ａに
対するスタンド部材１４の角度を調整可能にできる。

前記スタンド部材１４にはピン１３挿入可能な孔２６が
形成されており、ピン２５からピン２４を通って孔２６
に至る距離は、支持部材１１．１２のピン１３゜２５用
孔間の距離に等しい。

第２図実線状態からピン１３を抜き、スタンド部材１４
を第２図仮想線状態に第１アーム５ａに沿わせ、その後
ピン１３を支持部材１１及び前記スタンド部材１４の孔
２６に挿入することにより、リフトアーム５に対してス
タンド装置１を収納状態に保持することができる。

前記孔２６はピン１３と協働して固定手段１６となる。

また、スタンド部材１４の下端には孔２７が形成されて
おり、この孔２７をリフトアーム５に植設したピン２８
にはめ込み、ピン２８に止めピンを挿入することによっ
て、リフトアーム５に対してスタンド装置１を収納状態
に保持できる。

前記孔２７及びピン２８も固定手段１６となる。

前者と後者の固定手段１６はどちらか一方又は両者を併
用して使用することができる。

前記第１リフトアーム５ａは１本の部材で形成されるか
又は２本の部材を連結杆２９で連結して形成されており
、２本の部材で形成されている場合は、各部材毎に本装
置１を第４図に示すように配置し、同装置１を互いに独
立して又は連結杆３０で連結して同時に操作するように
構成する。

第５図及び第６図は本考案の第２実施例を示しており、
スタンド装置３１はスタンド部材１４の先端を枢支する
支持部材３２のみが第１実施例と異なる。

支持部材３２は第６図から明らかなように第１アーム５
ａに溶着した２枚のＬ形部材で形成されており、両り形
部材で形成された溝３３内を第２部材２１の軸受部２１
ｂが摺動できるようになっている。

前記溝３３は上端部が開放されており、ピン１３が貫通
する下端部は閉鎖されており、軸受部２１ ｂを上端部
から溝３３内に挿入できるが、下端部から抜は出ないよ
うに形成されている。

前記支持部材３２はスタンド部材１４を枢支するだけで
なく、ピン１３を抜いてスタンド装置３１をリフトアー
ム５に収納する場合、スタンド部材１４をリフトアーム
５に沿わせる時のガイドとなる。

第７図は支持部材３２の変形例を示しており、支持部材
３５は平板にピン１３が摺動可能な溝３６を形成し、ス
タンド部材先端を係止するストッパ３７を設けたもので
ある。

前記支持部材３５においては、スタンド装置３１を収納
する時、ストッパ３７を抜いてピン１３を軸受部２１
ｂに挿入したままで、スタンド部材１４をリフトアーム
５の長手方向に沿わずようにその上端を移動させる。

前記各実施例では、スタンド部材１４の上端及び連結杆
１５の一端を支持部材１１．１２，３２．３５で枢支す
るように構成しているが、第１アーム５ａにピン１３．
２５挿入用の孔又は溝３３．３６を形成して、スタンド
装置を第１アーム５ａに直接枢支するように構成しても
良い。

以上のように構成される本考案スタンド装置においては
、スタンド部材は伸縮することがなく、またリフトアー
ムに対する位置を連結杆によって固定されるので、リフ
トアームの前後方向の荷重及び垂直方向の荷重に対して
、十分な支持が可能であり、車輌から取外された作業機
具を起立状態で安定して立置しておくことができる。

また構造が簡単であるので、容易且つ安価に製作できる
。

【図面の簡単な説明】 第１図乃至第４図は本考案リフトアームを有する作業機
具用スタンド装置の第１実施例を示しており、第１図は
本装置をフロントローダに取付けた側面図、第２図は第
１図の本装置を拡大して示した一部断面側面図、第３図
は第２図のｌｌｌ−ＩＩＩ線断面図、第４図は第２図の
ＩＶ矢視図、第５図及び第６図は本考案の第２実施例を
示しており、第５図は本装置をフロントローダに取付け
た側面図、第６図は第５図のＶＩ−ＶＩ線断面図、第７
図は第２実施例の支持部材の変形例を示す側面図である
。 １．３１・・・・・・スタンド装置、２・・・・・・ト
ラクタ、３・・・・・・フロントローダ、４・・・・・
・作業部、５・・・・・・リフトアーム、１４・・・・
・・スタンド部材、１５・・・・・・連結杆、１６・・
・・・・固定手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端がリフトアームに枢支されており且つ他端が接地可
   能なスタンド部材と、一端がこのスタンド部材の中間部
   に他端がリフトアームに夫々枢支されており且つリフト
   アームに対するスタンド部材の位置決めを行なう連結杆
   と、前記スタンド部材の一端の枢支を解放し且つスタン
   ド部材をリフトアームに沿わせた状態でスタンド部材を
   リフトアームに装着する固定手段とから構成されている
   ことを特徴とするリフトアームを有する作業機具用スタ
   ンド装置。