JPS5828049B2 - ケ−ブル．ワイヤ．形材等のための手動切断ペンチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はケーブル、ワイヤー、形材等のための手動切断
ペンチであって相互に枢着されておりはね作用によって
開脚するようになる二つのペンチ握り部を備え、その一
つは固定のジヨウを備え、他方は閉鎖駆動装置を介して
固定ジヨウに対して運動可能なジヨウを作動させ、その
際両ジヨウの少なくとも一方は他方のジヨウに面にした
側に切断力を有するものに関する。

スイス国特許明細書第４２１８６４号によって公知のそ
のようなペンチは前方へ向って開いた口を有し、この口
は切断されるべき工作物の厚さに従って多かれ少なかれ
開脚する。

その順序は彎曲された切断ジヨウにも拘らず工作物はペ
ンチの閉じる際にその口から滑り出し、その結果実際上
比較的細いケーブル、ワイヤー等のみが切断されること
ができるに過ぎない。

本発明は工作物がペンチから滑り出すことなしに僅かな
力によって太いケーブル、ワイヤー、形材等も安全に切
断されることができるような切断ペンチを創造すること
を課題とする。

この課題は本発明によれば両ペンチジヨウが工作物のま
わりを全面的に閉じた口として取囲むことが可能であり
、その日中は両ペンチ握り部の開閉によって零にまで減
少可能であることによって達成される。

本発明によれば可動ジヨウは工作物を包囲している固定
ジヨウの外端に旋回可能に支承されておりかつ工作物を
取囲むべき彎曲枠から形成されており、彎曲枠は閉じる
際に閉鎖駆動装置と係合することになり、そして彎曲枠
の作動の際工作物は両ジヨウの間で縮少され、最後に切
断される。

好ましくは固定のペンチ握り部に可動ジヨウのためのス
リット案内部が設けられている。

可動ジヨウはその外側を歯付セグメントとして形成され
ており、その歯部は旋回軸受のまわりに巻付けられた円
弧上にあり、閉鎖１駆動装置の歯はこの歯部と噛合う。

公知の方法で有利にペンチはいわゆる剪断切断器（Ｖｏ
ｒｂｅ ｉ ５ｃｈｎｅ １ｄｅｒ ）として形成され
ており、その際両切断ジヨウは平らな面によって相互に
案内され、切断器はその都度平らな面とは反対側で工作
物の切口を擦る。

閉鎖駆動装置は可動ペンチ握り部に支承されており、ば
ね作用の下に旋回可能なジヨウの歯付セグメントに噛合
うスラストレバと固定のペンチ握り部に支承された係止
レバとから形成されており、係止レバはばねの作用の下
にあって剪断握り部が旋回して戻された時に歯付セグメ
ントに係入する。

ペンチができる限り小さい力で作動されることができる
ために、可動ペンチ握り部は可動ジヨウの旋回軸受から
歯付セグメントの曲率半径に相当する距離だけ離れて固
定のペンチジヨウに支承されており、一方剪断レバは可
動ペンチ握り部の上端によって歯付セグメントと共働す
るトグル機構を形成する。

結局剪断レバー及び係止レバは共通のロッキング外しス
ライダと係合し、その結果ペンチ調整においてペンチを
単一の握り部の操作によって再び開くという可能性が得
られる。

本発明によるペンチは小さい動力によって操作される手
動工具であり、ケーブル、ワイヤーロープ及び形材の切
断のため、並びに分枝材等の切断のためにも使用される
。

本発明は種々の形で実施されることができる。

その中の一つの実施形を図面に基いて説明する。

ペンチは二つのペンチ握り部、即ち固定握り部１と剪断
握り部２とを有し、両者は結合ピン３を介して相互に旋
回可能に結合されている。

両握り部の間に挿入されつる巻板はね４はペンチ握り部
を両握り部１及び２が常に相互に開脚されるための開放
位置に押圧するように作用する。

固定握り部１の端には固定の切断ジヨウ５とこれを部分
的に被い握り部１上に固定された対抗支承板１６とを有
する。

ジヨウ５は円弧状の切断刃６を有しかつその外端で円弧
状の旋回可能なペンチジヨウ８のためのピン支承部７を
切断刃９と結合する。

第７図に示すように本発明によるペンチはいわゆる剪断
切断器であり、その際両ペンチジヨウ５及び８は切断工
程中子らな面５′又は８′を接触させて相互に滑動し、
そしてその都度相互に反対側の面に切断器６′又は「を
有する。

可動の切断ジヨウ８は旋回カッタとしても表わされてお
り、このジヨウは外周上に歯部１０を備え又は歯付セグ
メントとして形成されており旋回軸受７のまわりを取囲
む円弧に相当する曲率半径Ｒを有する。

剪断握り部２にあるピン１１上に剪断レバ１２が旋回可
能に支承されており、剪断レバ１２はレバーの前端に設
けられた歯１３をばね１４の作用の下に旋回カッタ８の
歯部１０に係入させている。

旋回レバ１２の上側にピン１５が座着され、ピンは対抗
支承板１６の開口１７を通って上方へ突出している。

剪断レバ１２の前方に固定のペンチ握り部のピン１８上
に、係止歯部１９を備えた係止レバ２０が旋回可能に支
承されており、係止レバは同様に対抗支承板１６の開口
２２を貫通して上方へ突出しているピン２１を担持する
。

ばね２３は係止しバ２０の歯１９を歯部１０に係入させ
るように附勢している。

剪断握り部２と剪断レバ１２は歯付セグメント１０に関
連して、第５図に太く表わした線２′及び１２′で示す
ようなトグル機構を形成する。

ばね４の作用に抗して固定握り部１と剪断握り部２を握
りしめると歯付セグメント８．１０は相応した量だけ旋
回軸受７のまわりに旋回される。

その際係止レバ２０はまず歯部１０に対して係脱される
。

旋回運動の終端で係止レバ２０はその歯部１９で歯付セ
グメントに係入し、それによってジヨウ８を固定する。

剪断握り部２の解放の際に剪断握り部２は剪断レバ１２
と共働してその出発位置に旋回して戻され、その際剪断
レバ１２はその歯部１３によって歯付セグメントの歯１
０から係脱される。

ピン１５及び２１は剪断レバ及び係止レバー上で一定寸
法だけ対抗支承板１６の開口１７又は２２を通って対抗
支承板を越えて突出している。

前述のピンの端にロッキング外しプレート２５が載置さ
れている。

ロッキング外しプレートはピン上に載置されたスナップ
リング２４によって保持される。

ロッキング外しプレート２５はばね１４又は２３の作用
に抗して移動されることができる。

それによって歯付セグメント１０での係止レバ及び剪断
レバの解放即ち旋回カッタ８の解放が行われる。

プレート２５（第３図）が右側に戻されるか又は左側に
戻されるかに従って剪断レバ１２か係止レバ２０かのい
ずれかが戻される。

勿論両レバが同時にロッキング外しプレート２５によっ
て係脱されるようにすることもできる。

ペンチの裏面上ピン２６上にラチェツト爪２７が支承さ
れており、ラチェツト爪はペンチが不注意の作動に対し
て安全にされるべき場合には固定のペンチジヨウ５の凹
部２８に係入される。

凹部２８の形はペンチ握り部の共働の際にラチェット２
７の戻しと連動してラチェットの開放を作用するように
形成されている。

本発明によるペンチで作業する場合にまず旋回力ツク８
が第１図に一点鎖線で表わされた位置に旋回して戻され
る。

必要な場合にはロッキング外しプレート２５の戻し旋回
によってレバ１２及び２０によるロッキング作用は中止
されねばならない。

軸受ピン７のまわりの旋回カッタ８の戻し旋回の後に工
作物Ｗは固定カッタ５に挿着されることができる。

その後工作物Ｗのまわりに旋回カッタ８の旋回が行われ
、その際旋回カッタは固定握り部１と対抗支承プレート
１６との間に設けられたスリット２９中に案内される。

旋回カッタ８は歯付セグメント１０が剪断レバ１２に係
入する程度に旋回される。

今ペンチ握り部１又は２の連続的な共働及び解放の繰返
しによって旋回力ツク７が歯付セグメント１０及びレバ
１２又は２０から形成された閉鎖駆動装置によって段階
的に切断送りされる。

その際両力ツタ５及び８の間の内申りは減少される。

内申りが零又はより小さくなるや否や工作物Ｗは両力ツ
クの刃６及び９によって切断される。

工作物の切断の後歯付セグメント１０又は旋回カッタ８
がロッキング外しプレート２５の戻し旋回によって再び
解かれ、解放されることができ、又は第１図に一点鎖線
で表わされた出発位置に旋回して戻されることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるペンチの平面図、第２図は第１図
の矢印Ａの方向に見た側面図、第３図は第１図同様のペ
ンチの図で、閉鎖駆動装置は省略されている、第４図は
第３図の矢印Ｂの方向に見た側面図、第５図は切断され
るべき工作物を収容したペンチヘッドの拡大平面図、第
６図は固定の係止部を備えたペンチヘッドの裏面図、第
７図は第１図のａ −ｂ線に沿う断面図、そして、第８
図は固定ペンチ握り部上に座着された対抗支承板の平面
図を示す。 図中符号；１・・・・・・ペンチ握り部、Ｌ・・・・・
・口中、２・・・・・・ペンチ握り部、Ｗ・・・・・・
工作物、５・・・・・・ペンチジヨウ、８・・・・・・
ペンチジヨウ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 特にケーブル、ワイヤ、形材等のための手動切断ペ
   ンチにして、相互に枢支されかっばね作用によって開脚
   可能な二つのペンチ握り部を備えたものにおいて、一方
   のペンチ握り部１は工作物のための固定支台を形成する
   ジヨウ５に移行しそして両ペンチ握り部５，８の枢支点
   ３の上方に位置する自由端７に工作物のまわりに包囲可
   能で、外面上に歯を備えた可動ジヨウ８が旋回可能に支
   承されており、可動ジヨウ８は工作物のまわりの包囲の
   際に他方のペンチ握り部２によって作動可能な閉鎖駆動
   装置と係合し、閉鎖駆動装置はトグル機構によって形成
   されていることを特徴とする手動切断ペンチ。 ２ 固定ペンチ握り部１に可動ジヨウ８のためのスリッ
   ト案内部が設けられている、特許請求の範囲第１項記載
   の手動切断ペンチ。 ３ 可動ジヨウ８はその外面上に歯付のセグメントとし
   て形成されており、その歯面は旋回軸受７のまわりを取
   囲む円弧上に位置し、その際トグル機構がこれと共働す
   る、特許請求の範囲第１項又は第２項記載の手動切断ペ
   ンチ。 ４ ペンチは剪断切断器として形成されており、その際
   両切断ジヨウ５，８は平らな面５’、８’によって相互
   に案内され、切断器６’、９’はその都度子らな面とは
   反対側の面上で工作物の切口と接触する特許請求の範囲
   第１項から第３項までのうちのいずれか一つに記載の手
   動切断ペンチ。 ５ トグル機構は可動ペンチ握り部２に支承され、はね
   作用１４の下に旋回可能なジヨウ８の歯付セグメント１
   ０に噛合っている剪断レバ１２と固定のペンチ握り部１
   に支承された係止レバ２０から形成されており、係止レ
   バはばね作用２３の下にあり剪断握り部２が旋回して戻
   された際に歯付セグメント１０に係入する、特許請求の
   範囲第１項から第４項までのうちのいずれか一つに記載
   の手動切断ペンチ。 ６ 可動ペンチ握り部２は可動ジヨウ８の旋回軸受７か
   ら歯付セグメント１０の曲率半径Ｒに相応した距離に固
   定ペンチ握り部１に支承されている特許請求の範囲第１
   項から第５項までのうちのいずれか一つに記載の手動切
   断ペンチ。 ７ 剪断レバ１２と係止レバ２０は共通のロッキング外
   しスライダ２５と噛合っている、特許請求の範囲第６項
   記載の手動切断ペンチ。