JPS5827194B2 - 天井クレ−ン用イコライザ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は巻上装置を載せて横方向に移動するトロリな支
えるブリッジフレームがその四隅部でトラックによって
主ジインウェイに支持されているような天井クレーンに
関するものである。

この種天井クレーンに影響を及ぼす問題としてシンウェ
イ又はランウェイ支持材の局部変形又は沈下がある。

もしクレーンのブリッジフレームが剛体でトラックが直
接フレームを支持している構造であればトラックの配列
の狂いが個々のトラックを介して伝達される荷重に大き
な不均等を引起す。

これがシンウェイ、荷重が増加した方のトラック及びフ
レームの応力を増加させる。

極端な場合はんのわずかなシンウェイの変形さえ、１個
あるいは２個のトラックの荷重を零にすることがある。

この問題に対して様々なアプローチが試みられている。

一つは、ブリッジフレームがシンウェイの変形あるいは
沈下に追従できるようこれに十分な柔軟性を持たせる方
法である。

典型例としては、リンクを用いてブリッジフレームを構
成するか、又はフレーム周囲にフレキシブルリンクを設
ける方法がある。

この方法は、フレーム内に高いねじり応力を引き起こす
ことはないが、ブリッジフレーム自体がリンク部で傾く
。

この方法の欠点は、ブリッジフレームの傾きがトロリフ
レームを支えているフレーム上のトロリ用ランウェイの
傾斜を許しこのような変形を吸収できるような設計をト
ロリ上で考えなげればならないことにある。

さらに、リンクを用いたブリッジフレームでは主シンウ
ェイ上をそのブリッジフレームが走行するとき、そのブ
リッジフレームを構成するリンクによる水平面内におけ
る変形によって、そのプリツジフレームの左右何れか一
方の車輪が他方の車輪よりおくれで走行する状態を生じ
やすい。

従って、このようなブリッジフレームの走行追従性は剛
性の高いフレームのそれにくらべて劣る。

この結果、ランウェイ上でのフレームのアジイメントが
悪くなる傾向にある。

もしブリッジフレームの剛性が高げれば、トロリフレー
ムのアシイメントは維持されやすく、走行追従性の問題
も小さい。

しかし、シンウェイ上でブリッジフレームを支持してい
るトラックから伝わる荷重によってフレーム内には非常
に高いねじり応力が生じる。

従ってクレーンおよびシンウェイの設計者は、ブリッジ
フレームの剛性とジンウェイに起りやすい沈下および変
形の考えられる度合の両者を考慮しなげればならない。

もちろん、将来のランウェイ沈下の度合を予測すること
は、しばしば困難を伴う。

はとんど沈下しないようなランウェイの基礎を設計する
ことは、理論的には可能であろうが、実際には、どの程
度沈下が起こるかを予測することは困難である。

本発明は、天井クレーン用の矩形のブリッジフレーム、
同フレーム用の平行な走行レール上で前記フレームの四
隅部を支持する４つのトラック及び前記フレームと４つ
のトラックとの間で前記フレームから４つのトラックへ
荷重を均等化して伝える前記平行レールの倒れか一方に
載せられた２つのトラック上に配設された前記ブリッジ
フレームの片側を支える２つの支持部とこれら２つの支
持部の上端部を互にリンク連結する前記ブリッジフレー
ムの片側に配設されたタイバーとからなる荷重均等化手
段からなり、前記２つの支持部は、走行レール長手方向
に互に対称的に構成され前記２つのトラック上にそれぞ
れ設けられたサドルに係合するように走行レールと直角
な水平軸線に設けられた外側または内側トラニオンと同
トラニオンから走行レール長平方向へ水平にずれて平行
軸状に設けられた前記ブリッジフレームの片側下面に設
けられたサドルに保合する内側または外側トラニオンと
前記同トラニオンと一体的に固着されて上方に延設しそ
の上端部が前記タイバーに連なるレバーアームとから構
成されていることを特徴とする天井クレーン用イコシイ
ザである。

本発明によれば残りの２組のトラックにかかる荷重が主
シンウェイの変形による影響を受げにぐいという効果も
ある。

好１しくは、前記一対の支持部は、その中心が水平方向
にずれている内外釜一対のトラニオンと、これらから上
向きに延びるレバーアームを持つベルクランクが良い。

そして、ブリッジフレームは２つの支持部の内側または
外側トラニオンによって支持され、トラックは２つの支
持部の外側捷たは内側トラニオンを支持しており、２つ
のレバーアームは内側トラニオン及び外側トラニオンに
一体的に上向きに延びるように構成されその上端部はタ
イバーでリンク結合されている。

リンクは弾性要素を組込１れたものでもよく、これによ
ってフレームの支持に若干の弾性を与えることができる
。

第１図において、クレーンは剛性の高い矩形フレーム２
をもっており、矩形フレーム２は水平部材４と端部部材
６および８からなる。

水平部材４には、トロリ１２用の第二のランウェイを形
成するレール１０が取り付けられている。

トロリ１２には、概念的に描かれた巻上装置１４か載せ
られている。

フレーム２は、トラック１８．２０を通して、走行レー
ル１６．１６によって形成される主シンウェイ上で支持
されている。

トラック２０は図示していない公知の方式によって端部
部材８の両端下側に取付けられている。

一方トラック１８は、支持部２２の一部を成すトラニオ
ン部を介して端部部材６０両端下側に取付けられている
。

これらトラニオン部は第３図に最も良く示されている。

各々はその中心線が水平方向にずれている内側及び外側
トラニオン２４．２６の２組から成り、レバーアーム２
８の付根の両側に１組づつある。

内側トラニオン２４は端部部材６下辺のサドル３０を支
持する。

一方、外側トンニオ７２６は両トシツク１８上辺のサド
ル３２におさ１つている。

従ってトラニオン部を通して端部部材６から両トラック
１８へかかる荷重によりトラニオン軸の軸心すなわち、
トラニオンのトラック支持部とフレーム支持のずれのた
め２つのレバーアーム２８には互に反対する方へ作動す
る力が生じる。

つ１す２つのレバーアーム２８は互に離れるように動く
。

このような動きは、トラニオン２４および２６上方の２
つのレバーアーム２８上の上端に取付けられたクレビス
３６間を連結するタイバー３４で形成されるすツクによ
って拘束される。

タイバー３４によって両レバーアーム２８に発生する回
転モーメントは、等しくかつ向きが反対であるので、ト
ンニオ７２６（ｔたは２４）を介してトンツク１８にか
かる荷重は、もし支持部回転変位が小さげれば、等しく
かつ向きが反対である。

このことは、結果的に両トラック１８にかかる荷重が等
しくなろうとする傾向にあることを意味し、言いかえれ
ば、反対側の両トラック２０には走行レールの変形に基
づく荷重の変化が発生しにくいことを意味する。

すなわち金弟２図のクレーンが右方向へ走行し、右側の
トラック１８の車輪が走行レール１６の沈下変形した個
所にさしかかった場合、右側トラック１８は幾らか下降
して、右側トラック１８上のサドル３２へ端部部材６か
らトラニオン２６を介して伝わる矩形フレーム２の荷重
は急減し、それによって矩形フレーム２の端部部材６側
の荷重は第２図の左側トラック１８上へ集中して加わる
。

この集中荷重は左側トラック１８上に連結された。

支持部２２に対しトラニオン２４を中心とする反時計周
りの回転力を威勢し、タイバー３４を介しリンク連結さ
れた右側トンツク１８側の支持部２２も連動して反時計
周りの回転を生じこの右（ＩＪＩＩ支持部２２のトラニ
オン２６はトラニオン２４を中心として下回りに回動し
、右側トラック１８のサドル３２面に押し付けられるこ
とによって左右のトラック１８，１８にかＳる荷重は均
等を回復する。

矩形フレーム２の端部部材６側における上記荷重均等化
作用は端部部材６側で矩形フレーム２を実質的に一点支
持するのに等しく端部部材６の中央付近のある一点に第
２図の左右２つのトラック１８の支点かあると仮想でき
る。

矩形フレーム２はこの仮想支点と反対側の２つのトラッ
ク２０゜２０との３点で均合いを保つことになるから反
対側の２つのトラック２０．２０の間にも走行レール１
６の変形に起因する荷重の不均衡は発生しにくいことに
なる。

支持系のわずかな動きをタイバー３４の間に組込１れた
伸縮エレメント３７によってキャッチし、支持系内の約
合状態を保つ。

このメンバーとして普通スプリングが用いられ、圧縮型
となるようバー３４間に組込ｌれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例で、その一側面と一端面を示
す俯敵図、第２図はその一部を破断して示す端部正面図
、第３図はレバーシステムの詳細図で第２図中のブリッ
ジフレームとトラックとの結合状態を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 天井クレーン用の矩形のブリッジフレーム、同フレ
   ーム用の平行な走行レール上で前記フレームの四隅部を
   支持する４つのトラック及び前記フレームと４つのトラ
   ックとの間で前記フレームから４つのトラックへ荷重を
   均等化して伝える前記平行レールの何れか一方に載せら
   れた２つのトラック上に配設された前記ブリッジフレー
   ムの片側を支える２つの支持部とこれら２つの支持部の
   上端部を互にリンク連結する前記ブリッジフレームの片
   側に配設されたタイバーとからなる荷重均等化手段から
   なり、前記２つの支持部は、走行レール長手方向に互に
   対称的に構成され前記２つのトンツク上にそれぞれ設け
   られたサドルに係合するように走行レールと直角な水平
   軸線に設けられた外側または内側トラニオンと同トラニ
   オンから走行レール長手方向へ水平にずれて平行軸状に
   設けられ前記ブリッジフレームの片側下面に設けられた
   サドルに係合する内側または外側トラニオンと前記両ト
   ラニオンと一体的に固着されて上方に延設しその上端部
   が前記タイバーに連なるレバーアームとから構成されて
   いることを特徴とする天井クレーン用イコライザ。