JPS5824819Y2 - 機器の包装装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は機器の包装装置に関するものである。

従来段ボールの包装箱を手に提げて携行するようにした
包装装置としては第１図イに示す様に、包装箱の上面に
設けた切込み及び角孔に第１図口に示す様な成型品ハン
ドルを差込み手提げ用ハンドルとしていた。

然しながらこの様な包装装置であれば部品点数が多く、
製造工程でハンドルを入れ忘れてしまうというような欠
点があった。

本考案は斯る点に鑑み、包装箱と別体のハンドルを用い
ることなく包装箱を携行出来るようにした機器の包装装
置を提供せんとするもので、以下本考案の一実施例を第
２図〜第４図に従い説明する。

１はラジオ受信機、テープレコーダ等の機器、２及び３
は該機器の上部及び下部に嵌着される発泡スチロール製
の緩衝材で、機器１の上部に嵌着される緩衝材２は周辺
枠部４と中央ハンドル部５とを有している。

６は前記機器１及び緩衝材２，３を包装する包装箱で該
包装箱の上面７には、緩衝材２のハンドル部５に沿う折
目線８，８（一点鎖線で示す）と該折目線の外側を囲む
切込線９．９＜ｊｅ線で示す）とで構成される一対のハ
ンドル部補強片１０゜１０を緩衝材２のハンドル部５を
挾んで設けている。

斯様に構成した包装装置に於いて、製造工場及び倉庫で
の保管時には第３図イに示す様な荷姿とし、店頭から顧
客が持帰る時は包装箱６の上面７の補強片１０．１０を
第３図口の矢印囚方向に手指で押込んでやれば、補強片
１０．１０は切込線８，８に沿って切離され、折目線９
，９に沿って内側に折曲げられる。

このとき各補強片１０．１０は前記ハンドル部５の側面
に添接するとともに、包装箱６の上面７に形成される切
込孔１１．１１を通してハンドル部５に手指１２か゛か
かって手提げ用のハンドルとなる。

尚、機器の重量によってはハンドル部５の外側に別体の
板状又は棒状の合成樹脂又は金属製の補強材を添設した
り、一体に埋設したりしてもよい。

以上の様に構成した本考案の包装装置に依れば下記の様
な利点がある。

（ａ）部品点数の削減によるコストダウン及び工数の低
減を図ることが出来る。

（ｂ）ハンドル部が包装箱の上面より突出しない為、積
重わが可能となり保管に有利である。

（Ｃ）段ボールのみならず緩衝材の一部をもハンドルと
して手で握るので手触りもよく、従来の包装装置の様に
段ボールの切口で手が傷つくというようなことが防げる
。

（ｄ）包装箱の構造が簡略化され一枚の段ボールからの
包装箱の取り数が増える。

（ｅ）外観が奇麗である。

（ｆ）製造工程でのハンドルの入れ忘れがなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図イ９口は従来の包装装置を示す斜視図及びハンド
ルの平面図、第２図〜第４図は本考案の包装装置を示し
、第２図は機器に緩衝材を嵌着した状態を示す斜視図、
第３図イ９口は包装箱に機器と緩衝材を収納した状態を
示す斜視図及びＸ−Ｘ′断面図、第４図イ９口は携行す
るときの状態を示す斜視図及びＹ−Ｙ’断面図である。 １・・・・・・機器、２・・・・・・緩衝材、４・・・
・・・枠部、５・・・・・・ハンドル部、６・・・・・
・包装箱、８・・・・・・折目線、９・・・・・・切込
線、１０・・・・・・補強片、１１・・・・・・切込孔
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周辺枠部と中央ハンドル部とを有し機器の上部に嵌着さ
   れる緩衝材と、前記機器及び緩衝材を包装する包装箱と
   よりなり、該包装箱の上面には、前記緩衝材のハンドル
   部に沿う折目線と該折目線の外側を囲む切込線とで構成
   される一対のハンドル部補強片を前記ハンドル部を挾ん
   で設け、前記各補強片を前記切込線に沿って切込むとと
   もに前記折目線に沿って折曲げることにより、前記包装
   箱の上面に形成される切込孔から前記緩衝材のハンドル
   を握るようにしてなる機器の包装装置。