JPS6333825Y2

JPS6333825Y2 -

Info

Publication number: JPS6333825Y2
Application number: JP1981078035U
Authority: JP
Priority date: 1981-05-28
Filing date: 1981-05-28
Publication date: 1988-09-08
Also published as: JPS57190765U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野とその目的）本考案は、包装物をスキンパツクした箱詰製品
に関するもので、その目的とするところは、包装
物をスキンパツクし、その一部が蓋部をも兼ね差
込み片を有する板体を、蓋のない有底の箱本体と
別体に構成することにより、包装物のスキンパツ
クの合理化と箱本体の規格化を図り、もつて資材
の無駄を省くと共に、生産の効率を上げるにあ
る。

（従来技術とその問題点）従来は、箱内に包装物を充填包装するには、緩
衝材を充填するのが通常であるが、これには、そ
の充填の煩わしさ、あるいは緩衝材の設定等に問
題があり、また最近における包装物のスキンパツ
ク包装においては、単に板体にスキンパツクした
ものにとどまるか、箱に収納するものの場合も、
組立箱の箱体にスキンパツクするものであつて、
前者では、箱内に収納されていないため、外部か
らの衝撃を直接に受け易く、後者においては、ス
キンパツクの工程、あるいは箱体の組立工程等に
手数を要していた。

（問題点を解決するための手段）本考案は、このような点に鑑みて案出されたも
のであつて、包装物をスキンパツクした長方形の
板体と、これを収納する有底の箱本体とを別体と
し、板体には、その一部に蓋部分と差込み片とを
設け、箱本体には蓋部分を欠如させることによ
り、これら両者を組合わせて、完全な箱詰製品と
なるようにしたものである。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面について説明す
る。

本考案にかかる包装物をスキンパツクした箱詰
製品は、蓋のない有底の箱本体Ａと、これに収納
され、包装物ａをスキンパツクし、一部を蓋部と
した板体Ｂとからなるものである。

箱本体Ａは、段ボール等を、背面板１側面板
２、正面板３、側面板４と連続し、これら各板の
下辺には組立底面８とを形成する折込み片５が、
側面板４の側辺には貼着片６が、側面板２，４の
上辺には舌片７，７がそれぞれ突設された状態で
打ち抜かれたブランク板から組立構されるもの
で、この箱本体Ａを組み立てるには、背面板１、
側面板２、正面板３、側面板４をそれぞれ境界線
より折曲げ、貼着片６にて、背面板１の内側に折
曲げ貼着すると共に、底面８を形成する折込み片
５を折曲げ組込んで行う。

包装物ａをスキンパツクした板体Ｂは、箱本体
Ａの背面板１及び組立底面８にそう中央部９及び
底面部１０と、中央部９の上辺に続く蓋部１１と
差込み片１２とからなつている。

この板体Ｂに包装物ａをスキンパツクするに
は、通常は、第５図イ，イ′に示すように中央部
９及び底面部１０に、またロ，ロ′に示すように
中央部９、底面部１０及び蓋部１１に行うが、道
具、工具類等の重量のあるものの場合は、ハ，
ハ′に示すように中央部９の下方、底面部１０に
近いところに行い、これの付属品等は蓋部１１に
行う。

この場合は、底面部１０の大きさは約半分でよ
く、重量包装物ａは底面部１０で支えるようにし
ている。このような重量包装物ａの場合は、箱本
体Ａを倒にした場合等に、重量包装物ａをスキン
パツクした板体Ｂが抜け落ちないようにするた
め、中央部９の上辺近くで箱本体Ａの背面板１と
溶着等の処置をしておく必要がある。

（考案の効果）本考案は、以上説明したような構成からなるも
ので、包装物をスキンパツクする板体は長方形で
あるため、その製造工程が合理化され、また包装
箱詰製品として組立てるに際しても、この包装物
がスキンパツクされた長方形の板体を、その底面
部の側より単に箱本体に挿入して蓋部の差込み片
を差込むだけで簡単に安定して収納することがで
き、しかも箱本体には、蓋部が欠如しており、包
装物がスキンパツクされた板体は、長方形である
ため、資材の無駄を省くことができる。

また、緩衝材を使用するものでないから、従来
のような緩衝材の設定、充填等の煩わしさはな
く、箱本体の大きさを規格化することができ、包
装物は、板体にスキンパツクされるものであるか
ら、１つの箱体内に数種の包装物、あるいは大き
さの異なるものを２列、３列等収納することがで
きる。

本考案は、多量生産に適した簡易包装にもかか
わらず、収納物は安定しており、包装の簡易さと
共に開箱後包装物を箱本体より用意に引出して直
視することができるので、包装製品としては、利
用価値の高いものである。

これを要するに、本考案は、蓋のない有底の箱
本体と、これに収納され、内側に包装物をスキン
パツクし、蓋と差込み片を有する長方形の板体と
を組合せることにより、資材の無駄を省いた簡易
包装にもかかわらず、スキンパツクの包装収納の
安定を図つたところに特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は箱本体を構成する転開したブランク板
の平面図、第２図は包装物をスキンパツクした板
体の斜視図、第３図は一部を切欠した箱本体の斜
視図、第４図は箱詰製品の斜視図、第５図イ，
イ′，ロ、ロ′，ハ，ハ′は包装物のスキンパツク
を異にする板体の側面図及び正面図である。符号、Ａ……箱本体、Ｂ……包装物をスキンパ
ツクした板体、ａ……包装物、１……背面板、
２，４……側面板、３……正面板、５……折込み
片、６……貼着片、７……舌片、８……底面、９
……中央部、１０……底面図、１１……蓋部、１
２……差込み片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

蓋のない有底の箱本体と、この箱本体内に収納
され、その内側に包装物をスキンパツクした長方
形の板体とからなり、この板体は、その一部を箱
本体に対する蓋部と差込み片としている包装物を
スキンパツクした箱詰製品。