JPS592649Y2 - 箱提手孔の防塵カバ−材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、箱提手孔の防塵カバー材の改良に関するも
のである。

従来、提手孔を有する箱は、物品収納後開口部を蓋板で
覆い止め具又は接着剤を用いて封緘されるが、側壁の提
手孔は開口のままである。

従って、輸送中道路の塵埃や振動による紙箱相互の摩擦
で発生する紙粉等が前記提手孔から侵入して収納物品を
汚す。

この提手孔から侵入する塵埃を防ぐために、提手孔を帽
子状に膨らませて形成した合成樹脂膜によって被覆した
提手孔構造があるが、内方向に膨らんだ凸状の合成樹脂
膜が物品収納時に邪魔になる欠点があった。

この考案は、前述のような問題点を解決するため、側壁
に沿って平板状になっている袋体の箱提手孔の防塵カバ
ー材を提供するものである。

以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に示すように、この考案の箱提手孔の防塵カバー
材Ａは、段ボール等の厚紙によって形成された箱Ｂの提
手孔Ｃ周縁部分側壁り内面に固着して用いられるもので
ある。

なお、この箱提手孔の防塵カバー材Ａは、木箱その他の
箱にも用いられる。

前記箱提手孔の防塵カバー材Ａは、第２図に示すように
、クラフト紙又は合成樹脂フィルム等の可撓性シートの
単一素材からなり、同じ菱形の台片１とカバー片２を重
ね合せ辺縁３が密封状態に接着されており、台片１のほ
ぼ中央部に、前記側壁りの提手孔Ｃと同じ形状の貫孔４
が設けられている。

この防塵カバー材Ａは、台片１とカバー材２を重ね合せ
た平板状の袋体で、貫孔４から指を挿入すれば容易に膨
らむ。

なお、前記防塵カバー材Ａの形状は、第１図に示すよう
に、貫孔４の内部上方に指Ｅが挿入する余地があればよ
く、三角形状、半円形状又は楕円形状等適宜な形状を選
択すればよい。

前記箱提手孔の防塵カバー材Ａを用いる場合は、第１図
に示すように、側壁りの提手孔Ｃに台片１の貫孔４を重
ね合せ、この貫孔４の周縁部分５のみが接着剤等で１着
されるもので、指Ｅの挿入可能な余地を生じる。

なお、防塵カバー材Ａを透明体のものにすれば提手孔Ｃ
から収納物品Ｆをチェックすることができて便利である
。

この考案に係る箱提手孔の防塵カバー材は、以上のよう
な構成で゛あり、同じ形状の台片とカバー片を重ね合せ
て周縁を密封状態に接着したもので、構造が簡単で大量
生産によって安価に供給することができる。

しかも、この防塵カバー材は、紙箱、木箱、その他の箱
の提手孔周縁に固着しても平板状で嵩張らず、物品収納
時に何ら邪魔にならないと共に、箱を提げる時は指を容
易に挿入することができ、また、塵埃が箱内部に侵入し
ないため、従来のように箱開封時個々の収納物品を清掃
するような手間が省ける等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る箱提手孔の防塵カバー材の使
用状態説明図、第２図は同上の斜視図である。 Ａ・・・・・・箱提手孔の防塵カバー材、Ｂ・・・・・
・箱、Ｃ・・・・・・提手孔、Ｄ・・・・・・側壁、Ｅ
・・・・・・指、Ｆ・・・・・・物品、１・・・・・・
台片、２・・・・・・カバー片、３・・・・・・辺縁、
４・・・・・・貫孔、５・・・・・・側壁と台片の固着
部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. クラフト紙又は合成樹脂フィルム等の可撓性シートの単
   一素材から形成され、はぼ中央部に貫孔を設けた台片に
   、この台片と略同形のカバー片を重ね合せ周縁を密封状
   態に接着したことを特徴とする箱提手孔の防塵カバー材
   。