JPS5823973Y2 - 内燃機関の排気ガス還流制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、内燃機関の排気浄化装置、特に排気ガス還流
装置における還流制御装置に関するものである。

排気ガスの一部を吸気系に還流して（以”ＦＥＧＲと称
す）窒素酸化物（ＮＯｘ）の発生を抑制する装置では、
排気ガス還流を制御するＥＧＲパルプを設け、該ＥＧＲ
を作動させる負圧装置を、吸入管ノスロットルバルブの
アイドリンク位置’）直上流に設けられた開口と連通し
、スロットルバルブを開いた時に生ずる開口部の負圧に
より負圧装置を作動させ、ＥＧＲバルブを開いて排気ガ
スを還流するようにしている。

ところが、スロットルバルブを高開度にして加速する時
には、開口部の負圧が抜けてし１つて負圧装置が作動せ
ずＥＧＲが行われないことになる。

そのため、ＮＯｘの排出量が多く出て所期の排気浄化を
達成できなくなると言う問題を生ずる。

本考案は、上記のような間須を解消したＥＧＲ制御装置
を提供せんとするもので、吸入管内の負圧を蓄積する負
圧タンクを設け、ＥＧＲバルブ作動用負圧室を電磁三方
弁を介して一方はスロットルバルブ上流側に、他方は負
圧タンクに連通し、電磁三方弁の励磁コイルをブースト
スイッチを介して電源に接続し、該ブーストスイッチの
負圧室を気化器のベンチュリ内に連通し、スロットルバ
ルブが高開度になるに従い高くなるベンチュリ負圧でブ
ーストスイッチを閉じ、三方弁を切り換えて負圧タンク
内の負圧をＥＧＲバルブ負圧室に連通し、ＥＧＲパルプ
を開いて充分なＥＧＲを行うようにしたことを特徴とす
るものである。

そして、この種の先行技術として実公昭５３−１７３７
３号公報（実開昭５１−１３４１２４号公報）に記載さ
れている上記負圧タンク内の負圧のＥＧＲバルブ負圧室
への連通な、スロットルバルプ高開時の該バルブ下流の
吸入管内の負圧により作動する圧力スイッチを介して切
換弁を切り換えて行っているものがある。

以下図面を参照して説明する。

図は本考案を水平対向エンジンに適用した例を示し、１
ｖ′ｉエンジン、２はエアクリーナ、３は気化器のベン
チュリ、４Ｖｉスロツトルバルブ、５ｖｉ吸入管で、ス
ロットルバルブ４のアイドリング開度の直上流にＥＧＲ
。

用負圧取出口６が設けられ、そこよ導管７により電磁三
方弁８を介してＥＧＲバルブ９を作動させる負圧室９ｂ
に連通している。

該ＥＧＲバルブ９の弁装置９ａは排気管１０と吸入管５
とを連通ずるＥＧＲ通路１１を開閉し、ＥＧＲ量を制御
できるようになっている。

前記電磁三方弁８の他方のポートは、導管１２により負
圧タンク１３、ダンパーバルブ１４を介してｔｉ入管５
のスロットルバルブ下流側に連通している。

ダンパーパルプ１４は負圧タンク側より吸入管側への流
通を許すワンウェイバルブ１４ａと絞り弁１４ｂとより
なる。

更に電磁三方弁の励磁コイル１５はブーストスイッチ１
６を経てバッテリ又はオルタネータのチャージ電源１８
に接続されている。

ブーストスイッチ１６の負圧室１９は管２０によりベン
チュリ３内に連通し、車速が高速でスロットルバルブが
高開度になる時高くなるベンチュリ負圧によりスイッチ
が閉じるようになっている。

則ち、ベンチュリにおける負圧は車速に応じ、高速にな
る程、負圧が高く、又スロットル？くルブの開度によっ
ても負圧が変化する。

従ってスロットルバルブ高開度における高速時の負圧が
設定できることになる。

以上のような構成であるから、吸入管５内の負圧が高い
時、その負圧はダンパーバルブ１４を経て負圧タンク１
３内に蓄積されると共にベンチュリ負圧は低くブースト
スイッチ１６が開き、電磁三方弁８Ｖ′ｉ導管７をＥＧ
Ｒバルブ９に連通している。

従って、スロットルバルブの開度に応じて生ずる負圧取
出口６の負圧が負圧室９ｂに至り・ダイヤフラムを偏位
させて弁装置９ａを開きスロットルバルブの開度に応じ
たＥＧＲを行う。

車速が早くなっても、スロットルバルブが高開度になら
ない限り、ベンチュリの負圧は設定圧に達しない。

従ってブーストスイッチ１６は開いた一ｉｔで、電磁三
方弁の励磁コイルは励磁されず、ＥＧＲ制御に変化はな
い。

高速でスロットルバルブが高開度になると、ベンチュリ
負圧が所定値に達し、スイッチ１６が閉じ、コイル１５
が励磁し、三方弁が切換られる。

これにより負圧タンク１３がＥＧＲバルブの負圧室９ｂ
に連通し、ＥＧＲが継続される。

更に全開状態が続くと絞り１４ｂを通って負圧タンク内
の負圧が吸入管に俸けてＥＧＲバルブが閉じ、ＥＧＲが
停止する。

即ち本装置においては、高開度による加速時にのみＥＧ
Ｒが行われ、所期の排気浄化を達成することができる。

以上で明かなように、本考案によれば、スロットルバル
ブ高開度時に負圧が低下してＥＧＲ制御が不能になるの
を防ぐことができ、高開度にして加速するときには特に
ＥＧＲを充分行って、所期の排気ガス浄化効果を上げる
ことができる。

更に、車速を検出する特別の装置を必要とせず簡単な装
・。

置で構成することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す系統図である。 １・・・エンジン、２・・・エアクリーナ、３・・・ベ
ンチュリ、４・・・スロットルバルブ、５・・・吸入管
、６・・・負圧取出口、７・・・導管、８・・・電磁三
方弁、９・・・ＥＧＲバルフ、１０・・・排気管、１１
・・・ＥＧＲ通路、１２・・・導管、１３・・・負圧タ
ンク、１４・・・ダンパーバルブ、１５・・・励磁コイ
ル、１６・・・ブーストスイッチ、１８・・・電源、２
０・・・管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 排気ガスの一部を排気ガス還流弁を介して吸入系に還流
   する排気ガス還流装置に釦いて、上記排気ガス還流弁を
   作動する負圧作動装置の負圧室を電磁三方弁を介して、
   その一方は、アイドル開度ではスロットルバルブの上流
   側で所定開度以上になると下流側になる位置の気化器混
   合気通路に連通し、他方は、負圧タンク、ワンウェイバ
   ルブを介シテスロットルバルブ下流の吸入管に連通サセ
   た構成とし、上記電磁三方弁の励磁コイルを、ブースト
   スイッチを介して電源に接続し、かつ上記ブーストスイ
   ッチは、そのスイッチを作動させる負圧室を気化器のベ
   ンチュリ内に連通して、ベンチュリ負圧が設定圧以上に
   高いスロットル高開度時ニ、ブーストスイッチを作動さ
   せて電磁三方弁を、前記排気ガス還流弁の負圧作動装置
   の負圧室が負圧タンク側に連通ずるよう、切換え動作す
   るように構成してなることを特徴とする内燃機関の排気
   ガス還流制御装置。