JPS582148B2 - 柔軟なシ−ト材用の小出し器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、柔軟なシート材用の小出し器に関し、特にシ
ート材のウエブの引出し端の位置を調整する停止装置お
よび可変調時装置を有する小出し器に関する。

紙タオルなど柔軟なシート材のウエブにミシン目を入れ
、又は切離して、ウエブを個々のシートに分割する小出
し器は、長い間周知であった。

シニレーダ（Ｓｃｈｒｏｅｄｅｒ）の米国特許第１，４
４９，０６２号明細書に開示された小出し器は、吸引カ
ップ型の調時機構を採用していないので、種々の使用の
態様に応じた作動ができない。

ジュライン（Ｊｕｌｉｎ）の米国特許第１，４ ６ ７
，４ ８ １号明細書に開示された小出し器においては
、ロール巻きのウエブの引出し端が小出し器のキャビネ
ットの外部まで差し出されない。

また、ウエブの引出し端の位置を調整する調時装置も設
けられていない。

ウオルシュ（Ｗａｌｓｈ）などの米国特許第２，２７８
，０２９号明細書に開示された小出し器においては、使
用者は最初に紙タオルのウエブの引出し端をつかむため
に小出し器のキャビネットに触らなければならない。

また、調時装置が設けられていないので、使用の態様に
応じてウエブの引出し端の位置を調節することができな
い。

ヴアンセン（Ｂａｈｎｓｅｎ）の米国特許第３，２２１
，５８６号、ビル（Ｂｉｒｒ）の米国特許第２，１９３
，７５９号、スタイナー（Ｓｔｅｉｎｅｒ）などの米国
特許第２，２４２，５５２号、およびビル（Ｂｉｒｒ）
の英国特許第７２３，３５５号に開示された小出し器に
用いられる吸引カップ型調時機構は、一対の吸引カップ
に同じ材料、特に軟質の弾性材料を用いて．いるので、
作動の円滑さ、および密封性に問題がある。

本発明の特徴の一つは、使用者が小出し器のキャビネッ
トに触れる必要なくして、ロール巻きから引き出し端が
最初にキャビネットの外部にいる使用者に対し差し出さ
れることである。

これは、小出し器を操作するのに最も衛生的な方法であ
る。

さらに、本発明の特徴は、小出し器のキャビネットの外
部へ差し出されるロール巻きのウエブの長さが変えられ
ることである。

これは、紙タオルの濡れ長さのような要因に応じて、使
用者がつかむ長さの異なった紙タオルを差し出す利点を
有する。

本発明の吸引カップ型の調時装置は、ロール巻きからの
ウエブが急激に停止した後に、ウエブの引き出し端を所
定の距離だけ進行させる。

一対の吸引カップは、異なった弾性材料で作られている
。

異なった弾性材料を選択するのは、次のような理由によ
る。

それは、吸引カップの縁部が穏やかで十分に係合して摩
耗を最小にするのを可能にし、かつ吸引カップ間の有効
な密封を容易にする。

また、保合の際の変形が吸引カップの一方、即ち軟質の
吸引カップに生じるので、調時装置を作動させるのに必
要な程度まで吸引カップを真空把持関係に係合させるの
に必要な仕事量を最小にする。

基本的に説明すると、本発明の柔軟なシート材用の小出
し器は、シャシと：該シャシに連結され、柔軟なシート
材のロール巻きを回転可能に支持する装置と；前記シャ
シに連結されて、該シート材のウエブを該ロール巻きか
ら該小出し器の外部へ案内する装置と；前記シャシに連
結され、該ウエブに沿って間隔を置いて該ウエブにミシ
ン目を打ち込んで該ウエブを個々のシートに分割するミ
シン目打ち機構と；前記シャシに連結され、かつ前記ミ
シン目打ち機構と関連し、所定長さのウエブが小出し器
から引き出された後に該ウエブの運動を阻止する停止機
構と；前記停止機構と関連し、前記停止機構が該ウエブ
の運動を有効に阻止している時間の長さを調整する可変
調時装置と；を有し、前記町変調時装置が前記停止機構
に取り付けられた第１の真空カップと、前記シャシに取
り付けられた第２の真空カップとを有し、前記双方の真
空カップは、該停止機構が該ウェブの運動を阻止してい
る際に真空把持関係に係合町能であり、前記町変調時装
置は、前記一方の真空カップと関連し、かつ前記真空カ
ップが真空把持関係に係合している際に前記双方の真空
カップの間への空気流を調節する弁装置を有し、前記一
方の真空カップが比較的に硬質の弾性材料で作られ、前
記第２の真空カップが比較的に軟質の弾性材料で作られ
ている。

本発明の小出し器は、調節町能な停止装置を含み、該装
置はナイフとローラの回転を停止し、かくして一枚一枚
のシート材が生じたばかりのミシン目に沿ってウエブか
ら引き裂かれる際にウエブの引出し端が必要に応じて使
用者の手に直ぐに届いたり、届かなくなったりするよう
にウエブの移動を阻止して、ウエブに生じたばかりのミ
シン目を小出し器の内外のいずれかに位置させる。

また、調時装置が停止機構と関連して、小出し器からウ
エブが引き出されるのを該停止機構が有効に阻止する時
間の長さを調節するのが好ましい。

調時装置は、一対の弾性真空カップを含み、該カップの
一方は比較的に硬質の弾性材料から作られ、他方のカッ
プは比較的に軟質の弾性材料から作られる。

該真空カップは、停止機構がウエブの移動を阻止してい
る際に真空把持関係に係合可能であり、また停止機構が
小出し器からのウエブの引き出しを有効に阻止している
所定時間の間係合したまゝになっている。

真空カップのそれぞれの材料が異なるため、真空カップ
を真空把持関係に係合させるのに必要な圧縮力は最小に
なり、またウェブの移動を阻止する停止機構の作用によ
り生じる動的力を吸収するクッションとして作用する。

本発明の目的は、引き出し端が小出し器の内外のいずれ
かに位置され、使用者の手に直ぐに届くか、または手に
届かないように柔軟なシート材のウエブの引出し端の位
置を調節する調節町能な機構を含む柔軟なシート材の小
出し器を提供することである。

本発明の別な目的は、小型で堅牢な構造をそなえ、製造
するのに経済的であり、かくして営業用、および個人用
の設備の両方に理想的に適し、かつ柔軟なシート材のウ
エブの引出し端の位置を調節する機構を有する柔軟なシ
ート材用の小出し器を提供することである。

本発明の前記およびその他の目的は、以下の添付図面に
ついて示す好適実施例の詳細な説明を考察すればより明
確になる。

本発明の小出し器は、図面では参照番号１０で示し、基
本的にはシャシ１２（第３図参照）と、しわ加工した紙
タオルのロール巻き１５０のような柔軟なシート材のロ
ール巻きを回転町能に支持する支持装置１４（第６図参
照）と、使用者がウエブを小出し器１０から引張り出せ
るように使用者がつかみうる位置まで紙タオルのウエブ
をロール巻き１５０から案内する案内装置１６（第４図
および第５図参照）と、ウエブ１６０にそれに沿って間
隔をおいてミシン目を打ち込み、ウエブを個々のシート
に分割するミシン目打ち機構１８（第５図および第８図
参照）とを含む。

シャシ１２は、ねじ２２のような適当な留め具で壁２１
（第２図参照）に固定するようにされた裏板２０（第２
図、第４図ないし第８図参照）を含む。

左端フランジ２４（第５図参照）と右端７ランジ２６（
第４図参照）は、裏板２０と一体である。

左端板２８（第５図参照）は、ねじ３０のような適当な
留め具で左端フランジ２４に固定される。

右端板３２（第４図参照）は、同様にねじ３４のような
適当な留め具により右端フランジ２６に固定される。

底板３６（第４図、第５図、第７図および第８図参照）
は、裏板２０の底部から前方に延び、小出し器の前方近
くで上方に湾曲し、直立アーチ状部分３８に終端してい
る。

底板３６の後方部分は、裏板２０と一体の底部フランジ
４４により担持される複数個のラグ４２と整合する複数
個の穴４０を有する。

また、底板３６の後方部分は、それぞれタブ２９．３３
（第４図および第５図参照）により左端板２８と右端板
３２に連結され、該タブは該端板と一体であり、かつ底
板にスポット溶接される。

底板３６の前方部分は、タブ４６．４７．４８（第５図
参照）により左端板２８に連結され、またタブ５０，５
１．５２（第８図参照）により右端板３２に連結される
。

該タブは底板と一体であり、かつ該左右の端板にスポッ
ト溶接される。

複数個の放熱孔５４（第７図、第８図参照）が底板３６
に形成され、空気が小出し器１０の内部で循環するのを
町能にする。

シャシ１２は、また複数個の直立アーチ状フィンガ５８
を有するストリツパ５６（第３図、第５図、第７図およ
び第８図参照）を含み、該ストリツパの機能は以下に説
明するが、それぞれタブ６０．６２（第７図および第８
図参照）により左端板２８と右端板３２に取付けられて
いる。

該タブは該ストリッパ５６と一体であり、かつ該左右の
端板にスポット溶接される。

アーチ状じゃへい板６４（第５図、第７図および第８図
参照）は、底板３６のほゾ中間点から上方へ、次に湾曲
した底板部分３８の最上端まで前方へ延びている。

しやへい板６４の下方部分は、複数個の穴６８を有する
フランジ６６により画定され、該穴は底板３６により担
持される複数個のラグ７０と整合する。

しやへい板６４の上方部分は、タブ７２．７４（第５図
参照）により左端板２８に連結され、かつタブ７６．７
８（第８図参照）により右端板３２に連結されている。

該タブは該しゃへい板と一体であり、かつねじ８０のよ
うな適当な留め具により該端板に取付けられる。

しやへい板６４と底板３６は、案内装置１６とミシン目
打ち機構１８を内部に配置した細長い空所８２を小出し
器１０内に画定する。

空所８２の右端は、右端板３２により包囲され、空所の
左端はカバー板８４（第５図および第７図参照）により
囲まれている。

カバー板８４は、ねじ８６のような複数個の留め具によ
り左端板２８に連結され、該ねじは該左端板内に形成し
た複数個のボス８８と係合する。

左端板８４のような取外し町能なカバー板は、案内装置
１６とミシン目打ち機構１８を整備するため空所の内部
に容易に手を入れられるように空所８２の左端を包囲す
るのに使用される。

シャシ１２は、ハウジング９０（第１図および第２図参
照）により囲まれている。

ハウジング５９０は、上方部分９２、キャップ部分９４
、下方前方部分９６、下方左端部分９８、下方右端部分
１００を有する。

キャップ部分９４は、複数個のタブ１０２（第４図およ
び第５図参照）により上方部分９２に取付けられる。

ハウジングの他の部分は、それぞれの端縁が重なり合う
個所で該部分を一緒にスポット溶接するなど適当な方法
で一緒に連結される。

下方前方部分９６は、以下に示すように使用者がウエブ
１６０（第３図参照）を小出し器１０から引き出しうる
開口部１０４を画定する。

下方の左右端部分９８，１００は、底板３６のそれぞれ
の左方、または右方の外方部分を囲むようにされた一体
の底部フランジ（第３図ないし第５図、第８図、および
第９図参照）を有する。

ハウジング９０は、ピボットピン１０６，１０８により
シャシ１２に連結され、ピン１０６は下方，左端ハウジ
ング部分９８を裏板２０の左端フランジ２４に枢着し、
ピン１０８は下方右端ハウジング部分１００を裏板２０
の右端フランジ２６に枢着する。

この配置により、ハウジング９０はピン１０６，１０８
の廻りに外方へ枢動してシャシ１２から離れ、小出し器
１０の内部部品を論出させる。

ロック装置１１１をキャップ部分９４の後部に取付け、
ハウジングをシャシに解放可能に固定して小出し器の内
部へ部外者が手を入れたりするのを防止するのが好まし
い。

ロック装置１１１は、１９６８年８月５日付けの本願出
願人所有の米国特許願第７５０１６９号に開示した型式
の組合せロック掛け金装置であるのが好ましい。

支持装置１４は、概ね水平に対向する一対の支持部材１
１０，１１２（第３図ないし第６図参照）を有する。

支持部材１１０（第３図、第５図および第６図参照）は
、シャシ１２の左端に取付けられ、増付けブラケット１
１４とハブ１１６を有する。

取付けブラケット１１４は、ねじ１１８のような適当な
留め具により裏板２０と左端フランジ２４に取付けられ
る。

ハブ１１６は、ねじ１２０のような適当な留め具により
ブラケット１１４の前方端に取付けられる。

ハブ１１６は、アーチ状の軸受表面１２４とガイドリッ
プ１２６のアーチ状の内方エッジにより画定される凹み
１２２を有する。

支持部材１１２（第３図、第４図および第６図参照）は
、シャシ１２の右端に取付けられ、可撓性の取付けブラ
ケット１２８とハブ１３０を有する。

取付けブラケット１２８は、ねじ１３２のような適当な
留め具により裏板２０に取付けられる。

ハブ１３０は、ねじ１３４のような適当な留め具により
ブラケット１２８の前方端に取付けられ、またブラケッ
ト内に形成された１対のスロットと整合する１対のラグ
１３６を担持する。

ハブ１３０は、ハブ１１８と同様に、アーチ状軸受表面
１４０と案内リツプ１４２の内方アーチ状エッジにより
画定される凹み１３８を有する。

制動スプリング１４４の一端は、リベット１４６のよう
な適当な留め具によりハブ１３０の内方表面に固定され
、該スプリングは、ラグ１３６の間においてハブ１３０
から後方に延び、裏板２０の近くで終端している。

支持装置１４は、ロール巻き１５０を回転可能に支持す
るようにされている。

ロール巻きは、１９６７年３月８日付けの本願出願人の
所有の米国特許願第６２１８３３号の第１実施例（第１
図および第２図参照）として開示された型式であるのが
好ましい。

ロール巻きは、部分に分れていない内部支持装置１５２
を有し、該支持装置は円筒状コア１５４と該コアの両端
部に取付けた１対のトラニオン部材１５６，１５８を含
む。

トラニオン部材１５６，１５８の外方端部は、ロール巻
き１５０の両端を越えて軸線方向の外方に延び、それぞ
れ凹み１２２，１３８と係合するようにされている。

トラニオン部材の外方端部は、異った断面寸法を有し、
凹み１２２，１３８はトラニオン部材の外方端部の断面
寸法に対応したそれぞれの内部寸法を有する。

このように、ロール巻き１５０は、各凹みが該凹みの内
部寸法に対応する断面寸法を有するトラニオン部材の外
方端部と係合する時のみ、また特に凹み１２２がトラニ
オン部材１５６の外力端部と係合し、かつ凹み１３８が
トラニオン部材１５８の外方端部と係合する時にのみ、
支持装置１４により支持される。

この特徴は、ロール巻き１５０がウエブ１６０をガイド
装置１６とミシン目打ち機構１８を通し、開口部１０４
を経て小出し器から出すのに適当な方法で小出し器内に
配置されるのを確実にする。

ロール巻き１５０を支持装置１４内に挿入するには、ト
ラニオン部材１５６，１５８の外方端部がそれぞれガイ
ドリップ１２６，１４２にもたれて置かれ、次にロール
が後方に押される。

これが行われると、ブラケット１２８が外方に撓み、ト
ラニオン部材の外方端部が凹み１２２，１３８に係合し
て、該凹み内に納まる。

ロール巻きがかくして支持装置に挿入された後、たわみ
町能な取付けブラケット１２８がハブ１３０をハブ１１
６へ向けて押しやり、ロールが偶発的に外れるのを防止
する。

ロール巻きが支持装置に挿入されるにつれて、ばね１４
４に近いロール巻きの端部が該ばねに接触し、第６図の
実線で示す位置まで該ばねを外方へ移動させる。

その後、ウエブ１６０がロール巻きから引出されるにつ
れて、ばね１４４はロール巻きの端部と摩擦係合し、ロ
ール巻きの回転を制動し、このようにしてロール巻きの
制動されない回転を防止する。

ガイド装置１６は、上方ピンチロール１６２と下方ピン
チロール１６４（第３図ないし第５図、第８図参照）を
含む。

上方ピンチロール１６２は、それぞれカバー板８４と右
端板３２に回転可能に軸受されるスタブシャフト１６６
，１６８に取付けられる。

同様に、下方ピンチロール１６４は、それぞれカバー板
８４と右端板３２に回転町能に軸受されるスタブシャフ
ト１７０，１７２にそれぞれ増付けられる。

ミシン目打ち機構１８は、ピンチロール１６２，１６４
の間に位置し、かつ断続的ならせん状スロット１７６を
有するローラ１７４（第３図ないし第５図、第７図、第
８図、第１５図および第１７図参照）を含む。

スロット１７６は、ローラ１７４の概ね軸線方向に延び
、ローラの表面から半径方向の外方に開放している。

スロット付きのローラは、それぞれカバー板８４と右端
板３２に回転町能に軸受されるスタブシャフト１７８，
１８０により支持される。

ミシン目打ち機構１８は、またローラ１８４により回転
可能に取付られるナイフ１８２を含む。

ローラ１８４は、それぞれカバー板８４と右端板３２に
回転町能に軸受されるスタブシャフト１８６，１８８に
より支持される。

シャフト１７８，１８６，１８０，１８８用の軸受面は
、それぞれ低摩擦ブシュ１９０，１９４，１９２，１９
６からなるのが好ましい。

ブシュ１９０，１９４は、カバー板８４に、ブシュ１９
２，１９６は、右端板３２に固定される。

スタブシャフト１６８，１７０，１６８，１７２は、そ
れぞれ細長い軸受面１９８，２０２，２００，２０４に
より軸受される。

軸受面１９８，２０２は、カバー板８４に一体に形成さ
れ、軸受面２００，２０４は、右端板３２に一体に形成
される。

この配置により、各ピンチロールはスロットローラ１７
４と接触して動き、その間に押しはさみ係合を行う。

押圧ばね２０８（第３図および第５図参照）は、スクブ
シャフ｝１６６，１７０に連結され、同様な押圧ばね２
０８（第３図および第４図参照）は、スタブシャフト１
６８，１７２に連結されてピンチロールをスロットロー
ラヘ向かつて押付ける。

押圧ばね２０６，２０８は、Ｕ字型ブラケット２１０に
より適所に保持され、スポット溶接などの都合のよい方
法により該ブラケットの一方はカバー板８４に取付けら
れ、他方のブラケットは右端板３２に増付けられる。

下方ピンチロール１６４とスロットローラ１７４の各表
面を互いに接触させるために、底板３６の直立アーチ状
部分３８は、隔置された比較的に細い複数個のアーチ状
ストリップ２１２（第７図参照）を含み、ピンチロール
１６４はストリップ２１２を収容する複数個の円周方向
のスロット２１４（第７図参照）を有する。

ロール巻き１５０から、ウエブ１６０は上方ピンチロー
ル１６２を廻り、上方ピンチロールとスロットローラ１
７４の間を通り、該スロットローラを廻り、該スロット
ローラと下方ピンチロール１６４の間を通り、下方ピン
チロールを廻り開口部１０４を経て小出し器から出る。

前記から明らかなように、ピンチロール１６２，１６４
は、ウエブ１６０を常にスロットローラ１７４の廻りに
ぴんと保持するのを確実にする。

使用者が引張り力をウエブの引出し端番と加えながら小
出し器からウエブを引出すと、ピンチロール１６４が動
いてスロットローラ１７４との接触から僅かに外れる。

しかしながら、引張り力がゆるむと、押圧ばね２０６，
２０８が直ちにピンチロールを動かしてスロットローラ
と接触させる。

スロットローラ１７４は、またストリッパ５６の指状部
材５８を収容する複数個の円周方向のスロット２１６を
有する。

指状部材５８は、ウエブ１６０がスロットローラにくっ
ついて、その周囲に巻きつく代りに開口部１０４から案
内されて出るのを確実にする。

ナイフ１８２は、その全長に沿ってら旋状にねじられ、
半径方向の外方の部分２１７を含み、該部分２１７はナ
イフの回転方向に前方に湾曲し、鋸歯状切断エッジ２２
０（第４図、第５図、第７図、第８図、第１２図、第１
４図および第１６図参照）を画定する。

ナイフは、複数個の切欠き２１８を有し、該切欠きは、
ナイフが回転してスロットローラ１７４に近づき該スロ
ットローラを通過する際に、底板の部分３８のストリッ
プ２１２を収容する。

ナイフが回転してスロットローラを通過する際に、半径
方向の外方のナイフ部分２１７がスロット１７６内に入
り、切断エツジ２２０が切欠き２１８と整合するウエブ
の部分を除いてウエブ１６０の全幅に徐々にミシン目を
打ち込む。

ミシン目を打込まれないウエブの部分は、使用者が円滑
で連続的な引張り力を加えてウエブを小出し器から引き
出すのに充分な引張強度を有する。

しかしながら、ウエブがミシン目打ちされた後、引張り
力を急激に増加すると、ウエブは切断エツジ２２０によ
り生じたばかりのミシン目に沿って切断する。

ナイフ１８２は、１対の取付ブラケット２２２によりナ
イフローラ１８４に取付けられる。

ナイフは、先づ溶接により好都合に取付けブラケットに
固定され、次にら旋状ねじれがナイフとブラケットに付
与される。

ブラケットは、その後複数個のボルト２２４によりナイ
フローラ１８４に取付けられ、該ボルトはローラの内部
に配置された１対のボス２２５にねじ込まれる。

ナイフと取付けブラケットは、ら旋状ねじれを核部材に
付与した後に、該部材の半径方向の内方の表面全体がナ
イフローラ１８４の表面に接触するように、その中心に
おいて僅かに外方に弓形に曲げられている。

（第１２図および第１３図参照）追加のボルト２２４を
用いて、ナイフローラ１８４をボス２２６に固定し、ボ
スをローラ内に確実に固定するのを確実にする。

スロットローラ１７４とナイフローラ１８４は、作動的
に関連し、双方のローラが相互に同期して回転するのを
確実にする。

このため、歯車２２６がスロットローラの一方の端部に
固定され、ナイフローラの同じ側の端部に固定された歯
車２２８と噛み合う。

図示の実施例ておいて、歯車２２８は歯車２２６の２倍
の歯数を有し、ス田ントローラはナイフローラの回転速
度の２倍で回転する。

２個のローラの回転速度のこの差により、スロット１７
６はナイフ１８２がねじられる円弧の２倍の円弧にわた
りねじれていなければならない。

このようにして、ナイフは４５°の円弧にわたりら旋状
にねじられ（第１６図参照）、スロツロ７６は９０°の
円弧にわたりら旋状にねじれている。

（第１７図参照） スロットローラの廻りでウエブ１６０が滑るのを防止す
るために、スロットローラはゴムなどの比較的に高い摩
擦係数を有する材料から作られるのが好ましい。

使用者がウエブの引出し端に引張り力を加えると、ウエ
ブによりスロットローラに加えられた摩擦力によりスロ
ットローラとナイフローラは相互に同期して回転する。

ナイフのミシン目打ち工程中にスロット１７６に対し切
断エッジ２２０が移動する軌跡は、鎖線２２１により第
２３図に示す。

切断エツジ２２０とブラケット２２２の半径方向の外方
端部におけるナイフ上の点２２５との相対位置もまた第
２３図に示される。

切断エツジ２２０の位置は、点０’，２’，４’，６’
，８’，１０’，１２’，１４’，１６’，１８’によ
り、ナイフの点２２５の位置は、点０”，２”，４”，
６”，８”，１０”，１２”，１４”，１６”，１８”
により示す。

ミシン目打ち工程中のスロット１７６に対する半径方向
の外方のナイフ部分２１７の位置は、切断エツジ２２０
と点２２５の対応位置点を結ぶ一点鎖線、即ちＯｌ−０
”，２’−２’，４’−４’，６’−６”，８’−８’
，１０’−１０”，１２’−１２’，１４’−１４’，
１６’−１６”，１８’−１８”により示される。

図示のように、ナイフ部分２１７が位置０’−０”から
位置６’−６”へ移動する間、即ち該ナイフ部分がスロ
ット１７６内へ進入する間は、切断エツジ２２０はナイ
フ部分２１７が移動する方向とほぼ同じ方向に向けられ
る。

切断エッジの方向とナイフ部分２１７の移動の方向との
間の同じ関係は、スロット１７６に対するのと同様にウ
エブ１６０に対して保持される。

このようにして、前記のように、ウエブ１６０はピンチ
ロール１６２，１６４により、また使用者がウエブに加
える引張り力によりスロットローラ１７４の廻りにぴん
と保持される。

この特徴の結果として、スロット１７６が回転してナイ
フ２２０の近づくと、スロットに被さるウエブの部分は
スロットローラ１７４の表面の曲率に一致して湾曲し、
該表面とウエブ部分の間に何ら相対移動はない。

その後、ナイフ部分２１７が位置０’−０”に達し、ス
ロット１７６が第２３図に示す位置に達すると、即ち切
断エツジ２２０が初めてウエブ１６０に接触すると、切
断エッジの方向は、ナイフ部分２１７がウエブに対して
移動する方向に概ね一致する。

この関係は、ナイフ部分２１７が位置０’−０”から位
置６’−６”へ移動する際、即ちナイフ部分がスロット
へ進入する間、保持される。

このようにして、ナイフ部分２１７の前方の曲率は、ナ
イフ部分２１７が該スロットへ進入する間は、ナイフ部
分２１７がウエブに対し移動する方向に概ね切断エツジ
２２０を方向づける。

ミシン目打ち機構１８の構成とそれによる作動は、従来
技術のミシン目打ち切断機構に対しいくつかの利点を提
供する。

切断エッジの方向づけは、切断エッジがウエブに沿って
すべる傾向を減少させることにより柔軟なシート材ウエ
ブに有効なミシン目打込みを行う。

また、本機構は製造するのに経済的で、営業用洗面所と
厨戻施設で起る長期の酪使による摩耗に耐え得る堅牢で
小型な構造を実現するものである。

小出し器１０は、またナイフローラ１８４とスロットロ
ーラ１７６の回転を急激に停止し、かくしてウエブ１６
０の移動を急激に阻止する機構２３３（第４図および第
１０図参照）を含み、ナイフ１８２により生じたばかり
のミシン目に沿ってウエブ１６０から一枚一枚の紙タオ
ルを引き裂くことができる。

停止機構２３３は、停止レバー２３０を有し、該レバー
はピボットピン２３２により右端板３２に枢着さ札かつ
一体に固着したカム従節２３４と停止ラグ２３３を有す
る。

停止機構は、また供給ホイール２４０を有し、該ホイー
ルはナイフローラ１８４を支持するシャフトの一つであ
るスタブシャフト１８８の端部に固定さ札またカムピン
２３８を固着している。

カムピン２３８は、カム従節２３４と停止ラグ２３６と
共同作動してナイフローラ１８４とスロットローラ１７
４の回転を停止させる。

使用者がウエブ１６０に引張り力を使用させるのに伴っ
てナイフローラが回転するにつれて、カムピン２３３は
シャフト１８８の軸線の廻りに回転する。

ナイフローラが回転している間は、停止レバー２３０、
カム従節２３４および停止ラグ２３６は第１０図の実線
で示す位置にある。

この位置において、カム従節はカムピン２３８の回転軌
道に位置しているので、カムピンが第１０図の実線で示
す位置に達すると、該カムピンはカム従節の下側に係合
し、該カム従節を上方に押上げる。

この作動は、停止レバー２３０、カム従節２３４および
停止ラグ２３６を第１０図の一点鎖線で示す位置に旋回
させる。

この位置において、停止ラグはカムピン２３３の回転軌
道に位置するので、カムピンがカム従節の下側から外れ
ると、該カムピンはその後に停止ラグと係合する。

これにより、ナイフローラ１８４とスロットローラ１７
４は急激に停止し、かくしてウエブ１６０の移動を急激
に阻止し、その結果、ウエブに作用する引張り力を急激
に増大させる。

前記に説明したように、これは紙タオルの個々のシート
をナイフ１８２により生じたばかりのミシン目に沿って
ウエブから引き裂くのを可能にする。

調時装置２３７は、停止機構２３３と連動し、該停止機
構がナイフローラとスロットローラの回転を有効に阻止
する時間の長さを調節する。

調時装置２３７（第４図、第７図、第８図、第９図およ
び第１０図参照）は、１対の対向する弾性真空カップ２
４２，２４４を含み、該真空カップ２４２は、ブラケッ
ト２４６により停止レバー２３０に連結さね、真空カツ
プ２４４は右端板３２と一体のフランジにマウント２４
８により連結されている。

カムピン２３８がカム従節２３４の下側と係合し、停止
レバー２３０を上方へ旋回させて停止ラグ２３６をカム
ピンの回転軌道に位置させると、真空カツプ２４２は後
方へ旋回されて真空カツプ２４４との真空把持関係にな
る。

真空カップ２４２，２４４が真空把持関係に保持される
限り、停止ラグ２３６はカムピン２３８の回転軌道に留
まり、ナイフローラ１８４とスロットローラ１７４が回
転するのを防止する。

好適には、真空カツプ２４２は、硬質ゴムなどの比較的
に硬い弾性材料で作られ、真空カツプ２４４は軟質ゴム
などの比較的に柔軟な弾性材料で作られる。

この装置は、真空カップを真空把持関係に係合させるの
に要する圧縮力を最小にし、さらに真空カップ間に十分
な真空把持力、即ち真空カップを引き離すのに必要な力
を提供し、カムピン２３８が停止ラグ２３６に係合する
際に真空カップが引離されないのを確実にする。

真空カップ２４２，２４４、特に比較的に柔軟な弾性真
空カップ２４４の弾力性は、停止ラグ２３６とカムピン
２３８の急激な係合により生ずる動的な力を吸収するク
ッションを提供し、かくして停止機構の部品の摩耗を最
小にする。

真空カップ２４２，２４４が真空把持関係にある時間の
長さを調節するため、真空カップの間の真空環境に流入
する周囲空気の流量を制御するニードル弁２５０（第１
１図参照）が設けられている。

弁２５０は、ブラケット２４６内に取付けられ、真空カ
ツプ２４２の内部と連通ずる。

弁は、内部に孔２５３を形成させた円筒状弁本体２５２
と、ブラケット２４６の端部フランジとねじ係合する先
端が二一ドルにされた調整ボルト２５４を含む。

ボルト２５４は、ロックナット２５５により適所に固定
され、該ロックナットはボルトとねじ係合し、かつブラ
ケット２４６の端部フランジと衝接する。

孔２５３に対するボルト２５４の位置を調節することに
より、周囲空気が真空カップ２４２ ，２４４の間の真
空環境に流入する速度、したがって真空カップが真空把
持関係にとどまる時間の長さは調節町能になる。

復帰ばね２５６は、ブラケット２４６と右端板３２の前
方部分との間に連結さ江真空カツプ２４２と２４４の間
の環境内の空気圧力が該真空カップ間の真空把持関係を
破壊するのに十分に増大した時に停止レバー２３０を下
方に枢動させ、かくして停止ラグ２３６を動かしてカム
ピン２３８の回転軌道から外す。

使用者は、その後に小出し器から次の長さのウエブ１６
０を引出すことができ、該ウエブは前記の方法でナイフ
１８２によりミシン目を打ち込まれ、停止機構２３３が
再びナイフローラ１８４とスロットローラ１７４の回転
を停止する時に一枚一枚の紙タオルとしてから引き裂く
ことができる。

前記のように、供給ホイール２４０はスタブシャフト１
８８の端部に固定される。

好適には、供給ホイールはその軸線方向にシャフトとね
じ係合するボルト（図示せず）により該シャフトに固定
される。

シャフト１８８の端部の断面は、等辺三角形の形状であ
り（第４図および第１０図参照）、供給ホイール２４０
はその中心に類似形状の開口部を有し、シャフト端部を
その内部に収容する。

供給ホイールは、かくして３個の回転位置のいずれかの
一つにおいてシャフトに固定してよい。

供給ホイールの一つの回転位置（第４図参照）において
、カムピン２３８が停止ラグ２３６と係合し、（Ｐ）で
示すウエブ１６０の生じたばかりのミシン目が小出し器
１０の外部へ引出される前に、ナイフとスロットローラ
の回転は停止する。

使用者が小出し器内でできたばかりのミシン目のあるウ
エブから一枚一枚の紙タオルを引き裂いた後に、ウエブ
の引出しエッジはその後小出し器内に位置し、かくして
すぐには使用者の手に届かないようにされる。

この作動方法は、ロール巻き１５０の消費を節約させる
。

調時装置２３７が停止機構２３３を働かせてナイフロー
ラとスロットローラの回転を防止している時間が経過し
た後に、ナイフローラとスロットローラは、供給装置２
５８により自動的に回転され、ウエブの引出し端を小出
し器の外部へ移動させる。

供給装置２５８（第４図および第７図参照）は、供給ホ
イール２４０に固着したラグ２６０と、該ラグ２６０と
右端板３２の後方部分七の間に連結された供給ばね２６
２を含む。

ラグ２６０は、カムピンが停止ラグ２３６（第４図参照
）と係合する際に、ばね２６２が伸びるように、カムピ
ン２３８に関して位置する。

このようにして、停止ラグ２３６が復帰ばね２５６によ
り動いてピン２３８の回転軌道から外れると、供給ばね
２６２が縮み、それにより供給ホイール２４０とシャフ
ト１８８を回転させる。

シャフト１８８は、一方でナイフローラ１８４とスロッ
トローラ１７４に回転を与え、このようにしてウエブ１
６０の引出し端を小出し器の外部へ移動させる。

シャフト１８８（第８図参照）に対する供給ホイール２
４０の第２の回転位置において、停止機構２３３は、（
Ｐ’）で示すウエブ１６０に生じたばかりのミシン目が
小出し器１０の外部に出た後にナイフローラとズロット
ローラの回転を停止する。

この操作方法において、ウエブの引出じ端は、生じたば
かりのミシン目に沿って一枚一枚の紙タオルのシートが
引き裂かれた後に使用者の手に容易に届きやすくなる。

この操作方法を採甲する時は、ボルト２５４を調整して
、停止機構が働いてナイフローラとビンチローラの回転
を停止する時間間隔が短時間、即ち１ないし２秒であっ
て、第１シートがウエブから引き裂かれるや否や紙タオ
ルの第２シートを手に入れるのを可能にするのが好まし
い。

明らかなように、この第２の操作方法は第１の操作方法
より経済的でないが、第１の操作方法よりは使用者の要
求に対しより便利である。

第１の操作方法は、一般に営業用洗面所設備などにおい
て紙タオルの消費を節約するのが重要な要因である場合
に採用され、第２の操作方法は、個人用厨房設備などに
おいて使用者の便宜が重要な要因である場合に採用され
る。

小出し器１０は、かくして営業用、または個人用の設備
に理想的に適合する。

シャフト１８８に関する供給ホイール２４０の第３の回
転位置は、停止機構がナイフローラとスロットローラの
回転を停止させる際には、ナイフ部分２１７が、スロッ
ト内にあるために使用されない。

これにより、ウエブはその時に生じたばかりのミシン目
に沿って少なくとも部分的に引き裂かれ、かくしてミシ
ン目がスロットローラ１７４と下方ピンチロール１６４
の間を通過する前にウエブを分離させるばかりでなく、
刃１８２に望ましくない曲げ力が加えられる。

小出し器１０は、またしわ加工した紙タオル２６４（第
８図参照）の一部消費したロール巻きなどのような柔軟
なシート材の一部消費したロール巻きを回転可能に支持
する装置２６５を含む。

支持装置２６５は、裏板２０（第４図、第５図、第７図
および第８図参照）と一体の１対の対向フランジ２６６
，２６８を含む。

フランジ２６６，２６８は、裏板２０、底板３６および
しやへい板６４により小出し器の下方後方部分に画定さ
れた空所２７０内へ裏板２０から延びている。

各フランジは、内部にＵ字型の切取部を有する。

フランジ２６６は、内部に切取部２７２を有し、フラン
ジ２６８は内部に切取部２７４を有する。

切取部２７２，２７４の内部寸法は、それぞれトラニオ
ン部材１ ５６ ， １ ５８の外方端部の断面寸法に
一致する。

このようにして、ロール巻き１５０が、部分的に消費さ
札ロール巻き２６４として指示されると、該ロール巻き
は支持装置１４から支持装置２６５へ移される。

ロール巻きが支持装置１４から支持装置２６５へ移され
ると、ウェブ１６０をガイド装置１６とミシン目打ち機
構１８から引出す必要がなくなる。

トラニオン部材は、支持部材１１０，１１２から簡単に
外さね、切取部２７２，２７４へ挿入される。

この後者の位置から、ウエブがロール巻き２６４の頂部
から上部ビンチローラ１６２の頂部への通路２７６（第
８図参照）に沿って延びる。

一部消費したロール巻き２６４が空所２７０内へ移され
た後に、新しいロール巻き１５０が前記の方法で支持装
置１４内に挿入される。

ロール巻き１５０からのウエブは、ロール巻き２６４か
らのウエブに単に重ねられ、前記の方法でガイド装置１
６とミシン目打ち機構１８を通過する。

その後、紙タオルが一部消費したロール巻き２６４の廻
りに巻かれて残っている限り、小出し器１０は二重重ね
の厚さのタオルを小出しにする。

小出し器のこの特徴は、毎日のように規則的な時間間隔
でなく小出し器を整備するのが不経済な営業用施設には
特に適する。

この場合、管理者は小出し器の整備の前にロール巻きが
完全に消費されるまで待つ必要がなく、また定期的に決
められた整備間隔の終りに小出し器を整備する際一部消
費したロール巻きを捨てる必要がない。

管理者は、単に一部消費済みのロール巻きを支持装置１
４から支持装置２６５に移し、新しいロール巻きを支持
装置１４に挿入する。

定期的に決められた整備間隔の終りに新しいロール巻き
を小出し器に入れる必要があるかどうかについて管理者
の判別を容易にするため、覗き孔２７８（第２図参照）
がロール巻き１５０の端部に近い上方ハウジング部分９
２に設けられる。

孔２７８を通してロール巻きの直径を観察することによ
り、管理者はロール巻きに残っている紙タオルの量を見
積る。

小出し器１０に装填するため、ハウジング９０が先づシ
ャシ１２の廻りに外方へ旋回さね、小出し器の内部部品
を露出させる。

ロール巻き１５０などの柔軟なシート材のロール巻きが
、次に前記のように支持装置１４内に挿入される。

ウェブ１６ロなどのロール巻きからのウエブは、上方ピ
ンチロール１６２の廻りに導かれ、ウェブの引出し端は
スロットローラ１７４の前面に載置する。

ハウジング９０は、次にシャシ１２の廻りに上方へ旋回
され、小出し器の内部部品を囲む。

供給ホイール２４０は、その後小出し器の右端から見て
反時計方向に回転され、ウエブをガイド装置１６とミシ
ン目打ち機構１８を通して供給する。

アーチ状ストリップ２１２と下方ピンチロール１６４は
、ウエブがスロットローラ１７４の廻りに案内され、ぴ
んと保持されるのを確実にする。

小出し器の内部部品がハウジング９０により囲まれる時
に供給ホイールを手で扱うために、スロット２８０が下
方右端のハウジング部分１００に設けられ、該スロット
を通って供給ホイール２４０の下方部分が延びる。

（第４図参照）小出し器１０は、またウエブ１６０をガ
イド装置とミシン切目打ち機構を通して供給する正しい
方向とは反対の方向に供給ホイール２４０が回転するの
を阻止する装置を含む。

前記装置は、ピン２８６により右端板３２に枢着された
Ｌ字型つめ２８４よりなるラチェット機構２８２（第４
図参照）を含む。

供給ホイール２４０の周辺に形成された複数個のノツチ
２９０と係合する弾性スリーブ２８８がつめの基部に挿
入されている。

供給ホイールが小出し器１０の右端から見て反時計方向
に回転する限り、つめ２８４の基部とスリーブ２８８は
旋回してノツチ２９０に自由に出入する。

しかしながら、供給ホイールを反対方向に回転させよう
と試みると、つめはノツチの一つと噛み合って供給ホイ
ールの回転を阻止する。

右端板３２により担持されたラグ２９２は、つめ２８４
の上方に位置してつめがピン２８６の廻りに回転するの
を阻止し、かくしてつめを供給ホイール２４０に対し適
正な位置に保持して供給ホイールの不適当な回転を防止
するのを確実にする。

ミシン目打ち機構の第２実施例を第１８図ないし第２１
図に示す。

ミシン目打ち機構のこの実施例は、ミシン目打ち機構１
８の代りに小出し器１０内に採用さ札軸線方向に真直ぐ
な取付ブラケット３０２に取付けられた軸線方向に真直
ぐなナイフ３００を含む。

他のすべての点において、第２実施例のナイフローラ組
立体は、第１実施例のナイフローラ組立体と同一であり
、ナイフローラ１８４、スタブシャフト１８６，１８８
および歯車２２８を含む。

スロットローラ３０３はナイフ３００と関連して使用さ
れる。

スロットローラ３０３は、その長さに沿った断続的なら
せん状スロットの代りに、ナイフ３００の半径方向の外
方の部分を収容する断続的な軸線方向に真直ぐなスロッ
ト３０４を有することを除き、スロット１７４と同様で
ある。

第１、および第２の実施例のミシン目打ち機構の間の操
作上の唯一の相異点は、第１実施例のら旋状にねじられ
たナイフ１８２がウエブにだんだんとミシン目打ちし、
切断エッジの小さな部分のみが一時にウエブに接触する
ことである。

この装置は、有効なミシン目打ち込みを行なうため切断
エッジによりウエブに作用する比較的に小さな力のみを
必要とする。

これに対し、ナイフ３００の切断エッジは、一時にウエ
ブの全幅をミシン目打ちし、僅かに大きい穿孔力を必要
とする。

第１の実施例よりすぐれた第２実施例の利点は、ナイフ
と取付ブラケットをらせん状にねじる必要がないので後
者の方が製造において幾分より経済的なことである。

ミシン目打ち機構の第３実施例を第２２図に示す。

この実施例もまた前記の第１、または第２の実施例の代
りに小出し器１０に採用してよい。

ミシン目打ち機構の第３実施例は、概ね平担なナイフ３
０６を含み、該ナイフはその両端に固定され、かつナイ
フローラの両端に軸受された１対のスタブシャフト３１
０によりナイフローラ３０８上に枢着される。

また、ナイフの切断エッジを越えて半径方向の外方へ延
びるカム・ラグ３１２がナイフ３０６の各端部に固定さ
れる。

カム・ラグ３１２は、内部に軸線方向のスロット３１８
を有するスロットローラ３１６の各端部に取付けられた
カム３１４と係合するようにされている。

前記の実施例とは反対に、ナイフローラ３０８とスロッ
トローラ３１６の表面は相互に接触して、それによりウ
エブ１６０をスロットローラの周囲にぴんと保持する下
方ピンチロールを必要としない。

ナイフ３０６は、ナイフローラ３０８に対して半径方向
から約１５°の円弧だけ小型ばね（図示せず）により前
方に通常押圧されている。

このようにして、ナイフがスロット３１８に入る際に、
ナイフの切断エッジは、ナイフの半径方向の外方の部分
がウエブ１６０に対して移動する方向とほぼ同じ方向に
向く。

この点において、ナイフ３０６のミシン目打込み作用は
、前記のナイフ１８２，３００のミシン目打込み作用と
同じである。

ナイフ３０６がスロット内に動いた後、カム・ラグ３１
２はカム３１４と係合する。

カムは、ナイフローラ３０８の回転方向に対して後方に
カム・ラグ、したがってナイフ３０６を枢動させる。

この作用により、ナイフ口ニラとスロットローラの表面
を相互に接触させながら、ナイフが有効なミシン目打ち
を行なうのに十分にスロット３１８を狭くすることがで
きる。

ナイフが、スロットから後退し、カム・ラグ３１２がカ
ム３１４から外れた後、付勢ばねが再びナイフ３０６を
前方に枢動させる。

ナイケローラ３０８とスロットローラ３１６が相互に同
期して回転するのを確実にするため、該ローラは、第１
および第２のミシン目打ち機構実施例について前記した
ように歯車により一緒に作動的に連結されるのが好まし
い。

前記のことは、本発明の小出し器と町変調時機構の詳細
説明を構成し、該調時機構は小出し器に使用するように
されているが、それの使用のみに限定されていない。

さらに、本発明の小出し器と町変調時機構の両方の各種
の変型が当業者に着想し得ることが認められよう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の小出し器の正面図、第２図は第１図に
示す小出し器の右側端面図、第３図はハウジングを断面
で示した第１図の小出し器の正面図、第４図は六ウジン
グを断面で示した第１図の小出し器の右側端面図、第５
図はハウジングを断面で示した第１図の小出し器の左側
端面図、第６図は第５図の線６−６に沿った断面図、第
７図は小出し器の選択した部品を破断した線７−７に沿
った断面図、第８図は第７図の線８−８に沿った断面図
、第９図は第４図の線９−９に沿った断面図、第１０図
は第１図の小出し器に使用する停止機構と関連部品の拡
大立面図、第１１図は第１図に示す小出し器に使用する
本発明の調時装置の１個の真空カップの断面図、第１２
図は第１図に示す小出し器に使用するミシン目打ち機構
の第１実施例のナイフの立面図、第１３図は第１２図に
示すナイフ用の１個のナイフ取付ブラケットの側面図、
第１４図は第１２図に示すナイフを回動可能に支持する
ナイフローラ組立体の側面図、第１５図は第１２図に示
すナイフと関連して使用するスロットローラの側面図、
第１６図は第１４図の線１６−１６に沿った断面図、第
１７図は第１５図の線１７−１７に沿った断面図、第１
８図は第１図に示す小出し器に使用するミシン目打ち機
構の第２実施例のナイフを回動可能に支持するナイフロ
ーラ組立体の側面図、第１９図は第１８図に示すナイフ
と関連して使用するスロットローラの立面図、第２０図
は第１８図の線２０−２０に沿った断面図、第２１図は
第１８図の線２ １−２ １に沿った断面図、第２２図
は第１図に示す小出し器に使用するミシン目打ち機構の
第３実施例の概略断面図、および第２３図は第１４図に
示すナイフローラ組立体と第１５図に示すスロットロー
ラより成るミシン目打ち機構の作動を示す概略断面図で
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 柔軟なシート材１５０用の小出し器１０において、
   シャシ１２と；該シャシに連結さね、柔軟なシート材の
   ロール巻き１５０を回転可能に支持する装置１４と；前
   記シャシに連結されて、該シート材のウエブ１６０を該
   ロール巻きから該小出し器の外部へ案内する装置１６と
   ；前記シャシに連結さ札該ウエブに沿って間隔を置いて
   該ウエブにミシン目を打ち込んで該ウエブを個々のシー
   トに分割するミシン目打ち機構１８と；前記シャシに連
   結され、かつ前記ミシン目打ち機構と関連し、所定長さ
   のウエブが小出し器から引き出された後に該ウエブの運
   動を阻止する停止機構２３３と；前記停止機構と関連し
   、前記停止機構が該ウエブの運動を有効に阻止している
   時間の長さを調整する可変調時装置２３と；を有し、前
   記可変調時装置が前記停止機構に取り付けられた第１の
   真空カツプ２４２と、前記シャシに取り付けられた第２
   の真空カツプ２４４とを有し、前記双方の真空カップは
   、該停止機構が該ウエブの運動を阻止している際に真空
   把持関係に係合可能であり、前記可変調時装置は、前記
   一方の真空カップと関連し、かつ前記真空カップ２４２
   ，２４４が真空把持関係に係合している際に前記双方の
   真空カップの間への空気流を調節する弁装置２５０を有
   し、前記一方の真空カツプ２４２が比較的に硬質の弾性
   材料で作られ、前記第２の真空カップ２４４が比較的に
   軟質の弾性材料で作られていることを特徴とする柔軟な
   シート材用の小出し器。