JPS5821073Y2 - 有機電解質電池 - Google Patents
有機電解質電池Info
- Publication number
- JPS5821073Y2 JPS5821073Y2 JP1978034288U JP3428878U JPS5821073Y2 JP S5821073 Y2 JPS5821073 Y2 JP S5821073Y2 JP 1978034288 U JP1978034288 U JP 1978034288U JP 3428878 U JP3428878 U JP 3428878U JP S5821073 Y2 JPS5821073 Y2 JP S5821073Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- gasket
- sealing plate
- electrolyte
- organic electrolyte
- Prior art date
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- Expired
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Classifications
-
- Y02E60/12—
Landscapes
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は有機電解質電池の封口部の改良に関するもので
、耐漏液性を向上することを目的とする。
、耐漏液性を向上することを目的とする。
リチウムに代表される軽金属を負極に用いる有機電解質
電池は、高エネルギー密度を有し、実用形電池系として
期待されている。
電池は、高エネルギー密度を有し、実用形電池系として
期待されている。
この電池は、アルカリ性電解液を用いる電池に比べて漏
液は少ないとされているが、高温保存時等には漏液する
ことがあり、電池使用機器に損害を与える危険がある。
液は少ないとされているが、高温保存時等には漏液する
ことがあり、電池使用機器に損害を与える危険がある。
この種電池においても、その封口部は、電池ケースの開
口部をガスケットを介して封目板の周縁部にかしめて密
封する構成をとるのが普通である。
口部をガスケットを介して封目板の周縁部にかしめて密
封する構成をとるのが普通である。
しかし1、電解液に、グロピレンカーボネート、γ−ブ
チロラクトン、1.2−ジメトキシエタンやテトラヒド
ロフラン等の有機溶媒を使用している関係からそのガス
ケットの材料として、現在酸化銀電池や水銀電池に使用
されているナイロンやゴム弾性体を用いると、これらは
電解液に溶解又は膨潤するので、使用不可能である。
チロラクトン、1.2−ジメトキシエタンやテトラヒド
ロフラン等の有機溶媒を使用している関係からそのガス
ケットの材料として、現在酸化銀電池や水銀電池に使用
されているナイロンやゴム弾性体を用いると、これらは
電解液に溶解又は膨潤するので、使用不可能である。
従って耐電解液性のあるポリエチレンやポリプロピレン
等のオレフィン系重合体をガスケットとして用いられて
いる。
等のオレフィン系重合体をガスケットとして用いられて
いる。
しかしながら、一般に前記オレフィン系重合体は、弾性
限界が低く、高圧力でかしめて封目しても、かしめ変形
したままの状態で、時間の経過とともにかしめ部にゆる
みが生じ、電解液が外へ押し出されることがあり、特に
、いわゆるヒートサイクルでの保存(−10〜600C
)ではこの傾向が著しいという欠点があった。
限界が低く、高圧力でかしめて封目しても、かしめ変形
したままの状態で、時間の経過とともにかしめ部にゆる
みが生じ、電解液が外へ押し出されることがあり、特に
、いわゆるヒートサイクルでの保存(−10〜600C
)ではこの傾向が著しいという欠点があった。
漏液防止の対策として、封目板を二重にする、振目板の
端を折り返す、ガスケットとケースおよび封目板との接
触面積を太き(する、接着剤によってシールする、など
があり、現在まで各種の改善がなされてきたが、これら
の改善は、いずれもガスケット自体の欠点を改善するも
のではなく、電解液の漏液防止が十分とは云えなかった
。
端を折り返す、ガスケットとケースおよび封目板との接
触面積を太き(する、接着剤によってシールする、など
があり、現在まで各種の改善がなされてきたが、これら
の改善は、いずれもガスケット自体の欠点を改善するも
のではなく、電解液の漏液防止が十分とは云えなかった
。
本考案はガスケット自体を改良して有機電解質電池の耐
漏液性を向上するものである。
漏液性を向上するものである。
すなわちオレフィン系重合体よりなるガスケットに、電
池外部に露出する端面に開放する溝を設け、この溝にゴ
ム状弾性体を挿入した複合形ガスケットを用いることに
より、ガスケット自体の耐電解液性を損うことなく弾性
を付与し、密封効果を向上するものである。
池外部に露出する端面に開放する溝を設け、この溝にゴ
ム状弾性体を挿入した複合形ガスケットを用いることに
より、ガスケット自体の耐電解液性を損うことなく弾性
を付与し、密封効果を向上するものである。
なおガスケットに設ける溝の深さは、少なくとも封目板
の端縁と対向する部分までとし、これより浅いと十分な
密封効果が期待できない。
の端縁と対向する部分までとし、これより浅いと十分な
密封効果が期待できない。
以下、本考案馨その実施例により詳細に説明する。
第1図は、本考案によるガスケットを用いた電池の部分
断面図を示す。
断面図を示す。
1は正極端子を兼ねたステンレス鋼製電池ケース、2は
ケース内に挿入された金属のハロゲン化物や酸化物ある
いはフッ化炭素などを活物質とする正極、3は正極をケ
ース1の底部に固定する正極リング、4はポリプロピレ
ンの不織布からなるセパレータ、5は同じくポリプロピ
レンの不織布からなる電解液含浸材である。
ケース内に挿入された金属のハロゲン化物や酸化物ある
いはフッ化炭素などを活物質とする正極、3は正極をケ
ース1の底部に固定する正極リング、4はポリプロピレ
ンの不織布からなるセパレータ、5は同じくポリプロピ
レンの不織布からなる電解液含浸材である。
6はケースと同材料からなる負極端子を兼ねた封目板で
、その内面には、ニッケルネット又はニッケルスポンジ
などの金属集金体7をスポット溶接により固着し、その
表面に円板状金属リチウム8を圧着して負極を構成して
いる。
、その内面には、ニッケルネット又はニッケルスポンジ
などの金属集金体7をスポット溶接により固着し、その
表面に円板状金属リチウム8を圧着して負極を構成して
いる。
9はガスケットである。
電解液には、過塩素酸リチウムやホウフッ化リチウムを
溶解したプロビレ!カーボネートやγ−ブチロラクトン
、1.2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等の
溶媒又は混合溶媒を用いる。
溶解したプロビレ!カーボネートやγ−ブチロラクトン
、1.2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等の
溶媒又は混合溶媒を用いる。
ケース1に組み入れた正極、セパレータ、電解液含浸材
及び封口板6に結合した負極に電解液を真空含浸させた
後、周縁にガスケット9をはめた封口板6をケース1に
かぶせ、ケースの開口端をかしめて密封電池が構成され
る。
及び封口板6に結合した負極に電解液を真空含浸させた
後、周縁にガスケット9をはめた封口板6をケース1に
かぶせ、ケースの開口端をかしめて密封電池が構成され
る。
ガスケット9は、第2図に示すように、オレフィン系重
合体、例えばポリプロピレンからなるガスケット本体1
0と、強弾性を有するスチレンブタジェンゴム、ブチル
ゴム等のゴム状弾性体11とからなる。
合体、例えばポリプロピレンからなるガスケット本体1
0と、強弾性を有するスチレンブタジェンゴム、ブチル
ゴム等のゴム状弾性体11とからなる。
本体10は、この例では断面り字状に構成してあり、電
池に組み込んだとき、電池外部に露出する端面、すなわ
ち立上がり部12の上端部に開放する溝13を有する形
状に射出成型によって作られである。
池に組み込んだとき、電池外部に露出する端面、すなわ
ち立上がり部12の上端部に開放する溝13を有する形
状に射出成型によって作られである。
溝13の深さは、封口板6の端面14に接する部分15
と対応する部分まで達する深さとし、この溝13にゴム
状弾性体11を挿入しである。
と対応する部分まで達する深さとし、この溝13にゴム
状弾性体11を挿入しである。
なおゴム状弾性体11の厚さは、その効果を十分発揮さ
せるためガスケット9の立上がり部50悌以上を占める
厚さとするのが好ましい。
せるためガスケット9の立上がり部50悌以上を占める
厚さとするのが好ましい。
この弾性体11は、電解液と接しないので、耐電解液性
を考慮する必要がなく、強弾性を有するものであれば、
その選択は任意である。
を考慮する必要がなく、強弾性を有するものであれば、
その選択は任意である。
以上説明した如く、本考案の電池においては、ガスケッ
ト本体の溝部に挿入したゴム状弾性体カ常に高い圧力に
よりガスケット本体を介し、ケースおよび封口板を押し
続け、また外側がオレフィン系重合体であるために適度
な強度と耐電解液性を備えたものであり、弾性が大であ
り、かしめの力はゆるまず、長期保存やヒートサイクル
の保存においても優れた耐漏液性を示すものである。
ト本体の溝部に挿入したゴム状弾性体カ常に高い圧力に
よりガスケット本体を介し、ケースおよび封口板を押し
続け、また外側がオレフィン系重合体であるために適度
な強度と耐電解液性を備えたものであり、弾性が大であ
り、かしめの力はゆるまず、長期保存やヒートサイクル
の保存においても優れた耐漏液性を示すものである。
次に本考案による効果を確認するため、前述した実施例
による本考案電池Aと、従来のポリプロピレン製ガスケ
ットを用いた電池Bとにつき、ボタン形電池サイズにお
いて耐漏液性能を比較したところ次表のような結果を得
た。
による本考案電池Aと、従来のポリプロピレン製ガスケ
ットを用いた電池Bとにつき、ボタン形電池サイズにお
いて耐漏液性能を比較したところ次表のような結果を得
た。
なお、試験はA、B共100個のサンプルを用い、−1
00Cで4時間、続いて600Cで4時間保存するヒー
トサイクルを繰り返し、漏液を生じた電池数で比較した
。
00Cで4時間、続いて600Cで4時間保存するヒー
トサイクルを繰り返し、漏液を生じた電池数で比較した
。
以上のように、本考案によれば、耐漏液性に優れた信頼
性の高い有機電解質電池を得ることができる。
性の高い有機電解質電池を得ることができる。
第1図は本考案電池の一実施例を示す要部の縦断面図、
第2図はそのガスケットの要部縦断面図である。 1・・・・・・電池ケース、6・・・・・・封口板、9
・・・・・・ガスケット、11・・・・・・ゴム状弾性
体、13・・・・・・溝。
第2図はそのガスケットの要部縦断面図である。 1・・・・・・電池ケース、6・・・・・・封口板、9
・・・・・・ガスケット、11・・・・・・ゴム状弾性
体、13・・・・・・溝。
Claims (1)
- 電池ケースの開口部をオレフィン系重合体からなるガス
ケットを介して封目板の周縁部にかしめてなる電池にお
いて、前記ガスケットにはその電池外部に露出する端面
に開放しかつ封口板の端縁と対向する深さの溝を設け、
この溝にゴム状弾性体を挿入してなる有機電解質電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978034288U JPS5821073Y2 (ja) | 1978-03-16 | 1978-03-16 | 有機電解質電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978034288U JPS5821073Y2 (ja) | 1978-03-16 | 1978-03-16 | 有機電解質電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54136519U JPS54136519U (ja) | 1979-09-21 |
JPS5821073Y2 true JPS5821073Y2 (ja) | 1983-05-04 |
Family
ID=28891377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1978034288U Expired JPS5821073Y2 (ja) | 1978-03-16 | 1978-03-16 | 有機電解質電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5821073Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001141064A (ja) * | 1999-11-11 | 2001-05-25 | Nok Corp | ガスケット |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS425881Y1 (ja) * | 1965-04-03 | 1967-03-23 | ||
JPS4810816U (ja) * | 1971-06-16 | 1973-02-07 | ||
JPS5019615U (ja) * | 1973-06-27 | 1975-03-05 |
-
1978
- 1978-03-16 JP JP1978034288U patent/JPS5821073Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS425881Y1 (ja) * | 1965-04-03 | 1967-03-23 | ||
JPS4810816U (ja) * | 1971-06-16 | 1973-02-07 | ||
JPS5019615U (ja) * | 1973-06-27 | 1975-03-05 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54136519U (ja) | 1979-09-21 |
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