JPS5818925Y2 - 移動ネツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案は野球用グランドの外野フェンスなど各種目的
の仕切りに利用される移動ネットに関するものである。

従来技術及び目的 例えば、野球用グランドにおいては、一般的に大人用の
広さとなるように外野フェンスが設置されているため、
このグランドを子供が使用する場合には広すぎて不便で
あった。

この考案の目的は、大人にも子供にも適当な広さの野球
用グランドとして使用できるように外野フェンスを適宜
動かすことができ、しかも安定性、施工、ネットの張り
、分解及び組立、運搬及び格納という点において優れ、
外野フェンスに限らず移動を必要とする各種目的の仕切
りとして利用することができる移動ネットを提供するこ
とにある。

実施例 以下、この考案を具体化した実施例を図面に従って説明
すると、この実施例にかかる移動ネットの支柱１は垂直
杆２とこの垂直杆２の中程に対し斜状をなすように固着
された補強杆３とからなり、垂直杆２及び補強杆３の下
端に台板４，５が固着されている。

そして、この支柱１は適宜間隔をおいて地面に設置され
、その台板４，５にＬ状の固定ピン６（固定具）を挿入
してそれを土中に打ち込むことにより地面に立設される
ようになっている。

支柱１における垂直杆２の上部には第２図に示すように
鉤状の支持ピン７（支持突部）が固着され、上方へ屈曲
されたその先端部には頭部７ａが膨出形成されている。

隣接する一対の支柱１間には鉄棒などある程度の剛性を
有する支持棒８が横架され、この支持棒８両端の引掛部
８ａが支持ピン７上に載るように垂直杆２の上方から嵌
挿されて同様に挿嵌された他の支持棒８の引掛部８ａと
重なり合うようになっている。

このように立設された支柱１の前面側すなわち補強杆３
の反対側には折りたたみ可能な軟質材製のネット９が張
られ、その上部側縁の索９ａが支持ピン７に引掛けられ
るとともに、支柱１間において前記支持棒８と上部歯９
ａとの間が引掛具１０により連結されている。

又、ネット９の下部側縁の索９ａには支柱１間において
コ状の固定ピン１１（固定具）力男１掛けられ、この固
定ピン１１が地面に打ち込まれるようになっている。

このように張られた移動ネットの末端の支柱１には第３
図に示すように一対のワイヤ１２が引掛けられ、その下
端に連結された固定ピン１３が地面に打ち込まれるよう
になっている。

さて、以上のように構成された移動ネットを第４図に示
すように野球用グランドＧの外野フェンスＦとして利用
する場合において、野球用グランドＧを大人用の広さと
するには予め引かれたガイド線Ａに沿って前記移動ネッ
トを張り、子供用の広さとするには予め引かれたガイド
線Ｂに沿って前記移動ネットを張るようにする。

すなわち、まずガイド線Ａ、ＨのセンターＣを決め、こ
のセンターＣに一本の支柱１を立設する。

この支柱１に支持棒８片側の引掛部８ａを引掛け、この
支持棒８のもう一方の引掛部８ａに２本目の支柱１を引
掛けることができるように同支柱１をガイド線Ａ、Ｂに
沿って立設する。

このようにして順次一定間隔おきに各支柱１を立設する
。

そして、各支柱１間にネット９を張って支持棒８とネッ
ト９の上部歯９ａとを引掛具１０により連結するととも
に、ネットタを水平方向に最も緊張させた状態で上部歯
９ａを支持ピン７に引掛ける。

最後に、ネット９の下部索９ａに固定ピン１１を引掛け
てこの固定ピン１１を地面に打ち込むことによりネット
９を垂直方向にも最も緊張させるようにする。

このようにして順次ネット９をファウルゾーンの適宜位
置まで張る。

最後に、末端の支柱１にネット９の上下歯９ａを連結す
るとともに、同支柱１が倒れないように一対のワイヤ１
２により支える。

以上が移動ネットの組立手順である。

分解後においては、各部品ごとにまとめて運搬及び格納
する。

効果 以上詳述したこの考案は下記のような効果を奏する。

（イ）各支柱１の下端の台板４，５を地面に対し固定具
により固定可能としたので、支柱１が倒れにくくなる。

従って、台板４，５の重量を大きくして支柱１に安定性
を持たせる必要がなく、支柱１が軽量となってその運搬
が容易となる。

（ロ）適宜間隔おきに各支柱１を立設し、支柱１の上部
には支持突部を設け、隣接する一対の支柱１間には鉄棒
などある程度剛性を有する支持棒８を横架してこの支持
棒８両端の引掛部８ａを前記支持突部上に載るように同
支柱１に引掛けたので、各支柱１は支持棒８により互い
に連結され、たとえ１本の支柱１が倒れようとしてもそ
の両側の支柱１に阻止されて倒れることがなく、支柱１
に安定性を持たせることができる。

又、支持棒８の長さを一定にすれば、支柱１の設置時に
自とそれらの間隔を一定にすることができ、わざわざ各
支柱１間の距離を測定して一定間隔とする必要がなく、
施工上たいへん便利である。

（ハ）各支柱１間に張られた折りたたみ可能な軟質材製
ネット９の上部歯９ａと支持棒８とを引掛具１０により
連結するとともに、このネット９の下部索９ａを地面に
対し固定具により止めるようにしたので、ネット９の上
部歯９ａを支持棒８に沿って緊張させるとともに下部索
９ａも地面に沿って緊張させてネット１全体に張りを持
たせることができる。

従って、風が吹いてもネット９がたわんで隙間が生じる
ことがなく、野球のボールがその隙間から外側へ抜けず
にネット９に対し確実に跳ね返る。

（ニ）野球用グランドの外野フェンスとして利用した場
合の設置手順にもあるように、移動ネットの組立及び分
解が容易であす、シかも各部品ごとの運搬及び格納も容
易である。

このように、この考案にかかる移動ネットは安定性、施
工、ネットの張り、分解及び組立、運搬及び格納という
点で大きな特徴を有し、野球用グランドの外野フェンス
として利用した場合において大人用若しくは子供用の広
さとするように移動させることができる等移動を必要と
する各種目的の仕切りとしてその効果大なるものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案にががる移動ネットを示す斜視図、第
２図は支持ピンを示す部分拡大断面図、第３図は移動ネ
ットの末端部分を示す斜視図、第４図は野球用グランド
を示す概略平面図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 各支柱１下端の台板４，５を地面に対し固定具によ
   り固定可能として適宜間隔おきに各支柱１を立設し、支
   柱１の上部には支持突部を設け、隣接する一対の支柱１
   間には鉄棒などある程度の剛性を有する支持棒８を横架
   してこの支持棒８両端の引掛部８ａを前記支持突部上に
   載るように両支柱１に引掛け、各支柱１，１間に張られ
   た折りたたみ可能な軟質材製ネット９の上部歯９ａと支
   持棒８とを引掛具１０により連結するとともに、このネ
   ット９の下部索９ａを地面に対し固定具により止めるよ
   うにしたことを特徴とする移動ネット。 ２ 支柱１は垂直杆２とこの垂直ノ干２に対し斜状をな
   すように固着した補強杆３とからなり、台板４．５はこ
   の垂直杆２及び補強杆３の下端に固着され、台板４，５
   の固定具は地面に対し打ち込まれるように同台板４，５
   に挿入した固定ピン６である実用新案登録請求の範囲第
   １項に記載の移動ネット。 ３ 支柱１上部の支持突部は垂直杆２の上部に固着した
   鉤状の支持ピン７であって、この支持ピン７の先端部を
   上方へ屈曲し、ネット９の上部歯９ａをこの支持ピン７
   にも引掛けるようにした実用新案登録請求の範囲第２項
   に記載の移動ネット。 ４ ネット９の下部索９ａの固定具は地面に対し打ち込
   まれるように同下部索９ａに引掛けた固定ピン１１であ
   る実用新案登録請求の範囲第１項〜第３項のうちいずれ
   かに記載の移動ネット。