JPH071476Y2 - ネットフェンス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、多数のネット細棒を交差状に配列すると共
に、該交差部を溶着して形成したネットを有してなるネ
ットフェンスに関する。

［従来の技術］ 従来、この種のネットフェンスは、適宜間隔で立設した
支柱に多数のネット細棒からなるネットを、クリップ等
の止め金具により直接止着して構成されていた。

［考案が解決しようとする課題］ 上述した従来のネットフェンスは、ネットを直接支柱に
止着するようにしているため、ネットは支柱との取付部
だけで支持されることとなり、ネットの支柱間の部分で
は支持されないため、支柱同志の間隔が大きい場合には
ネットが撓む欠点がある。

このようなネットの撓みを防止するためには、支柱の間
隔を小さくする必要があり、支柱を多数設置しなければ
ならないという欠点がある。

［課題を解決するための手段］ 上記従来の課題を解決する本考案は、縦棒と横棒からな
るネット細棒を、上下所定位置に配置した上下桟に溶着
して固定し、該上下桟を、適宜間隔に立設した支柱に取
付ける構成としている。

さらに具体的には、多数の縦棒及び横棒からなるネット
細棒を交差状に配列すると共に、該交差部を溶着して形
成したネットを有してなり、ネットの上縁及び下縁に各
々同じ側面方向に折返した折返し縁部を形成してなり、
ネットの一側面に中空状の上下桟を取付けると共に、こ
の上下桟の見込幅が上記折返し縁部の折返し幅と対応し
てなり、上下桟は、上桟をネットの上縁の折返し縁部よ
り下方に配置させ、かつ下桟をネットの下縁の折返し縁
部より上方に配置させてなり、上下桟のネット当接部
を、上下桟に当接する各ネット細棒に溶着してなり、上
記ネットをその上下桟を介して適宜間隔に立設した支柱
に取付けた構成としている。

［実施例］ 以下、本考案の実施例について図面を参照して詳細に説
明する。

第１図から第５図に本考案の実施例に係るネットフェン
スを示す。

本実施例のネットフェンスは、基本的に、ネット細棒か
らなるネット１を横方向に延びる上下桟2a,2bに溶着固
定し、該上下桟2a,2bを適宜間隔に立設した支柱３に取
付けて構成される。

ネット１は、多数の縦棒11及び横棒15からなるネット細
棒を交差状に配列して組み、その各交差部13を溶着して
固定することにより構成されている。ネット１において
は、その縦棒11を上下端近傍より広角に曲げ、かつ、該
縦棒11の上下における先端が、上端の場合は下向きにな
るように折返し、下端の場合は上向きになるように折返
した折返し縁部12a,12bを各々形成する。なお、ネット
１の上下縁における横棒15は、折返し縁部12a,12bの形
状に対応して配置される。

上記ネット１の折返し縁部12a,12bは、各々同じ側面方
向に折返され、かつその折返し縁部12a,12bの折返し幅
と上下桟2a,2bの見込幅が同寸法で対応してなる。

上下桟2a,2bは、ネット１の上下所定位置において各々
取付けられており、上桟2aをネット１の上縁の折返し縁
部12aより下方に配置し、下桟2bをネット１の下縁の折
返し縁部12bより上方に配置している。上下桟2a,2bは、
図示の如くく断面方形の中空状に形成され、支柱３側の
側面に、コ字状の連結部22を突出させている。また、上
下桟2a,2bは、ネット当接部21において、上下桟2a,2bに
接するネット細棒を溶着することにより、ネット１を固
定するようにしている。また、上下桟2a,2bは、その連
結部22のコ字部分を取付金具4a,4bに係合させて、取付
金具4a,4びの一端をねじ止めすることにより、支柱３に
固定されている。該上下桟2a,2bの長さは、ネット１の
左右幅と略同等となっている。

尚、支柱３及び上下桟2a,2bは、アルミニウム等による
押出し型材により形成してある。

本実施例のネットフェンスは、第２図に示すように、ネ
ット１を上下２段に配置して構成しているが、支柱３の
高さに応じて、１段または３段以上にネット１を配置す
るようにしてもよい。

なお、ネット１の上下桟2a,2bへの固着方法、及び上下
桟2a,2bの支柱３への取付方法については、上記実施例
のものに限定されない。また、本実施例ではネット１の
縦棒11を垂直に配置するようにしているが、斜方向で互
いに平行となるように配置してもよい。

このように本実施例では、ネット１の上下桟2a,2bへの
取付けを、ネット当接部21に当接するネット細棒を各々
溶着して固定するようにしているので、ネット１を横方
向における多数の溶着個所で支持することができ、ネッ
ト１の撓みを防止することが可能となる。

［考案の効果］ 以上説明したように本考案のネットフェンスは、縦棒と
横棒からなるネット細棒を、上下所定位置に配置した上
下桟に溶着して固定し、該上下桟を、適宜間隔に立設し
た支柱に取付ける構成とすることにより、ネット細棒を
溶接固定した上下桟を介して、ネットを支柱に取付ける
ようにしたので、ネットを横方向における多数支持個所
で支持することができ、ネットの撓みを防止することが
できる効果がある。

また、ネットを中空状の上下桟により支持し、かつネッ
ト上下縁に折返し縁部による曲げ個所を配置するように
したので、ネットを上下左右からの力に対して補強する
ことができ、ネットの強度及び安全性を向上させること
ができる効果がある。

さらに、上下縁ネットの折返し縁部を上下桟より各々上
方、かつ下方に配置すると共に、その折返し幅と上下桟
の見込幅を対応させるようにしているので、上下桟が十
分な強度を有しながら折返し縁部の折返し幅内に納まっ
てネットフェンスの外観における体裁を一層良好にして
いるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のネットフェンスの部分斜視図、第２図
は第１図のＡ−Ａ線における断面図、第３図は第２図の
部分拡大図、第４図は第１図の横断面図、第５図は全体
正面図である。 1:ネット 2a,2b:上下桟 3:支柱 4a,4b:連結金具 11:縦棒 12a,12b:折返し縁部 13:交差部 15:横棒 21:ネット当接部 22:連結部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】多数の縦棒及び横棒からなるネット細棒を
   交差状に配列すると共に、該交差部を溶着して形成した
   ネットを有してなる下記要件を備えたことを特徴とする
   ネットフェンス。 （イ）ネットの上縁及び下縁に各々同じ側面方向に折返
   した折返し縁部を形成してなる。 （ロ）ネットの一側面に中空状の上下桟を取付けると共
   に、この上下桟の見込幅が上記折返し縁部の折返し幅と
   対応してなる。 （ハ）上下桟は、上桟をネットの上縁の折返し縁部より
   下方に配置させ、かつ下桟をネットの下縁の折返し縁部
   より上方に配置させてなる。 （ニ）上下桟のネット当接部を、上下桟に当接する各ネ
   ット細棒に溶着してなる。 （ホ）上記ネットをその上下桟を介して適宜間隔に立設
   した支柱に取付けてなる。