JPS5816586Y2 - 天井吊形空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は天井吊形空気調和機、詳しくは本体ケーシン
グの前面に吹出口を、背面側下方に吸込口をもち、かつ
該吸込口の上方にファンを設けると共に、前記ケーシン
グの背面を壁体に、上面を天井に沿わせて吊下げるごと
くした天井吊形空気調和機に関する。

一般にこの種空気調和機は、吸込口をケーシングの背□
面側下方に開設し、かつ該吸込口″の上方にファンを設
けているため、運転時にファンの回転などによる騒音が
前記吸込口から直接前方へ、又は壁体により反射して前
方へ至り、室内全体に騒音が拡散する問題点がある。

本考案は以上の問題点に鑑みて考案したもので、目的と
するところは、前記吸込口の前面側開口縁にファンの駆
動・停止と連動して開閉するダンパーを設けることによ
って、前記ファンの駆動時に該ファンの騒音が空気調和
機の前方に拡散するのを防止する点にある。

その目的を達成するために本考案の構成を本体ケーシン
グの前面に吹出口を、背面側下面に吸込口をもち、吸込
口上方にファンを設けると共に、本体ケーシングの背面
を壁体に、上面を天井に沿わせて吊下げるごとくした天
井吊形空気調和機において、前記吸込口の前面側開口縁
にダンパーを開閉自在に支持すると共に、該ダンパーの
開動作と前記ファンの駆動とを連動させ且つダンパーの
閉動作とファンの停止とを連動させる連動制御機構を設
ける如く成し、ファンの駆動と前記ダンパーを開にする
のとを連動させることにより、該ダンパーをして騒音が
前方へ拡散するのを防止し、又、前記ファンの停止と前
記ダンパーの閉鎖とを連動させることにより、停止時ｌ
吸込口から塵芥などがケーシング内部に侵入するのを防
止すると共に、停止時における空気調和機の外観を良好
ならしめたことを特徴とするものである。

以下本考案を図面の実施例によって説明する。

図中１は天井吊形空気調和機の本体ケーシングで、前面
に吹出口２を、また背面側下方に吸″込口３をそれぞれ
形成し、該ケーシング１における吸込口３の上方内部に
は送風ファン４を設けると共に、ケーシング１の内部で
前記ファン４の前方には熱交換器５を備え、前記ファン
４の駆動に伴ない前記吸込口３から室内空気を吸込んで
ケーシング１内の熱交換器５を通過させ、この通過時に
熱交換させて前記吹出口２から温風或は冷却風として室
内に吹出すべくしている。

この空気調和機は、ケーシング１の背面側を壁体ａにか
つ上面を天井すにそれぞれ沿わせて、天井すに取付けた
支持金具ｃ、ｃを介して吊持させるべくしている。

しかして本考案は以上の空気調和機において、ダンパー
６の開閉動作と前記ファン４の駆動とを連動させ、かつ
、前記ダンパー６の閉動作とファン４の停止とを連動さ
せる連動制御機構を設けたのであって、詳しくは、前記
吸込口３の前面側開口縁部にダンパー６を軸杆７を介し
て開閉自由に支持すると共に１．該ダンパー６の軸杆７
を中心とした短辺側６ａに玉鎖８を連結し、この玉鎖８
の他方を、前記ケーシング１の内部下面で前記ダンパー
６の前部に設けた案内体９に掛回させて、ケーシング１
に形成した通孔１０から下方へ垂下させ、該玉鎖８を引
張ることによりダンパー６を水平状に揺動させて前記吸
込口３を閉鎖し、また玉鎖８を解放することによりダン
パー６を下方に垂直状に揺動させて吸込口３を開放すべ
くなすのである。

そして前記ケーシング１の内部で、前記ダンパー６にお
ける短辺側６ａの揺動方向後方側に、前記ファン４をオ
ン、オフ操作するマイクロスイッチ１１を設け、ダンパ
ー６の開放時にその短辺側６ａにより前記スイッチ１１
をオンさせて、ファン４を駆動させ、またダンパー６の
閉鎖時に前記スイッチ１１をオフさせてファン４を停止
させるべくなすのである。

また前記ケーシング１の通孔１０は、第２図に示すごと
く、玉鎖８の工部８ａを挿通可能とした径大孔１０ａと
、玉鎖８の軸部８ｂのみを挿通可能とした概略り形状に
屈曲する径小孔１０ｂとから形成し、該玉鎖１８を径大
孔１０ａに位置させることにより前記ダンパー６の開閉
操作を可能となすと共に、玉鎖８の軸部８ｂを前記径小
孔１０ｂに沿わせて、その屈曲先端部に案内させること
により、玉鎖８の移動を阻止してダンパー６を閉鎖状態
に保持すべくしている。

尚、前記ダンパー６は、玉鎖８を通孔１０の径大孔１０
の径大孔１０ａに位置させて解放することにより、ダン
パーの自重により垂直状に揺動して吸込口３を開放すべ
くしても良いが、またダンパー６をスプリングにより常
時開放側に附勢させて、該スプリングによりダンパー６
を開放させるようにしてもよい。

以上の空気調和機を運転する場合には、玉鎖８を通孔１
０の径大孔１０ａに位置させて解放状態に置かしめるこ
とにより、ダンパー６を第１図実線に示すごとく垂直状
態に揺動させて、吸込口３を開放させるのである。

するとマイクロスイッチ１１がオンされて、ファン４が
駆動することになる。

しかして前記運転時には、ファン４などにより騒音が発
生し、該騒音が前記吸込口３から外部に漏れるのである
が、吸込口３の前面側にはダンパー６が垂下されている
ため、騒音は該ダンパー６により遮断されて、空気調和
機の前方側へ拡散することはないのである。

また空気調和機の運転を停止する場合には、玉鎖８を引
張ってダンパー６を同図鎖線に示すごとく水平状に揺動
させ、前記吸込口３を閉鎖するのであり、このときマイ
クロスイッチ１１はオフされて、ファン４が停止するこ
とになる。

なお、前記ファン４の駆動、停止と連動して、冷凍機（
図示せず）の発停を成しても良いことはもちろんである
。

以上説明したごとく本考案の空気調和機は、本体ケーシ
ングの前面に吹出口を、背面側下面に吸込口をもち、吸
込口上方にファンを設けると共に、本体ケーシングの背
面を壁体に、上面を天井に沿わせて吊下げるごとくした
天井吊形空気調和機において、前記吸込口の前面側開口
縁にダンパーを開閉自在に支持すると共に、該ダンパー
の開動作と前記ファンの駆動とを連動させ且つダンパー
の閉動作とファンの停止とを連動させる連動制御機構を
設けたから、該ダンパーにより騒音が前方へ拡散するの
を阻止できて、室内を静粛に保持できるのである。

また運転停止時には、前記ダンパーにより吸込口を閉鎖
すべくしたから、該吸込口から塵芥などがケーシング内
部に侵入したりすることがなく、ケーシングの内部機器
を保護できるのであり、しかも運転停止時にはダンパー
を吸込口に退避させるから、空気調和機の外観を良好と
なし得るのである。

さらには前記ダンパーの開閉操作に連動させて、ファン
の駆動及び停止を行なうべくしたため、ダンパーを閉鎖
させた状態でファンを駆動させるというような誤操作を
確実に防止でき、安全な運転を行ない得るのである。

また本考案では、吸込口の前面側開口縁にダンパーを設
けているから、空気調和機の据付は時において該ダンパ
ーと壁体間における空気通路の形成が、前記ダンパーを
目安として容易にでき、吹出空気の一部が、空調作用を
することなくそのまま吸込口に吸込まれる現象（いわゆ
るショートサーキット）を防止できるのである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案にかかる空気調和機の側断面図、第２図
はその玉鎖通路の拡大平面図である。 １・・・・・・本体ケーシング、２・・・・・・吹出口
、３・・・・・・吸込口、４・・・・・・ファン、６・
・′−・・・ダンパー ａ・・・・・・壁体、ｂ・・・
・・・天井。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケーシングの前面に吹出口を、背面側下面に吸込口
   をもち、吸込口上方にファンを設けると共に、本体ケー
   シングの背面を壁体に、上面を天井に沿わせて吊下げる
   ご−とくした天井吊形空気調和機において、前記吸込口
   の前面側開口縁にダンパーを開閉自在に支持すると共に
   、該ダンパーの開動作と前記ファンの駆動とを連動させ
   、且つダンパーの閉動作とファンの停止とを連動させる
   連動制御機構を設けたことを特徴とする天井吊形空気調
   和機