JPS6126820Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は天井壁の裏側に配設するようにしたサ
ーキユレータに関する。

周知構成のサーキユレータは室壁の上部位に取
付けるものが一般的であるが、暖気は天井付近に
滞溜する傾向があるので、特に暖房時、暖気を室
内に循環させるという本来の使用目的を勘案する
と、室壁の上部位に取付ける従来構成では暖気の
循環効率上不利になるばかりでなく、家具調度品
などを室壁に接して設置する場合、障害になると
いつたスペース的な問題があつた。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的は天井壁の裏側に配設することによつて暖
気などの循環効率を向上し得、また家具調度品な
どの設置上の障害になることもないと共に、室内
空気の循環作用ばかりでなく換気作用も行い得る
などの効果を奏するサーキユレータを提供するに
にある。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。１は外箱で、これは天井壁２に形成された開
口部２ａから挿入され、天井壁２の裏側に配設固
定されている。そして外箱１の下面部には室内に
臨むように多数の透孔より成る吸気口３及び吹出
口４を夫々区分して形成していると共に、外箱１
の一側端部上方には吹出口４の向きに対し吸気口
３側に略90度傾く方向、即ち横向きに排気口５を
形成している。６は外箱１内の反排気口５側の上
部の偶部に傾斜状態に配設固定した取付板で、こ
の取付板６にモータ７を取着することによつて、
このモータ７をその回転軸（図示せず）が吹出口
４及び排気口５の各指向方向に対し吸気口３側に
略45度傾くように指向する傾斜状態に配設固定
し、モータ７の回転軸（図示せず）に斜流フアン
８を直結している。９は吸気口３と吹出口４との
境界部分から斜流フアン８の中心部に指向するよ
うに外箱１内に配設固定した仕切壁、１０は排気
口５の下端部分から斜流フア８の中心部に指向す
るように外箱１内に配設固定した仕切壁であり、
これら両仕切壁９，１０によつて、風を吸気口３
から斜流フアン８に案内する吸入路１１（更宜上
矢印で示す）と、斜流フアン８からの風を吹出口
〓〓〓〓
４、排気口５に夫々案内する循還路１２（更宜上
矢印で示す）及び排気路１３（更宜上矢印で示
す）を夫々区分して形成している。１４は排気口
５を開閉すべく開閉回動可能に枢設したシヤツタ
ーで、これの上端部にはフツク状の操作杆１５の
一端部が回動可能に取着され、操作杆１５と外箱
１との間にはスプリング１６が張架されている。
そして常にはシヤツター１４は自重及びスプリン
グ１６の弾発力によつて排気口５を閉鎖した状態
にある。１７はシヤツター１４の下方に位置する
よう外箱１の下面部に取着されモータ７を通断電
制御するスイツチで、このスイツチ１７からは該
スイツチ１７をオン・オフ操作する引き紐１８が
垂下されており、この引き紐１８はワイヤー１９
を介して前記操作杆１５にも連結されている。そ
して引き紐１８を引き下げ操作すると、スイツチ
１７がオンして、モータ７に通電し、再度引き紐
１８の引き下げ操作を行うと、スイツチ１７をオ
ン状態にさせたまま操作杆１５がワイヤー１９を
介して引き下げられ、この操作杆１５の引き下げ
に連動してシヤツター１４が排気口５を開放すべ
く上方に回動するようになつている。そしてもう
一度引き紐１８を引き下げ操作すると、スイツチ
１７がオフして、モータ７を断電すると共に、操
作杆１５がスプリング１６により上方に引き上げ
られ、これに連動してシヤツター１４が排気口５
を閉鎖すべく下方に回動すようになつている。こ
のような引き紐１８の引き下げ操作を繰り返し行
えば上記と同様な動作が順次繰り返される。尚、
２０は天井壁２の開口部２ａを覆うグリル、２１
は排気口５に連結された排気ダクトである。

つぎに上記構成の作用を説明する。最初に引き
紐１８の引き下げ操作をすると、モータ７の通電
による斜流フアン８の回転によつて室内の空気が
吸気口３から吸引され、かつ吸気路１１及び循環
路１２を介して吹出口４から室内に吹出されると
いうように循環し、以て室内空気の循環作用が行
なわれる。そしてつぎの引き紐１８を引き下げ操
作すると、斜流フアン８は回転状態のまま排気口
５がシヤツター１４により開放されて、斜流フア
ン８により吸引された室内の空気は排気路１３、
排気口５及び排気ダクト２１を順に介して屋外に
排出され、いわゆる換気作用がおこなわれるもの
である。そして更に引き紐１８を引き下げ操作す
ると、モータ７が断電されて、斜流フアン８の回
転が停止すると共に、シヤツター１４が排気口５
を閉鎖する。

このように本実施例によれば、サーキユレータ
を天井壁２の裏側に配設する構成にしたので、特
に暖房時、暖気が天井付近に篭もり勝ちになる事
情があつても、循環路１２を介して暖気を効率良
く室内に循環させることができると共に、家具調
度品を据付ける場合であつても、何らの障害にな
るものではなくて、スペース的に有利である。ま
た、外箱１に排気口５を設けると共に、該排気口
５を開閉するシヤツター１４を設けたので、シヤ
ツター１４を開放するこことによつて換気作用を
も行ない得、従つて換気扇としても使用できるも
のである。

更に排気口５と吹出口４との向きを略90度異な
らせると共に、斜流フアン８を外箱１に対して傾
斜状態に配設するようにしたので斜流フアン８か
ら吹出口４に至る通気路（循環路１２）及び斜流
フアン８から排気口５に至る通気路（排気路１
３）はいずれも折曲角を小さく構成でき、いわゆ
る流路抵抗の増大も極力抑制できて、送風効率を
向上するとことができる。また、上記のように循
環路１２及び排気路１３の折曲角を小さく構成で
きること及びシロツコフアンに比較して騒音の少
ない斜流フアン８を用いたことにより、低騒音運
転が可能になるものである。

本考案は以上説明したように、暖気の循環効率
の向上を図ることができると共に家具調度品を据
付ける場合にあつても、何ら邪魔になることがな
くスペース的に有利にでき、また循環作用ばかり
でなく換気作用をも行い得、更には通風路の折曲
角を極力小さくすることができて、送風効率の向
上を図ることができるサーキユレータを提供し得
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す全体の縦断面図
である。 図面中、１は外箱、２は天井壁、３は吸気口、
４は吹出口、５は排気口、７はモータ、８は斜流
フアン（フアン）、１４はシヤツター、２１は排
気ダクトである。 〓〓〓〓

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井壁の裏側に配設される外箱と、この外箱に
   室内に臨むよう形成された吸気口及び吹出口と、
   前記外箱に前記吹出口の向きに対し前記吸気口側
   に略90度傾く方向に指向るように形成され排気ダ
   クトに連結される排気口と、前記外箱内に回転軸
   が前記吹出口及び排気口の各指向方向に対し前記
   吸気口側に略45度傾くように指向する傾斜状態に
   配設固定されたモータ及びこれの回転軸に取着さ
   れ室内空気を前記吸気口から吸引して前記吹出口
   及び排気口に向けて送風するフアンと、前記外箱
   に前記排気口を開閉すべく開閉操作可能に枢設し
   たシヤツターとを具備して成るサーキユレータ。