JPS5815862B2 - カセット型磁気記録再生装置 - Google Patents

カセット型磁気記録再生装置

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JPS5815862B2
JPS5815862B2 JP52068348A JP6834877A JPS5815862B2 JP S5815862 B2 JPS5815862 B2 JP S5815862B2 JP 52068348 A JP52068348 A JP 52068348A JP 6834877 A JP6834877 A JP 6834877A JP S5815862 B2 JPS5815862 B2 JP S5815862B2
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cassette
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plate
holder
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JP52068348A
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宮本啓之
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Teac Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えばエルカセットのようなテープ引き出し
型テープカセットに収納された磁気テープを引き出して
記録又は再生を行うように構成したカセット型磁気記録
再生装置に関し、更に詳細には、引き出したテープの引
き込みを容易に行うことが可能な磁気テープ引き込み機
構を備えた磁気記録再生装置に関する。
最近、従来のテープカセットの欠点を解決することが可
能なエルカセットと呼ばれるテープ引き出し型テープカ
セットが使用されるようになった。
此の種のテープ引き出し型テープカセットを使用すれば
、テープ走行経路を自由に設定することが可能になるの
で、記録再生の性能を向上させることが出来る。
ところで、カセットから引き出したテープは何んらかの
手段でカセット内に引き込まなければならない。
この場合、手動でリールを回してテープを引き込むこと
も不可能ではないが、テープ引き込み機構で引き込むこ
とが望ましい。
従来のテープ引き込み方法としてリールモータを使用し
て一方又は両方のリールにテープを巻き取る方法及びリ
ールモータを使用せずに引き込み用のリール駆動機構即
ち独立したテープ引き込み機構を設けてテープを巻き取
る方法が提案されている。
そして、エルカセットに適用されたものではないが、後
者の方法の1つとして特公昭50−22884号公報に
記載されているように、リール軸にピニオンを固着し、
停止操作レバーの操作によってラックをピニオンに噛合
させ、ラックの移動によってピニオン及びリール軸を回
してテープを巻き取る方法がある。
然しなから、上記公報に記載されたテープ引き込み機構
では、再生操作に於いて変形されたコイルバネの復帰力
によってラックとピニオンから成るリール駆動機構を動
作させているので、再生操作時のレバーの操作力が他の
レバー操作力に比し大となり、操作性の悪い装置となる
ことが免れない。
そこで、本発明の目的は、テープ引き込みの動力源を容
易に得ることが出来る構造のカセット型磁気記録再生装
置を提供することにある。
上記目的を達成するだめの本発明は、カセット着脱可能
位置からテープ走行可能位置にテープカットを案内する
カセットホルダと、前記テープ走行可能位置にて前記テ
ープカセットから磁気テープを引き出すだめのテープ引
き出し機構と、前記テープカセットから引き出した前記
磁気テープを前記テープカセット内に引き込むだめのテ
ープ引きユみ機構とを備えてテープ引き出し状態で記録
又 再生を行うように構成したカセット型磁気記録再生
装置に於いて、前記テープ引き込み機構を、前記カセッ
トホルダの前記カセット着脱可能位置から前記テープ走
行可能位置への移動で変形されるように前記カセットホ
ルダに直接又は間接的に結合されたバネと、変形された
前記バネの復帰力でリールを回転するように前記バネに
直接又は間接的に結合されたテープ引き込み用リール駆
動機構とで構成したことを特徴とするカセット型磁気記
録再生装置に係わるものである。
上記本発明によれば、カセットホルダの閉動作にてバネ
にエネルギを蓄積し、この蓄積されたエネルギでテープ
引き込み用駆動機構を動作させてテープの引き込みを行
うので、操作レバーが重くなるようなことがない。
勿論カセットホルダを閉じるときにバネを変形させるた
めのエネルギが必要になるが、カセットホルダは操作釦
に比較して大形であり、且つ同じエネルギを蓄積するに
しても力学的に有利な点にバネを直接又は間接的に結合
することが可能になり、さほどカセットホルダの操作が
重くならない。
尚本発明の好ましい実施例ではホルダ4の脚部6に連接
板24を係合させ、連接板24に更に回動板15を係合
させ、回動板15にバネ39を係止し、ホルダ4の回動
に追従させて回動板15を回動してバネ39にエネルギ
を蓄積するので、ホルダ4の回動が回動板15の回動に
円滑に変換され、バネ39の変形も円滑に達成される。
以下図面を参照して本発明の1実施例に付いて述べる。
第1図〜第11図には本発明の1実施例に係わるエルカ
セット(テープ引き出し型カセット)を使用して記録又
は再生を行うテープデツキの一部が図示されている。
まず第1図を参照すれば、金属製基板1から直角に突出
した状態に支持板2が固着され、ここに枢軸3でカセッ
トホルダ4が枢着されている。
カセットホルダ4の側面板5の脚部6にはバネ7が係止
されているので、ホルダ4は第1図で時計方向(ホルダ
開方向)の偏倚力を受けている。
勿論ホルダ4を開放するだめのバネ付勢は軸3等に装着
する捩りコイルバネで行っても差支えない。
ホルダ4の側面板5には係止板8が回動可能に結合され
ており、この係止板8によって、第1図のテープカセッ
ト着脱可能位置(ホルダ開位置)と第2図のテープ走行
可能位置(ボルダ閉位置)とが決定される。
即ち、との係止板8は第3図に拡大図示するように切欠
凹部9と突出部10とを有し、第6図に示されている基
板1の開口11の中に挿通され、第1図に示すホルダ開
位置にては、係止板先端の突出部10が基板1の裏面に
係合し、これ以上係止板8が抜は出るのが阻止され、ま
た第2図のホルダ閉位置にては、係止板の凹部9の中に
基板1が入り込んで、係止板8及びホルダ4の位置決め
がなされている。
尚開口11に単に係止板8を挿入したのみでは基板1と
係止板凹部9との係合及び係合解除が不可能であるので
、ロック用回動板12の助けを借りて行っている。
尚このロック用回動板12は上述の如く係止板8をホル
ダ閉位置にロックするのみならず、第6図〜第11図に
示す停止又は一時停止(ポーズ)状態を得るだめのテー
プ走行準備用摺動板13をホルダ開放に対応した非作動
位置に係止する機能も有する。
このロック用回動板12には第1図及び第2図から特に
明らかなように立上り部14が設けられ、この立上り部
14と種々の機能を有する制御回動板15に固着された
立下りピン16との間にコイルバネ17が配設されてい
る。
またこのロック用回動板12は第6図〜第11図に示す
如く枢軸18で枢支されている。
従ってこのロック用回動板12には第6図〜第11図で
反時計方向の偏倚力、が付与されている。
但し制御回動板15が第1図及び第6図に示す如くカセ
ット排出位置(ホルダ開位置)にあるとき゛は零又は極
めて弱い偏倚力がバネ17でロック用回動板12に付与
されるのみであり、係止板8の移動は比較的自由である
しかし、制御回動板15が第2図、第7図及び第8図の
停止又はポーズ及び記録再生位置(ホルダ閉位置)にあ
るときは立下りピン16がロック用回動板12から離れ
るので。
ロック用回動板12に対する反時計方向のバネ付勢が強
くなり、係止板8を下方に押圧し、係止板凹部9に基板
1が入り込んだ状態を保持する。
勿論コイルバネ17の一端を制御回動板15の立下りピ
ン16に係止せずに基板1に直接係止しても差支工ない
が、カセットホルダ4の移動を円滑に行うために制御回
動板15に係止することが望ましい。
ロック用回動板12には開口19が設けられ、ここに係
止板8に挿入されているので、ロック用回動板12によ
る係止板8のロックが可能になる。
第6図はイジェクト状態(ホルダ開状態)であるので、
ロック用回動板12によって係止板8が制限されておら
ず、係止板8の上下動75唯在であるが、第7図の停止
又は一時停止及び第8図のプレイ状態では係止板8が上
方向即ち基板1から凹部9が離れるロック解除方向に移
動しようとしても開口19の縁部で制限されて移動不能
である。
従って不用意にイジェクト状態になることはない。
第6図に於いてロック用回動板12の左上に設けられて
いるくぼんだ部分から成るロック部20にはテープ走行
準備用摺動板13に配設されたローラ21が係合してい
る。
第6図はイジェクト状態であるので、ロック部20とロ
ーラ21との係合が成立しているが、第7図及び第8図
ではホルダ4がホルダ閉位置に移動し、これに追従して
ロック用回動板12が反時計方向に回動しているので、
ロック解除状態にある。
尚ロック用回動板12の立上り部14は係止板8のロッ
ク解除時に制御回動板15の一端22で押圧され、第1
0図の状態から第12図の状態に変化する。
第1図及び第2図から明らかな如く、ホルダの脚部6に
は0字状溝23が設けられ、ここに連接板24のピン2
5が挿入されている。
従って連接板24はカセットホルダ4の回動に追従して
摺動する。
第1図及び第6図のイ・ジエクト状態ではホルダ回動用
バネ7によってカセットホルダ4が開放されているため
に連接板24は上方向に押し上げられているが、第2図
、第7図及び第8図に示すカセットホルダ4を閉じた状
態ではホルダ脚部6によって連接板24が押下げられる
このようにホルダ4に係合された連接板24の上端には
ピン26が植設され、このピン26と基板1に固着され
たピン27との間に捩りバネ28が配設されている。
また連接板24のピン26は制御回動板15及びテープ
引き込み用駆動体29にも係合している。
制御回動板15には第5図で最も明らかなように前述し
たピン16の他に貫通孔30、円弧状溝部31、円弧状
溝部31から略直角に突出した横方向溝部32、ピン3
3、及びバネ係止用突起34.35が設けられている。
そして、貫通孔30にはピン27が挿入されるので、制
御回動板15はピン27を枢軸として回動可能である。
円弧状溝部31は第9図、第10図及び第11図に示す
如くテープ引き込み時に於いて駆動体29がピン26に
制限されずに回動することを許容するだめの溝である。
円弧状溝部31に連続する横方向溝部32はテープ引き
込み時以外に於いて第6図〜第8図に示す如くピン26
が挿入される部分であり、駆動体29の回動を阻止する
部分である。
ピン33は駆動体29に形成された所定パターンの開口
36に挿入され、制御回動板15と駆動体29との係合
を成立させ、且つ駆動体29の時計方向の回動を阻止す
る。
制御回動板15の突起34と駆動体29の突出部37と
の間にコイルバネ3Bが配設されているので、両者はこ
のバネ38によっても結合されている。
また第6図〜第11図から明らかなように突起35と支
持板2との間にエネルギ蓄積バネ39が配設されている
ので、制御回動板15はバネ39で時計方向にバネ付勢
されている。
尚制御回動板15がバネ39で付勢されるということは
、駆動体29もバネ39で付勢されることを意味する。
駆動体29には前述の開口36の他にその横方向の移動
を可能にする長孔40が設けられており、ここにピン2
7が挿入されている。
従って駆動体29は左右方向に移動可能であると共にピ
ン27を枢軸として回動可能である。
但しピン26が制御回動板15の横方向溝部32に入り
込んでいるときには駆動体29の回動は不可能である。
駆動体29の開口36には連接板24のピン26と制街
路動板15のピン33とが挿入されているので、両者の
制約を受けて駆動体29は運動する。
第5図から最も明らかなように、駆動体29の開口36
には制御回動板15の円弧状溝部31に対応した円弧状
開口縁部41を有し、第9図〜第11図に示す如くピン
26がこの開口縁部41を沿った状態で駆動体29が回
動する。
また制御回動板15のピン33は第5図に示す直線状開
口縁部42に接し、駆動体29が右方向に移動するとき
のガイドとして働く。
従って直線状開口縁部42は長孔40と略同一方向に伸
びている。
尚このピン33は制御回動板15の反時計方向の回動に
追従させて駆動体29を反時計方向に回動させる働きも
なす。
駆動体29はテープ引き込みの歯車として働くために歯
を有する円弧状外周面43を有する。
鎖線で示すエルカセット44のリールに係合する一対の
リール軸45.46のうちのテープ供給側リール軸45
に小歯車から成る被駆動体47が結合されている。
この装置では記録又は再生時に左リール軸45から右リ
ール軸46に向ってテープが走行するが、カセット44
から引き出されたテープはこれと逆に被駆動体47の反
時計方向の回転によって供給側のリール(左リール)に
巻取られる。
尚被駆動体47の反時計方向への回転はイジェクト動作
に関連して時計方向に回動する駆動体29によって行わ
れる。
第6図に於いて基板1の開口11からその一部のみが露
出しているテープ走行準備用摺動板13は、基板1の下
側に設けられ、コイルバネ48によって第6図右方向に
バネ付勢されている。
従ってロック部20からローラ21が抜は出た時に第7
図及び第8図に示す如くガイドピン49にガイドされて
右方向に移動し、テープ走行準備状態となる。
即ち摺動板13の突出部50がピンチローラアーム51
のピン52に隣接して設けられているので、摺動板13
が右方向に移動すれば、突出部50が基板1の開口60
を介して立下っているピン52を押圧し、ピンチローラ
アーム51を枢軸53を中心に反時計方向に所定量のみ
回動させピンチローラ54に隣接して設けられたテープ
引き出しピン55が磁気テープ56を第7図の停止又は
ポーズ位置まで引き出す。
尚第6図〜第8図には図示されていないが、カセット4
4の凹部57を閉塞する蓋が設けられており、この蓋が
ピンチローラアーム51で開放されてテープ56が引き
出される。
第7図は停止又はポーズ状態であるので、キャプスタン
58にはまだピンチローラ54が転接しない。
ピンチローラアーム51にはコイルバネ59が係止され
ているので、ピンチローラアーム51は時計方向の偏倚
力を受けており、この戻りのバネ付勢に抗して回動する
ピンチローラアーム51の他端にはピン61が植設され
ており、これが連接回動板62の長孔63に挿入されて
いる。
従って、ピンチローラアーム51が第7図のポーズ位置
に回動すれば、連接回動板62は枢軸64を中心に時計
方向に回動する。
連接回動板62の左端には係合ピン65が設けられ、こ
れがテープ引き出し兼テンションアーム66の開口67
に挿入されたテンションアーム66のストッパーのよう
な働きを有している。
従って連接回動板62が回動すれば、これに追従してテ
ンションアーム66もバネ68による付勢で回動し、テ
ンションアーム66の先端に設けられたピン69がポー
ズ位置までテープ56を引き出し、第7図の状態となる
この場合、ピン65はピンチローラアームのピン55と
同様にエルカセット44の凹部70を閉塞する蓋(図示
せず)を開放する。
テンションアーム66は枢軸71で基板1に取付けられ
、また連接杆72を介してコイルバネ68で反時計方向
にバネ付勢されている。
第6図〜第11図の73はバックテンション用制動体で
あって、ポーズ及び記録再生時に供給側のリール軸45
に結合された制動ドラム74に当接する。
75は制動体73の枢軸である。第6図〜第11図から
明らかなようにバネ68は制動体73のピン76に係止
されているので、バックテンション付与のバネとして働
くと共にテンション、アーム66を回動させるだめのバ
ネとしても働き、制動体73とテンションアーム66は
協調のとれた状態に動作する。
基板1の下側には第6図〜第8図で点線で示す如くプレ
イ用電磁プランジャ、77が設けられ、更;にプランジ
ャのピン77aに係合してL字形の回動板78が設けら
れている。
またL字形回動板78は枢軸79を中心に回動可能であ
ると共にその他端に植設されて基板1の開口81から突
出しているピン80にてピンチローラアーム51及び連
接回動板62に係合する。
従って第7図のポーズ状態で電磁プランジャ77を付勢
すれば、回動板78が時計方向に回動し、ピン80でピ
ンチローラアーム51が押圧されて反時計方向に回動し
、第8図に示す如くキャプスタン58にピンチローラ5
4が転接する。
また連接回動板62も時計方向にわずかに回動し、第8
図に示す如くテンションアーム66がピン65で制限さ
れない状態となる。
尚消去、記録及び再生の磁気ヘッド82゜83及び84
には第7図のポーズ状態で既に磁気テープ56が当接し
ている。
第1図及び第2図でその一部を示し、第6図〜第11図
で鎖線で示すイジェクト摺動板85は、基板1に植設さ
れた2本のガイドピン86.87にガイドされて連接板
24及びレバー91の上で摺動するように配設され、ま
たバネ88で第6図下方にバネ付勢されている。
この摺動板85は係合ローラ89と係合斜面90とを有
し、イジェクト時に第9図及び第10図に示す如く復帰
用レバー91とピン26とに係合する。
即ち係合斜面90は摺動板85がイジェクト操作によっ
て第9図に示す如く上方に摺動されたときに斜面にてピ
ン26を徐々に図面右方向に押圧し、ピン26を第5図
に示す制御回動板15の溝部32から離脱させることが
可能なように形成されている。
また係合ロー289はイジェクト摺動板85が上方に摺
動されたときにレバー91の傾斜面92を押圧し、ガイ
ドピン86を枢軸とするレバー91を時計方向に回動さ
せる。
これによりレバーの他端93がローラ21を左方向に押
圧し、テープ走行準備用摺動板13が左方向に移動し、
イジェクト後にローラ21がロック部20に入り込む。
尚第6図〜第11図に於いて図面を簡略にするために図
示が省略されているが1.摺動板13にはこれを左方向
に移動するだめの電磁プランジャが結合されており、早
送り又は巻戻しの高速送り時にこの電磁プランジャが付
勢され、ピンチローラ54及びテープ56等が第6図の
状態になるように構成されている。
次に各モードに於ける動作を説明する。
まずカセットホルダ閉成時の動作に付いて述べると、第
1図の状態でカセットホルダ4にエルカセット44を挿
入し、第1図及び第6図に示すホルダ開状態から第2図
及び第7図に示すホルダ閉状態にするために、ホルダ4
の上面を手で押圧する。
これにより、ホルダ4は容易に回動し、係止板8の凹部
9に基板1が入り込んで、ホルダ4は第2図のテープ走
行可能カセット位置にてロックされる。
またこのホルダの回動に連動して電源スィッチが投入さ
れ、キャプスタンモータが回転し始める。
またこのホルダ4の回動と同時に連接板24がホルダ4
の脚部6で押し下げられ、ピン26が制御回動板15の
溝部32に係合しているので、制御回動板15が第6図
で反時計方向に回動し、最終的に第7図の状態になる。
制御回動板15が第6図から第7図に回動すれば、バネ
39が伸びて、このバネ39にエネルギが蓄積される。
またピン33が駆動体29の開口縁部42を押圧するの
で、駆動体29も制御回動板15に追従して反時計方向
に回動し、第7図の位置となる。
第7図に示す位置にても溝部32にピン26が入シ込ん
でおり、且つバネ2Bによってピン26が第7図で左方
向に押圧され、且つピン26が駆動体29を左方向に押
圧しているので、駆動体26の回動及び右方向への移動
更に制御回動板15の回動が阻止され、バネ39のエネ
ルギ蓄積状態は保持される。
これにより、テープ引き込み準備が終了する。
カセットホルダ4を回動すれば上述の如くバネ39にテ
ープ引き込み用のエネルギが蓄積されると同時に、係止
板8の凹部9の基板1への係合によってバネ17でロッ
ク用回動板12が反時計方向に回動することが可能にな
り、即ち凹部9の深さだけ回動することが可能になり、
ロック部20とローラ21との係合が解除され、摺動板
13がバネ48で第6図右方向に移動する。
これにより、第7図に示す如くピンチローラアーム51
が反時計方向に回動し、また連接回動板62が時計方向
に回動し、更にテンションアーム66がバネ68で反時
計方向に回動し、またパックテンション用制動体13が
制動ドラム74に当接し、第7図に示す停止又はポーズ
状態が得られる。
即ちヘッド82,83,84に磁気テープ56が接して
いるが、キャプスタン58にピンチローラ54が転接せ
ず、テープが走行しない状態が得られる。
尚この装置ではホルダ4を閉じれば、自動的にテープが
引き出されて第7図に示す状態になるので、第7図はポ
ーズ状態であると共に停止状態である。
第7図の停止又はポーズ状態でプレイスイッチ(図示せ
ず)を操作すれば、プレイ用電磁プランジャ77が作動
し、ピン77aを介して回動板78が回動し、ピンチロ
ーラアーム51が反時計方向に回動してキャプスタン5
8にピンチローラ54が圧着する。
これと同時に連接回動板62が時計方向に回動してテン
ションアーム66がピン65で制限されない状態となる
即ち第8図の状態となる。
これにより、テープ56は左から右に向って走行し、記
録又は再生がなされる。
第8図の記録又は再生状態にてポーズスイッチ(図示せ
ず)を操作すれば、電磁プランジャ77が非付勢となっ
て、機械的には第7図の状態に戻り、電気回路のみがポ
ーズ状態となる。
尚、ホルダ4を閉じた状態でポーズスイッチを操作すれ
ば。
機械的には第7図の状態がそのまま保たれ、電気回路の
みがポーズ状態(記録待機状態)となる。
これ等のポーズ状態から記録を開始するときはプレイス
イッチ(図示せず)を操作し、電磁プランジャ77を作
動させ、第8図の状態とする。
第8図の記録又は再生状態で停止スイッチ(図示せず)
を操作すれば、電磁プランジャ77が非付勢となり、第
7図の状態となる。
即ちピンチローラアーム51がバネ59で時計方向に回
動し、ピンチローラ54がキャプスタンから離間し、ま
た連接回動板62は反時計方向に回動する。
この時テンションアーム66は回動しない。
これにより、第7図の停止状態となる。
第8図に示す記録又は再生状態にて早送り又は巻戻しの
高速送りスイッチ(図示せず)を操作すれば、まず電磁
プランジャ77が非付勢になって第7図の停止状態とな
り、しかる後回示せぬ高速送り用電磁プランジャが付勢
され、高速送り状態となる。
第7図に示す停止状態又はポーズ操作後のポーズ状態又
は記録再生状態にて高速送りスイッチを操作すれば、い
ずれの場合も機械的には第7図に示す状態になった後に
、高速送り用電磁プランジャが付勢され、摺動板13が
バネ48に抗して左方向に移動し、突出部50によるピ
ンチローラアーム51の抑圧が解除され、アーム51が
時計方向に回動し、カセットの凹部57にピンチローラ
54が納まる。
またアーム51に連動して連接回動板62が反時計方向
に回動し、ピン65に押圧されてテンションアーム66
が時計方向に回動し、テンションアーム66のピン69
が凹部70に納まる。
またテンションアーム66の回動に追従して制動体73
がドラム74から離間するように回動する。
これによりテープ走行系は第6図に示す状態となり、し
かる後、供給側リール軸45又は巻取側リール軸46が
モータにより高速回転される。
従って高速送りはテープ56がカセット44から引き出
されない状態でなされ、テープは抵抗の少ない状態で極
めて円滑に走行する。
早送り又は巻戻しの高速送り状態で停止スイッチを操作
すれば、図示せぬ高速速り用電磁プランジャが非付勢と
なり、バネ48で摺動板13が第6図右方向に移動し、
これにより、ピンチローラアーム51が反時計方向に回
動し、回動板62が時計方向に回動し、テンションアー
ム66が反時計方向に回動し、制動体73がドラム74
に接触して夫々が第7図の停止状態となる。
また高速送り状態で図示せぬプレイスイッチを操作すれ
ば、高速送り用電磁プランジャの非付勢で第7図の状態
となり、しかる後プレイ用電磁プランジャ77の付勢で
第8図のプレイ状態となる。
また高速送り状態で図示せぬポーズスイッチを操作すれ
ば、高速送り用電磁プランジャが非付勢となって機械的
に第7図の状態となり、また電気的にポーズ回路が形成
される。
本装置は停止状態でのみイジェクト可能なように構成さ
れているので、機械的に第7図に示す状態になっている
ときにイジェクト操作(カセット排出操作)をする。
第7図の停止状態に於いてイジェクト操作でイジェクト
摺動板85を復帰バネ88に抗して上方向移動すれば、
係合ローラ89がレバー91の傾斜面92を押圧し、レ
バー91が時計方向に回動する。
これにより、ローラ21がレバー91の他端で押圧され
、摺動板13が第7図で左方向に移動し、ピンチローラ
アーム51の時計方向への回動、回動板62の反時計方
向への回動、テンションアーム66の時計方向への回動
、及び制動体73の時計方向への回動が夫々生じ、第6
図の状態となる。
イジェクト操作をすれば上述の如き動作とは別にもう一
つの動作が生じる。
即ち、イジェクト摺動板85が上方向に移動すると、こ
の摺動板85の斜面90がピン26を第7図で略右方向
に押圧する。
第7図ではピン26は制御回動板15の溝部32に入り
込んで制御回動板15及び駆動体29を阻止状態に保っ
ているが、斜面90によるピン26の押圧で溝部32か
らピン26が抜は出るように連接板24がバネ28に抗
して僅かに時計方向に回動し、第9図に示す状態となる
これと同時に今迄溝部32のピン26で阻止されていた
駆動体29がピン26の移動量に応じた量だけ被駆動体
方向(略右方向)に移動し、ギヤからなる駆動体29と
ギヤからなる被駆動体47とが噛合状態となる。
尚駆動体29は長孔40に挿入されたピン27と開口縁
部42に接するピン33とに案内されて横方向に移動す
る。
従ってピン27及び33が案内体として働いている間に
駆動体29が回動することはない。
第9図に示す如くピン26が制御回動板15の横方向溝
部32から離脱すれば、制御回動板15の時計方向への
回動がピン26によって阻止されなくなるので、制御回
動板15がエネルギ蓄積バネ39で時計方向に回動され
、第10図の状態となる。
これと同時にバネ38で制御回動板15に結合されてい
る駆動体29が、バネ38で引張られた状態で時計方向
に回動する。
この時ピン33は開口縁部42に接触したまま回動が進
み制御回動板15と駆動体29とは実質的に一体に回動
する。
駆動体29の歯と被駆動体47の歯とが噛合して駆動体
29が時計方向に回動すれば、被駆動体47が反時計方
向に回動し、リール軸45も反時計方向に回動する。
この結果、第7図に示す如く引き出されたテープ56が
供給側のリール(左リール)に巻き取られ且つカセット
44に引き込まれる。
この装置に於いては停止操作によって巻取側リールのみ
が制動されるようになっているので、供給側リール軸4
5の回転でテープが左リールに巻き取られても、右リー
ルが従動することはない。
また巻取側(右)リールを制動した状態で、供給側(左
)リールからテープを引き出すので、ヘッド82,83
,84に対するテープ引き込み前のテープ位置とテープ
引き出し後のテープ位置とを一致させることが出来る。
供給側リールによるテープの引き込みが完了すれば、テ
ープ56によって左リール及びリール軸45が制動され
た状態となり、被駆動体47がそれ以上回動しなくなる
このため、駆動体29の回動も阻止され、例えば第10
図の位置で駆動体29の回動が停止する。
しかし、駆動体29と制御回動板15とはバネ38で結
合されており、開口36がピン33の時計方向への移動
を許容する形状となっているので、制御回動板15はバ
ネ39の蓄積エネルギの放出によって回動し続け、第1
1図の状態となる。
この時、駆動体29が回動しないので、バネ38が延び
てここにバネ39のエネルギの一部が移される。
制御回動板15の回動が上述の如く進むと、制御回動板
15の左端がロック用回動板12を第11図に示す如く
押し上げ、これにより、ホルダの係止板8も押し上げら
れ、基板1から係止板8の凹部9が離脱し、カセットホ
ルダ4ばバネ7で第1図に示す開放方向に回動を開始す
る。
またロック用回動板12が時計方向に回動し且つ前述し
た如く摺動板13が左方向に移動するので、くぼんだロ
ック部20とローラ21との係合が成立し、摺動板13
は第11図の位置にロックされる。
係止板8がロック用回動板12の時計方向の回動で押し
上げられ、凹部9によるロックが解除されると、ホルダ
4はバネ7で第2図時計方向に回動し、第1図の開放状
態となる。
これと同時にホルダ40回動に追従してピン25でホル
ダ4に係合する連接板24が第1図及び第6図に示す位
置に向って移動開始する。
またホルダ4が開放方向に回動を開始すると、リール軸
45.46からカセットのリールハブが離脱する。
このようにリール軸45.46からリールハブが離脱す
れば、リール軸45に対するテープ56による制動がな
くなるためリール軸45の回転が可能になり、バネ38
によって駆動体29が更に時計方向に回動される。
即ち第11図の状態から更に駆動体29が時計方向に回
動する。
駆動体29が回動すれば、被駆動体47及びリール軸4
5も回転するが、これはテープの巻き取りに無関係の回
転である。
この回動と同時にピン26が円弧状溝部31を上方向に
上昇し、駆動体29の回動終了後に溝部31の上端即ち
溝部32の入口に到達する。
溝部31の上端にピン26が到達すれば、上方向へのピ
ン26の移動が制限される代りに左方向の移動が可能と
なり、バネ28によってピン26が溝部32に沿って左
方向に移動し、ピン26は駆動体29の開口36の縁に
係合しているので駆動体29もピン26と共に左方向に
移動し、第6図の状態となる。
これにより、駆動体が被駆動体47から離間し、またピ
ン26が溝部32に入り込むことによって駆動体29及
び制御回動板15の移動がロックされた状態となる。
また上述のホルダ4の回動に連動して電源スィッチがオ
フとなり、モータの回転が停止し、キャプスタン58の
回転も停止する。
尚カセットホルダ4の回動は係止板8の突出部10が基
板1に係合した位置で制限される。
この装置に於いて、イジェクト操作即ちイジェクト摺動
板85を上方向に移動する操作をイジェクト完了まで保
持しても勿論差支えないが、ピン26が溝部32から離
脱するまで操作をすれば、テープの引き込みが完全に行
われる。
またレバー91で左方向に移動されたローラ21が遅れ
のために移動された位置にほぼ保持されているので、回
動板12と係合し、摺動板13のロックがなされ且つカ
セットのイジェクトもなされる。
しかしピン26が溝32から離脱する前にイジェクト操
作を停止すれば、イジェクト操作前の停止モードに戻る
また第6図に示すようなイジェクト操作のまま即ちイジ
ェクト摺動板85を上方向に移動したままで、カセット
ホルダ4を第1図で反時計方向に回動させてホルダ4を
閉じようとすると、係止板8は基板1内に進入する。
一方、連接板24がT方に移動し、ピン26で係合する
制御回動板15及び駆動体29が反時計方向に回動を開
始する。
摺動板85の斜面90がピン26に当接し、ピン26を
溝部32から離脱する方向に移動させる。
そしてピン26の溝部32からの離脱完了と共に制御回
動板15及び駆動体290反時計方向へc回動が完了す
る。
ピン26が溝部32から離脱する時点で駆動体29と被
駆動体47との噛合が成立しているので、離脱完了後に
バネ39によって制御回動板15及び駆動体29″が時
計方向の回動を開始し、被駆動体47を反時計方向に回
動させる。
また制御回動板15の時計方向の回動でロック用回動板
12が押し上げられる。
これ迄の動性は瞬間的に完了するので、ホルダ4の回動
で係廿板8が基板1内に徐々に進入して凹部9が基板1
に到達する前に凹部9と係合する基板部分にロック用回
動板12の立上り部14が位置し、凹部9と基板1との
係合は不可能である。
従ってカセットホルダ4の押圧を解除すると、ホルダ4
はバネ7で再び開放される。
そしてホルダの開放に連動して連接板24が上方向に移
動し、ピン26も溝部31に沿って移動し、溝部32の
入口に至れば、ピン26はバネ28によって溝部32に
進入し、同時に被駆動体47から駆動体29が離間する
従って、誤まってイジェクト操作のままカセットホルダ
4を閉じようとしても閉じることが出来ない。
ホルダ4を閉じるためにはイジェクト操作を解除し、摺
動板85を押し下げた状態にすることが必要である。
上述から明らかなように本発明に係わるカセット式磁気
記録再生装置では、エネルギ蓄積バネ39を設け、ホル
ダ4をカセット着脱可能位置(ホルダ閉位置)からテー
プ走行可能位置(ホルダ閉位置)まで移動する際の運動
でバネ39にエネルギを蓄積し、このバネ39の蓄積エ
ネルギを動力源としてテープ引き込みリール駆動機構と
して働く駆動体29及び被駆動体47等を動作させてい
るので、テープ引き込みの操作を極めて軽く行うことが
出来る。
即ち操作の力でテープを引き込むのでなく、蓄積された
エネルギで行うので操作性が良くなる。
尚ホルダ閉操作でバネ39にエネルギを蓄積させなけれ
ばならないが、ホルダ4は操作釦に比較して大形であり
、エネルギ蓄積のための作用点を力学的に有利な点に設
定することが出来るので、バネ39のエネルギ蓄積のた
めにホルダの移動がさほど重くならない。
また本実施例の装置では、テープ引き込み機構を被駆動
体47と、駆動体29と、案内体として働くピン27及
び33と、駆動体29の付勢装置として働くバネ38と
、駆動体29の移動及び回動の阻止装置として働くピン
26、バネ28、及びピン33とで構成しているので、
ピン26等から成る阻止装置による駆動体29の阻止を
解除するのみでテープ引き込み動作となり、テープ引き
込みの操作を継続しなくとも自動的にテープをカセット
内に引き込むこと−が出来る。
従って操作性が良くなっている。
またピン26等の阻止装置による阻止さえ解除すれば、
テープを引き込むことが出来るようになっているので、
テープ引き込み時点の選択が自由となり、最適時点での
テープ引き込みが可能になる。
また駆動体29を回動させてテープを引き込む構成であ
るので、直線運動でテ・−プを引き込むものに比較して
装置を小形にすることが出来る。
また本実施例の装置では、テープ引き込み機構を構成す
る制御回動板15でロック用回動板12を回動させて、
係止板8のロック解除を行うようになっているので、順
序性を保って確実にテープの引き込みとイジェクトを行
うことが出来る。
即ち磁気テープを完全に引き込んだ後又は引き込み過程
であってもこれによって問題が発生しない時点でカセッ
トを排出(イジェクト)することが出来る。
従ってテープの損傷、カセットの損傷等の問題が発生し
ない。
また上述の如くテープ引き込み機構とイジェクトとを関
連させれば、操作レバー等の操作部を単一にすることが
可能であるのみならず、操作部のストロークを短かくす
ることが出来る。
即ち第1段目の操作でテープを引き込み第2段目の操作
でイジェクトをするように構成するものに比較し、1段
の操作でテープ引き込みとイジェクトが出来るので、ス
トロークが短かくなる。
また本実施例の装置では、駆動体29と制御回動板15
とがバネ38で結合され、バネ39の力が直接に駆動体
29に伝達されないので、テープの引き込みが終了する
と駆動体29がテープによる制動で回動を停止し、制御
回動板15のみが回動を継続する。
従ってテープ引き込み終了後にテープに無理な力が加わ
ってテープを損傷する恐れがない。
・もし駆動体29が常に一定の角度回動するようにして
おけば、リールに於けるテープの巻径の差によりテープ
の引き込み量が異なり、テープの引き込み不足が生じた
り、テープに無理な力が加わったりすることがあるが、
本装置ではこのような問題が生じない。
また制御回動板15が駆動体29に制限されずに時計方
向に回動するので、ロック用回動板12を所定時点で確
実に回動させ、イジェクトを確実に開始することが出来
る。
また制御回動板15を設けているので、駆動体29の横
方向の移動及び回動を正確且つ円滑に行うことが出来る
また本実施例の装置では停止時に巻取側のリールを制動
し、供給側のリールにテープを引き込み、ホルダ閉時に
供給側のリールからテープを引き出すようになっている
ので、磁気ヘッド82,83゜84に対するテープ位置
を引き込み前後に於いて一致させることが出来る。
また本実施例の装置ではホルダ4の閉操作と共にテープ
56が停止又はポーズ位置まで引き出され、ホルダ4の
開操作と共にテープがカセット内に引き込まれるように
なっているので、記録又は再生を迅速に開始することが
可能になる。
また高速送りモード以外に於いては、テープがカセット
から引き出された状態に保たれているので、モード切換
を迅速に行うことが可能である。
またテープの引き出し及び引き込みの回数が少なくなり
、磁気テープ、引き出し及び引き込み機構の劣化が少な
くなる。
また本実施例の装置では、第6図のテープ位置及びピン
チローラ位置で高速送り状態とし、第7図に示すテープ
位置及びピンチローラ位置で停止又はポーズ状態とし、
第8図に示すテープ位置及びピンチローラ位置で記録又
は再生状態としているので、磁気テープは高速送り時に
カセット内で走行し、走行抵抗は最小であり、磁気テー
プの寿命及び駆動源たるモータの寿命を長くすることが
出来、また磁気ヘッドの摩滅を最小限にすることが出来
る。
またピンチローラ54の位置が停止モードとポーズモー
ドとで同じであるため、ピンチローラを操作するだめの
機構を簡略にすることが出来る。
また特別にテープシフタ等を設けずに高速送り状態を得
ることが出来る。
またピンチローラの停止位置をテープカセット内に設定
した場合には、磁気テープのクルミを除去するために停
止操作毎に磁気テープの引き込みを行わなければならな
いが、本装置ではその必要がない。
また停止又はポーズ状態より記録又は再生をなす場合、
ピンチローラをキャプスタンに近接した位置から移動さ
せるから操作が軽い。
またキャプスタンにピンチローラを転接させた際に磁気
テープのバウンド等が発生しない。
以上本発明の1実施例に付いて述べたが、本発明は上述
の実施例に限定されるものではなく、更に変形可能なも
のである。
例えば、エネルギ蓄積用コイルバネ39を板バネ等にし
てもよい。
またリール駆動機構をギヤから成る駆動体29とギャか
ら成る被駆動体47とで構成せずに、摩擦結合による伝
動機構としてもよいし、また直線的運動をリール軸の回
転運動に変換するような構成としてもよい。
またカセットホルダ4はカセットボックス構成である必
要はなく、カセットを所定位置に装填出来るものであれ
ばどのようなものでもよい。
例えば、カセット載置台と蓋体とが分離されており、蓋
体を回動するようなものでもよい。
またカセットホルダ4を実施例のように回動せず、基板
に対して平行に移動即ち昇降動作をなす構成としてもよ
い。
また実施例ではバネ39が制御回動板15に係止され、
ホルダ4の回動が連接板24と回動板15とを介してバ
ネ39に伝達されるよう構成されているが、ホルダ4を
回動板15に直接係合させてバネ39を変形してもよい
し、ホルダ4を駆動体29に直接係合させ且つバネ39
を駆動体29に係止し、バネ39を駆動体29を介して
変形させてもよい。
また回動板15又は駆動体29をテープ引き込み開始位
置にロックさせ、バネ39に対応するエネルギ蓄積バネ
の一端を回動板15又は駆動体29に係止し、バネの他
端をホルダ4に直接又は間接に係止し、ホルダ4の回動
に追従してバネの一端が固定端の状態でバネ変形するよ
うにしてもよい。
即ちホルダ4の回動でバネにエネルギを蓄積し、テープ
引き込み時に蓄積されたバネのエネルギで駆動体29を
付勢し、被駆動体47及びり・−ル軸45を回動するこ
とが出来ればどのような構成にしてもよい。
また被駆動体47をリール軸45に間接的に結合しても
よい。
またテープを左右のリールに引き込むようにしてもよい
【図面の簡単な説明】
第1図〜第11図は本発明の1実施例に係わるカセット
型磁気記録再生装置を示すものであり、第1図はホルダ
開状態で装置の一部を示す側面口、第2図はホルダ閉状
態で装置の一部を示す側面口、第3図は係止板を示す拡
大斜視図、第4図は連接板を示す斜視図、第5図は駆動
体と制御回動板と連接板とを示す拡大斜視図、第6図は
イジェクト完了状態で装置を示す正面図、第7図は停止
又はポーズ状態で装置を示す正面図、第8図は記録又は
再生状態で装置を示す正面図、第9図、第10図及び第
11図はイジェクトの過程に於ける装置の状態を順次に
示す正面図である。 尚図面に用いられている符号に於いて、1は基板、4は
カセットホルダ、6は脚部、7はバネ、8は係止板、9
は凹部、10は突出部、12はロック用回動板、13は
テープ走行準備用摺動板、15は制御回動板、17はコ
イルバネ、20はロック部、21はローラ、24は連接
板、26゜27はピン、28はバネ、29はテープ引き
込み用駆動体、31は円弧状溝部、32は横方向溝部、
33はピン、38はコイルバネ、39はエネルギ蓄積バ
ネ、40は長孔、44はカセット、47は被駆動体、5
1はピンチローラアーム、54はピンチローラ、55は
引き出しピン、56は磁気テープ、58はキャプスタン
、77は電磁プランジ\ ヤ、゛、85はイジェクト摺動板、89は係合ローラ、
90パ係合斜面、91は復帰用レバーである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カセット着脱可能位置からテープ走行可能位置にテ
    ープカセットを案内するカセットホルダと前記テープ走
    行可能位置にて前記テープカセットから磁気テープを引
    き出すだめのテープ引き出し機構と、前記テープカセッ
    トから引き出した前記磁気テープを前記テープカセット
    内に引き込むためのテープ引き込み機構とを備えてテー
    プ引き出し状態で記録又は再生を行うように構成したカ
    セット型磁気記録再生装置に於いて、前記テープ引き込
    み機構を、 前記カセットホルダの前記カセット着脱可能位置から前
    記テープ走行可能位置への移動で変形されるように前記
    カセットホルダに直接又は間接的に結合されたバネと、 変形された前記バネの復帰力でリールを回転するように
    前記バネに直接又は間接的に結合されたテープ引き込み
    用リール駆動機構と で構成したことを特徴とするカセット型磁気記録再生装
    置。 2 前記テープ引き込み用リール駆動機構がリール軸4
    5に結合された被駆動体47と前記被駆動体47にテー
    プ引き込み時にのみ結合する駆動体29とから成り、前
    記バネが前記カセットホルダと前記駆動体29との間に
    直接又は間接に配設されたコイルバネ39であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のカセット型磁気
    記録再生装置。
JP52068348A 1977-06-09 1977-06-09 カセット型磁気記録再生装置 Expired JPS5815862B2 (ja)

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JPS60206845A (ja) * 1984-03-30 1985-10-18 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 発泡性熱可塑性共重合体粒子

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