JPS58132047A - 防錆顔料および塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な防錆顔料及び塗料に関するものであり、
特に水を溶剤として使用する塗料（以下水溶性塗料とい
う）に適用可能な防錆顔料に関するものである。

近年、有機溶剤に対する規制の強化にともなって、塗料
の水溶性化がさかんに進められている。即ち水溶性塗料
に適用出来る防ｗ４−料に関しては、ストロンチウムク
ロメート等の有害な六価クロムを含むものがあるが、六
価クロム等の有害金属を含まないものはいまだ開発され
ていないのが現状である。

本発明者等は六価クロム等の有害金概を含まない水溶性
塗料に適用出来る防錆顔料およびこれを利用した塗料を
開発すべく鋭意努力した結果本発明に達したものである
。即ち本発明は、水に難溶性の縮合リン酸塩含有物質と
硫化亜鉛含有物質とよりなる新規な防錆顔料および塗料
に関するものである。本発明の防錆顔料は水溶性塗料中
で安定であり、この塗料を塗布した塗膜はすぐれた防錆
性を示す。

上記のような本発明の内容を峰細に説明すると、本発明
の防錆顔料に適用出来る水に難溶性の縮合リン酸塩につ
いては、特に限定はなく、溶剤系塗料に防錆顔料として
適用できるものであればよい。通常は、ｐ、ｏ、　ｌｏ
ｔ／１ｗａｔ＠ｒ以下の溶解ｆ、を持つものが好ましい
。

具体的化合物としては、アルカリ土類金属、チタニウム
、ジルコニウム、マンガン、鉄、モｌＪ７’７’ン、コ
バルト、ニッケル、ｆｌＡ、亜鉛、アルミニウム、ケイ
業、スズ等の縮合リン酸塩が使用可能である。特にメタ
リン酸アルミニウム、トリポリリン酸二水素アルミニウ
ム、ピロリン酸アルミニウム等の縮合リン酸アルミニウ
ムは防錆性もすぐれており、すぐれ死水溶性塗料用防錆
顔料を構成し得るものである。

硫化亜鉛含有物質としては、硫化唖鉛を含むもので、水
溶性塗料の安定性を阻害するものを含有しないものであ
れば、どのようなものでも使用し得る。例えば、硫化亜
鉛、リトポン尋が用いられる。

難溶性の縮合リン酸塩含有物質と硫化亜鉛含有物質の比
については特に限定はないが、通常は、縮合リン酸塩／
硫酸能鉛の比として１／Ｚｏｏから１００／１が好まし
い。離溶性の縮合リン酸塩含有物質と硫化亜鉛含有物質
の併用の方法については、塗料化に当って別々に添加す
ることも可能であるし、あらかじめ乾式又は湿式で混合
しておいて、塗料化に当って添加すること４可能である
。水溶性塗料中での安定性をさらに上げたい場合には、
あらかじめ難溶性の縮合リン酸塩含有物質と硫化亜鉛含
有物質を水スラリーとして混合反応させ、乾燥、粉砕し
たものが使用出来る。難溶性の縮合リン酸塩含有物質と
硫化亜鉛含有物質を併用すると、なぜ、水溶性塗料中で
安定ですぐれた防錆性を示すかについて、その機構の仔
細は明らかではないが、硫化亜鉛はＰ）Ｉ　変化に対し
てその溶解度が変化しにくくこのような＃Ａ溶性の硫化
亜鉛によって、縮合リン酸塩が水溶性塗料中で安定化さ
れていることによると推定される。なお、本発明の防錆
顔料は水溶性塗料に対してだけでなく、溶剤性塗料、油
性塗料に対しても有効な防錆性を示すものである。防錆
性をさらに向上させるため、水に難溶性の縮合りノ酸塩
含有物質と硫化亜鉛含有物質よシなる防錆顔料に活性亜
鉛塩が併用添加される。活性亜鉛塩としては、酸化亜鉛
、水酸化亜鉛、ケイ酸亜鉛、ホウ酸亜鉛等の無機亜鉛塩
又は、カルボン酸亜鉛、スルホ／酸亜鉛等の有機亜鉛塩
が使用される。添加量は、添加によって塗膜にブリスタ
ー（ふくれ）が発生しない程度であり、更に水溶性塗料
に添加する場合は、水溶性塗料を不安定化させない程度
におさえることが必要である。

本発明をさらに説明するため、以下に実施例を示すが、
本発明は、本実施例に限定されるものではないことは勿
論である。

実施例 ＆）防錆顔料とし７ては下記（１）〜（８）を用いた。

（１）トリポリリン酸二水素アルミニウム （２）　　メタリン酸アルミニウムＢｕ（３）トリポリ
リン酸二水累アルばニウム＋リトポン（重量比１：１） （４）　　メタリン酸アルミニウムＢｍ十ＺｎＳ　（重
量比１：０．５） （５）　　ピロリン酸第二鉄＋Ｚｎ５（重量比１：０．
４） （６）　　ストロンチウムクロメート （７）トリポリリン酸二水累アルミニウム＋リトポン＋
Ｚｎ０（重量比１： ｔ：ｏ、ｏｓ） （８）炭酸カルシウム Ｃ）防錆性試験は以下のように実施した。

軟剛板に３０μ厚に塗布後、常温で２ 趨関乾燥しノルドスプレー試験を行な った。ツルトスプレー条件は４０℃５ ％Ｎａｃｌで行なった。然してカット部、平面部のツル
トスプレー１２０時間後 におけるスプレ及びサビを総合評価し た結果は次の第２！！！の通りである。

第　　２　　表 註：◎きわめて良好、○良好、Δ不＆、Ｘきわめて不良
。

以上の結果より、縮合リン酸塩と硫化亜鉛又は＋１　）
ボンよりなる防錆顔料さらに醸化亜鉛を添加した防錆顔
料は、ス′トロンチウムクロメートと同等又はそれに近
い貯蔵安定性、防錆性を示し、このような顔料を用い九
塗料は好ましい特性を示すことがわかった。

以上説明したような本発明によるときは、水を溶剤とし
て適用可能な防錆顔料において、六価クロム等の有害金
属を含むことがなく、しかも好ましい貯蔵安定性、防錆
性などを有せしめることができるものであるから工業的
にその効果の大きい発明である。

特許　出願人　帝国化工株式会社

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　水にＪｌ！溶性の縮合リン酸塩含有物質と硫
   化亜鉛含有物質よりなる防錆顔料。
2. （２）水に離溶性の縮合リン酸塩として縮合リン酸アル
   ミニウムを用いた特許請求の範囲第１項に記載の防錆顔
   料。
3. （３）　　縮合リン酸アルミニウムとしてトリポリリン
   酸二水素アルミニウムを、硫化亜鉛含有物質として、リ
   トポンを用いた特許請求の範囲第２項に記載の防錆顔料
   。
4. （４）活性亜鉛塩をも添加した特許請求の範囲第１項に
   記載の防錆顔料っ
5. （５）　　縮合リン酸塩として、トリポリリン酸二水素
   アルミニウムを、硫化亜鉛含有物質として、リトポンを
   、活性亜鉛塩として酸化亜鉛を用い九特許請求の範囲第
   ４項に記載の防錆顔料
6. （６）水に難溶性の縮合リン酸塩含有物質と硫化亜鉛含
   有物質を防錆顔料として用いた塗料。
7. （７）活性亜鉛塩を添加した特許請求の範囲第６項に記
   載の塗料