JPS5813175Y2 - キリカエケンヨウチヨウセツベン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、蛇口とシャワーヘッド等へ混合湯水の流出方
向を切換え、且つその流出量を調節する混合湯水切換兼
調節装置に関する。

その目的とするところは、器体内に前後動可能に挿入さ
れた操作軸の先端へ拡縮自在に２枚の弁板を配備し且つ
操作軸を器体上に設けた操作ハンドルにて操作自在とな
すことにより、この単一ハンドルを操作するだけで、蛇
口及びシャワーヘット等の給水方向の切換、夫々の方向
に於ける給水量の調節、及び止水などの各操作を可能と
なし以って実用上極めて便利な蛇口、シャワーヘッド等
への混合湯水切換兼調節装置を提供するものである。

以下図面に示す実施例に基づいて本考案を具体的に説明
する。

図示例の混合湯水切換兼調節装置１は、器体１０の後面
に給水口１１及び給湯口１２を設け、器体１０の両側に
は夫々調節バルブ１４．１４を介して両口１１，１２に
連通する２つの流入室１３゜１３及び中央には各流入室
１３．１３からの液流を混合させる弁室１５を具え且つ
弁室１５の対向側壁に夫々前後に向げて流出弁口１８，
１９を開設する。

図中器体１０下側の前流出弁口１８には、弁室１５側の
弁口１８周縁を楕円側に突出して弁座２０を形成すると
ともに、弁口１８外側に蛇口６を連設する。

又、図中器体１０上側の後流出弁口１９には、先端に弁
座２１を形成し且つ弁口１９に係合するフランジ１７ａ
を具えた補助輪１７を嵌入し、該輪１１の内孔には先端
にシャワーヘッドＩを接続したホース７１基端部な水密
に挿入しホースＴ１外径を締め環２４にて締めつげて弁
口１９ヘシヤワーヘツド７を連設している。

本案の特徴とするところは、上記両調節バルブ１４．１
４の開閉調節にて混合割合が設定された湯−水を、単一
のハンドル３１にて流出方向’ｄｔ口６又はシャワーヘ
ッド７の何れかの側に選択し且つ流出量を調節して流出
せしむべく上記弁室１５内へ切換兼用調節弁３を設けた
ものである。

該調節弁３は、弁室１５の器体１０を前後に貫通して操
作軸４を回転及び前後動可能に軸承１．、操作軸４の先
端に弁体５を取付けて、前記各弁口１８．１９を交互に
開放又は閉成し、或いは両弁口１８．１９を同時に閉成
可能となすものである。

前記操作軸４の先端には軸４の操作用ハンドル３１を取
付げ器体１０の貫通部において、操作軸４の外周に螺条
面４１、器体１０の軸挿入孔２２内面に螺条溝２３を形
成して夫々の螺合により、上記ハンドル３１を操作する
とき操作軸４先端を弁室１５内にて軸方向に前後移動せ
しめるものである。

又、操作軸４の先端部には細径の弁体取付軸４２を形成
し且つ該軸４２先端に螺条面４３を形成して取付軸４２
基端の段面を以って為す抜止め４４と先端の螺条面４３
に螺合した抜止め４５との間にて弁体５を拡縮摺動可能
に配備している。

弁体５は取付軸４２に対し摺動自由に嵌合する一対のハ
ンドル３１側の前弁板１５１及び抜止め４５側の後弁板
５２から構成され、弁板５１ 、５２の外側面にゴムバ
ッキング５３．５３を配備し、内側面には支持筒５４，
５５を夫々内向きに対向突設して、後支持筒５５の内径
は取付軸４２直径に、外径は前支持筒５４の内径に夫々
適合すべくなし、前後支持筒５４，５５を互いに摺動可
能に嵌合して両弁板５１，５２を近接自在に対向配設す
る。

又両弁板５１，５２間には圧縮バネ３２を介装して画板
５１．５２を離間方向に弾撥附勢し且つ前後弁座２０．
２１間にて拡縮自在となして、各ゴムバッキング５３，
５３を前後の弁座２０゜２１に圧接している。

然して、湯水の調節パルプ１４．１４を適度に開いて湯
−水の混合割合を設定したとき、混合された湯水は弁室
１５に充満するが、取付軸４２が前後の両移動端の中央
に位置しているときは、バネ３２にて外方に向けて附勢
されている両弁板５１．５２は、取付軸４２０両抜止め
４４．４５から離れてそれ等の内側に位置し、バネ力に
て前後弁口１８，１９の弁座２０，２１に圧接されて両
弁口１８．１９を閉塞するため、湯水の流出は遮断され
ている。

今、・・ンドル３１の回転操作により操作軸４をシャワ
ーヘッド７のホース７１に接続した後弁口１９の方向へ
後進させるとき、後弁板５２はバネ力にて弁座２１に圧
接され弁口１９を閉塞した饅であるか、軸４２は該弁板
５２の取付孔５０を貫通して後進するため、前弁板５１
は取付軸４２基端の抜止め４４に係合して押され、バネ
を圧縮しつつ後進して蛇口６を接続した前流出弁口１８
の弁座２０を漸次開放し後進端にて最大開放する。

従って、器体１０内で混合された湯−水を操作軸４０回
転によって流量を調節した後、前弁口１８から蛇口６に
流出せしめ得るのである。

又、ハンドル３１を逆方向に回転操作して操作軸４を前
進させるどき、取付軸４２基端の抜止め４４の前進につ
れて前弁板５１は前進し、やがて軸４２が進退中央に位
置するときバネ力にて前流出弁口１８を閉成し、又後流
出弁口１９は前述の如く後弁板５２にて閉成せられてい
るため両弁口１８．１９は同時に閉成せられるのである
。

更にハンドル３１を同方向に回転するとき、抜止め４４
は前弁板５１から離れて進行するが、前弁板５１はバネ
力にて前流出弁口１８の弁座２０に圧接せられ弁口１８
を閉塞した侭であるが、後弁板５２は取付軸４２先端の
抜止め４５に係止されバネ３２を圧縮しつつ前進して後
流出弁口１９を漸次開放し前進端にて最大開放するので
ある。

従ってこの場合も前述の前流出弁口１８と同様に、操作
軸４０回転によって混合湯−水を流量を調節した後、後
弁口１９からシャワーヘッド１に流出せしめ得るのであ
る。

本考案は上記の如く、取付軸４２を弁室１５内にて前後
移動せしめることにより、取付軸４２を摺動可能に貫通
させた一対の弁板５１，５２が該軸４２の前進、中央、
後進の移動に応じバネ３２に圧せられて蛇口６、シャワ
ーヘッド７へ連通する流出弁口１８．１９を開閉するよ
うにしたから、単一の操作軸４を操作するだけで各弁口
１８．１９を切換選択して何れか一方を開き、或いは両
方を閉塞することが出来るのである。

然も、各弁板５１，５２は、取付軸４２に対し摺動自由
でバネ３２により離間方向に附勢され且つ夫々抜止め４
５．４４とで止められるようにしたから、操作軸４の前
後移動に応じ両弁口１８゜１９の伺れか一方を漸次開口
出来、従って夫々の弁口１８．１９から流出する流量を
も調節出来、従って単一の・・ンドル操作をもって（１
）混合湯水の供給及び停止、（２）混合湯水の蛇口、シ
ャワーヘツド等への流出方向の切換、（３）混合湯水の
流出量の調節を行なえる。

又、各弁板５１，５２には支持筒５４，５５を内向きに
突設して両支持筒５４，５５を互いに摺動可能に嵌合さ
せたから、各支持筒５４．５５が夫々弁板５１，５２が
摺動する際のガイドとなり、弁板５１，５２の摺動を円
滑に行ない得ると共に、弁板５１，５２の傾動を防止で
き、混合湯水の供給、停止及び流出方向の切換えを円滑
且つ確実に行なえる。

更に操作軸４は器体１０の軸挿入孔へ回動可能に螺合さ
せているから、ノ・ンドル３１の回動によりネジのピッ
チずつ操作軸４を徐々に前進、後退でき、流出量の調節
を正確に行なえる等実用上極めて優れた効果を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は混合弁装置を示す斜面図、第２図は第１図■−
■線に沿う水平断面図、第３図は弁体を前進させて後弁
口を開放した状況を示す水平断面図である。 １０・・・・・・器体、１５・・・・・・弁室、１８・
・・・・・前流出弁口、１９・・・・・・後流出弁１」
、３・・・・・・切換兼用調節弁、３１・・・・・・・
・ンドル、３２・・・・・・バネ、４・・・・・・操作
軸、４２・・・・・・取付軸、５・・・・・・弁体、５
１・・・・・・前弁板、５２・・・・・・後弁板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器体１０の内部に湯、水を混合する弁室１５を具え、該
   弁室１５の対向壁には蛇口、シャワーヘッド等の湯水放
   出口６，７へ夫々連通する２つの流出弁口１８．１９を
   開設し、前記器体１０内へ操作ハンドル３１を具えた操
   作軸４を挿入して操作軸４を器体１０の軸挿入孔へ回動
   可能に螺合させ、操作軸４の先端部は一方の弁口１８を
   貫通して弁室１５内へ臨出させ、該弁室１５内の操作軸
   ４上には各流出弁口１８．１９に対向して一対の弁板５
   １，５２を摺動可能に嵌めて該操作軸４上に夫々弁板５
   Ｌ ５２の抜止め４４．４５を形成し、各弁板５Ｌ
   ５２には支持筒５４，５５を内向きに突設して両支持
   筒５４，５５を互いに摺動可能に嵌合させると共に、両
   弁板５１．５２間へ夫々弁板５１，５２を各流出弁口１
   ８．１９へ弾発付勢するバネ３２を介装した蛇口、シャ
   ワーヘッド等への混合湯水切換兼調節装置。