JPS5810186Y2 - 磁気録音再生装置の録音再生切換回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は録音と再生の動作切換えが１回路の切換スイッ
チで行なえるようにした磁気録音再生装置の録音再生切
換回路に関する。

従来、録音のための回路と再生のための回路を集積回路
（以下ＩＣという）化した回路例としては第１図に示す
ものがある。

すなわち、１ばＩＣであり、これには録音プリアンプ２
、その録音プリアンプ２の出力が入力される録音ヘッド
駆動アンプ３、再生プリアンプ４、パワーアンプ５が内
蔵され、かつ前記録音プリアンプ２の入力端子６、録音
プリアンプ２と録音ヘッド駆動アンプ３の電源端子１、
録音ヘッドアンプ３の出力兼再生プリアンプ４の入力端
子８、その再生プリアンプ４の出力端子９、録音プリア
ンプ２の出力端子１０、パワーアンプ５の入力端子１１
、再生プリアンプ４の電源端子１２、パワーアンプ５の
電源端子１３、パワーアンプ５の出力端子１４が設けら
れた構成となっている。

前記入力端子６にはコンデンサ２９を介してマイクロホ
ン１５が接続され、出力兼入力端子８にはタンク回路１
６とコンデンサ１７の直列回路を介して録音再生兼用ヘ
ッド１８が接続され、かつタンク回路１６とコンデンサ
１７の接続部と接地間にコンデンサ１９が接続され、−
実出力端子９と接地間にコンデンサ２０と摺動端子が抵
抗２１を介して入力端子１１に接続された音量調整器２
２の直列回路が、また出力端子１０と入力端子１１間に
コンデンサ２３が接続されて釦り、さらに電源端子７は
録音再生切換スイッチ２４の固定接点すに、電源端子１
２は同スイッチの固定接点Ｃに、筐た電源端子１３は同
スイッチの可動接点ａに接続され、その可動接点ａには
電源２５が接続されているとともに発振回路２６が接続
されている。

また出力端子１４にはイヤホンジャック２７が、そのイ
ヤホンジャック２１にはスピーカ２８が接続されている
。

図示の状態は録音状態を示しており、録音プリアンプ２
、録音ヘッド駆動アンプ３、発振回路２６およびパワー
アンプ５には電源が供給され、マイクロホン１５からの
信号は録音プリアンプ２、録音ヘッド駆動アンプ３で増
幅され、出力兼入力端子８から録音再生兼用ヘッド１８
に供給されて録音が行なわれる。

一方、録音プリアンプ２の出力は出力端子１０、入力端
子１１を通してパワーアンプ５に人力され、出力端子１
４からスピーカ２８が駆動されて録音モニターが行なわ
れる。

つき゛に再生動作は録音再生切換スイッチ２４を切換え
、可動接点ａを固定接点Ｃに接続する。

すると再生プリアンプ４に電源が供給され、録音再生兼
用ヘッド１８の出力は再生プリアンプ４．音量調整器２
２を通してパワーアンプ５に供給されるため、スピーカ
２８が駆動される。

しかしながら、この従来の構成では録音再生切換スイッ
チ２４としては固定接点に２つのものが必要であり、こ
のためどうしてもスライドスイッチ等を用いなければな
らないため、非常に高価となるとともに、そのスライド
スイッチ等を例えばプリント基板等に取付ける必要があ
るため、大きなスペースを必要とし、非常に不経済で大
型化する欠点があった。

本考案はこのような従来の欠点を解消したもので、以下
その一実施例について第２図、第３図を用いて説明する
。

第２図において、第１図の従来の構成と同一構成部分に
は同一番号が附してあり、３０はＩＣ１内に設けた再生
電源スイツチ回路で、その入力側は電源端子Ｔと電源端
子１３に接続され、出力側は再生プリアンプ４の電源に
接続されている。

そして、３１は従来の録音再生切換スイッチの代わりに
挿入された１回路１接点の録音電源スィッチである。

第３図は再生電源スイツチ回路３０の具体回路で、再生
プリアンプ４への電源供給用の端子３２およびその接地
用の端子３３、電源端子１３に接続される端子３４．電
源端子γに接続される端子３５を有し、端子３２．３４
間にＰＮＰ型のトランジスタ３６のコレクタ、エミッタ
が接続され、そのトランジスタ３６のベースＨｉ抗３７
．ＮＰＮ型のトランジスタ３８のコレクメ、エミッタを
介して接地され、また端子３４と接地間には抵抗３９と
ＮＰＮ型のトランジスタ４０のコレクタ。

エミッタが接続され、そのトランジスタ４０のコレクタ
はまた前記トランジスタ３８のベースに接続されてあ・
す、−刃端子３５と接地間には抵抗４１とＮＰＮ型のト
ランジスタ４２のコレクタ。

エミッタおよび抵抗４３の直列回路が接続され、そのト
ランジスタ４２のベースはコレクタに、筐たコレクタは
前記トランジスタ４００ベースに接続されている。

以上のような構成からなり、い筐録音電源スイッチ３１
が閉じられると録音プリアンプ２と録音ヘッド駆動アン
プ３とともに端子３５に電圧が加わり、トランジスタ４
０のベースには抵抗４１゜４３、ダイオード接続による
トランジスタ４２で分割された電圧が加わるためこのト
ランジスタ４０はオンとなり、そのトランジスタ４０の
コレクターベース間の飽和電圧を小さく設定すれば。

トランジスタ３８はカットオフとなり、したがってトラ
ンジスタ３６もカットオフとなって再生プリアンプ４に
電圧は供給されず、録音回路のみ電源が加わり、録音状
態となる。

次に、前記録音電源スィッチ３１をオフして再生状態と
すると、トランジスタ４０のベースには電圧が加わらな
いためこのトランジスタ４０はカットオフとなる。

これにより抵抗３９を通じてトランジスタ３８のベース
にバイアスがかかり、該トランジスタ３８はオンとなり
、トランジスタ３６にベース電流が流れてこのトランジ
スタ３６もオンとなって再生プリアンプ４に電源が加わ
る。

なお、トランジスタ３６のコレクターベース飽和電圧を
小さく設定すれば、再生プリアンプ４の直線性は損われ
ない。

なト、以上の実施例ではスイッチ３１を閉じれば録音状
態となるものにつき述べたが、録音アンプ系と再生アン
プ系への電源接続を逆にしてスイッチ３１を閉じれば再
生状態となるように構成してもよい。

以上のように本考案は、機構的な録音再生切換スイッチ
は１回路１接点となり、リーフスイッチ等で容易に構成
することが可能であり、機構部に設置してプリント基板
の上から録音再生切換スイッチを廃止すればスペース上
も有利となり、録音再生切換スイッチの動作ストローク
許容差も大巾に緩和でき、調整工数の削減やコスト的な
メリットも大きい。

また、ＩＣ回路としては１つの端子が削減でき、他の機
能を追加して集積度を上げることができる等、効果は大
きく、特に小型テープレコーダ等に最適なもので、その
産業性は犬なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示すブロック図、第２図は本考案の一
実施例を示すブロック図、第３図は要部の具体的回路図
である。 ２・・・・・・録音プリアンプ、３・・・・・・録音ヘ
ッド駆動アンプ、４・・・・・・再生プリアンプ、５・
・・・・・パワーアンプ、３０・・・・・・再生電源ス
イツチ回路、３１・・・・・・録音電源スィッチ、３３
，３６，４０・・・・・・トランジスタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ＰＮＰ型のトランジスタのコレクタを再生系アンプもし
   くは録音系アンプの電源端子に接続し、エミッタを主電
   源に接続し、ベースを抵抗を介して、第１のＮＰＮ型の
   トランジスタのコレクタに接続し、前記第１のＮＰＮ型
   のトランジスタのベースを抵抗を介して前記ＰＮＰ型ト
   ランジスタのエミッタに接続すると共に第２のＮＰＮ型
   のトランジスタのコレクタに接続し、第１および第２の
   ＮＰＮ型トランジスタのエミッタは接地し、第２のＮＰ
   Ｎ型トランジスタのベースは抵抗を介して録音系アンプ
   もしくは再生系アンプの電源の切換えに用いる１回路１
   接点のスイッチの固定端子に接続し、このスイッチの可
   動端子を前記主電源に接続し、前記スイッチの固定端子
   を前記再生系アンプもしくは録音系°アンプのうち前記
   ＰＮＰ型のトランジスタのコレクタに接続されていない
   方のアンプの電源端子に接続し、前記スイッチの開閉に
   より、再生系アンプ、録音系アンプのいずれかに電源を
   印加するように構成したことを特徴とする磁気録音再生
   装置の録音再生切換回路。