JPH1195211A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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Publication number
JPH1195211A
JPH1195211A JP10112011A JP11201198A JPH1195211A JP H1195211 A JPH1195211 A JP H1195211A JP 10112011 A JP10112011 A JP 10112011A JP 11201198 A JP11201198 A JP 11201198A JP H1195211 A JPH1195211 A JP H1195211A
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JP
Japan
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liquid crystal
light
optical sheet
plate
crystal display
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Pending
Application number
JP10112011A
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English (en)
Inventor
Satoshi Ikeda
悟志 池田
Toshiharu Nishino
利晴 西野
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電圧の印加により液晶層の複屈折性を制御して
表示駆動される液晶表示素子として、鏡面を表示に採り
入れた斬新な表示方式のものを提供する。 【解決手段】電圧に応じて複屈折性が変化する液晶層1
8を挟持した液晶セル10の前面側に偏光板21を配置
し、前記液晶セル10の後面側に、互いにほぼ直交する
方向に反射軸と透過軸とをもち前記反射軸に沿った偏光
成分の入射光を反射させ前記透過軸に沿った偏光成分の
入射光を透過させる特性を有する光学シート22を配置
するとともに、この光学シート22の背後に、所定の色
を呈する後面部材23を設け、外光の反射光と前記後面
部材23が呈する色とによって画像を表示するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電圧の印加によ
り液晶層の複屈折性を制御して表示駆動される液晶表示
素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電圧の印加により液晶層の複屈折性を制
御して表示駆動される液晶表示素子には、TN(ツイス
テッド・ネマティック)型、STN(スーパー・ツイス
テッド・ネマティック)型、ECB(複屈折効果)型の
ものや、強誘電性液晶または反強誘電性液晶を用いた強
誘電性液晶表示素子などがある。
【0003】これらの液晶表示素子は、互いに対向する
面それぞれに電極が形成された前後一対の基板間に前記
電極間に印加される電圧に応じて複屈折性が変化する液
晶層を挟持した液晶セルをはさんで、その前面側と後面
側とにそれぞれ偏光板を配置した構成となっている。
【0004】この液晶表示素子は、前記液晶セルの電極
間への電圧の印加によって液晶層の複屈折性を制御する
ことにより、一方の偏光板及び液晶セルを透過して他方
の偏光板に入射する光の偏光状態を前記液晶層の複屈折
性に応じて変化させ、前記他方の偏光板を透過する光の
透過率を制御して表示駆動されている。
【0005】なお、この液晶表示素子には、バックライ
トからの光を利用して表示する透過型のものと、自然光
や室内照明光等の外光を利用して表示する反射型のもの
とがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の液
晶表示素子は、光の透過率を変化させて、明暗により画
像を表示するだけのものであった。この発明は、電圧の
印加により液晶層の複屈折性を制御して表示駆動される
液晶表示素子として、新たな表示形態を有する液晶表示
素子を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の液晶表示素子
は、互いに対向する面それぞれに電極が形成された前後
一対の基板間に、前記電極間に印加される電圧に応じて
複屈折性が変化する液晶層を挟持した液晶セルと、この
液晶セルの前面側に配置された偏光板と、前記液晶セル
の後面側に配置され、互いにほぼ直交する方向に反射軸
と透過軸とをもち、前記反射軸に沿った偏光成分の入射
光を反射させ、前記透過軸にに沿った偏光成分の入射光
を透過させる特性を有する光学シートと、この光学シー
トの背後に設けられた後面部材とを備えたことを特徴と
するものである。
【0008】この液晶表示素子は、前記液晶セルの電極
間への電圧の印加により液晶層の複屈折性を制御して表
示駆動され、表示素子の前面から入射する外光の前記光
学シートによる反射光と、前記後面部材の色とによって
画像を表示するものである。
【0009】すなわち、この液晶表示素子においては、
その前面から入射した外光が、前記偏光板と液晶セルと
を順に透過して前記光学シートに入射し、その光のう
ち、光学シートの反射軸に沿った偏光成分の光がこの光
学シートで反射され、前記光学シートの透過軸に沿った
偏光成分の光はこの光学シートを透過する。
【0010】また、前記光学シートに入射する光の偏光
状態は、電圧の印加により制御される前記液晶層の複屈
折性に応じて変化し、それにより、光学シートに入射し
た光の反射光強度と透過光強度との割合が変化する。
【0011】したがって、前記液晶セルの各画素領域の
表示を液晶表示素子の前面側から観察すると、これらの
画素領域の表示は、前記光学シートの前記画素領域に対
応する部分への入射光の偏光状態に応じて変化し、光学
シートへの入射光のほとんどが前記反射軸に沿った偏光
成分の光であるときは外光の鏡面反射光(光学シートで
の反射光)が見え、入射光のほとんどが前記透過軸に沿
った偏光成分の光であるときは光学シートの背後に設け
られた後面部材の色が見え、入射光が前記反射軸に沿っ
た偏光成分と透過軸に沿った偏光成分との両方を含む光
であるときは外光の鏡面反射光と前記後面部材の色との
両方が混ざって見える。
【0012】このように、この発明の液晶表示素子は、
前記光学シートによる外光の鏡面反射光と、前記後面部
材の色とによって画像を表示するという、新たな表示形
態を有するものであり、この液晶表示素子素子によれ
ば、斬新な観察感覚の画像を表示することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の液晶表示素子は、上記
のように、電圧に応じて複屈折性が変化する液晶層を挟
持した液晶セルの前面側に偏光板を配置し、前記液晶セ
ルの後面側に、反射軸に沿った偏光成分の入射光を反射
させ透過軸に沿った偏光成分の入射光を透過させる特性
を有する光学シートを配置するとともに、この光学シー
トの背後に後面部材を設けたものであって、前記光学シ
ートによる外光の鏡面反射光と、前記後面部材の色とに
より、新しい観察感覚の画像を表示するようにしたもの
である。
【0014】この発明の液晶表示素子において、前記後
面部材は、例えば、散乱反射板または光吸収板、あるい
は、入射光を吸収して所定の色の蛍光を発する蛍光板
や、所定の分光強度分布をもった光を発する発光体な
ど、要は、前記光学シートによる鏡面反射光とは差のあ
る色を呈するものであればよい。
【0015】なお、前記散乱反射板は、可視光帯域のう
ちの所定の波長帯域の光を反射する着色散乱反射板であ
っても可視光帯域の全ての光を反射する白色の散乱反射
板であってもよい。
【0016】また、前記光吸収板は、可視光帯域のうち
の所定の波長帯域の光を吸収する着色板であっても、可
視光帯域の全ての光を吸収する黒色板であっても、可視
光帯域の全ての光を反射する白色板であってもよい。
【0017】さらに、この液晶表示素子において、前記
偏光板は、所定の色のカラー偏光板であってもよい。ま
た、前記液晶セルの前後面のいずれか一方に、所定の色
の着色透明膜を設けてもよい。
【0018】この発明の液晶表示素子は、電界によって
液晶層の複屈折性を制御することにより表示を行うもの
であれば、TN型、STN型、ECB型、強誘電性液晶
または反強誘電性液晶を用いた強誘電性液晶表示素子な
ど、どのようなモードで動作するものであってもよい。
【0019】例えばTN型の液晶表示素子の一実施形態
としては、前記液晶セルに、液晶層の液晶分子が一対の
基板間においてツイスト配向しているものを用い、前記
偏光板を、その透過軸を前記液晶セルの前基板の近傍に
おける液晶分子の配向方向とほぼ直交またはほぼ平行な
方向に向けて配置し、前記光学シートを、その反射軸を
前記偏光板の透過軸とほぼ直交またはほぼ平行な方向に
向けて配置する形態がある。
【0020】また、STN型やECB型の液晶表示素子
の一実施形態としては、前記液晶セルに、液晶層の液晶
分子が一対の基板間においてツイスト配向しているもの
を用い、前記偏光板を、その透過軸を前記液晶セルの前
基板の近傍における液晶分子の配向方向に対して斜めに
交差する方向に向けて配置し、前記光学シートを、その
反射軸を前記偏光板の透過軸とほぼ直交またはほぼ平行
な方向に向けて配置する形態がある。
【0021】例えば前記STN型の液晶表示素子の場
合、前記液晶セルの一対の基板間における液晶分子のツ
イスト角は、180°〜270°の範囲内が好ましく、
またこのSTN型の液晶表示素子の場合は、前記液晶セ
ルと前記偏光板との間に帯色補償用の位相差板を設ける
のが望ましい。
【0022】
【実施例】図1〜図4はこの発明の第1の実施例を示し
ており、図1は液晶表示素子の断面図である。この実施
例の液晶表示素子は、図1に示すように、液晶分子がツ
イスト配向した液晶層を有する液晶セル10の前面側に
偏光板21を配置するとともに、前記液晶セル10の後
面側に後述する特性を有する光学シート22を配置し、
この光学シート22の背後に、後面部材として、光吸収
板の一種である、可視光帯域のうちの所定の波長帯域の
光を吸収する着色板23を設けた構成となっている。な
お、この実施例で用いた偏光板21は、一般にニュート
ラル偏光板と称される無着色偏光板である。
【0023】上記液晶セル10は、互いに対向する面そ
れぞれに透明電極13,14が形成されるとともにその
上に配向膜15,16が設けられた前後一対の透明基板
11,12間に、前記電極間13,14に印加される電
圧に応じて複屈折性が変化する液晶層18を挟持したも
のであり、前記一対の基板11,12は枠状のシール材
17を介して接合されており、液晶は、両基板11,1
2間の前記シール材17で囲まれた領域に封入されてい
る。なお、前記配向膜15,16はポリイミド等からな
る水平配向膜であり、その膜面を所定の方向にラビング
することによって配向処理されている。
【0024】この液晶セル10は、例えば時分割駆動さ
れるセグメント表示型のものであり、一方の基板(この
実施例では後基板)12に設けられた透明電極14は各
表示画素に対応する形状の複数のセグメント電極、他方
の基板(この実施例では前基板)11に設けられた透明
電極13は、前記複数のセグメント電極14と対向する
複数に分割されたコモン電極である。
【0025】次に、前記液晶セル10の後面側に配置す
る光学シート22について説明すると、図3は前記光学
シート22の斜視図であり、この光学シート22は、互
いにほぼ直交する方向に反射軸22sと透過軸22pと
をもっており、、前記反射軸22sに沿った偏光成分の
入射光を反射させ、前記透過軸22pに沿った偏光成分
の入射光を透過させる特性を有している。
【0026】すなわち、図3に示したように、この光学
シート22に、その反射軸22sに沿った偏光成分(以
下、S偏光成分という)の光sと、前記透過軸22pに
沿った偏光成分(以下、P偏光成分という)の光pとの
両方を含む光を入射させると、その入射光のうちの前記
反射軸22sに沿ったS偏光成分の光sは光学シート2
2で反射され、前記透過軸22pに沿ったP偏光成分の
光pは光学シート22を透過する。なお、図3には、光
学シート22にその表面側から光を入射させた例を示し
たが、前記光学シート22は、その裏面側からの入射光
に対しても同じ特性を示す。この光学シート22は、そ
の反射特性及び透過特性が波長依存性の無い特性である
無着色シートであり、その反射光は、光沢のある鏡面反
射光である。
【0027】この光学シート22は、その構造は図示し
ないが、例えば、一方の面に微小幅の横長プリズム状部
がその幅方向に連続して互いに平行に並んだ形状の凹凸
面を形成した一対の透明フィルムを、その一方のフィル
ムの凹凸面の各頂部と他方のフィルムの凹凸面の各谷部
とを互いに向き合わせて重ね、その両フィルムの凹凸面
間に、屈折率の異なる複数の透明膜を交互に積層した積
層膜を挟持させたものであり、この種の光学シートは、
米国特許5,422,756号及び同5,559,63
4号に開示されている。
【0028】また、前記光学シート22の背後に設けら
れた着色板(後面部材)23は、前記光学シート22に
よる鏡面反射光とは差のある色を呈するものであり、例
えば赤、緑、青、紫、金色などのうちの1つの色を呈す
る単色の着色板である。
【0029】この実施例で用いた着色板23は、所定の
色に着色された透明樹脂フィルムの裏面(光学シート2
2に対向する面とは反対側の面)に銀またはアルミニウ
ムのメッキ膜または蒸着膜等からなる反射膜を形成した
ものである。
【0030】なお、この着色板23は、前記光学シート
22の後面に着色された透明塗料を印刷しその裏面に反
射膜を形成して光学シート22と一体に設けてもよく、
また、金色などの金属色の着色板の場合は、前記光学シ
ート22の後面に金などの金属をメッキまたは蒸着して
形成してもよい。さらに、前記着色板23は有色あるい
は無色の散乱面又は散乱粒子を有する樹脂膜により形成
することができ、この場合は前記着色板23の裏面に反
射膜を設けなくても良い。
【0031】そして、この実施例では、前記液晶セル1
0として、誘電異方性が正のネマティック液晶が封入さ
れ、その液晶層18の液晶分子が、一対の基板11,1
2間においてほぼ90°のツイスト角でツイスト配向し
ているものを用い、前記偏光板21を、その透過軸を前
記液晶セル10の前基板11の近傍における液晶分子の
配向方向とほぼ平行な方向に向けて配置し、前記光学シ
ート22を、その反射軸22sを前記偏光板21の透過
軸とほぼ直交する方向に向けて配置している。
【0032】図2は前記液晶セル10の両基板11,1
2の近傍における液晶分子の配向方向(配向膜15,1
6の配向処理方向)11a,12aと、前記偏光板21
の透過軸21aと、前記光学シート22の反射軸22s
及び透過軸22pの向きを示している。
【0033】この図2のように、前記液晶セル10の前
基板11の近傍における液晶分子配向方向11aは、液
晶表示素子の画面の横軸xに対して前面(液晶表示素子
の前面)側から見て左回りにほぼ45°ずれた方向、後
基板12の近傍における液晶分子配向方向12aは、前
記横軸xに対して前面側から見て右回りにほぼ45°ず
れた方向にあり、この液晶セル10の液晶層18の液晶
分子は、そのツイスト方向を図に破線矢印で示したよう
に、後基板12から前基板11に向かい、前面側から見
て右回りにほぼ90°のツイスト角でツイスト配向して
いる。
【0034】そして、前記偏光板21は、その透過軸2
1aを前記横軸xに対して前面側から見て左回りにほぼ
45°ずれた方向に向けて配置されており、したがっ
て、この偏光板21の透過軸21aは、液晶セル10の
前基板11の近傍における液晶分子配向方向11aとほ
ぼ平行になっている。
【0035】さらに、前記光学シート22は、その反射
軸22sを前記横軸xに対して前面側から見て右回りに
ほぼ45°ずれた方向に向けて配置されており、したが
って、この光学シート22の反射軸22sは前記偏光板
21の透過軸21aとほぼ直交する方向にあり、透過軸
22pは前記偏光板21の透過軸21aとほぼ平行であ
る。
【0036】この液晶表示素子は、前記液晶セル10の
両基板11,12上の電極13,14間への電圧の印加
により液晶層18の複屈折性を制御して表示駆動され、
表示素子の前面から入射する外光の前記光学シート22
による鏡面反射光と、後面部材として設けた前記着色板
23の色とによって画像を表示するものである。
【0037】すなわち、この液晶表示素子においては、
その前面から入射した外光が、前記偏光板21と液晶セ
ル10とを順に透過して前記光学シート22に入射し、
その光のうち、光学シート22の反射軸22sに沿った
S偏光成分の光がこの光学シート22で反射され、光学
シート22の透過軸22pに沿ったP偏光成分の光pは
この光学シートを透過する。
【0038】また、前記光学シート22に入射する光の
偏光状態は、電圧の印加により制御される液晶層18の
複屈折性に応じて変化し、それにより、光学シート22
に入射した光の反射光強度と透過光強度との割合が変化
する。
【0039】つまり、前記液晶層18の複屈折性は、液
晶分子の初期のツイスト配向状態(液晶分子が基板1
1,12面に対して配向膜15,16により規制される
プレチルト角をもって倒伏した状態)にある電圧無印加
状態において最も大きく、液晶層への電圧の印加により
液晶分子がツイスト配向状態を保ちながら印加電圧に応
じた立上がり角で立上がり配向するのにともなって複屈
折性が小さくなり、液晶分子が基板11,12面に対し
てほぼ垂直に立上がり配向すると、複屈折性がほとんど
無くなる。
【0040】そして、この実施例では、図2に示したよ
うに、液晶セル10の液晶分子のツイスト角をほぼ90
°とし、偏光板21の透過軸21aを液晶セル10の前
基板11の近傍における液晶分子配向方向11aとほぼ
平行に位置させるとともに、前記光学シート22の反射
軸22sを前記偏光板21の透過軸21aとほぼ直交さ
せているため、液晶分子が初期のツイスト配向状態にあ
るときは、偏光板21を透過して入射した直線偏光が、
液晶セル10を透過する過程で液晶層18の複屈折性に
よりほぼ90°旋光され、前記光学シート22にその反
射軸22sに沿った直線偏光となって入射して、その光
のほとんどが光学シート22で反射される。
【0041】また、液晶分子がほぼ垂直に立上がり配向
したとき(液晶層18の複屈折性がほとんど無くなった
とき)は、入射した直線偏光が旋光作用を受けずに液晶
セル10を透過して、光学シート22にその透過軸22
pに沿った直線偏光の状態で入射し、その光のほとんど
が光学シート22を透過してその背後の着色板23に入
射する。
【0042】さらに、液晶分子がツイスト配向状態を保
ちながら斜めに立上がり配向したときは、入射した直線
偏光が、液晶分子が前記初期のツイスト配向状態にある
ときと前記ほぼ垂直に立上がり配向したときとの間の偏
光状態の光、すなわち、光学シート22の反射軸22s
に沿った偏光成分と透過軸22pに沿った偏光成分との
両方を含む光となって前記光学シート22に入射し、そ
の光のうちの前記反射軸22sに沿った偏光成分の光が
光学シート22で反射され、透過軸22pに沿った偏光
成分の光は光学シート22を透過して前記着色板23に
入射する。
【0043】図4は、上記液晶表示素子の1つの画素領
域(セグメント電極14とコモン電極13とが対向して
いる領域)における入射光の反射及び透過状態を示す拡
大断面図であり、液晶分子18aが初期のツイスト配向
状態にあるときは、(a)に示すように、入射光aのほ
とんどが光学シート22で反射され、その反射光bが液
晶表示素子の前面に出射する。
【0044】なお、上述したように、前記光学シート2
2はその反射特性及び透過特性が波長依存性の無い特性
である無着色シートであり、したがって入射光aが白色
光であれば反射光bも白色光である。
【0045】また、液晶分子18aがほぼ垂直に立上が
り配向したときは、(b)のように入射光(白色光)a
のほとんどが光学シート22を透過して着色板23に入
射し、可視光帯域の光のうち、着色板23の色に対応す
る波長帯域以外の波長帯域の光が着色板23で吸収さ
れ、着色板23の色に対応する波長帯域の光が着色板2
3で反射されて、この着色板23の色に着色した着色光
cが液晶表示素子の前面に出射する。
【0046】さらに、液晶分子がツイスト配向状態を保
ちながら斜めに立上がり配向したときは、図示しない
が、入射光のうちの光学シート22の反射軸22sに沿
った偏光成分の光が光学シート22で反射されて液晶表
示素子の前面に出射するとともに、透過軸22pに沿っ
た偏光成分の光が光学シート22を透過して着色板23
に入射し、この着色板23の色に着色した着色光cとな
って液晶表示素子の前面に出射する。
【0047】したがって、前記液晶セル10の各画素領
域の表示を液晶表示素子の前面側から観察すると、これ
らの画素領域の表示は、前記光学シート22の前記画素
領域に対応する部分への入射光の偏光状態に応じて変化
し、光学シート22への入射光のほとんどが前記反射軸
22sに沿った偏光成分の光であるときは外光の鏡面反
射光が見え、入射光のほとんどが前記透過軸22pに沿
った偏光成分の光であるときは光学シート22の背後に
設けられた着色板23の色が見え、入射光が前記反射軸
22sに沿った偏光成分と透過軸22pに沿った偏光成
分との両方を含む光であるときは外光の鏡面反射光と前
記着色板23の色との両方が混ざって見える。
【0048】また、上記画素領域以外の領域は、液晶分
子が常に初期のツイスト配向状態にある領域であり、こ
の領域では入射光が光学シート22で反射されて、常に
外光の鏡面反射光が見える。
【0049】したがって、上記液晶表示素子によれば、
画素領域以外の領域及び各画素領域のうちの電圧が印加
されていない領域で外光の鏡面反射光により光沢のある
白の背景を表示し、電圧が印加された画素領域で着色さ
れた文字や図形などを表示する、着色画像の表示を行な
うことができるとともに、その着色表示の明るさを印加
電圧に応じて段階的に変化させることが可能である。
【0050】この液晶表示素子の表示色は、前記着色板
23の色によって決まり、例えば着色板23が赤色着色
板である場合は、白の背景中に赤で文字や図形などが表
示され、前記着色板23が金色着色板である場合は、白
の背景中に金色で文字や図形などが表示される。
【0051】なお、前記着色板23の色は、上述した
赤、緑、青、紫、金色などに限らず、可視光帯域の全て
の光を吸収する黒色板であっても、可視光帯域の全ての
光を反射する白色板であってもよく、黒の着色板を用い
れば、前記光学シート22を透過した光のほとんどの波
長光が着色板23で吸収されて、光沢のある白の背景中
に黒で文字や図形などが表示される。
【0052】また、白の着色板を用いる場合は、白の背
景中に白で文字や図形などが表示されるが、その表示は
着色板23からの反射光で得られるため、着色板23が
白色板であっても、各波長光がある程度着色板23で吸
収されるから、着色板23からの反射光で表示される白
と、この光沢のある白の背景とは、その明るさが十分に
異なり、したがって、表示を十分認識することができ
る。
【0053】図5はこの発明の第2の実施例を示す液晶
表示素子の断面図である。この実施例は、光学シート2
2の背後に設ける後面部材を、前記光学シート22を透
過した光を吸収して所定の色の蛍光を発する蛍光板24
としたものであり、その他の構成は上述した第1の実施
例と同じである。
【0054】この実施例の液晶表示素子によれば、前記
蛍光板24が光学シート22を透過した光を吸収して蛍
光を発し、その蛍光が液晶表示素子の前面に出射するた
め、前記光学シート22で反射された外光の鏡面反射光
で表示される光沢のある白の背景中に、所定の色の蛍光
で文字や図形などを表示することができる。
【0055】図6はこの発明の第3の実施例を示す液晶
表示素子の断面図である。この実施例は、光学シート2
2の背後に設ける後面部材を、前記光学シート22の後
面に対向させて設けた光拡散板26の背後に複数のLE
D(発光ダイオード)27を所定の間隔で配置したLE
D発光体25としたものであり、その他の構成は上述し
た第1の実施例と同じである。
【0056】また、図7はこの発明の第4の実施例を示
す液晶表示素子の断面図である。この実施例は、光学シ
ート22の背後に設ける後面部材を、EL(エレクトロ
ルミネッセンス)パネルからなるEL発光体28とした
ものであり、その他の構成は上述した第1の実施例と同
じである。
【0057】上記第3及び第4の実施例の液晶表示素子
は、その後面部材であるLED発光体25またはEL発
光体28を点灯させないときには、前述した第1の実施
例と同様に、光学シート22で反射された外光の鏡面反
射光で表示される光沢のある白の背景中に、LED発光
体25またはEL発光体28の否点灯時の色(LED発
光体25またはEL発光体28の表面反射光の色)によ
り文字や図形などを表示し、前記LED発光体25また
はEL発光体28を点灯させたときには、外光の反射光
と、前記LED発光体25またはEL発光体28の発光
色とによって画像を表示するものである。
【0058】これらの液晶表示素子によれば、入射光が
光学シート22を透過する画素領域の表示が、前記LE
D発光体25またはEL発光体28が発する着色光で表
示されるため、光学シート22で反射された光で表示さ
れる光沢のある白の背景中に、高輝度の着色光で文字や
図形などを表示することができる。また、外光が暗い場
合、あるいはほとんど無い場合は、黒の背景中にLED
発光体25またはEL発光体28の点灯による発光色に
より文字や図形などが表示される。
【0059】なお、上記第3及び第4の実施例の液晶表
示素子において、その後面部材であるLED発光体25
またはEL発光体28に代えて、白熱ランプ又は冷陰極
管等の光源と、導光板と、反射板、及び拡散板等からな
る面光源装置を用いることもでき、この場合も、前述し
た上記第3及び第4の実施例の液晶表示素子と同様の表
示を行うことができる。
【0060】図8はこの発明の第5の実施例を示す液晶
表示素子の断面図である。この実施例は、液晶セル10
の前面側に配置する偏光板を、所定の色のカラー偏光板
29とし、このカラー偏光板29を、その透過軸を液晶
セル10の前基板11の近傍における液晶分子配向方向
11aとほぼ平行にして配置したものであり、その他の
構成は第1の実施例と同じである。
【0061】この実施例の液晶表示素子は、基本的に
は、光学シート22による外光の鏡面反射光と後面部材
である着色板23の色とによって画像を表示するもので
あるが、液晶セル10の前面側に配置する偏光板29を
カラー偏光板としているため、次のような着色表示が可
能である。
【0062】なお、ここでは、前記カラー偏光板29を
赤色偏光板とし、前記着色板23を黒色板とした場合に
ついて説明する。まず、液晶セル10への入射光につい
て説明すると、前記カラー偏光板29は、その色の波長
帯域の光に対しては偏光作用を示さず、他の波長帯域の
光に対してのみ偏光作用を示すため、前記カラー偏光板
29が赤色偏光板である場合は、可視光帯域のうちの赤
の波長帯域の光がほとんど偏光されることなく無偏光状
態のまま偏光板29を透過し、緑と青の波長帯域の光が
それぞれ前記偏光板29の透過軸方向と直交する偏光成
分の光を吸収されて直線偏光となる。
【0063】したがって、前記赤色のカラー偏光板29
を透過して液晶セル10に入射する光は、そのうちの赤
の波長帯域の光(以下、赤色光という)が無偏光の光で
あり、緑と青の波長帯域の光(以下、緑色光及び青色光
という)が前記偏光板29の透過軸に沿った直線偏光で
ある。この緑色光と青色光は、直線偏光成分だけの光で
あるなため、無偏光の光である前記赤色光の光強度に比
べて光強度がほぼ半分に減少した光である。
【0064】そして、液晶セル10の液晶分子が初期の
ツイスト配向状態にある電圧無印加領域に入射した光
は、液晶層18の複屈折性によりほぼ90°旋光されて
光学シート22に入射する。
【0065】したがって、液晶セル10の電圧無印加領
域を透過して光学シート22に入射する光のうち、緑色
光と青色光は、光学シート22の反射軸22sに沿った
S偏光成分の光であり、赤色光は、光学シート22の反
射軸22sに沿ったS偏光成分の光と、透過軸22pに
沿ったP偏光成分の両方を含んでいるため、緑色光と青
色光のほとんどと、赤色光のうちの前記S偏光成分の光
が光学シート22で反射され、赤色光のうちの前記P偏
光成分の光は光学シート22を透過する。そして、この
例では前記着色板23を黒色板としているため、光学シ
ート22を透過したP偏光成分の赤色光は着色板23で
吸収される。
【0066】このため、液晶分子が初期のツイスト配向
状態にある電圧無印加領域(画素領域以外の領域及び各
画素領域のうちの電圧が印加されていない領域)の表示
は、前記光学シート22で反射された、緑色光と青色光
及び赤色光のうちのS偏光成分の光とで表示される。こ
の赤、緑、青の各色光の出射光強度は、いずれも、液晶
表示素子への入射光のS偏光成分光だけであり実質的に
等しいので、前記電圧無印加領域の表示は、光沢のある
白である。
【0067】また、液晶セル10の液晶分子がほぼ垂直
に立上がり配向した電圧印加領域に入射した光は、液晶
層18の複屈折性を受けずに液晶セル10を透過して光
学シート22に入射する。
【0068】したがって、液晶セル10の電圧印加領域
を透過して光学シート22に入射する光のうち、緑色光
と青色光は、前記光学シート22の透過軸22pに沿っ
たP偏光成分の光であり、赤色光は、光学シート22の
反射軸22sに沿ったS偏光成分の光と、透過軸22p
に沿ったP偏光成分の両方を含んでいるが、緑色光と青
色光のほとんどと、赤色光のうちの前記P偏光成分の光
が光学シート22を透過して黒色の着色板23で吸収さ
れ、赤色光のうちの前記S偏光成分の光だけが光学シー
ト22で反射される。
【0069】このため、液晶分子がほぼ垂直に立上がり
配向した電圧印加領域の表示は、前記赤色光のうちの、
光学シート22で反射されたS偏光成分の光で表示さ
れ、したがって、光沢のある白の背景中に、赤で文字や
図形などが表示される。
【0070】なお、上記の例では着色板23を黒色板と
したが、前記着色板23は他の色のものでもよい。その
いくつかの例を上げると、例えば着色板23を白色板と
した場合は、光学シート22を透過した各波長帯域の光
が全て着色板23で反射される。
【0071】そのため、前記背景(液晶分子が初期のツ
イスト配向状態にある電圧無印加領域の表示)は、光学
シート22で反射された赤、緑、青の光からなる光沢の
ある白色光に、前記光学シート2を透過して着色板23
で反射された赤色光が重畳した光沢のある赤色となり、
背景中の表示(液晶分子が立上がり配向した電圧印加領
域の表示)は、光学シート22で反射された光沢のある
赤色光に、前記光学シート2を透過して着色板23で反
射された赤、緑、青の光からなる白色光が重畳した赤色
となる。
【0072】この例では、背景色と表示色がいずれも赤
であるが、白色の着色板23は入射した各波長光帯域の
光を散乱及び吸収するため、着色板23で反射された白
色光の強度は、光学シート22で反射された白色光の強
度よりも低く、したがって、前記背景の色は、白色光の
強度が強い淡赤色であり、背景中の表示は、白色光の強
度が弱い濃赤色である。
【0073】また、前記着色板23をカラー偏光板21
と同じ色の赤色板とした場合は、光学シート22を透過
した各波長域の光のうちの赤の波長帯域光だけが着色板
23で反射され、他の波長帯域の光は着色板23に吸収
される。
【0074】そのため、前記背景は、光学シート22で
反射された赤、緑、青の光からなる光沢のある白色光に
着色板23で反射された赤色光が重畳した光沢のある淡
赤色となり、背景中の表示は、光学シート22で反射さ
れた赤色光に着色板23で反射された赤色光が重畳した
濃厚な赤色となる。
【0075】また、前記着色板23を緑色板とした場合
は、光学シート22を透過した各波長帯域の光のうちの
緑の波長帯域光だけが着色板23で反射され、他の波長
帯域の光は着色板23に吸収される。
【0076】そのため、前記背景は、光学シート22で
反射された赤、緑、青の光からなる白色光に着色板23
で反射された緑色光が重畳した光沢のある淡緑色とな
り、背景中の表示は、光学シート22で反射された赤色
光に着色板23で反射された緑色光が重畳した黄色とな
る。
【0077】さらに、前記着色板23を青色板とした場
合は、光学シート22を透過した各波長帯域の光のうち
の青の波長帯域光だけが着色板23で反射され、他の波
長帯域の光は着色板23に吸収される。
【0078】そのため、前記背景は、光学シート22で
反射された赤、緑、青の光からなる光沢のある白色光に
着色板23で反射された青色光が重畳した光沢のある淡
青色となり、背景中の表示は、光学シート22で反射さ
れた赤色光に着色板23で反射された青色光が重畳した
紫色となる。
【0079】なお、上述した表示例は、カラー偏光板2
9を赤色偏光板としたときの例であるが、前記カラー偏
光板29は他の色の偏光板としてもよく、このカラー偏
光板29の色と着色板23の色との組合わせにより、所
望の背景色と表示色を得ることができる。また、前記着
色板23は、上記第2〜第4の実施例で用いた蛍光板2
4やLED発光体25またはEL発光体28に置き換え
てもよい。
【0080】図9はこの発明の第6の実施例を示す液晶
表示素子の断面図である。この実施例は、液晶セル10
の前面側に配置する偏光板を無着色偏光板21とし、前
記液晶セル10の前面に、所定の色の透明な着色膜30
を印刷等の手段により形成したものであり、その他の構
成は第1の実施例と同じである。
【0081】この実施例の液晶表示素子は、基本的に
は、光学シート22による外光の鏡面反射光と後面部材
である着色板23の色とによって画像を表示するもので
あるが、液晶セル10の前面に着色膜30を設けている
ため、次のような着色表示が可能である。
【0082】すなわち、この液晶表示素子においては、
液晶セル10の前面に着色膜30を設けているため、前
記着色膜30の色に着色された直線偏光が液晶セル10
を透過し、光学シート22に入射する。したがって、前
記光学シート22からの反射光で表示される背景(液晶
分子が初期のツイスト配向状態にある電圧無印加領域の
表示)の色は、前記着色膜30の色の光沢色である。
【0083】そして、背景中の表示(液晶分子が立上が
り配向した電圧印加領域の表示)は、前記光学シート2
2を透過する着色された偏光成分光(光学シート22の
透過軸22pに沿った偏光成分の光)のうち前記着色板
23により反射された光の分光強度分布に応じた色で表
示される。
【0084】その例を、着色膜30を赤色膜とした場合
について説明すると、前記着色膜30が赤色膜であると
きは、前記背景の色は赤であり、また光学シート22を
透過して着色板23に入射する光も赤色光である。
【0085】そして、例えば前記着色板23を黒色板と
した場合は、光学シート22を透過して着色板23に入
射した赤色光が着色板23で吸収されるため、赤の背景
中の表示が黒になる。
【0086】また、前記着色板23を白色板とした場合
は、光学シート22を透過した赤色光が着色板23で反
射されるため、赤の背景中の表示が赤になるが、前記着
色板23で反射された赤色光は、着色板23での散乱及
び吸収により光強度を減じた光であり、したがって、着
色板23からの反射光で表示される赤と、前記光学シー
ト22で反射された赤色光で表示される光沢のある赤の
背景とは、その明るさが十分に異なるから、表示を十分
認識することができる。
【0087】さらに、着色板23を前記着色膜30の色
と同じ赤色板とした場合も、赤の背景中の表示が赤にな
るが、このときは、前記着色板23で反射された赤色光
が、着色板23での吸収、あるいは散乱によりある程度
光強度を減じた光になるとともに、この着色板23での
着色作用によりさらに濃い赤色光になるから、着色板2
3からの反射光で表示される赤と、前記光学シート22
で反射された赤色光で表示される光沢のある赤の背景と
は、その明るさと濃さが十分に異なり、したがって、表
示を十分認識することができる。
【0088】また、前記着色板23を赤以外の色で白及
び黒を除く色の着色板、例えば緑色板や青色板とした場
合は、光学シート22を透過して着色板23に入射した
赤色光が着色板23で吸収されるため、赤の背景中の表
示が黒になる。
【0089】なお、上述した表示例は、着色膜30を赤
色膜としたときの例であるが、前記着色膜30は他の色
の透明膜としてもよく、この着色膜30の色と着色板2
3の色との組合わせにより、所望の背景色と表示色を得
ることができる。
【0090】さらに、上記実施例では前記着色膜30を
液晶セル10の前面に設けているが、この着色膜30は
液晶セル10の前後面のいずれか一方に設ければよい。
また、後面部材である着色板23は、上述した蛍光板2
4やLED発光体25またはEL発光体28に置き換え
てもよい。
【0091】なお、上述した第1〜第5の実施例の液晶
表示素子は、偏光板21,29を、その透過軸21aを
液晶セル10の前基板11の近傍における液晶分子の配
向方向11aとほぼ直交する方向に向けて配置したもの
であるが、前記偏光板21,29は、その透過軸21a
を前記前基板11の近傍における液晶分子配向方向11
aとほぼ平行な方向に向けて配置してもよく、その場合
は、背景(液晶分子が初期のツイスト配向状態にある電
圧無印加領域の表示)の色と、背景中の表示(液晶分子
が立上がり配向した電圧印加領域の表示)の色とが、上
記第1から第5の実施例における表示色と逆になる。
【0092】さらに、光学シート22は、その反射軸2
2sを前記偏光板21,29の透過軸21aとほぼ平行
な方向に向けて配置してもよく、その場合も、前記背景
の色と、背景中の表示の色とが、上記第1から第5の実
施例における表示色と逆になる。
【0093】また、上記第1から第5の実施例の液晶表
示素子は、偏光板21,29を、その透過軸21aを液
晶セル10の前基板11の近傍における液晶分子配向方
向11aに対してほぼ直交またはほぼ平行な方向に向け
て配置したTN型の動作モードものであるが、この発明
は、例えばSTN型やECB型の動作モードの液晶表示
素子にも適用できる。
【0094】図10は、この発明の第7の実施例を示
す、液晶セル10の両基板11,12の近傍における液
晶分子の配向方向11a,12aと、前記偏光板21の
透過軸21aと、前記光学シート22の反射軸22s及
び透過軸22pの向きを示した図であり、この実施例
は、ECB型の液晶表示素子に適用した例である。
【0095】この液晶表示素子は、無着色偏光板21を
用い、この偏光板21を、その透過軸21aを液晶セル
10の前基板11の近傍における液晶分子配向方向11
aに対して斜めに交差する方向に向けて前記液晶セル1
0の前面側に配置するとともに、前記液晶セル10の後
面側に、上述した特性の光学シート22を、その反射軸
22sを前記偏光板21の透過軸21aとほぼ直交また
はほぼ平行な方向に向けて配置したものであり、前記光
学シート22の背後には、図示しないが、後面部材とし
て着色板が設けられている。
【0096】なお、この実施例では、図10のように、
前記液晶セル10として、両基板11,12の近傍にお
ける液晶分子配向方向11a,12aを第1の実施例と
同じに設定した、液晶分子のツイスト角がほぼ90°の
液晶セル10を用い、前記偏光板21を、その透過軸2
1aを液晶セル10の前基板11の近傍における液晶分
子配向方向11aに対して液晶分子のツイスト方向にほ
ぼ45°ずれた方向(液晶表示素子の画面の横軸xとほ
ぼ平行な方向)に向けて配置し、前記光学シート22
を、その反射軸22sを前記偏光板21の透過軸21a
とほぼ直交する方向に向けて配置している。
【0097】この実施例の液晶表示素子は、基本的に
は、光学シート22による外光の鏡面反射光と後面部材
として設けた図示しない着色板の色とによって画像を表
示するものであるが、前記偏光板21を、その透過軸2
1aを液晶セル10の前基板11の近傍における液晶分
子配向方向11aに対して斜めに交差する方向に向けて
配置しているため、次のような着色表示が可能である。
【0098】すなわち、この液晶表示素子においては、
偏光板21の透過軸21aが液晶セル10の前基板11
の近傍における液晶分子配向方向11aに対して斜めに
ずれているため、液晶セル10液晶分子がツイスト配向
状態にあるときは、前記偏光板21を透過して入射した
直線偏光が、液晶セル10を透過する過程で、液晶層1
8の複屈折性により各波長光がそれぞれ偏光状態の異な
る偏光状態(楕円偏光、円偏光または振動面が回転した
直線偏光)となった光になり、その光が光学シート22
に入射する。
【0099】そして、前記光学シート22は、その反射
軸22sに沿った偏光成分の入射光を反射させ、透過軸
22pに沿った偏光成分の入射光を透過させるが、この
光学シート22に入射する光が上記のような偏光状態の
光であるため、前記光学シート22で反射された光は、
可視光帯域の各波長光ごとの光強度が互いに異なる光で
あり、また前記光学シート22を透過した光も、可視光
帯域の各波長光ごとの光強度が互いに異なる光である。
【0100】したがって、前記光学シート22で反射さ
れた光は、その光の分光強度分布に応じた色の着色光で
あり、また光学シート22を透過した光も、その分光強
度分布に応じた色の着色光である。
【0101】この反射光の色と透過光の色とは互いに補
色の関係にあり、それぞれの色は、液晶セル10のΔn
d(液晶の複屈折性Δnと液晶層厚dとの積)の値及び
液晶分子のツイスト角と、偏光板21の透過軸21aの
向きと、光学シート22の反射軸22s及び透過軸22
pの向きとによって決まる。
【0102】また、上記反射光の色と透過光の色は、液
晶セル10の電極間への電圧の印加により液晶分子がツ
イスト配向状態を保ちながら立上がり配向するのにとも
なって変化する。
【0103】なお、この実施例では、前記光学シート2
2の反射軸22sと透過軸22pの向きが、偏光板21
の透過軸21aに対してほぼ直交する方向とほぼ平行な
方向であるため、液晶セル10の液晶分子がほぼ垂直に
立上がり配向して液晶層の複屈折性がほとんど無くな
り、偏光板21を透過した直線偏光がほとんど偏光状態
を変えずに液晶セル10を透過して光学シート22に入
射するようになると、前記反射光及び透過光がそれぞれ
無着色の光(白色光)になるそして、光学シート22で
反射された光は液晶表示素子の前面に出射し、光学シー
ト22を透過した光は、その背後の着色板の色に応じて
吸収または反射される。
【0104】すなわち、例えば前記着色板が黒である場
合は、光学シート22を透過した各波長光の全てが吸収
され、着色板が白である場合は、光学シート22を透過
した各波長光の全てが反射される。また、着色板が他の
色である場合は、光学シート22を透過した各波長光の
うちの前記着色板の色の波長帯域の光が反射され、他の
波長帯域の光が吸収される。
【0105】したがって、前記着色板が黒であるとき
は、背景が、液晶分子が初期のツイスト配向状態にある
ときの光学シート22で反射された光で表示され、背景
中の表示が、液晶分子が立上がり配向したときの光学シ
ート22による鏡面反射光で表示される。
【0106】また、前記着色板が白または他の色である
ときは、背景が、液晶分子が初期のツイスト配向状態に
あるときの光学シート22で反射された光に、前記光学
シート22を透過して着色板で反射された光が重畳した
色で表示され、背景中の表示が、液晶分子が立上がり配
向したときの光学シート22で反射された光に、前記光
学シート22を透過して着色板で反射された光が重畳し
た色で表示される。
【0107】なお、この実施例では、後面部材として着
色板を用いたが、前記後面部材は、蛍光板や、LED発
光体またはEL発光体などの発光体であってもよく、そ
の場合は、背景が、液晶分子が初期のツイスト配向状態
にあるときの光学シート22で反射された光に前記蛍光
板または発光体が発する光が重畳した色で表示され、背
景中の表示が、液晶分子が立上がり配向したときの光学
シート22で反射された光に前記蛍光板または発光体が
発する光が重畳した色で表示される。
【0108】さらに、上記実施例では、液晶セル10
に、液晶分子がほぼ90°のツイスト角でツイスト配向
しているものを用いたが、ECB型の液晶表示素子の場
合、前記液晶セル10は、液晶分子が他のツイスト角で
ツイスト配向しているものでも、あるいは、例えばホモ
ジニアス配向などのようなツイスト配向以外の配向状態
に配向しているものでもよい。
【0109】図11及び図12はこの発明の第8の実施
例を示しており、この実施例は、STN型の液晶表示素
子に適用した例である。図11は液晶表示素子の断面図
であり、この実施例の液晶表示素子は、液晶分子10が
180°〜270°のツイスト角でツイスト配向した液
晶層18を有する液晶セル10の前面側に偏光板21を
配置するとともに、前記液晶セル10の後面側に光学シ
ート22を配置し、この光学シート22の背後に、後面
部材として散乱反射板31を設け、さらに、前記液晶セ
ル10の前面と前記偏光板21との間に帯色補償用の位
相差板32を設けた構成となっている。
【0110】なお、この実施例で用いた液晶セル10
は、液晶分子10のツイスト角が異なるが、他の構成は
上述した各実施例で用いたものと同じであるから、重複
する説明は図に同符号を付して省略する。
【0111】また、前記偏光板21は無着色偏光板、前
記散乱反射板31は、可視光帯域のうちの所定の波長帯
域の光を反射し、他の波長帯域の光を吸収する着色反射
板である。
【0112】図12は、前記液晶セル10の両基板1
1,12の近傍における液晶分子の配向方向11a,1
2aと、偏光板21の透過軸21aと、位相差板32の
遅相軸32aと、光学シート22の反射軸22s及び透
過軸22pの向きを示した図である。
【0113】この実施例では、図12のように、前記液
晶セル10の前基板11の近傍における液晶分子配向方
向11aを、液晶表示素子の画面の横軸xに対して前面
(液晶表示素子の前面)側から見て右回りにほぼ30°
ずれた方向、後基板12の近傍における液晶分子配向方
向12aを、前記横軸xに対して前面側から見て左回り
にほぼ30°ずれた方向に設定しており、したがって、
この液晶セル10の液晶層18の液晶分子は、そのツイ
スト方向を図に破線矢印で示したように、後基板12か
ら前基板11に向かい、前面側から見て右回りにほぼ2
40°のツイスト角でツイスト配向している。
【0114】そして、前記偏光板21は、その透過軸2
1aを前記横軸xに対して前面側から見て左回りにほぼ
100°ずれた方向に向けて配置されており、また、前
記位相差板32は、その遅相軸32aを前記横軸xに対
して前面側から見て左回りにほぼ50°ずれた方向に向
けて配置されている。
【0115】すなわち、前記偏光板21の透過軸21a
は、前記液晶セル10の前基板11の近傍における液晶
分子配向方向11aに対して前面側から見て左回りにほ
ぼ130°ずれており、前記位相差板32の遅相軸32
aは、前記偏光板21の透過軸21aに対して前面側か
ら見て右回りにほぼ80°ずれている。
【0116】さらに、前記光学シート22は、その反射
軸22sを前記横軸xに対して前面側から見て右回りに
ほぼ20°ずれた方向に向けて配置されている。すなわ
ち、この光学シート22の反射軸22sは、前記偏光板
21の透過軸21aに対して前面側から見て右回りにほ
ぼ120°ずれており、透過軸22pは、前記偏光板2
1の透過軸21aに対して前面側から見て右回りにほぼ
30°ずれている。
【0117】この実施例の液晶表示素子は、基本的に
は、光学シート22による外光の鏡面反射光と後面部材
として設けた前記散乱反射板31の色(反射光の色)と
によって画像を表示するものであるが、液晶表示素子1
0の液晶分子のツイスト角を180°〜270°(図1
2ではほぼ240°)と大きくしたSTN型のものであ
るため、電圧の印加による液晶分子の配向状態の変化に
対する光の透過率の変化が急峻であり、したがって、液
晶セル10の液晶分子のツイスト角がほぼ90°である
TN型のものに比べて高デューティでの時分割駆動が可
能であり、大画面化をはかることができる。
【0118】しかも、この実施例では、前記液晶セル液
晶表示素子10の前面と偏光板21との間に位相差板3
2を設けているため、STN型の液晶表示素子において
問題とされる表示の帯色をほとんど無くすことができ
る。
【0119】すなわち、前記位相差板32が無い場合、
この実施例のようなSTN型の液晶表示素子は、偏光板
21の透過軸21aが液晶セル10の前基板11の近傍
における液晶分子配向方向11aに対して斜めにずれて
いるため、前記偏光板21を透過して入射した直線偏光
が、液晶セル10を透過する過程で、液晶層18の複屈
折性により各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏
光となった光になり、その光が光学シート22に入射す
る。
【0120】そして、前記光学シート22は、その反射
軸22sに沿った偏光成分の入射光を反射させ、透過軸
22pに沿った偏光成分の入射光を透過させるが、この
光学シート22に入射する光が上記のような偏光状態の
光であるため、前記光学シート22で反射された光も、
またこの光学シート22を透過した光も、可視光帯域の
各波長光ごとの光強度が互いに異なり、その光の分光強
度分布に応じた色に着色する。なお、光学シート22を
透過した光は、その背後の散乱反射板31の色に応じて
吸収または反射される。
【0121】そのため、位相差板32が無い場合、ST
N型の液晶表示素子では液晶表示素子の前面に出射する
光が何らかの色を帯びた着色光であり、良好な白黒表示
を得ることは困難である。
【0122】しかし、この実施例では、前記液晶セル液
晶表示素子10の前面と偏光板21との間に位相差板3
2を設けているため、上述した光の着色を前記位相差板
32の複屈折作用により補償し、表示の帯色をほとんど
無くすことができる。
【0123】なお、例えば上述したように、前記液晶セ
ル10の液晶分子のツイスト角をほほ240°とし、前
記液晶セル10の両基板11,12の近傍における液晶
分子の配向方向11a,12aと、偏光板21の透過軸
21aと、位相差板32の遅相軸32aと、光学シート
22の反射軸22s及び透過軸22pの向きとを図12
のように設定する場合、表示の帯色を良好に無くすこと
ができる位相差板32のリタデーションReの値は、例
えば液晶セル10のΔndの値がΔnd=約850nm
の場合で、Re=約570nmである。
【0124】また、この実施例のSTN型液晶表示素子
は、前記光学シート22による外光の鏡面反射光により
光沢のある背景を表示するものであるため、高時分割駆
動において目立つ傾向のあるクロストークが、光沢のあ
る背景中では目立たなくなり、良好な表示品質が得られ
る。
【0125】なお、上記第8の実施例では、光学シート
22の背後に配置する後面部材に、着色された散乱反射
板31を用いたが、この散乱反射板31は、可視光帯域
の全ての光を反射する白色の散乱反射板であってもよ
く、その場合でも、この白色の散乱反射板により反射さ
れた散乱光と前記光学シート22による鏡面反射光と
は、その明るさが十分に異なるため、表示を十分認識す
ることができる。
【0126】さらに、前記後面部材は、上述した第1の
実施例で用いた着色板23と同様な、赤、緑、青、紫、
金色、あるいは黒または白の着色板であってもよく、ま
た、蛍光板や、LED発光体またはEL発光体などの発
光体であってもよい。
【0127】上述した第1〜第8の実施例のように、こ
の発明の液晶表示素子は、互いにほぼ直交する方向に反
射軸22sと透過軸22pとをもち、前記反射軸22s
に沿った偏光成分の入射光を反射させ、前記透過軸22
pに沿った偏光成分の入射光を透過させる特性を有する
光学シート22を備え、この光学シート22による外光
の鏡面反射光と後面部材(着色板23などの光吸収板、
蛍光板24、LED発光体25またはEL発光体28な
どの発光体、あるいは散乱反射板31)の色とによって
画像を表示するという、斬新な表示方式のものであり、
この液晶表示素子によれば、液晶セル10の電極13,
14間への電圧の印加により液晶層18の複屈折性を制
御して前記光学シート22の各画素領域に対応する部分
に入射する光の偏光状態を変化させることにより、従来
の表示素子では得られない新しい観察感覚の画像を表示
することができる。
【0128】なお、この発明の液晶表示素子は、前記光
学シート22を、光沢のある鏡面反射光を得るのに利用
したものであるが、前記光学シート22は、他の液晶表
示素子にも利用することができる。
【0129】図13及び図14は前記光学シート22を
利用した液晶表示素子の一例を示しており、ここでは、
2枚の通常の偏光板を備えたTN型の反射型液晶表示素
子を示している。
【0130】図13は液晶表示素子の断面図であり、こ
の液晶表示素子は、液晶分子10がほぼ90°のツイス
ト角でツイスト配向した液晶層18を有する液晶セル1
0と、この液晶セル10をはさんで配置された前後一対
の偏光板(いずれも無着色偏光板)41,42と、その
うちの後側の偏光板42の後面側に配置された光学シー
ト22と、この光学シート22の背後に配置された反射
板43とから構成されている。
【0131】なお、この前記液晶セル10は、上述した
第1の実施例の液晶表示素子に用いたものと同じ構成の
ものであり、前記光学シート22も、上記各実施例で用
いたものと同じものであるから、重複する説明は図に同
符号を付して省略する。
【0132】前記反射板43には、表示の観察者の顔や
その背景などの外景が反射面に写って見える、いわゆる
外景の写り込みを無くすためと、表示の視野角を広くす
るために、散乱反射板が用いられている。この散乱反射
板は、例えばアルミニウムなどの高反射率の金属膜を粗
面化した無着色反射板である。
【0133】図14は、前記液晶セル10の両基板1
1,12の近傍における液晶分子の配向方向11a,1
2aと、一対の偏光板41,42の透過軸41a,42
aと、光学シート22の反射軸22s及び透過軸22p
の向きを示した図である。
【0134】この図14のように、前記液晶セル10の
前基板11の近傍における液晶分子配向方向11aは、
液晶表示素子の画面の横軸xに対して前面側から見て左
回りにほぼ45°ずれた方向、後基板12の近傍におけ
る液晶分子配向方向12aは、前記横軸xに対して前面
側から見て右回りにほぼ45°ずれた方向にあり、この
液晶セル10の液晶層18の液晶分子は、そのツイスト
方向を図に破線矢印で示したように、後基板12から前
基板11に向かい、前面側から見て右回りにほぼ90°
のツイスト角でツイスト配向している。
【0135】そして、前記一対の偏光板41,42のう
ちの前側偏光板41は、その透過軸41aを前記横軸x
に対して前面側から見て左回りにほぼ45°ずれた方向
に向けて配置され、後側偏光板42は、その透過軸42
aを前記横軸xに対して前面側から見て右回りにほぼ4
5°ずれた方向に向けて配置されている。
【0136】すなわち、この液晶表示素子は、一対の偏
光板41,42を、それぞれの透過軸41a,42aを
互いにほぼ直交させて配置した、一般にノーマリーホワ
イトモードと呼ばれる表示方式のものである。
【0137】そして、この液晶表示素子では、前記光学
シート22を、その透過軸22pを前記横軸xに対して
前面側から見て右回りにほぼ45°ずれた方向に向けて
配置しており、したがって、この光学シート22の透過
軸22pは前記後側偏光板42の透過軸42aとほぼ平
行であり、反射軸22sは前記後側偏光板42の透過軸
42aとほぼ直交している。
【0138】この液晶表示素子は、その前面側から入射
する外光を後面側の散乱反射板43により反射して反射
型表示を行なうものであり、前面からの入射光は、前側
偏光板41を透過して直線偏光となって液晶セル10に
入射する。
【0139】そして、液晶セル10の両基板11,12
の電極13,14間に電圧が印加されないとき、つまり
液晶分子が初期のツイスト配向状態(液晶分子が基板1
1,12面に対して配向膜15,16により規制される
プレチルト角をもって倒伏した状態)にあるときは、液
晶セル10にその前面から入射した直線偏光が液晶層1
8の複屈折性によりほぼ90°旋光されて液晶セル10
の後面に出射し、後側偏光板42を透過して前記光学シ
ート22に入射する。
【0140】前記後側偏光板42を透過した光は、この
後側偏光板42の透過軸42aと前記光学シート22の
透過軸22pとがほぼ平行であるため、その光のほとん
どが前記光学シート22を透過してその背後の散乱反射
板43により反射され、その反射光が、前記光学シート
22と後側偏光板42と液晶セル10と前側偏光板41
とを順に透過して液晶表示素子の前面に出射して、その
領域の表示が明表示になる。
【0141】このとき、前記散乱反射板43により反射
された光は散乱光であるため、その反射光のなかには、
前記光学シート22の反射軸22sに沿った成分の光も
あり、その光は光学シート22を透過しない。
【0142】しかし、その光は、光学シート22の後面
で反射され、再び散乱反射板43により散乱反射される
ため、この散乱反射板43と光学シート22の後面との
間での反射の繰り返しにより向きを変え、いずれは、前
記光学シート22の透過軸22pに沿った成分の光とな
って光学シート22に入射する。このため、散乱反射板
43に入射して散乱反射された光のほとんどが光学シー
ト22を透過してその前面に出射する。
【0143】また、前記光学シート22の透過軸22p
と後側偏光板42の透過軸42aとがほぼ平行であるた
め、前記光学シート22を透過した反射光は、そのほと
んどが後側偏光板42を透過し、液晶セル10と前側偏
光板41とを順に透過して液晶表示素子の前面に出射す
る。
【0144】したがって、液晶分子が初期のツイスト配
向状態にあるときは、液晶表示素子にその前面から入射
し、前側偏光板41と液晶セル10と後側偏光板42と
光学シート22とを順に透過して前記散乱反射板43に
より反射された光が、ほとんどロスを生じることなく再
び前記光学シート22と後側偏光板42とを透過して液
晶セル10にその後面から入射し、その光が前側偏光板
41を透過して液晶表示素子の前面に出射するため、反
射光を高い効率で出射させて、充分な明るさの明表示を
得ることができる。
【0145】一方、液晶セル10の両基板11,12の
電極13,14間への電圧の印加により液晶分子がほぼ
垂直に立上がり配向したとき(液晶層18の複屈折性が
ほとんど無くなったとき)は、液晶セル10にその前面
から入射した直線偏光が旋光作用を受けずに液晶セル1
0を透過して後側偏光板42に入射し、その光のほとん
どが前記後側偏光板42で吸収されて、その領域の表示
が暗表示(黒)になる。
【0146】このように、上記反射型液晶表示素子は、
前記光学シート22を利用することにより、散乱反射板
43による反射光を高い効率で出射させて、電圧無印加
領域(液晶分子が初期のツイスト配向状態にある領域)
の表示を充分に明るくし、その明るい背景中に、電圧印
加領域での前記後側偏光板42による光の吸収により文
字や図形などを表示するものであり、この液晶表示素子
によれば、従来の反射型液晶表示素子に比べて、画面が
明るく、しかもコントラストが高い表示を得ることがで
きる。
【0147】すなわち、従来の反射型表示素子は、液晶
セルをはさんで前後一対の偏光板を配置し、そのうちの
後側の偏光板の後面側に散乱反射板を配置した構成とな
っているが、この液晶表示素子では、前記散乱反射板に
よる反射光の出射効率が悪く、充分な明るさの明表示が
得られない。
【0148】これは、前記散乱反射板により反射された
光が散乱光であり、その反射光のなかには、前記後側偏
光板の吸収軸に沿った成分の光もあるため、その光が前
記後側偏光板で吸収されてしまうためである。
【0149】これに対して、上記反射型液晶表示素子
は、後側偏光板42と散乱反射板43との間に、互いに
ほぼ直交する方向に反射軸22sと透過軸22pとをも
ち、前記反射軸22sに沿った偏光成分の入射光を反射
させ、前記透過軸22pに沿った偏光成分の入射光を透
過させる特性を有する光学シート22を、その透過軸2
2pを前記後側偏光板42の透過軸42aとほぼ平行に
して配置したものであり、液晶表示素子の前面側から入
射した光のうちの前記後側偏光板42を透過した光のほ
とんどが前記光学シート22を透過して散乱反射板43
に入射するため、液晶表示素子にその前面から入射した
外光の前記散乱反射板43への入射率は従来の液晶表示
素子とほとんど変わらない。
【0150】そして、この液晶表示素子では、前記散乱
反射光により反射された散乱反射光のうち、前記光学シ
ート22の透過軸22pに沿った成分の光は、そのまま
光学シート22を透過し、また反射軸22sに沿った成
分の光は、この光学シート22と散乱反射板43との間
での反射の繰り返しにより光学シート22の透過軸22
pに沿った成分の光となって前記光学シート22を透過
するとともに、前記光学シート22を透過した反射光の
ほとんどが前記後側偏光板42を透過し、液晶セル10
と前側偏光板41とを順に透過して液晶表示素子の前面
に出射する。
【0151】したがって、この液晶表示素子は、散乱反
射板43による反射光の出射効率が従来の液晶表示素子
に比べてはるかに高く、画面が明るく、しかもコントラ
ストが高い表示を得ることができる。
【0152】なお、上記液晶表示素子はノーマリーホワ
イトモードと呼ばれる表示方式のものであるが、液晶セ
ルをはさんで配置する一対の偏光板を、それぞれの透過
軸を互いにほぼ平行にして配置したノーマリーブラック
モードと呼ばれる表示方式の反射型液晶表示素子におい
ても、その後側偏光板と散乱反射板との間に、前記光学
シート22を、その透過軸22pを前記後側偏光板の透
過軸とほぼ平行にして配置すれば、反射光を高い効率で
出射させて、画面が明るく、しかもコントラストが高い
表示を得ることができる。
【0153】また、上記液晶表示素子はTN型のもので
あるが、液晶分子が例えば180°〜270°のツイス
ト角でツイスト配向した液晶セルをはさんで一対の偏光
板をそれぞれの透過軸を所定の方向に向けて配置し、そ
のうちの後側の偏光板の後面側に散乱反射板を配置した
STN型の反射型液晶表示素子においても、後側偏光板
と散乱反射板との間に、前記光学シート22を、その透
過軸22pを前記後側偏光板の透過軸とほぼ平行にして
配置すれば、反射光を高い効率で出射させて、画面が明
るく、しかもコントラストが高い表示を得ることができ
る。
【0154】なお、上記反射型液晶表示素子において、
その前面に出射する反射光の強度が高すぎて、表示がぎ
らついて見える場合は、例えば前側偏光板の前面を粗面
化するか、あるいはその前面に光散乱シートを配置し
て、表示のぎらつきを抑制すればよい。
【0155】これは、上述したこの発明の各実施例の液
晶表示素子においても言えることであり、これらの実施
例の液晶表示素子の場合は、前記光学シート22による
外光の鏡面反射光が前面に出射するため、表示がぎらつ
いて見える可能性がより高いが、前側偏光板21の前面
を粗面化するか、あるいはその前面に光散乱シートを配
置すれば、前記表示のぎらつきを抑制することができ
る。
【0156】なお、この発明の液晶表示素子は、電子腕
時計、電子置時計、電卓、電子手帳、携帯電話機、卓上
電話機、ノート型パソコン、携帯用小型パソコンなどの
種々の電子機器に広く利用できる。
【0157】また、上記各実施例の液晶表示素子は、T
N型、STN型、ECB型のいずれかのものであるが、
この発明は、例えば強誘電性液晶または反強誘電性液晶
を用いるものなど、電極間に印加される電圧に応じて複
屈折性が変化する液晶層を基板間に挟持した液晶セルを
用いる液晶表示素子に広く適用することができる。
【0158】また、上記各実施例で用いた液晶セル10
は、セグメント表示型のものであるが、この液晶セル1
0は、単純マトリックス型またはアクティブマトリック
ス型のドットマトリックス液晶セルでもよく、その場合
は、各表示画素の色を上述した背景色と背景中の表示色
とに変化させるとともに、液晶セルの各画素領域への印
加電圧の制御により表示色を変化させて、階調をもたせ
た着色画像を表示することができる。
【0159】
【発明の効果】この発明の液晶表示素子は、電圧に応じ
て複屈折性が変化する液晶層を挟持した液晶セルの前面
側に偏光板を配置し、前記液晶セルの後面側に、互いに
ほぼ直交する方向に反射軸と透過軸とをもち、前記反射
軸に沿った偏光成分の入射光を反射させ、前記透過軸に
沿った偏光成分の入射光を透過させる特性を有する光学
シートを配置するとともに、この光学シートの背後に、
所定の色の後面部材を設けたものであって、前記光学シ
ートによる外光の鏡面反射光と前記後面部材が呈する色
とによって画像を表示するものであるから、従来の表示
素子では得られない新しい観察感覚の画像を表示するこ
とができる。
【0160】この発明の液晶表示素子において、前記後
面部材は、例えば、散乱反射板または光吸収板、あるい
は、入射光を吸収して所定の色の蛍光を発する蛍光板
や、所定の分光強度分布をもった光を発する発光体な
ど、要は、前記光学シートによる鏡面反射光とは差のあ
る色を呈するものであれば、外光の反射光と前記着色板
が呈する色とによって画像を表示することができる。
【0161】また、前記後面部材を、前記光学シートを
透過した光を吸収して所定の色の蛍光を発する蛍光板
や、所定の色の着色光を発する発光体とすれば、後面部
材が呈する色を利用する表示を明るくすることができ
る。
【0162】また、前記偏光板を所定の色のカラー偏光
板とするか、あるいは前記液晶セルの前後面のいずれか
一方に所定の色の着色透明膜を設ければ、光学シートで
反射された光を着色光とすることができる。
【0163】さらに、この発明の液晶表示素子におい
て、前記液晶セルに、液晶層の液晶分子が一対の基板間
においてツイスト配向しているものを用い、前記偏光板
を、その透過軸を前記液晶セルの前基板の近傍における
液晶分子の配向方向とほぼ平行またはほぼ直交する方向
に向けて配置し、前記光学シートを、その反射軸を前記
偏光板の透過軸とほぼ平行またはほぼ直交する方向に向
けて配置すれば、前記後面部材が呈する色との組合わせ
により、白と黒または、白に前記後面部材が呈する色を
重畳させた色の表示が可能である。
【0164】また、前記液晶セルに、液晶層の液晶分子
が一対の基板間においてツイスト配向しているものを用
い、前記偏光板を、その透過軸を前記液晶セルの前基板
の近傍における液晶分子の配向方向に対して斜めに交差
する方向に向けて配置し、前記光学シートを、その反射
軸を前記偏光板の透過軸とほぼ平行またはほぼ直交する
方向に向けて配置してもよい。
【0165】その例としては、STN型やECB型の液
晶表示素子があり、例えばECB型の液晶表示素子の場
合は、前記光学シートで反射された光と、この光学シー
トを透過した光とをそれぞれ着色光とし、この反射光及
び透過光と前記後面部材が呈する色とで着色表示を行な
うことができる。
【0166】また、例えばSTN型の液晶表示素子の場
合は、前記液晶セルの一対の基板間における液晶分子の
ツイスト角は、180°〜270°の範囲内が好まし
く、また前記液晶セルと前記偏光板との間に帯色補償用
の位相差板を設けるのが望ましい。
【0167】このSTN型の液晶表示素子の場合は、液
晶分子のツイスト角がほぼ90°であるTN型のものに
比べて高デューティでの時分割駆動が可能であり、大画
面化をはかることができるとともに、前記帯色補償用の
位相差板を設けることにより表示の帯色を無くすことが
できる。
【0168】そして、このSTN型の液晶表示素子は、
前記光学シートによる外光の鏡面反射光により光沢のあ
る背景を表示するものであるため、高時分割駆動して
も、光沢のある背景中にクロストークが生ずることはほ
とんどない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す液晶表示素子の
断面図。
【図2】第1の実施例の液晶表示素子における液晶セル
の両基板の近傍における液晶分子の配向方向と、偏光板
の透過軸と、光学シートの反射軸及び透過軸の向きを示
す図。
【図3】光学シート22の斜視図。
【図4】第1の実施例の液晶表示素子の1つの画素領域
における入射光の反射及び透過状態を示す拡大断面図。
【図5】この発明の第2の実施例を示す液晶表示素子の
断面図。
【図6】この発明の第3の実施例を示す液晶表示素子の
断面図。
【図7】この発明の第4の実施例を示す液晶表示素子の
断面図。
【図8】この発明の第5の実施例を示す液晶表示素子の
断面図。
【図9】この発明の第6の実施例を示す液晶表示素子の
断面図。
【図10】この発明の第7の実施例を示す、液晶セルの
両基板の近傍における液晶分子の配向方向と、偏光板の
透過軸と、光学シートの反射軸及び透過軸の向きを示す
図。
【図11】この発明の第8の実施例を示す液晶表示素子
の断面図。
【図12】第8の実施例の液晶表示素子における液晶セ
ルの両基板の近傍における液晶分子の配向方向と、偏光
板の透過軸と、位相差板の遅相軸と、光学シートの反射
軸及び透過軸の向きを示す図。
【図13】この発明で用いた光学シートの他の利用例を
示す、前記光学シートを利用した反射型液晶表示素子の
断面図。
【図14】図13に示した反射型液晶表示素子における
液晶セル両基板の近傍における液晶分子の配向方向と、
一対の偏光板の透過軸と、光学シートの反射軸及び透過
軸の向きを示す図。
【符号の説明】
10…液晶セル 11a…前基板の近傍における液晶分子の配向方向 12b…後基板の近傍における液晶分子の配向方向 18…液晶層 21…偏光板 21a…透過軸 22…光学シート 22s…反射軸 22p…透過軸 23…着色板(後面部材) 24…蛍光板(後面部材) 25…LED発光体(後面部材) 28…EL発光体(後面部材) 29…カラー偏光板 30…着色膜 31…散乱反射板(後面部材)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向する面それぞれに電極が形成さ
    れた前後一対の基板間に、前記電極間に印加される電圧
    に応じて複屈折性が変化する液晶層を挟持した液晶セル
    と、この液晶セルの前面側に配置された偏光板と、前記
    液晶セルの後面側に配置され、互いにほぼ直交する方向
    に反射軸と透過軸とをもち、前記反射軸に沿った偏光成
    分の入射光を反射させ、前記透過軸に沿った偏光成分の
    入射光を透過させる特性を有する光学シートと、この光
    学シートの背後に設けられた後面部材とを備えたことを
    特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】前記後面部材は、入射光を散乱反射させる
    散乱反射板であることを特徴とする請求項1に記載の液
    晶表示素子。
  3. 【請求項3】前記後面部材は、光吸収板であることを特
    徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】前記光吸収板は、所定の波長帯域の光を吸
    収する着色板であることを特徴とする請求項3に記載の
    液晶表示素子。
  5. 【請求項5】前記後面部材は、入射光を吸収して所定の
    色の蛍光を発する蛍光板であることを特徴とする請求項
    1に記載の液晶表示素子。
  6. 【請求項6】前記後面部材は、所定の分光強度分布をも
    った光を発する発光体であることを特徴とする請求項1
    に記載の液晶表示素子。
  7. 【請求項7】前記液晶セルの液晶層の液晶分子は前記一
    対の基板間においてツイスト配向しており、前記偏光板
    はその透過軸を前記液晶セルの前基板の近傍における液
    晶分子の配向方向とほぼ直交またはほぼ平行な方向に向
    けて配置され、前記光学シートはその反射軸を前記偏光
    板の透過軸とほぼ直交またはほぼ平行な方向に向けて配
    置されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表
    示素子。
  8. 【請求項8】前記液晶セルの液晶層の液晶分子は前記一
    対の基板間においてツイスト配向しており、前記偏光板
    はその透過軸を前記液晶セルの前基板の近傍における液
    晶分子の配向方向に対して斜めに交差する方向に向けて
    配置され、前記光学シートはその反射軸を前記偏光板の
    透過軸とほぼ直交またはほぼ平行な方向に向けて配置さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示素
    子。
  9. 【請求項9】前記液晶セルの一対の基板間における液晶
    分子のツイスト角が180°〜270°の範囲内であ
    り、前記液晶セルと前記偏光板との間に位相差板が設け
    られていることを特徴とする請求項9に記載の液晶表示
    素子。
  10. 【請求項10】前記偏光板は、所定の色のカラー偏光板
    であることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか
    1つに記載の液晶表示素子。
  11. 【請求項11】前記液晶セルの前後面のいずれか一方
    に、所定の色の透明な着色膜が設けられていることを特
    徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載の液
    晶表示素子。
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