JPH1191041A - 絵付インサートフィルムおよび絵付インサート成形品の製造方法 - Google Patents
絵付インサートフィルムおよび絵付インサート成形品の製造方法Info
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Abstract
インサートフィルムおよび絵付インサート成形品の製造
方法を提供する。 【解決手段】 アクリルフィルム2上に図柄層3が設け
られ、その上にアクリロニトリルブタジエンスチレンフ
ィルム5が積層される。
Description
どに好適なアクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂成
形品の立体表面に絵付けするための絵付インサートフィ
ルムおよび絵付インサート成形品の製造方法に関する。
クリロニトリルブタジエンスチレン樹脂に対して絵付イ
ンサートフィルムが一体成形されたものがあった。この
ように、絵付インサートフィルムを射出成形と同時に成
形品の上に一体化するインサート成形法は、印刷によっ
て直接図柄を形成することが困難な形状の成形品であっ
ても図柄を形成することができるという特長を有する。
また、成形樹脂としてアクリロニトリルブタジエンスチ
レン樹脂を用いることは、ポリスチレン樹脂やポリプロ
ピレン樹脂よりも接着性に優れ、成形が容易であり、ポ
リカーボネート樹脂よりも低価格であるという特長を有
する。
用の絵付インサートフィルムとしては、100μm程度も
しくはそれ以上の厚みの2軸延伸のされていない塩化ビ
ニルフィルムの表面に図柄層を印刷して形成し、さらに
その上に200μm程度のオーバーレイ耐候性フィルムと
してアクリルフィルムを積層し、塩化ビニルフィルムの
裏面に接着フィルムとしてアクリロニトリルブタジエン
スチレンフィルムを熱ラミネート法により貼り合わせた
合計500μm程度の3層構成のものが一般的である(図
2参照)。
ビニルフィルムに図柄を印刷する技術が確立していて印
刷に適するフィルムの厚みが100μm程度であること、
耐候性、透明性などの諸特性に優れるオーバーレイフィ
ルムとしてアクリルフィルムがあり、アクリルフィルム
として巻きロールで製品化できる厚みの限界が250μm
程度であること(すなわち、アクリルフィルムの厚みは
50〜250μmが適正)、真空成形したフィルムを金型に
挿入する方法において、500μm程度の厚みがないと挿
入した後に固定しにくく、また、しわが生じやすいこ
と、上記の塩化ビニルフィルムとアクリルフィルムの厚
みの合計はもっとも大きくしても300〜350μm程度まで
であるため、接着目的とフィルムの総厚みをかせぐ目的
でアクリロニトリルブタジエンスチレンフィルムを積層
することなどである。
ンサートフィルムにおいて、塩化ビニルフィルムは、印
刷加工および立体加工における支持体として重要である
が、塩化ビニルフィルムには大量の可塑剤が含まれてお
り、これを含んだインサート成形品を成形樹脂として再
利用できないこと、塩化ビニルフィルムが3層構成の中
間層に位置するため、絵付インサートフィルムから塩化
ビニルフィルムだけを分別して取り出すことが困難であ
ることなどの理由でリサイクルするのが難しい。アクリ
ルフィルムとアクリロニトリルブタジエンスチレンフィ
ルムとは性質が似ており、アクリロニトリルブタジエン
スチレンフィルムは広い意味でアクリル樹脂の一種であ
り相溶性が高いため、これらのフィルムが成形樹脂であ
るアクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂に混ざって
いても、再度成形樹脂としてそのまま利用できる。しか
し、100μmもの厚みの塩化ビニルフィルムが混じって
いれば、そのまま再度成形樹脂として利用するのは困難
である。また、塩化ビニルフィルムは、廃棄焼却時に塩
素系ガスなどが多量に発生するため、環境衛生を害する
という問題が生じる。
点を解消し、リサイクルが容易で環境衛生を害さない絵
付インサートフィルムおよび絵付インサート成形品の製
造方法を提供することを目的とする。
トフィルムは、以上の目的を達成するために、つぎのよ
うに構成した。
ムは、アクリルフィルム上に図柄層が設けられ、その上
にアクリロニトリルブタジエンスチレンフィルムが積層
されるように構成した。
トリルブタジエンスチレンフィルムとの間に、ビニル系
樹脂またはアクリル系樹脂を主成分とする接着インキ層
が形成されるように構成してもよい。
を主成分とする接着インキ層が、ポリ塩化ビニル系樹脂
からなる接着インキ層であるように構成してもよい。
リルブタジエンスチレンフィルムの共重合比率におい
て、ブタジエンの含有比率が20〜50重量%であるよ
うに構成してもよい。
トフィルムの厚みが350〜1700μmであるように
構成してもよい。
ルムの厚みが50〜250μmであるように構成しても
よい。
の製造方法は、請求項1〜6記載の絵付インサートフィ
ルムを射出成形用金型内に挿入し、次いで金型内で立体
加工した後、型締めしてアクリロニトリルブタジエンス
チレン樹脂を射出して絵付インサートフィルムと一体化
するように構成した。
の製造方法は、立体加工された請求項1〜6に記載の絵
付インサートフィルムを射出成形用金型内に挿入し、型
締めしてアクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂を射
出して絵付インサートフィルムと一体化するように構成
した。
施の形態について詳しく説明する。
ムの一実施例を示す断面図である。図中、1は絵付イン
サートフィルム、2はアクリルフィルム、3は図柄層、
4は接着インキ層、5はアクリロニトリルブタジエンス
チレンフィルムである。
アクリルフィルム2上に図柄層3が設けられ、その上に
アクリロニトリルブタジエンスチレンフィルム5が積層
されたものである(図1参照)。
光に強い。また、可塑剤を使用せずとも耐汚染性に優
れ、しかも成形加工性に優れ深絞り加工できるという特
性を有する。アクリルフィルム2としては、従来よりも
薄番手のものを用いるとよい。具体的には、アクリルフ
ィルム2の厚みは、50〜250μmの範囲、好ましくは80
〜150μmとするとよい。アクリルフィルム2の厚みが5
0μm未満だと図柄層3の印刷が難しくなる。250μmを
越えると、巻きロールとして製品化するのが困難とな
る。アクリルフィルム2としては、ポリメタクリル酸メ
チル樹脂、ポリメタクリル酸エチル樹脂、ポリアクリル
酸ブチル樹脂、エチレン−アクリル共重合体樹脂、エチ
レン酢酸ビニル−アクリル共重合体樹脂、ポリアクリロ
ニトリル樹脂、スチレン−アクリル共重合体樹脂などか
らなるフィルムを用いるとよい。
る。図柄層3は、通常は印刷層として形成する。印刷層
の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステル
ウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド
樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な色の顔料また
は染料を着色剤として含有する着色インキを用いるとよ
い。印刷層の形成方法としては、オフセット印刷法、グ
ラビア印刷法、スクリーン印刷法などの通常の印刷法な
どを用いるとよい。特に、多色刷りや階調表現を行うに
は、オフセット印刷法やグラビア印刷法が適している。
また、単色の場合には、グラビアコート法、ロールコー
ト法、コンマコート法などのコート法を採用することも
できる。印刷層は、表現したい図柄に応じて、全面的に
設ける場合や部分的に設ける場合もある。印刷層の厚み
は、0.5〜50μmの範囲で形成するとよい。0.5μmより
薄いと、隠蔽性の高い顔料であっても、絵付インサート
フィルムが伸ばされると透けてしまい、成形樹脂の色の
影響を受けてしまう。50μmより厚いと、残留溶剤が揮
発しにくくなり、アクリルフィルム2を侵して引張強度
や折曲強度などの機械的強度を低下させてしまう。
の、あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせからな
るものでもよい。金属薄膜層は、図柄層3として金属光
沢を表現するためのものであり、真空蒸着法、スパッタ
ーリング法、イオンプレーティング法、鍍金法などで形
成する。表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウ
ム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、イン
ジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これら
の合金または化合物を使用する。部分的な金属薄膜層を
形成する場合の一例としては、金属薄膜層を必要としな
い部分に溶剤可溶性樹脂層を形成した後、その上に全面
的に金属薄膜を形成し、溶剤洗浄を行って溶剤可溶性樹
脂層と共に不要な金属薄膜を除去する方法がある。この
場合によく用いる溶剤は、水または水溶液である。ま
た、別の一例としては、全面的に金属薄膜を形成し、次
に金属薄膜を残しておきたい部分にレジスト層を形成
し、酸またはアルカリでエッチングを行い、レジスト層
を除去する方法がある。なお、金属薄膜層を設ける際
に、他の層と金属薄膜層との密着性を向上させるため
に、前アンカー層や後アンカー層を設けてもよい。前ア
ンカー層および後アンカー層の材質としては、2液性硬
化ウレタン樹脂、熱硬化ウレタン樹脂、メラミン系樹
脂、セルロースエステル系樹脂、塩素含有ゴム系樹脂、
塩素含有ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹
脂、ビニル系共重合体樹脂樹脂などを使用するとよい。
前アンカー層および後アンカー層の形成方法としては、
グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法な
どのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法など
の印刷法がある。
エンスチレンフィルム5との間に、ビニル系樹脂または
アクリル系樹脂を主成分とする接着インキ層4が形成さ
れていてもよい。接着インキ層4は、図柄層3が形成さ
れたアクリルフィルム2と、アクリロニトリルブタジエ
ンスチレンフィルム5とを強固に接着するための層であ
る。接着インキ層4としては、ビニル系樹脂またはアク
リル系樹脂を主成分とするように構成する。ビニル系樹
脂またはアクリル系樹脂を接着インキ層4として用いる
ことにより、熱ラミネート、熱圧着などの手段により容
易にアクリルフィルム2に印刷された図柄層3とアクリ
ロニトリルブタジエンスチレンフィルム5とを貼り合わ
せることができる。また、ビニル系樹脂またはアクリル
系樹脂は立体加工時の加熱で軟化し柔軟性を発揮する熱
可塑性樹脂であるので、深絞り加工特性にも優れてい
る。接着インキ層4の形成方法としては、グラビアコー
ト法、ロールコート法、コンマコート法などのコート
法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法が
ある。接着インキ層4の乾燥膜厚は、0.5〜10μmとす
るとよい。
ルム5は、成形品であるアクリロニトリルブタジエンス
チレン樹脂に絵付インサートフィルム1を接着するため
のものである。アクリロニトリルブタジエンスチレンフ
ィルム5としては、ブタジエンの含有比率が既存品より
高いものを使用し、真空成形加工性を向上させるとよ
い。また、ブタジエンは、ゴムの性質をもっていて伸び
やすいため、ブタジエンの含有率を高くすると真空成形
加工性は向上するが、耐熱性などの諸物性は低下する。
したがって、物性を維持し、真空成形加工性を維持する
ために、ブタジエンの含有比率を20〜50重量%に設
定するとよい。好ましくは30〜45重量%である。従
来のアクリルフィルムと塩化ビニルフィルムとアクリロ
ニトリルブタジエンスチレンフィルムとを積層した絵付
インサートフィルムにおいて、既存の重合比率のアクリ
ロニトリルブタジエンスチレンフィルムは真空成形加工
性が劣るため、絵付インサートフィルム全体に対するア
クリロニトリルブタジエンスチレンフィルムの厚みの比
率を高めることができないため、塩化ビニルフィルムの
厚みを薄くすることは困難である。これに対し、この発
明では、アクリロニトリルブタジエンスチレンフィルム
5のブタジエンの含有率を上記の範囲とすることによ
り、より厚みの大きいクリロニトリルブタジエンスチレ
ンフィルム5を用いることができる。アクリロニトリル
ブタジエンスチレンフィルム5の厚みは、100〜15
00μmの範囲であるのが好ましい。
ンフィルム5は、透明であっても不透明であってもよ
い。不透明にするには、たとえば、弁柄、酸化チタン、
カーボンブラックなどの着色顔料や、アルミニウムフレ
ークなどの金属粉、炭酸カルシウム、シリカゲルなどの
充填材を添加するとよい。
タジエンスチレンフィルム5とを積層するには、熱ラミ
ネート法を用いるのが好ましい。熱ラミネート法の条件
としては、熱ローラー温度130〜200℃、好ましくは140
〜170℃で、2〜5秒間程度圧力をかけるのがよい。
0〜1700μmであるのが好ましい。絵付インサート
フィルム1の総厚が350μm未満になると、絵付イン
サートフィルム1を別型で立体加工した後、金型から取
り出す際に変形しやすく、またインサート成形するとき
に腰がないため射出成形用金型に挿入しにくい。また、
総厚が1700μmを越えると、絵付インサートフィル
ム1の成形性が劣るため真空成形するのに時間がかか
り、また、立体加工後に所望の形状に打ち抜くのが困難
となる。
層構成は、絵付インサートフィルム1の一例であり、こ
のほかの層構成であってもよい。たとえば、接着インキ
層4は、着色剤を混ぜて図柄層3と兼用してもよい。
ム1を用い、絵付インサート成形品を得るには、次のよ
うな方法で行うとよい。
フィルム送り装置などを使用して、成形樹脂射出口を有
するコア型と、深絞りのための凹部を有するキャビティ
型との間に配置し、クランプなどの手段でキャビティ型
の周囲に固定する。次に、熱源により絵付インサートフ
ィルム1を加熱軟化させるとともにキャビティ型側から
真空吸引してキャビティ型の表面に密着させる。キャビ
ティ型とコア型を型締めし、絵付インサートフィルム1
とコア型との間に密閉空間を形成する。この空間に溶融
した成形樹脂を射出する。成形樹脂としては、アクリロ
ニトリルブタジエンスチレン樹脂を用いる。なお、本願
でいうアクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂には、
α−メチルスチレンを含有する耐熱ABS樹脂を含むも
のとする。キャビティ型とコア型を型開きし、絵付イン
サートフィルムの不要な部分を除去して、絵付インサー
トフィルム1と成形樹脂とが一体化された絵付インサー
ト成形品を得ることができる。
品を得ることができる。まず、絵付インサートフィルム
1を、深絞りのための凹部を有する予備成形型にクラン
プなどの手段で固定し、次に、熱源により絵付インサー
トフィルム1を加熱軟化させるとともに予備成形型側か
ら真空吸引して予備成形型の表面に密着させる。次いで
真空吸引を解除し、予備成形型から絵付インサートフィ
ルム1を取り出す。次いで、絵付インサートフィルム1
の不要な部分を除去して所望の形状の立体加工された絵
付インサートフィルム1を得ることができる。次いで、
立体加工した絵付インサートフィルム1を、深絞りのた
めの凹部を有するキャビティ型に挿入し、キャビティ型
に固定する。次に、キャビティ型とコア型を型締めし、
絵付インサートフィルム1とコア型との間に密閉空間を
形成する。この空間に溶融した成形樹脂を射出し、キャ
ビティ型とコア型を型開きすれば、絵付インサートフィ
ルム1と成形樹脂とが一体化された絵付インサート成形
品を得ることができる。
りアクリル樹脂系インキを用い、図柄層をグラビア印刷
法で形成し、次いで金属薄膜層として厚さ600Åのア
ルミニウム蒸着層を形成し、次いで後アンカー層を兼ね
る接着インキ層としてアルミ顔料と透明黄色顔料とを含
む塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂系インキをグラビ
ア印刷法で形成し、最後に厚さ300μmのブタジエン
含有42重量%のアクリロニトリルブタジエンスチレン
フィルムを積層して、温度85℃、押圧力8kg/cm
2、速度5m/分の条件で熱ラミネートして絵付インサ
ートフィルムを得た。
ルム側から凸引きにより真空成形して立体加工した後、
プレス金型により所望の形状に打ち抜いた。
ートフィルムを金型内に挿入し、成形樹脂温度220〜
250℃、金型温度40〜60℃の条件において、無色
透明のアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体樹
脂を成形樹脂としてインサート成形を行って自動車ホイ
ールキャップである絵付インサート成形品を得た。
は、リサイクル性が優れたものであり、使用後、そのま
ま粉砕して、再度成形樹脂として利用できるものであっ
た。なお、接着インキ層として含まれる塩化ビニル樹脂
は、塩化ビニルフィルムと比較すると1ppm以下の量
であり、可塑剤の含有量も少なく、リサイクル性には影
響がないものであった。
柄および透明下地色アクリル樹脂系インキを用いて木目
導管柄の図柄層を形成し、次いで黄色パール顔料を含む
アクリル樹脂系インキを用いて光輝性顔料層の図柄層を
形成し、次いで茶色の弁柄顔料を含むアクリル樹脂系イ
ンキを用いて木目下地柄の図柄層を兼ねる接着インキ層
を形成し、厚み80μmで茶色の弁柄顔料を含むブタジエ
ン含有38重量%、厚さ300μmのアクリロニトリル
ブタジエンスチレンフィルムを積層し、絵付インサート
フィルムを得た。
と同様に真空成形により立体加工し打ち抜いた後、金型
内に挿入し、型締め後、成形樹脂としてアクリロニトリ
ルブタジエンスチレン樹脂を用いて射出成形し、木目柄
コンソールボックスである絵付インサート成形品を得
た。
は、リサイクル性が優れたものであり、使用後、そのま
ま粉砕して、再度成形樹脂として利用できる。また、接
着インキ層として含まれる塩化ビニル樹脂は皆無であ
り、リサイクル性には影響がないものであった。
で、次のような効果を有する。
クリルフィルム上に図柄層が設けられ、その上にアクリ
ロニトリルブタジエンスチレンフィルムが積層されたも
のであるから、ポリ塩化ビニルフィルムを使用せず、イ
ンキ層のみでアクリルフィルムとアクリロニトリルブタ
ジエンスチレンフィルムを積層することになる。したが
って、塩化ビニル樹脂の含有率がきわめて少ないか、ま
たは全く含有しないため、可塑剤の量がきわめて少な
く、リサイクルに適したものである。また、塩素ガスの
発生もほとんどないか全く発生しないため、環境衛生を
害しないものである。
め、塩化ビニルフィルムを削減できる。さらに、構成が
簡単になったため、積層する際のロスが少なくなり、絵
付インサートフィルムを得る際に、製造上の歩留まり率
が向上する。
製造方法は、上記の絵付インサートフィルムを、射出成
形用金型内に挿入し、アクリロニトリルブタジエンスチ
レン樹脂を射出して一体化するものであるから、塩化ビ
ニル樹脂の含有率がきわめて少ないか、または全く含有
しないため、可塑剤の量がきわめて少なくリサイクルに
適し、また塩素ガスの発生もほとんどないか全く発生し
ないため環境衛生を害しない絵付インサート成形品を容
易に得ることができる。
を示す断面図である。
す断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 アクリルフィルム上に図柄層が設けら
れ、その上にアクリロニトリルブタジエンスチレンフィ
ルムが積層されたことを特徴とする絵付インサートフィ
ルム。 - 【請求項2】 図柄層とアクリロニトリルブタジエンス
チレンフィルムとの間に、ビニル系樹脂またはアクリル
系樹脂を主成分とする接着インキ層が形成されたもので
ある請求項1に記載の絵付インサートフィルム。 - 【請求項3】 ビニル系樹脂を主成分とする接着インキ
層が、ポリ塩化ビニル系樹脂からなる接着インキ層であ
る請求項2に記載の絵付インサートフィルム。 - 【請求項4】 アクリロニトリルブタジエンスチレンフ
ィルムの共重合比率において、ブタジエンの含有比率が
20〜50重量%である請求項1〜3のいずれかに記載
の絵付インサートフィルム。 - 【請求項5】 絵付インサートフィルムの厚みが350
〜1700μmである請求項1〜4のいずれかに記載の
絵付インサートフィルム。 - 【請求項6】 アクリルフィルムの厚みが50〜250
μmである請求項1〜5のいずれかに記載の絵付インサ
ートフィルム。品の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6記載の絵付インサートフィ
ルムを射出成形用金型内に挿入し、次いで金型内で立体
加工した後、型締めしてアクリロニトリルブタジエンス
チレン樹脂を射出して絵付インサートフィルムと一体化
することを特徴とする絵付インサート成形品の製造方
法。 - 【請求項8】 立体加工された請求項1〜6に記載の絵
付インサートフィルムを射出成形用金型内に挿入し、型
締めしてアクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂を射
出して絵付インサートフィルムと一体化することを特徴
とする絵付インサート成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20599598A JP3598220B2 (ja) | 1997-07-22 | 1998-07-22 | 絵付インサートフィルムおよび絵付インサート成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21259897 | 1997-07-22 | ||
JP9-212598 | 1997-07-22 | ||
JP20599598A JP3598220B2 (ja) | 1997-07-22 | 1998-07-22 | 絵付インサートフィルムおよび絵付インサート成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1191041A true JPH1191041A (ja) | 1999-04-06 |
JP3598220B2 JP3598220B2 (ja) | 2004-12-08 |
Family
ID=26515384
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---|---|---|---|
JP20599598A Expired - Lifetime JP3598220B2 (ja) | 1997-07-22 | 1998-07-22 | 絵付インサートフィルムおよび絵付インサート成形品の製造方法 |
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Country | Link |
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