JPH1184337A - 液晶装置および投写型表示装置 - Google Patents

液晶装置および投写型表示装置

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JPH1184337A
JPH1184337A JP9248717A JP24871797A JPH1184337A JP H1184337 A JPH1184337 A JP H1184337A JP 9248717 A JP9248717 A JP 9248717A JP 24871797 A JP24871797 A JP 24871797A JP H1184337 A JPH1184337 A JP H1184337A
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JP
Japan
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liquid crystal
light
crystal device
substrate
microlens array
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JP9248717A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Hashizume
俊明 橋爪
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロレンズアレイが形成された液晶装置
において、実効開口率を効率良く高め、しかも、装置を
薄型化できる構成を提案すること。 【解決手段】 液晶装置100では、液晶装置130を
挟持している一対の基板110、120のうち、第2の
基板120は、光出射面126にマイクロレンズアレイ
122が形成されたマイクロレンズ基板121を備えて
いる。第2の基板120の光出射面125は、マイクロ
レンズアレイ122の表面に形成された樹脂層124に
よって平坦化され、樹脂層124を介して液晶層130
と面している。この構成によって、画素開口部180に
効率良く光を集めて実効開口率を高めることができと共
に、装置の小型、薄型化を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロレンズア
レイを使用して実効開口率の向上が図られている液晶装
置、およびこの液晶装置が組み込まれた投写型表示装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶装置を用いた投写型表示装置
が注目されており、この理由は、直視型の液晶装置で大
画面化を図るのは非常に困難であるが、小型の液晶装置
の画像をスクリーンなどに投写すれば簡単に高画質の大
きな画像を得ることができるからである。液晶装置を投
写型表示装置に用いる場合には、高い拡大率でも画質に
粗さが目立たないように、画素数を増やす必要がある。
画素数を増やすと、液晶装置では画素以外の部分の面積
もそれに伴って多くなる。特に、アクティブマトリクス
型の液晶装置ではその傾向が強い。画素以外の部分は一
般的にブラックマトリクスと呼ばれる遮光層で遮光さ
れ、遮光されていない部分(開口部)の面積が減少す
る。この結果、精細化された液晶装置から出射される光
の量は非常に少なくなり、表示画像が暗くなってしま
う。
【0003】液晶装置の精細化に伴う光量の低下を防ぐ
ために、液晶装置にマイクロレンズを取付け、このマイ
クロレンズによって光を各画素の開口部に集光するよう
にした構成の液晶装置が提案されている。
【0004】図3にはこの液晶装置の概略断面構成を示
してある。この図に示すように、液晶装置200は、接
着剤230によって相互に貼り合わされた一対のガラス
基板211、212を備えた対向基板210を有し、こ
の対向基板210が液晶層130を介して透明基板22
0に積層配置された構成となっている。対向基板210
の外側のガラス基板211における液晶層側の面には、
各画素に対応した複数のマイクロレンズからなるマイク
ロレンズアレイ213が形成されている。
【0005】このような液晶装置200によれば、通常
はブラックマトリクス170によって遮られてしまう光
成分を、マイクロレンズアレイ213によって対応する
画素開口部180に集光することができるので、実質的
な開口率を向上でき、明るい表示画像を得ることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、液晶
装置には、画像の明るさと高精細化が求められている一
方、小型、薄型であることが求められている。マイクロ
レンズアレイを形成すれば、画像の明るさと高精細化を
達成することは可能であるが、対向基板の厚みが増加す
るため、小型、薄型化を達成することはできない。
【0007】本発明の課題は、上記の点に鑑みて、マイ
クロレンズアレイが形成された液晶装置において、装置
の薄型化および実効開口率の向上を効率良く図ることに
より、小型で十分に明るい表示画像を得ることが可能な
液晶装置を提供することにある。また、この液晶装置が
組み込まれた投写型表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の液晶装置は、マトリクス状に配置された複
数の画素を備え、一対の基板によって液晶層が挟持され
た液晶装置であって、一方の前記基板は、前記液晶層の
側の面にマイクロレンズアレイが形成されたマイクロレ
ンズ基板を備え、前記一方の基板の前記液晶層の側の面
は、前記マイクロレンズアレイの表面に形成された樹脂
層によって平坦化されていることを特徴としている。
【0009】このように構成した本発明の液晶装置で
は、マイクロレンズアレイの表面を樹脂層によって平坦
化してあるので、樹脂層を介してマイクロレンズアレイ
と液晶層とが面した状態にすることができ、従来の液晶
装置(図3参照)の液晶層側の基板(ガラス基板)を省
くことができる。マイクロレンズアレイが形成されてい
る点では装置の厚さが増す要因となるが、ガラス基板の
厚さはマイクロレンズアレイの厚さに比べて非常に大き
いので、そのガラス基板が取り除かれている点からすれ
ば、マイクロレンズアレイが形成された液晶装置の小
型、薄型化を達成できる。また、マイクロレンズアレイ
から液晶層までの距離を非常に短くできるので、当該距
離に応じた焦点距離の短いマイクロレンズを用いて、画
素開口部における光スポット径を絞ることができる。従
って、ブラックマトリクスによって遮光されることな
く、画素開口部に対して光を効率良く導くことができ
る。それ故、実効開口率を効率良く高めて十分に明るい
表示画像を得ることができる。さらに、樹脂層の厚さを
研磨等によって容易に調整することができるので、マイ
クロレンズの焦点距離に応じて、マイクロレンズアレイ
から液晶層までの距離を所望の長さに調整し易い。
【0010】樹脂層としては、光硬化型や熱硬化型のエ
ポキシやアクリル等の樹脂から構成することができる。
一般的に、光硬化型の樹脂は、熱硬化型の樹脂に比べて
硬化時間が短いので、量産性の観点からすれば光硬化型
の樹脂を用いることが望ましい。また、熱膨張係数も一
般的に液晶装置の基板に用いられるガラスに近いものを
選択すれば、光照射に伴う発熱による樹脂の剥がれや割
れという問題も生じない。
【0011】本発明において、前記マイクロレンズ基板
の少なくとも液晶層とは反対側の面に反射防止膜を形成
しておけば、その面での光の反射を防ぐことができるの
で、光を利用効率を上げる点で有効である。
【0012】本発明の液晶装置は、光源から出射された
光束を変調する変調手段と、当該変調手段によって変調
された光束を投写面上に拡大投写する投写手段とを有す
る投写型表示装置の前記変調手段として用いることがで
きる。本発明の液晶装置は、前述したように、マイクロ
レンズアレイが形成されているにも係わらず、装置の小
型、薄型化および実効開口率の向上が効率良く図られて
いるので、この液晶装置を備えた投写型表示装置は、小
型であり、明るい高画質の画像を投写可能である。
【0013】特に、光源から出射された光束を各色の光
束に分離する色分離手段と、この色分離手段によって分
離された各色の光束を変調する複数の変調手段と、これ
らの変調手段によりそれぞれ変調された各色の光束を合
成する色合成手段と、この色合成手段によって合成され
た光束を投写面上に拡大投写する投写手段とを有する投
写型表示装置の変調手段として本発明の液晶装置は適し
ている。
【0014】
【発明の実施の形態】
(液晶装置)以下に、図面を参照して本発明を適用した
液晶装置の一例を説明する。図1(A)および(B)に
はその液晶装置の概略構成を断面図および斜視図を用い
て示してある。図1(A)および(B)に示すように、
本例の液晶装置100は、石英ガラスなどからなるガラ
ス基板である第1の基板110と、シール材140を介
して第1の基板110に対向するように配置された第2
の基板120を有し、これらの基板の間に液晶層130
が封入された構造となっている。本例の液晶装置100
は、光入射面および光出射面の側に偏光板210、20
0を配置した形態で投写型表示装置のライトバルブとし
て使用される。
【0015】第1の基板110は、石英ガラスなどから
なるガラス基板であり、その表面にはソース線151と
ゲート線152が格子状に形成されている。ソース線1
51とゲート線152とには薄膜トランジスタ(TF
T)153が接続されている。薄膜トランジスタ153
には透明な画素電極154が直列に接続されている。
【0016】第2の基板120は、石英やネオセラム等
からなる結晶化ガラスから形成されたマイクロレンズ基
板121を備え、このマイクロレンズ基板121の液晶
層130の側の面(光出射面)126にはマイクロレン
ズアレイ122が形成されている。
【0017】マイクロレンズアレイ122は、複数のマ
イクロレンズ123から構成されている。各マイクロレ
ンズ123は凸レンズであり、第1の基板110の各画
素に対応してマトリクス状に配列されている。また、各
マイクロレンズ123は、後述する樹脂層124を通っ
た光が画素開口部180に集光するように、その光学特
性が付与されている。このため、マクロレンズアレイ1
22に入射した光の殆ど全ては、マイクロレンズアレイ
122の集光作用によって対応する各画素開口部180
に集められ、画素開口部180を通過する光の量を増や
すことができる。
【0018】マイクロレンズアレイ122をマイクロレ
ンズ基板121に形成するには、例えば、マイクロレン
ズ基板121に所望のマイクロレンズアレイ122が得
られるようにパターニングした後、フォトリソグラフィ
法によって形成することができる。また、マイクロレン
ズアレイ122は機械加工法で素材を削ることによって
形成することもできる。さらに、蒸着法等によって形成
することも可能である。この場合には、基板上にマイク
ロレンズ123の輪郭形状と同様の凹部を形成してお
き、この凹部が充填されるまで所定の物質を蒸着し、そ
の後、全体の厚さ(マイクロレンズ基板121となる部
分の厚さ)を研磨等によって調整すれば良い。なお、マ
イクロレンズアレイ122をマイクロレンズ基板121
とは異なる材料から形成しても良いのは勿論である。
【0019】本例の液晶装置100において、マイクロ
レンズアレイ122の表面には樹脂層124が形成さ
れ、平坦化されている。この樹脂層124は、マイクロ
レンズアレイ122を形成した後、当該マイクロレンズ
アレイ122の表面に接着剤を塗布し、その表面を平坦
化して硬化することにより形成することができる。この
時、マイクロレンズアレイ122による凹凸が生じない
程度の厚さの樹脂層124を形成することが好ましい。
【0020】樹脂層124は、紫外線などの光によって
硬化する光硬化型の接着剤や、熱によって硬化する熱硬
化型の接着剤を用いることができる。なお、光硬化型の
接着剤は熱硬化型の接着剤より短時間で硬化させること
ができるので、硬化時間を考慮した場合には、熱硬化型
より光硬化型のエポキシ、アクリル、シリコン等の接着
剤を採用する方が有利である。シリコン接着剤は弾性が
高いため、ガラスとの熱膨張係数の違いで熱応力が生じ
ても、その応力を吸収できるメリットがある。また、熱
膨張係数も一般的に液晶装置の基板に用いられるガラス
に近いものを選択すれば、光照射に伴う発熱による樹脂
の剥がれや割れという問題も生じない。
【0021】なお、樹脂層124の屈折率は、マイクロ
レンズ基板122の屈折率よりも小さくしておく必要が
ある。
【0022】平坦な樹脂層124を形成するためには、
例えば、比較的流動性の高い接着剤を用いれば良い。ま
た、マイクロレンズ基板121を高速回転させながら接
着剤を塗布する、所謂スピンコート法によって接着剤を
マイクロレンズアレイ122に塗布すれば良い。
【0023】さらに別の方法としては、まず、マイクロ
レンズ基板121の表面に接着剤を塗布する。次に、そ
の接着剤の上に、研磨等により平坦化された表面に接着
剤がつかないような表面処理を施した平坦化部材を載置
する。次に、平坦化部材とマイクロレンズ基板121と
を摺り合わせて、接着剤の表面を平坦化する。最後に、
接着剤を硬化させ、平坦化部材を取り除くと、平坦化さ
れた樹脂層124が形成される。この時使用する平坦化
部材としては、光透過性を有する材料から形成されたも
のであることが望ましく、このような平坦化部材を用い
れば、光硬化型の接着剤を用いた場合は光照射面積を大
きくでき、硬化時間の短縮化が図れ、量産性の面で有利
である。
【0024】マイクロレンズ基板121の樹脂層124
の表面には、第1の基板110に形成されているスイッ
チング素子に光が照射されるのを防止するために、金属
クロム等からなるブラックマトリクス170が蒸着等に
よって形成されている。このブラックマトリクス170
によってスイッチング素子の光劣化の防止や、画素間の
漏れ光の防止等の硬化が得られ、明るくコントラストの
高い表示画像を得ることができる。また、樹脂層124
の表面には対向電極160が形成されている。
【0025】このように構成された液晶装置100にお
いて、対極側からマイクロレンズ基板121に入射した
光Lは、マイクロレンズアレイ122の各マイクロレン
ズ123で屈折し、樹脂層124を通って対応する画素
開口部180に集光する。本例の液晶装置100では、
マイクロレンズアレイ122の表面に形成された樹脂層
124が液晶層130と面しており、図3を参照に説明
した従来の液晶装置200におけるガラス基板212が
省かれた形態となっている。
【0026】このため、マイクロレンズアレイ122と
液晶層130との間には樹脂層124が介在するのみで
あり、マイクロレンズアレイ122から液晶層130ま
での距離を非常に短くすることができる。従って、その
距離に応じた焦点距離の短いマイクロレンズ123を使
用することができ、画素開口部180に微小の光スポッ
トを形成することが可能となる。この結果、ブラックマ
トリクス170に遮られることなく、画素開口部180
に対して効率良く光を集めることができ、実効開口率を
高めて十分に明るい表示画像を得ることができる。
【0027】また、マイクロレンズアレイ122が形成
されている点では装置の厚さが増す要因となるが、マイ
クロレンズアレイ122の厚さに比べて非常に大きい厚
さのガラス基板が取り除かれているので、マイクロレン
ズアレイ122が形成された液晶装置の小型、薄型化を
達成できる。
【0028】なお、本例の液晶装置100では、マイク
ロレンズ基板121にマイクロレンズアレイ122を一
体に形成してあるが、別途マイクロレンズアレイ122
を形成しておき、後からマイクロレンズアレイ122を
マイクロレンズ基板121に接合しても良い。また、光
利用効率を向上させるため、マイクロレンズアレイ12
2の表面には反射防止膜を形成しておくことが好まし
い。
【0029】(投写型表示装置)本発明を適用した液晶
装置を備えた投写型表示装置の一例を説明する。本例の
投写型表示装置は、光源ランプユニットから出射された
白色光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色光束
に分離し、これらの各色光束をライトバルブとしての本
発明を適用した液晶装置を通して画像情報に対応させて
変調し、変調した後の各色の光束を再合成して、投写光
学系を介してスクリーン上に拡大表示する形式のもので
ある。
【0030】図2には、本例の投写型表示装置1に組み
込まれている光学系の概略構成を示してある。本例の投
写型表示装置1の光学系には、光源ランプユニット8の
構成要素である光源ランプ80と、複数の矩形レンズを
備えた第1のレンズ板921および第2のレンズ板92
2を有する均一照明光学系923が採用されている。そ
して、投写型表示装置1は、この均一照明光学系923
から出射される光束Wを赤(R)、緑(G)、青(B)
に分離する色分離光学系924と、各色光束R、G、B
を変調する3枚の液晶装置100R、100G、100
Bと、変調された後の色光束を再合成する色合成光学系
としてのダイクロイックプリズム10と、合成された光
束をスクリーン1000の表面に拡大投写する投写レン
ズユニット6を有している。さらに、各色光束R、G、
Bのうち、青色光束Bに対応する液晶ライトバルブ10
0Bに導く導光系927を有している。
【0031】光源ランプ80からの出射光は、この均一
照明光学系923の入射し、第1のレンズ板921を介
して第2のレンズ板922を構成している各矩形レンズ
の入射面上にそれぞれ2次光源像として投写され、当該
第2のレンズ板922からの出射光を用いて被照明対象
物である液晶装置100R、100G、100Bが照射
されることになる。
【0032】なお、均一照明光学系923は、反射ミラ
ー931を備えており、均一照明光学系923からの出
射光の光軸1aを装置前方向に向けて直角に折り曲げる
ようにしている。この反射ミラー931を挟んで第1、
第2のレンズ板921、922が直交する状態に配置さ
れている。
【0033】色分離光学系924は、青緑反射ダイクロ
イックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー9
42と、反射ミラー943から構成される。光束Wは、
まず、青緑反射ダイクロイックミラー941において、
そこに含まれている青色光束Bおよび緑色光束Gがほぼ
直角に反射され、緑反射ダイクロイックミラー942の
側に向かう。
【0034】赤色光束Rは青緑反射ダイクロイックミラ
ー941を透過して、後方の反射ミラー943でほぼ直
角に反射されて、赤色光束Rの出射部944からダイク
ロイックプリズム10の側に出射される。青緑反射ダイ
クロイックミラー941において反射された青色、緑色
光束B、Gは、緑反射ダイクロイックミラー942にお
いて、緑色光束Gのみがほぼ直角に反射されて、緑色光
束Gの出射部945からダイクロイックプリズム10の
側に出射される。この緑反射ダイクロイックミラー94
2を透過した青色光束Bは、青色光束Bの出射部946
から導光系927の側に出射される。本例では、均一照
明光学系の光束Wの出射部から、色分離光学系924に
おける各色光束の出射部944、945、946までの
距離が全て等しくなるように設定されている。
【0035】色分離光学系942の赤色、緑色光束R、
Gの出射部944、945の出射側には、それぞれ集光
レンズ951、952が配置されている。したがって、
各出射部から出射した赤色、緑色光束R、Gは、これら
の集光レンズ951、952に入射して平行化される。
【0036】このように平行化された赤色、緑色光束
R、Gは液晶装置100R、100Gに入射して変調さ
れ、各色光に対応した画像情報が付加される。すなわ
ち、これらの液晶装置は、不図示の駆動手段によって画
像情報に応じてスイッチング制御されて、これにより、
ここを通過する各色光の変調が行われる。このような駆
動手段は公知の手段をそのまま使用することができる。
一方、青色光束Bは、導光系927を介して対応する液
晶装置100Bに導かれ、ここにおいて、同様に画像情
報に応じて変調が施される。
【0037】導光系927は、青色光束Bの出射部94
6の出射側に配置した集光レンズ954と、入射側反射
ミラー971と、出射側反射ミラー972と、これらの
反射ミラーの間に配置した中間レンズ973と、液晶装
置100Bの手前側に配置した集光レンズ953とから
構成される。各色光束の光路長、すなわち、光源ランプ
80から各液晶パネルまでの距離は青色光束Bが最も長
くなり、したがって、この光束の光量損失が最も多くな
る。しかし、導光系927を介在させることにより、光
量損失を抑制できる。
【0038】次に、各液晶装置100R、100G、1
00Bを通って変調された各色光束R、G、Bは、ダイ
クロイックプリズム10で再合成される。このダイクロ
イックプリズム10によって合成されたカラー画像は、
投写レンズユニット6を介して所定の位置にあるスクリ
ーン1000の表面に拡大投写される。
【0039】このように構成された投写型表示装置1
は、本発明を適用した液晶装置100R、100G、1
00Bを備えている。液晶装置100R、100G、1
00Bは、前述したように、実効開口率が高められてい
るので、この液晶装置100R、100G、100Bを
備えた投写型表示装置1によって明るい高画質の画像を
投写することができる。また、液晶装置100R、10
0G、100Bは、マイクロレンズアレイ122が形成
されているにも係わらず従来の液晶装置に比べて小さ
く、かつ、薄く構成できるので、この液晶装置100
R、100G、100Bを備えた投写型表示装置1によ
ってコンパクトなサイズの投写型表示装置を提供でき
る。
【0040】[その他の実施の形態]なお、上述した投
写型表示装置1は、投写面を観察する側から投写を行う
前面投写型表示装置であるが、本発明の液晶装置は、投
写面を観察する側とは反対の方向から投写を行う背面投
写型表示装置にも適用可能である。
【0041】また、上述した液晶装置100は、直視型
の液晶装置としても用いることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液晶装置
では、マイクロレンズアレイの表面を樹脂層によって平
坦化して、この樹脂層を介してマイクロレンズアレイと
液晶層とが面した状態となるようにしている。従って、
従来の液晶装置と比べると、マイクロレンズアレイより
厚さの大きな基板(ガラス基板)が省かれているので、
マイクロレンズアレイが形成された液晶装置の小型、薄
型化を達成できる。また、マイクロレンズアレイから液
晶層までの距離を短くすることができるので、当該距離
に応じてマイクロレンズの焦点距離も短くでき、画素開
口部に微小の光スポットを形成することができる。この
ため、ブラックマトリクスによって遮光されることな
く、画素開口部に対して効率良く光を導くことができる
ので、実効開口率が高まり、十分に明るい表示画像を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明を適用した液晶装置の概略断
面構成図、(B)は、その液晶装置の斜視図である。
【図2】図1に示す液晶装置が組み込まれた投写型表示
装置の光学系を示す概略構成図である。
【図3】従来の液晶装置の概略断面構成図である。
【符号の説明】
1 投写型表示装置 6 投写レンズユニット 80 光源ランプ 10 ダイクロイックプリズム 100、100R、100G、100B 液晶装置 110 第1の基板 120 第2の基板 121 マイクロレンズ基板 122 マイクロレンズアレイ 123 マイクロレンズ 124 樹脂層 125 第2の基板の光出射面 126 マイクロレンズ基板の光出射面 130 液晶層 140 シール材 151 ソース線 152 ゲート線 153 薄膜トランジスタ(TFT) 154 画素電極 160 対向電極 170 ブラックマトリクス 180 画素開口部 210、220 偏光板 921、922 インテグレータレンズ 923 均一照明光学系 924 色分離光学系 1000 投写面
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02F 1/1335 530 G09F 9/00 327Z G09F 9/00 327 360D 360 H04N 5/74 K H04N 5/74 9/31 C 9/31 G02B 1/10 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス状に配置された複数の画素を
    備え、一対の基板によって液晶層が挟持された液晶装置
    であって、 一方の前記基板は、前記液晶層側の面にマイクロレンズ
    アレイが形成されたマイクロレンズ基板を備え、 前記一方の基板の前記液晶層側の面は、前記マイクロレ
    ンズアレイの表面に形成された樹脂層によって平坦化さ
    れていることを特徴とする液晶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記樹脂層は、光硬
    化型の樹脂であることを特徴とする液晶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記マイク
    ロレンズ基板の少なくとも前記液晶層とは反対側の面に
    は反射防止膜が形成されていることを特徴とする液晶装
    置。
  4. 【請求項4】 光源から出射された光束を変調する変調
    手段と、当該変調手段によって変調された光束を投写面
    上に拡大投写する投写手段とを有し、前記変調手段は、
    請求項1ないし3のいずれかの項に記載の液晶装置であ
    ることを特徴とする投写型表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記光源から出射さ
    れた光束を各色の光束に分離する色分離手段と、当該色
    分離手段によって分離された各色の光束を変調する複数
    の前記変調手段と、当該変調手段のそれぞれによって変
    調された各色の光束を合成する色合成手段とを有し、当
    該色合成手段によって合成された光束を前記投写手段に
    よって投写面上に拡大投写することを特徴とする投写型
    表示装置。
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