JPH1184151A - 光ファイバグレーティングおよびその製造方法 - Google Patents

光ファイバグレーティングおよびその製造方法

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JPH1184151A
JPH1184151A JP9247292A JP24729297A JPH1184151A JP H1184151 A JPH1184151 A JP H1184151A JP 9247292 A JP9247292 A JP 9247292A JP 24729297 A JP24729297 A JP 24729297A JP H1184151 A JPH1184151 A JP H1184151A
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optical fiber
core
clad
grating
refractive index
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Ryozo Yamauchi
良三 山内
Akira Wada
朗 和田
Tetsuya Sakai
哲弥 酒井
Nobuyuki Tanaka
信幸 田中
Kensuke Shima
研介 島
Kenji Nishide
研二 西出
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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    • G02B6/02057Optical fibres with cladding with or without a coating comprising gratings
    • G02B6/02076Refractive index modulation gratings, e.g. Bragg gratings
    • G02B6/02123Refractive index modulation gratings, e.g. Bragg gratings characterised by the method of manufacture of the grating
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    • G02B6/02076Refractive index modulation gratings, e.g. Bragg gratings
    • G02B6/0208Refractive index modulation gratings, e.g. Bragg gratings characterised by their structure, wavelength response
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    • G02B6/02095Long period gratings, i.e. transmission gratings coupling light between core and cladding modes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な装置を必要とせず、製造効率が高い光
ファイバグレーティングとその製造方法を提供する。さ
らには、経時的に安定なグレーティング特性を有する光
ファイバグレーティングとその製造方法を提供する。 【解決手段】 残留応力を有するコア1bを備えた光フ
ァイバ4を、長さ方向に間欠的に加熱し、該コア1bの
周囲のクラッド1cを軟化させ、前記残留応力を解放し
てコア1bの屈折率を変化させることにより、前記光フ
ァイバ4の長さ方向に、前記コア1bと前記クラッド1
cの間の比屈折率差の周期的な変化を形成して光ファイ
バグレーティングを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバグレーテ
ィングおよびその製造方法に関し、特に安価で経時変化
が小さい光ファイバグレーティングおよびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光導波路グレーティングは、光ファイバ
または平面光回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)
に、その長さ方向に導波構造の周期的な摂動を形成した
ものである。この光導波路グレーティングは、特定モー
ドどうしの結合を発生させることによって、特定波長帯
の光を損失させることができるデバイスであって、この
ような特性により、特定波長帯の光の除去や特定モード
間の結合型のデバイスなどとして用いることができる。
光導波路グレーティングはその結合モード間の関係によ
って、反射型と放射型に分類することができる。
【0003】ここで、光導波路の光の入射方向を正の方
向、その逆方向を負の方向とする。反射型光導波路グレ
ーティングは、コアを正の方向に伝搬するモードと、コ
アを負の方向に伝搬するモードとを結合させることによ
って特定波長の光を反射させる特性が得られるようにし
たものである。放射型光導波路グレーティングは、コア
を伝搬するモードとクラッドを伝搬するモードを結合さ
せることによって、特定波長の光を光導波路外に放射し
て減衰させる特性が得られるようにしたものである。
【0004】ところで、光導波路グレーティングの導波
構造の周期的な摂動は、コアの屈折率を変化させたり、
コア経を変化させることによって形成することができ
る。最も一般的な光導波路グレーティングの製造方法
は、フォトリフラクティブ効果(フォトセンシティブ効
果という場合もある)によりコアの屈折率を変化させる
方法である。フォトリフラクティブ効果とは、例えばド
ーパントとしてゲルマニウムが添加された石英ガラス
に、波長240nm付近の紫外線を照射すると、前記石
英ガラスの屈折率の上昇が観測される現象のことであ
る。
【0005】以下光ファイバを例として具体的に説明す
る。図14は従来の光ファイバグレーティングの製造工
程を説明する概略構成図である。図中符号11は光ファ
イバであり、この光ファイバ11は、その中心部のコア
11aと、このコア11aの外周に設けられたクラッド
11bとからなる。この光ファイバ11は、例えば光の
波長1.55μmにおいて単一モード動作をしている光
ファイバ(シングルモード光ファイバ)である。
【0006】前記コア11aはドーパントとしてゲルマ
ニウムを含む石英ガラスからなる。ゲルマニウムは通常
酸化ゲルマニウムとして石英ガラスに添加される。この
例においては、コア11aは5重量%の酸化ゲルマニウ
ムを含む石英ガラスからなり、クラッド11bは不純物
を無視できる程度に実質的に純粋な石英ガラス(以下純
石英ガラスという)からなる。以下純石英ガラス、ある
いはドーパントが添加された石英ガラスを主成分とする
ものを石英系ガラスということがある。符号12は位相
マスクであり、この位相マスク12は石英ガラスからな
り、その片面には一定周期で複数の格子12a…が形成
されている。
【0007】グレーティング部13を形成するには、光
ファイバ11の側面に、位相マスク12を介して紫外線
レーザ発生装置(図示せず)からの波長240nmの紫
外線レーザビームを照射する。前記紫外線レーザ発生装
置としては、KrFエキシマレーザなどが用いられる。
すると、前記紫外線レーザビームの照射により、位相マ
スク12の格子12aによって+1次回折光と−1次回
折光とが回折して干渉縞が生じ、この干渉縞が生じた部
分のコア11aの屈折率が変化し、結果としてコア11
aとクラッド11bの間の比屈折率差が変化する。この
ようにして光ファイバ11の長さ方向にそって前記コア
11aの屈折率の周期的な変化が形成され、コア11a
とクラッド11bの間の比屈折率差の周期的な変化が形
成されたグレーティング部13が得られる。
【0008】このとき、放射型あるいは反射型の特性を
決定するのは、コア11aの屈折率の変化の周期(コア
11aとクラッド11bの間の比屈折率差の周期)を表
すグレーティング周期である。
【0009】いま、光ファイバを伝搬するモードの伝搬
定数をβ1、結合させる相手のモードの伝搬定数をβ2
とすると、これら結合モード間の伝搬定数差Δβは、以
下の式(1) Δβ=β1−β2 …式(1) で表される。このときグレーティング周期Λは、以下の
式(2) Λ=2π/Δβ …式(2) で与えられる。
【0010】ここで、伝搬定数β1、β2は光の入射方
向を正値に、逆方向を負値にとることとする。β1、β
2の大雑把な値は、2πを、光ファイバ中を伝搬する光
の波長で除した程度の値を取り、オーダとしては、真空
中の光の波長を光ファイバの屈折率で割った程度の値と
なる。
【0011】例えば、目安となる諸数値のオーダは以下
のとおりである。 光の波長(真空中) 1.55μm 光ファイバの屈折率 約1.5 光ファイバ中の光の波長(管内波長) 約1μm β1、β2 約2π rad/μm
【0012】前記グレーティング周期Λが短周期の場合
は反射型として動作し、長周期の場合には放射型として
動作する。このため、反射型光ファイバグレーティング
のことを短周期光ファイバグレーティング、放射型光フ
ァイバグレーティングのことを長周期光ファイバグレー
ティングとよぶ場合もある。
【0013】例えば、グレーティング周期Λが0.5μ
mの場合、この光ファイバグレーティングは反射型とな
る。すなわちこの光ファイバグレーティング(光ファイ
バ11)の一端から入射する入射光のあるモードは、コ
ア11aを前記入射光と逆の方向(負の方向)に進行す
る他のモードと結合して反射光となる。この反射光は出
射光において損失となり、特定の波長域において損失を
与えるようなデバイスとして使用することができる。
【0014】このときのグレーティング周期Λの値であ
る0.5μmは、前記目安として示した光ファイバ中に
光の波長(管内波長)の約1/2にあたる。このような
短周期の擾乱を光ファイバ11の長さ方向に与えること
により、光が逆方向に反射されることを示している。
【0015】これに対し、放射型の光ファイバグレーテ
ィングは、前記式(2)のグレーティング周期Λが長い
ものである。放射型光ファイバグレーティングの場合、
グレーティング周期Λは、通常数十〜数百μmとなって
いる。グレーティング周期Λが長いということは、結合
に関与するモード間の伝搬定数差Δβが小さく、同じ方
向に伝搬するふたつのモード間の結合を発生させること
ができることを示している。この光ファイバグレーティ
ングに入射した入射光のあるモードは、クラッドのモー
ドに結合し、放射光としてコアの外部に放射され、減衰
される。このようにして放射されたモードの光は、出射
光において損失となり、特定の波長域において損失を与
えるようなデバイスとして用いることができる。
【0016】この放射型の光ファイバグレーティングの
例は、特開平7−283786号公報に開示されてい
る。前記公報においては、ゲルマニウムが添加された石
英ガラスからなるコアを有する光ファイバに対して、振
幅マスクを通してKrFレーザからレーザビームを照射
して、グレーティング周期50〜1500μmの屈折率
変化を光ファイバのコアに形成した光ファイバグレーテ
ィングが開示されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の光
ファイバグレーティングにおいては、以下の問題点があ
る。すなわち、光ファイバに添加するドーパントと光源
の波長の組み合わせが限定されるため、光源の種類が限
定される。現実的には光ファイバグレーティングを製造
するにおいて、フォトリフラクティブ効果を利用するた
めには、光ファイバはコアにゲルマニウムが添加された
ものに限定され、ゲルマニウムを添加した石英ガラスに
フォトリフラクティブ効果を生じさせることができる波
長は、240nm付近の波長に限られている。
【0018】このような波長の紫外線レーザビームを照
射することができるレーザ発生装置としては、KrFエ
キシマレーザや、480nm帯のアルゴンレーザの2倍
高調波などがあるが、いずれも高価であり製造コストの
上昇の一因となる。また、KrFエキシマレーザなどか
らの1回の紫外線レーザビームの照射によって得られる
ゲルマニウム添加石英ガラスの屈折率変化は、10-4
10-3のオーダであり、それほど大きいものではないの
で、比較的大きな屈折率変化を得るには、一箇所に多数
回紫外線レーザビームの照射を行う必要があり、製造工
程が長くなる。
【0019】さらに、フォトリフラクティブ効果による
光ファイバの屈折率変化は、石英ガラスの構造欠陥に基
づくものであり安定性が十分ではない。具体的には、ゲ
ルマニウムを添加した石英ガラスに生じさせた屈折率変
化は、200℃以上の高温環境下においては、数時間で
顕著な変化を示す。また、300℃をこえる温度では、
屈折率変化がかなり減少することが知られている。
【0020】よって本発明の課題は、高価な装置を必要
とせず、製造効率が高い光ファイバグレーティングとそ
の製造方法を提供することである。さらには、経時的に
安定なグレーティング特性を有する光ファイバグレーテ
ィングとその製造方法を提供することを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては以下のような解決手段を提案す
る。第1の発明は、残留応力を有するコアを備えた光フ
ァイバを、長さ方向に所定の周期で間欠的に加熱し、該
コアの周囲のクラッドを軟化させ、前記残留応力を解放
してコアの屈折率を変化させることにより、前記光ファ
イバの長さ方向に、前記コアと前記クラッドの間の比屈
折率差の周期的な変化を形成することを特徴とする光フ
ァイバグレーティングの製造方法である。第2の発明
は、コアの軟化温度がクラッドの軟化温度よりも高いプ
リフォームを加熱し、線引きして前記光ファイバを製造
することを特徴とする前記第1の発明に記載の光ファイ
バグレーティングの製造方法。第3の発明は、残留応力
を有するコアを備えた光ファイバの長さ方向に、周期的
に前記残留応力が解放された応力解放部が形成されてな
ることを特徴とする光ファイバグレーティングである。
第4の発明は、第3の発明に記載の光ファイバグレーテ
ィングを用いたことを特徴とする光ファイバ通信システ
ムである。このような光通信システムは、光源と、これ
に接続された光ファイバ伝送路と、この光ファイバ伝送
路中に挿入された光増幅器と、前記光ファイバ伝送路か
らの出射光を検出する光検出器とからなる基本構成とさ
れる。そしてこの基本構成からなる光通信システム系を
構成する光デバイス(光源、光検出器、光増幅器、光フ
ァイバ)の有する波長特性(波長依存性)を所望の波長
特性とするために光ファイバグレーティングが光ファイ
バ伝送路に挿入されて用いられる。本発明において、光
ファイバグレーティングを構成する光ファイバ(プリフ
ォーム)は、中心のコアと、このコアの外周に設けら
れ、このコアよりも低屈折率のクラッドからなり、前記
コアは純石英ガラスからなり、前記クラッドはフッ素が
添加された石英ガラスから構成されていると好ましい。
また、前記第1または第2の発明においては、光ファイ
バを加熱する加熱手段として、炭酸ガスレーザ、YAG
(ヤグ:イットリウムアルミニウムガーネット)レーザ
などの比較的を安価なものを用いることができる。ま
た、前記光ファイバは、シングルモード光ファイバが好
適である。その理由は、シングルモード光ファイバは、
コアの断面積に対してクラッドの断面積が十分に大き
く、このコアに選択的に応力を残留させるのに適してい
るためである。また、本発明の光ファイバグレーティン
グのグレーティング周期は、200〜2000μmとさ
れる。このため本発明は、放射型光ファイバグレーティ
ングに好適に適用される。本発明において、グレーティ
ング周期はその周期が正確に一定であってもよいし、お
およそ一定であってもよい。おおよそ一定である場合に
は、この周期のばらつきが±15%程度であるものとす
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ファイバグレー
ティングについて、その製造手順をおって詳細に説明す
る。本発明の光ファイバグレーティングは、残留応力を
有するコアを備えた光ファイバを得る光ファイバ線引き
工程と、この光ファイバにグレーティング部を形成する
グレーティング部形成工程とからなる。 [1]光ファイバ線引き工程 最初に本発明の光ファイバグレーティングに用いる光フ
ァイバを作成する。この光ファイバは、主にコアの内部
に応力が選択的に残留しており、かつ加熱によりこの応
力が緩和され、解放される特性を有するものである。こ
のような光ファイバは、例えばプリフォーム(ファイバ
母材)を加熱して線引きして光ファイバとするにおい
て、そのコアの軟化温度とクラッドの軟化温度との温度
差を利用して、溶融状態のコアをクラッドよりも先に固
化させ、前記線引きによる引張応力を前記コア内部に選
択的に残留させることにより製造することができる。
【0023】以下具体的に説明する。まずプリフォーム
を準備する。このプリフォームは、その中心の円柱状の
コアと、このコアの外周に設けられたクラッドからなる
ものである。そして前記コアを構成する材料は、前記ク
ラッドを構成する材料よりも高屈折率で、かつ軟化温度
が高いものである。さらには、このプリフォームのコア
径とクラッド外径との比率は、線引き後の光ファイバが
シングルモード光ファイバとなるように設定されている
と好ましい。つまり、本発明の光ファイバグレーティン
グに用いる光ファイバはシングルモード光ファイバであ
ると望ましい。実際は、マルチモード光ファイバであっ
ても本発明の光ファイバグレーティングを形成すること
はできる。しかしながら、シングルモード光ファイバ
は、コアの断面積に対してクラッドの断面積が十分に大
きく、後述するようにコアに応力を選択的に残留させる
には好適である。
【0024】前記屈折率に関する条件は、コアを導波路
とする光ファイバとして動作するため条件である。前記
軟化温度に関する条件は、このプリフォームを加熱、線
引きして光ファイバとする際に、溶融状態のコアをクラ
ッドよりも先に固化させるための条件である。詳細は後
述するが、このコアとクラッドの固化の目安となるのが
ガラス転移点であって、コアとクラッドにおけるガラス
転移点の関係は、冷却状態(測定条件)が一定であれば
前記軟化温度の関係に準ずる。すなわち、クラッドの軟
化温度はコアの軟化温度よりも低いので、線引き工程に
おいてクラッドのガラス転移点は、コアのガラス転移点
よりも低い温度となっている。また、この軟化温度の条
件は、後述するグレーティング部形成工程において必要
な条件でもある。
【0025】ところで石英ガラスの軟化温度は、ドーパ
ントを添加することによって低下することが知られてい
る。したがって、必要な軟化温度の温度差(ガラス転移
点の温度差)を得るためには、コアのドーパントの添加
量がゼロ、あるいは少量であり、クラッドのドーパント
の添加量が比較的多量である必要がある。また上述のよ
うに、コアの屈折率は、クラッドの屈折率よりも高く設
計する必要がある。このためコアに添加するドーパント
としては、ゲルマニウムなどが一般的である。ゲルマニ
ウムは石英ガラスの屈折率を上昇させる作用を有するも
のである。クラッドに添加されるドーパントは、石英ガ
ラスの屈折率を低下させる特性を有するものでなくては
ならない。このようなドーパントは、フッ素もしくは硼
素(ボロン)に限られる。
【0026】本発明において、上述のようにコアに対す
るドーパントの添加は必須ではなく、添加したとして
も、例えばゲルマニウムの場合1重量%以下の少量であ
る。むしろクラッドのガラス転移点との関係から、コア
はドーパントを添加しない石英ガラス(以下純石英ガラ
スと記す)から形成するのが通常である。クラッドのド
ーパントの添加量は、例えばフッ素の場合1〜3モル%
(0.3〜1重量%)程度である。
【0027】実際には線引き工程の温度、線引き張力
(線引き速度)などの条件によって、必要なガラス転移
点(軟化温度)の温度差が得られ、コアに選択的に応力
が残存し、所望のコア−クラッド間の比屈折率差が得ら
れるように、適宜これらのプリフォームのコアとクラッ
ドの材料組成や製造条件を調整する。
【0028】この例においては、例えば前記コアを、不
純物はほとんど無視できる実質的に純粋な純石英ガラス
から形成し、前記クラッドをドーパントとして1モル%
のフッ素を添加した石英ガラス(以下フッ素添加石英ガ
ラスと記すことがある)から形成したプリフォームを用
いる。
【0029】上述のようにフッ素添加石英ガラスは、純
石英ガラスよりも屈折率が低く、かつその軟化温度は純
石英ガラスよりも低くなる。例えば、その屈折率が純石
英ガラスよりも0.3%程低くなるように、フッ素を添
加したフッ素添加石英ガラスでは、およそ100℃程度
軟化温度が低下する。そして、上述のようにガラス転移
点の関係は軟化温度の関係に準ずるので、フッ素添加石
英ガラスのガラス転移点は、純石英ガラスのガラス転移
点よりも低い温度となっている。
【0030】この例において、プリフォームのコア−ク
ラッド間の比屈折率差は約0.35%である。また、コ
アの軟化温度は約1600℃、クラッドの軟化温度は約
1400℃である。また、このプリフォームからシング
ルモード光ファイバが得られるように、プリフォームの
コア径は3.5mm、クラッド外径(プリフォームの外
径)は50mmで、コア径に対してクラッド外径は約1
4倍であり、十分大きくなっている。
【0031】図1は光ファイバの線引き工程を示す概略
図であって、図中符号1はプリフォーム、2は加熱炉発
熱体である。このプリフォーム1を上方から加熱炉発熱
体2内に挿通させて、例えば約1950℃に加熱しつ
つ、100g前後の線引き張力Sにて線引きすると、下
方にむかってプリフォーム1が縮径されて円錐状のネッ
クダウン部分1aが形成され、これに続いて線引きされ
た光ファイバ部分3が形成され、光ファイバ4となる。
【0032】図2は、図1の加熱炉発熱体2の内部にお
ける光ファイバ部分3の状態を拡大して示す図である。
加熱炉発熱体2の内部においては十分に温度が高いた
め、コア1bとクラッド1cは、ともに十分低い粘度で
溶融しており、これらコア1bとクラッド1cは、とも
に下方への線引張力Sにより徐々に径が細められてい
く。
【0033】ついで図3に示すように、加熱炉発熱体2
の外部に引き出された光ファイバ部分3は、さらに径が
細くなるとともに、急激にその温度が低下する。このと
きコア1bのガラス転移点はクラッド1cのガラス転移
点よりも高いので、クラッド1cよりも先にコア1bが
固化してその粘度が上昇し、このコア1bはいわゆる粘
性体ではなく、弾性体として振る舞うような粘度に到達
する。
【0034】ガラスが溶融状態か固体(弾性体)として
振る舞うかの境の温度がガラス転移点(Tg)であり、
通常ガラスの粘度が1013.5ポアズとなるような温度と
される。図5は温度と粘度の関係を示すグラフである。
破線gはガラス転移点の基準である粘度1013.5ポアズ
のレベルを示すもので、直線A、B、Cはそれぞれ純石
英ガラス、3重量%のフッ素を添加した石英ガラス、酸
化ゲルマニウムを示している。このグラフからわかるよ
うに、純石英ガラスと比較して、フッ素添加石英ガラス
はガラス転移点が低くなっている。そして代表的なドー
パントのひとつである酸化ゲルマニウムは、ガラス転移
点が純石英ガラスよりも大幅に低く、ドーパントを添加
することによって石英ガラスのガラス転移点を低下させ
ることができることがわかる。以下、コア1bのガラス
転移点をTgcore、クラッド1cのガラス転移点をTg
cladと記す。すなわち、光ファイバ部分3の温度がTg
coreよりも低く、かつTgcladよりも高いとき、コア1
bは固化し、弾性体として振る舞うようになる。一方、
クラッド1cは未だ溶融状態で、前記コア1bよりも粘
度の低い状態にある。
【0035】つまり、図3に示すように、クラッド1c
が溶融状態で延伸される一方、コア1bに印加された線
引張力Sは、コア1bを弾性体として引っ張るため、コ
ア1bは弾性的に伸ばされ、コア1b内に矢印で示され
る引張応力(弾性歪)が加えられた状態にある。このよ
うに、クラッド1cが固化するまで、線引張力Sが主と
して弾性体として振る舞うコア1bに印加されたまま、
しばらく光ファイバ部分3は下方に進むことになる。
【0036】さらに光ファイバ部分3が下方に進むにつ
れて、その温度はTgclad以下となり、コア1bに引張
応力が加えられたままクラッド1cが固化し、所定の外
径に調整された光ファイバ4が得られる。換言すれば、
コア1bに加えられた引張応力は、クラッド1cの固化
によって引き留められた状態となる。そしてこの引張応
力は、クラッド1cの断面積がコア1bの断面積と比較
して圧倒的に大きいため、クラッド1cにはほとんど影
響することなくコア1bに選択的に残留する。厳密には
図4に示すように、クラッド1cは、コア1b内に矢印
で示す引張応力の反作用として、クラッド1c内に矢印
で示す圧縮応力をうける。しかし、コア1bの断面積と
比較してクラッド1cの断面積は十分に大きいため、前
記圧縮応力の値は小さく、その影響は無視できる程度で
ある。
【0037】このようにしてコア1bの粘度がクラッド
1cの粘度よりも高い状態で線引きすることによって、
残留応力(引張応力)を有するコア1bを備えた光ファ
イバ4を得ることができる。この例において得られる光
ファイバ4の特性の一例を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1に示すように、前記残留応力の影響に
より、コア1bとクラッド1cの間の比屈折率差は、プ
リフォーム1の値よりも低下する。この例では、プリフ
ォーム1の比屈折率差が0.35%であったのに対し、
これから得られた光ファイバ4の比屈折率差は0.25
%となっている。
【0040】[2]グレーティング部形成工程 [1]で得られた光ファイバ4にグレーティング部を形
成して、光ファイバグレーティングを作成する。図6
(a)はグレーティング部形成装置6を示す概略構成図
である。この加熱装置6は、レーザ発生装置6aと、可
動ミラー6bと、レンズ6cと、レーザビーム掃引装置
6dとから構成されている。すなわち、レーザ発生装置
6aから発生したレーザビーム7は、反射ミラー、レン
ズなどの可動ミラー6bによってその方向がコントロー
ルされ、さらにレンズ6cにて数十〜数百μmのレーザ
ビーム径に絞りこまれ、レーザビーム掃引装置6dによ
って掃引(scan)されるようになっている。光ファ
イバ4は、図示しないファイバクランプにて固定され、
このファイバクランプとともにパルスモーター駆動によ
る微動台上に配置され、この微動台によってその長さ方
向にそって移動させることができるようになっている。
【0041】具体的には、最初に光ファイバ4をファイ
バクランプ(図示せず)に固定し、このファイバクラン
プとともにこれに固定された光ファイバ4を、パルスモ
ータ駆動の微動台(図示せず)上に設置する。ついで図
6(b)に破線矢印で示すように、レーザビーム掃引装
置6dにてレーザビーム7を、光ファイバ4の外部側面
から前記直交方向にこの光ファイバ4を横切るように掃
引させる。このとき前記光ファイバ4を、少なくともク
ラッド1cの軟化温度以上に加熱する。具体的にはクラ
ッド1cのガラス転移点(Tgclad)をこえて十分な軟
らかさになるまで加熱すると好ましい。ただしコア1b
が軟化しすぎない温度とする。通常この加熱温度は11
00〜1700℃とされる。
【0042】この加熱温度はレーザビーム7の掃引速度
を変化させることによって調整することができる。実際
の製造においては、好ましくは種々の掃引速度で予備実
験を行って、予めクラッド1cを軟化させることができ
る好適な掃引速度を求めておく。掃引回数(光ファイバ
4を横切る回数)は通常1〜10回とされるが、1〜2
回でクラッド1cを軟化させることができるように掃引
速度を調整するのが好ましい。
【0043】クラッド1cに引き留められてコア1bに
残留していた応力は、この加熱によって主にクラッド1
cが軟化し、引き留め力がなくなって解放され、応力解
放部1dが形成される。このようにして光ファイバ4を
加熱すれば、軟化温度がクラッド1cよりも高いコア1
bは、その形状を十分に保った状態でその残留応力が解
放される。すると、この応力解放部1dにおいてコア1
bの屈折率が上昇する。そしてレーザビーム7の掃引を
終了すると、光ファイバ4の温度が低下し、応力解放部
1dのクラッド1cが再び固化する。コア1bとクラッ
ド1cはともに石英系ガラスからなり、これらの熱膨張
係数は同程度の値なので、光ファイバ4の温度が低下
し、クラッド1cが固化した場合、光ファイバ4の外部
から応力が加えられることがなければコア1bとクラッ
ド1cは、ともに応力による歪みはほとんどない状態と
なっている。
【0044】ついで図6(a)に示すように、微動台を
移動させることにより、光ファイバ4をその長さ方向に
所定のグレーティングの1周期に対応する距離だけ移動
させ、再び図6(b)に示すようにレーザビーム7を掃
引させて、ふたつめの応力解放部1dを形成する。上述
の操作を所定の周期で周期的に繰り返すことにより、複
数の応力解放部1dが所定のグレーティング周期で間欠
的に形成される。
【0045】前記コア1bに所定間隔で設けられた応力
解放部1d,1d…においては、周期的にコア1bの屈
折率が変化しており、光ファイバ4の長さ方向に、周期
的なコア1bとクラッド1cの間の比屈折率差の変動を
生じさせたグレーティング部5が構成される。この光フ
ァイバグレーティングのグレーティング周期は、局所的
な加熱によって応力解放部1dを形成するため、通常2
00〜2000μmとされる。したがって、本発明の光
ファイバグレーティングは放射型に好適に適用すること
ができるものである。また、本発明において、グレーテ
ィング周期は、その周期が正確に一定であってもよい
し、おおよそ一定であってもよい。おおよそ一定である
場合には、この周期のばらつきが±15%程度であるも
のとする。また、この例においては、レーザビーム7の
照射位置をレーザビーム掃引装置6dにて光ファイバ4
を横切るように移動させることにより、レーザビーム7
を掃引したが、この他レーザビーム7の照射位置を固定
し、微動台にて光ファイバ4をその長さ方向に対して直
交方向に移動させることによって、レーザビーム7の掃
引を行うこともできる。また、この例においてはひとつ
の応力解放部1dを形成した後、隣接するつぎの応力解
放部1dを形成するにおいて、光ファイバ4を微動台ご
とその長さ方向に移動させたが、レーザビーム7の照射
位置を光ファイバ4の長さ方向に移動させてもよい。あ
るいは、可動ミラー6bの角度を変更することによっ
て、レーザビーム7の掃引や、レーザビーム7の照射位
置を光ファイバ4の長さ方向に移動させることも可能で
ある。
【0046】(製造実施例)このグレーティング部形成
工程における具体的な製造実施例を以下に記す。光ファ
イバ4としては、表1に示す特性を有するものを用い
た。レーザ発生装置6aは炭酸ガスレーザを用いた。
【0047】レーザ発生装置6a(炭酸ガスレーザ)か
らのレーザビーム7の出力は最大約3Wであった。この
レーザビーム7を可動ミラー6bを介して方向をコント
ロールし、レンズ6cにて約200μm程度のビーム径
に絞り込み、さらにレーザビーム掃引装置6dにて光フ
ァイバ4の長さ方向と直交方向に5回掃引し、応力解放
部1dを形成した。
【0048】このとき光ファイバ4の加熱温度は、予め
試験的にレーザビーム掃引装置6dの掃引速度を変化さ
せて本実施例と同様の光ファイバ4にレーザビーム7を
掃引させ、光ファイバ4のクラッド1cの軟化状態を観
察し、クラッド1cを十分に軟化させることができる掃
引速度条件を求めておくことによって調整した。
【0049】また、ひとつの応力解放部1dの光ファイ
バ4の長さ方向にそう長さは、前記レーザビーム7のレ
ンズ6cにて絞り込まれたビーム径と同様で、約200
μmである。ついでレーザビーム7の照射位置を光ファ
イバ4の長さ方向にグレーティング周期の1周期分の長
さ(約400μm)だけ移動させ、前記応力解放部1d
に隣接するつぎの応力解放部1dの形成を行う操作を繰
り返してグレーティング部5を形成した。この実施例に
おいては、この応力解放部1dの形成操作を、光ファイ
バ4の長さ方向において約400μmのグレーティング
周期で周期的に繰り返して行った。そして、光ファイバ
4の長さ方向において10mmの範囲にグレーティング
部5を形成した。このグレーティング部5の長さ(10
mm)をグレーティング長という。
【0050】前記応力解放部1dにおいては、局所的に
コア1bの屈折率が上昇し、コア1bとクラッド1cの
間の比屈折率差は約0.35%程度となった。図7は、
このグレーティング部5の光ファイバ4の長さ方向にお
ける比屈折率差の変化を模式的に示すグラフである。こ
のグラフに示すように、コアガラス1bの屈折率が周期
的に変化することにより、前記比屈折率差が0.25%
から0.35%に交互に周期的に変化するグレーティン
グ部5を形成することができた。
【0051】図8は、この光ファイバグレーティングの
動作を模式的に示す説明図である。この光ファイバグレ
ーティングのグレーティング周期は約400μmであっ
て、長周期なので、放射型の光ファイバグレーティング
として動作する。すなわち、グレーティング部5におい
ては、入射光の特定のモードがクラッド1cを伝搬する
放射光(クラッドモード)と結合して速やかに減衰す
る。この結果、前記クラッドモードに結合した波長帯の
光が損失した出射光が得られる。
【0052】図9は、この光ファイバグレーティングの
波長−透過損失特性を示すグラフである。このグラフに
示すように、特定波長帯における光の透過損失が選択的
に大きくなっている。透過損失が増加している波長帯の
幅を阻止帯域幅、その中心の波長を中心波長、透過損失
の変化の大きさを阻止率という。この実施例において
は、中心波長1555nm、阻止帯域幅約14nm、阻
止率ピーク値約3dBのものを得ることができた。
【0053】この実施例においては、レーザ発生装置6
aとして炭酸ガスレーザを用いた。レーザ発生装置6a
は、少なくとも光ファイバ4を、クラッド1cの軟化温
度以上に加熱することができるものであればよく、特に
限定することはないが、小型の炭酸ガスレーザを好適に
使用することができる。その他使用することができる加
熱手段(レーザ発生装置6a)としてはYAGレーザ、
アーク放電を利用したものなどの局所加熱を行うことが
できる手段などをあげることができる。アーク放電は光
ファイバの融着接続器に用いられている手段であり、こ
れを転用することができる。アーク放電を用いる場合の
具体的な条件としては、例えば放電電極間の距離は2m
m、印加する高周波周波数は140kHz、放電電極間
の電圧は、放電開始時は約1万ボルト、放電中は約10
万ボルト程度である。前記炭酸ガスレーザ、YAGレー
ザ、アーク放電を利用した加熱手段は低出力のものであ
れば比較的安価であり、このように安価な加熱手段を用
いることができることも本発明の利点のひとつである。
【0054】特に炭酸ガスレーザの標準的な発振波長1
0.6μmのレーザビームは、石英系ガラスにおいて非
常に吸収率が高く、この石英系ガラスは前記レーザビー
ムの照射によって不透明体となる。したがって、炭酸ガ
スレーザは光ファイバ4の局所的加熱にむいている。
【0055】また通常クラッド1cが十分に軟化する温
度は、例えば1350℃〜1700℃程度なので、炭酸
ガスレーザを用いた場合、必要なパワーはごくわずかで
ある。例えば、この炭酸ガスレーザから出射したレーザ
ビームを、直径125μmの標準的な石英系ガラスから
なる光ファイバに直接照射した場合、この光ファイバを
長さ200μm程度にわたって、室温から1500℃に
加熱するのに必要なレーザパワーは数100mW程度以
下である。しかしながら図6(a)に示す加熱装置6の
ように、可動ミラー6b、レンズ6cを介することによ
りレーザパワーが幾分低下する。また、レーザビーム7
を掃引することによりして、光ファイバ4の単位表面積
あたりの実効的な照射時間が短くなる。このため、炭酸
ガスレーザを用いた場合のレーザパワーを数W〜10W
程度に設定すると、比較的余裕をもって光ファイバ4を
加熱し、応力解放部1dを形成することができる。
【0056】また、高価ではあるが、従来のフォトリフ
ラクティブ効果を利用した光ファイバグレーティングの
製造に用いられるKrFエキシマレーザなどのエキシマ
レーザなどを用いることも可能である。従来の光ファイ
バグレーティングの製造においては、そのコアがゲルマ
ニウム添加石英ガラスからなる光ファイバを用い、これ
にKrFエキシマレーザなどからの波長240nm付近
の紫外線レーザビームを照射することにより、コアの屈
折率を上昇させる。
【0057】しかし、本発明のレーザ発生装置6aとし
て用いる場合にはKrFエキシマレーザは、コア1bの
屈折率を上昇させるものではなく、単なる加熱手段とし
て用いられる。つまりこの例においては、コア1bには
ドーマントとしてゲルマニウムが添加されていないか、
添加されていたとしても少量なので、エキシマレーザに
よって紫外線レーザビームを照射しても際だってコア1
bの屈折率の上昇が発生することはない。このようにレ
ーザビーム7の波長依存性がないので、KrFエキシマ
レーザ以外のエキシマレーザなどを用いることも可能で
ある。
【0058】このように、上述の光ファイバグレーティ
ングの製造においては、加熱手段として用いられるレー
ザ発生装置6aは、そのレーザの波長が限定されないの
で、エキシマレーザなどの高価な装置を用いずに、比較
的安価な炭酸ガスレーザなどを用いることができる。ま
た、クラッド1cを軟化させるために必要とされるレー
ザパワーは比較的小さいので、レーザビーム7の掃引速
度を調整すればひとつの応力解放部1dを形成するの
に、光ファイバ4を横切るようにレーザビーム7を比較
的少ない回数掃引すればよい。したがって装置が低価格
で、製造時間が短く、操作が簡便で、製造効率がよい。
このため、低コスト化を図ることができる。また、応力
解放部1dにおけるコア1bの屈折率変化は構造的なも
のなので、経時変化が少なく、安定な光ファイバグレー
ティングが得られる。
【0059】本発明の光ファイバグレーティングは、光
ファイバ通信システムにおいて、光源、光検出器、光増
幅器、光ファイバなどの光デバイスが有する波長依存性
を平坦化するのに用いることができる。これらの光デバ
イスを通過した光の利得−波長特性が波長依存性を有す
る場合、特に利得が大きい波長の光を光ファイバグレー
ティングを用いて損失させることによって平坦化し、前
記波長依存性を小さくすることができる。
【0060】例えばこのような利得−波長特性の平坦化
は、光増幅器を有する光ファイバ通信システムにおい
て、波長多重伝送を行う場合に有効である。このような
光通信システムは、光源と、これに接続された光ファイ
バ伝送路と、この光ファイバ伝送路中に挿入された光増
幅器と、前記光ファイバ伝送路からの出射光を検出する
光検出器とからなる基本構成とされる。そしてこの基本
構成からなる光通信システム系を構成する光デバイス
(光源、光検出器、光増幅器、光ファイバ)の有する波
長特性(波長依存性)を所望の波長特性とするために光
ファイバグレーティングが光ファイバ伝送路に挿入され
て用いられる。図10は、本発明の光ファイバグレーテ
ィングを利用した光ファイバ通信システムの一例を示す
概略構成図であって、図中符号8は光増幅器、符号9は
本発明の光ファイバグレーティングであり、これらはそ
の入射側に光源(図示せず)が接続され、その出射側に
光検出器(図示せず)が接続された光ファイバ伝送路に
挿入されて、この光ファイバ通信システムが構成されて
いる。
【0061】現在光増幅器8としては、エルビウム添加
光ファイバ増幅器がよく用いられる。 図11は、エル
ビウム添加光ファイバ増幅器の利得−波長特性の一例を
示すグラフである。図12は、光ファイバグレーティン
グ9の利得−波長特性の一例を示すグラフである。図1
3はこれら光増幅器8と光ファイバグレーティング9と
を組み合わせたときに得られる利得−波長特性の一例を
示すグラフである。
【0062】図11より、波長1535nm付近と、1
558nm付近に利得のピークがあり、波長依存性を有
することがわかる。このような光増幅器8を用い、複数
波長の光を同時に伝送する波長多重伝送を行う場合、例
えば1〜2nm間隔の十波〜数十波の波長の光を、並行
に同時伝送する。このため、通常同時に伝送される波長
領域は10nmをこえ、この波長領域において、平坦な
増幅波長特性を有する必要がある。
【0063】そこで、図12に示すように、波長155
8nm付近に実質的損失を有する光ファイバグレーティ
ング9を組み合わせれば、図13に示すように、利得を
平坦化することができ、非常に波長平坦度の高い光増幅
器からなる光通信システムを構成することが出来る。実
施例で得た光ファイバグレーティングをこのような光通
信システムに挿入して利得−波長特性の関係を測定した
ところ、図13に示すような波長平坦領域が得られるこ
とが確認された。本発明の光ファイバグレーティング
は、ここで例示した光増幅器に限らず、光源、光検出
器、光増幅器、光ファイバなどの光デバイスが有する波
長依存性を平坦化するなどの目的で、各種の光通信シス
テムに用いることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バグレーティングおよびその製造方法においては以下の
ような効果を得ることができる。すなわち、グレーティ
ング部を形成するための加熱手段は、そのレーザビーム
の波長が限定されないので、エキシマレーザなどの高価
な装置を用いずに、比較的安価な炭酸ガスレーザなどを
用いることができる。また、クラッドを軟化させるため
に必要とされるレーザパワーは比較的小さいので、光フ
ァイバを横切る掃引回数が少なくてもコアの応力を解放
して屈折率を上昇させることができる。したがって製造
装置が低価格で、製造時間が短く、操作が簡便で、製造
効率がよい。このため低コスト化を図ることができる。
また、この光ファイバグレーティングのコアの屈折率の
周期的な変化(コア−クラッド間の比屈折率差の周期的
な変化)は構造的なものなので、経時変化が少なく、長
期的に安定な光ファイバグレーティングが得られる。ま
た、本発明の光ファイバグレーティングは、例えば利得
−波長特性において波長依存性をもつ光源、光検出器、
光増幅器、光ファイバなどの光デバイスが有する波長依
存性を平坦化することができ、各種光通信システムに用
いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバの線引工程を示す斜視図
である。
【図2】 図1に示す加熱炉発熱体の内部における光フ
ァイバ部分の状態を拡大して示す説明図である。
【図3】 図1に示す加熱炉発熱体の外部における光フ
ァイバ部分の状態を拡大して示す説明図である。
【図4】 光ファイバ部分のコア内の引張応力と、クラ
ッド内の圧縮応力の説明図である。
【図5】 純石英ガラス、3重量%のフッ素を添加した
石英ガラス、酸化ゲルマニウムの温度と粘度の関係を示
すグラフである。
【図6】 図6(a)はグレーティング部形成装置の構
成を示す概略構成図である。図6(b)はレーザビーム
の掃引動作を示す説明図である。
【図7】 本発明の製造実施例で得られた光ファイバグ
レーティングのグレーティング部の光ファイバの長さ方
向におけるコア−クラッド間の比屈折率差の変化を模式
的に示すグラフである。
【図8】 本発明の製造実施例で得られた光ファイバグ
レーティングの動作を模式的に示す説明図である。
【図9】 本発明の製造実施例で得られた光ファイバグ
レーティングの波長−透過損失特性を示すグラフであ
る。
【図10】 本発明の光ファイバグレーティングを利用
した光増幅器を用いた光ファイバ通信システムの一例を
示す概略構成図である。
【図11】 エルビウム添加光ファイバ増幅器の利得−
波長特性を示すグラフである。
【図12】 光ファイバグレーティングの利得−波長特
性を示すグラフである。
【図13】 光増幅器と光ファイバグレーティングとを
組み合わせたときに得られる光通信システムの利得−波
長特性を示すグラフである。
【図14】 従来の光ファイバグレーティングの製造工
程を説明する概略構成図である。
【符号の説明】
1…プリフォーム、1b…コア、1c…クラッド、1d
…応力解放部、3…光ファイバ部分、4…光ファイバ、
5…グレーティング部、6a…レーザ発生装置(加熱手
段)、6…グレーティング形成装置、7…レーザビーム
(加熱手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 信幸 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 島 研介 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 西出 研二 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 残留応力を有するコアを備えた光ファイ
    バを、長さ方向に所定の周期で間欠的に加熱し、該コア
    の周囲のクラッドを軟化させ、前記残留応力を解放して
    コアの屈折率を変化させることにより、 前記光ファイバの長さ方向に、前記コアと前記クラッド
    の間の比屈折率差の周期的な変化を形成することを特徴
    とする光ファイバグレーティングの製造方法。
  2. 【請求項2】 コアの軟化温度がクラッドの軟化温度よ
    りも高いプリフォームを加熱し、線引きして前記光ファ
    イバを製造することを特徴とする請求項1記載の光ファ
    イバグレーティングの製造方法。
  3. 【請求項3】 残留応力を有するコアを備えた光ファイ
    バの長さ方向に、周期的に前記残留応力が解放された応
    力解放部が形成されてなることを特徴とする光ファイバ
    グレーティング。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光ファイバグレーティン
    グを用いたことを特徴とする光ファイバ通信システム。
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