JPH1183550A - 指示計器 - Google Patents

指示計器

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JPH1183550A
JPH1183550A JP24854197A JP24854197A JPH1183550A JP H1183550 A JPH1183550 A JP H1183550A JP 24854197 A JP24854197 A JP 24854197A JP 24854197 A JP24854197 A JP 24854197A JP H1183550 A JPH1183550 A JP H1183550A
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colored
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JP24854197A
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English (en)
Inventor
Atsuya Miyawaki
敦也 宮脇
Katsuyoshi Asahina
克好 朝比奈
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色層や地色層の膜厚を厚くすること無く、
反射光で視認される際でも透過光で視認される際でもほ
ぼ同じ大きさに視認される、高品質な表示性能の文字板
を備えた指示計器を提供する。 【解決手段】 指標100を形成する前記窓部204の
輪郭205の内側に部分的に露出しこの露出している部
分206では前記表示面側での反射光202は吸収して
反射させない又は暗色系に着色するように、前記窓部2
04よりも小さな内窓部207が開かれている一方、こ
の内窓部207の他は背面側から供給される照明光20
8を遮光するように、前記の光透過性基板201の表示
面側とは反対の背面側に遮光層209を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は指示計器に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの各種車両をはじめとして、
船舶、あるいは航空機等の運輸機械類には、走行速度や
エンジン回転数など、その運行(操縦)上極めて重要で
ある計測値を表示する計器類が搭載されている。上記の
ような運輸機械類のうち最も身近に利用されている乗用
車等に搭載される計器は、上記の走行速度やエンジン回
転数など車両運転に必須の情報をドライバーに的確に表
示することは言うまでもなく、その計器が表示する情報
内容をドライバーが感覚的にも瞬時に正確に判別しやす
いような視認性を向上させる工夫が必要である。また、
特にメーター類の文字板においてはその形状やデザイン
等から表現される見た目の心地良さと前記の視認性とが
あいまって、見易さやドライバーに与える疲労度の少な
さ等を実現することができると考えられるので、そのよ
うな特質のさらなる向上や改良が種々提案されている。
中でも指示計器、いわゆるアナログ式のメーターは、目
盛りなどの指標の瞬間的視認性の点ではデジタル式メー
ターに対して比較的劣るものの、指標の数値変動が比較
的激しいエンジン回転数などを表示する計器として用い
られるような場合には、むしろ人間の感覚により自然に
対応した数値現示が可能であるという特質から、一般に
自動車に好適な計器として搭載されている。
【0003】そのような自動車等に搭載される指示計器
における、上記のような視認性や眼に優しく疲れにくい
といった特質や、見た目の心地良さなどのデザイン的な
高品質感の演出等は、主にその文字板の構造によって左
右されることが多い。従ってそのような点に注目した改
良が種々試みられている。
【0004】そのうちの主要な試みの一つとして、図8
にその概要を示すように、目盛や数字などの指標の輪郭
(外形)通りのパターンの窓部1を文字板2の白色系の
地色層3に開けて、照明(図示省略)点灯時(図8
(a))には、文字板2の背面側から供給される照明光
4を前記の窓部1から表示面側に透過させ、このときの
透過光5によって前記の指標類を周囲の地色層3の部分
と対比的に明るい部分として表示する。そして照明消灯
時(図8(b))には、窓部1はその背面側の暗さ自体
あるいは外部から入射する光6の反射光7によって、黒
あるいはそれに近いスモークグレーのような暗い部分と
して視認される。このように文字板の地色および指標を
表示するという技術が案出されている。
【0005】そしてさらには、文字板2の地色層3は反
射光7´では白色(純白色)または白色を主体として他
色を混合してなる白色系の色(例えばアイボリーホワイ
トなど)に着色されており、照明点灯時に文字板2の背
面側から照明光4が供給されるときには、前記の指標の
窓部1では照明光4を透過させ、それ以外の部分では、
スモークグレー等の表面色に着色された光透過性基板8
上に黒色系のインキあるいは塗料などにより形成された
遮光層9で前記の照明光4の透過を阻止することによっ
て、前記の照明点灯時とは逆に、窓部1つまり指標類が
明るい部分として視認される一方、地色層3の部分は前
記の指標類の明るさとは対比的にシルエットのように暗
い部分として視認されるような構造に、その主要部が形
成されている。
【0006】ここで、特に前記の遮光層9は、各指標の
輪郭がぼやけて見えるといった不都合を避けるために形
成されている。即ち、文字板2の地色層3は白色系であ
り、このような白色系の地色を形成するための白色系の
塗料あるいはインキは一般に被覆性が低く、また塗料あ
るいはインキによるパターンのエッジ特性上、そのエッ
ジ部分である前記の輪郭の精度を十分なものとすること
が困難であることなどに起因して、背面側から照明光4
を供給しこれを窓部1で透過させる際に、その窓部1の
周辺つまり指標の輪郭部分10の地色層3で光が滲んで
しまうので、このような輪郭部分10がぼやけて見える
ことを防ぐために、その輪郭部分10の光を遮るため
に、前記の遮光層9の内窓部11の周縁が額縁状に僅か
に内側に向かって張り出したパターンとなるように遮光
層9をパターン形成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構造を採用した場合、夜間など照明点灯時には図
8(a)に示すように指標として内窓部11の大きさが
視認されるが、昼間など照明消灯時には図8(b)に示
すように指標として窓部1の大きさが視認されるので、
夜間などの照明点灯時と昼間などの照明消灯時とでは指
標が異なった大きさに見えてしまう。指標は昼間と夜間
とでその表示形式としては明暗が逆転しても、同じ大き
さで視認されることが望ましいので、昼夜で従来のよう
な異なった大きさに視認されると違和感が生じてしまう
という問題がある。
【0008】また、例えば車両のタコメータなどには高
回転側の目盛では、エンジンの過度の高速回転を警告す
るためにいわゆるレッドゾーンと呼ばれるような赤色系
に着色された目盛12が配設されている。このような着
色された目盛12においてはその着色は、赤色系の着色
層13が図9に示すように光透過性基板8上の窓部1の
部分に形成されており、この赤色系の着色層13を照明
光4が透過する際にこれを着色して赤色系の透過光14
として表示面側に透過させている。
【0009】このような赤色系に着色された目盛12に
おいても、上記同様に、白色系の地色層3は言うまでも
なく着色層13の赤色系の塗料あるいはインキも一般に
被覆性が低いので、前記の背面側からの照明光4が窓部
1を透過する際に、その窓部1の周辺つまり指標の輪郭
部分10の地色層3でその光が滲んでしまう。そこでそ
のような指標の輪郭部分10がぼやけて見えることを防
ぐために、その輪郭部分10の透過光14を遮ることが
必要となる。そこで、窓部1の周縁の輪郭部分10を含
む領域に前記の遮光層9が額縁状に僅かに内側に向かっ
て張り出すようなパターンに遮光層9を形成している。
【0010】しかしながら、上記のような構造を採用し
た場合、やはり夜間などの照明点灯時と昼間などの照明
消灯時とでは視認される窓部1つまり指標が異なった大
きさに見えてしまい違和感が生じてしまうという問題が
ある。即ち、赤色等に着色された指標の場合でも、上記
同様に昼間と夜間とで明暗は逆転しても同じ大きさで視
認されることが必要である。
【0011】またさらには、このような赤色等に着色さ
れた指標12の場合には、窓部1の付近で反射光(つま
り表面光)で視認される色は、地色層3の白色と、遮光
層9の額縁状の張り出し部分15の黒色と、窓部1その
ものの赤色との合計3色となり、遮光層9の額縁状の張
り出し部分13の黒色が特に目立って視認されてしま
い、煩雑な印象の表示となって美観を大きく損なうとい
う問題がある。しかし、これを避けるために遮光層9の
額縁状の張り出し部分15を全く廃止することは、遮光
層9のパターンニングの際の位置合わせ精度等をはじめ
として製造精度上の問題からも実際には実現不可能であ
り、また仮にそれが実現できたとしても上記のような窓
部1の輪郭部分10での光の滲みを十分効果的に防ぐこ
とができなくなってしまうという問題がある。
【0012】そこで、このような問題の解決を企図して
種々の研究開発が為され、例えば実公平6−43831
号に開示の技術等が提案されている。これは図10
(a)にその概要を示すように、光透過性基板8上にま
ず遮光層9を形成し、窓部1を含んでその遮光層9の上
を覆うように、赤色塗料等からなる赤色系の着色層13
を形成する。そして、窓部1は避けて前記の着色層13
を含む文字板2の表示面側ほぼ全面を覆うように、白色
系の地色層3を形成するというものである。
【0013】この技術によれば、目盛12は、反射光で
視認される際には窓部1から表示面側に露出している着
色層13の赤色が視認され、その下に隠された遮光層9
の額縁状の張り出し部分15の黒色は視認されないこと
になるので、上記のような問題は解消されるはずであ
る。
【0014】確かに、着色層13の厚さを十分に厚くし
てその下に覆われる遮光層9を十分に被覆すれば、前記
の如く遮光層9の額縁状の張り出し部分15の黒色は視
認されなくなる。しかしながら、赤色系の着色層13と
して用いられる赤色塗料や赤色インキ等は一般に被覆性
が弱い傾向にあり、しかもこの着色層13は背面から供
給される照明光を透過させてこれを赤色に着色すること
を企図して形成されるものなのであるから、従来の一般
的な文字板に使用されていた黒色や紺色等の塗料と同程
度の膜厚では、その下の黒色をはじめとした暗色系の遮
光層9を十分に被覆することが出来ず、その遮光層9の
暗色系の色が透けて見えてしまう。従って結局は、この
部分つまり遮光層9の額縁状の張り出し部分15が、反
射光で観察した場合に赤黒い色に視認されてしまい、煩
雑な印象の表示となり美観を大きく損なってしまう。
【0015】このような不都合を回避するために、着色
層13の厚さを十分に厚く形成することでその被覆性を
補うことも考えられるが、このような警戒色等に好適な
鮮やかな赤色系あるいは黄色系の塗料やインキの被覆性
を十分なものとするためには、着色層13の厚さを通常
の厚さと比べて極めて厚くしなければならない。
【0016】このように厚く着色層13を形成すると、
その指標を形成している窓部1の付近の例えば遮光層9
のエッジ部分などで、着色層13自体がいわゆる段切れ
と呼ばれるような塗膜の連続性の不良が発生し、甚しく
はその部分で着色層13のひび割れやメクレ等が生じて
しまう。また、そのような厚い膜厚に着色層13を形成
するためには、塗料またはインキを何回か重ね塗りする
ことが必要となるので、その製造工程が繁雑化する。特
に製造コストの低廉化のため製造工程の簡易化が極めて
厳しく要求される自動車部品の一つである指示計器にお
いては、特にそのような製造工程の繁雑化は不都合であ
る。
【0017】さらには、着色層13が厚くなると、断面
図にも模式的に示すように、その文字板2は断面的に凹
凸が大きくなり、これが文字板2として視認される際に
は、本来はすっきりした平板であることが好ましい文字
板2であるのに、各指標の周辺に煩雑な凹凸が多数生じ
て見栄えの悪い文字板2として視認されてしまうという
問題がある。
【0018】また、図10(a)の構造では、前記の如
く被覆性の弱い白色系の地色層3の下には、鮮やかな警
戒色である赤色系の着色層13が文字板2のほぼ全面に
亙って形成されているので、この着色層13の赤色が白
色系の地色層3を透けて薄い赤色に見えてしまい、本来
の地色として表示すべき白色系の色が損なわれるという
問題もある。
【0019】そこでこのような問題を回避するために
は、白色系の地色層3の膜厚を厚くすることも考えられ
るが、この場合も実際上は前記の着色層13の膜厚の場
合と同様に段切れや凹凸といった問題が生じてしまう。
そこで、図10(b)に示すように、着色層13を窓部
1の部分のみに形成し、その他の部分つまり地色層3の
下にほぼ全面的に覆われてしまう部分については着色層
13を省略するということも考えられるが、このような
構造では、前記の図10(b)にも模式的に示すよう
に、着色層13の島状パターンのエッジ部分で厚い着色
層13の上にさらに厚い地色層3のエッジ部分が覆い重
なることになるので、この部分での凹凸や段切れの発生
は、さらに顕著なものとなってしまうという問題があ
る。
【0020】このように、従来の技術では、指標を表示
するための窓部1が、反射光で視認される際と透過光で
視認される際とで異なった大きさに視認されてしまうと
いう問題や、レッドゾーン表示等のために着色層13に
よって赤色や黄色等に着色される目盛12で、黒色ある
いは暗色系の遮光層9が額縁状の張り出し部分15とし
て視認されてしまい、表示品質を大きく損なうという問
題があった。
【0021】そしてそれらの問題を回避するために案出
された技術でも、膜厚が厚くなること等に起因した新た
な問題が生じ、前記の問題は実際には解決困難だった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたも
のである。本発明は、着色層13や地色層3の膜厚を厚
くすること無く、反射光で視認される際でも透過光で視
認される際でもほぼ同じ大きさに視認される、高品質な
表示性能の文字板2を備えた指示計器を提供することを
課題としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】第1に、本発明の指示計
器は、指針と、前記指針の指示に対応する指標として目
盛りおよび数字および文字のうち少なくともいずれかが
表示面側で視認されるように配設された文字板とを有す
る指示計器において、前記文字板の基板として用いられ
る透明乃至半透明の光透過性基板と、前記光透過性基板
の前記表示面側を覆うように形成され、前記表示面側で
の反射光によって明色系の色調として視認される地色層
であって、該地色層の下層を露出させるように窓部を開
いて前記指標を形成してなる地色層と、前記指標を形成
する前記窓部の輪郭内側に部分的に露出し該露出してい
る部分では前記表示面側での反射光を暗色系に着色(又
は吸収)するように、前記窓部よりも小さな内窓部が開
かれている一方、前記内窓部の他は前記文字板の背面側
から供給される照明光を遮光するように前記光透過性基
板の前記背面側に形成された遮光層と、前記文字板の前
記背面側に配設されて、点灯時には該背面側から前記文
字板に前記照明光を供給し、該照明光のうち前記窓部を
透過する光によって、前記指標を前記地色層の地色の部
分とは対比的に明るい部分として表示する背面照明とを
具備することを特徴としている。
【0023】即ち本発明によれば、遮光層が光透過性基
板の背面側に形成されているので、その遮光層の厚さ、
つまり窓部等におけるその遮光層のエッジ部分による段
差などは、表示面側の地色層や着色層に対して全く影響
を与えることがない。従って、地色層や白色層の凹凸や
段切れ等の従来の問題を解消することができる。
【0024】しかも、被覆性の弱い白色のような明色系
の地色層の直下には、従来は特に目立って透けて見えて
いた黒色系あるいは暗色系(つまり遮光のために光を吸
収する色)の遮光層は形成されておらず、その代りに光
透過性基板の表面が存在していることになる。そしてそ
の光透過性基板は一般に、薄板ガラスあるいは透明アク
リル板のような透明度が高く硬い材質で形成されている
ので、表示面側の外部から入射して地色層を透過して来
た光の大半は、この光透過性基板の表示面側の表面で反
射されて、再び地色層を透過して表示面側へと戻る。従
って、その光透過性基板の背面側(つまり裏面側)に配
置されている暗色系の遮光層は表示面側では実質的にほ
とんど透けて見えることが無くなる。その結果、地色層
は反射光で視認される際には、その本来の純度の高い明
色系の地色として視認されることになる。
【0025】さらには、本発明によれば、反射光で視認
される場合の大きさ(つまり地色層の窓部そのものの外
形寸法の大きさ)と、背面照明による透過光で視認され
る場合の大きさとは、殆ど同じ大きさで視認される。こ
の作用効果が得られるメカニズムとしては、遮光層は光
透過性基板の背面側に配置されているので、光透過性基
板の背面側から表示面側の地色層までの間には、少なく
とも光透過性基板の厚さ分の距離が在る。そしてこの距
離つまり光透過性基板の厚さは地色層の厚さと比較して
数倍大きいので、背面側の遮光層に開けられた内窓部か
ら入射して光透過性基板を通って表示面側へと進む照明
光は、この光透過性基板に入射時および出射時で程良い
角度で回折する。このため、表示面側に出射される照明
光の平面的な領域の大きさは光透過性基板の厚さ分の距
離を進む間に指標を形成している窓部とほぼ同じ大きさ
にまで広がる。従って、その指標つまり地色層の窓部の
大きさは、反射光で視認される場合の大きさ(つまり地
色層の窓部そのものの外形寸法の大きさ)と、背面照明
による透過光で視認される場合の大きさとは、殆ど同じ
大きさで視認されることになるためと考えられる。しか
も、このときの透過光の回折は、光学的な平面的均一性
の高い光透過性基板で起こるものなのであるから、回折
の方向性には乱れが殆ど生じない。従って表示面側の地
色層の窓部を通って視認される透過光は、遮光層の内窓
部の輪郭通りのすっきりとした輪郭を持った形状に視認
されるものとなる。
【0026】よって、本発明によれば、指標の輪郭がぼ
けて視認されることを解消しつつ、しかもその指標の外
形寸法は透過光で見る際にも反射光で見る際にも殆ど同
じ寸法に視認されるようになり、好ましい表示特性を達
成することができる。第2に、本発明の指示計器は、上
記第1の記載の指示計器において、前記地色層は、白色
を基調として他色を混合してなる明色系の色乃至白色に
視認されるように配色された地色層であり、前記指標
は、前記背面照明が消灯しているときには前記背面側の
暗さによって暗い部分として視認され、前記背面照明が
点灯しているときには該照明の供給する光を透過して明
るい部分として視認される指標であることを特徴として
いる。
【0027】即ち、地色層の色つまり文字板の地色とし
ては、白色を基調として他色を混合してなる明色系の色
や白色が、本発明のような指示計器において特に好適な
色であるが、このような白色に近い明るい色の塗料やイ
ンキは一般に被覆性が弱いので、特に本発明が解決課題
としているような問題が生じる可能性が高い。そこで、
本発明の技術は、特にそのような白色に近い明るい色の
地色層を有する文字板を用いる指示計器に対して好適な
ものである。
【0028】第3に、上記第1又は2に記載の指示計器
において、前記指標の窓部の少なくとも1つの窓部は、
前記光透過性基板と前記地色層との間の層に、前記照明
光を透過させる際には該照明光を着色する一方、前記反
射光を反射させる際には該反射光を着色する着色層を、
さらに具備することを特徴としている。
【0029】例えば自動車のタコメータの場合などで
は、そのエンジン回転数の上限を警告するために、例え
ば7000回転〜12000回転のようなエンジン回転
数の上限付近の目盛や数字などの指標類は赤色あるいは
黄色等の警戒色に着色して表示する場合が多いが、この
ような赤色等の着色を行う着色層を、その指標を形成す
る窓部に配設する場合にも、遮光層を光透過性基板の背
面側に配置するという本発明の技術を好適に用いて、こ
の着色される指標の場合にも上記第1及び第2記載と同
様に本発明に係る上記のような課題を達成することがで
きる。
【0030】即ち、本発明によれば、警戒色である赤色
などの鮮やかな色の塗料等からなる被覆性の弱い着色層
の直下には、上記第1記載の場合と同様に、従来の透け
て見える際にとくに目立っていた黒色系あるいは暗色系
(つまり遮光のために光を吸収する色)の遮光層は形成
されておらず、その代りに光透過性基板の表面が存在し
ていることになる。従って、第1記載の地色層の場合と
同様にこの着色層においても、光透過性基板の背面側に
配置されている暗色系の遮光層は実質的にほとんど透け
て見えることが無くなる。その結果、指標を形成する窓
部から露出して見える着色層は、反射光で視認される際
にその輪郭部分の付近で遮光層の額縁状の張り出し部分
の黒色が透けて見えることが無くなり、本来の純度の高
い色として視認されるようになる。
【0031】しかもこのとき、第1記載の地色層の場合
と同様にこの着色層においても、透過光は、背面照明か
ら供給され遮光層に開けられた内窓部から入射して光透
過性基板を通り表示面側へと進むうちに、光透過性基板
に対する入射時および出射時に程良い角度で回折し、そ
の透過光の領域の外形が指標を形成している窓部とほぼ
同じ大きさにまで広がった後に、表示面側に出射され
る。従って、指標が着色層で着色される場合でも、その
指標の輪郭がぼけて視認されることを解消しつつ、しか
もその指標の外形寸法は透過光で見る際にも反射光で見
る際にも殆ど同じ寸法に視認されるようになり、好まし
い表示特性を達成することができる。
【0032】第4に、本発明の指示計器は、上記第3記
載の指示計器において、前記着色層は、前記光透過性基
板の背面側に、少なくとも前記窓部の領域を覆うように
配設されていることを特徴としている。即ち、上記第3
記載の指示計器においては、着色層は光透過性基板の表
示面側に配置されるものとしたが、この着色層は背面側
に配置しても良い。このように着色層を光透過性基板の
背面側に配置することにより、表示面側には実質的に地
色層だけが配置されることになるので、地色層の表面を
凹凸の無いすっきりとしたフラットな表面にすることが
可能となるので好ましい。
【0033】第5に、上記第3又は第4記載の指示計器
において、前記地色層は、白色を基調として他色を混合
してなる明色系の色乃至白色に視認されるように配色さ
れた地色層であり、前記指標のうち、前記着色層が形成
されている窓部の指標は、赤色系および緑色系および黄
色系のうち少なくともいずれか1つの色に視認されるよ
うに前記着色層によって着色され、前記着色層が形成さ
れていない指標は、前記背面照明が消灯しているときに
は前記背面側の暗さで前記地色と対比的に暗い部分とし
て視認され前記背面照明が点灯しているときには該照明
の供給する光を透過して前記地色と対比的に明るい部分
として視認される指標であることを特徴としている。
【0034】即ち、上記第3又は第4記載における着色
層が配設される指標は、警告や注意を促す意図を以て着
色されることから、そのような目的に合致した色として
赤色や黄色のような警戒色が好適に用いられる。しかし
てそのような警戒色は通常、明度および彩度が高く鮮や
かな赤色や黄色であるが、そのような色の塗料やインキ
は一般に被覆性が弱い。従って、従来の技術ではそのよ
うな着色層が形成された窓部(つまり指標)の輪郭部分
に遮光層の額縁状の張り出し部分が透けて見えるなどの
不都合が生じることが多かった。そこでそのような不都
合を上記第3記載や第4記載の技術を好適に用いて解消
することができる。
【0035】なお上記の赤色系や黄色系以外に緑色につ
いても、数字や記号など各種の指標の表示色として人間
の眼にとって視認性が良好な色である等の特質から好適
に多用されているが、この緑色の場合も、上記の赤色や
黄色と同様に一般に彩度が高い鮮やかな緑色が用いられ
ることが多いので、被覆性が弱い。従って、このような
緑色の着色層を用いる指示計器においても本発明の技術
を好適に用いることができる。
【0036】第6に、上記第1〜第5のいずれかに記載
の指示計器において、前記地色層は、前記反射光を前記
明色系乃至白色に着色する一方、前記照明光を透過して
前記明色系乃至白色に着色する半透明性の地色層であ
り、前記遮光層は、少なくとも前記窓部の輪郭内側に部
分的に露出する部分は平面的に連続したベタ状のパター
ンに形成されている一方、該部分の他は前記地色層を透
過する光の平面的な分布を調節するアミ点状のパターン
に形成されている遮光層であることを特徴としている。
【0037】即ち、この第6記載の指示計器において
は、反射光で明色系に見える地色層は背面からの照明光
を透過するように半透明な層として形成されている。そ
して遮光層は、指標を形成する窓部の付近だけはいわゆ
るベタのパターンで額縁状に背面からの照明光を遮光し
ているが、その他の部分では、いわゆるアミ点のような
パターンに形成されており、そのパターンで覆われてい
ない部分(いわゆる白抜きの部分)では光が遮光されず
に前記の地色層を透過する。そしてさらには、背面から
供給される照明光が文字板の全面にわたって均一な光量
で分布するように透過光の平面的な分布を調節するため
に、前記のアミ点状のパターンはそのアミ点の平面的粗
密分布が調節されて形成されている。
【0038】従って、この第6記載の技術によれば、遮
光層は単に窓部の額縁状の遮光を行うだけでなく、地色
層を半透明な材質で形成して文字板自体を透過光方式に
した場合に、その文字板の透過光分布を遮光層のアミ点
状のパターンによって均一化するという機能をも遮光層
に併せもたせることができる。
【0039】第7に、上記第1乃至5いずれかに記載の
指示計器において、前記地色層は、前記反射光を前記明
色系乃至白色に着色する一方、前記照明光を透過して前
記明色系乃至白色に着色する半透明性の地色層であり、
前記遮光層は、少なくとも前記窓部の輪郭内側に部分的
に露出する部分は平面的に連続したベタ状のパターンに
形成されている一方、該部分の他は複数のドット状のパ
ターンが前記文字板に平面的に分布するように形成され
ており、該ドット状のパターンの分布による前記文字板
における明暗の視覚的濃度の平面的変化が前記表示面側
でグラデーションとして視認されることを特徴としてい
る。
【0040】即ち、この第7記載の技術によれば、遮光
層は単に窓部の額縁状の遮光を行うだけでなく、地色層
を半透明な材質で形成して文字板自体を透過光方式にし
た場合にその文字板の透過光分布を遮光層のドット状の
パターンによって調節して、表示面側にて視認されるグ
ラデーションを表示するという機能をも、遮光層に併せ
もたせることができる。なお、この場合のグラデーショ
ンは、ドット状のパターンが配設されている部分が照明
光を遮光して暗点となるような方式のグラデーションで
ある。
【0041】第8に、上記第1乃至5いずれかに記載の
指示計器において、前記地色層は、前記反射光を前記明
色系乃至白色に着色する一方、前記照明光を透過して前
記明色系乃至白色に着色する半透明性の地色層であり、
前記遮光層は、少なくとも前記窓部の輪郭内側に部分的
に露出する部分は平面的に連続したベタ状のパターンに
形成されている一方、該部分の他は複数のドット状の抜
きパターンが前記文字板中に分布するように形成されて
おり、前記抜きパターン部分では前記照明光を透過して
該透過した光の分布による明暗の視覚的濃度の平面的変
化が前記表示面側でグラデーションとして視認されるこ
とを特徴としている。
【0042】即ち、この第8記載の遮光層により形成さ
れるグラデーションは、前記第7記載のものとは逆に、
ドット状の抜きパターンが配設されている部分が照明光
を透過して明点となるような方式のグラデーションであ
る。第9に、上記第1乃至8いずれかに記載の指示計器
において、前記光透過性基板は、前記反射光を暗色系の
色に着色する一方、前記照明光を透過させる透明乃至半
透明の光透過性基板であって、前記照明が消灯している
ときには前記窓部で反射する光を前記暗色系の色に着色
して該色で前記指標を表示する一方、前記照明が点灯し
ているときには前記窓部で前記照明光を透過させて前記
指標を明るい部分として表示することを特徴としてい
る。
【0043】即ち、この第9記載の指示計器において
は、光透過性基板は、反射光で見たときのいわゆる表面
色が例えばスモークグレーのような暗色系の色に見える
着色基板であって、これを上記各記載の指示計器に用い
ることにより、各指標の窓部のうち着色層が配設されて
おらず直接に光透過性基板が表示面側に露出している窓
部(つまり着色されていない指標)は、反射光で観察さ
れる際には光透過性基板自体の表面色のスモークグレー
のような暗色系の色に視認される一方、照明が点灯して
いるときには前記の窓部で照明光が透過して、この部分
が明るい部分として視認されるようにすることができ
る。
【0044】このように、光透過性基板として表面色が
例えばスモークグレーのような暗色系の色に見える着色
基板等を用いることにより、反射光で観察される際の指
標の表示色を、上記第1〜第8記載のようなほぼ透明な
光透過性基板を用いた場合よりもさらに積極的に黒色や
それに近い暗色系として表示することができる。
【0045】表面色が殆ど無色の透明な光透過性基板を
用いた場合には、反射光で視認される際に指標はその文
字板の背面の暗さ等により暗い部分として視認されてい
た。つまり文字板の背面の暗さがその文字板の指標の表
面色を実質的に決定していたことになる。このような疑
似的な着色でも実用上は構わないが、光透過性基板自体
をスモークグレーなどに着色された基板とすることによ
り、さらに積極的にその指標の表面色(つまり反射光で
見たときの色)を微妙な色に調節することができるので
好ましい。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る指示計器の実
施形態を図面に基づいて詳細に説明する。 (実施形態1)この指示計器は、図1に示すように、指
針101と、前記指針101の指示に対応する指標10
0として目盛102および数字103および文字104
が表示面側で視認されるように配設された文字板105
とを有する指示計器で、以下の各実施形態では自動車の
いわゆるタコメータに本発明の技術を適用した場合につ
いて述べる。
【0047】上記のような指示計器において、まずその
指標100の特に目盛102のうち赤色等に着色されて
いない目盛102の部分は、図2に示すように、前記文
字板105の基板として用いられる透明なアクリル板か
らなる光透過性基板201と、前記光透過性基板201
の前記表示面側を覆うように形成され、前記表示面側で
の反射光202によって明色系の色調として視認される
地色層203であってこの地色層203の下層部を露出
させるように窓部204を開いて前記指標100が形成
されている地色層203と、前記指標100を形成する
前記窓部204の輪郭205の内側に部分的に露出し該
露出している部分206では前記表示面側での反射光2
02は吸収して反射させない又は暗色系に着色するよう
に、前記窓部204よりも小さな内窓部207が開かれ
ている一方、前記内窓部207の他は背面側から供給さ
れる照明光208を遮光するように、前記光透過性基板
201の前記表示面側とは反対の背面側に形成された遮
光層209と、前記文字板105の前記背面側に配設さ
れて、点灯時にはその背面側から前記文字板105に前
記照明光208を供給し、この照明光208のうち前記
窓部204を透過する透過光210によって、前記指標
100を前記地色層203の地色の部分とは対比的に明
るい部分として表示する背面照明(図示省略)とを備え
ている。
【0048】即ち、本発明によれば、まず第1に、遮光
層209が光透過性基板201の背面側に形成されてい
るので、その遮光層209の厚さ(つまり窓部204に
おけるその遮光層209のエッジ部分による段差)は、
表示面側の地色層203に対して全く影響を与えること
がない。従って、少なくともその膜厚の段差分は表示面
側の地色層203の凹凸を解消することができる。
【0049】しかも、被覆性の弱い白色のような明色系
の地色層203の直下には、従来は特に目立って透けて
見えていた黒色系あるいは暗色系(つまり遮光のために
光を吸収する色)の遮光層209は、本発明においては
形成されておらず、その代りに光透過性基板201の表
面が存在している。そしてその光透過性基板201は一
般に、薄板ガラスあるいは透明アクリル板のような透明
度が高く硬度も高い材質で形成されているので、表示面
側から地色層203を透過して来た光の大半はこの光透
過性基板201の表示面側の表面で反射されて、再び地
色層203を透過して表示面側へと戻る。従って、その
光透過性基板201の背面側(つまり裏面側)に配置さ
れている暗色系の遮光層209は表示面側では実質的に
ほとんど透けて見えることが無くなる。その結果、地色
層203は反射光202で視認される際には、その本来
の純度の高い明色系の地色のみとして視認されることに
なる。しかもそれ故に、従来のような被覆性を向上する
ために地色層203を厚く形成する必要も無くなるの
で、従来の地色層203の膜厚の厚さに起因した全ての
問題を解消することができる。
【0050】さらには、本発明によれば、遮光層203
は光透過性基板201の背面側に配置されているので、
光透過性基板201の背面側から表示面側の地色層20
3までの間には、少なくとも光透過性基板201の厚さ
ぶんの距離が在る。この距離つまり光透過性基板201
の厚さは地色層203の厚さと比較しても数倍も大きい
ものなので、背面側の遮光層209に開けられた内窓部
207から入射して光透過性基板201を通って表示面
側へと進む照明光208の透過光210は、この光透過
性基板201に対する入射および出射の際に程良い角度
で回折するので、内窓部207を通過した透過光210
は光透過性基板201の厚さの距離を進む間に指標を形
成している窓部204とほぼ同じ大きさにまでその外形
が広がった後に表示面側に出射される。従って、その指
標つまり地色層203の窓部204が背面照明点灯時に
視認される大きさは、反射光202で視認される場合の
大きさ(つまり地色層203の窓部204そのものの外
形寸法の大きさ)と殆ど同じ大きさで視認されることに
なる。よって照明点灯時と消灯時とでの違和感を解消す
ることができる。
【0051】しかも、前記の透過光210の回折は、光
学的な平面的均一性の高い光透過性基板201で起こる
ものなのであるから回折の方向性には乱れが殆ど生じな
い。従って、表示面側の地色層203の窓部204を通
って視認される透過光210は、遮光層209の内窓部
207の直線的な輪郭の通りにすっきりとした輪郭を持
った形状に視認される。よって、本発明によれば、指標
100の輪郭がぼけて視認されることを解消しつつ、し
かもその指標100の外形寸法は透過光210で見る際
にも反射光202で見る際にも殆ど同じ寸法に視認され
るようになり、好ましい表示特性を達成することができ
る。
【0052】ここで、地色層203は、白色を基調とし
て他色を混合してなる明色系の色に視認されるように配
色された地色層203であり、前記指標100のうち後
述するレッドゾーン部分以外の部分については、前記背
面照明が消灯しているときには前記背面側の暗さによっ
て暗い部分として視認され、前記背面照明が点灯してい
るときには該照明の供給する照明光208を前記窓部2
04で透過して、明るい部分として視認される。そのよ
うな地色層203の色つまり文字板の地色としては、白
色あるいは白色を基調として他色を混合してなる明色系
の色、本実施形態では特に白色としたが、この他にもア
イボリーホワイトや明灰白色など種々の白色系の地色の
文字板を有する指示計器において本発明を好適に用いる
ことが可能である。即ち、そのような明色系の塗料やイ
ンキを用いる場合には、特に本発明が解決課題としてい
る問題が生じる可能性が高いので、本発明の技術を好適
に用いることができる。
【0053】次に、いわゆるレッドゾーンとして赤色で
着色される目盛102´の部分については、図3に示す
ように、前記光透過性基板201と前記地色層203と
の間の層に、前記照明光208を透過させる際にはその
照明光208を着色する一方、前記反射光202を反射
させる際にはその反射光202を着色する着色層211
をさらに具備している。
【0054】本実施形態のような自動車のタコメータの
場合などでは、そのエンジン回転数の上限を警告するた
めに、例えば過回転領域である6000回転〜8000
回転の部分の目盛102´は、赤色あるいは黄色等に着
色して表示する場合が多い。このような赤色等の着色を
行う着色層211を、その目盛102´を形成する窓部
204に配設する場合にも、遮光層209を光透過性基
板201の背面側に配置するという本発明の技術を好適
に用いることができる。
【0055】即ち、本発明によれば、警戒色である赤色
などの鮮やかな色のため被覆性の弱い着色層211の直
下には、上記第1記載の場合と同様に、従来の透けて見
えて特に目立っていた黒色系あるいは暗色系(つまり遮
光のために光を吸収する色)の遮光層209は形成され
ておらず、その代りに光透過性基板201の表面が存在
していることになる。従って、第1記載の地色層203
の場合と同様に、この着色層211が形成され目盛10
2´の部分においても、光透過性基板201の背面側に
配置されている暗色系の遮光層209は実質的にほとん
ど透けて見えることが無くなる。
【0056】その結果、指標100の一つである目盛1
02´を形成する窓部204から露出して見える着色層
211は、反射光202で視認される際に遮光層209
の額縁状の張り出し部分206の黒色が透けて見えるこ
とが無くなり、本来の純度の高い赤色のみとして視認さ
れるようになる。
【0057】しかもこのとき、地色層209の場合と同
様にこの着色層211においても、透過光210は、背
面照明から供給され遮光層209に開けられた内窓部2
07から入射して光透過性基板201を通り表示面側へ
と進むうちに、光透過性基板201に対する入射および
出射の際に程良い角度で回折し、その透過光210の領
域の外形が目盛102´を形成している窓部204とほ
ぼ同じ大きさにまで広がった後に表示面側に出射され
る。従って、目盛102´が着色層211で着色される
場合でも、その目盛102´の輪郭がぼけて視認される
ことを解消しつつ、しかもその目盛102´の外形寸法
は透過光210で見る際にも反射光202で見る際にも
殆ど同じ寸法に視認されるようになり、好ましい表示特
性を達成することができる。
【0058】しかも、着色層211は被覆性について考
慮する必要が無くなり、透過光210を警戒色の赤色と
して着色できる程度の膜厚に形成すればよいだけなの
で、従来よりも格段に薄く形成することができ、従来の
着色層211等の厚さに起因した問題をその根底から解
決することができる。さらには、膜厚が薄くても良いと
いうことは光透過率を高く保つことができるということ
であるから、照明光208を高効率で用いることができ
るという利点がある。即ち、従来よりも弱い照明光でも
効果的に利用することもできる。
【0059】なお、前記の着色層211の色としては、
赤色系および緑色系および黄色系のいずれかの色が好適
である。そしてこの着色層211が形成されていない指
標100については、前記背面照明が消灯しているとき
には前記背面側の暗さで前記地色と対比的に暗い部分と
して視認され、前記背面照明が点灯しているときには該
照明の供給する照明光208を透過して、前記地色層2
03の部分の色(影の暗さ)と対比的に明るい部分とし
て視認される。
【0060】上記着色層211が配設される目盛102
´をはじめとした指標100は、警告や注意を促す意図
を以て着色されることから、そのような目的に合致した
色として赤色や黄色のような警戒色が好適に用いられ
る。しかしてそのような警戒色は通常、明度および彩度
が高く鮮やかな赤色や黄色であり、そのような色の塗料
やインキは一般に被覆性が弱い。従って、従来の技術で
はそのような着色層211が形成された窓部(つまり指
標)204の輪郭部分に遮光層209の額縁状の張り出
し部分206が透けて見えるなどの不都合が生じること
が多かった。従って、そのような不都合を上記のような
本発明の技術を好適に用いて解消することができる。即
ち、赤色や黄色の着色層211を用いる指示計器におい
ても、本発明を好適に用いることができる。
【0061】なお、着色層211の色としては、上記の
色以外にも緑色系の色も好適である。例えば指標100
のうち文字104などは、緑色系の色を用いて表示され
ることが多い。これは、人間の眼にとって緑色系の色は
視認性が良好な色である等の特質から、その緑色系の色
が好適に多用されているからであるが、この緑色の場合
も上記の赤色や黄色と同様に彩度が高い鮮やかな緑色で
ある場合が多く、一般に被覆性が弱い。従って、このよ
うな緑色の着色層211においても、本発明の技術を好
適に用いることができる。
【0062】上記の赤色系や黄色系の色の基準として
は、ここではJIS色名に準拠するものとし、赤色系と
してはJIS色名で赤、黄赤(橙)が該当し、黄色系と
してはJIS色名で黄、黄緑が該当し、緑色系としては
JIS色名で緑、青緑が該当するものとする。これらの
色を着色層211の色として好適に用いることができ
る。そしてその他の色(例えば青紫色など)について
は、一般に暗色系で目立たないので警戒色を表示するた
めの着色層211の色としては相応しくなく、しかも彩
度・明度共に低い色で一般に被覆性も高く、本発明の技
術をさほど必要としない傾向にある。よって、本発明に
係る指示計器における着色層211の色としては上記の
ような明度・彩度共に高く、鮮やかな、赤色系や黄色系
や緑色系が特に好適である。
【0063】また、上記の地色層203は、明色系の色
調として視認される地色であるが、この明色系とは、こ
こでは印刷や塗装等の分野で一般に用いられているマン
セル表色系におけるマンセル・バリュー(明度;V)に
基づいて、V=0〜V=5を暗色系とし、V=6〜V=
10を明色系とする基準に従って定めるものとした。即
ち、本発明に係る地色層の明色系の色、という色の定義
としては、マンセル・バリュー;V=6〜10のものが
それに好適に該当するものとした。マンセルのカラー・
ツリーにおいて各色相いずれにおいてもマンセル・バリ
ューがV=6〜V=10である色は明るい色として視認
されると実際上しても良いので、本発明に係る地色層の
明色系の色は、そのようなV=6〜V=10の色が好適
である。そしてその中でも特に白色系の色としては、マ
ンセル・バリューがV=7〜10の間いずれかの色であ
れば、色相はいずれであっても、概ね白色系の色として
視認可能である。よって本発明に係る指示計器において
は白色系の色としては、マンセル・バリューがV=7〜
10の各色相の色が好適である。
【0064】なお、上記では透過光210が光透過性基
板201で回折して窓部204とほぼ同じ大きさに拡が
る場合について述べたが、照明光208の波長や光透過
性基板201の材質等の組み合わせによっては、上記の
ような必要十分な回折が生じない場合もある。そこでそ
のような場合には、遮光層209の張り出している部分
206の大きさを上記よりも小さくして内窓部207の
大きさを窓部204の大きさに近い大きさに高精度にパ
ターンを制御して形成しても良い。本発明によれば遮光
層209は光透過性基板201の背面側に形成されるの
で、従来のような地色層203との重ね合わせによる凹
凸等に起因した不都合が全く生じることが無く、このよ
うな遮光層209のパターン形成を高精度に制御するこ
とができるからである。
【0065】(実施形態2)上記第1の実施形態の指示
計器では、着色層211が光透過性基板201の表示面
側に形成されていたが、この第2の実施形態においては
図4に示すように、着色層211は光透過性基板201
の背面側に、少なくとも前記窓部204の領域を覆うよ
うに配設されていることが特徴である。なお図4におい
ては、前記の図1〜3と同様の部位については同じ符号
を付して示している。
【0066】このように着色層211を光透過性基板2
01の背面側に配置することにより、表示面側には実質
的に地色層203だけが配置されることになるので、最
も目立つ表示面側の地色層203の表面を、凹凸の無い
すっきりとしたフラットな表面にすることが可能となる
ので好ましい。
【0067】(実施形態3)この第3の実施形態におい
ては、上記第2の実施形態の指示計器において、地色層
203´は、反射光202を明色系乃至白色に着色する
一方、照明光208を透過して前記明色系乃至白色に着
色する半透明性の地色層203´であり、遮光層209
は少なくとも前記窓部204の輪郭205の内側に部分
的に露出する部分206は平面的に連続したベタ状のパ
ターン303に形成されている一方、その部分の他つま
り指標100が形成されている文字板105の周辺部よ
りも内側の地色部分や、窓部204の内側の領域など
は、前記地色層203´を透過する光の平面的な分布を
調節するアミ点状のパターン301が形成されている遮
光層203´であることを特徴としている。これを図5
に示す。なお、図5および本実施形態の説明中において
は説明の簡潔化のために、前記の実施形態2の説明及び
図1〜3と同様の部位は同じ符号を付して示している。
【0068】この第3の実施形態の指示計器において
は、反射光202で明色系に見える地色層203´は、
背面からの照明光208を透過するように半透明な層と
して形成されている。そして遮光層209は、指標10
0を形成する窓部204等の付近の部分206を含んで
その付近の領域は、いわゆる一面ベタ状のパターン30
3で額縁状に背面からの照明光208を遮光している
が、その他の部分ではいわゆるアミ点のようなパターン
301に形成されており、その遮光層209のパターン
301で覆われていない部分(いわゆる白抜きの部分)
302では照明光208が遮光されずに前記の地色層2
03´を透過して、着色された透過光210´となる。
このような構造に形成されており、しかも、背面から供
給される照明光208が文字板105のほぼ全面にわた
って均一な光量で分布するように透過光210の平面的
な分布を調節するために、前記のアミ点状のパターン3
01はそのアミ点の平面的粗密分布が調節されて形成さ
れている。
【0069】従って、この実施形態3に示した技術によ
れば、遮光層209は単に窓部204の額縁状の遮光を
行うだけでなく、地色層203´を半透明な材質で形成
して文字板105自体を透過光方式にした場合にその文
字板105の透過光分布を均一化するという機能をも併
せもたせることができる。
【0070】(実施形態4)この第4の実施形態の指示
計器の構造の概要を図6に示す。なお図6および本実施
形態の説明中においては、説明の簡潔化のために、前記
の実施形態3等の説明及び図5等と同様の部位は同じ符
号を付して示している。
【0071】地色層203´は、反射光202を明色系
乃至白色に着色する一方、照明光208を透過して前記
明色系乃至白色に着色する半透明性の地色層203´で
あり、前記遮光層209は、少なくとも前記窓部204
の輪郭205の内側に部分的に露出する部分206を含
んで窓部204の周辺の領域は、平面的に連続したベタ
状のパターン303に形成されている一方、この部分の
他は複数のドット状のパターン401が文字板105に
平面的に分布するように形成されており、そのドット状
のパターン401の分布による前記文字板105におけ
る明暗の視覚的濃度の平面的変化が、表示面側でグラデ
ーションとして視認されることを特徴としている。
【0072】即ち、この技術によれば、遮光層209は
単に窓部204の額縁状の遮光を行うだけでなく、地色
層203´を半透明な材質で形成して文字板105自体
を透過光方式にした場合にその文字板105の透過光2
10´の分布を調節して、表示面側にて視認されるグラ
デーションを表示するという機能をも併せもたせること
ができる。なお、この場合のグラデーションは、ドット
状のパターン401が配設されている部分が照明光20
8を遮光して暗点となり、このパターン401が配設さ
れていない部分402は照明光208を透過して地色層
203´で白色系の光に着色され、その着色された透過
光210´が明表示として視認されるような方式のグラ
デーションである。
【0073】(実施形態5)上記の第4の実施形態にお
けるグラデーションは、ドット状のパターン401が配
設されている部分が照明光208を遮光して暗点とな
り、このパターン401が配設されていない部分402
は照明光208を透過して地色層203´で白色系の光
に着色され、その着色された透過光210´が明表示と
して視認されるような方式のグラデーションだったが、
グラデーションの方式としてはこれのみには限定されな
い。
【0074】この第5の実施形態で図7に示すように、
上記第4の実施形態とは逆に、遮光層209は複数のド
ット状の抜きパターン501が前記文字板105に分布
するように形成されており、この抜きパターン501の
部分では前記照明光208を透過する一方、遮光層20
9がパターンとして存在している部分502では照明光
208を遮光して、前記の透過した光つまり透過光21
0´の分布による明暗の視覚的濃度の文字板105中に
おける平面的変化が前記表示面側でグラデーションとし
て視認されるような方式のグラデーションを形成するこ
ともできる。
【0075】即ち、第4の実施形態ではグラデーション
はドット状のパターン401の平面的分布によってグラ
デーションが形成されていたが、本実施形態において
は、抜きパターン501の平面的分布によってグラデー
ションが形成される。なお、図7および本実施形態の説
明中においては、説明の簡潔化のために、前記の実施形
態4等の説明及び図6等と同様の部位は同じ符号を付し
て示している。
【0076】(実施形態6)上記各実施形態においては
いずれも、光透過性基板201はガラス板や透明アクリ
ル板のような無色の透明基板を用いる場合について述べ
たが、この光透過性基板201は、反射光202を暗色
系の色に着色する一方、照明光208を透過させる透明
〜半透明の基板であって、照明が消灯しているときには
窓部204で反射する光を前記暗色系の色に着色し、こ
の色で前記の各指標100を表示する一方、前記照明が
点灯しているときには前記窓部204で照明光208を
透過させて前記の各指標100を明るい部分として表示
するようにしても良い。
【0077】即ち、光透過性基板201は、反射光20
2で見たときのいわゆる表面色が例えばスモークグレー
のような暗色系の色に見える着色基板であって、これを
上記各実施形態に述べたような構造の指示計器の文字板
105に用いることにより、各指標100のうち着色層
211が配設されておらず、地色層203の窓部204
のうち直接に光透過性基板201が表示面側に露出して
いる窓部204つまり着色されていない指標100は、
反射光202で観察される際にはこの光透過性基板20
1自体の表面色のスモークグレーのような暗色系の色に
視認される一方、照明が点灯しているときには前記の窓
部204で照明光208が透過して、この部分つまり指
標100の部分が明るい部分として視認されるようにす
ることができる。
【0078】このように、光透過性基板201として表
面色が例えばスモークグレーのような暗色系の色に見え
る着色基板等を用いることにより、反射光202で観察
される際の指標100の表示色を、上記のようなほぼ無
色透明な光透過性基板201を用いた場合よりも、さら
に積極的に黒色やそれに近い暗色系として表示すること
ができる。
【0079】表面色が殆ど無色透明な上記の実施形態1
〜5に示したような光透過性基板201を用いた場合に
は、反射光202で視認される際に指標100はその文
字板105の背面の暗さ等により暗い部分として視認さ
れていた。つまり文字板105の背面の暗さがその文字
板105の指標100の表面色を実質的に決定していた
ことになる。このような疑似的な着色でも実用上は構わ
ないが、さらに積極的にその指標100の表面色(つま
り反射光で見たときの色)を微妙な色に調節したい場合
などには、このような光透過性基板201自体がスモー
クグレーなどに着色されている基板を用いれば良い。
【0080】なお、このような着色された光透過性基板
201としては、暗色系の着色剤を混入する実質的着色
あるいは表面に顔料等を付着する表面着色などによって
着色された、ガラス板やアクリル板等を好適に用いるこ
とができる。
【0081】
【発明の効果】以上、詳細な説明で明示したように、本
発明によれば、着色層や地色層の膜厚を厚くすること無
く、反射光で視認される際でも透過光で視認される際で
もほぼ同じ大きさに視認される、高品質な表示性能の文
字板を備えた指示計器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る指示計器の主要部の平面的構成の
概要を示す図である。
【図2】第1の実施形態の指示計器における、特に無色
の目盛102の部分の構造の概要を示す図である。
【図3】第1の実施形態の指示計器における、特に着色
された目盛102´の部分の構造の概要を示す図であ
る。
【図4】第2の実施形態の指示計器における、特に着色
された目盛102´の部分の構造の概要を示す図であ
る。
【図5】第3の実施形態の指示計器の主要部の構造の概
要を示す図である。
【図6】第4の実施形態の指示計器の主要部の構造の概
要を示す図である。
【図7】第5の実施形態の指示計器の主要部の構造の概
要を示す図である。
【図8】従来の指示計器の主要部の構造の概要を示す図
である。
【図9】従来の指示計器の主要部の構造の概要を示す図
である。
【図10】従来の指示計器の主要部の構造の概要を示す
図である。
【符号の説明】
100…指標、101…指針、102…目盛、103…
数字、104…文字、105…文字板、201…光透過
性基板、203…地色層、204…窓部、205…窓部
の輪郭、206…露出している部分、207…内窓部、
208…照明光、209…遮光層、210…透過光、2
11…着色層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指針と、前記指針の指示に対応する指標
    として目盛りおよび数字および文字のうち少なくともい
    ずれかが表示面側で視認されるように配設された文字板
    とを有する指示計器において、 前記文字板の基板として用いられる透明乃至半透明の光
    透過性基板と、 前記光透過性基板の前記表示面側を覆うように形成さ
    れ、前記表示面側での反射光によって明色系の色調とし
    て視認される地色層であって、該地色層の下層を露出さ
    せるように窓部を開いて前記指標を形成してなる地色層
    と、 前記指標を形成する前記窓部の輪郭内側に部分的に露出
    し該露出している部分では前記表示面側での反射光を暗
    色系に着色するように、前記窓部よりも小さな内窓部が
    開かれている一方、前記内窓部の他は前記文字板の背面
    側から供給される照明光を遮光するように、前記光透過
    性基板の前記背面側に形成された遮光層と、 前記文字板の背面側に配設されて、点灯時には該背面側
    から前記文字板に前記照明光を供給し、該照明光のうち
    前記窓部を透過する光によって、前記指標を前記地色層
    の地色の部分とは対比的に明るい部分として表示する背
    面照明とを具備することを特徴とする指示計器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の指示計器において、 前記地色層は、白色を基調として他色を混合してなる明
    色系の色乃至白色に視認されるように配色された地色層
    であり、 前記指標は、前記背面照明が消灯しているときには前記
    背面側の暗さによって暗い部分として視認され、前記背
    面照明が点灯しているときには該照明の供給する光を透
    過して明るい部分として視認される指標であることを特
    徴とする指示計器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の指示計器におい
    て、 前記指標の窓部の少なくとも1つの窓部は、前記光透過
    性基板と前記地色層との間の層に、前記照明光を透過さ
    せる際には該照明光を着色する一方、前記反射光の反射
    の際には該反射光を着色する着色層を、さらに具備する
    ことを特徴とする指示計器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の指示計器において、 前記着色層は、前記光透過性基板の背面側に、少なくと
    も前記窓部の領域を覆うように配設されていることを特
    徴とする指示計器。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の指示計器におい
    て、 前記地色層は、白色を基調として他色を混合してなる明
    色系の色乃至白色に視認されるように配色された地色層
    であり、 前記指標のうち前記着色層が形成されている窓部の指標
    は、赤色系および緑色系および黄色系のうち少なくとも
    いずれか1つの色に視認されるように、前記着色層によ
    って着色され、前記着色層が形成されていない指標は、
    前記背面照明が消灯しているときには前記背面側の暗さ
    で前記地色と対比的に暗い部分として視認され前記背面
    照明が点灯しているときには該照明の供給する光を透過
    して前記地色と対比的に明るい部分として視認されるこ
    とを特徴とする指示計器。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5いずれかに記載の指示計
    器において、 前記地色層は、前記反射光を前記明色系乃至白色に着色
    する一方、前記照明光を透過して前記明色系乃至白色に
    着色する半透明性の地色層であり、 前記遮光層は、少なくとも前記窓部の輪郭内側に部分的
    に露出する部分は平面的に連続したベタ状のパターンに
    形成されている一方、該部分の他は前記地色層を透過す
    る光の平面的な分布を調節するアミ点状のパターンに形
    成されている遮光層であることを特徴とする指示計器。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5いずれかに記載の指示計
    器において、 前記地色層は、前記反射光を前記明色系乃至白色に着色
    する一方、前記照明光を透過して前記明色系乃至白色に
    着色する半透明性の地色層であり、 前記遮光層は、少なくとも前記窓部の輪郭内側に部分的
    に露出する部分は平面的に連続したベタ状のパターンに
    形成されている一方、該部分の他は複数のドット状のパ
    ターンが前記文字板に平面的に分布するように形成され
    ており、該ドット状のパターンの分布による前記文字板
    における明暗の視覚的濃度の平面的変化が前記表示面側
    でグラデーションとして視認されることを特徴とする指
    示計器。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至5いずれかに記載の指示計
    器において、 前記地色層は、前記反射光を前記明色系乃至白色に着色
    する一方、前記照明光を透過して前記明色系乃至白色に
    着色する半透明性の地色層であり、 前記遮光層は、少なくとも前記窓部の輪郭内側に部分的
    に露出する部分は平面的に連続したベタ状のパターンに
    形成されている一方、該部分の他は複数のドット状の抜
    きパターンが前記文字板中に分布するように形成されて
    おり、前記抜きパターン部分では前記照明光を透過して
    該透過した光の分布による明暗の視覚的濃度の平面的変
    化が前記表示面側でグラデーションとして視認されるこ
    とを特徴とする指示計器。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8いずれかに記載の指示計
    器において、 前記光透過性基板は、前記反射光を暗色系の色に着色す
    る一方、前記照明光を透過させる透明乃至半透明の光透
    過性基板であって、前記照明が消灯しているときには前
    記窓部で反射する光を前記暗色系の色に着色して該色で
    前記指標を表示する一方、前記照明が点灯しているとき
    には前記窓部で前記照明光を透過させて前記指標を明る
    い部分として表示することを特徴とする指示計器。
JP24854197A 1997-09-12 1997-09-12 指示計器 Withdrawn JPH1183550A (ja)

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