JPH1182416A - 油圧作業機の油圧回路装置 - Google Patents

油圧作業機の油圧回路装置

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JPH1182416A
JPH1182416A JP24110897A JP24110897A JPH1182416A JP H1182416 A JPH1182416 A JP H1182416A JP 24110897 A JP24110897 A JP 24110897A JP 24110897 A JP24110897 A JP 24110897A JP H1182416 A JPH1182416 A JP H1182416A
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玄六 杉山
Kazunori Nakamura
和則 中村
Hiroji Ishikawa
広二 石川
Tsuyoshi Nakamura
剛志 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シャトル弁で検出した最高圧力に基づく制御信
号圧力により作動する操作器を備えた油圧回路装置にお
いて、高圧系と低圧系を分離することにより回路構成を
簡素化し、製作コストを低減すると共に、組立性を良く
する。 【解決手段】シャトルブロック50を設け、このシャト
ルブロック50内にシャトル弁61〜75を配置、接続
し、このシャトルブロック内でパイロット操作装置38
〜43により生成された操作信号圧力のうちの所定の操
作信号圧力群の最高圧力を選択し、制御信号圧力を生成
し、走行連通弁25、旋回ブレーキシリンダ26、油圧
ポンプ1a,1bのレギュレータ28a,28b等の操
作器に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベル等の油
圧作業機の油圧回路装置に係わり、特に、複数のパイロ
ット操作装置により生成された操作信号圧力のうちの所
定のものの最高圧力をシャトル弁で検出し、この最高圧
力を制御信号圧力として油圧ポンプのレギュレータ等の
操作器を作動させる油圧作業機の油圧回路装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複数のパイロット操作装置により生成さ
れた操作信号圧力のうちの所定のものの最高圧力をシャ
トル弁で検出し、これを制御信号圧力として操作器を作
動させる油圧回路装置の一例として、特許第25348
97号公報や特開平3−144024号公報に記載のも
のがある。
【0003】図9に特許第2534897号公報に記載
の油圧回路装置を示す。この油圧回路装置は、制御信号
圧力により作動する操作器として油圧ポンプの傾転を制
御するレギュレータを備えたものである。
【0004】即ち、図9において、可変容量形の油圧ポ
ンプ102から吐出された圧油は流量制御弁106,1
07,108を介してそれぞれのアクチュエータ11
0,111,112に給排される。アクチュエータ11
0,111,112に対してはそれぞれパイロット操作
装置114,115,116が設けられ、これらパイロ
ット操作装置はパイロット弁(減圧弁)を内蔵し、操作
レバーの操作方向と操作量に応じてパイロットポンプ1
04の圧力から操作信号圧力を生成し、それぞれの流量
制御弁106,107,108に作用させる。また、こ
れらパイロット操作装置114,115,116の操作
信号圧力のうちの最高圧力がシャトル弁118,11
9,120,121,122により検出され、この最高
圧力は制御信号圧力として油圧ポンプ102のレギュレ
ータ103に伝えられ、レギュレータ103を作動させ
ることにより油圧ポンプ102の傾転、即ち吐出容量を
制御する。
【0005】また、特開平3−144024号公報に記
載の油圧回路装置は、制御信号圧力により作動する操作
器として2つの油圧ポンプの合流・分流回路切換弁を備
え、操作信号圧力群の最高圧力を制御信号圧力として抽
出する手段としてシャトル弁ブロックとパイロット切換
弁ブロックの2つの弁ブロックとを備えている。シャト
ル弁ブロックでは、複数のパイロット操作装置で生成さ
れた操作圧力信号のうちの複数の操作圧力信号群のそれ
ぞれの最高圧力を検出し、それらの最高圧力がパイロッ
ト切換弁ブロックに導かれる。パイロット切換弁ブロッ
クでは、更にこのブロック内のシャトル弁とパイロット
切換弁によりシャトル弁ブロックで選択された最高圧力
の1つを抽出し、この最高圧力を制御信号圧力として合
流・分流回路切換弁に導き、合流・分流回路切換弁を切
り換えるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の油
圧回路装置では、多数のシャトル弁を用いてパイロット
操作装置で生成された操作信号圧力のうちの所定の操作
信号圧力群の最高圧力を検出し、これを制御信号圧力と
して油圧ポンプのレギュレータ等の操作器を作動してい
る。ところで、このような油圧回路装置の実際の組み立
てに際しては、シャトル弁の配置位置が問題となる。
【0007】特許第2534897号公報に記載の油圧
回路装置では、図面上はシャトル弁118,119,1
20,121,122をパイロット操作装置114,1
15,116の近くに配置し、配管で接続した構成とな
っている。しかし、実際に多数のシャトル弁をこのよう
に配置、構成した場合、シャトル弁や配管の設置に広い
スペースが必要となるだけでなく配管の引き回しが複雑
となり、特に操作器が複数ある場合は配管が交錯する。
このため、スペース面、コスト面、組立性の観点から実
機では搭載し難い。また、配管が長くなるため、圧損が
発生し、操作器の作動に応答遅れが生じる可能性もあ
る。
【0008】そこで、上記のようなシャトル弁を組み込
む場合、通常は、流量制御弁106,107,108の
弁ブロックを利用し、シャトル弁をこの弁ブロック内に
組み込む方法が採用される。
【0009】しかし、流量制御弁106,107,10
8が扱う油圧は最高圧力が350Kg/cm2以上にも
達する高圧であり、そのため流量制御弁の弁ブロックは
そのような高圧にも十分耐えれる高強度材料で作られ
る。これに対し、シャトル弁が扱う圧力はパイロット圧
力であるため、せいぜい50〜60Kg/cm2程度の
低圧である。従って、このような弁ブロックにシャトル
弁を組み込むと、シャトル弁が扱う油圧は低圧であるに
も係わらず、高圧用の材料でできた弁ブロックを大形化
せざるを得ず、極めて高価なものとなる。
【0010】特開平3−144024号公報に記載の油
圧回路装置では、流量制御弁の弁ブロックとは別にシャ
トル弁ブロックとパイロット切換弁ブロックとを設けて
いるので、上記のような問題はほとんど生じない。しか
し、この従来技術では、シャトル弁ブロックとパイロッ
ト切換弁ブロックの2つのブロックを設け、これら弁ブ
ロックのそれぞれにシャトル弁を組み込んで操作信号圧
力から制御信号圧力を作る構成であるため、2つのブロ
ックとこれらをつなげる配管が必要となり、広い設置ス
ペースが必要となると共に配管の引き回しが複雑とな
り、組立性が悪くなる。また、2つのブロックをつなげ
る配管が必要となるため圧損が発生し、操作器(合流・
分流回路切換弁)の作動に応答遅れが生じる可能性があ
る。即ち、図9に示した従来技術の課題を解決できなく
なる。
【0011】更に、上記従来技術はいずれも、パイロッ
ト操作装置で生成した操作信号圧力で流量制御弁と操作
器の両方を操作するため、操作信号圧力の伝達管路長が
長くなり、この長い伝達管路の容量に対し信号圧力とし
ての流量が不足し、この点でも操作器の作動に応答遅れ
が生じる可能性があった。また、この場合は、流量制御
弁の切り換えにも応答遅れが生じる可能性がある。
【0012】本発明の第1の目的は、シャトル弁で検出
した最高圧力に基づく制御信号圧力により作動する操作
器を備えた油圧回路装置において、高圧系と低圧系を分
離することにより回路構成を簡素化し、製作コストを低
減すると共に、組立性に優れた油圧作業機の油圧回路装
置を提供することである。
【0013】本発明の第2の目的は、シャトル弁で検出
した最高圧力に基づく制御信号圧力により作動する操作
器を備えた油圧回路装置において、制御信号圧力の伝達
時の圧損を少なくし、応答良く操作器を作動することの
できる油圧作業機の油圧回路装置を提供することであ
る。
【0014】本発明の第3の目的は、シャトル弁で検出
した最高圧力に基づく制御信号圧力により作動する操作
器を備えた油圧回路装置において、操作信号圧力の伝達
管路長を長くせずに制御信号圧力を生成でき、流量制御
弁と操作器の両方を応答良く作動することのできる油圧
作業機の油圧回路装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1)上記第1及び第2の目的を達成するために、本発
明は、少なくとも1つの油圧ポンプと、複数のアクチュ
エータと、前記油圧ポンプから吐出された圧油を前記複
数のアクチュエータにそれぞれ給排する複数の流量制御
弁と、パイロット油圧源と、このパイロット油圧源の圧
力から操作信号圧力を生成し対応する流量制御弁を切り
換え操作する複数のパイロット操作装置と、これら複数
のパイロット操作装置により生成された操作信号圧力の
うちの所定の操作信号圧力群の最高圧力を選択する複数
のシャトル弁とを有し、これらシャトル弁によって選択
された最高圧力に基づき制御信号圧力を生成し、前記油
圧ポンプ、アクチュエータ、流量制御弁のいずれかに関
して設けられた少なくとも1つの操作器を作動させる油
圧作業機の油圧回路装置において、前記最高圧力を選択
する複数のシャトル弁の全てを1つのシャトルブロック
に内蔵させ、このシャトルブロック内で前記制御信号圧
力を生成し、前記操作器に出力するものとする。
【0016】このように複数のシャトル弁をシャトルブ
ロックに内蔵させ、このシャトルブロック内で制御信号
圧力を生成し出力することにより、シャトル弁の低圧系
が流量制御弁の高圧系から完全に分離され、高強度材料
で作られる流量制御弁の弁ブロックは小型にできると共
に、シャトル弁の弁ブロックであるシャトルブロック本
体は安価な材料で製作でき、全体として製作コストの低
減が可能となる。
【0017】また、シャトル弁の全てを1つのシャトル
ブロックに内蔵させることによりシャトル弁間の配管が
不要となり、回路構成が簡素化できる。このため、油圧
回路装置の組立性が良くなると共に、信号圧力伝達時の
圧損を最小にでき、操作器を応答良く作動させることが
できる。
【0018】(2)また、上記第3の目的を達成するた
めに、本発明は、上記(1)において、前記複数のシャ
トル弁によって選択された最高圧力を基に作動し、前記
パイロット油圧源の圧力から前記制御信号圧力を生成す
る油圧切換弁を更に備え、この油圧切換弁を更に前記シ
ャトルブロックに内蔵させたものである。
【0019】このようにシャトル弁で選択した最高圧力
でシャトルブロックに内蔵した油圧切換弁を作動させて
パイロット油圧源の圧力から制御信号圧力を生成するこ
とにより、シャトル弁で選択した最高圧力としての操作
信号圧力は、操作器に対してはシャトルブロック内の限
られた通路で使用されるだけであり、シャトル弁で最高
圧力として選択された操作信号圧力の伝達管路長はそれ
ほど長くならず、対応する流量制御弁を応答良く切り換
えることができる。一方、操作器に対しては、油圧切換
弁によりパイロット油圧源の圧力から制御信号圧力が生
成されるため、制御信号圧力の流量も十分に確保でき、
操作器を応答良く作動させることができる。
【0020】(3)更に、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、少なくとも1つの油圧ポンプ
と、複数のアクチュエータと、前記油圧ポンプから吐出
された圧油を前記複数のアクチュエータにそれぞれ給排
する複数の流量制御弁と、パイロット油圧源と、このパ
イロット油圧源の圧力から操作信号圧力を生成し対応す
る流量制御弁を切り換え操作する複数のパイロット操作
装置と、これら複数のパイロット操作装置により生成さ
れた操作信号圧力のうちの複数の操作信号圧力群のそれ
ぞれの最高圧力を選択する複数のシャトル弁とを有し、
これらシャトル弁によって選択された複数の操作信号圧
力群の最高圧力に基づき複数の制御信号圧力を生成し、
前記油圧ポンプ、アクチュエータ、流量制御弁のいずれ
かに関して設けられた複数の操作器を作動させる油圧作
業機の油圧回路装置において、前記複数の操作信号圧力
群のそれぞれの最高圧力を選択する複数のシャトル弁の
全てを1つのシャトルブロックに内蔵させ、このシャト
ルブロック内で前記複数の制御信号圧力を生成し、前記
複数の操作器にそれぞれ出力するものとする。
【0021】このように最高圧力を選択すべき操作信号
圧力群が複数個ある場合でも、複数のシャトル弁の全て
を1つのシャトルブロックに内蔵させ、このシャトルブ
ロック内で制御信号圧力を生成し出力することにより、
上記(1)で述べたようにシャトル弁の低圧系が流量制
御弁の高圧系から分離され、製作コストを低減できると
共に、回路構成が簡素化できるため、油圧回路装置の組
立性が良くなり、かつ操作器を応答良く作動させること
ができる。
【0022】(4)また、上記第3の目的を達成するた
めに、本発明は、上記(3)において、前記複数の操作
信号圧力群の少なくとも1つに関して、その最高圧力を
基に作動し、前記パイロット油圧源の圧力から対応する
制御信号圧力を生成する油圧切換弁を更に備え、この複
数の油圧切換弁を更に前記シャトルブロックに内蔵させ
たものである。
【0023】これにより上記(2)で述べたように、流
量制御弁と操作器を応答良く作動させることができる。
【0024】(5)また、上記(3)において、例え
ば、前記複数のアクチュエータは油圧ショベルの上部旋
回体を回転駆動する旋回モータを含み、前記複数の操作
器は前記旋回モータを制動する旋回ブレーキ装置を含
み、前記シャトルブロックは、前記複数の制御信号圧力
の1つを前記旋回ブレーキ装置に出力してこの旋回ブレ
ーキ装置を非作動位置に切り換え、前記旋回モータに対
するブレーキを解除する。
【0025】これにより操作器として旋回ブレーキ装置
を採用した場合に、上記(3)で述べたように、製作コ
ストを低減できると共に、油圧回路装置の組立性が良く
なり、かつ旋回ブレーキ装置を応答良く作動させること
ができる。
【0026】(6)また、上記(3)において、例え
ば、前記油圧ポンプは少なくとも2つあり、前記複数の
アクチュエータは油圧ショベルの下部走行体を走行駆動
する左右の走行モータを含み、前記複数の操作器は、前
記左右の走行モータを前記2つの油圧ポンプにそれぞれ
単独で接続する遮断位置と、前記左右の走行モータを前
記2つの油圧ポンプの一方に並列に接続する連通位置と
に切り換え可能な走行連通弁を含み、前記シャトルブロ
ックは、前記複数の制御信号圧力の1つを前記走行連通
弁に出力してこの走行連通弁を連通位置に切り換え、前
記一方の油圧ポンプから吐出された圧油を前記左右の走
行モータに流入させる。
【0027】これにより操作器として走行連通弁を採用
した場合に、上記(3)で述べたように、製作コストを
低減できると共に、油圧回路装置の組立性が良くなり、
かつ走行連通弁を応答良く作動させることができる。
【0028】(7)更に、上記(3)において、例え
ば、前記油圧ポンプは可変容量型の油圧ポンプであり、
前記複数の操作器は前記油圧ポンプの容量を制御するレ
ギュレータを含み、前記シャトルブロックは、前記複数
の制御信号圧力の1つを前記レギュレータに出力してこ
のレギュレータを作動し、前記油圧ポンプの容量を制御
する。
【0029】これにより操作器として油圧ポンプのレギ
ュレータを採用した場合に、上記(3)で述べたよう
に、製作コストを低減できると共に、油圧回路装置の組
立性が良くなり、かつレギュレータを応答良く作動させ
ることができる。
【0030】(8)また、上記(3)において、好まし
くは、前記複数のパイロット操作装置は、走行右前進及
び右後進の信号圧力を選択的に生成する1対のパイロッ
ト弁を備えた走行右操作装置と、走行左前進及び左後進
の信号圧力を選択的に生成する1対のパイロット弁を備
えた走行左操作装置と、バケットクラウド及びバケット
ダンプの信号圧力を選択的に生成する1対のパイロット
弁を備えたバケット操作装置と、ブーム上げ及びブーム
下げの信号圧力を選択的に生成する1対のパイロット弁
を備えたブーム操作装置と、アームクラウド及びアーム
ダンプの信号圧力を選択的に生成する1対のパイロット
弁を備えたアーム操作装置と、旋回右及び旋回左の信号
圧力を選択的に生成する1対のパイロット弁を備えた旋
回操作装置とを含み、前記シャトルブロックは、前記複
数のシャトル弁として、前記走行右操作装置の1対のパ
イロット弁からの信号圧力の高圧側を選択する第1シャ
トル弁と、前記走行左操作装置の1対のパイロット弁か
らの信号圧力の高圧側を選択する第2シャトル弁と、前
記バケット操作装置の1対のパイロット弁からの信号圧
力の高圧側を選択する第3シャトル弁と、前記ブーム操
作装置の1対のパイロット弁からの信号圧力の高圧側を
選択する第4シャトル弁と、前記アーム操作装置の1対
のパイロット弁からの信号圧力の高圧側を選択する第5
シャトル弁と、前記旋回操作装置の1対のパイロット弁
からの信号圧力の高圧側を選択する第6シャトル弁と、
前記第4シャトル弁と第5シャトル弁のそれぞれで選択
した信号圧力の高圧側を選択する第7シャトル弁と、前
記第3シャトル弁と第7シャトル弁のそれぞれで選択し
た信号圧力の高圧側を選択する第8シャトル弁と、前記
第7シャトル弁と第6シャトル弁のそれぞれで選択した
信号圧力の高圧側を選択する第9シャトル弁と、前記第
1シャトル弁と第8シャトル弁のそれぞれで選択した信
号圧力の高圧側を選択し前記複数の操作信号圧力群の最
高圧力の1つとする第10シャトル弁と、前記第2シャ
トル弁と第9シャトル弁のそれぞれで選択した信号圧力
の高圧側を選択し前記複数の操作信号圧力群の最高圧力
の他の1つとする第11シャトル弁と、前記第8シャト
ル弁と第9シャトル弁のそれぞれで選択した信号圧力の
高圧側を選択し前記複数の操作信号圧力群の最高圧力の
更に他の1つとする第12シャトル弁を内蔵し、前記第
10シャトル弁で選択された最高圧力により前記複数の
制御信号圧力の1つとして第1のポンプ制御信号を生成
し、前記第11シャトル弁で選択された最高圧力により
前記複数の制御信号圧力の他の1つとして第2のポンプ
制御信号を生成し、前記第12シャトル弁で選択された
最高圧力により前記複数の制御信号圧力の更に他の1つ
としてフロント操作信号を生成する。
【0031】このように複数のシャトル弁を階層的に接
続することにより、操作パイロット装置が走行右操作装
置、走行左操作装置、バケット操作装置、ブーム操作装
置、アーム操作装置、旋回操作装置を備える場合、最小
のシャトル弁数でこれら操作装置により生成された操作
信号圧力から第1のポンプ制御信号としての制御信号圧
力、第2のポンプ制御信号としての制御信号圧力、フロ
ント操作信号としての制御信号圧力が得られる。
【0032】(9)上記(8)において、好ましくは、
前記シャトルブロックは、前記複数のシャトル弁とし
て、前記第1シャトル弁と第2シャトル弁のそれぞれで
選択した信号圧力の高圧側を選択し前記複数の操作信号
圧力群の最高圧力の更に他の1つとする第13シャトル
弁を更に内蔵し、この第13シャトル弁で選択された最
高圧力をにより前記複数の制御信号圧力の更に他の1つ
として走行操作信号を生成する。
【0033】これにより上記(8)で述べたように、最
小のシャトル弁数で第1のポンプ制御信号としての制御
信号圧力、第2のポンプ制御信号としての制御信号圧
力、フロント操作信号としての制御信号圧力が得られる
と共に、更に走行操作信号としての制御信号圧力も得ら
れる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。以下の実施形態は、油圧作業機として
油圧ショベルに本発明を適用した場合のものである。
【0035】まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図
5により説明する。
【0036】図1において、本実施形態の油圧回路装置
は、主油圧ポンプ1a,1bと、パイロットポンプ2
と、これらポンプ1a,1b,2を回転駆動するエンジ
ン3と、主油圧ポンプ1a,1bに接続された弁装置4
とを備えている。弁装置4は流量制御弁5〜8と流量制
御弁9〜13の2つの弁グループを有し、流量制御弁5
〜8は主油圧ポンプ1aの吐出路14aにつながるセン
タバイパスライン15a上に位置し、流量制御弁9〜1
3は主油圧ポンプ1bの吐出路14bにつながるセンタ
バイパスライン15b上に位置している。
【0037】主油圧ポンプ1a,1bは斜板式の可変容
量ポンプであり、これら油圧ポンプには斜板の傾転、即
ちポンプ容量(押しのけ容積)を制御するレギュレータ
28a,28bが設けられている。
【0038】パイロットポンプ2の吐出路30にはパイ
ロットポンプ2の吐出圧力を一定圧に保持するパイロッ
トリリーフ弁31が接続され、パイロットポンプ2とパ
イロットリリーフ弁31でパイロット油圧源を構成して
いる。
【0039】弁装置4の流量制御弁5〜8及び9〜13
はパイロット操作装置35,36,37からの操作信号
圧力により切り換え操作される。パイロット操作装置3
5,36,37はパイロットポンプ2の吐出圧力(一定
圧)を元圧にしてそれぞれの操作信号圧力を生成する。
【0040】パイロット操作装置35,36,37によ
り生成された操作信号圧力はシャトルブロック50に一
旦導入され、このシャトルブロック50を介して図2に
示すように流量制御弁5〜8及び9〜13に与えられ
る。また、シャトルブロック50では、パイロット操作
装置35,36,37からの操作信号圧力に基づいてフ
ロント操作信号Xf、走行操作信号Xt(図5参照)、
ポンプ制御信号Xp1,Xp2が生成され、フロント操
作信号Xf、ポンプ制御信号Xp1,Xp2は制御信号
圧力としてそれぞれ信号管路51,52,53を介して
走行連通弁25(後述)、旋回ブレーキシリンダ26
(後述)、ポンプレギュレータ28a,28bに出力さ
れる。
【0041】更に、シャトルブロック50には走行操作
信号Xtを検出する圧力センサ54が設けられ、信号管
路51にはフロント操作信号Xrを検出する圧力センサ
55が設けられ、これら圧力センサ54,55からの信
号はコントローラ56に入力される。コントローラ56
は、圧力センサ54,55からの信号とエンジン回転数
設定ダイヤル57及びアートアイドルスイッチ58から
の信号に基づきエンジン回転数指令信号を生成し、エン
ジン3のガバナ3aに出力し、エンジン3の回転数を制
御する。
【0042】弁装置4の詳細を図2に示す。流量制御弁
5〜8及び流量制御弁9〜13はセンタバイパスタイプ
であり、主油圧ポンプ1a,1bから吐出された圧油は
これらの流量制御弁によりアクチュエータ16〜21の
対応するものに供給される。アクチュエータ16は走行
右用の油圧モータ(右走行モータ)、アクチュエータ1
7はバケット用の油圧シリンダ(バケットシリンダ)、
アクチュエータ18は旋回用の油圧モータ(旋回モー
タ)、アクチュエータ19はアーム用の油圧シリンダ
(アームシリンダ)、アクチュエータ20はブーム用の
油圧シリンダ(ブームシリンダ)、アクチュエータ21
は走行左用の油圧モータ(左走行モータ)であり、流量
制御弁5は走行右用、流量制御弁6はバケット用、流量
制御弁7は第1ブーム用、流量制御弁8は第2アーム
用、流量制御弁9は旋回用、流量制御弁10は第1アー
ム用、流量制御弁11は第2ブーム用、流量制御弁12
は予備用、流量制御弁13は走行左用である。即ち、ブ
ームシリンダ20に対しては2つの流量制御弁7,11
が設けられ、アームシリンダ19に対しても2つの流量
制御弁8,10が設けられ、ブームシリンダ20とアー
ムシリンダ19には、それぞれ、2つの油圧ポンプ1
a,1bからの圧油が合流して供給される。
【0043】走行右用の流量制御弁5は流量制御弁6〜
8の上流側にタンデムに接続(優先接続)され、流量制
御弁6,7,8はバイパスライン22により並列に接続
されている。走行左用の流量制御弁13に対しては流量
制御弁9〜12が上流側にタンデムに接続(優先接続)
され、流量制御弁9〜12はバイパスライン23により
並列に接続されている。
【0044】走行右用の流量制御弁5の入力ポートと走
行左用の流量制御弁13の入力ポートは連通ライン24
を介して接続され、連通ライン24には上述した走行連
通弁25が設けられている。この走行連通弁25は遮断
位置と連通位置とに切り換え可能であり、シャトルブロ
ック50からフロント操作信号Xf(制御信号圧力)が
受圧部25aに与えられていないときは図示の遮断位置
にあり、この遮断位置では左右の走行モータ16,21
はそれぞれ主油圧ポンプ1a,1bに単独で接続され、
フロント操作信号Xf(制御信号圧力)が受圧部25a
に与えられると連通位置に切り換えられ、この連通位置
では左右の走行モータ16,21は主油圧ポンプ1aに
並列に接続される。
【0045】旋回モータ18の出力軸には上述したブレ
ーキシリンダ26が設けられている。このブレーキシリ
ンダ26は、シャトルブロック50からフロント操作信
号Xf(制御信号圧力)が与えられていないときは作動
状態にあり、旋回モータ18にブレーキをかけ、フロン
ト操作信号Xf(制御信号圧力)が与えられると非作動
位置に切り換えられ、旋回モータ18に対するブレーキ
を解除する。
【0046】図3に本発明の油圧回路装置が搭載される
油圧ショベルの外観を示す。油圧ショベルは下部走行体
100と、上部旋回体101と、作業フロント102と
を有している。下部走行体100には左右の走行モータ
16,21が配置され、この走行モータ16,21によ
りクローラ100aが回転駆動され、前方又は後方に走
行する。上部旋回体101には旋回モータ18が搭載さ
れ、この旋回モータ18により上部旋回体101が下部
走行体100に対して右方向又は左方向に旋回される。
作業フロント102はブーム103、アーム104、バ
ケット105からなり、ブーム103はブームシリンダ
19により上下動され、アーム104はアームシリンダ
19によりダンプ側(開く側)又はクラウド側(掻き込
む側)に操作され、バケット105はバケットシリンダ
17によりダンプ側(開く側)又はクラウド側(掻き込
む側)に操作される。
【0047】パイロット操作装置35,36,37の詳
細を図4に示す。
【0048】パイロット操作装置35は、走行右用のパ
イロット操作装置38及び走行左用のパイロット操作装
置39からなり、それぞれ、1対のパイロット弁(減圧
弁)38a,38b及び39a,39bと操作ペダル3
8c,39cとを有し、操作ペダル38cを前後方向に
操作するとその操作方向に応じてパイロット弁38a,
38bのいずれか一方が作動し、操作量に応じた操作信
号圧力Af又はArが生成され、操作ペダル39cを前
後方向に操作するとその操作方向に応じてパイロット弁
39a,39bのいずれか一方が作動し、操作量に応じ
た操作信号圧力Bf又はBrが生成される。操作信号圧
力Afは走行右前進用であり、操作信号圧力Arは走行
右後進用であり、操作信号圧力Bfは走行左前進用であ
り、操作信号圧力Brは走行左後進用である。
【0049】パイロット操作装置36は、バケット用の
パイロット操作装置40及びブーム用のパイロット操作
装置41からなり、それぞれ、1対のパイロット弁(減
圧弁)40a,40b及び41a,41bと共通の操作
レバー40cとを有し、操作レバー40cを左右方向に
操作するとその操作方向に応じてパイロット弁40a,
40bのいずれか一方が作動し、操作量に応じた操作信
号圧力Cc又はCdが生成され、操作レバー40cを前
後方向に操作するとその操作方向に応じてパイロット弁
41a,41bのいずれか一方が作動し、操作量に応じ
た操作信号圧力Du又はDdが生成される。操作信号圧
力Ccはバケットクラウド用であり、操作信号圧力Cd
はバケットダンプ用であり、操作信号圧力Duはブーム
上げ用であり、操作信号圧力Ddはブーム下げ用であ
る。
【0050】パイロット操作装置37は、アーム用のパ
イロット操作装置42及び旋回用のパイロット操作装置
43からなり、それぞれ、1対のパイロット弁(減圧
弁)42a,42b及び43a,43bと共通の操作レ
バー42cとを有し、操作レバー42cを左右方向に操
作するとその操作方向に応じてパイロット弁42a,4
2bのいずれか一方が作動し、操作量に応じた操作信号
圧力Ec又はEdが生成され、操作レバー42cを前後
方向に操作するとその操作方向に応じてパイロット弁4
3a,43bのいずれか一方が作動し、操作量に応じた
操作信号圧力Fr,Flが生成される。操作信号圧力E
cはアームクラウド用であり、操作信号圧力Edはアー
ムダンプ用であり、操作信号圧力Frは旋回右用であ
り、操作信号圧力Flは旋回左用である。
【0051】シャトルブロック50の詳細を図5に示
す。
【0052】図5において、シャトルブロック50は、
ブロック本体60と、このブロック本体60に内蔵され
たシャトル弁61〜75を備えている。
【0053】シャトル弁61〜67はシャトル弁群の最
上段に配置され、シャトル弁61は走行右前進の操作信
号圧力Afと走行右後進の操作信号圧力Arの高圧側を
選択し、シャトル弁62は走行左前進の操作信号圧力B
fと走行左後進の操作信号圧力Brの高圧側を選択し、
シャトル弁63はバケットクラウドの操作信号圧力Cc
とバケットダンプの操作信号圧力Cdの高圧側を選択
し、シャトル弁64はブーム上げの操作信号圧力Duと
ブーム下げの操作信号圧力Ddの高圧側を選択し、シャ
トル弁65はアームクラウドの操作信号圧力Ecとアー
ムダンプの操作信号圧力Edの高圧側を選択し、シャト
ル弁66は旋回右の操作信号圧力Frと旋回左の操作信
号圧力Flの高圧側を選択し、シャトル弁67は、予備
のアクチュエータが予備の流量制御弁12に接続された
場合に設けられる予備のパイロット操作装置の1対のパ
イロット弁からの操作信号圧力の高圧側を選択する。
【0054】シャトル弁68〜70はシャトル弁群の2
段目に配置され、シャトル弁68は最上段のシャトル弁
61とシャトル弁62のそれぞれで選択した操作信号圧
力の高圧側を選択し、シャトル弁69は最上段のシャト
ル弁64とシャトル弁65のそれぞれで選択した操作信
号圧力の高圧側を選択し、シャトル弁70は最上段のシ
ャトル弁66とシャトル弁67のそれぞれで選択した操
作信号圧力の高圧側を選択する。
【0055】シャトル弁71,72はシャトル弁群の3
段目に配置され、シャトル弁71は最上段のシャトル弁
63と2段目のシャトル弁69のそれぞれで選択した操
作信号圧力の高圧側を選択し、シャトル弁72は2段目
のシャトル弁69とシャトル弁70のそれぞれで選択し
た操作信号圧力の高圧側を選択する。
【0056】シャトル弁73,74はシャトル弁群の4
段目に配置され、シャトル弁73は最上段のシャトル弁
61と3段目のシャトル弁71のそれぞれで選択した操
作信号圧力の高圧側を選択し、シャトル弁74は3段目
のシャトル弁71とシャトル弁72のそれぞれで選択し
た操作信号圧力の高圧側を選択する。
【0057】シャトル弁75は最下段(5段目)に配置
され、最上段のシャトル弁62と3段目のシャトル弁7
2のそれぞれで選択した操作信号圧力の高圧側を選択す
る。
【0058】シャトル弁68で選択された操作信号圧力
は走行操作信号Xt(制御信号圧力)として圧力センサ
54に検出され、シャトル弁74で選択された操作信号
圧力はフロント操作信号Xf(制御信号圧力)として走
行連通弁25、旋回ブレーキシリンダ26に出力される
と共に、圧力センサ55に検出される。また、シャトル
弁73で選択された操作信号圧力はポンプ制御信号Xp
1(制御信号圧力)として主油圧ポンプ1aのレギュレ
ータ28aに出力され、シャトル弁75で選択された操
作信号圧力はポンプ制御信号Xp2(制御信号圧力)と
して主油圧ポンプ1bのレギュレータ28bに出力され
る。
【0059】以上のようにシャトル弁61〜75を最上
段から5段目まで階層的に配置、接続することにより、
走行右用のパイロット操作装置38、走行左用のパイロ
ット操作装置39、バケット用のパイロット操作装置4
0、ブーム用のパイロット操作装置41、アーム用のパ
イロット操作装置42、旋回用のパイロット操作装置4
3の操作信号圧力から制御信号圧力として走行操作信号
Xt、フロント操作信号Xf、ポンプ制御信号Xp1,
Xp2を生成するとき、シャトル弁61〜75の数を最
少にできる。
【0060】以上のように構成した本実施形態において
は、走行右用のパイロット操作装置38、バケット用の
パイロット操作装置40、ブーム用のパイロット操作装
置41、アーム用のパイロット操作装置42の少なくと
も1つが操作されると、対応する操作信号圧力が流量制
御弁5〜8の対応するものに与えられると共に、操作信
号圧力が1つの場合はその操作信号圧力が、操作信号圧
力が複数ある場合にはその操作信号圧力のうちの最高圧
力がシャトル弁61,63,64,65,69,71,
73により選択され、ポンプ制御信号Xp1として主油
圧ポンプ1aのレギュレータ28aに出力される。レギ
ュレータ28aはポンプ制御信号Xp1の圧力が上昇す
るに従って主油圧ポンプ1aの傾転を増大させる特性を
有しており、ポンプ制御信号Xp1が与えられるとそれ
に応じて主油圧ポンプ1aの吐出流量を増大させる。こ
れにより操作信号圧力に対応する流量制御弁が切り換え
られると共に、主油圧ポンプ1aからは操作信号圧力
(パイロット操作装置の操作量)に応じた流量の圧油が
吐出され、アクチュエータ16,17,19,20の対
応するものに供給され、これらアクチュエータが駆動さ
れる。
【0061】走行左用のパイロット操作装置39、ブー
ム用のパイロット操作装置41、アーム用のパイロット
操作装置42、旋回用のパイロット操作装置43の少な
くとも1つが操作されると、対応する操作信号圧力が流
量制御弁9,10,11,13の対応するものに与えら
れると共に、操作信号圧力が1つの場合はその操作信号
圧力が、操作信号圧力が複数ある場合にはその操作信号
圧力のうちの最高圧力がシャトル弁62,64,65,
66,69,70,72,75により選択され、ポンプ
制御信号Xp2として主油圧ポンプ1bのレギュレータ
28bに出力される。レギュレータ28bもポンプ制御
信号Xp2の圧力が上昇するに従って主油圧ポンプ1b
の傾転を増大させる特性を有しており、ポンプ制御信号
Xp2が与えられるとそれに応じて主油圧ポンプ1bの
吐出流量を増大させる。これにより操作信号圧力に対応
する流量制御弁が切り換えられると共に、主油圧ポンプ
1bからは操作信号圧力(パイロット操作装置の操作
量)に応じた流量の圧油が吐出され、アクチュエータ1
8,19,20,21の対応するものに供給され、これ
らアクチュエータが駆動される。
【0062】バケット用のパイロット操作装置40、ブ
ーム用のパイロット操作装置41、アーム用のパイロッ
ト操作装置42、旋回用のパイロット操作装置43の少
なくとも1つが操作されると、対応する操作信号圧力が
流量制御弁6,7,8及び9,10,11の対応するも
のに与えられると共に、操作信号圧力が1つの場合はそ
の操作信号圧力が、操作信号圧力が複数ある場合にはそ
の操作信号圧力のうちの最高圧力がシャトル弁63,6
4,65,66,69,70,71,72,74により
選択され、フロント操作信号Xfとして旋回ブレーキシ
リンダ26に出力される。これによりアクチュエータ1
7,18,19,20の対応するものが上記のように駆
動されると共に、ブレーキシリンダ26の制動が解除さ
れる。このため旋回用のパイロット操作装置43が操作
されたときには旋回モータ18の旋回が可能になると共
に、バケット用のパイロット操作装置40、ブーム用の
パイロット操作装置41、アーム用のパイロット操作装
置42のいずれかが操作されたときは、作業フロント1
02の操作反力で旋回台に旋回力が作用したとしても、
旋回モータ18のブレーキが解除されているので、旋回
モータ18と旋回リングとの間に設けられた図示しない
減速機に負荷がかかることが防止される。
【0063】また、走行右用のパイロット操作装置3
8、走行左用のパイロット操作装置39を操作したとき
に、走行・フロント複合操作を意図して、更にバケット
用のパイロット操作装置40、ブーム用のパイロット操
作装置41、アーム用のパイロット操作装置42、旋回
用のパイロット操作装置43の少なくとも1つを操作し
たときは、それぞれの操作信号圧力が流量制御弁5,1
3及び流量制御弁6,7,8及び9,10,11の対応
するものに与えられると共に、バケット用のパイロット
操作装置40、ブーム用のパイロット操作装置41、ア
ーム用のパイロット操作装置42、旋回用のパイロット
操作装置43からの操作信号圧力のうちの最高圧力がシ
ャトル弁63,64,65,66,69,70,71,
72,74により選択され、フロント操作信号Xfとし
て走行連通弁25に出力される。これにより走行連通弁
25が図示の遮断位置から連通位置に切り換えられ、主
油圧ポンプ1aから吐出された圧油が流量制御弁5のみ
でなく流量制御弁13にも流入する。このため、流量制
御弁13の上流側の流量制御弁9,10,11が切り換
えられ、主油圧ポンプ1bから吐出された圧油がこれら
流量制御弁に優先的に供給されたとしても、主油圧ポン
プ1aからの圧油を走行モータ16,21の両方に供給
することができ、主油圧ポンプ1aを走行専用として走
行・フロント複合操作を行うことができる。
【0064】更に、全てのパイロット操作装置(走行右
用のパイロット操作装置38、走行左用のパイロット操
作装置39、バケット用のパイロット操作装置40、ブ
ーム用のパイロット操作装置41、アーム用のパイロッ
ト操作装置42、旋回用のパイロット操作装置43)の
少なくとも1つが操作されると、対応する操作信号圧力
が流量制御弁5〜11,13の対応するものに与えられ
ると共に、走行右用のパイロット操作装置38、走行左
用のパイロット操作装置39の少なくとも1つが操作さ
れた場合は、それらの操作信号圧力のうちの最高圧力が
シャトル弁61,62,68により選択され、走行操作
信号Xtとして圧力センサ54に検出され、バケット用
のパイロット操作装置40、ブーム用のパイロット操作
装置41、アーム用のパイロット操作装置42、旋回用
のパイロット操作装置43の少なくとも1つが操作され
た場合は、上記のようにそれらの操作信号圧力のうちの
最高圧力がフロント操作信号Xfとして出力され、圧力
センサ55により検出され、圧力センサ54,55から
の信号がコントローラ56に与えられる。
【0065】コントローラ56は、アートアイドルスイ
ッチ58がOFFのときはエンジン回転数設定ダイヤル
57からの信号に基づきエンジン回転数指令信号を生成
し、これをエンジン3のガバナ3aに出力することによ
り、エンジン3を回転数設定ダイヤル57で設定された
目標回転数になるように制御する。アートアイドルスイ
ッチ58がONのときは、上記のように走行操作信号X
t又はフロント操作信号Xfが圧力センサ54,55に
より検出されると、アートアイドルスイッチ58がOF
Fのときと同様に回転数設定ダイヤル57で設定された
目標回転数になるようエンジン3の回転数を制御する。
一方、アートアイドルスイッチ58がONで走行操作信
号Xt又はフロント操作信号Xfのいずれも圧力センサ
54,55により検出されないとき、即ち、いずれのパ
イロット操作装置も操作されていないときは、コントロ
ーラ56は回転数設定ダイヤル57の設定状態に係わら
ずエンジン回転数指令信号としてアイドル指令信号を出
力し、エンジン3の回転数を所定の低回転数になるよう
制御する。これにより、いずれのアクチュエータも操作
されない中立時にはエンジン3の回転数を自動で所定の
低回転数まで下げ、経済的な運転が可能となる。
【0066】以上のように本実施形態によれば、シャト
ルブロック50内で操作信号圧力を用いて必要な制御信
号圧力を生成し、主油圧ポンプ1a,1bのレギュレー
タ28a,28b、旋回ブレーキシリンダ26、走行連
通弁25、エンジン3のガバナ3a等の操作器を操作す
ることができる。
【0067】また、本実施形態によれば、シャトル弁6
1〜75をシャトルブロック50に内蔵させ、このシャ
トルブロック50内で制御信号圧力を生成し出力するた
め、シャトル弁の低圧系(パイロット系)が流量制御弁
5〜13の高圧系から完全に分離され、高強度材料で作
られる弁装置4の弁ブロックは小型にできると共に、シ
ャトル弁61〜75の弁ブロックであるシャトルブロッ
ク50のブロック本体60は安価な材料で製作でき、全
体として製作コストを低減することができる。
【0068】また、シャトル弁61〜75の全てを1つ
のシャトルブロック50に内蔵させたためシャトル弁間
の配管が不要となり、回路構成が簡素化できる。このた
め、油圧回路装置の組立性が良くなると共に、信号圧力
伝達時の圧損を最小にでき、操作器であるレギュレータ
28a,28b、旋回ブレーキシリンダ26、走行連通
弁25、エンジンガバナ3aを応答良く作動させること
ができる。
【0069】更に、本実施形態によれば、シャトルブロ
ック50内において、シャトル弁61〜75を最上段か
ら5段目まで階層的に配置、接続したので、走行右用の
パイロット操作装置38、走行左用のパイロット操作装
置39、バケット用のパイロット操作装置40、ブーム
用のパイロット操作装置41、アーム用のパイロット操
作装置42、旋回用のパイロット操作装置43の操作信
号圧力から制御信号圧力として走行操作信号Xt、フロ
ント操作信号Xf、ポンプ制御信号Xp1,Xp2を生
成するとき、シャトル弁61〜75の数を最少にでき
る。このため、シャトルブロック50をコンパクトにで
き、かつ製作コストも低減できる。
【0070】本発明の第2の実施形態を図6により説明
する。図中、図5に示す部材と同等のものには同じ符号
を付している。本実施形態は、シャトルブロック内にお
いて制御信号圧力の一部を油圧切換弁で生成するもので
ある。
【0071】即ち、図6において、シャトルブロック5
0Aは、ブロック本体60に内蔵されたシャトル弁61
〜75に加え、油圧切換弁80を備えている。シャトル
弁61〜75は第1の実施形態のものと同じである。
【0072】油圧切換弁80はシャトル弁74で選択さ
れた最高圧力が受圧部80に導かれ、その最高圧力を基
に作動し、パイロットポンプ2の圧力から制御信号圧力
を生成する弁である。この油圧切換弁80は、シャトル
弁74で選択された最高圧力がタンク圧のときは図示の
位置にあり、制御信号圧力をタンク圧に低下させ、シャ
トル弁74で選択された最高圧力がタンク圧以上になる
と図示の位置から切り換えられ、パイロットポンプ2の
圧力が制御信号圧力として出力され、旋回ブレーキシリ
ンダ26と走行連通弁25はこの制御信号圧力により作
動する。
【0073】このように構成した本実施形態では、シャ
トル弁74で選択した最高圧力としての操作信号圧力
は、操作器である旋回ブレーキシリンダ26と走行連通
弁25に対してはシャトルブロック50A内の限られた
通路で使用されるだけであり、シャトル弁74で最高圧
力として選択された操作信号圧力の伝達管路長はそれほ
ど長くならず、対応する流量制御弁を応答良く切り換え
ることができる。一方、操作器である旋回ブレーキシリ
ンダ26と走行連通弁25に対しては、油圧切換弁80
によりパイロット油圧源の圧力から制御信号圧力が生成
されるため、この制御信号圧力の流量も十分に確保で
き、旋回ブレーキシリンダ26及び走行連通弁25を応
答良く作動させることができる。
【0074】従って、本実施形態によれば、第1の実施
形態と同様な効果が得られると共に、旋回ブレーキシリ
ンダ26と走行連通弁25の切り換えが更に応答良く行
えるので、旋回ブレーキシリンダ26にあっては旋回ブ
レーキの解除速度が向上し、旋回モータ18等の始動前
に確実にブレーキを解除でき、走行連通弁25にあって
は走行開始前に確実に連通位置に切り換えられ、走行直
進性を向上させることができる。また、流量制御弁も応
答良く切り換えることができるので、油圧回路装置全体
のスムーズな操作性が得られる。
【0075】本発明の第3の実施形態を図7により説明
する。図中、図5に示す部材と同等のものには同じ符号
を付している。本実施形態も、シャトルブロック内にお
いて制御信号圧力の一部を油圧切換弁で生成するもので
ある。
【0076】即ち、図7において、シャトルブロック5
0Bは、ブロック本体60に内蔵されたシャトル弁61
〜75に加え、油圧切換弁81,82を備えている。シ
ャトル弁61〜75は第1の実施形態のものと同じであ
る。
【0077】油圧切換弁81はシャトル弁73で選択さ
れた最高圧力が受圧部81aに導かれ、その最高圧力を
基に作動し、パイロットポンプ2の圧力から制御信号圧
力を生成する比例減圧弁である。この油圧切換弁81
は、シャトル弁73で選択された最高圧力のレベルに応
じて作動し、パイロットポンプ2の圧力を当該最高圧力
のレベルに応じた制御信号圧力に減圧して出力し、主油
圧ポンプ1aのレギュレータ28aはこの制御信号圧力
により作動する。
【0078】油圧切換弁82はシャトル弁75で選択さ
れた最高圧力が受圧部82aに導かれ、その最高圧力を
基に作動し、パイロットポンプ2の圧力から制御信号圧
力を生成する比例減圧弁である。この油圧切換弁82
は、シャトル弁75で選択された最高圧力のレベルに応
じて作動し、パイロットポンプ2の圧力を当該最高圧力
のレベルに応じた制御信号圧力に減圧して出力し、主油
圧ポンプ1bのレギュレータ28bはこの制御信号圧力
により作動する。
【0079】このように構成した本実施形態にあって
も、シャトル弁73,75で選択した最高圧力としての
操作信号圧力は、操作器であるレギュレータ28a,2
8bに対してはシャトルブロック50B内の限られた通
路で使用されるだけであり、シャトル弁73,75で最
高圧力として選択された操作信号圧力の伝達管路長はそ
れほど長くならず、対応する流量制御弁を応答良く切り
換えることができる。一方、操作器であるレギュレータ
28a,28bに対しては、油圧切換弁81,82によ
りパイロット油圧源の圧力から制御信号圧力が生成され
るため、この制御信号圧力の流量も十分に確保でき、レ
ギュレータ28a,28bを応答良く作動させることが
できる。
【0080】従って、本実施形態によれば、第1の実施
形態と同様な効果が得られると共に、レギュレータ28
a,28bを応答良く作動できるので、操作パイロット
装置の操作に対して速やかに主油圧ポンプ1a,1bの
吐出流量を増減できる。また、流量制御弁も応答良く切
り換えることができるので、油圧回路装置全体のスムー
ズな操作性が得られる。
【0081】本発明の第4の実施形態を図8により説明
する。図中、図5〜図7に示す部材と同等のものには同
じ符号を付している。本実施形態は第2の実施形態と第
3の実施形態を組み合わせたものである。
【0082】即ち、図8において、シャトルブロック5
0Cは、ブロック本体60に内蔵されたシャトル弁61
〜75に加え、油圧切換弁80,81,82を備えてい
る。シャトル弁61〜75は第1の実施形態のものと同
じであり、油圧切換弁80は第2の実施形態のものと同
じであり、油圧切換弁81,82は第3の実施形態のも
のと同じである。
【0083】本実施形態によれば、第1の実施形態、第
2の実施形態、第3の実施形態の全ての効果が得られ
る。
【0084】なお、以上の実施形態では、操作器として
旋回ブレーキシリンダ、走行連通弁、ポンプレギュレー
タ、エンジンガバナについて説明したが、これ以外の操
作器であっても同様に本発明を適用し、同様の効果が得
られる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、シャトル弁で検出した
最高圧力に基づく制御信号圧力により作動する操作器を
備えた油圧回路装置において、高圧系と低圧系を分離す
ることにより回路構成を簡素化し、製作コストを低減す
ると共に、組立性を良くすることができる。また、制御
信号圧力の伝達時の圧損を少なくし、応答遅れなく操作
器を作動することができ、操作器のスムーズな操作性が
得られる。
【0086】また、本発明によれば、シャトル弁で検出
した最高圧力に基づく制御信号圧力により作動する操作
器を備えた油圧回路装置において、操作信号圧力の伝達
管路長をそれほど長くせずに制御信号圧力を生成でき、
流量制御弁と操作器の両方を応答遅れなく作動すること
ができ、油圧回路装置全体のスムーズな操作性が得られ
る。
【0087】また、本発明によれば、シャトルブロック
内に複数のシャトル弁を階層的に接続したので、最小の
シャトル弁数で必要な制御信号圧力が得られ、シャトル
ブロックのコンパクト化、低コスト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による油圧作業機の油
圧回路装置を示す油圧回路図である。
【図2】図1に示す油圧回路装置の弁装置の詳細を示す
図である。
【図3】図1に示すパイロット操作装置の詳細を示す図
である。
【図4】本発明が適用される油圧作業機の代表例である
油圧ショベルの外観を示す図である。
【図5】図1に示しシャトルブロックの詳細を示す図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施形態による油圧作業機の油
圧回路装置におけるシャトルブロックの詳細を示す図で
ある。
【図7】本発明の第3の実施形態による油圧作業機の油
圧回路装置におけるシャトルブロックの詳細を示す図で
ある。
【図8】本発明の第4の実施形態による油圧作業機の油
圧回路装置におけるシャトルブロックの詳細を示す図で
ある。
【図9】従来の油圧作業機の油圧回路装置を示す油圧回
路図である。
【符号の説明】
1a,1b 主油圧ポンプ 2 パイロットポンプ 3 原動機 3a ガバナ(操作器) 4 弁装置 5〜13 流量制御弁 16,21 走行モータ 18 旋回モータ 25 走行連通弁(操作器) 26 旋回ブレーキシリンダ(操作器) 28a,28b レギュレータ(操作器) 35〜37 パイロット操作装置 38〜43 パイロット操作装置 61〜75 シャトル弁 80,81,82 油圧切換弁
フロントページの続き (72)発明者 中村 和則 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 石川 広二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 中村 剛志 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1つの油圧ポンプと、複数のア
    クチュエータと、前記油圧ポンプから吐出された圧油を
    前記複数のアクチュエータにそれぞれ給排する複数の流
    量制御弁と、パイロット油圧源と、このパイロット油圧
    源の圧力から操作信号圧力を生成し対応する流量制御弁
    を切り換え操作する複数のパイロット操作装置と、これ
    ら複数のパイロット操作装置により生成された操作信号
    圧力のうちの所定の操作信号圧力群の最高圧力を選択す
    る複数のシャトル弁とを有し、これらシャトル弁によっ
    て選択された最高圧力に基づき制御信号圧力を生成し、
    前記油圧ポンプ、アクチュエータ、流量制御弁のいずれ
    かに関して設けられた少なくとも1つの操作器を作動さ
    せる油圧作業機の油圧回路装置において、 前記最高圧力を選択する複数のシャトル弁の全てを1つ
    のシャトルブロックに内蔵させ、このシャトルブロック
    内で前記制御信号圧力を生成し、前記操作器に出力する
    ことを特徴とする油圧作業機の油圧回路装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の油圧作業機の油圧回路装置
    において、前記複数のシャトル弁によって選択された最
    高圧力を基に作動し、前記パイロット油圧源の圧力から
    前記制御信号圧力を生成する油圧切換弁を更に備え、こ
    の油圧切換弁を更に前記シャトルブロックに内蔵させた
    ことを特徴とする油圧作業機の油圧回路装置。
  3. 【請求項3】少なくとも1つの油圧ポンプと、複数のア
    クチュエータと、前記油圧ポンプから吐出された圧油を
    前記複数のアクチュエータにそれぞれ給排する複数の流
    量制御弁と、パイロット油圧源と、このパイロット油圧
    源の圧力から操作信号圧力を生成し対応する流量制御弁
    を切り換え操作する複数のパイロット操作装置と、これ
    ら複数のパイロット操作装置により生成された操作信号
    圧力のうちの複数の操作信号圧力群のそれぞれの最高圧
    力を選択する複数のシャトル弁とを有し、これらシャト
    ル弁によって選択された複数の操作信号圧力群のそれぞ
    れの最高圧力に基づき複数の制御信号圧力を生成し、前
    記油圧ポンプ、アクチュエータ、流量制御弁のいずれか
    に関して設けられた複数の操作器を作動させる油圧作業
    機の油圧回路装置において、 前記複数の操作信号圧力群のそれぞれの最高圧力を選択
    する複数のシャトル弁の全てを1つのシャトルブロック
    に内蔵させ、このシャトルブロック内で前記複数の制御
    信号圧力を生成し、前記複数の操作器にそれぞれ出力す
    ることを特徴とする油圧作業機の油圧回路装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の油圧作業機の油圧回路装置
    において、前記複数の操作信号圧力群の少なくとも1つ
    に関して、その最高圧力を基に作動し、前記パイロット
    油圧源の圧力から対応する制御信号圧力を生成する油圧
    切換弁を更に備え、この油圧切換弁を更に前記シャトル
    ブロックに内蔵させたことを特徴とする油圧作業機の油
    圧回路装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の油圧作業機の油圧回路装置
    において、前記複数のアクチュエータは油圧ショベルの
    上部旋回体を回転駆動する旋回モータを含み、前記複数
    の操作器は前記旋回モータを制動する旋回ブレーキ装置
    を含み、前記シャトルブロックは、前記複数の制御信号
    圧力の1つを前記旋回ブレーキ装置に出力してこの旋回
    ブレーキ装置を非作動位置に切り換え、前記旋回モータ
    に対するブレーキを解除することを特徴とする油圧作業
    機の油圧回路装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載の油圧作業機の油圧回路装置
    において、前記油圧ポンプは少なくとも2つあり、前記
    複数のアクチュエータは油圧ショベルの下部走行体を走
    行駆動する左右の走行モータを含み、前記複数の操作器
    は、前記左右の走行モータを前記2つの油圧ポンプにそ
    れぞれ単独で接続する遮断位置と、前記左右の走行モー
    タを前記2つの油圧ポンプの一方に並列に接続する連通
    位置とに切り換え可能な走行連通弁を含み、前記シャト
    ルブロックは、前記複数の制御信号圧力の1つを前記走
    行連通弁に出力してこの走行連通弁を連通位置に切り換
    え、前記一方の油圧ポンプから吐出された圧油を前記左
    右の走行モータに流入させることを特徴とする油圧作業
    機の油圧回路装置。
  7. 【請求項7】請求項3記載の油圧作業機の油圧回路装置
    において、前記油圧ポンプは可変容量型の油圧ポンプで
    あり、前記複数の操作器は前記油圧ポンプの容量を制御
    するレギュレータを含み、前記シャトルブロックは、前
    記複数の制御信号圧力の1つを前記レギュレータに出力
    してこのレギュレータを作動し、前記油圧ポンプの容量
    を制御することを特徴とする油圧作業機の油圧回路装
    置。
  8. 【請求項8】請求項3記載の油圧作業機の油圧回路装置
    において、 前記複数のパイロット操作装置は、走行右前進及び右後
    進の信号圧力を選択的に生成する1対のパイロット弁を
    備えた走行右操作装置と、走行左前進及び左後進の信号
    圧力を選択的に生成する1対のパイロット弁を備えた走
    行左操作装置と、バケットクラウド及びバケットダンプ
    の信号圧力を選択的に生成する1対のパイロット弁を備
    えたバケット操作装置と、ブーム上げ及びブーム下げの
    信号圧力を選択的に生成する1対のパイロット弁を備え
    たブーム操作装置と、アームクラウド及びアームダンプ
    の信号圧力を選択的に生成する1対のパイロット弁を備
    えたアーム操作装置と、旋回右及び旋回左の信号圧力を
    選択的に生成する1対のパイロット弁を備えた旋回操作
    装置とを含み、 前記シャトルブロックは、前記複数のシャトル弁とし
    て、前記走行右操作装置の1対のパイロット弁からの信
    号圧力の高圧側を選択する第1シャトル弁と、前記走行
    左操作装置の1対のパイロット弁からの信号圧力の高圧
    側を選択する第2シャトル弁と、前記バケット操作装置
    の1対のパイロット弁からの信号圧力の高圧側を選択す
    る第3シャトル弁と、前記ブーム操作装置の1対のパイ
    ロット弁からの信号圧力の高圧側を選択する第4シャト
    ル弁と、前記アーム操作装置の1対のパイロット弁から
    の信号圧力の高圧側を選択する第5シャトル弁と、前記
    旋回操作装置の1対のパイロット弁からの信号圧力の高
    圧側を選択する第6シャトル弁と、前記第4シャトル弁
    と第5シャトル弁のそれぞれで選択した信号圧力の高圧
    側を選択する第7シャトル弁と、前記第3シャトル弁と
    第7シャトル弁のそれぞれで選択した信号圧力の高圧側
    を選択する第8シャトル弁と、前記第7シャトル弁と第
    6シャトル弁のそれぞれで選択した信号圧力の高圧側を
    選択する第9シャトル弁と、前記第1シャトル弁と第8
    シャトル弁のそれぞれで選択した信号圧力の高圧側を選
    択し前記複数の操作信号圧力群の最高圧力の1つとする
    第10シャトル弁と、前記第2シャトル弁と第9シャト
    ル弁のそれぞれで選択した信号圧力の高圧側を選択し前
    記複数の操作信号圧力群の最高圧力の他の1つとする第
    11シャトル弁と、前記第8シャトル弁と第9シャトル
    弁のそれぞれで選択した信号圧力の高圧側を選択し前記
    複数の操作信号圧力群の最高圧力の更に他の1つとする
    第12シャトル弁を内蔵し、前記第10シャトル弁で選
    択された最高圧力をにより前記複数の制御信号圧力の1
    つとして第1のポンプ制御信号を生成し、前記第11シ
    ャトル弁で選択された最高圧力により前記複数の制御信
    号圧力の他の1つとして第2のポンプ制御信号を生成
    し、前記第12シャトル弁で選択された最高圧力により
    前記複数の制御信号圧力の更に他の1つとしてフロント
    操作信号を生成することを特徴とする油圧作業機の油圧
    回路装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の油圧作業機の油圧回路装置
    において、 前記シャトルブロックは、前記複数のシャトル弁とし
    て、前記第1シャトル弁と第2シャトル弁のそれぞれで
    選択した信号圧力の高圧側を選択し前記複数の操作信号
    圧力群の最高圧力の更に他の1つとする第13シャトル
    弁を更に内蔵し、この第13シャトル弁で選択された最
    高圧力をにより前記複数の制御信号圧力の更に他の1つ
    として走行操作信号を生成することを特徴とする油圧作
    業機の油圧回路装置。
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