JPH09324446A - 建設車両の油圧駆動装置 - Google Patents

建設車両の油圧駆動装置

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JPH09324446A
JPH09324446A JP8141707A JP14170796A JPH09324446A JP H09324446 A JPH09324446 A JP H09324446A JP 8141707 A JP8141707 A JP 8141707A JP 14170796 A JP14170796 A JP 14170796A JP H09324446 A JPH09324446 A JP H09324446A
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JP
Japan
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flow rate
traveling
hydraulic
valve
hydraulic pump
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Application number
JP8141707A
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English (en)
Inventor
Hiroji Ishikawa
広二 石川
Toichi Hirata
東一 平田
Genroku Sugiyama
玄六 杉山
Tsukasa Toyooka
司 豊岡
Youichi Furuwatari
陽一 古渡
Tsuyoshi Nakamura
剛志 中村
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低速モードにおいて、走行単独動作から複合動
作へと移行する場合に走行速度が急激に変化しない建設
車両の油圧駆動装置を提供する。 【解決手段】走行前進単独からアーム用方向切換弁34
a,bを切り換えるとコントローラ300で油圧ポンプ
1a,1bの最大目標傾転角を第2の低速時の最大目標
傾転角θL2、通常時の最大目標傾転角θNとし、馬力制
御の目標傾転角との最小値θabが求められる。この
とき操作信号圧力B2が出力され開閉弁7は連通位置に
切り換えられ、油圧ポンプ1aの圧油が右走行用方向切
換弁4b及び左走行用方向切換弁4aの双方に導かれ、
左・右走行モータ57,58を駆動させる。油圧ポンプ
1bの圧油がアーム用方向切換弁34bに供給されアー
ムシリンダ54を駆動させる。よって走行前進とアーム
クラウドとの複合動作を実施することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、油圧ショベル・
クレーン等の自走式建設車両に係わり、特に、建設車両
の油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建設車両の油圧駆動装置に関する公知技
術として、例えば、以下のものがある。 特公平2−16416号公報 公知技術の建設車両の油圧駆動装置は、可変容量型の
第1及び第2の油圧ポンプと、第1及び第2の油圧ポン
プから吐出される圧油により駆動され、左右1対の走行
機構をそれぞれ駆動する第1及び第2の走行アクチュエ
ータと作業機構を駆動する作業機アクチュエータとを含
む複数の油圧アクチュエータと、第1の油圧ポンプの吐
出管路に接続され、第1の走行アクチュエータに供給さ
れる圧油の流量を制御する第1の走行用方向切換弁を含
む第1の弁グループと、第2の油圧ポンプの吐出管路に
接続され、第2の走行アクチュエータに供給される圧油
の流量を制御する第2の走行用方向切換弁及び作業機ア
クチュエータに供給される圧油の流量を制御する作業用
方向切換弁を含む第2の弁グループと、作業機アクチュ
エータの作動にともなって第1の走行用方向切換弁の圧
油供給管路と第2の走行用方向切換弁の圧油供給管路と
を連通する連通管路とを有し、作業用方向切換弁は、第
2の走行用方向切換弁よりも優先的に第2の油圧ポンプ
からの圧油を作業機アクチュエータに供給するように接
続されているものである。またこのとき、この公知技術
には記載されていないが、ポンプ吐出流量を制御する
ものとして、第1及び第2の油圧ポンプの吐出圧力が低
いときはそれぞれの最大吐出流量を通常流量とし、第1
及び第2の油圧ポンプの吐出圧力が高くなるとそれぞれ
の最大吐出流量が通常流量から減少するように吐出流量
を制御する(=馬力制御)ポンプ流量制御手段が一般に
知られている。
【0003】特公平4−18093号公報 公知技術は、コントロールバルブの走行用方向切換弁
のみが操作されていることを検出し、そのときの走行速
度に応じて可変容量ポンプの吐出流量を調整するもので
ある。すなわち、走行用方向切換弁がONかつ走行以外
の操作弁がOFFの状態において、速度選択スイッチで
高速モードが選択された場合にはポンプ最大吐出流量を
通常流量に制限し、低速モードが選択された場合にはポ
ンプ最大吐出流量を通常流量よりも低い流量(以下適
宜、低速流量という)に制限することにより、走行速度
を作業に適した状態に制御し、高速モードのときの走行
牽引力不足・低速モードのときの車体損傷等を防止する
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公知技術には、
方向切換弁及びアクチュエータに係わる油圧回路の具体
的な構成は開示されていないが、公知技術の油圧回路
に公知技術を適用することが考えられている。しかし
ながら、このように上記公知技術に公知技術を適用
した場合、以下の問題が発生する。すなわち、速度選択
スイッチが低速モードのとき、走行単独動作を行う場合
は低速流量となるが、走行と作業機アクチュエータとの
複合動作を行う場合は通常流量となる。よって低速モー
ドで走行単独動作を行っているときに作業機アクチュエ
ータを操作すると、ポンプ最大吐出流量は直ちに低速流
量から通常流量へ切り換わってポンプ流量が増大する。
もしこのときに、作業機アクチュエータの操作量が小さ
く作業機アクチュエータの必要流量が少ないと、この流
量増大分が作業機アクチュエータのみならず走行装置に
も流入し、走行速度が急激に上がってしまう場合があり
うるという不都合がある。また同様に、低速モードで走
行と作業機アクチュエータとの複合動作を行っている場
合(このときポンプ最大流量は通常流量である)に作業
機アクチュエータの操作を止めると、上記と逆の現象が
起きて走行速度が急激に下がってしまう場合がありうる
という不都合がある。そしてまた、これらのような走行
速度の変化時に車体に生じるショックも問題となる。
【0005】本発明の目的は、低速モードにおいて、走
行単独動作から操作量の小さい作業機アクチュエータの
動作を伴う複合動作へと移行する場合又はその逆へと移
行する場合であっても、走行速度が急激に変化すること
のない建設車両の油圧駆動装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、可変容量型の第1及び第2の油圧
ポンプと、前記第1及び第2の油圧ポンプから吐出され
る圧油により駆動され、左右1対の走行機構をそれぞれ
駆動する第1及び第2の走行アクチュエータと作業機構
を駆動する作業機アクチュエータとを含む複数の油圧ア
クチュエータと、前記第1の油圧ポンプの吐出管路に接
続され、前記第1の走行アクチュエータに供給される圧
油の流量を制御する第1の走行用方向切換弁を含む第1
の弁グループと、前記第2の油圧ポンプの吐出管路に接
続され、前記第2の走行アクチュエータに供給される圧
油の流量を制御する第2の走行用方向切換弁及び前記作
業機アクチュエータに供給される圧油の流量を制御する
作業用方向切換弁を含む第2の弁グループと、前記第1
及び第2の走行アクチュエータが操作されたかどうかを
検出する第1の検出手段と、前記作業機アクチュエータ
が操作されたかどうかを検出する第2の検出手段と、前
記第1及び第2の走行アクチュエータの走行モードとし
て高速モード及び低速モードのうちの1つを選択する速
度選択手段と、前記第1及び第2の油圧ポンプの吐出圧
力が低いときはそれぞれの最大吐出流量を通常流量と
し、前記第1及び第2の油圧ポンプの吐出圧力が高くな
るとそれぞれの最大吐出流量が通常流量から減少するよ
うに吐出流量を制御するポンプ流量制御手段とを有する
建設車両の油圧駆動装置において、前記作業機アクチュ
エータの作動にともなって前記第1の走行用方向切換弁
の圧油供給管路と前記第2の走行用方向切換弁の圧油供
給管路とを連通する連通管路をさらに有し、前記作業用
方向切換弁は、前記第2の走行用方向切換弁よりも優先
的に前記第2の油圧ポンプからの圧油を前記作業機アク
チュエータに供給するように接続されており、前記ポン
プ流量制御手段は、前記速度選択手段で高速モードが選
択されたときには、前記第1及び第2の油圧ポンプの最
大吐出流量を前記通常流量に制限し、前記速度選択手段
で低速モードが選択されるとともに、前記第1及び第2
の検出手段で前記第1及び第2の走行アクチュエータが
操作されかつ前記作業機アクチュエータが操作されてい
ないことが検出されたときには、前記第1及び第2の油
圧ポンプの最大吐出流量を前記通常流量よりも低い第1
の低速流量に制限し、前記速度選択手段で低速モードが
選択されるとともに、前記第1及び第2の検出手段で前
記第1及び第2の走行アクチュエータが操作されかつ前
記作業機アクチュエータが操作されたことが検出された
ときには、前記第2の油圧ポンプの最大吐出流量を前記
通常流量に制限し、前記第1の油圧ポンプの最大吐出流
量を前記通常流量よりも小さく前記第1の低速流量より
も大きい第2の低速流量に制限する流量制限手段と、を
有することを特徴とする建設車両の油圧駆動装置が提供
される。すなわち本発明においては、低速モード時にお
いて、第1及び第2の検出手段で第1及び第2の走行ア
クチュエータが操作されかつ作業機アクチュエータが操
作されていないことが検出されたときには、流量制御手
段によって、第1及び第2の油圧ポンプの最大吐出流量
が第1の低速流量に制限され、第1及び第2の検出手段
で第1及び第2の走行アクチュエータが操作されかつ作
業機アクチュエータが操作されたことが検出されたとき
には、流量制御手段によって、第2の油圧ポンプの最大
吐出流量を通常流量に、第1の油圧ポンプの最大吐出流
量を第1の低速流量より大きく通常流量より小さい第2
の低速流量に制限する。つまり、いま、走行単独動作か
ら作業機アクチュエータの動作を伴う複合動作へ移行し
たとすると、流量配分は以下のようになる。 第2の油圧ポンプからの圧油の配分 複合動作への移行により、第2の油圧ポンプの最大吐出
流量は第1の低速流量から通常流量へと増加する。ここ
で第2の油圧ポンプに接続された作業用方向切換弁は第
2の走行用方向切換弁よりも優先的に圧油が供給される
ことにより、この第2の油圧ポンプからの圧油は、主と
して作業機アクチュエータの作動に使用されることとな
る。そしてもしこのとき余剰分があれば、第2の走行ア
クチュエータの作動に使用される。 第1の油圧ポンプからの圧油の配分 複合動作への移行により、第1の油圧ポンプの最大吐出
流量は第1の低速流量から第2の低速流量へと増加す
る。そして第1の油圧ポンプに接続された第1の走行用
方向切換弁に圧油が供給されるが、さらにこのとき連通
管路によって第1の走行用方向切換弁の圧油供給管路と
第2の走行用方向切換弁の圧油供給管路とが連通され、
第1の油圧ポンプからの圧油はこの連通管路を介し第2
の走行アクチュエータにも供給される。すなわち、第1
の油圧ポンプからの圧油は第1及び第2の走行アクチュ
エータの作動に使用されることとなる。すなわち、第1
の走行アクチュエータと第2の走行アクチュエータとに
供給される圧油の最大流量の合計を、走行単独時Qs
複合動作時Qcとすると、走行単独時のQs=(第1の低
速流量+第1の低速流量)から、複合動作のQc=(第
2の低速流量)へと移行することになる(但し、作業機
アクチュエータの操作量は微小でなく、少なくとも通常
流量程度の圧油を要求しており余剰の圧油は無視できる
量であるとする)。したがって、第1の走行アクチュエ
ータと第2の走行アクチュエータとに供給される圧油の
最大流量の差Qc−Qs=(第2の低速流量)−(第1の
低速流量+第1の低速流量)=第2の低速流量−(第1
の低速流量×2)となる。よって、第2の低速流量≒第
1の低速流量×2となるように設定すればQc−Qsをゼ
ロに近づけることができ、走行速度の急激な変化を従来
よりも緩和することができる。さらに第2の低速流量=
第1の低速流量×2となるように設定すれば、Qc−Qs
=0とし走行速度が変化しないようにすることができ
る。以上のように、低速モード時に走行単独動作から複
合動作へと移行する場合には、作業機アクチュエータに
は第2の油圧ポンプからの圧油のみが供給され、一方第
1及び第2の走行アクチュエータには主として第1の油
圧ポンプからの圧油が供給され、そしてその第1の油圧
ポンプからの圧油の最大吐出流量は第2の低速流量に制
限されることにより、走行速度が急激に大きくなること
がない。また逆に、この複合動作から走行単独動作へと
移行する場合も上記と同様のことが成立し、走行速度が
急激に小さくなることがない。
【0007】好ましくは、前記建設車両の油圧駆動装置
において、前記走行用方向切換弁及び作業用方向切換弁
はパイロット圧により駆動されるパイロット操作弁であ
り、前記第1の検出手段は前記走行用方向切換弁に与え
られるパイロット圧を検出する手段であり、前記第2の
検出手段は前記作業用方向切換弁に与えられるパイロッ
ト圧を検出する手段であることを特徴とする建設車両の
油圧駆動装置が提供される。
【0008】また好ましくは、前記建設車両の油圧駆動
装置において、前記作業用方向切換弁の操作量を検出す
る第3の検出手段をさらに有し、前記ポンプ流量制御手
段は、前記速度選択手段で低速モードが選択されるとと
もに、前記第1及び第2の走行アクチュエータが操作さ
れかつ前記作業機アクチュエータが操作されているとき
には、前記第2の油圧ポンプの最大吐出流量を、前記第
1の低速流量より大きく前記通常流量より小さい範囲に
おいて、前記第3の検出手段で検出された操作量に応じ
た値に設定する設定手段をさらに有することを特徴とす
る建設車両の油圧駆動装置が提供される。すなわち、前
述した複合動作への移行時に上記で述べたように第2
の走行アクチュエータには余剰分の圧油が供給されるこ
とから、作業機アクチュエータの操作量がさらに小さく
微小である場合には、走行速度が上がる場合がありう
る。しかしながら本発明においては、設定手段によっ
て、第2の油圧ポンプの最大吐出流量を、第1の低速流
量より大きく通常流量より小さい範囲で、操作量検出手
段で検出された作業用方向切換弁の操作量に応じた値に
設定することにより、作業機アクチュエータの操作量が
微小のときは第2の油圧ポンプの最大吐出流量を小さく
して余剰分の圧油を低減するので、このような第2の走
行アクチュエータの速度変化を最小限に抑えることがで
きる。よって、走行速度の急激な変化をより確実に防止
することができる。
【0009】さらに好ましくは、前記建設車両の油圧駆
動装置において、前記走行用方向切換弁及び作業用方向
切換弁はパイロット圧により駆動されるパイロット操作
弁であり、前記第1の検出手段は前記走行用方向切換弁
に与えられるパイロット圧を検出する手段であり、前記
第2及び第3の検出手段は前記作業用方向切換弁に与え
られるパイロット圧を検出する手段であることを特徴と
する建設車両の油圧駆動装置が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図12により説明する。本発明の第1の実施形態を図1
〜図8により説明する。本実施形態の建設車両の油圧駆
動装置の回路図を図1に示す。図1において、本実施形
態の油圧駆動装置は、可変容量型の第1の油圧ポンプ1
aと第2の油圧ポンプ1bとを備えている。これらの油
圧ポンプ1a,1bは共通の原動機2によって駆動され
る。またこれらの油圧ポンプ1a,1bは斜板の傾転角
(押しのけ容積)を変えてポンプ吐出流量を調整する斜
板ポンプであり、またこれらの油圧ポンプ1a,1bに
は公知のレギュレータ9a,9bが設けられている。油
圧ポンプ1a,1bの吐出圧力は、圧力センサ150,1
51によって検出され、圧力センサ150,151がこ
の検出圧力に対応した圧力信号P1,P2をコントローラ
300に送信する。そしてコントローラ300はこれら
の圧力信号に応じてレギュレータ9a,9bに駆動信号
を送信し、ポンプ吐出圧力が所定値を超えて上昇した場
合には、斜板傾転角を小さくしてポンプ吐出流量を減ら
し、油圧ポンプ1a,1bの入力馬力が原動機2の出力
馬力を超えないよう馬力制御を行っている。また、好ま
しくはレギュレータ9a,9bを連動させ、公知の全馬
力制御が行われる。
【0011】第1の油圧ポンプ1aの吐出管路5aは、
第1の弁グループ50aに接続されている。第1の弁グ
ループ50aは、上流位置に設けられた第1の走行用方
向切換弁である左走行用方向切換弁4aと、その下流側
に設けられた第1のブーム用方向切換弁14a、第1の
バケット用方向切換弁24a及び第1のアーム用方向切
換弁34aとを有している。左走行用方向切換弁4aは
図2及び図3に示す油圧ショベルの左側履帯204を駆
動する左走行モータ57に接続され、第1のブーム用方
向切換弁14aはブーム202を駆動するブームシリン
ダ55に接続され、第1のバケット用方向切換弁24a
はバケット203を駆動するバケットシリンダ56に接
続され、第1のアーム用方向切換弁34aはアーム20
1を駆動するアームシリンダ54に接続されている。
【0012】第2の油圧ポンプ1bの吐出管路5bは、
第2の弁グループ50bに接続されている。第2の弁グ
ループ50bは、下流位置に設けられた第2の走行用方
向切換弁である右走行用方向切換弁4bと、その上流側
に設けられた旋回用方向切換弁44、第2のアーム用方
向切換弁34b、第2のブーム用方向切換弁14b、及
び第2のバケット用方向切換弁24bとを有している。
右走行用方向切換弁4bは図2及び図3に示す油圧ショ
ベルの右側履帯205を駆動する右走行モータ58に接
続されている。第2のアーム用方向切換弁34bはアー
ム201を駆動するアームシリンダ54に接続され、第
2のブーム用方向切換弁14bはブーム202を駆動す
るブームシリンダ55に接続され、第2のバケット用方
向切換弁24bはバケット203を駆動するバケットシ
リンダ56に接続され、旋回用方向切換弁44は油圧シ
ョベルの上部旋回体200を駆動する旋回モータ53に
接続されている。
【0013】上述した図2及び図3に示す旋回体20
0、ブーム202、アーム201、バケット203は油
圧ショベルの作業機を構成し、このうち特にブーム20
2、アーム201、バケット203は油圧ショベルのフ
ロント機構を構成し、上記した旋回モータ53、アーム
シリンダ54、ブームシリンダ55、バケットシリンダ
56は作業機アクチュエータを構成している。旋回用方
向切換弁44、ブーム用方向切換弁14a,b、バケッ
ト用方向切換弁24a,b、アーム用方向切換弁34a,
bはこれら作業機アクチュエータに供給される圧油の流
量を制御する。また左走行用方向切換弁4aは左走行モ
ータ57に供給される圧油の流量を制御し、右走行用方
向切換弁4bは右走行モータ58に供給される圧油の流
量を制御する。
【0014】第1の弁グループ50aにおいて、左走行
用方向切換弁4aは、第1のブーム用方向切換弁14
a、第1のバケット用方向切換弁24a、及び第1のア
ーム用方向切換弁34aよりも優先的に第1の油圧ポン
プ1aからの圧油を左走行モータ57に供給するようタ
ンデムに接続されている。そしてこのとき第1のブーム
用方向切換弁14a及び第1のバケット用方向切換弁2
4aは互いにパラレルに接続され、これら第1のブーム
用方向切換弁14a及び第1のバケット用方向切換弁2
4aと第1のアーム用方向切換弁34aとはこの順序で
優先的に圧油が供給されるようにタンデムに接続されて
いる。また第2の弁グループ50bにおいて、第2のア
ーム用方向切換弁34b、第2のブーム用方向切換弁1
4b、第2のバケット用方向切換弁24b、及び旋回用
方向切換弁44は、右走行用方向切換弁4bよりも優先
的に第2の油圧ポンプ1bからの圧油を関連する作業機
アクチュエータである旋回モータ53、アームシリンダ
54、ブームシリンダ55、バケットシリンダ56に供
給するようタンデムに接続されている。そしてこのとき
第2の弁グループ50bにおいて、第2のアーム用方向
切換弁34b及び旋回用方向切換弁44は互いにパラレ
ルに接続され、これら第2のアーム用方向切換弁34b
及び旋回用方向切換弁44と第2のブーム用方向切換弁
14b、第2のバケット用方向切換弁24bはこの順序
で優先的に圧油が供給されるようにタンデムに接続され
ている。
【0015】第1の油圧ポンプの吐出管路5aと、右走
行用方向切換弁4bの入力ポートとは分岐通路6で接続
してある。この分岐通路6には、この分岐通路6を開閉
する開閉弁7と、この開閉弁7の下流側に設けられ吐出
管路5a方向への圧油の逆流を防止する逆止弁61とを
設けてある。この開閉弁7は、作業用方向切換弁である
旋回用方向切換弁44、ブーム用方向切換弁14a、バ
ケット用方向切換弁24a、アーム用方向切換弁34a
あるいはブーム用方向切換弁14b、バケット用方向切
換弁24b、アーム用方向切換弁34bが作動していな
いときは図に示す閉位置に保たれ、これら方向切換弁の
少なくとも1つが作動すると開位置に切り換えられるよ
うになっている。すなわち、上記した分岐通路6と開閉
弁7及び逆止弁61は、旋回用方向切換弁44、アーム
用方向切換弁34a,b、ブーム用方向切換弁14a,
b、バケット用方向切換弁24a,bの少なくとも1つ
の作動にともなって左走行用方向切換弁4aの圧油供給
管路65aと右走行用方向切換弁4bの圧油供給管路6
5bとを連通させる連通管路66を構成している。な
お、第1の油圧ポンプ1aの吐出管路5a及び第2の油
圧ポンプ1bの吐出管路5bの最も下流側にはタンク6
7が設けられている。
【0016】左走行用方向切換弁4aと左走行モータ5
7との間には、カウンターバランス弁91を設けてあ
り、右走行用方向切換弁4bと右走行モータ58との間
には、カウンターバランス弁90が設けてある。
【0017】左走行用方向切換弁4a、右走行用方向切
換弁4b、旋回用方向切換弁44、ブーム用方向切換弁
14a,b、バケット用方向切換弁24a,b、アーム用
方向切換弁34a,bは、油圧パイロット操作式の弁で
あり、これら方向切換弁を作動して対応するアクチュエ
ータを駆動するための操作手段として図4に示す操作レ
バー装置161,162,163,164,165,166
が設けられている。
【0018】操作レバー装置161は旋回用であり、操
作レバー161aの操作方向と操作量とに応じたパイロ
ット圧A1,A2を発生し、これらパイロット圧A1,A
2が旋回用方向切換弁44のパイロット操作部に送られ
る。操作レバー装置162はアーム用であり、操作レバ
ー162aの操作方向と操作量とに応じたパイロット圧
B1,B2を発生し、これらパイロット圧B1,B2がア
ーム用方向切換弁34a,bのパイロット操作部に送ら
れる。操作レバー装置163はブーム用であり、操作レ
バー163aの操作方向と操作量とに応じたパイロット
圧C1,C2を発生し、これらパイロット圧C1,C2が
ブーム用方向切換弁14a,bのパイロット操作部に送
られる。操作レバー装置164はバケット用であり、操
作レバー164aの操作方向と操作量とに応じたパイロ
ット圧D1,D2を発生し、これらパイロット圧D1,D
2がバケット用方向切換弁24a,bのパイロット操作
部に送られる。
【0019】操作レバー装置165は左走行用であり、
操作レバー165aの操作方向と操作量とに応じたパイ
ロット圧X1,X2を発生し、これらパイロット圧X1,
X2が左走行用方向切換弁4aのパイロット操作部に送
られる。また左走行用方向切換弁4aは操作レバー16
5aの操作量に応じて開口面積を変化させ左走行用モー
タ57に供給される圧油の流量を制御する図示しない可
変絞りを有している。操作レバー装置166は右走行用
であり、操作レバー166aの操作方向と操作量とに応
じたパイロット圧Y1,Y2を発生し、これらパイロッ
ト圧Y1,Y2が右走行用方向切換弁4bのパイロット
操作部に送られる。また右走行用方向切換弁4bは操作
レバー166aの操作量に応じて開口面積を変化させ右
走行用モータ58に供給される圧油の流量を制御する図
示しない可変絞りを有している。また他の方向切換弁も
同様の可変絞りを有している。
【0020】さらに開閉弁7も油圧パイロット操作弁で
あり、図4に示す作動検出装置170で操作信号圧力
A,B,C,Dが検出されるとその操作信号圧力が開閉弁
7のパイロット操作部7aに送られ、開閉弁7が閉位置
から開位置に切り換えられる。すなわち、作動検出装置
170は、パイロット圧力A1又はA2を操作信号圧力
Aとして検出するシャトル弁171と、パイロット圧力
B1又はB2を操作信号圧力Bとして検出するシャトル
弁172と、パイロット圧力C1又はC2を操作信号圧
力Cとして検出するシャトル弁173と、パイロット圧
力D1又はD2を操作信号圧力Dとして検出するシャト
ル弁174と、操作信号圧力A及びBの高い方の圧力を
検出するシャトル弁175と、操作信号圧力C及びDの
高い方の圧力を検出するシャトル弁176と、操作信号
圧力A又はB及び操作信号圧力C又はDの高い方の圧力
を検出するシャトル弁177を有している。またこのと
きシャトル弁177から導かれるパイロット圧力は圧力
センサ152で検出され、圧力センサ152はパイロッ
ト圧力が検出されたかどうか、すなわち作業機アクチュ
エータに係わる操作レバー161a〜164aが操作さ
れたかどうかを示す作動検出信号PABCDをコントローラ
300に出力する。なおこの圧力センサ152は、作業
機アクチュエータである旋回用方向切換弁44、ブーム
用方向切換弁14a,b、バケット用方向切換弁24a,
b、アーム用方向切換弁34a,bの少なくとも1つが
操作されたかどうかを検出する第2の検出手段の一部を
構成するとともに、これら作業用方向切換弁の操作量を
検出する第3の検出手段の一部をも構成する。
【0021】また図1及び図4において、パイロット圧
力X1又はX2を操作信号圧力Xとして検出するシャト
ル弁178と、パイロット圧力Y1又はY2を操作信号
圧力Yとして検出するシャトル弁179と、操作信号圧
力X及びYの高い方の圧力を検出するシャトル弁180
とが設けられており、シャトル弁180から導かれたパ
イロット圧力は圧力センサ153で検出され、この圧力
センサ153はパイロット圧力が検出されたかどうか、
すなわち左走行モータに係わる操作レバー165a又は
右走行モータに係わる操作レバー166aが操作された
かどうかを示す作動検出信号PXYをコントローラ300
に出力する。
【0022】さらに図1及び図4において、右走行モー
タ58及び左走行モータ57の走行モードとして高速モ
ード及び低速モードのうちの1つを選択する走行速度指
示装置8が設けられており、走行速度指示装置8はこの
選択に基づきどちらのモードが選択されたかを示す選択
信号Sをコントローラ300に出力する。
【0023】以上のように構成した本実施形態における
動作を、図5及び図6に示したコントローラ300にお
ける処理手順のフローチャートを参照して説明する。ま
ず始めに、手順100に示すように、圧力センサ15
0,151から出力される圧力信号P1,P2と、圧力セン
サ152,153から出力される作動検出信号PABCD,P
XYと、走行速度指示装置8から出力される選択信号Sを
読み込む。次に、手順110に移り、第1の油圧ポンプ
1aの最大目標傾転角θamaxと第2の油圧ポンプ1bの
最大目標傾転角θbmaxを求める。この手順110の詳細
を図6に示す。
【0024】まず手順111において、選択信号Sが低
速モードであるか高速モードであるかを判別する。い
ま、走行速度指示装置8においてオペレータが高速モー
ドを選択したとすると、選択信号Sが高速モードである
ので手順114に移る。手順114では油圧ポンプ1
a,1bの最大目標傾転角θamaxbmaxを、通常時の最
大目標傾転角θNとする。すなわちこのとき、第1及び
第2の油圧ポンプ1a,1bの最大流量には何の制限も
かけられない。その後、図5に戻って手順120に移
り、手順120において馬力制御による目標傾転角
θaoboが求められ、さらに手順130においてθN
θao、及びθNとθboとのうち最小値であるθabが選
択される。そして手順140においてレギュレータ9
a,9bに対しこれらθabに対応する駆動信号が出力
され、このフローを終了する。
【0025】このときオペレータが、例えばアームクラ
ウドを単独で行うことを意図して操作レバー162aを
操作し、アーム用方向切換弁34a,bをそれぞれ図1
の右位置に切り換えたとすると、操作レバー装置162
からの操作信号圧力B2(図4参照)が作動検出装置1
70のシャトル弁175,177を介して開閉弁7のパ
イロット操作部7aに与えられ、開閉弁7は開位置に切
り換えられて連通管路66が連通する。しかし、分岐通
路6は圧油供給管路65bの逆止弁の下流に接続されて
おり、右走行用方向切換弁4bは中立位置に維持されて
いることから、結局連通管路66は閉じられる。よっ
て、第1の油圧ポンプ1aからアーム用方向切換弁34
aを介し供給される圧油と第2の油圧ポンプ1bからア
ーム用方向切換弁34bを介し供給される圧油との合計
量がアームシリンダ54へ供給され、これによりアーム
201がクラウドする。アームダンプを行う場合や、他
の作業機の単独動作を行う場合も同様である。
【0026】またこのときオペレータが、例えば走行前
進単独動作のために操作レバー165a,166aを操
作し、左・右走行用方向切換弁4a,4bをそれぞれ図
1の右位置に切り換えたとする。この場合は操作レバー
161a〜164aのいずれも操作されないので操作信
号圧力A,B,C,Dのいずれも出力されず(図4参
照)、また開閉弁7は閉位置に保たれている。よって、
第1の油圧ポンプ1aの圧油の全量が左走行用方向切換
弁4aを介して左走行用モータ57に供給され、また第
2の油圧ポンプ1bの圧油の全量が右走行用方向切換弁
4bを介して右走行用モータ58に供給され、これによ
り左履帯204、右履帯205が駆動し、走行が行われ
る。走行後退単独動作の場合も同様である。
【0027】ここで、上記のような走行前進単独動作の
状態から、オペレータが、例えば走行前進とアームクラ
ウドの複合動作を意図して、操作レバー162aを操作
してアーム用方向切換弁34a,bをそれぞれ図1の右
位置に切り換えたとすると、操作レバー装置162より
操作信号圧力B2が出力されこの圧力が作動検出装置1
70のシャトル弁172、シャトル弁175、シャトル
弁177を介して開閉弁7のパイロット操作部7aに与
えられるので、開閉弁7は連通位置に切り換えられる。
この切り換えにより、第1の油圧ポンプ1aの圧油の一
部が分岐通路6、開閉弁7、逆止弁61を介して右走行
用方向切換弁4bに導かれる。そして第1の油圧ポンプ
1aからの圧油の他の部分は、第1のアーム用方向切換
弁34a、第1のバケット用方向切換弁24a、第1の
ブーム用方向切換弁14aより上流に位置する左走行用
方向切換弁4aに優先的に供給される。これにより、第
1の油圧ポンプ1aからの圧油が右走行用方向切換弁4
b及び左走行用方向切換弁4aの双方に導かれ、左右の
走行モータ57,58を駆動させることができる。すな
わち、第1の油圧ポンプ1aからの圧油は、実質的に左
右の走行モータ57,58にのみ供給される。そして一
方、第2の油圧ポンプ1bの圧油が吐出管路5bを通じ
第2のアーム用方向切換弁34bに供給され、アームシ
リンダ54を駆動させる。
【0028】以上のようにして、走行前進とアームクラ
ウドとの複合動作を実施することができる。走行後退の
場合も同様であり、さらにアームダンプ若しくは他の作
業機の動作との複合動作においても同様である。
【0029】一方、走行速度指示装置8においてオペレ
ータが低速モードを選択したとすると、選択信号Sが低
速モードであるので手順112に移り、作動検出信号P
XYが検出されたかどうかを判別する。ここでオペレータ
が、例えばアームクラウドを単独で行うことを意図して
操作レバー162aを操作し、アーム用方向切換弁34
a,bをそれぞれ図1の右位置に切り換えたとすると、
操作レバー165a,166aは操作されず作動検出信
号PXYは検出されないので手順114に移り、油圧ポン
プ1a,1bの最大目標傾転角θamaxbmaxを通常時の
最大目標傾転角θNとする。そしてこれ以降の制御及び
動作は、上記高速モード時における単独動作と同様とな
る。
【0030】またオペレータが、例えば走行前進単独を
意図して操作レバー165a,166aを操作し、左・
右走行用方向切換弁4a,bをそれぞれ図1の右位置に
切り換えた場合には、手順112において作動検出信号
XYが検出されるので手順113に移る。手順113で
は、操作レバー161a〜164aのいずれもが操作さ
れておらず作動検出信号PABCDが検出されないので、手
順116に移る。またこのとき開閉弁7は閉じ位置に維
持される。そして手順116において油圧ポンプ1a,
1bの最大目標傾転角θamaxbmaxを、通常時の最大
目標傾転角θNより小さい第1の低速時の最大目標傾転
角θL1とする。そして図5に戻り、前述したように手順
120以降で馬力制御による目標傾転角θaoboとの
最小値θabが求められて対応する駆動信号が出力さ
れる。このときの油圧ポンプ1a,1bの第1の低速時
の最大吐出流量特性を、通常時の最大吐出流量特性と比
較して図7に示す。図7は、油圧ポンプ1a,1bの回
転数を一定とした場合において、横軸に吐出圧力Pと縦
軸に傾転角θをとって表したものである。このとき回転
数が一定であるので、縦軸は吐出流量Qにおきかえて表
しても良い。なお図中第2の低速時の最大吐出流量特性
については後述する。
【0031】これによって、低速で走行前進のみを行う
場合のオペレータの意図に適した走行速度とすることが
できる。走行後退単独の場合も同様である。
【0032】ここで、上記のような走行前進単独の状態
から、オペレータが、例えば走行前進とアームクラウド
の複合動作を意図して、操作レバー162aを操作して
アーム用方向切換弁34a,bをそれぞれ図1の右位置
に切り換えたとすると、手順112で作動検出信号PXY
が検出されて手順113に移り、そして手順113で
は、作動検出信号PABCDが検出されるので手順115へ
移る。
【0033】手順115においては、油圧ポンプ1aの
最大目標傾転角θamaxを、通常時の最大目標傾転角θN
よりも小さく第1の低速時の最大目標傾転角θL1よりも
大きい第2の低速時の最大目標傾転角θL2とし、また、
油圧ポンプ1bの最大目標傾転角θbmaxを通常時の最大
目標傾転角θNとする。そして図5に戻り、手順120
以降で馬力制御による目標傾転角θaoboとの最小値
θabが求められて対応する駆動信号が出力される。
これによって、このときの油圧ポンプ1bの第2の低速
時の吐出流量特性は、前述した図7に示されるように、
第1の低速時の吐出流量特性曲線と、最大吐出流量特性
曲線との中間に位置することとなる。
【0034】またこのとき操作レバー装置162より操
作信号圧力B2が出力されこの圧力が作動検出装置17
0のシャトル弁172、シャトル弁175、シャトル弁
177を介して開閉弁7のパイロット操作部7aに与え
られる。これによって開閉弁7は連通位置に切り換えら
れ、第1の油圧ポンプ1aの圧油の一部が分岐通路6、
開閉弁7、逆止弁61を介して右走行用方向切換弁4b
に導かれる。そして第1の油圧ポンプ1aの圧油の他の
部分は、第1のアーム用方向切換弁34a、第1のバケ
ット用方向切換弁24a、第1のブーム用方向切換弁1
4aより上流に位置する左走行用方向切換弁4aに優先
的に供給される。これにより、第1の油圧ポンプ1aか
らの圧油が右走行用方向切換弁4b及び左走行用方向切
換弁4aの双方に導かれ、左・右走行モータ57,58
を駆動させることができる。すなわち、第1の油圧ポン
プ1aからの圧油は、実質的に左右の走行モータ57,
58にのみ供給される。そして一方、第2の油圧ポンプ
1bの圧油が吐出管路5bを通じ主として第2のアーム
用方向切換弁34bに供給されるので、アームシリンダ
54を駆動させることができる。
【0035】以上のようにして、走行前進とアームクラ
ウドとの複合動作を実施することができる。走行後退の
場合も同様であり、さらにアームダンプ若しくは他の作
業機の動作との複合動作においても同様である。
【0036】以上の構成及び動作において、本実施形態
は、低速モード時に、走行単独動作から作業機アクチュ
エータの動作を伴う複合動作へ移行する場合に、走行速
度が急激に変化するのを防止するものである。以下、こ
の本実施形態の作用につき、詳細に説明する。
【0037】例えば、上述したように、走行前進単独の
状態から走行前進とアームクラウドの複合動作へと移行
する場合を考えると、圧油の流量配分は以下のようにな
る。なお、作業用方向切換弁のうち2つずつ備えられて
いるアーム用方向切換弁34a,b、ブーム用方向切換
弁14a,b、及びバケット用方向切換弁24a,bのう
ち、予め頻繁に使用するものを第2の弁グループ50b
に配置するようにし、この複合動作時には、これらの作
業用方向切換弁、すなわちアーム用方向切換弁34b、
ブーム用方向切換弁14b、及びバケット用方向切換弁
24bが操作されるか、又は同じく第2の弁グループ5
0bに配置された旋回用方向切換弁44が操作されるも
のとする。
【0038】(1)第2の油圧ポンプ1bからの圧油の
配分 複合動作への移行により、第2の油圧ポンプ1bの最大
目標傾転角は、第1の低速時の最大目標傾転角θL1から
通常の最大目標傾転角θNへと増加する。ここで、第2
の油圧ポンプ1bに接続された第2のアーム用方向切換
弁34bは下流側の右走行用方向切換弁4bよりも優先
的に圧油が供給されることにより、この第2の油圧ポン
プ1bからの圧油は、主として第2のアーム用方向切換
弁34bを介しアームシリンダ54の作動に使用される
こととなる。そしてもしこのとき余剰分があれば、右走
行用方向切換弁4bを介して右走行モータ58へ供給さ
れる。
【0039】(2)第1の油圧ポンプ1aからの圧油の
配分 複合動作への移行により、第1の油圧ポンプ1aの最大
目標傾転角は第1の低速時の最大目標傾転角θL1から第
2の低速時の最大目標傾転角θL2へと増加する。ここで
第1の油圧ポンプ1aに接続された左走行用方向切換弁
4aは下流側の第1のアーム用方向切換弁34aよりも
優先的に圧油が供給され、これによって左走行モータ5
7が駆動される。そしてさらにこのとき、前述したよう
に連通管路66の開閉弁7が連通位置となり左走行用方
向切換弁4aの圧油供給管路65aと右走行用方向切換
弁4bの圧油供給管路65bとが連通することにより、
この第1の油圧ポンプ1aからの圧油はこの連通管路6
6を介して右走行用方向切換弁4bにも供給され、よっ
て右走行モータ58が作動される。
【0040】上記(1)(2)より、第1の低速時の最
大目標傾転角θL1、第2の低速時の最大目標傾転角
θL2、通常時の最大目標傾転角θNに対応する第2の油
圧ポンプの最大吐出流量をそれぞれQL1(以下適宜、第
1の低速時の最大吐出流量という),QL2(以下適宜、
第2の低速時の最大吐出流量という),QN(以下適宜、
通常時の最大吐出流量という)とし、左走行モータ57
と右走行モータ58とに供給される圧油流量の合計の走
行単独時の上限をQs、複合動作時の上限をQcとする
と、上記したような複合動作への移行により、 Qs=QL1+QL1 から、 Qc=QL2 へと移行することになる(但し、アーム用方向切換弁4
bの操作量が微小でなく、アームシリンダ54は少なく
とも通常流量程度の圧油を要求しており余剰の圧油は無
視できる量であるとする)。
【0041】したがって、左・右走行モータ57,58
に供給される圧油流量の上限の差は、 Qc−Qs=QL2−(QL1+QL1) =QL2−2QL1 となる。
【0042】よって、QL2≒2QNとなるように設定す
れば、Qc−Qsをゼロに近づけることができ、左走行モ
ータ57及び右走行モータ58の走行速度の急激な変化
を従来よりも緩和することができる。さらに、QL2=2
Nとなるように設定すれば、 Qc−Qs=0 とし、左走行モータ57及び右走行モータ58の走行速
度が変化しないようにすることができる。
【0043】以上のように、低速モード時に走行前進の
単独動作からアームクラウドを伴う複合動作へと移行す
る場合には、アームシリンダ34bには第2の油圧ポン
プ1bからの圧油のみが供給され、一方左・右走行モー
タ57,58には主として第1の油圧ポンプ1aからの
圧油が供給され、そしてその第1の油圧ポンプ1aから
の圧油の最大吐出流量を第2の低速時の最大吐出流量Q
L2に制限されることにより、走行速度が急激に大きくな
ることがない。また逆に、この複合動作から走行単独動
作へと移行する場合も上記と同様のことが成立し、走行
速度が急激に小さくなることがない。なお走行後退の場
合や、アームダンプの場合、また旋回モータ53、ブー
ムシリンダ55やバケットシリンダ56との複合動作の
場合も同様である。ここまで説明してきたオペレータの
操作態様とポンプ吐出流量との関係をまとめて図8に示
す。
【0044】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、低速モード時において、左・右走行用方向切換弁4
a,4bのみが操作される走行単独動作時から、旋回用
方向切換弁44、アーム用方向切換弁34b、ブーム用
方向切換弁14b及びバケット用方向切換弁24bの少
なくとも1つが操作される複合動作へと移行する場合
に、これらの作業機アクチュエータ14b,24b,34
b,44には第2の油圧ポンプ1bからの圧油のみが供
給され、一方左・右走行モータ57,58には主として
第1の油圧ポンプ1aからの圧油が供給され、そしてそ
の第1の油圧ポンプ1aからの圧油の最大吐出流量は第
2の低速時の最大吐出流量QL2に制限されるので、走行
速度が急激に大きくならず、逆に移行する場合も走行速
度は急激には小さくならない。すなわち走行速度が急激
に変化することを防止できるので、かかる急激な変化に
よって車体にショックが生じるのを防止できる。
【0045】なお上記実施形態においては、第1の弁グ
ループ50aが、左走行用方向切換弁4aの他に、作業
用方向切換弁である第1のブーム用方向切換弁14a、
第1のバケット用方向切換弁24a、及び第1のアーム
用方向切換弁34aを備え、左走行用方向切換弁がこれ
ら作業用方向切換弁よりも優先的に第1の油圧ポンプ1
aからの圧油が供給されるよう構成されていたが、これ
に限られず、作業用方向切換弁を有しない構成でも良
い。この場合も同様の効果を得る。
【0046】また上記実施形態においては、左・右走行
用方向切換弁4a,b、アーム用方向切換弁34a,b、
ブーム用方向切換弁14a,b、バケット用方向切換弁
24a,b、及び旋回用方向切換弁44はパイロット操
作弁であり、これらに与えられるパイロット圧を検出す
ることによって左・右走行モータ57,58、アームシ
リンダ54、ブームシリンダ55、バケットシリンダ5
6が操作されたかどうかを検出したが、これに限られ
ず、例えば、操作レバー装置161〜166が電気レバ
ーを備えており、その電気信号を検出する構成や、若し
くは左・右走行モータ57,58、アームシリンダ5
4、ブームシリンダ55、バケットシリンダ56等の位
置の変化を位置センサ等で直接検出する構成等でもよ
く、この場合も、同様の効果を得る。
【0047】本発明の第2の実施形態を図9〜図12に
より説明する。本実施形態は、低速モード時の複合動作
において、コントローラ300による第2の油圧ポンプ
1bの最大目標傾転角制御機能が一部異なるものであ
り、これ以外は第1の実施形態の建設車両の油圧駆動装
置とほぼ同様の構造である。
【0048】本実施形態のコントローラ300の制御処
理のうち、第1の実施形態の図5に示す手順に相当する
手順についてはほぼ同様であるが、図6に示す手順の一
部が異なっており、この図6に相当する手順を図9に示
す。第1の実施形態の図6に示す手順と同等のものには
同一の符号を付す。図9において、図6と異なる点は、
手順111で低速モードが選択され、手順112で作動
検出信号PXYが検出され、手順113で作動検出信号P
ABCDが検出された場合、手順117で、油圧ポンプ1b
の最大目標傾転角θbmaxを、第1の低速時の最大目標傾
転角θL1より大きく通常時のθNより小さい範囲におい
て作動検出信号PABCDの大きさに応じた最大目標傾転角
θLVに設定することである。この作動検出信号PABCD
最大目標傾転角θLVとの関係を図10に示す。
【0049】図10に示すように、作動検出信号PABCD
の大きさ、すなわち作業機アクチュエータである旋回用
方向切換弁44、アーム用方向切換弁34a,b、ブー
ム用方向切換弁14a,b、及びバケット用方向切換弁
24a,bの操作量と、最大目標傾転角θLVとはほぼ比
例関係となっており、これによりある操作量に対応した
1つの最大目標傾転角θLVが手順117で演算される。
また、このときの油圧ポンプ1bの通常時の最大目標傾
転角θN及び第1の低速時の最大目標傾転角θL1とポン
プ吐出圧力との関係を図11に示す。
【0050】その他の手順は第1の実施形態とほぼ同様
である。
【0051】以上のように構成した本実施形態の作用を
以下に説明する。すなわち、上記第1の実施形態におい
て説明したように、例えば低速モード時に、走行前進単
独の状態から走行前進とアームクラウドの複合動作へと
移行する場合、(1)で述べたように右走行モータ58
にはアームシリンダ54からの余剰分の圧油が供給され
ることから、アーム用方向切換弁34bの操作量が極め
て小さく微小である場合には余剰圧油の量が多くなり、
右走行モータ58の走行速度が上がる場合がありうる。
しかしながら、本実施形態のコントローラ300は、図
9の手順117において、第2の油圧ポンプ1bの最大
目標傾転角θbmaxを、θL1より大きくθNより小さい範
囲において、作動検出信号PABCDの大きさに応じたθLV
に設定することにより、アーム用方向切換弁34bの操
作量が微小のときは第2の油圧ポンプ1bの最大吐出流
量を小さくして余剰分の圧油を低減するので、このよう
な右走行モータ58の速度変化を最小限に抑えることが
できる。よって、低速モード時に、走行前進の単独動作
から、走行前進とアーム用方向切換弁34bを微小操作
するアームクラウドとの複合動作へと移行する場合であ
っても、走行速度が急激に大きくなることがない。また
この逆へと移行する場合にも、走行速度が急激に変化す
ることを防止できる。したがってかかる急激な変化によ
って車体にショックが生じることがない。
【0052】なお上記第2の実施形態は、走行前進とア
ームクラウドの場合について説明したが、走行後退の場
合、さらにアームダンプ若しくは他の作業機の動作との
複合動作においても同様の手順による制御が行われ、こ
の場合も同様の効果を得る。以上説明した本実施形態に
おけるオペレータの操作態様とポンプ吐出流量との関係
をまとめて図12に示す。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、低速モード時に走行単
独動作から複合動作へと移行する場合に、作業機アクチ
ュエータには第2の油圧ポンプからの圧油のみが供給さ
れ、一方第1及び第2の走行アクチュエータには主とし
て第1の油圧ポンプからの圧油が供給され、そしてその
第1の油圧ポンプからの圧油の最大吐出流量は第2の低
速流量に制限されるので、走行速度が急激に大きくなら
ず、逆に移行する場合も走行速度は急激に小さくならな
い。すなわち走行速度が急激に変化することを防止でき
るので、かかる急激な変化によって車体にショックが生
じることがない。
【0054】またこのとき、設定手段で第2の油圧ポン
プの最大吐出流量を第1の低速流量より大きく通常流量
より小さい範囲で、作業用方向切換弁の操作量に応じた
値に設定するので、第2の走行アクチュエータの速度変
化を最小限に抑えることができる。よって、走行速度の
急激な変化をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による建設車両の油圧
駆動装置の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示す油圧装置が搭載される油圧ショベル
の側面図である。
【図3】図1に示す油圧装置が搭載される油圧ショベル
の上面図である。
【図4】図1に示す弁グループの方向切換弁を作動する
ための操作レバー装置と、それら方向切換弁の作動を検
出する作動検出装置の構成を示す回路図である。
【図5】図1に示すコントローラにおける制御処理手順
を示すフローチャートである。
【図6】図1に示すコントローラにおける制御処理手順
の詳細を示すフローチャートである。
【図7】図1に示す油圧ポンプの吐出流量特性を示す図
である。
【図8】オペレータの操作態様とポンプ吐出流量との関
係を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態による建設車両の油圧
駆動装置に備えられたコントローラにおける制御処理手
順の詳細を示すフローチャートである。
【図10】図9に示す制御手順において設定する油圧ポ
ンプの最大目標傾転角と、方向切換弁の作動検出信号と
の関係を示す図である。
【図11】図9に示す制御手順において設定する最大目
標傾転角の上限である通常時の最大目標傾転角及び下限
である第1の低速時の最大目標傾転角と、ポンプ吐出圧
力との関係を示す図である。
【図12】オペレータの操作態様とポンプ吐出流量との
関係を示す図である。
【符号の説明】
1a 油圧ポンプ 1b 油圧ポンプ 4a 左走行用方向切換弁 4b 右走行用方向切換弁 5a 吐出管路 5b 吐出管路 7 開閉弁 8 走行速度指示装置(速度選択手段) 9a レギュレータ 9b レギュレータ 14a ブーム用方向切換弁 14b ブーム用方向切換弁 24a バケット用方向切換弁 24b バケット用方向切換弁 34a アーム用方向切換弁 34b アーム用方向切換弁 44 旋回用方向切換弁 50a 第1の弁グループ 50b 第2の弁グループ 53 旋回モータ 54 アームシリンダ 55 ブームシリンダ 56 バケットシリンダ 57 左走行モータ 58 右走行モータ 65a 圧油供給管路 65b 圧油供給管路 66 連通管路 150 圧力センサ 151 圧力センサ 152 圧力センサ 153 圧力センサ 161 操作レバー装置 161a 操作レバー 162 操作レバー装置 162a 操作レバー 163 操作レバー装置 163a 操作レバー 164 操作レバー装置 164a 操作レバー 165 操作レバー装置 165a 操作レバー 166 操作レバー装置 166a 操作レバー 170 作動検出装置 171 シャトル弁 172 シャトル弁 173 シャトル弁 174 シャトル弁 175 シャトル弁 176 シャトル弁 177 シャトル弁 178 シャトル弁 179 シャトル弁 180 シャトル弁 200 上部旋回体 201 アーム 202 ブーム 203 バケット 204 左側履帯 205 右側履帯 300 コントローラ P1 圧力信号 P2 圧力信号 PABCD 作動検出信号 PXY 作動検出信号 S 選択信号 θL1 第1の低速時の最大目標傾転角 θL2 第2の低速時の最大目標傾転角 θLV 作動検出信号PABCDの大きさに応じた最大目標傾
転角 θN 油圧ポンプの通常時の最大目標傾転角 QL1 第1の低速時の最大吐出流量(第1の低速流量) QL2 第2の低速時の最大吐出流量(第2の低速流量) QN 油圧ポンプの通常時の最大吐出流量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊岡 司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 古渡 陽一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 中村 剛志 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量型の第1及び第2の油圧ポンプ
    と、前記第1及び第2の油圧ポンプから吐出される圧油
    により駆動され、左右1対の走行機構をそれぞれ駆動す
    る第1及び第2の走行アクチュエータと作業機構を駆動
    する作業機アクチュエータとを含む複数の油圧アクチュ
    エータと、前記第1の油圧ポンプの吐出管路に接続さ
    れ、前記第1の走行アクチュエータに供給される圧油の
    流量を制御する第1の走行用方向切換弁を含む第1の弁
    グループと、前記第2の油圧ポンプの吐出管路に接続さ
    れ、前記第2の走行アクチュエータに供給される圧油の
    流量を制御する第2の走行用方向切換弁及び前記作業機
    アクチュエータに供給される圧油の流量を制御する作業
    用方向切換弁を含む第2の弁グループと、前記第1及び
    第2の走行アクチュエータが操作されたかどうかを検出
    する第1の検出手段と、前記作業機アクチュエータが操
    作されたかどうかを検出する第2の検出手段と、前記第
    1及び第2の走行アクチュエータの走行モードとして高
    速モード及び低速モードのうちの1つを選択する速度選
    択手段と、前記第1及び第2の油圧ポンプの吐出圧力が
    低いときはそれぞれの最大吐出流量を通常流量とし、前
    記第1及び第2の油圧ポンプの吐出圧力が高くなるとそ
    れぞれの最大吐出流量が通常流量から減少するように吐
    出流量を制御するポンプ流量制御手段とを有する建設車
    両の油圧駆動装置において、 前記作業機アクチュエータの作動にともなって前記第1
    の走行用方向切換弁の圧油供給管路と前記第2の走行用
    方向切換弁の圧油供給管路とを連通する連通管路をさら
    に有し、 前記作業用方向切換弁は、前記第2の走行用方向切換弁
    よりも優先的に前記第2の油圧ポンプからの圧油を前記
    作業機アクチュエータに供給するように接続されてお
    り、 前記ポンプ流量制御手段は、前記速度選択手段で高速モ
    ードが選択されたときには、前記第1及び第2の油圧ポ
    ンプの最大吐出流量を前記通常流量に制限し、 前記速度選択手段で低速モードが選択されるとともに、
    前記第1及び第2の検出手段で前記第1及び第2の走行
    アクチュエータが操作されかつ前記作業機アクチュエー
    タが操作されていないことが検出されたときには、前記
    第1及び第2の油圧ポンプの最大吐出流量を前記通常流
    量よりも低い第1の低速流量に制限し、前記速度選択手
    段で低速モードが選択されるとともに、前記第1及び第
    2の検出手段で前記第1及び第2の走行アクチュエータ
    が操作されかつ前記作業機アクチュエータが操作された
    ことが検出されたときには、前記第2の油圧ポンプの最
    大吐出流量を前記通常流量に制限し、前記第1の油圧ポ
    ンプの最大吐出流量を前記通常流量よりも小さく前記第
    1の低速流量よりも大きい第2の低速流量に制限する流
    量制限手段と、を有することを特徴とする建設車両の油
    圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建設車両の油圧駆動装置
    において、前記走行用方向切換弁及び作業用方向切換弁
    はパイロット圧により駆動されるパイロット操作弁であ
    り、前記第1の検出手段は前記走行用方向切換弁に与え
    られるパイロット圧を検出する手段であり、前記第2の
    検出手段は前記作業用方向切換弁に与えられるパイロッ
    ト圧を検出する手段であることを特徴とする建設車両の
    油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の建設車両の油圧駆動装置
    において、前記作業用方向切換弁の操作量を検出する第
    3の検出手段をさらに有し、前記ポンプ流量制御手段
    は、前記速度選択手段で低速モードが選択されるととも
    に、前記第1及び第2の走行アクチュエータが操作され
    かつ前記作業機アクチュエータが操作されているときに
    は、前記第2の油圧ポンプの最大吐出流量を、前記第1
    の低速流量より大きく前記通常流量より小さい範囲にお
    いて、前記第3の検出手段で検出された操作量に応じた
    値に設定する設定手段をさらに有することを特徴とする
    建設車両の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の建設車両の油圧駆動装置
    において、前記走行用方向切換弁及び作業用方向切換弁
    はパイロット圧により駆動されるパイロット操作弁であ
    り、前記第1の検出手段は前記走行用方向切換弁に与え
    られるパイロット圧を検出する手段であり、前記第2及
    び第3の検出手段は前記作業用方向切換弁に与えられる
    パイロット圧を検出する手段であることを特徴とする建
    設車両の油圧駆動装置。
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Cited By (6)

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