JPH1182012A - 水冷式内燃機関の冷却装置 - Google Patents

水冷式内燃機関の冷却装置

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JPH1182012A
JPH1182012A JP23835797A JP23835797A JPH1182012A JP H1182012 A JPH1182012 A JP H1182012A JP 23835797 A JP23835797 A JP 23835797A JP 23835797 A JP23835797 A JP 23835797A JP H1182012 A JPH1182012 A JP H1182012A
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cylinder
radiator
cylinder head
combustion engine
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Masatoshi Fukamachi
昌俊 深町
Yoshihisa Sugano
嘉久 菅野
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水冷式内燃機関の冷却装置において、冷却水
ポンプ、冷却水ジャケットおよびラジエータを近接して
配置して、冷却水通路の短縮、通路抵抗の低減、冷却水
ポンプの小型化、部品点数の削減を図る。 【解決手段】 内燃機関のシリンダ4またはシリンダヘ
ッド5に形成された冷却水ジャケット44、45に冷却水を
圧送する冷却水ポンプ50が、シリンダ4またはシリンダ
ヘッド部(シリンダヘッド5、シリンダヘッドカバー
6)に設けられ、シリンダ軸線上の冷却水ポンプ50と冷
却水ジャケット44、45とによって決められる高さ範囲内
に、ラジエータ30が設けられている。ラジエータ30は、
シリンダ4またはシリンダヘッド部に直接取り付けられ
て設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、排気量の比較
的小さな水冷式内燃機関、例えば、自動二輪車等の小型
車両に搭載される水冷式内燃機関の冷却装置に関し、特
に冷却水ポンプ、シリンダまたはシリンダヘッド部に形
成された冷却水ジャケットおよびラジエータ間の配置関
係に工夫を施した水冷式内燃機関の冷却装置に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】従来のこの種水冷式内燃機関の冷却装置に
おいては、ラジエータは、シリンダ軸線上の冷却水ポン
プと冷却水ジャケットとによって決められる高さ範囲の
外側に、クランクを挟んで反対側に配置されていた(実
公平6−48099号公報参照)。
【0003】
【解決しようとする課題】このため、冷却水の流通経路
が長くなり、複雑に折れ曲がって、通路抵抗が増大し、
該通路抵抗に打ち勝つために、冷却水ポンプの容量が大
きくなって、冷却水ポンプが大型化していた。
【0004】
【課題を解決するための手段および効果】本願の発明
は、前記のような課題を解決した水冷式内燃機関の冷却
装置の改良に係り、その請求項1に記載された発明は、
内燃機関のシリンダまたはシリンダヘッドに形成された
冷却水ジャケットに冷却水を圧送する冷却水ポンプが、
シリンダまたはシリンダヘッド部に設けられ、前記シリ
ンダ軸線上の前記冷却水ポンプと前記冷却水ジャケット
とによって決められる高さ範囲内に、ラジエータが設け
られたことを特徴とする水冷式内燃機関の冷却装置であ
る。
【0005】請求項1に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、冷却水ポンプ、シリンダまたは
シリンダヘッドに形成された冷却水ジャケットおよびラ
ジエータが、比較的近接して配置され、冷却水の流通経
路が短くなり、単純になって、通路抵抗が減少するの
で、冷却水ポンプの容量を小さくすることができ、冷却
水ポンプの小型化が可能になる。
【0006】また、冷却水の流通経路が短くなり、単純
になるので、その間に使用されるパイプ、ホース、バン
ド等の部品点数を削減することができる。
【0007】また、請求項2記載のように請求項1記載
の発明を構成することにより、請求項1記載の発明が奏
する前記のような効果を一層よく奏することができるよ
うになる。
【0008】さらに、請求項3記載のように請求項2記
載の発明を構成することにより、ラジエータには、前方
から後方に向う走行風が勢いよく当たるので、ラジエー
タ内の冷却水は、効果的に冷却される。また、ラジエー
タの下方には、シリンダブロックが配置されているの
で、車両の走行に伴なう飛石から、ラジエータが保護さ
れる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、先ず、図1ないし図6に図
示される本願の請求項1ないし請求項3記載の発明の一
実施形態(実施形態1)について説明する。図1は、本
実施形態1における水冷式内燃機関の冷却装置が適用さ
れる水冷式内燃機関の概略を示した斜視図であり、頭上
カム軸式4ストロークサイクル(通称4サイクル)単気
筒の水冷式内燃機関1は、図示されない小型自動二輪車
の車体に、その前後車輪の中間に位置して搭載されてい
る。
【0010】そして、水冷式内燃機関1は、左右割のク
ランクケース2、3と、シリンダブロック(シリンダ)
4と、シリンダヘッド5と、シリンダヘッドカバー6と
からなり、クランクケース2、3の前端に、シリンダブ
ロック4のシリンダ孔7の中心軸線が略水平前方に向く
ようにして、シリンダブロック4が重ねられ、さらに、
シリンダブロック4の前方に、シリンダヘッド5および
シリンダヘッドカバー6からなるシリンダヘッド部が順
次重ねられ、これらクランクケース2、3、シリンダブ
ロック4、シリンダヘッド5およびシリンダヘッドカバ
ー6は、相互に一体に結合されている。
【0011】シリンダヘッドカバー6のシリンダヘッド
5への取付面(シリンダヘッドカバー6の割面)65は、
図3および図4に図示されるように、後述するカムシャ
フト18の取付け位置に形成されるもう1つの取付面(割
面)66の位置より低くされて、該取付面65部に配される
周方向に亘り複数本のボルト67により、シリンダヘッド
カバー6が、シリンダヘッド5に一体に結合されてい
る。
【0012】このようにして、カムシャフト18の軸線
が、シリンダヘッドカバー6の側壁を貫通するようにさ
れ、シリンダヘッドカバー6の図において左方の側壁の
該貫通部には、後述する冷却水ポンプ50の取付用孔68が
形成されて、該左方の側壁外面69が、該冷却水ポンプ50
の取付面とされている。
【0013】また、図3および図4に図示されるよう
に、シリンダ孔7にピストン8が摺動可能に嵌装され、
左右のクランクケース2、3に、クランクシャフト9が
回転可能に枢支され、該ピストン8とクランクシャフト
9とに、ピストンピン10とクランクピン11とを介してコ
ネクティングロッド12の両端が回転可能に枢着されてお
り、ピストン8が往復動すると、クランクシャフト9が
回転駆動されるようになっている。
【0014】シリンダヘッド5には、シリンダ孔7の頂
部の燃焼室13に連通する吸気ポート14と排気ポート15と
が、それぞれ形成され、該吸気ポート14および排気ポー
ト15に、それぞれ吸気弁16および排気弁17が、開閉自在
に設けられている。
【0015】吸気弁16および排気弁17の頂端に隣接し
て、シリンダヘッド5の上部に、カムシャフト(カム
軸)18が配置され、該カムシャフト18は、ベアリング19
を介しシリンダヘッド5とカムシャフトホルダー20とに
挟まれて回転自在に枢支され、該カムシャフト18の左端
拡径部18aに、ドリブンスプロケット21が一体に嵌着さ
れ、クランクシャフト9と一体のドライブスプロケット
22とドリブンスプロケット21とに、無端チェーン23が架
渡されており、カムシャフト18は、クランクシャフト9
の半分の回転速度で回転駆動され、前記吸気弁16および
排気弁17は、クランクシャフト9が2回転する度に、そ
れぞれ1回ずつ開閉駆動されるようになっている。
【0016】また、図2、図5および図6に図示される
ように、水冷式内燃機関1を冷却する冷却装置の放熱部
たるラジエータ30は、シリンダブロック4の上方に配置
され、該ラジエータ30は、左右両側の冷却水タンク31、
32(図5では左右逆)と、車体前後方向に向いかつ鉛直
面に沿い多数平行に配設された平板状の放熱フィン33
と、前記冷却水タンク31、32の対向内壁および放熱フィ
ン33を車巾水平方向に沿い貫通した断面円形の冷却水導
管34(上下方向に3列、前後方向に2列または3列に配
列されている)とよりなり、該冷却水タンク31、32の底
面31a(図6に図示され、冷却水タンク32の底面は図示
されていない)に冷却水出入開口35が形成され、該冷却
水出入開口35には、接続スリーブ38が下方に向けて突出
して嵌着されている。
【0017】また、該ラジエータ30は、冷却水タンク3
1、32の底部と一体のフランジ36、36を貫通して後述す
るラジエータ支持部40、41に螺着されるボルト47によっ
て、シリンダブロック4に強固に取り付けられている。
なお、冷却水タンク31の頂部にキャップ39が嵌脱自在に
嵌着されている。
【0018】さらに、図3および図4に図示されるよう
に、シリンダブロック4には、左右両側方へラジエータ
支持部40、41が一体に突設され、該ラジエータ支持部4
0、41に設けられた冷却水通路42、43の内、右側の冷却
水通路43は、燃焼室13の外周を囲む円筒状冷却水ジャケ
ット44に連通され、シリンダヘッド5にも、冷却水ジャ
ケット44の開口端に合致する冷却水ジャケット45が設け
られ、これら冷却水ジャケット44、45は、シリンダブロ
ック4、シリンダヘッド5の合せ面から奥に向い断面先
細状に形成されている。左側の冷却水通路42は、その上
方開口部に接続スリーブ38の下端が嵌着されており、該
接続スリーブ38を介して冷却水タンク31に連なってい
る。
【0019】以上の説明および図3、図4より明らかな
ように、ラジエータ30の取付位置は、シリンダブロック
4のシリンダ孔7の中心軸線上において、冷却水ポンプ
50と冷却水ジャケット45、44とにより決められる高さ範
囲内に、これらができるだけ近接して配置されるように
して、設定されている。
【0020】また、図3および図4に図示されるよう
に、カムシャフト18の左端拡径部18aの中心部は、端面
から欠除されて凹部18bが形成され、該凹部18bの内周
面に、複数個の永久磁石24が周方向に亘り等間隔に配設
されている。
【0021】カムシャフト18により回転駆動される冷却
水ポンプ50は、隔壁(ポンプケーシング)51と、ポンプ
カバー52と、該隔壁51のロータ収納部51a内にて隔壁51
およびポンプカバー52に支持軸53を介して回転自在に枢
支されたインペラ54とよりなり、該インペラ54の軸部54
aの外周面には、隔壁51のロータ収納部51aを介してカ
ムシャフト18の永久磁石24に相対する永久磁石55が、周
方向に亘り複数個一体に設けられており、これら永久磁
石55、24によりマグネットカップリングが形成されて、
冷却水ポンプ50のインペラ54の軸部54aが、カムシャフ
ト18に磁気的に結合され、該カムシャフト18の回転に呼
応して、インペラ54が回転駆動されるようになってい
る。
【0022】冷却水ポンプ50の隔壁(マグネットカップ
リングの隔壁)51は、PPS等の樹脂材料により形成さ
れ、そのロータ収納部51aの基端の大径部が、シリンダ
ヘッドカバー6の左方の側壁に形成されたポンプ取付用
孔68に嵌合されて、該シリンダヘッドカバー6の左方の
側壁とポンプカバー52とにより挟み込まれて取り付けら
れている。
【0023】冷却水ポンプ50の吸入部56は、図6に図示
されるように、連通管46を介して左方ラジエータ支持部
40の冷却水通路42の下方開口42aに連通され、図4に図
示されるように、冷却水ポンプ50の吐出部57は、ポンプ
カバー52の吐出通路58(隔壁51により閉塞されて形成さ
れている)に連通され、該吐出通路58に連通する隔壁51
の連通路59と、シリンダヘッド5の冷却水ジャケット45
に連通する連通路60とに、連通管61の両端が水密に嵌着
されており、ラジエータ30の左方冷却水タンク31内の冷
却水は、左方ラジエータ支持部40の冷却水通路42、連通
管46および吸入部56を介して冷却水ポンプ50内に吸入さ
れ、冷却水ポンプ50のインペラ54で加圧された冷却水
は、吐出部57から吐出通路58、連通路59、連通管61およ
び連通路60を介して冷却水ジャケット45、冷却水ジャケ
ット44に吐出されるようになっている。
【0024】なお、本実施形態1においては、連通管61
は、連通路59側においては、後述する伝動機構室62を囲
むシリンダヘッド5の外側壁に形成された孔63内に嵌入
されており、これによっても、水密に支持されている。
該連通管61は、冷却水ポンプ50の隔壁51と一体に形成さ
れてもよい。
【0025】さらに、図3および図4に図示されるよう
に、連通管61の外周に、無端チェーン23と噛合うアイド
ラスプロケット(アイドルプーリ)25が回転自在に嵌装
され、アイドラスプロケット25よりクランクシャフト9
寄りに位置して、シリンダブロック4に、ピン26を介し
てアイドラスプロケット27が枢着され、図6に図示され
るように、クランクシャフト9の近くに、無端チェーン
23を上下から挟むように、アイドラスプロケット28、29
が設けられている。
【0026】連通管61は、図6に図示されるように、無
端チェーン23が収容される伝動機構室62内であって、し
かも、該無端チェーン23の走行経路が囲む領域中に配置
されているので、該連通管61の外周に嵌装されるアイド
ラスプロケット25も、同じ領域中に配置されており、こ
の結果、アイドラスプロケット25は、無端チェーン23の
走行経路の内側から、該無端チェーン23と噛合うように
なっている。
【0027】本実施形態1は、前記のように構成されて
いるので、次のような作用、効果を奏することができ
る。水冷式内燃機関1が運転状態となり、水冷式内燃機
関1の運転に対応して回転するカムシャフト18に磁気的
に結合された冷却水ポンプ50のインペラ54が回転駆動さ
れると、ラジエータ30で冷却された左側冷却水タンク31
内の冷却水は、冷却水出入開口35から接続スリーブ38
と、ラジエータ支持部40の冷却水通路42と、連通管46と
を介して冷却水ポンプ50の吸入部56に吸入され、冷却水
ポンプ50のインペラ54で加圧された後、冷却水ポンプ50
の吐出部57から吐出通路58、連通路59、連通管61および
連通路60を介して冷却水ジャケット45、44に吐出され、
該冷却水ジャケット45、44内の冷却水は、右側のラジエ
ータ支持部41の冷却水通路43から右側の冷却水タンク32
内に送られ、冷却水導管34を通過して左側冷却水タンク
31内に戻り、このようにして、冷却水は冷却水系内を循
環する。
【0028】そして、図示されない小型自動二輪車が走
行すると、前方から後方に向う走行風が、ラジエータ30
の放熱フィン33間を通過し、冷却水導管34内を流れる加
熱された冷却水でもって加熱された放熱フィン33は、こ
の走行風によって放熱され、この放熱フィン33の放熱に
よって、冷却水導管34内の冷却水は冷却される。この
際、放熱フィン33が上下方向に配置されているので、停
車中は、自然対流による放熱が効率よく行なわれる。
【0029】ラジエータ30は、シリンダ軸線上におい
て、冷却水ポンプ50と冷却水ジャケット45、44とによっ
て決められる高さ範囲内に設けられ、しかも、シリンダ
ブロック4に、ラジエータ支持部40、41の個所におい
て、直接取り付けられて設けられているので、冷却水ポ
ンプ50、シリンダブロック4およびシリンダヘッド5に
形成された冷却水ジャケット44、45、ラジエータ30は、
比較的近接して配置されており、この結果、冷却水の流
通経路が短くなり、かつ、単純になって、通路抵抗が減
少するので、冷却水ポンプ50の容量を小さくできて、こ
れを小型化することができる。また、冷却水の流通経路
が短くなり、単純になるので、その間に使用されるパイ
プ、ホース、バンド等の部品点数を削減することができ
る。
【0030】また、シリンダブロック4のシリンダ孔7
の中心軸線は、略水平前方に向くようにして配置され、
ラジエータ30は、シリンダブロック4の上方に、これに
直接取り付けられて設けられているので、ラジエータ30
には、前方から後方に向う走行風が勢いよく当たり、ラ
ジエータ30内の冷却水は、効果的に冷却される。さら
に、ラジエータ30の下方には、シリンダブロック4が配
置されているので、車両の走行に伴なう飛石から、ラジ
エータ30が保護される。
【0031】次に、図7および図8に図示される本願の
請求項1ないし請求項3記載の発明の他の実施形態(実
施形態2)について説明する。なお、これらの図におい
て、実施形態1と対応する部分の同じ部品には、同じ符
号を付している。本実施形態2においては、実施形態1
における冷却水ポンプ50が、略後述するシリンダブロッ
ク70の燃焼室13の高さ位置にまで移動されて、ここに、
冷却水ポンプ80として、配置されている。
【0032】すなわち、冷却水ポンプ80は、シリンダブ
ロック70のシリンダおよびシリンダヘッド相当部分の図
7において左側壁に形成されたポンプ取付用孔71に、そ
の隔壁(ポンプケーシング)81の大径部が水密に嵌合さ
れ、かつ、シリンダブロック70の左側面を覆うカバー72
の壁面により、その隔壁81の小径部の底部が支持され
て、取り付けられている。
【0033】ポンプ取付用孔71は、その上下位置が燃焼
室13を上下に越えて延びており、シリンダ室および排気
ポート15に隣接して、形成されている。したがって、冷
却水ポンプ80の設置位置は、冷却水ジャケット73の形成
位置を上下方向においてカバーしている。
【0034】シリンダブロック70とカバー72との間の空
間は、伝動機構室62とされ、無端チェーン23が収容され
ている。そして、冷却水ポンプ80の隔壁81の小径部を囲
んで回転自在に配置された永久磁石付ドリブンスプロケ
ット83が、該無端チェーン23の走行により回転駆動され
て、該ドリブンスプロケット83の回転により、マグネッ
トカップリング式冷却水ポンプ80のインペラ85の軸部85
a が回転駆動されるようになっている。ドリブンスプロ
ケット83は、軸受84を介してカバー72の軸受部に回転自
在に支承されている。なお、82は、インペラ85の軸部85
a が回転自在に挿通された冷却水ポンプ80の支持軸であ
る。
【0035】シリンダブロック70は、通常の内燃機関に
おけるシリンダと、シリンダヘッドと、シリンダヘッド
カバーとが合体されて一体に形成されたものであって、
その上部のシリンダヘッドカバー相当部分には、カムシ
ャフト18を軸受19を介して回転自在に支持するための大
小2つの軸受孔74、75が形成されており、これら軸受孔
74、75に、カムシャフト18の組立体が図7において左方
から挿入されて、固定具76により、シリンダブロック70
に対して位置決め固定されるようになっている。なお、
カムシャフト18の左端には、無端チェーン23により回転
駆動されるドリブンスプロケット21が、一体に取り付け
られている。
【0036】シリンダブロック70の右側面は、詳細には
図示されていないが、カバー77により部分的に覆われて
おり、該カバー77のフィン形成部77a は窪まされて、冷
却水ジャケット73の壁面の一部を構成している。また、
カバー77には、吸気ポート14に連なる吸気通路14aが形
成されている。
【0037】ラジエータ90は、本実施形態2において
は、上下部タンク92、91を有し、これら上下部タンク9
2、91は、複数本の冷却水導管94により連結され、これ
ら複数本の冷却水導管94には、複数枚の板状体からなる
放熱フィン93が、これら冷却水導管94により貫通され
て、積層状に取り付けられている。
【0038】また、上部タンク92は、連通管96により冷
却水ポンプ80の吐出通路86に流体連通され、下部タンク
91は、図示されない連通管により冷却水ジャケット73の
略吐出通路86と左右反対側部分に流体連通されている。
ラジエータ90は、そのフランジ部95の前後2個所、左右
2個所において、ボルト47によりシリンダブロック70に
直接取り付けられ、堅固に固定されている。
【0039】したがって、水冷式内燃機関1が運転状態
となり、水冷式内燃機関1の運転に対応して回転走行す
る無端チェーン23によりドリブンスプロケット83が回転
駆動され、該ドリブンスプロケット83に磁気的に結合さ
れた冷却水ポンプ80のインペラ85の軸部85a が回転駆動
されて、インペラ85が回転すると、冷却水ジャケット73
で加熱されて高温となった冷却水は、該冷却水ポンプ80
により吸引され、加圧されて、吐出通路86を流れ、次い
で、連通管96内を流れて、上部タンク92に流入する。
【0040】上部タンク92に流入した冷却水は、複数本
の冷却水導管94に分かれて流入し、走行風により放熱フ
ィン93を通じて効果的に放熱されて、下部タンク91に流
入する。下部タンク91に流入した冷却水は、次いで、図
示されない連通管により冷却水ジャケット73に戻って、
冷却水は、冷却水系内を循環する。その他の点は、実施
形態1と略同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0041】本実施形態2は、前記のように構成されて
いるので、ラジエータ90は、シリンダ軸線上において、
冷却水ポンプ80と冷却水ジャケット73とによって決めら
れる高さ範囲内に設けられており、しかも、冷却水ポン
プ80と冷却水ジャケット73とは、同じ高さ位置に配置さ
れもしくは形成されているので、これら冷却水ポンプ8
0、冷却水ジャケット73、ラジエータ90は、実施形態1
と比較して、きわめて近接して配置されており、この結
果、冷却水の流通経路(ポンプ吐出通路86、連通管96、
図示されない連通管および図示されないポンプ吸入通路
とからなる)がきわめて短くなり、かつ、単純になっ
て、通路抵抗が大幅に減少するので、冷却水ポンプ80の
容量をさらに小さくでき、これをさらに小型化すること
ができる。
【0042】また、冷却水の流通経路がきわめて短くな
り、単純になるので、その間に使用されるパイプ、ホー
ス、バンド等の部品点数をさらに削減することができ
る。その他、実施形態1におけると同様の効果を奏する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1ないし請求項3記載の発明の一
実施形態(実施形態1)における水冷式内燃機関の冷却
装置が適用された水冷式内燃機関の概略斜視図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図2のIII −III 線に沿って裁断した縦断平面
図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】図2のV矢視図であって、一部を欠裁した正面
図である。
【図6】図1の一部欠裁左側面図である。
【図7】本願の請求項1ないし請求項3記載の発明の他
の実施形態(実施形態2)における水冷式内燃機関の冷
却装置の縦断平面図である。
【図8】図7の一部欠裁概略左側面図であって、冷却水
ポンプを羽根位置とマグネットカップリング位置で裁断
した2つの部分断面図を重ねて示す図である。
【符号の説明】
1…水冷式内燃機関、2、3…クランクケース、4…シ
リンダブロック(シリンダ)、5…シリンダヘッド、6
…シリンダヘッドカバー、7…シリンダ孔、8…ピスト
ン、9…クランクシャフト、10…ピストンピン、11…ク
ランクピン、12…コネクティングロッド、13…燃焼室、
14…吸気ポート、14a …吸気通路、15…排気ポート、16
…吸気弁、17…排気弁、18…カムシャフト、18a …拡径
部、18b…凹部、19…ベアリング、20…カムシャフトホ
ルダー、21…ドリブンスプロケット、22…ドライブスプ
ロケット、23…無端チェーン、24…永久磁石、25…アイ
ドラスプロケット、26…ピン、27、28、29…アイドラス
プロケット、30…ラジエータ、31、32…冷却水タンク、
33…放熱フィン、34…冷却水導管、35…冷却水出入開
口、36…フランジ、38…接続スリーブ、39…キャップ、
40、41…ラジエータ支持部、42、43…冷却水通路、44、
45…冷却水ジャケット、46…連通管、47…ボルト、50…
マグネットカップリング式冷却水ポンプ、51…隔壁(ポ
ンプケーシング)、52…ポンプカバー、53…支持軸、54
…インペラ、54a…軸部、55…永久磁石、56…吸入部、
57…吐出部、58…吐出通路、59、60…連通路、61…連通
管、62…伝動機構室、63…孔、65…取付面(シリンダヘ
ッドカバー割面)、66…取付面(割面)、67…ボルト、
68…ポンプ取付用孔、69…シリンダヘッドカバー側壁外
面(ポンプ取付面)、70…シリンダブロック、71…ポン
プ取付用孔、72…カバー、73…冷却水ジャケット、74、
75…軸受孔、76…固定具、77…カバー、77a …フィン形
成部、80…冷却水ポンプ、81…隔壁(ポンプケーシン
グ)、82…支持軸、83…ドリブンスプロケット、84…軸
受、85…インペラ、85a …軸部、86…ポンプ吐出通路、
90…ラジエータ、91…下部タンク、92…上部タンク、93
…放熱フィン、94…冷却水導管、95…フランジ部、96…
連通管。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダまたはシリンダヘッ
    ドに形成された冷却水ジャケットに冷却水を圧送する冷
    却水ポンプが、シリンダまたはシリンダヘッド部に設け
    られ、 前記シリンダ軸線上の前記冷却水ポンプと前記冷却水ジ
    ャケットとによって決められる高さ範囲内に、ラジエー
    タが設けられたことを特徴とする水冷式内燃機関の冷却
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ラジエータは、前記シリンダまたは
    前記シリンダヘッド部に直接取り付けられて設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の水冷式内燃機関の冷却
    装置。
  3. 【請求項3】 前記シリンダは、略水平方向を向いてお
    り、 前記ラジエータは、前記シリンダの上方に直接取り付け
    られて設けられたことを特徴とする請求項2記載の水冷
    式内燃機関の冷却装置。
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