JPH1178399A - マグネット押し花密封品 - Google Patents

マグネット押し花密封品

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JPH1178399A
JPH1178399A JP9252550A JP25255097A JPH1178399A JP H1178399 A JPH1178399 A JP H1178399A JP 9252550 A JP9252550 A JP 9252550A JP 25255097 A JP25255097 A JP 25255097A JP H1178399 A JPH1178399 A JP H1178399A
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magnet
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sheet
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    • B44DECORATIVE ARTS
    • B44CPRODUCING DECORATIVE EFFECTS; MOSAICS; TARSIA WORK; PAPERHANGING
    • B44C5/00Processes for producing special ornamental bodies
    • B44C5/06Natural ornaments; Imitations thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B44DECORATIVE ARTS
    • B44CPRODUCING DECORATIVE EFFECTS; MOSAICS; TARSIA WORK; PAPERHANGING
    • B44C5/00Processes for producing special ornamental bodies
    • B44C5/04Ornamental plaques, e.g. decorative panels, decorative veneers

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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貼着による配設位置の選択、変更、押し花の
種類の変更等の自由度を大きくし、再利用も可能とす
る。 【解決手段】 シート状磁石基板(1)の片面に、乾燥
押し花(2)が溶融固着層(3)等により密封固定され
たシート体(3)が一体化配設されているものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、マグネッ
ト押し花密封品に関するものである。さらに詳しくは、
この出願の発明は、自然な色合いと形状の乾燥押し花
が、住宅、オフィス等のインテリアや、自動車等の装飾
品として、金属板、金属製品等の表面に自在に貼着さ
れ、その取り外しや変換も容易な、新規なマグネット押
し花密封品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁性体粉末を樹脂バインダー
によって塩化ビニル樹脂等の樹脂シート上に固着一体
し、次いでこれを着磁させてなるシート状磁石が知られ
ている。そして、このシート状磁石の樹脂シートの片面
には文字や記号、あるいは動物、人物、風景、草花等の
キャラクターをカラー印刷層等として設け、これらをア
クセサリーやインテリア用品、あるいは文具、教育用品
等として活用することが実用的なものとなってきてい
る。
【0003】しかしながら、このような従来のマグネッ
トシート品は、高級感のあるインテリア用品、家具用品
として利用するには、樹脂シート上の印刷層の図柄や色
合いに限界があり、装飾機能品としては満足できるもの
ではなかった。一方、従来より、乾燥押し花を樹脂によ
ってラミネートしたシートやシール、あるいはカード等
が数多く提案されている。また、これらのラミネート品
を電報カバー紙、プラスチック板、あるいは木質板や、
ガラス、金属板等に貼着させた製品も知られている。
【0004】だが、この押し花装飾品についても、これ
までのところ、より汎用的な性格を持つ製品としてはあ
まり考慮されてこなかった。たとえば壁面や家具の表面
に対して、随時に、その配設位置を変化させたり、別種
の押し花品に交換したりすることや、さらには、再利用
のために、押し花の周囲近傍を切り取って利用するこ
と、そしてそのための技術的手段は考慮されてこなかっ
た。
【0005】そこで、この出願の発明は、従来のマグネ
ットシート品および乾燥押し花装飾品の各々の課題を解
決し、しかもこれら従来品からは着想もされなかった、
より高級感のあるインテリア装飾品として、押し花密封
品の長所を生かし、しかも前記のとおりの汎用性を有
し、切り取りによる再利用をも可能な、新しいマグネッ
ト押し花密封品を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、シート状磁石基板の片面
に、乾燥押し花が密封固定されたシート体が一体化配設
されていることを特徴とするマグネット押し花密封品
(請求項1)を提供する。また、この出願の発明は、シ
ート体は、乾燥押し花が樹脂フィルムにより袋状に密封
されたものであるマグネット押し花密封品(請求項
2)、シート体は、乾燥押し花が樹脂フィルムのラミネ
ートにより密封されたものであるマグネット押し花密封
品(請求項3)、シート体は、乾燥押し花がホットメル
ト材の溶融固着により密封されたものであるマグネット
押し花密封品(請求項4)、シート状磁石基板は、磁性
体粉末を樹脂バインダーによって樹脂シートに磁性層と
して配設し、これを着磁させたものであるマグネット押
し花密封品(請求項5)、シート状磁石基板は、シート
状永久磁石を樹脂シートに貼着したものであるマグネッ
ト押し花密封品(請求項6)等もその態様として提供す
る。
【0007】そして、この出願の発明は、基板に対し、
シート体がホットメルト材の溶融固着により一体化され
ているマグネット押し花密封品(請求項7)をはじめ、
基板に対し、シート体が粘着材により貼着一体化されて
いるマグネット押し花密封品(請求項8)、シート体
は、最外層にカバーフィルム層を一体として有している
マグネット押し花密封品(請求項9)、ホットメルト材
は、ホットメルトフィルムまたはホットメルトパウダー
であるマグネット押し花密封品(請求項10)、シート
状磁石基板の上にはホットメルトフィルム、乾燥押し
花、ホットメルトフィルム、および必要に応じて設けら
れるカバーフィルムが順次載置され、減圧雰囲気に加熱
加圧されてなるものであるマグネット押し花密封品(請
求項11)等も提供する。
【0008】さらに、この出願の発明は、具体例とし
て、シート状磁石基板の片面に、乾燥された押し花品が
溶融樹脂により密封された中間層と、その上部の透明フ
ィルム表面層とが積層一体化されているマグネット押し
花密封品であって、中間層は、溶融性多孔質樹脂フィル
ムが真空減圧下に加熱加圧され、溶融した樹脂が押し花
品に密着してこれを密封したものであるとともに、溶融
した樹脂により基板および透明フィルム表面層に固着さ
れているマグネット押し花密封品(請求項12)をはじ
め、溶融性多孔質樹脂フィルムは、3次元の多孔連通構
造を有しているマグネット押し花密封品(請求項1
3)、溶融性多孔質樹脂フィルムは、平均孔径が1.0
mm以下であるマグネット押し花密封品(請求項1
4)、溶融性多孔質樹脂フィルムは、110℃以下で溶
融するマグネット押し花密封品(請求項15)、溶融性
多孔質樹脂フィルムの溶融により押し花品が密着密封さ
れている中間層の厚みは、4000μm以下であるマグ
ネット押し花密封品(請求項16)、中間層は、真空乾
燥された押し花品を実質的にその周辺に気泡がないよう
に密封しているマグネット押し花密封品(請求項1
7)、透明フィルム表面層は、300μm以下であるマ
グネット押し花密封品(請求項18)、透明フィルム表
面層は、多層積層フィルムであるマグネット押し花密封
品(請求項19)、透明フィルム表面層は、最外表面層
としてハードコート層を有しているマグネット押し花密
封品(請求項20)、そして上記のいずれかのマグネッ
ト押し花密封品であって、シート状磁石基板と中間層と
の間にはホットメルト材が溶着されているマグネット押
し花密封品(請求項21)等の態様を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】この出願の発明は、以上のとおり
の特徴を持つものであるが、以下、図面に沿って、さら
に詳しくこの発明について説明する。添付した図面の図
1および図2は、この発明の一例を示したものである。
製品としての断面斜視図が図1であり、分解斜視図が図
2である。
【0010】たとえばまず図1に例示したように、シー
ト状磁石(11)を樹脂シート(12)に配設したシー
ト状磁石基板(1)の片面には、乾燥押し花(2)がホ
ットメルト材の溶融固着層(31)により密封固定され
たシート体(3)が一体化配設されている。そして、こ
の例では、シート体(3)は、最外層として、カバーフ
ィルム層(32)を有してもいる。
【0011】図2は、より詳しくその構成を示したもの
であって、前記のシート状磁石基板(1)の上には、ホ
ットメルトフィルム(311)、乾燥押し花(2)、ホ
ットメルトフィルム(312)およびカバーフィルム
(32)が載置され、減圧雰囲気下に加熱加圧してホッ
トメルトフィルム(311)(312)を溶融させ、乾
燥押し花(2)を溶融密封し、前記のとおりの乾燥押し
花の溶融密封層(31)を形成するとともに、このもの
を、シート状磁石基板(1)およびカバーフィルム(3
2)に接着一体化してもいる。
【0012】以上の例については、ホットメルト材とし
てのホットメルトフィルム(311)(312)を用い
て溶融固着層(31)を形成することに代えて、乾燥押
し花(2)の周囲の貼着部に接着剤層を持つ樹脂フィル
ムにより袋状とした空隙内に押し花(2)を密封するよ
うにしてもよいし、あるいは、接着剤層を持つラミネー
ト樹脂フィルムにより押し花(2)をラミネート密封す
るようにしてもよい。
【0013】ただ、これらの袋状フィルム被覆部内へ押
し花品を装入したものや、押し花ラミネート品は、押し
花の周囲に空気層を残存させやすく、しかも完全にも外
部の空気や湿気との接触を遮断できない懸念があるた
め、押し花の色彩や形の劣化が進み、長期にわたって品
質を保持するのが難しくなる。また、ラミネート品等は
実際には、押し花の周囲の溶着シール部のみにおいて封
止することになるため、このシール部内方の押し花の周
囲近傍を切り取って再利用することは必ずしも現実的で
ない。シール状態が失われて押し花が直接外気と接触す
る状態に置かれやすく、その劣化が急速に進むからであ
る。ただ、目的、用途によっては前記のラミネートによ
るマグネット押し花密封品等でも役割を果すことから、
それなりに有用である。
【0014】一方、ホットメルト材によるものは、空
気、湿気の遮断性に優れ、美しい色彩と形状とを長期に
わたって保持することのでき、新しい乾燥押し花密封品
を提供する。このものは、制御された減圧雰囲気下にお
いて乾燥押し花を樹脂の溶融により密封封入したもので
あって、高い品質を持つものとして注目される。図1お
よび図2の例においては、前記シート状磁石(11)
は、シート状成形品、あるいは焼結体としての永久磁石
であってもよいし、より柔軟性があり、シート状磁石基
板(1)に屈曲性を与えるように、たとえば、各種の磁
性体粉末を樹脂バインダーによって樹脂シート(12)
に磁性層として積層し、このものを着磁させて磁石とし
たものでもよい。軟質磁石の場合は、シート状磁石(1
1)は、接着材、粘着材によって樹脂シート(12)に
一体化してもよい。
【0015】また、シート状磁石(11)の種類や接着
性によっては、樹脂シート(12)を用いることなし
に、前記のとおりの乾燥押し花を密封したシート体
(3)を直接一体化してもよい。樹脂シート(12)を
使用する場合には、比較的強度のある塩化ビニル樹脂、
ポリエステル、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリイミド
等の樹脂シートが好適に用いられることになる。
【0016】ホットメルト材は、前記のようにホットメ
ルトフィルム(311)(312)として用いるのが取
扱い性や、密封性の点でより好ましいが、パルダー状の
ものとして用いてもよい。たとえば図2において、ホッ
トメルトフィルム(311)(312)のいずれか一
方、もしくは両方に代わって、パルダー状のホットメル
ト材を用いることもできる。また、後述の多孔質フィル
ムは有用なものである。
【0017】この発明においては、乾燥押し花の密封性
も良好とするためには、ホットメルト材としては乾燥押
し花との密着性と脱気泡性に優れたものとして、熱可塑
性のポリオレフィンや、ポリビニルアルコール系、ポリ
酢酸ビニル系、ポリビニルエーテル系等のセルロース親
和性に優れ、乾燥押し花の表面組織に密着し、減圧下で
の脱気性が良いものが好適に用いられる。
【0018】なお、前記のカバーフィルムは、耐熱性の
あるフィルムとして適宜なものを用いてもよいし、後加
工として、シート状磁石基板(1)に一体化されたシー
ト体(3)の最外表面に、塗布や、噴霧して硬化層を形
成するようにしてもよい。この場合には、より対光性に
優れたアクリル系、メタクリル系等の樹脂を用いるよう
にしてもよい。
【0019】図3は、この発明の別の例を示している。
この図3の例では、シート状磁石基板(1)に対して、
乾燥押し花をホットメルト溶融固着層(31)に密封し
たシート体(3)は、たとえばその基板(33)を備え
るようにし、両面粘着テープ材(4)等の粘着材、接着
材によって貼着一体化している。また、図4に例示した
ように、ホットメルト材を用いたこの発明のマグネット
押し花密封品の場合には、乾燥押し花(2)が、前記の
ホットメルト溶融固着層(31)に密封されたままの状
態で、その周囲近傍(A)まで、シート状磁石基板
(1)とシート体(3)とがハサミ(5)等により一体
として切り離し可能とされているものがこのましいもの
の一つとして挙げられる。
【0020】この例の場合には、たとえばシート状の製
品に複数の押し花(2A)(2B)・・・が密封される
ものとし、適宜に、所望の押し花(2A)の周囲近傍
(A)を切り離して、たとえば図5のように、冷蔵庫
(6)等の電気機器や家具の金属性表面に、装飾品
(7)としてマグネット貼着し、さらにこのものを適宜
に他の切り離し装飾品に取り替えたり、あるいはマグネ
ット貼着部位を変更することが可能となる。
【0021】この発明のマグネット押し花密封品は、マ
グネットによる貼着によって、着脱自在に、所望の位置
に配設することができ、その汎用的性格が実現されると
ともに、図4の例のように切り離し可能とすることで、
さらに利便性、そして家具、インテリア等として装飾効
果が高まることになる。切り離し可能とするためには、
前記シート状磁石基板(1)そのものが切断容易である
ことになる。その意味では、前記のように、柔軟性があ
って、粉末磁性材料をバインダー樹脂により樹脂シート
に積層一体化したものが好適となる。
【0022】また、シート体(3)については、従来の
ラミネート品とは相違して、ホットメルト材により乾燥
押し花はその表面部位まで緻密に密封されていることか
ら、ごく近傍の位置で切断したとしても密封性が失われ
ることはない。このようなことは従来の樹脂ラミネート
品では全く実現されなかったことである。さらに、図4
の例のように切断可能としたこの発明のマグネット押し
花密封品では、所望範囲の切り離しにより再利用が可能
となる。たとえばカードやボード、あるいは名札シート
として使用したものであっても、所望の押し花の周囲を
所望の平面形状、たとえば円形、多角形、さらには各種
異形形状に切り出して、マグネット貼着による装飾品と
して再利用できることになる。
【0023】さらに具体的に例示説明すると、図1に示
したホットメルト材の溶着による溶着固着部(31)に
ついては、溶融性の多孔質樹脂フィルムを用いることに
よってさらに効果的となる。溶融性多孔質樹脂フィルム
は、これを構成する微細孔によって、真空減圧下に溶融
される際に、乾燥押し花(2)の周囲とその表面の空
気、湿気を、この微細孔を通じて外部へと排出し、しか
も押し花(2)に密着することを可能としている。より
具体的には、溶融性多孔質樹脂フィルムの配設部位の全
体を通じて効果的に空気、湿気を排出させるためには、
3次元の多孔連通構造を持つものであることが好まし
い。そして、その種類によって若干の差異はあるもの
の、乾燥した押し花の色合い、形状、組織を破壊するこ
となしに埋め込むことを可能とするためには、適度な溶
融接着性をも備えていることが必要である。
【0024】このような観点からは、溶融性多孔質樹脂
フィルムは、3次元の微細孔連通構造を持ち、かつ、そ
の平均孔径は、1.5mm以下、たとえば0.05〜
1.5mm、より好ましくは1.0mm以下、たとえば
0.1〜1.0mm程度であって、ASTMふる目規格
としては18〜140メッシュ、Tyler メッシュで16
〜150に相当し、空隙体積率としては85%以下、た
とえば30〜80%程度で、かつ、120℃以下、より
好ましくは110℃以下、さらには60〜85℃程度の
温度において溶融溶着するものが適当である。前記の溶
融固着層(31)としての図6に示した中間層(30)
の厚みは、4000μ以下、より一般的には100〜1
000μm程度が適当であることから、溶融性多孔質樹
脂フィルムは、その厚みが150〜1500μm程度の
ものを一枚もしくは複数枚用いるのが適当である。
【0025】平均孔径は、このフィルムの厚みとも関係
するが、一般的には、平均孔径が0.05mm未満の場
合にはフィルムそのものの入手が容易でないばかりか、
真空減圧による空気、湿気の除去効率は低くなる傾向に
ある。また、1.5mmを超えて大きくなると、溶融し
た樹脂の押し花品への密着度、すなわち埋め込みのため
の充填度が不足する傾向が見られる。このことから、厚
み150〜1500μm程度の溶融性多孔質樹脂フィル
ムとしては、溶融温度が、好ましくは110℃、さらに
は60〜85℃程度であって、平均孔径が0.05〜
1.5mm、より好ましくは1.0mm以下、0.1〜
1.0mmを目安とするのが適当である。
【0026】以上のような溶融性多孔質樹脂フィルム
は、素材となる樹脂の微粉末の部分溶融体やその厚粉体
として製造されたもの、発泡体として製造されたもの、
あるいは、フィルムの光や、プラズマ、放射線照射によ
り処理されて製造されたもの等として入手することがで
きる。そして素材としての樹脂については、押し花品
(2)との密着親和性や、溶融温度、溶融時のフロー
性、そして多孔質フィルムの製造性等を考慮して選択さ
れるのであって、たとえば、ポリエチレン、エチレン・
エチルアクリレートコポリマー、エチレン・酢酸ビニル
コポリマー、エチレン・アクリル酸コポリマー、エチレ
ン・メタクリル酸コポリマー等々が適当なものとして挙
げられる。
【0027】エチレン・酢酸ビニルコポリマーは好適な
ものの一つであるが、その部分ケン化物、たとえば約1
0当量%以下のケン化物は押し花品との親和性において
良好でもある。これらの溶融性多孔質樹脂フィルム(な
お、フィルムの用語については、シートと呼んでも実質
的な差異はない)によって、押し花(2)を埋め込んで
密封することで中間層(30)を形成するには、たとえ
ば図6において、シート状磁石基板(1)上に乾燥押し
花(2)を載置し、その上に溶融性多孔質樹脂フィルム
と、透明フィルム表面層(8)を形成する非溶融性の樹
脂フィルムを順次置いて、高真空減圧下で加熱加圧する
か、あるいはシート状磁石基板(1)の上にまず溶融性
多孔質樹脂フィルムを置き、その上に押し花(2)を置
き、さらに再度溶融性多孔質樹脂フィルムを置いて、上
記と同様にして非溶融性の透明樹脂フィルムを置いた後
に高真空減圧下に加熱加圧するのが適当である。より好
ましくは、後者の手段を採用するのがよい。
【0028】なお、この際には、押し花(2)の表面や
その近接周面には、溶融性多孔質樹脂フィルムと同種の
樹脂の微粉末をあらかじめ散布して加熱加圧してもよ
い。より厚みのある押し花(2)の場合には、この微粉
末の散布は有効でもある。この場合の粒径としては0.
5mm以下、0.05mm以上のものであることが適当
である。
【0029】また、溶融性多孔質樹脂フィルム、さらに
は上記の微粉末は、溶融硬化して中間層(30)を形成
するものとしては透明性の高いものとするのが適当であ
る。これは、密封した押し花(2)がその美しい自然の
色をより鮮明に見せるためである。もちろん、所望によ
っては、色素等の添加によって、中間層(30)が特有
の色合いを持つものとし、押し花(2)とともに相乗的
にその美しさを発現するようにしてもよい。この場合に
も透明度が高いことが適当であることは言うまでもな
い。
【0030】たとえば以上の構成において、この出願の
発明においては、前記のとおりの溶融性多孔質樹脂シー
トを用いることで、押し花(2)の密封に際して、真空
減圧下に、押し花(2)の周囲、その表面近傍に空気溜
りや気泡を残すことなしにこれらを効果的に外部に排出
することができ、溶融した樹脂を押し花(2)のすべて
の表面にくまなく密着させてこれを埋め込み密封するこ
とを可能としている。このため、残存する空気中の酸素
や、湿気によって押し花(2)が劣化して変退色するこ
とを長期にわたって防止し、自然の鮮明な色合いを保つ
ことを可能とする。
【0031】そして、このような埋め込み密封により、
たとえ外力によって透明フィルム表面層(8)からの損
傷があっても、押し花(2)にその傷が達しない限り
は、密封性は破られることはなく、押し花品の劣化は生
じない。また、前記の溶融性多孔質樹脂フィルムの使用
によって、大きな平面積の押し花密封品を得ることも可
能となる。真空減圧は、全平面域にわたってすみやかに
空気を排出することになるからである。このことは、種
類や厚みの異なる複数の押し花(2)を同一平面上に配
置した場合でも同様であって、壁面ボード、間仕切り等
の大きな面積で、装飾性に優れた押し花物品の提供も可
能となる。
【0032】さらに、この発明によって、前記したよう
に切り取りによる再利用も可能となる。押し花(2)に
接しない限り、所望の範囲を切り取って、別途利用する
こともできるからである。たとえば、メッセージカード
や電報台紙にこの発明の押し花密封品を構成する場合、
これを切り出して再利用できることになる。これは、押
し花(2)が、くまなく溶融した樹脂に密着されて硬化
中間層(30)を形成しているからである。
【0033】押し花(2)については、真空乾燥した各
種の草花であってよく、コスモス、パンジー、カスミ
草、バラ、麦等の各種の花、葉、茎、実の適当な組合わ
せであってよい。図6に示した透明フィルム表面層
(8)については、中間層(30)を形成する加熱加圧
時にも溶融することのないものであって、透明性が高く
しかもその最外表面は、外力によっても損傷、摩耗しに
くく、光や温度によって劣化しないものであることが好
ましい。
【0034】その厚みについては特に限定はないが、製
造コストや、透明度等を考慮して、通常は300μ以
下、40〜300μm程度とするのが適当である。そし
て、この透明フィルム表面層(8)については、多層構
造としてもよく、中間層(30)に接する部分には、密
着性が良いものとし、最外表面には、硬度があって傷が
付きにくく、光、熱等に対して耐性の大きなハードコー
ト層が配設されるようにしてもよい。たとえば透明フィ
ルムの中間層(30)側に接着層、特に熱接着層(ヒー
トシール層)を設け、最外層にハードコート層を設ける
こともできる。この場合の透明フィルムとしては、透明
性、耐熱性等の良好なものとしてポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリプロピレン、たとえばPETフィルム
等を用いることができる。熱接着層としては、一般的に
は、60〜100℃程度の、前記の加熱加圧下において
接着性を示すフィルムを用いることが考慮される。たと
えばこのようなフィルムとしては、ポリエチレン、エチ
レン・エチルアクリレートコポリマー、エチレン・酢酸
ビニルコポリマー等が例示される。また、ハードコート
層としては、酸化ケイ素膜等の無機膜、あるいは、アク
リル系樹脂、有機ケイ素系樹脂、硬質ウレタン系樹脂等
が例示される。そして、これらのハードコート層には、
表面の耐摩耗性とともに、反射防止性を付与するため
に、シリカ微粒子や、TiO2 ,ZrO2 ,SnO2
の微粒子を分散させておいてもよい。また、ITO(イ
ンジウム・スズオキサイド)等の導電性微粒子を分散さ
せておくことで、表面に静電気によるほこりが付着しに
くいようにしてもよい。
【0035】反射防止性や帯電防止性を付与すること
で、密封された押し花(2)は、より鮮明にその色合い
を発現することになる。接着性のフィルムは、その厚み
は、10〜200μm程度とし、ハードコート層は、1
〜4μm程度とするのが適当である。もちろん、接着性
フィルムやハードコート層等は必ずしも必要としない。
押し花密封品の用途に応じて透明フィルム表面層(8)
の構成が定められることになる。
【0036】図6に示したシート状磁石基板(1)につ
いては、中間層(30)との接着性をさらに良好とする
ために、前記のような接着層を設けてもよいし、あるい
はプラズマや、エッチング液により粗面化し、アンカー
効果を付与しておいてもよい。シート状磁石基板(1)
を前記したようにシート状磁石(11)と樹脂シート
(12)により構成する場合には、樹脂シート(12)
は、樹脂層の積層体であってよい。シート状磁石基板
(1)を形成する際に、この積層体を構成してもよい
し、あるいは、形成後に、さらに樹脂層を積層するよう
にしてもよい。樹脂シートの積層については、たとえば
シート状磁石の上に、順次に、例1 塩化ビニル樹脂(PVC) ポリプロピレン(PP) ポリエチレン(PE)例2 塩化ビニル樹脂(PVC) ポリプロピレン(PP)例3 塩化ビニル樹脂(PVC) ポリエチレン(PE)例4 塩化ビニル樹脂(PVC) エチレン・酢酸ビニルコポリマー(EVA)例5 ポリエステル(PET) ポリエチレン(PE) エチレン・酢酸ビニルコポリマー(EVA) のように積層したものであってよい。
【0037】ポリプロピレン、ポリエチレン等の表面に
前記のようにプラズマ、コロナ等の処理を施してアンカ
ー効果を増大させてもよい。そして、フラットな基板と
して樹脂シート(12)を用いる場合には、この発明に
よって、反り(カール)やねじれが生じない構成も提供
される。また、密封された押し花(2)の色合いをより
鮮明にするための背景として、基板(1)の色合いをコ
ントロールすることもできる。
【0038】すなわち、この発明では、比較的、形状保
持性に優れた塩化ビニル樹脂、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリスルホン、ポリプロピレン等のフィルム
(シート)を複数枚積層一体化することで、前記の加熱
加圧にともなう基板(1)の反りやねじれを効果的に抑
止することができる。また、積層構造の中間層、最外
層、あるいは両者にカラー印刷層やカラー練込み層を設
けることで、基板による背景効果をより大きなものとす
ることができる。
【0039】たとえば基板には、白色フィルム(シー
ト)を用い、接着層としての熱接着層等を介してカラー
印刷層とともに積層する。カラー印刷層は、白色フィル
ムの地の背景色に対して押し花(2)の色合いをそのま
ま浮き出たせる場合には必ずしも必要でないが、背景色
を変更する場合や、背景をデザイン地とする場合に設け
られることになる。
【0040】また、中間層(30)の色合いが若干くす
んでいる場合に、クリーム色のカラー印刷層やカラー練
込み層を設けることで、押し花品の色合いを鮮明にする
ことも可能となる。なお、接着層としては、前記と同様
のものが考慮される。そして、基板を構成する複数枚の
フィルム(シート)の場合には、その厚みは、一般的に
は20〜200μm程度とし、接着層については10〜
100μm程度とするのが適当である。
【0041】シート状磁石基板(1)についてはその厚
みに制限はないが、実用上の観点からは、0.1〜10
mm程度がたとえば考慮される。樹脂シート(12)に
ついては、全体として、たとえば2000μm以下、さ
らには100〜1000μm程度とすることが考慮され
る。なお、カラー印刷層、カラー練込み層については、
適当な着色インク、顔料、色素が用いられ、さらには金
属による粉末や、その固着、あるいは蒸着したデザイン
としてもよい。
【0042】以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発
明について説明する。
【0043】
【実施例】実施例1 真空減圧圧着装置を用い、減圧吸引のための開孔を持つ
支持台上で、四周に配置したゴムに囲まれた平面域(3
00×300mm)に、綿布を置き、次いでシート状磁
石基板を置いた。
【0044】このシート状磁石基板は、上層から下層に
次の構成と厚みのものとした。 ポリエチレン(PE):20μm ポリプロピレン(PP):30μm 白色塩化ビニル樹脂(PVC):0.5mm シート状磁石:1.5mm この基板の上には、溶融温度75℃、平均孔径が約0.
2mmで、厚み0.6mm(ASTM 70メッシュ相
当)のエチレン・酢酸ビニルコポリマーからなる溶融性
多孔質樹脂フィルム、パンジーの真空乾燥押し花、上記
同様の溶融性多孔質樹脂フィルム、並びに厚み150μ
mPETフィルムからなる透明フィルムを順次重ね、約
80℃の温度において、760mmHgの絶対真空度に
限りなく近い状態に真空減圧して上方より約1atm程
度に押圧した。
【0045】得られたマグネット押し花密封品は、図6
において、中間層800μm、透明フィルム表面層15
0μmの厚みを有し、中間層には、押し花が溶融した樹
脂に密着されて密封されており、空気溜り、気泡は全く
認められなかった。また、基板については反りやねじれ
が認められなかった。押し花は、6ケ月以上の長期に渡
って自然の色合いを保持し、その色合いは鮮明で美しい
ものであった。実施例2 実施例1において、溶融性多孔質樹脂シートとして、5
当量%部分ケン化物を用い、平均孔径0.5mmで、厚
み1.3mm(ASTM 35メッシュ相当)のものを
用い、厚みが約1000μmの中間層を形成した。
【0046】実施例1と同様に優れた品質のマグネット
押し花密封品を得た。また、上記いずれの実施例におい
ても、磁石とともに所要の形にハサミで切り取っても密
封性が破壊されずに、マグネット貼着の装飾品として再
利用も可能であった。もちろんこの発明は以上の例によ
って何ら限定されるものではない。その細部について様
々な態様が可能である。
【0047】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この出願の
発明によって、密封された押し花が、マグネット貼着に
よって、着脱自在に、その貼着位置の選択、変更、押し
花の交換等の自由度が大きなものとされ、汎用性は大き
く向上する。切り離し可能のものについては、さらに以
上の効果は大きなものとなり、また、使用済のものであ
っても再利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示した断面斜視図である。
【図2】図1の例の分解斜視図である。
【図3】別の例を示した分解斜視図である。
【図4】切り離し可能なものの例を示した斜視図であ
る。
【図5】図4の場合の利用例を示した斜視図である。
【図6】さらに別の例を示した断面図である。
【符号の説明】
1 シート状磁石基板 11 シート状磁石 12 樹脂シート 2 乾燥押し花 2A,2B 乾燥押し花 3 シート体 30 中間層 31 溶融固着部 311,312 ホットメルトフィルム 32 カバーフィルム 33 基板 4 両面粘着テープ材 5 ハサミ 6 冷蔵庫 7 装飾品 8 透明フィルム表面層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】ホットメルト材は、前記のようにホットメ
ルトフィルム(311)(312)として用いるのが取
扱い性や、密封性の点でより好ましいが、パダー状の
ものとして用いてもよい。たとえば図2において、ホッ
トメルトフィルム(311)(312)のいずれか一
方、もしくは両方に代わって、パダー状のホットメル
ト材を用いることもできる。また、後述の多孔質フィル
ムは有用なものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】なお、前記のカバーフィルムは、耐熱性の
あるフィルムとして適宜なものを用いてもよいし、後加
工として、シート状磁石基板(1)に一体化されたシー
ト体(3)の最外表面に、塗布や、噴霧して硬化層を形
成するようにしてもよい。この場合には、より光性に
優れたアクリル系、メタクリル系等の樹脂を用いるよう
にしてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】その厚みについては特に限定はないが、製
造コストや、透明度等を考慮して、通常は300μ以
下、40〜300μm程度とするのが適当である。そし
て、この透明フィルム表面層(8)については、多層構
造としてもよく、中間層(30)に接する部分には、密
着性が良いものとし、最外表面には、硬度があって傷が
付きにくく、光、熱等に対して耐性の大きなハードコー
ト層が配設されるようにしてもよい。たとえば透明フィ
ルムの中間層(30)側に接着層、特に熱接着層(ヒー
トシール層)を設け、最外層にハードコート層を設ける
こともできる。透明フィルム表面層(8)としては、透
明性、耐熱性等の良好なものとしてポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリプロピレンPET(ポリエチレン
テレフタレート)等のフィルムや、いわゆるソフト系の
透明フィルムとしてのウレタン、アクリル、フッ素系の
フィルムで表面に傷がつきにくいもの等を用いることが
できる。熱接着層としては、一般的には、60〜100
℃程度の、前記の加熱加圧下において接着性を示すフィ
ルムを用いることが考慮される。たとえばこのようなフ
ィルムとしては、ポリエチレン、エチレン・エチルアク
リレートコポリマー、エチレン・酢酸ビニルコポリマー
等が例示される。また、ハードコート層としては、酸化
ケイ素膜等の無機膜、あるいは、アクリル系樹脂、有機
ケイ素系樹脂、硬質ウレタン系樹脂等が例示される。そ
して、これらのハードコート層には、表面の耐摩耗性と
ともに、反射防止性を付与するために、シリカ微粒子
や、TiO2 ,ZrO2 ,SnO2 等の微粒子を分散さ
せておいてもよい。また、ITO(インジウム・スズオ
キサイド)等の導電性微粒子を分散させておくことで、
表面に静電気によるほこりが付着しにくいようにしても
よい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】このシート状磁石基板は、上層から下層に
次の構成と厚みのものとした。 ポリエチレン(PE):20μm ポリプロピレン(PP):30μm 白色塩化ビニル樹脂(PVC):0.01mm シート状磁石:0.7mm この基板の上には、溶融温度75℃、平均孔径が約0.
2mmで、厚み0.6mm(ASTM 70メッシュ相
当)のエチレン・酢酸ビニルコポリマーからなる溶融性
多孔質樹脂フィルム、パンジーの真空乾燥押し花、上記
同様の溶融性多孔質樹脂フィルム、並びに厚み150μ
mPETフィルムからなる透明フィルムを順次重ね、約
80℃の温度において、760mmHgの絶対真空度に
限りなく近い状態に真空減圧して上方より約1atm程
度に押圧した。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状磁石基板の片面に、乾燥押し花
    が密封固定されたシート体が一体化配設されていること
    を特徴とするマグネット押し花密封品。
  2. 【請求項2】 シート体は、乾燥押し花が樹脂フィルム
    により袋状に密封されたものである請求項1のマグネッ
    ト押し花密封品。
  3. 【請求項3】 シート体は、乾燥押し花が樹脂フィルム
    のラミネートにより密封されたものである請求項1のマ
    グネット押し花密封品。
  4. 【請求項4】 シート体は、乾燥押し花がホットメルト
    材の溶融固着により密封されたものである請求項1のマ
    グネット押し花密封品。
  5. 【請求項5】 シート状磁石基板は、磁性体粉末を樹脂
    バインダーによって樹脂シートに磁性層として配設し、
    これを着磁させたものである請求項1のマグネット押し
    花密封品。
  6. 【請求項6】 シート状磁石基板は、シート状永久磁石
    を樹脂シートに貼着したものである請求項1のマグネッ
    ト押し花密封品。
  7. 【請求項7】 基板に対して、シート体がホットメルト
    材の溶融固着により一体化されている請求項1または4
    のマグネット押し花密封品。
  8. 【請求項8】 基板に対し、シート体が粘着材により貼
    着一体化されている請求項1のマグネット押し花密封
    品。
  9. 【請求項9】 シート体は、最外層にカバーフィルム層
    を一体として有している請求項1のマグネット押し花密
    封品。
  10. 【請求項10】 ホットメルト材は、ホットメルトフィ
    ルムまたはホットメルトパウダーである請求項4または
    7のマグネット押し花密封品。
  11. 【請求項11】 請求項10の密封品であって、シート
    状磁石基板の上にはホットメルトフィルム、乾燥押し
    花、ホットメルトフィルム、および必要に応じて設けら
    れるカバーフィルムが順次載置され、減圧雰囲気に加熱
    加圧されてなるものであるマグネット押し花密封品。
  12. 【請求項12】 シート状磁石基板の片面に、乾燥され
    た押し花品が溶融樹脂により密封された中間層と、その
    上部の透明フィルム表面層とが積層一体化されているマ
    グネット押し花密封品であって、中間層は、溶融性多孔
    質樹脂フィルムが真空減圧下に加熱加圧され、溶融した
    樹脂が押し花品に密着してこれを密封したものであると
    ともに、溶融した樹脂により基板および透明フィルム表
    面層に固着されている請求項10または11のマグネッ
    ト押し花密封品。
  13. 【請求項13】 溶融性多孔質樹脂フィルムは、3次元
    の多孔連通構造を有している請求項12のマグネット押
    し花密封品。
  14. 【請求項14】 溶融性多孔質樹脂フィルムは、平均孔
    径が1.0mm以下である請求項12または13のマグ
    ネット押し花密封品。
  15. 【請求項15】 溶融性多孔質樹脂フィルムは、110
    ℃以下で溶融する請求項12ないし14のいずれかのマ
    グネット押し花密封品。
  16. 【請求項16】 溶融性多孔質樹脂フィルムの溶融によ
    り押し花品が密着密封されている中間層の厚みは、40
    00μm以下である請求項12ないし15のいずれかの
    マグネット押し花密封品。
  17. 【請求項17】 中間層は、真空乾燥された押し花品を
    実質的にその周辺に気泡がないように密封している請求
    項12ないし16のいずれかのマグネット押し花密封
    品。
  18. 【請求項18】 透明フィルム表面層は、300μm以
    下である請求項12のマグネット押し花密封品。
  19. 【請求項19】 透明フィルム表面層は、多層積層フィ
    ルムである請求項12または18のマグネット押し花密
    封品。
  20. 【請求項20】 透明フィルム表面層は、最外表面層と
    してハードコート層を有している請求項19のマグネッ
    ト押し花密封品。
  21. 【請求項21】 請求項12ないし20のいずれかのマ
    グネット押し花密封品であって、シート状磁石基板と中
    間層との間にはホットメルト材が溶着されているマグネ
    ット押し花密封品。
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