JPH1171236A - 透明性固形粉末化粧料 - Google Patents

透明性固形粉末化粧料

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JPH1171236A
JPH1171236A JP18252797A JP18252797A JPH1171236A JP H1171236 A JPH1171236 A JP H1171236A JP 18252797 A JP18252797 A JP 18252797A JP 18252797 A JP18252797 A JP 18252797A JP H1171236 A JPH1171236 A JP H1171236A
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JP
Japan
Prior art keywords
powder
elastic
cosmetic
agent
elastomer
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Pending
Application number
JP18252797A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Shimizu
一弘 清水
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1171236A publication Critical patent/JPH1171236A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外観上透明であって美的感覚に優れ、肌に塗布
した場合も自然な化粧効果が得られる、透明な固形粉末
化粧料を提供する。 【解決手段】弾性粉末及び油剤を含有することを特徴と
する透明性固形粉末化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外観上透明であっ
て美的感覚に優れ、肌に塗布した場合も自然な化粧効果
が得られる、透明な固形粉末化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自然嗜好の風潮の中で素肌本来の
美しさを訴求する目的のために外観上透明な多くの化粧
料の開発がなされている。例えば、ローション、ポマー
ド、ヘアスティック、口紅など多種にわたっている。し
かし、これらの透明性化粧料は、水分あるいは油分を多
量に含有する場合に限られ、水分及び油分を多量に含有
しない固形粉末化粧料の透明化は極めて困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような状況にあっ
て、外観上透明であって肌に塗布した場合も自然な化粧
効果が得られる、新規固形粉末化粧料を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意研究を行なった結果、弾性粉末及び油剤を
含有する外観上透明な固形粉末化粧料が得られることを
見出し、本発明を完成した。すなわち、弾性粉末と油剤
とを混合することによって弾性粉末が吸油し、この試料
を固形化することで、本発明の透明性固形粉末化粧料が
得られることを見出した。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳述する。
【0006】本発明で用いる弾性粉末とは、電子顕微鏡
を用いた観察による平均一次粒子径が、例えば、0.0
1〜1000μmの一次粒子の凝集体であるゴム弾性を
有する樹脂粉末であり、シリコーンエラストマー、フル
オロシリコーンエラストマー、変性シリコーンエラスト
マー、アクリル系ゴム、ポリウレタン系ゴム、ポリエチ
レン系ゴム、ポリオレフィン系ゴム、ポリエステル系ゴ
ム等の合成エラストマー、および天然ゴムのエラストマ
ーなどが挙げられる。これらの内、シリコーンエラスト
マー(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のトレフ
ィルEシリーズ)が、化粧料としての使用性(例えば、
感触など)の点から、好ましい。なお、シリコーンエラ
ストマーの配合量は、用いる剤型によって異なるが、一
般に、60〜99重量%(以下、wt%と略す)が望ま
しい。
【0007】また、弾性粉末表面をトリメチルシロキシ
ケイ酸、シランカップリング剤、金属石鹸、N−アシル
化リジン、パーフルオロアルキルリン酸エステル塩等従
来公知の化合物で処理した弾性粉末、メカノケミカル処
理、プラズマ処理等の処理が行われた弾性粉末も、本発
明に適用される。使用に際しては、そのまま用いても構
わないが、ビーズミル、擂潰機等を用いてその凝集を解
き、使用するほうが、より好ましい。
【0008】本発明で用いる油剤としては、通常化粧料
に用いられる半固形、液状油剤を用いることができる。
例えば、ワセリン、流動パラフィン等の炭化水素類;ス
テアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類;トリカプリン酸
グリセリル、トリステアリン酸グリセリル等のトリグリ
セライド類;セタノール等の高級アルコール類;ミリス
チン酸イソプロピル等のエステル類;ラノリン誘導体;
メチルポリシロキサン、フェニルメチルポリシロキサン
等のシリコーン化合物等が挙げられる。 また、化粧品
一般に用いられるワックス類などの固形油剤は溶融し、
他の液状油剤と混合して液状態とすることにより使用す
ることができる。本発明において、これらの油性成分は
1種以上を組み合わせて使用することができる。また、
油剤の配合量は、特に限定しないが、粉末化粧料として
の使用性を考慮して、一般に、1〜40wt%が望まし
い。
【0009】本発明でいう「透明性」のある化粧料と
は、金皿の底面に26ポイントの大きさの黒色文字を記
した紙を置き、試料をその金皿に厚さ4.5〜5.0m
mになるよう打型し、底面の文字を目視認識できるもの
をさす。
【0010】固形化後のわれ防止、使用時の均一なとれ
等使用性向上の目的で体質顔料、金属塩、無機粉末、エ
ラストマー以外の有機粉末等を本発明の目的を妨げない
程度に配合することも可能である。
【0011】例えば、赤色104号、赤色226号、黄
色4号、青色1号、青色404号等の色素、黄色4号A
lレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、本
発明の必須成分であるエラストマー以外のシリコーンパ
ウダー、ウレタンパウダー等高分子、黄酸化鉄、赤色酸
化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群
青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セ
リウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カ
オリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸
バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸ア
ルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、ア
ルミナ等の無機粉末、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜
鉛、微粒子酸化鉄、アルミナ処理微粒子酸化チタン、シ
リカ処理微粒子酸化チタン、ベントナイト、スメクタイ
ト等が挙げられる。なお、これらの色素や顔料の形状は
特に制限はない。また、その配合量は0.001〜0.
1wt%が望ましい。
【0012】更に、上記成分の他に必要に応じて通常化
粧品に添加されている成分も発明の効果を損なわない程
度に配合することができる。例えば、紫外線吸収剤、防
腐剤、香料、酸化防止剤、保湿剤などが挙げられる。
【0013】本発明の、透明性固形粉末化粧料を得るに
は、特別の製造装置を必要とせず、従来からファンデー
ション、プレストパウダーを製造するために用いている
製造方法に準じればよい。
【0014】本発明の透明性固形粉末化粧料の例として
は、剤型的には粉末を固形化したものであれば特に剤型
を選ばない。例えば、容器に充填し固形化したものとし
ては、ファンデーション、プレストパウダー、チークカ
ラー、アイシャドウ等が挙げられる。また、粉末そのも
のを固化成型したものとしては、パウダースティック等
が挙げられる。
【0015】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0016】実施例は表1に、比較例は表2に示す処方
で、プレストパウダーを調製した。なお、実施例の弾性
粉末としては、前記シリコーンエラストマー(トレフィ
ルE−505C)を用いた。また、比較例には非弾性粉
末であるポリメチルシルセスキオキサン(東芝シリコー
ン社製のトスパール145A、平均一次粒子径4.5μ
m)を使用した。
【0017】実施例及び比較例の試料の製造方法は、粉
末成分を均一に混合した後、油剤成分を加え、更に均一
状態になるまで混合を行った。得られた混合粉末を金皿
に打型(厚さ4.5mm、打型圧1〜3kg/cm2
し、試料とした。
【0018】(1)透明性の評価方法 試料を目視観察し、 金皿の底面の文字が認識できた場合 :「○」 金皿の底面の文字が認識できなかった場合:「×」、 として行った。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】透明性の評価結果を表1、表2に併せて示
す。
【0022】表1から、実施例1〜7の、シリコーンエ
ラストマーを含有した本発明のプレストパウダーは、い
ずれも透明性が良好であることが分かった。これに対
し、表2の比較例1〜7の、ポリメチルシルセスキオキ
サンを含有したプレストパウダーは、いずれも透明性が
悪かった。また、パネラー10名に対し、実用テストを
行った結果、実施例1〜7は比較例1〜7に比べて塗布
時に透明性があり、自然な化粧効果が有るという評価を
得た。
【0023】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、外観上透明
であって肌に塗布した場合も自然な化粧効果が得られ
る、透明な固形粉末化粧料を提供することは明らかであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性粉末及び油剤を含有することを特徴
    とする透明性固形粉末化粧料。
JP18252797A 1997-06-17 1997-07-08 透明性固形粉末化粧料 Pending JPH1171236A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18252797A JPH1171236A (ja) 1997-06-17 1997-07-08 透明性固形粉末化粧料

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-177558 1997-06-17
JP17755897 1997-06-17
JP18252797A JPH1171236A (ja) 1997-06-17 1997-07-08 透明性固形粉末化粧料

Publications (1)

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JPH1171236A true JPH1171236A (ja) 1999-03-16

Family

ID=26498069

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JP18252797A Pending JPH1171236A (ja) 1997-06-17 1997-07-08 透明性固形粉末化粧料

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006057054A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Shiseido Co Ltd ゲル状組成物及びそれを含む化粧料
JP2006347890A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Tayca Corp 化粧料
JP2013542248A (ja) * 2010-11-15 2013-11-21 ロレアル 固形の化粧用メークアップ及び/又はケア組成物
CN115515547A (zh) * 2020-03-27 2022-12-23 先进美妆科技有限公司 具有天然无机粉体来源弹性的化妆用粉末及其制备方法

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CN115515547B (zh) * 2020-03-27 2024-05-10 先进美妆科技有限公司 具有天然无机粉体来源弹性的化妆用粉末及其制备方法

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