JPH116870A - 磁気探知装置 - Google Patents

磁気探知装置

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JPH116870A
JPH116870A JP24566097A JP24566097A JPH116870A JP H116870 A JPH116870 A JP H116870A JP 24566097 A JP24566097 A JP 24566097A JP 24566097 A JP24566097 A JP 24566097A JP H116870 A JPH116870 A JP H116870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化や低価格化が容易で、高い感度が得ら
れる磁気探知装置を提供する。 【解決手段】 磁気探知装置は、磁性体1にコイル2が
巻かれてなる磁気センサ3を備え、上記磁気センサ3の
コイル2に発振電圧が供給されたときに上記コイル2に
流れる発振電流について、外部磁界により変化する発振
電流がピーク値になったときの電圧を検出し、この電圧
値の変化によって外部磁界を探知するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性体にコイルが
巻かれてなる磁気センサを備えた磁気探知装置に関し、
特に、低コスト化を達成し、高感度化を図った磁気探知
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】外部磁界を探知する磁気探知装置は、磁
場の検出器や測定器などの計測用から始まり、近年で
は、磁気式スイッチ、磁気式ロータリ・エンコーダ、地
磁気センサなど民生用に広く使用されている。
【0003】このような磁気探知装置としては、ホール
素子を用いた磁気探知装置、フラックスゲートセンサを
用いた磁気探知装置、磁気抵抗効果素子を用いた磁気探
知装置などがある。
【0004】ホール素子を用いた磁気探知装置は、図1
7に示すように、両端に電極101,102を設けたホ
ール素子103のホール効果を応用して外部磁界を検出
するものである。すなわち、ホール素子を用いた磁気探
知装置では、外部磁界の変化によってホール素子103
に発生するホール電圧Vhの変化に基づいて外部磁界を
検出する。ここで、ホール素子103の厚さをdとし、
ホール素子103を流れる電流をIとし、ホール素子1
03を通る磁束をBとすると、ホール電圧Vhは、下記
式(1−1)のようになる。
【0005】 Vh=Rh・I・B/d ・・・(1−1) しかし、このようなホール電圧Vhは非常に小さいた
め、ホール素子を用いた磁気探知装置では、例えば、約
0.3ガウス程度の地磁気のような微弱な磁界を検出す
ることは困難である。
【0006】また、フラックスゲートセンサを用いた磁
気探知装置は、図18に示すように、外部磁界によって
ヒステリシス曲線がシフトする特殊な高透磁率材料から
なる環状の磁気コア110に、励磁用コイル111及び
検出用コイル112を巻回してなるものである。
【0007】この磁気探知装置で外部磁界を検出する際
には、磁気コア110が過飽和状態にまで励磁されるよ
うな高周波電流を励磁用コイル111に流しておく。こ
のとき、外部からの磁界が磁気コア110に作用してい
なければ、検出用コイル112の左右のコイル112
a,112bからの出力は同じ出力波形となる。そし
て、検出用コイル112の左右のコイル112a,11
2bは逆相に接続されているので、検出用コイル112
の左側のコイル112aからの出力と、検出用コイル1
12の右側のコイル112bからの出力とが互いに打ち
消し合って検出用コイル112全体からは何も出力され
ないこととなる。
【0008】一方、例えば、励磁用コイル111によっ
て右回りの磁束Bが磁気コア110内に発生していると
きに、図18中のNからSに至る方向より外部磁界He
が加わると、外部磁界Heがバイアス磁界として作用し
て、磁気コア110の右側が早く飽和し、磁気コア11
0の左側が逆に遅れて飽和する。そして、検出用コイル
112の左右のコイル112a,112bは逆相に接続
されているので、検出用コイル112の左側のコイル1
12aからの出力と、検出用コイル112の右側のコイ
ル112bからの出力との差分が、外部磁界Heの大き
さに対応して出力されることとなる。
【0009】しかし、このような磁気探知装置では、検
出用コイル112によって磁気信号を電気信号に変換す
るため、感度を上げるには検出用コイル112の巻き数
を多くしたり、外部磁界Heの集束効果を高めるために
磁気コア110の形状を大きくする必要がある。したが
って、フラックスゲートセンサを用いた磁気探知装置で
は、小型化や低価格化が非常に困難であった。
【0010】また、磁気抵抗効果素子を用いた磁界探知
装置は、磁気抵抗効果素子の磁気抵抗効果を利用して外
部磁界を検出するものである。ここで、磁気抵抗効果素
子とは、Ni合金等からなる強磁性薄膜の磁気抵抗効果
を応用した磁電変換素子であり、印加された磁界の強さ
に応じて、その抵抗値が変化する特性を持っている。そ
して、図19に示すように、磁気抵抗効果素子120を
流れる電流Iの方向と、外部磁界Heによる磁気抵抗効
果素子120の磁化Mの方向とのなす角をθとし、電流
Iの方向と磁化Mの方向とが同一のときの磁気抵抗効果
素子120の抵抗値をRaとし、電流Iの方向と磁化M
の方向とのなす角θが90°のときの磁気抵抗効果素子
120の抵抗値をRbとすると、磁気抵抗効果素子12
0の抵抗値Rは、下記式(1−2)のようになる。
【0011】 R=Rb+(Ra−Rb)・cos2θ ・・・(1−2) また、上記式(1−2)を図にすると図20のようにな
る。ここで、縦軸は、磁気抵抗効果素子120の抵抗値
Rであり、横軸は、磁気抵抗効果素子120を流れる電
流Iの方向と、外部磁界Heによる磁気抵抗効果素子1
20の磁化Mの方向とのなす角度θである。
【0012】しかし、このような磁気抵抗効果素子12
0において、抵抗変化率の最大値は2〜3%程度と非常
に小さいため、適当な大きさのバイアス磁界を加えて感
度の良いところを使用したとしても、地磁気のような微
弱な磁界では0.05%程度しか抵抗変化が得られな
い。したがって、磁気抵抗効果素子120を用いた磁気
探知装置も感度が不十分であり、地磁気のような微弱な
磁界の検出には適してない。さらに、磁気抵抗効果素子
120の抵抗変化率は、0.3%/℃程度の大きな温度
係数を持っているため、磁気抵抗効果素子120を用い
た磁気探知装置では、温度ドリフト等の問題もある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来か
ら知られている磁気探知装置では、感度が不十分であっ
たり、小型化や低価格化が難しいという問題があった。
【0014】そこで本発明は、このような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、小型化や低価格化が容易
で、高い感度が得られる磁気探知装置を提供することを
目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成した本
発明に係る磁気探知装置は、磁性体にコイルが巻かれて
なる磁気センサを備え、上記磁気センサのコイルに発振
電圧が供給されたときに上記コイルに流れる発振電流に
ついて、外部磁界により変化する発振電流がピーク値に
なったときの電圧を検出し、この電圧値の変化によって
外部磁界を探知する。
【0016】以上のように構成された磁気探知装置で
は、外部磁化の変化をインダクタンスの変化として検出
することとなる。すなわち、外部磁界が変化すると、磁
気センサの磁性体の磁化量が変化し、その結果、磁気セ
ンサのインダクタンスが変化する。そして、このインダ
クタンスの変化は、コイルに流れる発振電流の変化を引
き起こすことになる。その結果、この磁気探知装置で
は、外部磁界に応じて磁気センサに流れる発振電流のピ
ーク値が変化する。そして、この磁気探知装置におい
て、発振電流がピークとなったときの電圧を検出するた
め、検出された電圧値は、外部磁界に応じて変化するこ
ととなる。したがって、この磁気探知装置では、電圧値
の変化を検出することによって外部磁界を探知すること
ができる。
【0017】また、上記磁気探知装置は、磁気センサと
直列に接続された抵抗を備えていてもよい。このよう
に、磁気センサと直列に抵抗を接続したときには、磁気
センサのインダクタンスと、磁気センサと直列に接続さ
れた抵抗との時定数により、ピーク値の外部磁界に応じ
た変化の大きさを定めることができる。
【0018】さらに、上記磁気探知装置において、磁気
センサのコイルに流れる発振電流の振幅は、磁気センサ
のインダクタンスが急峻な変化を示す範囲を包括するよ
うに設定されていることが好ましい。このように発振電
流の振幅を設定することにより、外部磁界の変化によっ
て磁気センサのインダクタンスが大きく変化するように
なるため、磁気探知装置の感度を高めることができる。
この磁気探知装置においては、発振電流の振幅をインダ
クタンスが直線性をもって急峻に変化する部分に設定す
ることになるために、コイルに流れる発振電流のピーク
値の変化が直線性を有することになる。
【0019】さらにまた、上記磁気探知装置は、磁気セ
ンサのコイルに流れる電流の方向を反転させる反転手段
を備えていることが好ましい。このように反転手段を設
けて、磁気センサのコイルに流れる電流の方向を反転さ
せたときには、ピーク値の変化を検出する際にそれらの
差動を取ることになり、電流方向が一定のときに比べて
約2倍の出力が得られることとなる。
【0020】さらにまた、磁気センサのコイルに流れる
電流の方向を反転させたときに、外部磁界が零ならば、
それぞれの電流方向における応答波形の変化は互いにキ
ャンセルされる。したがって、この場合、磁気探知装置
では、外部磁界がない状態である0点を容易に認識でき
ることとなる。
【0021】さらにまた、コイルに流れる電流の方向を
短時間に反転させたときには、磁気センサのインダクタ
ンスに温度ドリフトや時間ドリフト等が生じても、これ
らの影響は互いにキャンセルされることとなる。したが
って、磁界反転手段を備えた磁気探知装置では、磁気セ
ンサのインダクタンスの温度ドリフトや時間ドリフト等
の影響を受けることなく、高精度に外部磁界を探知する
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更が可能である
ことは言うまでもない。
【0023】まず、本発明を適用した磁気探知装置に用
いられる磁気センサの一例について説明する。
【0024】この磁気センサは、図1に示すように、リ
ボン状やワイヤー状に形成された細長いアモルファス等
からなる磁性体1と、この磁性体1の長手方向に巻回さ
れた銅線等からなるコイル2とから構成される。ここ
で、磁性体1には、数ガウス程度の微弱な磁界で急峻な
透磁率変化を示す角形特性に優れた磁性材料を用いる。
そして、この磁気センサ3のコイル2からは、2つの端
子4,5が導出される。
【0025】このような磁気センサ3について、図2に
示すように、磁気センサ3の端子4,5に交流電流源6
を接続して交流の励磁電流を供給すると共に、磁気セン
サ3の長手方向に外部磁界Heを加える。このとき、磁
気センサ3の特性を、図3に示す。この図3は、「磁気
センサ3のインダクタンスL」及び「磁気センサ3のイ
ンピーダンスZ」と、「磁気センサ3に供給した励磁電
流の周波数f」との関係を示している。
【0026】ここで、図3中の特性1は、外部磁界He
=0のときのインダクタンスLの変化を示しており、図
3中の特性2は、外部磁界Heがあるときのインダクタ
ンスLの変化を示しており、図3中の特性3は、外部磁
界He=0のときのインピーダンスZの変化を示してお
り、図3中の特性4は、外部磁界Heがあるときのイン
ピーダンスZの変化を示している。
【0027】この図3の特性1及び特性2に示すよう
に、磁気センサ3のインダクタンスLは、励磁電流周波
数fが高くなると小さくなり、また、外部磁界Heが加
わると小さくなる。そして、図3の特性3及び特性4に
示すように、磁気センサ3のインピーダンスZは、励磁
電流周波数fが高くなると大きくなり、また、外部磁界
Heが加わると小さくなる。
【0028】ここで、図3の特性1及び特性2に示した
ようなインダクタンスLの変化に着目し、外部磁界He
を磁気センサ3の長手方向に加えたときにインダクタン
スLの変化量ΔLが大きい励磁電流周波数、すなわち図
3中のfLで示すような励磁電流周波数で、この磁気セ
ンサ3を動作させる。このとき、インダクタンスLの外
部磁界依存性は、図4に示すようになる。ここで、磁気
センサ3の磁性体1には、数ガウス程度の微弱な磁界で
急峻な透磁率変化を示す角形特性の優れた磁性材料を用
いているため、図4に示すように、磁気センサ3のイン
ダクタンスLの変化は急峻なものとなる。
【0029】つぎに、このような磁気センサ3を用いて
外部磁界Heを検出するときの原理について、図5を参
照しながら説明する。この図5では、パルス幅T及びパ
ルス電流Vがそれぞれ一定の発振電圧信号Vosを磁気
センサ3に供給したときに、磁気センサ3に流れる電流
i01と電流i01を反転させた電流i02とが磁気セ
ンサ3に流れている状態について、磁気センサ3のイン
ダクタンスLの変化と対応させて示している。
【0030】このとき、電流i01及び電流i02を直
流バイアス成分を含んだ交流電流とすることが好まし
い。電流i01及び電流i02に直流バイアス成分を含
ませることにより、これら電流i01及び電流i02か
らは直流バイアス成分を有する交流磁界が発生し、磁性
体1がその長手方向に磁化されることになる。ここで、
供給される電流i0及び電流i02は、外部磁界Heが
加わって交流磁界がシフトしたとしても、交流磁界が、
磁気センサ3のインダクタンスLが急峻な変化を示す範
囲を包括するように設定する。
【0031】以下の説明において、先ず、磁気センサ3
に電流i01が流れる場合に関して説明し、次に、磁気
センサ3に電流i02が流れる場合に関して説明する。
【0032】ここで、先ず、磁気センサ3に加わる外部
磁界Heに関して、外部磁界He=0の場合を考える。
この場合、図5に示すように、磁気センサ3のコイル2
に流れる電流i01が0からIhまで変化するように設
定すると、磁気センサ3のインダクタンスLはLmax
からLminに変化する。すなわち、この場合、電流i
01のピーク値はIhであり、そのときのインダクタン
スLはLminである。また、このインダクタンスLが
LmaxからLminに変化する電流値をIcとする
と、発振電圧信号Vosのパルス幅Tとパルス電圧Vと
の積は、ファラデーの法則により下記式(2−1)のよ
うに表される。
【0033】 V・T=Lmax・Ic+Lmin・(Ih−Ic)・・・(2−1) そして、次に、磁気センサ3に対して外部磁界Heが加
わる場合を考える。この場合、図5に示すように、電流
i01が供給された磁気センサ3には、直流バイアス成
分が外部磁界He分だけシフトすることとなり、その結
果、図5中Ieで示す分だけシフトした電流ie1が流
れることになる。そして、電流ie1のピーク値をIe
1とすると、発振電圧信号Vosのパルス幅Tとパルス
電圧Vとの積は、ファラデーの法則により下記式(2−
2)のように表される。
【0034】 V・T=Lmax・(Ic−Ie)+Lmin・(Ie1+Ie−Ic) ・・・(2−2) したがって、外部磁界Heが加わらない状態から外部磁
界Heが加わった状態に変化したときの発振電圧信号V
osのピーク値の変化量をΔI1とすると、変化量ΔI
1は、上記式(2−1)及び上記式(2−2)より下記
式(2−3)のように表される。
【0035】 ΔI1=Ie1−Ih ={(Lmax−Lmin)/Lmin}・Ie・・・(2−3) 上記式(2−3)から分かるように、見かけ上シフトし
たこととなる電流Ieとピーク値の変化量ΔI1とは比
例関係にある。そして、この関係において、インダクタ
ンスLの変化量が大きいほどピーク値の変化量ΔI1が
大きくなる。また、この関係において、インダクタンス
Lの変化量が一定、すなわち、インダクタンスLが直線
的に変化すると、ピーク値の変化量ΔI1が電流Ieに
対してリニアリティをもって変化することとなる。
【0036】次に、磁気センサ3に対して電流i01を
反転させた電流i02が供給された場合について説明す
る。
【0037】電流i02が供給された場合において、磁
気センサ3に加わる外部磁界Heに関して、外部磁界H
e=0の場合を考える。この場合、図5に示すように、
磁気センサ3のコイル2に流れる電流i02が0から−
Ihまで変化するように設定すると、磁気センサ3のイ
ンダクタンスLはLmaxからLminに変化する。す
なわち、この場合、電流i01のピーク値は−Ihであ
り、そのときのインダクタンスLはLminである。ま
た、このインダクタンスLがLmaxからLminに変
化する電流値を−Icとすると、発振電圧信号Vosの
パルス幅Tとパルス電圧−Vとの積は、ファラデーの法
則により下記式(2−4)のように表される。
【0038】 −V・T=Lmax・−Ic+Lmin・(−Ih+Ic)・・・(2−4) そして、次に、電流i02が供給された状態において、
磁気センサ3に対して外部磁界Heが加わる場合を考え
る。この場合、図5に示すように、電流i02が供給さ
れた磁気センサ3には、直流バイアス成分が外部磁界H
e分だけシフトすることとなり、その結果、図5中Ie
で示す分だけシフトした電流ie2が流れることにな
る。そして、電流ie2のピーク値をIe2とすると、
発振電圧信号Vosのパルス幅Tとパルス電圧Vとの積
は、ファラデーの法則により下記式(2−5)のように
表される。
【0039】 −V・T=Lmax・(−Ic−Ie)+Lmin・(Ie−Ie2+Ic) ・・・(2−5) したがって、外部磁界Heが加わらない状態から外部磁
界Heが加わった状態に変化したときの発振電圧信号V
osのピーク値の変化量をΔI2とすると、変化量ΔI
2は、上記式(2−4)及び上記式(2−5)より下記
式(2−6)のように表される。
【0040】 ΔI2=Ie2−Ih =−{(Lmax−Lmin)/Lmin}・Ie =−ΔI1 ・・・(2−6) 上記式(2−6)から分かるように、見かけ上シフトし
たこととなる電流Ieとピーク値の変化量ΔI2とは比
例関係にある。そして、この関係においても、インダク
タンスLの変化量が大きいほどピーク値の変化量ΔI2
が大きくなる。また、この関係において、インダクタン
スLの変化量が一定、すなわち、インダクタンスLが直
線的に変化すると、ピーク値の変化量ΔI2が電流Ie
に対してリニアリティをもって変化することとなる。ま
た、このピーク値の変化量ΔI2は、上述したピーク値
の変化量ΔI1と符号が逆で同じ大きさとなっている。
すなわち、ピーク値の変化量ΔI1とピーク値の変化量
ΔI2とは、差動の関係にある。
【0041】そこで、順方向に電流を流したとき、すな
わち電流i01を供給したときのピーク値Ie1と、逆
方向に電流を流したとき、すなわち電流i02を供給し
たときのピーク値Ie2とを測定し、これらの差動を取
ることにより、外部磁界Heの変化に応じた信号を、一
定の方向にだけ電流を流したときに比べて約2倍の出力
として取り出すことができる。
【0042】また、ピーク値Ie1とピーク値Ie2と
の差動を取ることにより、外部磁界He=0のときに
は、磁気センサ3に流れるピーク値が互いにキャンセル
されるので、外部磁界Heがない状態である0点を容易
に認識することができる。
【0043】さらに、磁気センサ3は温度等によってイ
ンダクタンスLの大きさが変化して磁気センサに流れる
電流のピーク値に変化が生じるが、磁気センサ3に流れ
る電流を短時間で反転させることにより、このような温
度ドリフトや時間ドリフト等の影響を互いにキャンセル
することができる。したがって、この磁気センサ3で
は、温度ドリフトや時間ドリフト等の影響を受けること
なく、高精度に外部磁界Heを検出することができる。
【0044】つぎに、以上のような磁気センサを用いた
磁気探知装置の一構成例について説明する。
【0045】この磁気探知装置は、図6に示すように、
磁気センサ10を有して複数個のアナログスイッチを備
えてなる第1のアナログスイッチ回路11と、この第1
のアナログスイッチ回路11に接続された抵抗12と、
この第1のアナログスイッチ回路11に発振電圧信号V
osを供給するパルス信号発振器13と、抵抗12と接
続された第2のアナログスイッチ回路14と、この第2
のアナログスイッチ回路14に接続されたピーク検波器
15A及びピーク検波器15Bと、これらピーク検波器
15A及びピーク検波器15Bに接続された差動増幅器
16と、第1のアナログスイッチ回路11及び第2のア
ナログスイッチ回路14に接続された周波数分周器17
とを備える。
【0046】ここで、磁気センサ10は、上述したよう
に、リボン状やワイヤー状に形成された細長いアモルフ
ァス等からなる磁性体と、この磁性体の長手方向に巻回
された銅線等からなるコイルとから構成される。そし
て、この磁気センサ10は、スイッチSW1、スイッチ
SW2、スイッチSW3及びスイッチSW4を備えた第
1のアナログスイッチ回路11内に配されている。そし
て、磁気センサ10に流れる電流方向は、これら4つの
スイッチをオン/オフ制御することによって反転させる
ことができるようになっている。そして、アナログスイ
ッチ回路11に接続された抵抗12は、磁気センサ10
に対して直列となるように接続されており、この抵抗1
2と磁気センサ10とによって積分回路が構成される。
【0047】この積分回路は、パルス信号発振器13に
接続されており、このパルス信号発振器13から積分回
路に発振電圧信号Vosが供給され、これにより、磁気
センサ10及び抵抗12に積分電流が流れ、この積分電
流N応じて抵抗12には積分電圧Vrが生じる。なお、
発振電圧供給源13から供給される発振電圧は、方形波
が好ましいが、これに限られるものではなく、例えば、
三角波等であってもよい。
【0048】また、積分電圧Vrは、抵抗12の一端部
から導出された配線に接続された第2のアナログスイッ
チ回路14に供給される。この第2のアナログスイッチ
回路14は、スイッチSW5及びスイッチSW6を備
え、磁気センサ10に流れる電流の方向に対応して積分
電圧Vrをピーク検波器15A又はピーク検波器15B
のいずれか一方に供給する。この第2のアナログスイッ
チ回路14では、スイッチSW5がオンでスイッチSW
6がオフとされることにより、積分電圧Vrが積分電圧
Vr1としてピーク検波器15Aに供給される。これに
対して、この第2のアナログスイッチ回路14では、ス
イッチSW5がオフでスイッチSW6がオンとされるこ
とによって、積分電圧Vrが積分電圧Vr2としてピー
ク検波器15Bに供給される。
【0049】ピーク検波器15Aは、積分電圧Vr1の
ピーク値を検出することができ、その結果、差動増幅回
路16に対して電圧信号Ve1を出力する。同様に、ピ
ーク検波器15Bは、積分電圧Vr2のピーク値を検出
することができ、その結果、差動増幅回路16に対して
電圧信号Ve2を出力する。
【0050】そして、差動増幅器16は、電圧信号Ve
1及び電圧信号Ve2の差動をとることができ、その結
果、電圧信号Veを出力する。このとき、差動増幅器1
6に対して出力される電圧信号Ve1及び電圧信号Ve
2は、外部磁界に応じた大きさを有し、互いに差動の関
係にある。このため、差動増幅器16から出力される電
圧信号Veは、外部磁界に対応して大きさの異なるもの
となる。
【0051】一方、この磁気探知装置において、周波数
分周器17は、第1のアナログスイッチ回路11及び第
2のアナログスイッチ回路14におけるスイッチのオン
/オフ制御を行うための信号Q,Q´を発生している。
このとき、周波数分周器17は、パルス信号発振器13
と接続されており、このパルス信号発振器13から発振
電圧信号Vosが供給される。そして、このパルス信号
発振器13に供給された発振電圧信号Vosは、分周さ
れて信号Q,Q´となる。
【0052】これら信号Q,Q´は、第1のアナログス
イッチ回路11におけるスイッチSW1乃至SW4と第
2のアナログスイッチ回路14におけるSW5及びSW
6とを同期して切り替えることによって、磁気センサ1
0に流れる電流の方向と上述したSW5及びSW6のオ
ン/オフ制御を同期させている。
【0053】このように、この磁気探知装置では、信号
Q,Q´により、発振電圧信号Vosと、第1のアナロ
グスイッチ回路11及び第2のアナログスイッチ回路1
4を構成する複数個のスイッチSW1乃至スイッチSW
6の切替えとを同期させている。このため、この磁気探
知装置は、より確実な動作をすることとなり、動作安定
性が向上したものとなる このような磁気探知装置の動作について、電圧波形のタ
イムチャートである図7を参照しながら説明する。
【0054】先ず、この磁気探知装置では、パルス信号
発振器13から、図7(1)で示すように、発振電圧信
号Vosが供給される。この発振電流信号Vosは、周
波数分周器に供給されると、図7(2)で示すように、
信号Q及び信号Q´となる。この信号Q及び信号Q´
は、互いに正反対の位相を有する波形を有する信号とな
り、第1のアナログスイッチ回路11及び第2のアナロ
グスイッチ回路14にそれぞれ供給される。
【0055】第1のアナログスイッチ回路11におい
て、信号Qは、スイッチSW1及びスイッチSW2に接
続され、信号Q´は、スイッチSW3及びスイッチSW
4に接続される。そして、これらのスイッチSW1乃至
スイッチSW4は、それぞれに接続された信号Q又は信
号Q´の信号レベルが「H」のときオンとなり、信号Q
又は信号Q´の信号レベルが「L」のときオフとなる。
【0056】また、第2のアナログスイッチ回路14で
は、信号QはスイッチSW5に接続され、信号Q´はス
イッチSW6に接続される。そして、これらスイッチS
W5及びスイッチSW6は、それぞれに接続された信号
Q又は信号Q´の信号レベルが「H」のときオンとな
り、信号Q又は信号Q´の信号レベルが「L」のときオ
フとなる。
【0057】このため、信号Qが「H」であり信号Q´
が「L」であるような場合、スイッチSW1及びスイッ
チSW2がオンとなり、スイッチSW3及びスイッチS
W4がオフとなる。このため、この第1のアナログスイ
ッチ回路11では、図6中矢印Aで示す方向に電流が流
れる。
【0058】そして、信号Qが「H」であり信号Q´が
「L」であるような場合、第2のアナログスイッチ回路
14では、スイッチSW5がオンとなり、スイッチSW
6がオフとなる。このため、第2のアナログスイッチ回
路14では、積分電圧Vrが積分電圧Vr1としてピー
ク検波器15Aに供給される。
【0059】これに対して、信号Qが「L」であり信号
Q´が「H」であるような場合、スイッチSW1及びス
イッチSW2がオフとなり、スイッチSW3及びスイッ
チSW4がオンとなる。このため、この第1のアナログ
スイッチ回路11では、図6中矢印Bで示す方向に電流
が流れる。
【0060】そして、信号Qが「L」であり信号Q´が
「H」であるような場合、第2のアナログスイッチ回路
14では、スイッチSW5がオフとなり、スイッチSW
6がオンとなる。このため、第2のアナログスイッチ回
路14では、積分電圧Vrが積分電圧Vr2としてピー
ク検波器15Bに供給される。
【0061】このように、積分電圧Vrは、図7(3)
に示すように、磁気センサ11に供給された電流の方向
に応じた積分電圧Vr1及び積分電圧Vr2から構成さ
れている。そして、この磁気探知装置では、磁気センサ
10に供給される電流の方向とスイッチSW5及びスイ
ッチSW6のオン/オフ制御とが同期して行われる。こ
のように、磁気センサ10に対して図6中矢印Aで示す
方向に電流が流れた場合には、積分電圧VrはVr1と
してピーク検波器15Aに供給され、このピーク検波器
15Aからピーク値Ve1が出力される。また、磁気セ
ンサ10に対して図6中矢印Bで示す方向に電流が流れ
た場合には、積分電圧VrはVr2としてピーク検波器
15Bに供給され、このピーク検波器15Bからピーク
値Ve2が出力される。
【0062】ここで、積分電圧Vr1及び積分電圧Vr
2は、磁気センサ10に発振電圧信号Vosを供給した
ときの、電流の方向による応答波形を示している。した
がって、これら積分電圧Vr1及び積分電圧Vr2は、
外部磁界の大きさに従ったピーク値Ve1及びピーク値
Ve2を有することとなる。また、これらピーク値Ve
1及びピーク値Ve2は、異なる方向の電流からの応答
波形からのピーク値であるために互いに差動の関係を有
する。ここで、発振電圧信号Vosは、振幅が磁気セン
サ10のインダクタンスLのLmaxからLminへの
変化を包括するように設定しておく。これにより、磁気
探知装置では、外部磁界の大きさの変化に伴うインダク
タンスLの変化を積分電圧Vrのピーク値の変化として
出力する際、ピーク値の変化量が線形に変化することに
なる。
【0063】ところで、本実施の形態に係る磁気探知装
置では、第1のアナログスイッチ回路11により磁気セ
ンサ10に流れる電流方向を反転させることができる。
このため、この磁気探知装置では、磁気センサ10に流
れる電流方向を反転させて外部磁界Heを検出すること
により、一定の方向にだけ電流を流したときに比べて約
2倍の出力が得られ、また、この磁気探知装置は、外部
磁界Heがない状態である0点を容易に認識することが
でき、さらには、温度ドリフトや時間ドリフト等の影響
を取り除くことができる。
【0064】また、本実施の形態に示した磁気探知装置
では、応答波形である積分電圧Vrのピーク値Veの変
化量を検出しているため、0.3±0.6(G)程度の
地磁気を高感度に検出することができる。そして、この
磁気探知装置においては、磁気センサ10の構成が比較
的簡単であり、且つ、ピーク値Veの変化量を検出する
回路に用いる集積回路(IC)の数を削減することがで
きるため、小型化及び低コスト化を達成することができ
る。
【0065】ところで、本発明は、上述したような磁気
探知装置に限定されるものではなく、図8に示すような
磁気探知装置であってもよい。
【0066】この磁気探知装置は、第1の端子20A及
び第2の端子20Bを有する磁気センサ10と、第1の
端子20Aと第1の抵抗21Aを介して接続された第1
のアンドゲート22Aと、第2の端子20Bと第2の抵
抗21Bを介して接続された第2のアンドゲート22B
と、これら第1のアンドゲート22A及び第2のアンド
ゲート22Bに対して発振電圧Vosを供給するパルス
電圧発振器13と、このパルス電圧発振器13から供給
された発振電圧を分周して制御信号Q,Q´を発振する
周波数分周器17とを備える。また、この磁気探知装置
は、第1の端子20Aと接続された第1のピーク検波器
23Aと、第2の端子20Bと接続された第2のピーク
検波器23Bと、第1のピーク検波器23A及び周波数
分周器17に接続された第1のトランジスタ24Aと、
第2のピーク検波器23B及び周波数分周器17に接続
された第2のトランジスタ24Bとを備える。さらに、
この磁気探知装置は、これら一対のピーク検波器23
A,23Bから供給された信号の差動をとる差動増幅器
25を備える。
【0067】この磁気探知装置において、第1のピーク
検波器23Aは、トランジスタ27及び抵抗28からな
る第1のエミッタフォロア回路29と、トランジスタ3
0及び抵抗31からなる第2のエミッタフォロア回路3
2と、この第2のエミッタフォロア回路の出力に接続さ
れたコンデンサ33とから構成されている。なお、この
磁気記録媒体において、第1のピーク検波器23Aと第
2のピーク検波器23Bとは、同一の構成を有するため
に、同一符号を付することにより説明を省略する。
【0068】また、この磁気探知装置において、差動増
幅回路25は、第1のオペアンプ35と、第2のオペア
ンプ36と、抵抗37、抵抗38、抵抗39及び抵抗4
0と、コンデンサ41と、基準電源42とから構成され
ている。この差動増幅器25では、抵抗40とコンデン
サ41とからローパスフィルターを構成している。
【0069】以上のように構成された磁気探知装置の動
作原理を、図9に示す各段階における波形図に基づいて
説明する。
【0070】先ず、パルス電圧発振器13では、図9中
(1)に示すように、パルス幅T、パルス電流Vの発振
電圧Vosが形成される。この発振電圧Vosは、一対
のアンドゲート22A,22Bにそれぞれ供給されると
ともに周波数分周器17に供給される。周波数分周器1
7では、供給された発振電圧Vosを基にして、図9中
(2)に示すような制御信号Q,Q´が形成される。制
御信号Q´は、第1のアンドゲート22Aに供給される
とともに第2のトランジスタ24Bに供給され、制御信
号Qは、第2のアンドゲート22Bに供給されるととも
に第1のトランジスタ24Aに供給される。
【0071】このとき、アンドゲート22A及びアンド
ゲート22Bでは、発振電圧Vosと制御信号Q,Q´
の論理積をとる。すなわち、第1のアンドゲート22A
では、制御信号Q´と発振電圧Vosとの論理積をとる
ため、図9中(3)のVg1で示す波形の信号を出力す
る。また、第2のアンドゲート22Bでは、制御信号Q
と発振電圧Vosとの論理積をとるため、図9中(3)
のVg2で示す波形の信号を出力する。
【0072】これにより、この磁気探知装置では、磁気
センサ10に対して所定のタイミングで信号Vg1及び
信号Vg2が出力されることとなる。このとき、磁気セ
ンサ10では、信号Vg1が「L」であり、信号Vg2
が「H」である場合に、図8中矢印Aで示す方向に電流
が流れる。逆に、信号Vg1が「H」であり、信号Vg
2が「L」である場合に、図8中矢印Bで示す方向に電
流が流れる。なお、図8中矢印Aで示す方向に流れる時
間をT1とし、図8中矢印Bで示す方向に流れる時間を
T2とする。
【0073】この磁気探知装置では、図8中矢印A方向
に電流が流れる場合、第1の抵抗21Aと磁気センサ1
0とにより積分回路が構成されることになり、これに対
して、図8中矢印B方向に電流が流れる場合、第2の抵
抗21Bと磁気センサ10とにより積分回路が構成され
ることになる。そして、図8中矢印A方向に電流が流れ
た場合、第1の抵抗21Aと磁気センサ10の一方の端
子20Aとには、流れた積分電流に応じて図9(4)の
Vr1で示す積分電圧が発生する。逆に、図8中矢印B
方向に電流が流れた場合、第2の抵抗21Bと磁気セン
サ10の一方の端子20Bとには、流れた積分電流に応
じて図9(4)のVr2で示す積分電圧が発生する。
【0074】これら積分電圧Vr1,Vr2は、磁気セ
ンサ10に発振電圧Vosを供給したときの、電流の方
向による応答波形を示している。したがって、これら積
分電圧Vr1、Vr2は、外部磁界の大きさに従ったピ
ークを示すこととなる。また、これら積分電圧Vr1,
Vr2は、所定の外部磁界が磁気センサ10に印加され
た際に形成される波形であり、磁気センサ10のコイル
に正反対方向に流れた電流によって形成されるために互
いに差動の関係にある。
【0075】そして、積分電圧Vr1は、第1のピーク
検波器23Aに供給されるとともに、積分電圧Vr2
は、第2のピーク検波器23Bに供給される。そして、
これらピーク検波器23A,23Bでは、所定の時間に
おける積分電圧Vr1、Vr2のピークがそれぞれ検出
される。
【0076】先ず、第1のピーク検波器23Aにおい
て、積分電圧Vr1のピークを検出する場合を説明す
る。この第1のピーク検波器23Aは、この第1のトラ
ンジスタ24Aによりオン/オフ制御される。そして、
第1のピーク検波器23Aは、オンとされることによ
り、期間T1における積分電圧Vr1のピークを検出す
る。また、第1のピーク検波器23Aは、オフとされる
ことにより、積分電圧Vr1のピークを検出せずに出力
を生じない。
【0077】第1のトランジスタ24Aは、周波数分周
器17と接続されており、周波数分周器17より制御信
号Qが供給される。そして、第1のトランジスタ24A
は、供給された制御信号Qが「H」であるときオフとな
る。これに対して、第1のトランジスタ24Aは、供給
された制御信号Qが「L」であるときオンとなる。
【0078】このとき、第1のトランジスタ24Aは、
第2のエミッタフォロア回路32の入力と接続されてお
り、この第2のエミッタフォロア回路32を駆動させる
かどうかを制御している。すなわち、第1のトランジス
タ24Aがオンであるときには、第2のエミッタフォロ
ア回路32を駆動させないこととなり、第1のピーク検
波器23Aがオフとなる。逆に、第1のトランジスタ2
4Aがオフであるときには、第2のエミッタフォロア回
路32を駆動させることとなり、第1のピーク検波器2
3Aがオンとなる。
【0079】このため、この磁気探知装置では、制御信
号Qが「H」のとき、第1のトランジスタ24Aにより
第1のピーク検波器23Aが駆動して積分電圧Vr1の
ピークを検出する。そして、このピーク検波器23A
は、制御信号Qが「L」のとき、第1のトランジスタ2
4Aによりオフとされ、積分電圧Vr1のピークの検出
を行わない。
【0080】この磁気探知装置では、図9に示す波形図
におけるT1で示した期間で、制御信号Qが「H」とな
っている。このため、この磁気探知装置では、期間T1
における積分電圧Vr1のピークを第1のピーク検波回
路23Aにて検出することができる。
【0081】ところで、この第1のピーク検波器23A
では、第2のエミッタフォロア回路32が駆動している
とき、積分電圧Vr1がピークとなるとコンデンサ33
に充電され、そのピーク電圧値Ve1が保持される。そ
して、このピーク電圧値Ve1は、差動増幅器25に対
して出力される。また、このとき、第1のピーク検波器
23Aでは、積分電圧Vr1がピークでない場合、コン
デンサ33に保持された電圧によりトランジスタ30が
オフとなる。このため、コンデンサ33の電荷は、抵抗
31を通して大きな時定数で放電される。したがって、
この第1のピーク検波器23Aでは、期間T1における
積分電圧Vr1のピークのみを検出することができる。
【0082】一方、第2のピーク検波器23Bでは、上
述した第1のピーク検波器23Aの場合と同様に、第2
のトランジスタ24Bによりオン/オフ制御がなされ
る。この第2のピーク検波器23Bの場合、第2のトラ
ンジスタ24Bに対して制御信号Q´が供給されるた
め、期間T2における積分電圧Vr2のピーク電圧値V
e2のみを検出することができる。したがって、この第
2のピーク検波器23Bからは、差動増幅器25に対し
てピーク電圧値Ve2が出力される。
【0083】そして、差動増幅器25では、供給された
ピーク電圧値Ve1,Ve2の差動をとり、図9中
(5)に示すように、電圧増幅された電圧値Veが出力
される。このとき、差動増幅器25に対して出力される
ピーク電圧値Ve1及びピーク電圧値Ve2は、外部磁
界に応じた大きさを有し、互いに差動の関係にある。こ
の差動増幅器25において、抵抗37及び抵抗40の値
をRoとし、抵抗38及び抵抗39の値をRiとし、基
準電圧42の値をVrefとすると、外部磁界Heが直
流のときには出力である電圧値Veが下記式(3ー1)
のように表される。
【0084】 Ve=(Ro/Ri+1)(Ve1−Ve2)+Vref・・・(3ー1) すなわち、電圧値Veは、図9中(5)に示すように、
基準電圧Vrefを基準とした電圧信号として出力され
る。なお、この差動増幅器25では、外部磁界Heが0
のとき、出力されるVeはVrefと同じ値となる。
【0085】また、この差動増幅器25には、抵抗40
とコンデンサ41とによりローパスフィルターが構成さ
れている。このローパスフィルターにおいて、コンデン
サ41の値をCoとすると、カットオフ周波数fcは下
記式(3−2)のように近似して表すことができる。
【0086】 fc=1/(2π・Co・Ro)・・・(3−2) この式(3−2)からわかるように、差動増幅器25で
は、外部磁界Heに乗った交流磁界をローパスフィルタ
ーにて除去することができる。このため、この磁気探知
装置では、出力を向上させることができ、より高精度に
外部磁界を検出することができる。
【0087】上述したように、図8に示した磁気探知装
置では、磁気センサ10に供給される電流を反転させる
手段としてアンドゲート22A,22Bを用いている。
このため、この磁気探知装置では、容易に小型化するこ
とができ、また、コストを低く抑えることができる。
【0088】つぎに、磁気センサ10に加わった外部磁
界Heの変化が、磁気センサ10と直列に接続された抵
抗12に生じるピーク値の変化として現れる原理につい
て説明する。
【0089】磁気センサと抵抗が直列に接続された積分
回路に電流が立ち上がるときの状態をモデル化した回路
図を図10に示す。この図10に示した回路は、磁気セ
ンサ50と抵抗51とが直列に接続され、スイッチ52
と直流電源53とが配されなるような構成とされる。こ
のような回路において、スイッチ52をオフからオンに
すると、磁気センサ50と抵抗51とからなる積分回路
に直流電源53から直流電圧が印加され、磁気センサ5
0に電流iが流れ出す。ここで、磁気センサ50に流れ
る電流iは、積分回路に印加される直流電圧をV、磁気
センサ50のインダクタンスをL、抵抗51の抵抗値を
R、電流iの立ち上がり時間をtとすると、下記式(2
−7)で表される。
【0090】
【数1】
【0091】上述したように、磁気センサ50のインダ
クタンスLは、電流iが立ち上がっている間に、Lma
xからLminへ変化する。ここで、電流iは、インダ
クタンスLのLmaxからLminへの変化を包括する
ように設定しておく。
【0092】そして、磁気センサ50のインダクタンス
LがLmaxからLminへと変化するため、積分回路
に流れる電流iは、図11に示すように、その電流値が
0からIcまでのあいだインダクタンスLがLmaxの
状態で立ち上がり、その電流値がIcからIhのあいだ
インダクタンスLがLminの状態で立ち上がることと
なる。なお、図11において、電流iの電流値0から電
流値Icまでの立上がり時間をt1とし、電流iの電流
値Icから電流値Ihまでの立上がり時間をt2とす
る。そして、これら立上り時間t1及びt2の合計をT
とし、この合計時間Tが一定とすると、上記式(2−
7)から下記式(2−8)が導かれる。
【0093】
【数2】
【0094】ここで、磁気センサ50に加わる外部磁界
Heが変化すると、この変化分だけインダクタンスLが
LmaxからLminに変化する変化点がシフトするこ
とを考慮する。すなわち、磁気センサ50に加わる外部
磁界Heが変化すると、電流値Icの値がシフトする。
したがって、上記式(2−8)から分かるように、磁気
センサ50に加わる外部磁界Heが変化して電流値Ic
がシフトすると、立上り時間t1及びt2が変化する。
【0095】このことから、磁気センサ50に加わる外
部磁界Heが変化すると、電流値Ihも変化することが
分かる。言い換えると、磁気センサ50に加わる外部磁
界Heが変化すると、抵抗51に発生する電流値が変化
することとなる。このことを上述した磁気探知装置に当
てはめて考えると、磁気センサ10に供給された発振電
圧信号Vosは、外部磁界Heが変化すると積分電圧V
rの波形が変化したものとなることがわかる。このた
め、磁気センサ10に加わる外部磁界Heが変化する
と、積分電圧Vrから出力されるピーク値Veが変化す
ることが分かる。
【0096】ところで、図6又は図8に示したような磁
気探知装置において、磁気センサ10と抵抗12,21
A,21Bとからなる積分回路に供給された発振電圧信
号Vosから生じるピーク値Veは、外部磁界Heと磁
気センサ10の磁性体の長手方向に生じる磁界とが成す
角度θに依存している。すなわち、外部磁界Heが一定
のとき、ピーク値Veは、図12に示すように、外部磁
界Heと磁気センサ11の磁性体の長手方向に生じる磁
界とが成す角度θに依存して変化する。なお、図12で
は、外部磁界Heの向きと磁気センサ11の磁性体の長
手方向に生じる磁界の向きとが同じときを方位0°とし
ている。
【0097】図12から分かるように、ピーク値Veは
外部磁界Heの方位情報を含んでいる。これは、磁気セ
ンサ10の磁性体の磁化量が、磁気センサ11に流れる
電流iによる磁化量と外部磁界Heによる磁化量との合
計であり、外部磁界Heによる磁化量が、外部磁界He
と磁気センサ10の磁性体の長手方向に生じる磁界とが
成す角度θに依存して変化するからである。
【0098】すなわち、図13に示すように、磁気セン
サ10のコイル10bに流れる電流iによる磁界Hbは
一定であるが、外部磁界Heによって磁気センサ10の
磁性体10aに生じる磁界は、外部磁界Heの方向に依
存している。したがって、磁気センサ10で検出される
磁界Hは、下記式(2−9)で示すように、外部磁界H
eのうち、磁性体10aの長手方向成分のみとなる。
【0099】H=He・cosθ ・・・(2−9) なお、上記式(2−9)に示すように、磁気センサ10
で検出される磁界Hは、外部磁界Heの方位情報を含ん
でいるので、複数の磁気センサ10を用いることによ
り、外部磁界Heの方向を知ることができる。
【0100】具体的には、例えば、図14に示すよう
に、磁気探知装置に2つの磁気センサ10x,10yを
組み込むことが考えられる。なお、この一対の磁気セン
サ10x,10yを有する磁気探知装置において、図6
に示した磁気探知装置と同一の部材に関して同一の符号
を付することにより、その説明を省略する。
【0101】この磁気探知装置は、一対の磁気センサ1
0x,10yを有するセンサ部60と、これら磁気セン
サ10x,10yを駆動させる第1のアナログスイッチ
回路61と、センサ部60からの積分電圧Vrを選択的
に出力させる第2のアナログスイッチ回路62とを備え
る。また、この磁気探知装置は、一対の磁気センサ10
x及び磁気センサ10yと直列に接続された抵抗12
と、パルス信号発振器13と周波数分周器と、差動増幅
回路(図示せず。)とを備える。
【0102】ここで、図15に示すように、磁気センサ
10xは、X軸方向に配置し、磁気センサ10yは、X
軸方向に対して直交するY軸方向に配置する。すなわ
ち、磁気センサ10x及び磁気センサ10yは、互いに
直交するように配置する。このとき、図15に示すよう
に、外部磁界Heの方向と、X軸方向検出用の磁気セン
サ10xの磁性体の長手方向とが成す角度をθとする
と、X軸方向検出用の磁気センサ10xによって検出さ
れる磁界Hxは、下記式(2−10)で表され、Y軸方
向検出用の磁気センサ10yによって検出される磁界H
yは、下記式(2−11)で表される。
【0103】 Hx=He・cosθ ・・・(2−10) Hy=He・sinθ ・・・(2−11) ここで、X軸方向検出用の磁気センサ10xによって検
出される磁界Hxと、Y軸方向検出用の磁気センサ10
yによって検出される磁界Hyとの比をとると、下記式
(2−12)となる。
【0104】 Hy/Hx=sinθ/cosθ=tanθ ・・・(2−12) したがって、外部磁界Heの方向と、X軸方向検出用の
磁気センサ10xの磁性体の長手方向とが成す角度θ
は、下記式(2−13)で表される。ただし、下記式
(2−13)において、Hy≧0のときは、180°≧
θ≧0°であり、0>Hyのときは、360°>θ>1
80°である。
【0105】 θ=tan-1(Hy/Hx) ・・・(2−13) このように磁気探知装置に2つの磁気センサを設けるこ
とにより、外部磁界Heの2次元での方向を知ることが
できる。
【0106】ところで、上述したような一対の磁気セン
サを有する磁気探知装置は、図14に示したような構成
に限定されるものではない。すなわち、一対の磁気セン
サを有する磁気探知装置としては、図16に示すよう
に、一対のアンドゲート22A,22Bを備える構成の
ものが挙げられる。この磁気探知装置において、図8に
示した磁気探知装置と同様の部材に関して同一の符号を
付することにより、その説明を省略する。
【0107】この磁気探知装置は、一対の磁気センサ1
0x,10yと、磁気センサ10xに接続された抵抗2
1A,21B及び磁気センサ10yに接続された抵抗2
1A,21Bと、これら抵抗21A,21Bを介して磁
気センサ10x,10yとそれぞれ接続された一対のア
ンドゲート22A,22Bとを備える。また、この磁気
探知装置は、磁気センサ10x及び抵抗21A,21B
からの積分電圧におけるピークを検出する一対のピーク
検出器23A,23Bと、これら一対のピーク検出器2
3A,23Bからの出力の差動をとる第1の差動増幅器
25Aとを備える。さらに、この磁気探知装置は、磁気
センサ10y及び抵抗21A,21Bからの積分電圧に
おけるピークを検出する一対のピーク検出器23A,2
3Bと、これら一対のピーク検出器23A,23Bから
の出力の差動をとる第2の差動増幅器25Bとを備え
る。
【0108】このように構成された磁気探知装置では、
第1の差動増幅器25Aからの出力により、X軸におけ
る外部磁界を検出することができ、第2の差動増幅器2
5Bからの出力により、Y軸における外部磁界を検出す
ることができる。これにより、この磁気探知装置では、
X軸とY軸とからなる平面上における外部磁界を検出す
ることができる。言い換えると、この磁気探知装置によ
れば、外部磁界の大きさとXY平面における外部磁界の
方向とを検出することができる。
【0109】また、外部磁界の3次元での方向を知りた
い場合には、3つの磁気センサを設ければよいことは言
うまでもない。すなわち、外部磁界の3次元での方向や
大きさ、すなわち立体空間内での外部磁界の方向や大き
さまで知りたいときには、互いに直交する3つの磁気セ
ンサを用いればよい。なお、従来の磁気探知装置でも、
互いに直交する3つの磁気センサを設ければ、立体空間
内での回転角度を探知することはできる。しかしなが
ら、従来の磁気探知装置では、上述したように、磁気セ
ンサを互いに直交するように配置することは難しかっ
た。
【0110】これに対して、本発明を係る磁気探知装置
に使用される磁気センサは、非常に簡単な構成であるの
で、それぞれを互いに直交するように配置することは容
易である。したがって、本発明を適用することにより、
立体空間内での回転角度を探知することができる磁気探
知装置を、低価格で提供することが可能となる。
【0111】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る磁気探知装置では、外部磁界の検出に、外部磁界の
変化に伴って急峻な変化を示すインダクタンスの変化
を、発振電流のピーク値の変化として検出しているた
め、非常に高い感度で外部磁界を検出することができ
る。また、本発明に係る磁気探知装置は、磁気センサに
おける発振電流のピーク値を検出する回路が非常に簡単
な構成であるので、容易に小型化や低価格化を図ること
ができる。
【0112】したがって、本発明によれば、小型化や低
価格化が容易で、高い感度が得られる磁気探知装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気探知装置に用いられる磁
気センサの一例を示す模式図である。
【図2】図1に示した磁気センサに励磁電流を供給する
様子を示す模式図である。
【図3】図1に示した磁気センサのインダクタンスL及
びインピーダンスZと、励磁電流周波数fとの関係を示
す特性図である。
【図4】図1に示した磁気センサのインダクタンスL
と、外部磁界の大きさHとの関係を示す特性図である。
【図5】図1に示した磁気センサによる外部磁界検出の
原理を説明するための図である。
【図6】本発明を適用した磁気探知装置の一構成例を示
す回路図である。
【図7】図6に示した磁気探知装置の各部における電圧
波形のタイムチャートを示す特性図である。
【図8】本発明を適用した磁気探知装置の他の例を示す
回路図である。
【図9】図8に示した磁気探知装置の各部における電圧
波形のタイムチャートを示す特性図である。
【図10】磁気センサと抵抗からなる積分回路に電流が
立ち上がるときの状態をモデル化した回路図である。
【図11】図10に示した積分回路に流れる電流の立ち
上がり時の様子を示す図である。
【図12】ピーク値Vrと外部磁界Heの方向との関係
を示す特性図である。
【図13】磁気センサの磁性体の磁化の様子を示す模式
図である。
【図14】本発明を適用した磁気探知装置の他の構成例
を示す回路図である。
【図15】図14に示した磁気探知装置の磁気センサの
配置の様子を示す模式図である。
【図16】本発明を適用した磁気探知装置の他の構成例
を示す回路図である。
【図17】ホール素子を用いた磁気探知装置の一例を示
す模式図である。
【図18】フラックスゲートセンサを用いた磁気探知装
置の一例を示す模式図である。
【図19】磁気抵抗効果素子の一例を示す模式図であ
る。
【図20】磁気抵抗効果素子の磁気抵抗効果特性を示す
図である。
【符号の説明】
10 磁気センサ、11 第1のアナログスイッチ回
路、12 抵抗、13 パルス信号発振器、14 第2
のアナログスイッチ回路、15 ピーク検波器、16
差動増幅器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体にコイルが巻かれてなる磁気セン
    サを備え、 上記磁気センサのコイルに発振電圧が供給されたときに
    上記コイルに流れる発振電流について、外部磁界により
    変化する発振電流がピーク値になったときの電圧を検出
    し、この電圧値の変化によって外部磁界を探知すること
    を特徴とする磁気探知装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気センサと直列に接続された抵抗
    を備えることを特徴とする請求項1記載の磁気探知装
    置。
  3. 【請求項3】 前記磁気センサのコイルに流れる発振電
    流の振幅が、磁気センサのインダクタンスが急峻な変化
    を示す範囲を包括するように設定されていることを特徴
    とする請求項1記載の磁気探知装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気センサのコイルに供給される発
    振電圧は、パルス電圧であることを特徴とする請求項1
    記載の磁気探知装置。
  5. 【請求項5】 前記磁気センサのコイルに流れる発振電
    流の方向を反転させる反転手段を備えることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気探知装置。
  6. 【請求項6】 磁気センサのコイルに発振電圧を供給す
    る発振手段と、この発振手段より供給された発振電圧を
    分周することにより制御信号を出力する分周手段とを備
    え、 前記反転手段は、この発振手段から供給される発振電圧
    とこの分周手段から供給される制御信号との論理積をと
    ることを特徴とする請求項5記載の磁気探知装置。
  7. 【請求項7】 前記反転手段は、前記磁気センサのコイ
    ルの両端部にそれぞれ接続された一対のアンドゲートで
    あることを特徴とする請求項6記載の磁気探知装置。
  8. 【請求項8】 前記磁気センサのコイルの両端部にそれ
    ぞれ接続された一対のピーク検波手段を備え、 これら一対のピーク検波手段には、前記分周手段がそれ
    ぞれ接続されるとともに、一方のピーク検波手段には、
    他方のピーク検波手段に供給された制御信号と180゜
    位相の異なる制御信号が供給されることにより、一対の
    ピーク検波回路のうちでいずれか一方を交互に駆動させ
    ることを特徴とする請求項5記載の磁気探知装置。
  9. 【請求項9】 前記一対のピーク検波回路からそれぞれ
    出力された電圧値を信号として、これら信号の差動をと
    る差動増幅回路を備えることを特徴とする請求項8記載
    の磁気探知装置。
  10. 【請求項10】 前記差動増幅回路は、ローパスフィル
    タを有することを特徴とする請求項9記載の磁気探知装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100475384B1 (ko) * 2002-04-24 2005-03-10 엘지전자 주식회사 레이크 수신기 및 그 신호 처리 방법
JP2009133672A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Fujikura Ltd 磁界の検出方法、磁界検出用集積回路および磁気センサモジュール
CN117706438A (zh) * 2023-08-01 2024-03-15 珅斯电子(上海)有限公司 可变磁电感器、磁场强度测量方法和电流检测方法

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