JPH116565A - シリンダヘッドガスケット - Google Patents

シリンダヘッドガスケット

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Publication number
JPH116565A
JPH116565A JP17531497A JP17531497A JPH116565A JP H116565 A JPH116565 A JP H116565A JP 17531497 A JP17531497 A JP 17531497A JP 17531497 A JP17531497 A JP 17531497A JP H116565 A JPH116565 A JP H116565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion chamber
surface pressure
metal plate
hole
chamber hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP17531497A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Miyaou
應 芳 男 宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishikawa Gasket Co Ltd
Original Assignee
Ishikawa Gasket Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ishikawa Gasket Co Ltd filed Critical Ishikawa Gasket Co Ltd
Priority to JP17531497A priority Critical patent/JPH116565A/ja
Publication of JPH116565A publication Critical patent/JPH116565A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層した金属板の折返し部またはグロメット
における燃焼室穴の穴縁の破損あるいは変形を抑止す
る。 【解決手段】 積層した金属板4における折返し部2a
が重積される部分に、段差6a並びに面圧低減部6bを
コイニングにより形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のシリン
ダブロックとシリンダヘッドとの間に装着されるシリン
ダヘッドガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の金属板を積層することにより形成
し、シリンダブロックの燃焼室に対応する複数の燃焼室
穴を備えると共に、各燃焼室穴の穴縁を一枚の金属板の
折返し部で挟着することにより、該燃焼室穴の周囲のシ
ール部における金属板の積層厚さを他の平坦部よりも厚
く形成し、その部分に締め付け時の面圧を集中させるよ
うにしたシリンダヘッドガスケットにおいて、上記積層
した金属板における折返し部が当接する部分に、部分的
な圧縮変形により金属板の積層厚さを調節する段差を形
成したものは、実開平6−32831号公報や実開平6
−32832号公報等において開示されている。
【0003】上記従来のシリンダヘッドガスケットは、
簡易な手段によりシール部における金属板の積層厚さを
部分的に調整する段差を形成して、上記シール部におけ
る面圧分布の適正化を図ることができる、という利点が
ある一方で、上記折返し部の形成のために、金属板を折
曲した折曲部側(燃焼室穴縁側)における面圧が最も大
きくなり、しかもこの燃焼室穴縁側は燃焼ガスに曝され
る極めて過酷な条件下にあるので、面圧が繰り返し作用
すると、該折曲部が破損あるいは変形してしまう可能性
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、積層した金属板における上記段差の燃焼室穴縁側
に、面圧調整のための面圧低減部を形成して、段差の燃
焼室穴縁側における面圧分布を低減することにより、積
層した金属板の折返し部またはグロメットにおいて燃焼
室穴縁側が破損あるいは変形するのを抑止し、併せて燃
焼室穴シール部に作用する面圧の適正化をはかることに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のシリンダヘッドガスケットは、複数枚の金
属板を積層することにより形成し、シリンダブロックの
燃焼室に対応する複数の燃焼室穴を備えると共に、各燃
焼室穴の穴縁において一枚の金属板の折返し部またはグ
ロメットで積層金属板を挟着することにより、該燃焼室
穴の周囲のシール部における金属板の積層厚さを他の平
坦部よりも厚く形成し、その部分に締め付け時の面圧を
集中させるようにしたシリンダヘッドガスケットにおい
て、上記積層した金属板における上記折返し部またはグ
ロメットが重積される部分において、任意の金属板に、
金属板の積層厚さを調節するための段差、並びに該段差
の燃焼室穴縁側における面圧分布を低減するための厚さ
調整された面圧低減部を、コイニングにより形成したこ
とを特徴とするものである。
【0006】上記構成を有する本発明のシリンダヘッド
ガスケットは、上記積層した金属板における折返し部ま
たはグロメットが重積される部分における燃焼室穴縁側
に面圧低減部を形成することにより、該部における面圧
分布を低減させるようにしたので、エンジンの運転時に
極めて苛酷な条件下におかれるところの金属板における
折返し部またはグロメットの燃焼室穴縁側の面圧による
負担が軽減され、該穴縁側に大きな面圧が繰り返し作用
することにより破損あるいは変形するのを防止できる。
【0007】また、上記面圧低減部を設けることによ
り、金属板の折返し部またはグロメットに作用する面圧
分布が、燃焼室穴縁側から該穴の外側に行くに従って次
第に増大するので、シール機能が燃焼室穴側に集中する
ことなく、広い範囲に分散され、折返し部等の局部的な
疲労やへたりを防止することができる。しかも、金属板
の積層厚さを調節するための段差、並びに上記面圧低減
部は、コイニングによる部分的な圧縮変形により簡易に
得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の例
を図面に基づいて詳細に説明するに、図1及び図2は本
発明のシリンダヘッドガスケットの第1実施例を示して
いる。
【0009】このシリンダヘッドガスケットは、金属板
により形成した外板2,4と、それらの外板2,4間に
包合された中板6とを備え、シリンダブロックの燃焼室
に対応する複数の燃焼室穴8,8・・のほかに、該燃焼
室穴8,8・・の周囲に分散して必要数の水穴及びオイ
ル穴等を備え、さらに、燃焼室穴8の周囲にほぼ均等に
配置されたボルト穴を備えている。
【0010】上記燃焼室穴8の周囲に設けたシール部8
aにおいては、図2に詳細に示すように、外板2の一部
を折り返し、この折返し部2aによって外板4及び中板
6を挟着することにより、該シール部8aにおける金属
板(外板2,4、中板6)の積層厚さを他の平坦部より
も厚く形成して、その部分に締め付け時の面圧を集中さ
せるようにしている。そして、上記外板2における折返
し部2aが重積される部分において、上記中板6に、積
層した金属板の積層厚さを調節するための段差6aを形
成すると共に、該段差6aにおける燃焼室穴8の穴縁側
に、該部の面圧分布を低減するための厚さ調整された段
状の面圧低減部6bを設けている。これらの段差6a並
びに面圧低減部6bは、コイニング加工による部分的な
圧縮変形により形成したものである。
【0011】上記段差6aは、シール部8aにおける積
層した金属板の全体的な積層厚さを調節するためのもの
で、それらの金属板のうちの外板4あるいは中板6のい
ずれにも形成することができ、その加工深さは上記外板
2の折返し部2aの厚さよりも浅く、したがって、該折
返し部2aの厚さとこの段差6aの深さとの差だけ、上
記シール部8aが他の平坦部よりも厚く形成されること
になる。また、上記段差6aの深さをコイニング加工に
よる金属板(中板6)の圧縮変形によって部分的に変化
させれば、面圧を高める部分に予め必要な厚さの金属板
を部分的に積層する場合に比して、段差6aの深さを連
続的に調整することができ、その深さと折返し部2aの
板厚との関係を微小に変化させて、上記シール部8aの
面圧を全体的に任意に調整することが可能になる。ま
た、予め必要な厚さの金属板を部分的に積層する場合に
比して、面圧の調整を極めて容易に行うことができる。
【0012】上記面圧低減部6bは、上記外板2におけ
る折返し部2aが重積される部分、具体的には、上記中
板6の段差6aにおける燃焼室穴8の穴縁側を薄肉化す
ることにより形成されており、それによって、燃焼室に
面した該穴縁側の折曲部2bに大きな面圧が繰り返し作
用することにより、上記折曲部2b近辺が破損あるいは
変形するのを防止している。すなわち、図2に明確に示
すように、シリンダヘッドの締め付け時においては、面
圧は燃焼室穴8の穴縁側で低減され、該穴縁側から該穴
8の外側に行くに従って次第に増大する。よって、折曲
部2b近辺の面圧による負担が軽減されると同時に、シ
ール機能が燃焼室穴8側に集中することがなく、広い範
囲に分散されて作用することになり、結果的にシール部
8aの局部的な破損あるいは変形が防止される。
【0013】上記構成を有するシリンダヘッドガスケッ
トは、外板2の折返し部2aが重積される部分における
燃焼室穴8の穴縁側に面圧低減部6bを形成することに
より、該部における面圧分布を低減させるようにしたの
で、エンジンの運転時等に極めて過酷な条件下におかれ
るところの外板2における折返し部2aの燃焼室穴8の
穴縁側に作用する面圧による負担が軽減され、該穴縁側
に大きな面圧が繰り返し作用することにより、シール部
8aが破損あるいは変形するのを防止することができ
る。
【0014】また、上記折返し部2aに作用する面圧分
布が、燃焼室穴8の穴縁側から該穴8の外側に行くに従
って次第に増大するので、シール機能が燃焼室穴8側に
集中することがなく、広い範囲に分散され、折返し部2
a等の局部的な疲労やへたりを防止することができる。
しかも、これらの段差6a並びに面圧低減部6bを、コ
イニングによる金属板(中板6)の部分的な圧縮変形に
より簡易に形成することができる。
【0015】図3は本発明の第2実施例を示しており、
このシリンダヘッドガスケットは、同図からわかるよう
に、金属板により形成した外板2,4と、それらの外板
2,4間に包合された中板16A,16Bとを備えてお
り、燃焼室穴8の穴縁において、それらの積層した金属
板のうち、厚さ調節のために該穴縁側を切断した中板1
6Bを除く、外板2,4及び中板16Aをグロメット1
2で挟着することにより、該燃焼室穴8の周囲のシール
部8aにおける金属板の積層厚さを他の平坦部よりも若
干厚く形成している。そして、上記グロメット12が重
積される部分において、上記中板16Aに段差16aを
形成すると共に、該段差16aにおける燃焼室穴8の穴
縁側に傾斜面状の面圧低減部16bが設け、さらに、該
段差16a及び面圧低減部16bを設けた面とは反対側
の面における燃焼室穴8の穴縁側に傾斜面状の面圧低減
部16cを設けている。
【0016】ここで、この第2実施例のその他の構成及
び作用は、実質的に前記第1実施例と同等であるから、
同一部分または相当部分に同一符号を付して、それらの
説明を省略する。
【0017】なお、積層する金属板は、2枚であっても
あるいは3枚以上であってもよく、必要に応じて、いず
れかの金属板にビードを設けることもできる。特に、積
層する金属板が3枚以上の場合には、折返し部により包
合される金属板のいずれかに段差を設け、それとは別の
金属板に面圧低減部を設けた構成とすることもできる。
【0018】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明のシリン
ダヘッドガスケットによれば、上記積層した金属板にお
ける折返し部またはグロメットが重積される部分におけ
る燃焼室穴縁側に面圧低減部を形成することにより、該
部における面圧分布を低減させるようにしたので、エン
ジンの運転時に極めて苛酷な条件下におかれるところの
金属板における折返し部またはグロメットの燃焼室穴縁
側の面圧による負担が軽減され、該穴縁側に大きな面圧
が繰り返し作用することにより破損あるいは変形するの
を防止できる。
【0019】また、金属板の折返し部またはグロメット
に作用する面圧分布が、燃焼室穴縁側から該穴の外側に
行くに従って次第に増大するので、シール機能が燃焼室
穴側に集中することなく、広い範囲に分散され、折返し
部等の局部的な疲労やへたりを防止することができる。
しかも、金属板の積層厚さを調節するための段差、並び
に上記面圧低減部を、コイニングによる部分的な圧縮変
形により簡易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す部分破断平面図であ
る。
【図2】図1のA−A拡大端面図である。
【図3】本発明の第2実施例における図2と同様な位置
での要部拡大端面図である。
【符号の説明】
2,4 外板 2a 折返し部 6a,16a 段差 6b,16b,16c 面圧低減部 6,16 中板 8 燃焼室穴 8a シール部 10 ボルト穴 12 グロメット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の金属板を積層することにより形成
    し、シリンダブロックの燃焼室に対応する複数の燃焼室
    穴を備えると共に、各燃焼室穴の穴縁において一枚の金
    属板の折返し部またはグロメットで積層金属板を挟着す
    ることにより、該燃焼室穴の周囲のシール部における金
    属板の積層厚さを他の平坦部よりも厚く形成し、その部
    分に締め付け時の面圧を集中させるようにしたシリンダ
    ヘッドガスケットにおいて、 上記積層した金属板における上記折返し部またはグロメ
    ットが重積される部分において、任意の金属板に、金属
    板の積層厚さを調節するための段差、並びに該段差の燃
    焼室穴縁側における面圧分布を低減するための厚さ調整
    された面圧低減部を、コイニングにより形成した、こと
    を特徴とするシリンダヘッドガスケット。
JP17531497A 1997-06-16 1997-06-16 シリンダヘッドガスケット Pending JPH116565A (ja)

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