JPH1165265A - 現像ローラ、現像装置、プロセスカ−トリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像ローラ、現像装置、プロセスカ−トリッジ及び画像形成装置

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JPH1165265A
JPH1165265A JP22346797A JP22346797A JPH1165265A JP H1165265 A JPH1165265 A JP H1165265A JP 22346797 A JP22346797 A JP 22346797A JP 22346797 A JP22346797 A JP 22346797A JP H1165265 A JPH1165265 A JP H1165265A
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JP
Japan
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developing roller
latent image
layer
developing
toner
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JP22346797A
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English (en)
Inventor
Eisaku Murakami
栄作 村上
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーフィルミングを防止して静電潜像の現
像品質の向上を図る。 【解決手段】 芯金18の外周部に備えられるローラ部
21を導電性を有する弾性的な内層19と最外層であっ
て誘電層である表面層20との少なくとも二層構造と
し、一成分トナーを吸着する現像ローラ12の表面層2
0の表面に添加剤の添加により形成された凹凸を有する
ようにした。したがって、凹部に吸着された一成分トナ
ーはたとえ消費されなくとも他部材との接触により押し
固められることはなく、現像ローラ12の表面層20に
固着されることはない。また、凸部に吸着された一成分
トナーもたとえ消費されない場合であっても回収され易
くなり現像ローラ12の表面層20に固着されることは
ない。これにより、常に同じ一成分トナーが現像ローラ
12の同じ箇所に吸着することはなくなり、トナーフィ
ルミングの発生が防止されるので、静電潜像の現像品質
の向上が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体等の潜像担
持体上に形成される静電潜像を一成分トナーにより顕像
化する電子写真方式の現像装置、これに用いられる現像
ローラ、現像装置を用いるプロセスカートリッジ、及び
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式による画像形成は、潜像担
持体である感光体表面を一様に帯電し、これを露光して
静電潜像を形成し、静電潜像にトナーを吸着させて現像
し、トナー像を記録媒体に転写・定着するという電子写
真プロセスを利用して行われる。感光体表面の静電潜像
にトナーを吸着させて現像して顕像化する方式の一つと
しては、一成分トナーを用いた一成分接触現像方式が一
般的に用いられている。次に、この方式の一例を説明す
る。
【0003】一成分接触現像方式は、感光体表面の静電
潜像を現像するために、現像ローラにより感光体表面の
静電潜像へと一成分トナーを吸着しながら搬送するもの
である。この現像ローラは、芯金上に内層を有し、この
内層上に表面層をコーティングして形成されている。
【0004】より詳細には、現像ローラとこの現像ロー
ラに所定の食い込み量をもって圧接されながら同方向に
回転する補給ローラとが、それぞれの接触部である補給
ローラニップ部で一成分トナーを摩擦帯電する。これに
より、摩擦帯電された一成分トナーは、現像ローラと補
給ローラとの電位差により現像ローラの表面層に吸着さ
れる。さらに、現像ローラの表面層に吸着された一成分
トナーが、現像ローラとこの現像ローラの表面に所定の
食い込み量をもって当接して設けられた現像ブレードと
の接触部であるブレードニップ部でさらに摩擦帯電され
る。加えて、摩擦帯電された一成分トナーは、現像ブレ
ードによりトナー層の厚さを規制され、現像ローラと現
像ブレードとの電位差により現像ローラの表面層に吸着
されながら感光体側へと供給される。その後、現像ロー
ラと感光体との接触部である感光体ニップ部において現
像ローラの表面層の一成分トナーが現像ローラと感光体
との電位差により感光体表面の静電潜像に吸引されるこ
とによって、静電潜像が現像され顕像化される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一成分接触
現像方式に用いられる一成分トナーは僅かな熱で溶けて
しまうので、一成分トナーを吸着している現像ローラの
表面層が前述した補給ローラニップ部、ブレードニップ
部及び感光体ニップ部等において他の部材と強く接触す
ることにより、一成分トナーが摩擦熱により溶けるとと
もに押し固められて現像ローラの表面層に経時的に固着
してしまうことがある。この固着現象はトナーフィルミ
ングと言われている。特に、感光体において静電潜像を
ほとんど形成することのない端部と対峙する現像ローラ
の表面層のように一成分トナーを消費することなく常に
同じ一成分トナーを吸着している箇所において、このト
ナーフィルミングが顕著に現われる。このような現像ロ
ーラの表面層に発生するトナーフィルミングは、静電潜
像の現像において、濃度低下や地肌汚れ等の異常画像の
発生要因となる。
【0006】本発明の目的は、トナーフィルミングを防
止して静電潜像の現像品質の向上を図ることができる現
像ローラ、現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像
形成装置を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の現
像ローラは、導電性を有する弾性的に変形可能な弾性層
である内層と、最外層であって誘電層である表面層との
少なくとも二層構造とされるローラ部を芯金の外周部に
備えて、一成分トナーを吸着する現像ローラにおいて、
表面層の表面を凹凸に形成するために表面層に添加剤を
添加した。
【0008】したがって、現像ローラの表面層の表面に
添加剤の添加により形成された凹凸を有するようにした
ので、凹部に吸着された一成分トナーは、たとえ消費さ
れなくとも他部材との接触により押し固められることは
なく、現像ローラの表面層に固着することはない。ま
た、凸部に吸着された一成分トナーは、たとえ消費され
ない場合であっても回収され易くなり、現像ローラの表
面層に固着することはない。これにより、常に同じ一成
分トナーを現像ローラの同じ箇所に吸着することがなく
なり、トナーフィルミングの発生が防止される。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の現
像ローラにおいて、添加剤の平均粒径を5μm以上10
0μm以下とする。
【0010】したがって、添加剤の平均粒径が5μm以
上100μm以下に規制されるので、添加剤の平均粒径
はトナーフィルミングの発生を防止するに適した値に維
持される。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の現像ローラにおいて、添加剤をナイロン系粒子とす
る。
【0012】したがって、添加剤をナイロン系粒子とし
たので、安価にトナーフィルミングの発生が防止され
る。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の現像ローラにおいて、添加剤をシリコン系粒子とす
る。
【0014】したがって、添加剤をシリコン系粒子とし
たので、一成分トナーへの摩擦帯電性能が向上されると
ともに、トナーフィルミングの発生が防止される。
【0015】請求項5記載の発明の現像ローラは、導電
性を有する弾性的に変形可能な弾性層である内層と、最
外層であって誘電層である表面層との少なくとも二層構
造とされるローラ部を芯金の外周部に備えて、一成分ト
ナーを吸着する現像ローラにおいて、表面層の表面を凹
凸に形成するために内層の表面を凹凸加工した。
【0016】したがって、現像ローラの表面層の表面に
内層の表面を凹凸加工することにより形成された凹凸を
有するようにしたので、凹部に吸着された一成分トナー
は、たとえ消費されなくとも他部材との接触により押し
固められることはなく、現像ローラの表面層に固着する
ことはない。また、凸部に吸着された一成分トナーは、
たとえ消費されない場合であっても回収され易くなり、
現像ローラの表面層に固着することはない。これによ
り、常に同じ一成分トナーを現像ローラの同じ箇所に吸
着することがなくなり、トナーフィルミングの発生が防
止される。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項5記載の現
像ローラにおいて、内層の表面のJIS 10点平均粗
さを5μm以上100μm以下とする。
【0018】したがって、内層の表面のJIS 10点
平均粗さが5μm以上100μm以下に規制されるの
で、内層の表面のJIS 10点平均粗さはトナーフィ
ルミングの発生を防止するに適した値に維持される。
【0019】請求項7記載の発明の現像装置は、静電潜
像を形成する潜像担持体に圧接する位置に配置される請
求項1ないし6のいずれか一記載の現像ローラと、この
現像ローラと潜像担持体との圧接部より回転方向上流位
置で現像ローラ表面に弾性的に当接して、一成分トナー
を摩擦帯電しながらトナー層厚を規制する現像ブレード
と、を備える。
【0020】したがって、一成分トナーは、現像ローラ
表面に弾性的に当接した現像ブレードにトナー層厚を規
制され、摩擦帯電されながら現像ローラと潜像担持体と
の圧接部へ向けて供給される。この場合、現像ローラの
ローラ部の表面層に凹凸を有するようにしたので、現像
ブレードや潜像担持体等に一成分トナーが押し固められ
て経時的に固着することはない。これにより、現像ロー
ラの表面層でのトナーフィルミングの発生が防止され、
静電潜像の現像における濃度低下や地肌汚れによる異常
画像の発生が防止される。
【0021】請求項8記載の発明のプロセスカートリッ
ジは、潜像担持体と、この潜像担持体の表面を一様に帯
電する帯電装置と、潜像担持体に形成された静電潜像を
現像する請求項7記載の現像装置と、を備える。
【0022】したがって、帯電装置により一様帯電され
た潜像担持体の表面に形成された静電潜像は、現像装置
により一成分トナーを用いて現像される。この場合、現
像装置に設けられた現像ローラのローラ部の表面層に凹
凸を有するようにしたので、現像ブレードや潜像担持体
等に一成分トナーが押し固められて経時的に固着するこ
とはない。これにより、現像ローラの表面層でのトナー
フィルミングの発生が防止され、静電潜像の現像におけ
る濃度低下や地肌汚れによる異常画像の発生が防止され
る。
【0023】請求項9記載の発明の画像形成装置は、潜
像担持体と、この潜像担持体の表面を一様に帯電する帯
電装置と、一様帯電後の潜像担持体を露光して静電潜像
を形成するイメージ露光装置と、潜像担持体に形成され
た静電潜像を現像する請求項7記載の現像装置と、潜像
担持体から記録媒体に現像像を転写する転写装置と、記
録媒体に転写された現像像を定着する定着装置と、を備
える。
【0024】したがって、帯電装置による潜像担持体の
表面の一様帯電後にイメージ露光装置の露光により形成
された静電潜像は、現像装置により一成分トナーを用い
て現像される。この場合、現像装置に設けられた現像ロ
ーラのローラ部の表面層に凹凸を有するようにしたの
で、現像ブレードや潜像担持体等に一成分トナーが押し
固められて経時的に固着することはない。これにより、
現像ローラの表面層でのトナーフィルミングの発生が防
止され、静電潜像の現像における濃度低下や地肌汚れに
よる異常画像の発生が防止される。その結果、静電潜像
の現像品質の向上が図られる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。本実施の形態は、画像
形成装置として複写機1へ適用した一例である。図1
は、本実施の形態の複写機1の内部構成を示す模式図で
ある。図1に示すように、複写機1には、記録媒体とし
ての転写紙Pを収納する給紙装置2と図示しない排紙部
とを連絡する通紙経路3が設けられ、この通紙経路3中
にはプロセスカートリッジ4と転写装置5と定着装置6
とが設けられている。
【0026】図2は、複写機1のプロセスカートリッジ
4を主体に示す概略図である。図2に示すように、前記
プロセスカートリッジ4は、時計回りに回転駆動される
潜像担持体としてのドラム状の感光体7を主体として構
成される。この感光体7の周囲には、感光体7を−75
0Vに一様帯電するローラ帯電方式の帯電装置8、非磁
性一成分トナーT(以下トナーTとする)を用いる一成
分現像方式の現像装置9、クリーニング装置10が順に
配設されている。
【0027】また、前記プロセスカートリッジ4の上方
には、露光位置EXに光ビームを照射して−750Vの
帯電電位を−50V程度にして静電潜像を形成するイメ
ージ露光装置11が配設されている。
【0028】次いで、現像装置9について説明する。前
記現像装置9は、前記感光体7の表面に所定の食い込み
量をもって圧接する位置に配置されて前記感光体7とは
逆方向の反時計回りに回転駆動される現像ローラ12
と、この現像ローラ12に圧接する位置に配置されて前
記現像ローラ12と同一方向の反時計回りに回転駆動さ
れてトナーTを前記現像ローラ12の表面上に補給する
補給ローラ13と、前記現像ローラ12の表面に所定の
食い込み量をもって弾性的に当接する位置に設けられた
現像ブレード14とを現像容器15内に配設して構成さ
れている。この場合、前記現像ローラ12と前記補給ロ
ーラ13との線速比は1:1.5に設定されており、前
記補給ローラ13の方が線速を速く設定されている。
【0029】また、前記現像ローラ12には現像バイア
ス電源16により適宜バイアス電位が印加され、前記補
給ローラ13と前記現像ブレード14とには補給現像バ
イアス電源17により適宜バイアス電位が印加されてい
る。この場合、前記現像バイアス電源16による帯電電
位は−400Vに、前記補給現像バイアス電源17によ
る帯電電位は−650Vに設定されている。
【0030】次いで、現像ローラ12について説明す
る。ここで、図3は現像ローラ12を示す断面図であ
る。図3に示すように、現像ローラ12は、ステンレス
等の金属製の芯金18と、この芯金18の外周部に設け
られて、内層19と表面層20とを有して二層構造とさ
れるローラ部21とで構成されている。以下二層を構成
する内層19と表面層20とについてそれぞれ説明す
る。
【0031】内層19は、感光体7との接触の際の過度
なトルクアップを防止するために必要な弾性を確保する
弾性層としての役割を果たす。このため、内層19は、
ゴム換算硬度(JIS−A硬度)40°程度の弾性を有
する軟質な材料で抵抗等の電気特性のばらつきが少ない
材料により形成されている。具体的な形成材料としては
シリコンゴムやウレタンゴム等が挙げられる。本実施例
では、シリコンゴムを形成材料としている。なお、内層
19の層厚は、4mm程度である。また、内層19に
は、導電性を付与するためにカーボンブラックが適宜含
有され、例えば抵抗値が108 Ω・cmとなるように設
定されている。
【0032】表面層20は、トナーTの摩擦帯電を行な
いながら感光体7へ向けて搬送する最外層である誘電層
としての役割を果たすために、トナーTへの摩擦帯電性
と離型性とに優れる材料で形成されている。さらに、形
成材料は、感光体7を油等で汚染せず、かつ、抵抗等の
電気特性のばらつきが少ない材料であることも要求され
る。このため、表面層20は、内層19と比較して弾性
が比較的低いゴム換算硬度(JIS−A硬度)60°程
度の硬質な材料で形成されている。具体的な形成材料と
してはウレタン樹脂やシリコン樹脂やフッ素樹脂等が挙
げられる。本実施例では、ウレタン樹脂を形成材料とし
ている。さらに、この形成材料であるウレタン樹脂に
は、平均粒径5〜100μm程度の添加剤が添加されて
いる。この添加剤としては、ナイロン系粒子やシリコン
系粒子等が挙げられる。本実施例では、5μmのシリコ
ン系粒子が用いられている。このようなシリコン系粒子
を添加されたウレタン樹脂を内層19上に塗布すること
により、表面層20は、その表面に凹凸を有して層厚1
0μm程度のコーティングによる薄層に形成されてい
る。また、表面層20の抵抗値は、例えば108 Ω・c
mとなるように設定されている。
【0033】また、補給ローラ13は、金属芯の外周部
にウレタン、シリコン等を素材とするスポンジ状の内層
を配し、内層の軟らかい表面を樹脂で覆うことにより形
成されている。
【0034】このような構成において、転写紙Pに画像
を形成する過程を説明する。まず、帯電装置8によるロ
ーラ帯電方式の帯電によって感光体7が−750Vに一
様に帯電される。続いて、一様帯電された感光体7の露
光位置EXにおいて、イメージ露光装置11から画像情
報に応じた光ビームが照射されて静電潜像が形成され
る。つまり、光ビームの照射部分の帯電電位は−50V
程度となり、光ビームを照射されない部分と照射部分と
において電位差を生じることにより静電潜像は形成され
る。次いで、感光体7に形成された静電潜像は現像装置
9との接触部へと向かう。
【0035】現像装置9においては、トナーTが現像容
器15内で補給ローラ13により汲み上げられて、現像
ローラ12の表面に供給される。この場合、補給ローラ
13が、現像ローラ12に圧接されて食い込みながら現
像ローラ12と同方向に回転する。その際に現像ローラ
12と補給ローラ13とが線速差をもって擦れ合うこと
により、トナーTが負極に摩擦帯電される。さらに、ト
ナーTは、現像ローラ12と補給ローラ13とのバイア
ス電位差(250V)によって、電位の低い現像ローラ
12の表面上に吸着されながら擦り付けられて供給され
る。
【0036】現像ローラ12に供給されたトナーTは、
現像ローラ12の回転に伴い現像ブレード14を通過す
る際に薄膜層状態にトナー層厚を規制されながら、感光
体7との接触部へ向けて搬送される。この場合、トナー
Tは現像ローラ12と現像ブレード14との接触により
負極に摩擦帯電されるので、トナーTの帯電量はさらに
増加する。加えて、現像ローラ12と現像ブレード14
とのバイアス電位差(250V)によって、トナーTは
電位の低い現像ローラ12の表面上に吸着されながら搬
送される。
【0037】次いで、感光体7と現像ローラ12との接
触部において、感光体7の表面に形成された静電潜像と
現像ローラ12とのバイアス電位差(350V)により
トナーTが現像ローラ12から電位の低い静電潜像上に
吸引され、静電潜像は現像され顕像化される。
【0038】ここに、本実施の形態において、現像ロー
ラ12の表面層20の表面は添加剤の添加により凹凸に
加工されているために、感光体7上の静電潜像上に吸引
されずに現像ローラ12上の凹部に残ったトナーTは押
し固められることはなくなり、現像ローラ12上の凸部
に残ったトナーTは回収され易くなるので、トナーTが
現像ローラ12上に固着することはない。また、凹部に
入り込んだトナーTは現像ローラ12に圧接して食い込
んでいる補給ローラ13により掻き出される。これによ
り、常に同じトナーTが現像ローラ12の同じ箇所に吸
着することはなく、トナーフィルミングの発生が防止さ
れる。この結果、静電潜像の現像時に濃度低下や地肌汚
れによる異常画像の発生が防止され、静電潜像の現像品
質の向上が図られることになる。
【0039】その後、転写装置5において、顕像化され
た感光体7表面のトナー像が電位差により吸引され、そ
のトナー像が転写紙Pに転写される。また、クリーニン
グ装置10においては、転写過程後の感光体7に残留す
るトナーTが掻き落されてクリーニングされる。転写
後、転写紙Pに付着する未定着トナーが、通紙経路3中
の下流側に配置される定着装置6において、その加熱・
加圧作用により定着される。これにより、転写紙Pに画
像が形成される。
【0040】次に、本発明の第二の実施の形態を図4に
基づいて説明する。なお、前述した本発明の第一の実施
の形態において説明した部分と同一部分は同一符号で示
し、説明も省略する。図4は、現像ローラ22を示す断
面図である。図4に示すように、本実施の形態の現像ロ
ーラ22のローラ部25のみが、前述した本発明の第一
の実施の形態と異なる。
【0041】現像ローラ22は、ステンレス等の金属製
の芯金18と、この芯金18の外周部に設けられて、内
層23と表面層24とを有して二層構造とされるローラ
部25とで構成されている。以下二層を構成する内層2
3と表面層24とについてそれぞれ説明する。
【0042】内層23は、感光体7との接触の際の過度
なトルクアップを防止するために必要な弾性を確保する
弾性層としての役割を果たす。このため、内層23は、
ゴム換算硬度(JIS−A硬度)40°程度の弾性を有
する軟質な材料で抵抗等の電気特性のばらつきが少ない
材料により形成されている。具体的な形成材料としては
シリコンゴムやウレタンゴム等が挙げられる。本実施例
では、シリコンゴムを形成材料としている。また、内層
23は、内壁を5〜100μm(JIS 10点平均粗
さ、RZ )程度の凹凸に加工された型でシリコンゴムを
成型することにより、その表面に凹凸を有して層厚を4
mm程度に形成されている。ここでは、“RZ =5μ
m”とする。また、内層23には、導電性を付与するた
めにカーボンブラックが適宜含有され、例えば抵抗値が
108 Ω・cmとなるように設定されている。
【0043】表面層24は、トナーTの摩擦帯電を行な
いながら感光体7へ向けて搬送する最外層である誘電層
としての役割を果たすために、トナーTへの摩擦帯電性
と離型性とに優れる材料で形成されている。さらに、形
成材料は、感光体7を油等で汚染せず、かつ、抵抗等の
電気特性のばらつきが少ない材料であることも要求され
る。このため、表面層24は、内層23と比較して弾性
が比較的低いゴム換算硬度(JIS−A硬度)60°程
度の硬質な材料で形成されている。具体的な形成材料と
してはウレタン樹脂やシリコン樹脂やフッ素樹脂等が挙
げられる。本実施例では、ウレタン樹脂を形成材料とし
ている。このようなウレタン樹脂を内層23上に塗布す
ることにより、表面層24は、層厚10μm程度のコー
ティングによる薄層に形成されている。この場合、内層
23の表面は凹凸を有しているために、表面層24もそ
の表面に同様の凹凸を有している。また、表面層24の
抵抗値は、例えば108 Ω・cmとなるように設定され
ている。
【0044】したがって、表面層24の表面の凹凸加工
により、本実施の形態においても、前述した本発明の第
一の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。
【0045】なお、各実施の形態において、非磁性一成
分トナーを用いたが、これに限られるものではなく、磁
性一成分トナーを用いても何ら支障はない。
【0046】また、各実施の形態において、ドラム状の
感光体を潜像担持体として用いたが、これに限られるも
のではなく、ベルト状の感光体を潜像担持体として用い
ても何ら支障はない。
【0047】
【実施例】次に、現像ローラ上のトナーフィルミングさ
れた残存するトナーのトナー濃度について、現像ローラ
の表面層の凹凸加工による表面粗さ(JIS 10点平
均粗さ、RZ )を変えて幾つか試験を行なったので、そ
の結果を実施例として表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】トナー濃度の計測は、3,000 枚の画像印刷
出力後に現像ローラ上のトナーフィルミングされた部分
に残存するトナーをテープで剥がし取り、マクベス濃度
計で測定した。トナー濃度は、0.1以下であればトナ
ーフィルミングによる画像上の影響の無い範囲である。
【0050】表1に示すように、現像ローラの表面層の
凹凸加工による表面粗さを“RZ =5μm”以上に規制
した場合において、トナー濃度は0.1以下となること
が判明した。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明の現像ローラによれ
ば、現像ローラの表面層の表面に添加剤の添加により形
成された凹凸を有するので、凹部に吸着された一成分ト
ナーはたとえ消費されなくとも他部材との接触により現
像ローラの表面層に固着することはなくなり、凸部に吸
着された一成分トナーもたとえ消費されない場合であっ
ても回収され易く現像ローラの表面層に固着することは
なくなり、常に同じ一成分トナーを現像ローラの同じ箇
所に吸着することを防止し、トナーフィルミングの発生
を防止することができる。
【0052】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の現像ローラにおいて、添加剤の平均粒径を5μm以
上100μm以下に規制するので、添加剤の平均粒径を
トナーフィルミングの発生を防止するに適した値に維持
することができる。
【0053】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の現像ローラにおいて、添加剤をナイロン系粒
子としたので、安価にトナーフィルミングの発生を防止
することができる。
【0054】請求項4記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の現像ローラにおいて、添加剤をシリコン系粒
子としたので、一成分トナーへの摩擦帯電を向上させる
ことができるとともに、トナーフィルミングの発生を防
止することができる。
【0055】請求項5記載の発明の現像ローラによれ
ば、現像ローラの表面層の表面に内層の表面を凹凸加工
することにより形成された凹凸を有するので、凹部に吸
着された一成分トナーはたとえ消費されなくとも他部材
との接触により現像ローラの表面層に固着することはな
くなり、凸部に吸着された一成分トナーもたとえ消費さ
れない場合であっても回収され易く現像ローラの表面層
に固着することはなくなり、常に同じ一成分トナーを現
像ローラの同じ箇所に吸着することを防止し、トナーフ
ィルミングの発生を防止することができる。
【0056】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の現像ローラにおいて、内層の表面のJIS 10点
平均粗さを5μm以上100μm以下に規制するので、
内層の表面のJIS 10点平均粗さをトナーフィルミ
ングの発生を防止するに適した値に維持することができ
る。
【0057】請求項7記載の発明の現像装置によれば、
摩擦帯電された一成分トナーをそのトナー層厚を現像ロ
ーラ表面に弾性的に当接した現像ブレードで規制しなが
ら現像ローラと潜像担持体との圧接部へ向けて供給する
場合において、現像ローラのローラ部の表面層に凹凸を
有するようにしたので、現像ブレードや潜像担持体等に
一成分トナーが押し固められて経時的に固着することは
なくなり、現像ローラの表面層でのトナーフィルミング
の発生を防止し、静電潜像の現像における濃度低下や地
肌汚れによる異常画像の発生を防止することができる。
【0058】請求項8記載の発明のプロセスカートリッ
ジによれば、帯電装置により一様帯電された潜像担持体
の表面に形成した静電潜像を現像装置により一成分トナ
ーを用いて現像する場合において、現像装置に設けられ
た現像ローラのローラ部の表面層に凹凸を有するように
したので、現像ブレードや潜像担持体等に一成分トナー
が押し固められて経時的に固着することはなくなり、現
像ローラの表面層でのトナーフィルミングの発生を防止
し、静電潜像の現像における濃度低下や地肌汚れによる
異常画像の発生を防止することができる。
【0059】請求項9記載の発明の画像形成装置によれ
ば、帯電装置による潜像担持体の表面の一様帯電後にイ
メージ露光装置の露光により形成した静電潜像を現像装
置により一成分トナーを用いて現像する場合において、
現像装置に設けられた現像ローラのローラ部の表面層に
凹凸を有するようにしたので、現像ブレードや潜像担持
体等に一成分トナーが押し固められて経時的に固着する
ことはなくなり、現像ローラの表面層でのトナーフィル
ミングの発生を防止し、静電潜像の現像における濃度低
下や地肌汚れによる異常画像の発生も防止し、静電潜像
の現像品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態である複写機の内部
構成を示す模式図である。
【図2】複写機のプロセスカートリッジを主体に示す概
略図である。
【図3】現像ローラを示す断面図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態である現像ローラを
示す断面図である。
【符号の説明】
5 転写装置 6 定着装置 7 潜像担持体 8 帯電装置 9 現像装置 11 イメージ露光装置 12,22 現像ローラ 14 現像ブレード 18 芯金 19,23 内層 20,24 表面層 21,25 ローラ部 P 記録媒体 T 一成分トナー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性を有する弾性的に変形可能な弾性
    層である内層と、最外層であって誘電層である表面層と
    の少なくとも二層構造とされるローラ部を芯金の外周部
    に備えて、一成分トナーを吸着する現像ローラにおい
    て、 前記表面層の表面を凹凸に形成するために前記表面層に
    添加剤を添加したことを特徴とする現像ローラ。
  2. 【請求項2】 添加剤の平均粒径を5μm以上100μ
    m以下とすることを特徴とする請求項1記載の現像ロー
    ラ。
  3. 【請求項3】 添加剤をナイロン系粒子とすることを特
    徴とする請求項1又は2記載の現像ローラ。
  4. 【請求項4】 添加剤をシリコン系粒子とすることを特
    徴とする請求項1又は2記載の現像ローラ。
  5. 【請求項5】 導電性を有する弾性的に変形可能な弾性
    層である内層と、最外層であって誘電層である表面層と
    の少なくとも二層構造とされるローラ部を芯金の外周部
    に備えて、一成分トナーを吸着する現像ローラにおい
    て、 前記表面層の表面を凹凸に形成するために前記内層の表
    面を凹凸加工したことを特徴とする現像ローラ。
  6. 【請求項6】 内層の表面のJIS 10点平均粗さを
    5μm以上100μm以下とすることを特徴とする請求
    項5記載の現像ローラ。
  7. 【請求項7】 静電潜像を形成する潜像担持体に圧接す
    る位置に配置される請求項1ないし6のいずれか一記載
    の現像ローラと、 この現像ローラと前記潜像担持体との圧接部より回転方
    向上流位置で前記現像ローラ表面に弾性的に当接して、
    一成分トナーを摩擦帯電しながらトナー層厚を規制する
    現像ブレードと、を備えることを特徴とする現像装置。
  8. 【請求項8】 潜像担持体と、 この潜像担持体の表面を一様に帯電する帯電装置と、 前記潜像担持体に形成された静電潜像を現像する請求項
    7記載の現像装置と、を備えることを特徴とするプロセ
    スカートリッジ。
  9. 【請求項9】 潜像担持体と、 この潜像担持体の表面を一様に帯電する帯電装置と、 一様帯電後の前記潜像担持体を露光して静電潜像を形成
    するイメージ露光装置と、 前記潜像担持体に形成された静電潜像を現像する請求項
    7記載の現像装置と、 前記潜像担持体から記録媒体に現像像を転写する転写装
    置と、 前記記録媒体に転写された前記現像像を定着する定着装
    置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8774677B2 (en) 2011-12-28 2014-07-08 Canon Kabushiki Kaisha Developing member, process cartridge and electrophotographic image forming apparatus

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