JPH1165188A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1165188A
JPH1165188A JP9223310A JP22331097A JPH1165188A JP H1165188 A JPH1165188 A JP H1165188A JP 9223310 A JP9223310 A JP 9223310A JP 22331097 A JP22331097 A JP 22331097A JP H1165188 A JPH1165188 A JP H1165188A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写部近傍の記録シートの撓み発生を抑制
し、記録シートのこすりによる像乱れ等が発生しない画
像形成装置を提供すること。 【解決手段】 記録シートSにトナー像を転写する転写
領域Q4の記録シートSの搬送速度をV1、前記転写領域
Q4から前記記録シートS上のトナー像を定着する定着
領域Q5に記録シートSを搬送する転写定着間シート搬
送装置Hsの記録シートSの搬送速度をV2、定着領域Q
5の記録シートSの搬送速度をV3とした場合に、前記各
記録シートSの搬送速度V1,V2,V3が次式 V1<V
2>V3 を満たすように設定され、記録シートSの搬送
方向長さであるシート長が転写領域および定着領域間の
距離よりも長い場合に、記録シートSを背面側にたるま
せる空間を形成するために記録シートS背面側に移動す
る移動部材Hsaを有する前記転写定着間シート搬送装置
Hsを備えた画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やレーザー
プリンタ、その他の静電写真方式の画像形成装置に関
し、中間転写体で形成された像を記録シートに転写する
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中間転写体に転写されたトナー像
を記録シートに転写する画像形成装置は、像担持体上に
順次形成される異なる色のトナー像を1次転写領域にお
いて中間転写体に順次重ねて転写し、中間転写体上に重
ねて形成された異なる色のトナー像を2次転写領域の2
次転写ローラ等により記録シートに2次転写し、2次転
写領域を通過した記録シートを定着領域に搬送し、定着
領域に配置された定着装置により前記記録シート上のト
ナー像を定着するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記2次転写された記
録シートが定着装置に突入した場合、2次転写領域の記
録シートの搬送速度V1、2次転写領域および定着領域
間で記録シートを搬送する転写定着間シート搬送装置の
記録シート搬送速度V2、および定着装置の記録シート
搬送速度V3が同速度(V1=V2=V3)に設定されてい
ると、転写速度V1の速度変動による微小な速度差が生
じ、その速度差により記録シートに負荷がかかり、2次
転写領域領域近傍で記録シートの撓みが生じ、記録シー
トのこすりによる像の乱れを生じてしまう。転写定着間
シート搬送装置から定着装置に記録シートを搬送する時
において、定着装置搬送速度V3が転写定着間シート搬
送装置の記録シート搬送速度V2より遅いと、記録シー
トのループが発生し、定着領域での像こすりや、転写部
へ影響が及ぶことによる像乱れが生じる。
【0004】逆に、定着装置搬送速度V3が搬送装置速
度V2より速い時、2次転写領域と定着領域間の距離
(転写定着間距離)が記録シートの搬送方向長さ(シー
ト長)より短いと、定着装置ニップ時でも2次転写領域
で転写を行っているため、記録シートを引っ張ってしま
い、画質に影響を与えたり、2次転写手段のニツプ通過
時に記録シート後端が跳ね上がり、記録シートの像こす
りが発生する。転写定着間距離(2次転写領域から定着
領域までの記録シート搬送距離)を最大記録シート搬送
方向長さ(最大シート長)より大きく設定し、定着領域
突入時には2次転写領域を記録シートが抜けるように配
置し、定着装置での影響が2次転写領域に生じないよう
にする方法が考えられるが、この方法では、装置本体が
大型となり、より大サイズの記録シートには対応出来な
い。
【0005】以上より2次転写領域での2次転写におけ
る画質への影響を回避するするため、前記各搬送速度V
1,V2,V3の速度差を吸収することが必要となる。前
記速度差を吸収する技術として従来次の技術(J01)が
知られている。 (J01)特開平7−53089号公報記載の技術 この公報には、搬送装置搬送面を記録シートが吸引され
る方向に湾曲した形状とし、搬送装置下流のニップ部に
記録シートが進入する際のショックを吸収するものが記
載されている。 (前記(J01)の問題点)しかし、前記(J01)の技術
では、同速度で転写、搬送、定着するため、湾曲部によ
り定着搬送時の速度差は吸収できるが、転写時に生じる
速度差は吸収できず、転写領域通過直後の記録シート後
端の跳ね上がりによる像こすりが発生する。
【0006】また、従来次の技術(J02)が知られてい
る。 (J02)特開平3−128852号公報記載の技術 この公報には、吸引搬送を行うベルト搬送装置を複数配
置し、搬送装置間接合部で、上流側を下流側より上に位
置させるものが記載されている。 (前記(J02)の問題点)前記(J02)の技術では、接
合部の位置の差でループを形成するため、複数の搬送装
置が必要となるため装置が大型化し、なお且つ吸引手段
の制御が必要となり、搬送条件にあった最適な吸引力を
設定することが難しい。更に、複数の搬送装置を用いる
ことで、各搬送装置の速度差、各搬送装置の搬送方向の
差によって斜行を生じてしまう等の問題点がある。
【0007】また、従来次の技術(J03)が知られてい
る。 (J03)特開平8−128851号公報記載の技術 この公報には、ベルト搬送装置に、記録シートを持ち上
げて搬送し、記録シート先端が定着装置に到達し、Rol
lにニップされる直前に記録シートを下方に退避させる
支持部材を用いる技術が記載されている。 (前記(J03)の問題点)前記(J03)の技術では、記
録シート先端が定着装置への突入直前に支持部材を下方
に退避させるため、定着装置ニップ後の定着装置への搬
送時に生じるループ形成を吸収することができないとい
う問題点がある。更に、前記従来技術(J01)〜(J0
3)では、記録シートの種類、厚さ、サイズ等が変化し
ても対応することができないという問題点がある。
【0008】前述の説明では、中間転写体を使用した画
像形成装置について、従来技術の問題点を説明したが、
前記従来技術の問題点は、中間転写体を使用せずに、像
担持体上のトナー像を直接記録シートに転写する画像形
成装置についても同様に問題点となる。本発明は、前記
従来の問題点に鑑み、トナー像を転写された記録シート
を定着装置に搬送する画像形成装置において、下記(O
01)の記載内容を課題とする。(O01)搬送装置、定着
装置間で積極的に用紙の下向きループを形成させ、各搬
送速度差を吸収することにより、転写部近傍の記録シー
トの撓み発生を抑制し、記録シートのこすりによる像乱
れ等が発生しない画像形成装置を提供すること。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決し
た本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施
例の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符
号をカッコで囲んだものを付記する。なお、本発明を後
述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明
の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例
に限定するためではない。
【0010】(第1発明)前記課題を解決するために、
本出願の第1発明の画像形成装置は、下記の要件を備え
たことを特徴とする、(A01)回転移動する無端状の像
担持体表面にトナー像が形成される像担持体(16)、
(A02)前記像担持体(16)表面に画像情報に応じた
トナー像を形成するトナー像形成装置(14〜17+R
OS+G)、(A03)前記像担持体(16)表面に沿っ
て設定された1次転写領域(Q3)を通って回転移動す
る無端状の表面を有する中間転写体(B)、(A04)前
記1次転写領域(Q3)において前記像担持体(16)
表面のトナー像を前記無端状の中間転写体(B)表面に
転写する1次転写器(21)、(A05)前記中間転写体
(B)の移動経路に設定された2次転写領域(Q4)に
記録シート(S)を搬送し通過させる転写前シート搬送
装置(Ht)、(A06)前記中間転写体(B)に転写さ
れたトナー像を記録シート(S)に転写する2次転写領
域(Q4)に配置された2次転写器(T)、(A07)前
記トナー像が転写された記録シート(S)の搬送経路に
設定された定着領域(Q5)を通過する前記記録シート
(S)に搬送力を付与しながら前記記録シート(S)上
のトナー像を定着する定着装置(54)、(A08)前記
2次転写領域(Q4)および定着領域(Q5)間でトナー
像が転写された記録シート(S)を搬送する転写定着間
シート搬送装置(Hs)、(A09)前記2次転写領域
(Q4)の記録シート(S)の搬送速度をV1、前記転写
定着間シート搬送装置(Hs)の記録シート(S)の搬
送速度をV2、定着領域(Q5)の記録シート(S)の搬
送速度をV3とした場合に、前記各記録シートの搬送速
度V1,V2,V3が次式を満たすように設定された前記
転写定着間シート搬送装置(Hs)、 V1<V2>V3 (A010)前記2次転写領域(Q4)および定着領域(Q
5)間の距離である転写定着間距離を記憶する転写定着
間距離記憶手段(C1)、(A011)前記2次転写領域
(Q4)を通過する記録シート(S)の搬送方向長さで
あるシート長を検知するシート長検知手段(C2)、
(A012)記録シート(S)の先端が前記定着領域(Q
5)に到達したことを検知する定着領域到達検知手段
(C4)、(A013)前記シート長が前記転写定着間距離
よりも長い場合に、前記定着領域到達検知手段(C4)
の出力信号に応じて記録シート(S)を背面側にたるま
せる空間を形成するために記録シート(S)背面側に移
動する移動部材(Hsa)を有する前記転写定着間シート
搬送装置(Hs)。
【0011】(第1発明の作用)前記構成を備えた第1
発明の画像形成装置では、トナー像形成装置(14〜1
7+ROS+G)は、像担持体(16)の回転移動する
無端状の像担持体(16)表面に画像情報に応じたトナ
ー像を形成する。中間転写体(B)の無端状の表面は、
前記像担持体(16)表面に沿って設定された1次転写
領域(Q3)を通って回転移動する。1次転写器(2
1)は、前記1次転写領域(Q3)において前記像担持
体(16)表面のトナー像を前記無端状の中間転写体
(B)表面に転写する。転写前シート搬送装置(Ht)
は、前記中間転写体(B)の移動経路に設定された2次
転写領域(Q4)に記録シート(S)を搬送し通過させ
る。2次転写領域(Q4)に配置された2次転写器
(T)は、前記中間転写体(B)に転写されたトナー像
を記録シート(S)に転写する。転写定着間シート搬送
装置(Hs)は、前記2次転写領域(Q4)および定着領
域(Q5)間でトナー像が転写された記録シート(S)
を搬送する。定着装置(54)は、前記トナー像が転写
された記録シート(S)の搬送経路に設定された定着領
域(Q5)を通過する前記記録シート(S)に搬送力を
付与しながら前記記録シート(S)上のトナー像を定着
する。転写定着間距離記憶手段(C1)は、前記2次転
写領域(Q4)および定着領域(Q5)間の距離である転
写定着間距離を記憶する。シート長検知手段(C2)
は、前記2次転写領域(Q4)を通過する記録シート
(S)の搬送方向長さであるシート長を検知する。定着
領域到達検知手段(C4)は、記録シート(S)の先端
が前記定着領域(Q5)に到達したことを検知する。
【0012】前記転写定着間シート搬送装置(Hs)の
記録シート搬送速度V2は、前記2次転写領域(Q4)の
記録シート(S)の搬送速度をV1、定着領域(Q5)の
記録シート(S)の搬送速度をV3とした場合に、次式
を満たすように設定される。 V1<V2>V3 前記V2>V1の場合、2次転写領域(Q4)を通過した
記録シート(S)が2次転写領域(Q4)下流側部分で
たるむことがないので、良好な2次転写が行われる。ま
た、V2>V3であるため、記録シート(S)の前端部が
定着領域(Q5)に入った場合、記録シート(S)の定
着領域(Q5)での搬送速度が低いため、定着領域(Q
5)の上流側では記録シート(S)にループが形成され
る。しかしながら、前記転写定着間シート搬送装置(H
s)の移動部材(Hsa)は、前記シート長が前記転写定
着間距離よりも長い場合に、前記定着領域到達検知手段
(C4)の出力信号に応じて記録シート(S)背面側に
移動して、記録シート(S)がたるむ空間を形成する。
したがって、記録シート(S)は定着領域(Q5)の上
流側で背面側にたるむので前記定着領域(Q5)の上流
側のループが吸収される。
【0013】前記構成を備えた第1発明の画像形成装置
では、前記記録シート(S)を背面側にたるませて、前
記定着領域(Q5)上流側で形成されるループを吸収さ
せることにより、未定着像の像乱れを発生することがな
く、また、定着装置(54)で生じるループの影響が2
次転写領域(Q4)に及ぶことがなく、また、上面側に
たるむことによる他構成部品へのこすりによる像乱れも
生じない。
【0014】(第2発明)前記課題を解決するために、
本出願の第2発明の画像形成装置は、下記の要件を備え
たことを特徴とする、(B01)回転移動する無端状の像
担持体表面にトナー像が形成される像担持体、(B02)
前記像担持体表面に画像情報に応じたトナー像を形成す
るトナー像形成装置、(B03)前記像担持体表面に沿っ
て設定された転写領域に記録シートを搬送し通過させる
転写前シート搬送装置、(B04)前記転写領域において
前記像担持体表面のトナー像を記録シートに転写する前
記転写領域に配置された転写器、(B05)前記トナー像
が転写された記録シートの搬送経路に設定された定着領
域を通過する前記記録シートに搬送力を付与しながら前
記記録シート上のトナー像を定着する定着装置、(B0
6)前記転写領域および定着領域間でトナー像が転写さ
れた記録シートを搬送する転写定着間シート搬送装置、
(B07)前記転写領域の記録シートの搬送速度をV1、
前記転写定着間シート搬送装置の記録シートの搬送速度
をV2、定着領域の記録シートの搬送速度をV3とした場
合に、前記各記録シートの搬送速度V1,V2,V3が次
式を満たすように設定された前記転写定着間シート搬送
装置、 V1<V2>V3 (B08)前記転写領域および定着領域間の距離である転
写定着間距離を記憶する転写定着間距離記憶手段、(B
09)前記転写領域を通過する記録シートの搬送方向長さ
であるシート長を検知するシート長検知手段、(B01
0)記録シートの先端が前記定着領域に到達したことを
検知する定着領域到達検知手段、(B011)前記シート
長が前記転写定着間距離よりも長い場合に、前記定着領
域到達検知手段の出力信号に応じて記録シートを背面側
にたるませる空間を形成するために記録シート背面側に
移動する移動部材を有する前記転写定着間シート搬送装
置。
【0015】(第2発明の作用)前記構成を備えた第2
発明の画像形成装置では、像担持体上に形成されたトナ
ー像が中間転写体を介することなく、直接に記録シート
に転写される点で前記第1発明と相違しているが、その
他の点では前記第1発明と同様の構成を有しており、前
記第1発明と同様の作用を奏する。すなわち、前記構成
を備えた第2発明の画像形成装置では、前記記録シート
を背面側にたるませて、前記定着領域上流側で形成され
るループを吸収させることにより、微小な搬送速度差に
よる未定着像の像乱れを発生することがなく、また、定
着装置で生じるループの影響が転写領域(記録シートへ
のトナー像転写領域)に及ぶことがないため、上方へル
ープが形成された場合に生じる他構成部品へのこすりに
よる像乱れも生じない。
【0016】
【発明の実施の形態】
(本発明(前記第発明1および第2発明)の実施の形態
1)本発明の画像形成装置の実施の形態1は、前記本発
明において下記の要件(A014)を備えたことを特徴と
する、(A014)搬送する記録シート(S)の厚さまた
は種類に応じて移動量が可変である前記移動部材(Hs
a)。前記本発明の実施の形態1において、搬送する記
録シート(S)の厚さまたは種類はシート種類検知手段
により自動的に検知したり、ユーザインタフェース(U
I)に設けたシート種類入力手段(UI4)から記録シ
ート(S)の情報を入力したりすることが可能である。 (本発明の実施の形態1の作用)本発明の画像形成装置
の実施の形態1では、前記移動部材(Hsa)は、搬送す
る記録シート(S)の厚さまたは種類に応じて移動量が
可変である。記録シート(S)の厚さまたは種類に応じ
て、搬送装置の移動量を可変とすることにより、吸収す
べきループ量に対応して記録シート(S)の最適な搬送
を行うことができる。
【0017】(本発明の実施の形態2)本発明の画像形
成装置の実施の形態2は、前記本発明または本発明の実
施の形態1において下記の要件(A015)を備えたこと
を特徴とする、(A015)前記2次転写領域(Q4)を通
過した記録シート(S)を吸着搬送するとともに上流端
部を中心にして下流端部が上下に回動する転写シート搬
送ベルト(43)および前記転写シート搬送ベルト(4
3)の下流側に配置されて記録シート(S)を前記定着
領域(Q5)にガイドするとともに下流端部を中心にし
て上流端部が上下に回動する定着前シートガイド(4
4)を有し、前記転写シート搬送ベルト(43)の下流
端部および定着前シートガイド(44)の上流端部を下
方に移動させて前記記録シート(S)を背面側にたるま
せる空間を形成する前記転写定着間シート搬送装置(H
s)。
【0018】(本発明の実施の形態2の作用)本発明の
画像形成装置の実施の形態2では、転写シート搬送ベル
ト(43)は、前記2次転写領域(Q4)を通過した記
録シート(S)を吸着搬送するとともに上流端部を中心
にして下流端部が上下に回動する。また、前記転写シー
ト搬送ベルト(43)の下流側に配置された定着前シー
トガイド(44)は、記録シート(S)を前記定着領域
(Q5)にガイドするとともに下流端部を中心にして上
流端部が上下に回動する。前記転写シート搬送ベルト
(43)および定着前シートガイド(44)を有する転
写定着間シート搬送装置(Hs)は、前記転写シート搬
送ベルト(43)の下流端部および定着前シートガイド
(44)の上流端部を下方に移動させて前記記録シート
(S)を背面側にたるませる空間を形成する。記録シー
ト(S)の前記転写シート搬送ベルト(43)上にある
部分は吸着されているため、記録シート(S)のループ
形成を転写定着間シート搬送装置(Hs)および定着装
置(54)間に限定させることができ、ループ形成によ
る影響が2次転写領域(Q4)へ及んでしまうことがな
く、また、2次転写領域(Q4)通過直後の記録シート
(S)後端の跳ね上がりの衝撃が定着領域の記録シート
(S)に伝わり難くなるために、記録シート(S)に転
写されたトナー像に対するダメージを少なくすることが
できる。
【0019】(本発明の実施の形態3)本発明の画像形
成装置の実施の形態3は、前記本発明の実施の形態2に
おいて下記の要件(A016)を備えたことを特徴とす
る、(A016)記録シート(S)の後端が前記転写シー
ト搬送ベルト(43)を通過したことを検知した場合に
前記移動部材(Hsa)が元の位置に復帰して次の記録シ
ート(S)を受入れ可能とする前記転写定着間シート搬
送装置(Hs)。 (本発明の実施の形態3の作用)本発明の画像形成装置
の実施の形態3では、前記転写定着間シート搬送装置
(Hs)は、記録シート(S)の後端が前記転写シート
搬送ベルト(43)を通過したことを検知した場合に前
記移動部材(Hsa)が元の位置に復帰して次の記録シー
ト(S)を受入れ可能とする。この状態で、次の記録シ
ート(S)の搬入を受けることにより、移動部材(Hs
a)の復帰時の影響を画質に与えることなく、且つ、ル
ープ形成.吸収を妨げることがない。
【0020】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の画像形成
装置の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)図1は、本発明の画像形成装置の実施例1
の説明図である。図2は前記図1の要部拡大図である。
図1において、カラー複写が可能な画像形成装置Fは、
上部にコピースタートキーUI1(図3参照)、テンキ
ーUI2、コピー設定枚数入力キーUI3、記録シート種
類入力キー(シート種類入力手段)UI4、表示部UI5
等を有するUI(ユーザインタフェース)と、原稿(図
示せず)を載置する透明なプラテンガラス2とを有して
いる。プラテンガラス2の下側には、前記プラテンガラ
ス2上の原稿を照明しながら走査する原稿照明ユニット
3が配置されている。原稿照明ユニット3は、原稿照明
用光源4および第1ミラー5を有している。また、プラ
テンガラス2の下側には、前記原稿照明ユニット3の移
動速度の1/2の速度で移動するミラーユニット6が配
置されている。ミラーユニット6は、前記照明用光源4
から出射して原稿で反射し、前記第1ミラー5で反射し
た原稿画像光を反射する第2ミラー7および第3ミラー
8を有している。前記第3ミラー8で反射した原稿画像
光は結像レンズ9を通って、CCD(カラー画像読取セ
ンサ)によりR,G,Bのアナログ信号として読み取ら
れる。
【0021】CCDで読み取られたR(赤色),G(緑
色),B(青色)の画像信号は、IPS(イメージプロ
セッシングシステム)に入力される。IPSの作動はコ
ントローラCにより制御されている。また、IPSは、
前記CCDで得られるR,G,Bの読取画像のアナログ
電気信号をデジタル信号に変換して出力する画像読取デ
ータ出力手段11および前記RGBの画像データをK
(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、およびC
(シアン)の画像データに変換して濃度補正、拡大縮小
補正等のデータ処理を施し、書込用画像データ(レーザ
駆動データ)として出力する画像データ出力手段12を
有している。前記画像データ出力手段12は前記K,
Y,M,C,の画像データを一時的に記憶する画像メモ
リ13を有している。
【0022】前記IPSの書込画像データ出力手段12
が出力するK,Y,M,Cの4色の画像書込データ(レ
ーザ駆動データ)は、レーザ駆動信号出力装置14に入
力される。レーザ駆動信号出力装置14は、入力された
画像データに応じた各色K,Y,M,Cの成分の画像の
レーザ駆動信号を所定のタイミングで、ROS(光走査
装置、すなわち、潜像形成装置)に出力する機能を有し
ている。前記ROSは、入力された前記レーザ駆動信号
により変調されたレーザビームLにより、例えば160
mm/secのスピードで回転する像担持体16の静電
潜像書込位置Q1を走査する。前記回転する像担持体1
6に沿って、像担持体16の移動方向で前記潜像書込位
置Q1の上流側に、像担持体16を一様に帯電させる帯
電器17が配置されている。帯電器17は本実施例1で
は帯電コロトロンにより構成されているが、帯電ロール
により構成することが可能である。像担持体16は、前
記帯電器17により一様に帯電された後、前記潜像書込
位置Q1において、前記レーザビームLにより静電潜像
が書き込まれるように構成されている。
【0023】前記像担持体16の移動方向に沿って、前
記潜像書込位置Q1の下流側の現像領域Q2には、前記静
電潜像をトナー像に現像するロータリ式の現像装置Gが
配置されている。前記現像装置Gは、回転軸18周囲に
装着したK,Y,M,Cの4色の現像器GK,GY,G
M,GCを有しており、前記回転軸18の回転に伴い、
前記各4色の現像器GK,GY,GM,GCが順次前記
現像領域Q2に移動するように構成されている。前記現
像器GK,GY,GM,GCは、像担持体16上の静電
潜像を、K(黒)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、
C(シアン)の各色のトナー像に現像する装置である。
前記符号14〜17,ROS,G等で示された要素によ
りトナー像形成装置(14〜17+ROS+G)が構成
されている。
【0024】前記回転する像担持ドラム16下方には、
中間転写ベルト(中間転写体)Bが配置されている。中
間転写ベルトBはカーボンブラックを分散した熱硬化性
シームレスベルトにより構成されている。前記中間転写
ベルトBは、前記回転する像担持ドラム16の表面に沿
って前記現像領域Q2の下流側に設定された1次転写領
域Q3を通過するように配置されている。前記1次転写
領域Q3には、1次転写コロトロン(1次転写器)21
が配置されている。
【0025】図1において、前記回転する像担持ドラム
16に沿って、前記1次転写領域Q3の下流側には、像
担持体クリーナ22および除電ランプ23が配置されて
いる。なお、除電ランプ23の代わりに除電ロールを使
用することが可能である。前記中間転写ベルトBは、駆
動ロール25、アイドラロール26、テンションロール
27、ウォーク補正ロール28(中間転写ベルトBの幅
方向の位置を調節するロール)および内側2次転写ロー
ル(バックアップロール)29の5本のロールで張架さ
れており、図示しない駆動装置により前記像担持ドラム
16とほぼ同速度で前記駆動ロール25を介して矢印方
向Aへ回転する。前記駆動ロール25、アイドラロール
26、テンションロール27、ウォーク補正ロール28
は導電性の金属ロールにより構成されている。前記中間
転写ベルトBを支持する内側2次転写ロール29は接地
された芯金の表面を半導電性の薄層フィルムで被覆して
構成され、前記被覆層の体積抵抗率は例えば108Ωc
m以上に調整されている。
【0026】前記中間転写ベルトBの周辺には、2次転
写領域Q4において、前記中間転写ベルトBに対して前
記内側2次転写ロール(電圧印加ロール)29と対向す
る側に外側2次転写ロール30が配置されている。外側
2次転写ロール30は導電性の金属ロールに半導電性の
弾性体を巻き付けて構成されており、例えばその体積抵
抗率は105Ωcmに調整されている。前記符号29〜
30で示された要素により本実施例の2次転写器Tが構
成されている。前記中間転写ベルトBの移動方向に沿っ
て前記1次転写領域から前記2次転写器Tまでの距離は
使用される記録シートSの最大長さよりも長く構成され
ている。また、前記中間転写ベルトBの位置検出マーク
を検出するためのベルト位置センサSN1が設けられて
いる。
【0027】前記外側2次転写ロール30の芯材はアー
スされ、内側2次転写ロール29の芯材は、2次転写電
力印加手段としての2次転写用電源回路32(図1参
照)に接続されている。2次転写用電源回路32は、直
列接続された可変式直流電源32aおよび交流電源32b
により構成されており、コントローラCにより制御され
ている。たとえば交流電圧のVp−pは3.5KV、周
波数は200Hz、また直流電圧はlkV〜6KV程度
である。この2次転写用電源回路32により前記内側2
次転写ロール29にトナーと同極性のバイアス電圧が印
加され中間転写ベルトB上のトナー像が記録シートSに
転写される。
【0028】前記外側2次転写ロール30は前記内側2
次転写ロール29および中間転写ベルトBから離れた位
置に移動した状態で、転写ロールクリーナ33によりク
リーニングされ、転写で付着したトナー粒子や紙粉等の
異物が除去される。また、前記中間転写ベルトBの搬送
方向で、前記外側2次転写ロール30の下流側1次転写
領域の上流側に、前記中間転写ベルトBの表面に残留す
る未転写トナーを除去する中間転写体クリーナ34が配
置されており、前記内側2次転写ロール29表面に巻き
付く中間転写ベルトB表面に隣接して剥離爪35が配置
されている。前記外側2次転写ロール30、前記中間転
写体クリーナ34および剥離爪35は、前記中間転写ベ
ルトBに対し圧接、離間可能に構成配置されている。
【0029】給紙トレイ36からピックアップロール3
7により取り出された記録シートSは、フィードロール
38aおよびリタードロール38bを有するさばきロール
38により1枚づつ搬送される。1枚づつ搬送された記
録シートSは複数の搬送ロール39により搬送され、レ
ジストロール40で一旦停止してから所定のタイミング
でガイド搬送路41を通って前記2次転写領域Q4に搬
送される。前記符号37〜41で示された要素により転
写前シート搬送装置Htが構成されている。転写前シー
ト搬送装置Htは、給紙トレイ36から記録シートSを
取り出して、前記中間転写体Bの移動経路に設定された
2次転写領域Q4に搬送し通過させる装置である。前記
さばきロール38の下流側にはシートセンサSN2が配
置されており、通過する記録シートSの先端位置および
後端位置を検出している。そして、そのシート検出信号
は前記コントローラC(図3参照)に入力されている。
【0030】また、前記搬送ロール39により搬送され
る記録シートSの通路には一対のロールにより構成され
たシート厚さセンサSN3が配置されており、通過する
記録シートSの厚さを検出している。前記シート厚さセ
ンサSN3の検出するシート厚さ信号は前記コントロー
ラC(図3参照)に入力されている。前記記録シートS
には、2次転写領域Q4を通過する際に中間転写ベルト
B上の未定着トナー像が2次転写される。この未定着ト
ナー像が転写された記録シートSは、転写領域下流側シ
ートガイド42上面に沿って移動し、さらに転写シート
搬送ベルト43、および定着前シートガイド(定着領域
Q5のの上流側に配置されたシートガイド)44を通っ
て定着位置Q5に搬送される。
【0031】前記転写シート搬送ベルト43は小さな空
気連通孔(図示せず)が形成されており、ベルト内側が
送風機(図示せず)により吸引されて弱い力で記録シー
トSを吸引しながら搬送するように構成されている。図
2において、シート搬送ベルト43はシート搬送方向上
流側に配置された上流側ベルト支持ロール46および下
流側に配置された下流側ベルト支持ロール47により支
持されている。上流側ベルト支持ロール46の軸46a
は、図示しない固定フレームに回転可能に支持されてお
り、またシート搬送ベルト駆動モータM2(図3参照)
およびギヤ(図示せず)等により回転力が伝達されるよ
うに構成されている。また前記上流側ベルト支持ロール
46の軸46aにはベルト支持フレーム48の上流端部
が回動可能に連結されている。ベルト支持フレームの下
流端部は回動フリーであり、また前記下流側ベルト支持
ロール47を回転可能に支持している。
【0032】前記ベルト支持フレーム48には、円弧状
のラック49が固着されており、前記ラック49はピニ
オン50と噛み合っている。前記ピニオン50はベルト
支持フレーム位置制御要モータM4(図2、図3参照)
により正逆両方向に回転駆動され、前記ピニオン50の
回転により前記ベルト支持フレーム48は前記上流側ベ
ルト支持ロール46の軸46aの回りに、図2の実線で
示す通常位置P0および2点鎖線で示す下方移動位置P1
の間で回動(移動)するように構成されている。前記ベ
ルト支持フレーム48の下流端部に支持された下流側ベ
ルト支持ロール47の軸47aにはその両端部にはそれ
ぞれフリーローラ51が回転自在に支持されている。前
記ベルト支持フレーム48には定着前シートセンサSN
4が支持されており、シート搬送ベルト43に吸着され
て搬送される記録シートSの前端および後端の通過を検
出している。そして、検出信号は図3に示すようにコン
トローラCに入力されている。
【0033】図2において、前記定着前シートガイド4
4はその幅方向(紙面に垂直な方向)の両端部がそれぞ
れヒンジ軸52回りに回転自在に支持されており、ま
た、その幅方向(紙面に垂直な方向)の両端部がそれぞ
れ引張ばね53により常時上方に引っ張られている。し
たがって、前記定着前シートガイド44は、前記ヒンジ
軸52回りに常時時計方向の回転力を受けて、定着前シ
ートガイド44の上流端部は、常時前記フリーローラ5
1に当接している。したがって、前記ベルト支持フレー
ム48が前記上流側ベルト支持ロール46の軸46a回
りに回動して前記通常位置P0および下方移動位置P1の
間で回動(移動)したときには、定着前シートガイド4
4も実線で示す通常位置P0および下方移動位置P1の間
で移動するように構成されている。前記符号42〜5
3,M2,M4で示された要素により転写定着間シート搬
送装置Hsが構成されている。また、前記符号43〜4
9,51で示された要素により、前記転写定着間シート
搬送装置Hsの移動部材Hsaが構成されている。
【0034】記録シートSが前記転写定着間シート搬送
装置Hsにより搬送されて前記定着位置Q5を通過すると
きに記録シートS上の未定着トナー像は加熱ロール54
aおよび加圧ロール54bを有する定着装置54によって
定着され、排紙トレイ56に排出されるように構成され
ている。前記2次転写領域通過時の記録シート搬送速度
V1、転写定着間シート搬送装置Hsのシート搬送ベルト
43の速度V2、及び定着装置通過時の記録シート搬送
速度(加熱ロール54aおよび加圧ロール54bの周速
度)V3は次式(1),(2)を満たすように設定され
ている。 V1=1.003V3 …………………………………………………(1) V2=1.005V3 …………………………………………………(2) なお、前記V1〜V3の値の関係は、次式(3) V1<V2>V3 ………………………………………………………(3) の関係を満たす範囲で実験等に適当な値を選択すること
が可能である。
【0035】図3は前記画像形成装置Fの制御部分のブ
ロック線図である。図3において、コントローラCに
は、前記UI(ユーザインタフェース)の設定信号と、
ベルト位置センサSN1、シートセンサSN2、シート厚
センサSN3、定着前シートセンサSN4等の検出信号が
入力されている。コントローラCは、前記入力信号に応
じてベルト支持フレーム位置制御用モータ駆動回路D4
の作動制御信号を出力している。また、コントローラC
は、中間転写ベルト用モータ駆動回路D1、シート搬送
ベルト用モータ駆動回路D2、定着装置用モータ駆動回
路D3の作動信号を出力している。前記中間転写ベルト
用モータ駆動回路D1により中間転写ベルト駆動モータ
M1が回転駆動され、それに伴って、前記駆動ロール2
5および中間転写ベルトBが回転する。前記シート搬送
ベルト用駆動回路D2によりシート搬送ベルト駆動モー
タM2が回転駆動され、それに伴ってシート搬送ベルト
43が回転駆動される。前記定着装置用モータ駆動回路
D3により定着装置駆動モータM3が回転駆動され、それ
に伴って定着装置54の加熱ロール54aおよび加圧ロ
ール54bが回転駆動される。
【0036】前記コントローラCはコンピュータにより
構成されており、転写定着間距離記憶手段C1、シート
長検出手段C2、移動部材位置制御信号出力手段C3等の
機能を有している。 C1:転写定着間距離記憶手段 転写定着間距離記憶手段C1は、前記シート搬送ベルト
43が通常位置P0に配置されているときの、2次転写
領域Q4および定着領域Q5間のシート搬送距離を記憶し
ている。 C2:シート長検出手段 シート長検出手段C2は、前記給紙トレイ36から取り
出された記録シートSの前端が前記シートセンサSN2
を通過してから後端が通過するまでの時間に基づいて記
録シートSの搬送方向の長さ(シート長)を検出する機
能を有している。 C3:移動部材位置制御信号出力手段 移動部材位置制御信号出力手段C3は、前記シート長が
前記転写定着間距離よりも長い場合に、前記ベルト支持
フレーム48の通常位置P0からの下方への移動量(す
なわち、ベルト支持フレーム位置制御用モータM4の駆
動量を指示する信号を出力する機能を有している。前記
ベルト支持フレーム位置制御用モータM4の駆動量は、
前記シート長と前記転写定着間距離との差に応じて定ま
る値であり、コントローラCのメモリに記憶したテーブ
ルの値または計算式により定めることができる。 C4:定着領域到達検知手段 定着領域到達検知手段C4は、前記定着前シートセンサ
SN4が記録シートSの先端を検出してから所定時間
(定着前シートセンサSN4から定着領域Q5迄の距離を
記録シートSが移動するのに要する時間)経過後に、記
録シートSが定着領域Q4に到達したことを示す定着領
域到達検知信号を出力する機能を有している。
【0037】(実施例1の作用)画像形成装置Fのコン
トローラCは、前記中間転写ベルトBのベルト位置セン
サSN1から出力される中間転写ベルトBの位置検出信
号に応じた所定のタイミングで、レーザ駆動信号出力装
置14を作動させる。レーザ駆動信号出力装置14が出
力する画像書込信号に応じて画像書込用のレーザ光Lを
出射するROSは、潜像書込位置Q1において、矢印A
方向へ回転する前記像担持体16上に静電潜像を書き込
む。
【0038】前記像担持体16に形成された未定着トナ
ー像は、像担持体16と前記中間転写ベルトBとが接す
る1次転写領域Q3で、前記トナーの帯電極性と逆極性
の1次転写電圧が印加される1次転写コロトロン21に
より、像担持体16から中間転写ベルトBの表面に転写
される。1次転写後の像担持体上の残存トナーは次のサ
イクルの前に像担持体16周囲に配置された像担持体ク
リーナ22によってクリーニングされる。
【0039】単色画像を形成する場合は中間転写ベルト
Bに1次転写された未定着トナー像を直ちに記録シート
Sに2次転写するのであるが、複数色のトナー像を重ね
合わせたカラー画像を形成する場合には、像担持体16
上でのトナー像の形成並びにこのトナー像の1次転写の
行程が色数分だけ繰り返される。例えば4色のトナー像
を重ね合わせたフルカラー画像を形成する場合、像担持
体16上にはその1回転毎にK(黒)、Y(イエロ
ー)、M(マゼンタ)及びC(シアン)の未定着トナー
像が形成され、これら未定着トナー像は順次中間転写ベ
ルトBに1次転写される。
【0040】一方、中間転写ベルトBは最初に1次転写
された黒の未定着トナー像を保持したまま像担持体16
と同一周期で回転し、中間転写ベルトB上にはその1回
転毎にイエロー、マゼンタ及びシアンの未定着トナー像
が黒の未定着トナー像に重ねて転写される。剥離爪35
クリーナ34は中間転写ベルトBと接離(接触または
離隔)自在に配設されており、カラー画像が形成される
場合には最終色の未定着トナー像が中間転写ベルトBに
1次転写される迄、これら部材は中間転写ベルトBから
離間している。
【0041】前記中間転写ベルトBに1次転写された未
定着トナー像は、中間転写ベルトBの回動に伴って記録
シートSの搬送経路に面した2次転写領域Q4へと搬送
される。前記2次転写領域Q4では半導電性の外側2次
転写ロール30が中間転写ベルトBに接しており、ピッ
クアップロール37によってトレイ36から搬出された
記録シートSはレジロールストロール39で一旦停止し
てから所定のタイミングで搬送され、この外側2次転写
ロール30と中間転写ベルトBとの間(2次転写領域)
に挟み込まれる。前記内側2次転写ロール29にトナー
の帯電極性と同極性の直流電圧と所定周波数の交流電圧
を電源装置32から印加すると、中間転写ベルトBに担
持された未定着トナー像は前記2次転写領域Q4におい
て記録シートSに静電転写される。前記記録シートSの
シート長(搬送方向長さ)は、前記シートセンサSN2
の前端および後端の通過を検知した検知信号が入力され
た前記コントローラCにより、検出されている。
【0042】そして、未定着トナー像が転写された記録
シートSは剥離爪35によって中間転写ベルトBから剥
がされ、前記転写定着間シート搬送装置Hsによって定
着装置54に送り込まれて未定着トナー像の定着処理が
なされる。一方、未定着トナー像の2次転写が終了した
中間転写ベルトB表面は中間転写体クリーナ34によっ
て残留トナーが除去される。
【0043】図4は実施例1で使用する転写定着間シー
ト搬送装置Hsの作用説明図である。図4Aにおいて、
2次転写領域Q4にて2次転写された記録シートSは、
転写定着間シート搬送装置Hsの転写領域下流側シート
ガイド42にガイドされてシート搬送ベルト43に搬送
される。図4Bにおいて、シート搬送ベルト43は、図
示しない前記送風機(ファン)等の吸引手段により記録
シートSを吸着しながら搬送する。前記転写定着間シー
ト搬送装置Hsのシート搬送ベルト43の速度V2は前記
式(3)を満たしている。この場合、記録シートSの2
次転写領域Q4通過部では記録シートSは若干シート搬
送ベルト43に引っ張られながら搬送されるので、ルー
プは形成されない。シート搬送ベルト43、定着装置5
4間では、定着装置54の搬送速度V3が遅いことより
記録シートSのループが形成されることになる。図2に
おいて、記録シートSの前端が定着前シートセンサSN
4を通過すると、定着前シートセンサSN4が検知したシ
ート前端検知信号がコントローラCに入力される。コン
トローラCの転写領域シート到達検知手段C4は、前記
シート前端検知信号が検知されてから所定時間経過後に
記録シートS前端が定着装置54に到達したものと判断
し、転写領域シート到達検知信号を出力する。
【0044】図4Cにおいて、記録シートS前端が定着
装置54に到達したことが検知されると、前記コントロ
ーラC(図3参照)は、前記ベルト支持フレーム位置制
御用モータM4を駆動して、ベルト支持フレーム48
(図2参照)を通常位置P0から下方に移動させて下方
移動位置P1に移動させる。このときベルト支持フレー
ム48下流側端部のフリーローラ51は下方に移動す
る。そして、定着装置54の上流側に配置されてヒンジ
軸52回りに回転可能な定着前シートガイド44は、前
記引張ばね53によりその上流端部が前記フリーローラ
51に当接した状態で、前記フリーローラ51と共に下
方に回動する。このとき、転写シート搬送ベルト43お
よび定着前シートガイド44が記録シートS搬送面下方
向に移動し、転写シート搬送ベルト43および定着装置
54間で形成される記録シートSのループを吸収するこ
とが可能な空間(記録シートがたるむ空間)が形成され
る。
【0045】前記記録シートSのシート長(搬送方向長
さ)によって、前記搬送速度V1〜V3の速度差により形
成されるループは大きく変化する。これらに対応するた
め、記録シートSのシート長に応じて、前記転写定着間
シート搬送装置Hsの移動部材Hsaの移動量を調節して
ループを吸収する空間を変化させる。例えば、記録シー
トSの搬送方向長さが2次転写手段と定着装置54間距
離よりも短い場合、記録シートSは2次転写終了後に定
着装置54へと送られるため、定着装置54との速度差
による2次転写周辺への影響は小さい。よって、記録シ
ートSのシート長(搬送方向長さ)が転写定着間距離
(2次転写領域Q4および定着領域Q5間の記録シート搬
送距離)よりも短い場合には、前記移動部材HSaの下
方への移動は行わない。なお、前記移動部材HSaの下
方への移動を行わせるように構成することも可能である
が、その場合の移動量は小さくする。
【0046】逆に記録シートSが2次転写手段、定着装
置54共にニップしている時間が長いほど、速度差(V
2−V3)により形成されるループ量は大きくなるため、
記録シートSのシート長がある値以上大きい場合には、
前記移動部材Hsaの下方への移動量を大きくし、ループ
を吸収する空間を広くさせる。前記移動部材Hsaの移動
量を決定する記録シートSの搬送方向長さの閾値は複数
設定することが可能であり、その場合、より適正な搬送
を行うことができる。また、前記移動部材Hsaの回転移
動は、転写シート搬送ベルト43にて記録シートSを搬
送中、連続的に行うように構成することも可能である。
その場合、記録シートS先端が定着装置54に到達後、
ループの形成に伴って、徐々に転写シート搬送ベルト4
3、定着装置54、定着前シートガイド44が回転移動
し形成されたループを吸収しつつ搬送することが可能で
ある。
【0047】図4Cにおいて、記録シートSは吸引によ
り転写シート搬送ベルト43の搬送面に沿って搬送さ
れ、且つ転写シート搬送ベルト43および定着前シート
ガイド44の下方移動によって出来た凹状の経路を辿
り、定着装置54へと送られるため、他構成部品と接触
をすることなく、画質に影響を与えることがない。ま
た、転写シート搬送ベルト43上の記録シートSは前記
図示しない送風機等の吸引手段により、吸着されている
ため、記録シートSのループ形成を転写シート搬送ベル
ト43および定着装置54間に限定させることができ、
ループ形成による影響が2次転写領域Q4へ及んでしま
うことがない。更に、2次転写直後に記録シートSの排
出方向が急激に変化することなく、記録シートSに対す
るダメージを少なくすることができる。
【0048】前述のように、転写シート搬送ベルト43
および定着前シートガイド44は連動して下方に移動し
た状態(図4Cの状態)で記録シートを搬送する。図4
Dにおいて、記録シートS後端が転写シート搬送ベルト
43を抜けたことを定着前シートセンサSN4により検
知すると、転写シート搬送ベルト43および定着前シー
トガイド44は元の位置まで復帰し、次の記録シートS
の搬送を行う。転写シート搬送ベルト43および定着前
シートガイド44の復帰は次の記録シートSの2次転写
前に行い、2次転写領域Q4に振動による画質への影響
が起きないようにする。
【0049】図5は前記転写定着間シート搬送装置Hs
の移動部材Hsaの昇降移動制御を行うために前記図3に
示すコントローラCが実行する移動部昇降制御用フロー
チャートである。図5に示す移動部昇降制御用フローチ
ャートはコントローラCのメモリに記憶されたプログラ
ムにより実行される。この移動部昇降制御用フローチャ
ートは画像形成装置Fの電源がオンされるとスタート
し、画像形成用動作を行う他のプログラムと平行してマ
ルチタスクで実行される。移動部昇降制御用フローチャ
ートがスタートすると、ST1(ステップ1)において
スタートキーがオンされたか否か判断する。ノー(N)
の場合はST1を繰り返し実行する。イエス(Y)の場
合はST2に移る。
【0050】ST2において記録シートは給紙されたか
否か判断する。この判断は前記シートセンサSN2(図
1参照)を記録シートSが通過したか否かにより判断す
る。ノー(N)の場合はST2を繰り返し実行し、イエ
ス(Y)の場合はST3に移る。ST3において、記録シ
ートのシート長が転写定着間距離(2次転写領域Q4お
よび定着領域Q5間の記録シート搬送距離)よりも長い
か否か判断する。イエス(Y)の場合はST4に移る。
ST4において、転写定着間シート搬送装置Hsの移動部
材Hsaの移動量を決定する。次にST5において記録シ
ート前端が定着装置54のニップ部(定着領域Q5)に
突入したか否か判断する。この判断は前記定着領域到達
検知手段C4(図3参照)が検知信号を出力したか否か
によって判断する。ノー(N)の場合はST5を繰り返
し実行する。イエス(Y)の場合は次のST6に移る。
【0051】ST6において、転写定着間シート搬送装
置Hsの移動部材Hsaを前記ST4で決定した量だけ下方
へ移動する。次にST7において、記録シートS後端が
転写定着間シート搬送装置Hsを通過したか否か判断す
る。この判断は前記定着前シートセンサSN4が記録シ
ートSの後端を検知してから所定時間経過したか否かに
より判断する。ノー(N)の場合はST7を繰り返し実
行し、イエス(Y)の場合はST8に移る。ST8におい
て移動部材Hsa上昇移動させて元の位置に復元させる。
次にST9においてジョブ終了か否か判断する。この判
断は次に記録する画像が有るか否かにより判断する。イ
エス(Y)の場合は前記ST1に戻り、ノー(N)の場
合は前記ST2に戻る。前記ST3においてノー(N)の
場合はST10に移る。ST10において、記録シートの通
常搬送(移動部材Hsaを元の位置に保持した状態での搬
送)を行う。そして、次に前記ST9に移る。
【0052】(実施例2)図6は本発明の画像形成装置
の実施例2の要部説明図で、前記実施例1の図2に対応
する図である。なお、この実施例2の説明において、前
記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符
号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例2
は、前記実施例1のラック49およびピニオン50の代
わりに引張ばね49′およびカム50′を使用した点で
前記実施例1と相違しているが他の点では前記実施例1
と同様に構成されている。
【0053】(実施例2の作用)この実施例2は前記実
施例1と同様の作用を奏する。また、カム50′の回転
により移動部材Hsaを上下動させるため、移動部材Hsa
の上下移動は連続的に変化し振動が発生し難い。このた
め、2次転写領域Q4に悪影響を与える振動が伝達され
ることはない。
【0054】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)前記実施例1,2において、定着前シートガイ
ド44の上流端は転写シート搬送ベルト43の上面に当
接させて配置することが可能である。その場合、転写定
着間シート搬送装置Hsの通常状態においては、転写シ
ート搬送ベルト43の定着側端部より内側(記録シート
搬送方向上流側)に定着前シートガイド44の先端が来
るように配置し、移動時においても、転写シート搬送ベ
ルト43、定着前シートガイド44間に必要以上のすき
間が出来ず、記録シートS搬送を妨げることが無いよう
に配置する。 (H02)シート長はシートセンサSN2を用いて検出す
る代わりに、UIの入力信号により検出するように構成
することが可能である。 (H03)記録シートSの厚さ、種類、環境による記録シ
ートSのコシの違い等によって、前記2次転写領域の記
録シートの搬送速度V1、2次転写領域および定着領域
間で記録シートを搬送する転写定着間シート搬送装置の
記録シート搬送速度V2、および定着装置の記録シート
搬送速度V3の速度差により形成されるループは大きく
変化する。例えば、記録シートSのこしがあるほど、形
成されるループ量は小さくなる。これらに対応するた
め、記録シートSの厚さ、種類に応じて前記搬送速度V
1〜V3の値を調節することが可能であり、また、前記
移動部材Hsaの移動量を調節することが可能である。
【0055】
【発明の効果】前述の本発明のXは、下記の効果を奏す
ることができる。 (E01)搬送装置、定着装置間で積極的に用紙の下向き
ループを形成させ、各搬送速度差を吸収することによ
り、転写部近傍に記録シートの撓み発生を抑制し、記録
シートのこすりによる像乱れ等が発生しない画像形成装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の画像形成装置の実施例1の
説明図である。
【図2】 図2は前記図1の要部拡大図である。
【図3】 図3は前記画像形成装置Fの制御部分のブロ
ック線図である。
【図4】 図4は実施例1で使用する転写定着間シート
搬送装置Hsの作用説明図である。
【図5】 図5は前記転写定着間シート搬送装置Hsの
移動部材Hsaの昇降移動制御を行うために前記図3に示
すコントローラCが実行する移動部昇降制御用フローチ
ャートである。
【図6】 図6は本発明の画像形成装置の実施例2の要
部説明図で、前記実施例1の図2に対応する図である。
【符号の説明】
B…中間転写体(中間転写ベルト)、C1…転写定着間
距離記憶手段、C2…シート長検知手段、C4…定着領域
到達検知手段、Hs…転写定着間シート搬送装置、Hsa
…移動部材、Ht…転写前シート搬送装置、Q3…1次転
写領域、Q4…2次転写領域、Q5…定着領域、S…記録
シート、T…2次転写器、UI…ユーザインターフェー
ス、UI4…シート種類入力手段、V1…2次転写領域Q
4の記録シートSの搬送速度、V2…転写定着間シート搬
送装置Hsの記録シートSの搬送速度V3…定着領域Q5
の記録シートSの搬送速度16…像担持体、21…1次
転写器、43…転写シート搬送ベルト、44…定着前シ
ートガイド、54…定着装置、(14〜17+ROS+
G)…トナー像形成装置、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする画
    像形成装置、(A01)回転移動する無端状の像担持体表
    面にトナー像が形成される像担持体、(A02)前記像担
    持体表面に画像情報に応じたトナー像を形成するトナー
    像形成装置、(A03)前記像担持体表面に沿って設定さ
    れた1次転写領域を通って回転移動する無端状の表面を
    有する中間転写体、(A04)前記1次転写領域において
    前記像担持体表面のトナー像を前記無端状の中間転写体
    表面に転写する1次転写器、(A05)前記中間転写体の
    移動経路に設定された2次転写領域に記録シートを搬送
    し通過させる転写前シート搬送装置、(A06)前記中間
    転写体に転写されたトナー像を記録シートに転写する2
    次転写領域に配置された2次転写器、(A07)前記トナ
    ー像が転写された記録シートの搬送経路に設定された定
    着領域を通過する前記記録シートに搬送力を付与しなが
    ら前記記録シート上のトナー像を定着する定着装置、
    (A08)前記2次転写領域および定着領域間でトナー像
    が転写された記録シートを搬送する転写定着間シート搬
    送装置、(A09)前記2次転写領域の記録シートの搬送
    速度をV1、前記転写定着間シート搬送装置の記録シー
    トの搬送速度をV2、定着領域の記録シートの搬送速度
    をV3とした場合に、前記各記録シートの搬送速度V1,
    V2,V3が次式を満たすように設定された前記転写定着
    間シート搬送装置、 V1<V2>V3 (A010)前記2次転写領域および定着領域間の距離で
    ある転写定着間距離を記憶する転写定着間距離記憶手
    段、(A011)前記2次転写領域を通過する記録シート
    の搬送方向長さであるシート長を検知するシート長検知
    手段、(A012)記録シートの先端が前記定着領域に到
    達したことを検知する定着領域到達検知手段、(A01
    3)前記シート長が前記転写定着間距離よりも長い場合
    に、前記定着領域到達検知手段の出力信号に応じて記録
    シートを背面側にたるませる空間を形成するために記録
    シート背面側に移動する移動部材を有する前記転写定着
    間シート搬送装置。
  2. 【請求項2】 下記の要件(A014)を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置、(A014)搬送
    する記録シートの厚さまたは種類に応じて移動量が可変
    である前記移動部材。
  3. 【請求項3】 下記の要件(A015)を備えたことを特
    徴とする請求項1ないし2のいずれか記載の画像形成装
    置、(A015)前記2次転写領域を通過した記録シート
    を吸着搬送するとともに上流端部を中心にして下流端部
    が上下に回動する転写シート搬送ベルトおよび前記転写
    シート搬送ベルトの下流側に配置されて記録シートを前
    記定着領域にガイドするとともに下流端部を中心にして
    上流端部が上下に回動する定着前シートガイドを有し、
    前記転写シート搬送ベルトの下流端部および定着前シー
    トガイドの上流端部を下方に移動させて前記記録シート
    を背面側にたるませる空間を形成する前記転写定着間シ
    ート搬送装置。
  4. 【請求項4】 下記の要件(A016)を備えたことを特
    徴とする請求項3記載の画像形成装置、(A016)記録
    シートの後端が前記転写シート搬送ベルトを通過したこ
    とを検知した場合に前記移動部材が元の位置に復帰して
    次の記録シートを受入れ可能とする前記転写定着間シー
    ト搬送装置。
  5. 【請求項5】 下記の要件を備えたことを特徴とする画
    像形成装置、(B01)回転移動する無端状の像担持体表
    面にトナー像が形成される像担持体、(B02)前記像担
    持体表面に画像情報に応じたトナー像を形成するトナー
    像形成装置、(B03)前記像担持体表面に沿って設定さ
    れた転写領域に記録シートを搬送し通過させる転写前シ
    ート搬送装置、(B04)前記転写領域において前記像担
    持体表面のトナー像を記録シートに転写する前記転写領
    域に配置された転写器、(B05)前記トナー像が転写さ
    れた記録シートの搬送経路に設定された定着領域を通過
    する前記記録シートに搬送力を付与しながら前記記録シ
    ート上のトナー像を定着する定着装置、(B06)前記転
    写領域および定着領域間でトナー像が転写された記録シ
    ートを搬送する転写定着間シート搬送装置、(B07)前
    記転写領域の記録シートの搬送速度をV1、前記転写定
    着間シート搬送装置の記録シートの搬送速度をV2、定
    着領域の記録シートの搬送速度をV3とした場合に、前
    記各記録シートの搬送速度V1,V2,V3が次式を満た
    すように設定された前記転写定着間シート搬送装置、 V1<V2>V3 (B08)前記転写領域および定着領域間の距離である転
    写定着間距離を記憶する転写定着間距離記憶手段、(B
    09)前記転写領域を通過する記録シートの搬送方向長さ
    であるシート長を検知するシート長検知手段、(B01
    0)記録シートの先端が前記定着領域に到達したことを
    検知する定着領域到達検知手段、(B011)前記シート
    長が前記転写定着間距離よりも長い場合に、前記定着領
    域到達検知手段の出力信号に応じて記録シートを背面側
    にたるませる空間を形成するために記録シート背面側に
    移動する移動部材を有する前記転写定着間シート搬送装
    置。
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