JPH1153853A - 回転形記憶装置 - Google Patents

回転形記憶装置

Info

Publication number
JPH1153853A
JPH1153853A JP20595397A JP20595397A JPH1153853A JP H1153853 A JPH1153853 A JP H1153853A JP 20595397 A JP20595397 A JP 20595397A JP 20595397 A JP20595397 A JP 20595397A JP H1153853 A JPH1153853 A JP H1153853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
servo
signal
position signal
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20595397A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yoshida
吉田  隆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP20595397A priority Critical patent/JPH1153853A/ja
Publication of JPH1153853A publication Critical patent/JPH1153853A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ面セクタサーボでサーボ領域を大幅に
増大させずにサーボ信号の数を増加させ、サンプリング
周波数を高くする。 【解決手段】 磁気ディスクのトラックの円周方向にサ
ーボ同期9、MK10、セクタアドレス11、トラック
アドレス12、サーボバースト13よりなるサーボエリ
アA(記号1、7)とサーボバースト19、20のみの
サーボエリアB,CをサーボエリアAの間に配置するこ
とでサーボ領域を大幅に増大させずにサーボ信号の数を
増加させてサーボ信号のサンプリング周波数を高くす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
などの回転形記憶装置のヘッドの位置信号を検出するた
めにディスク状記憶媒体上にあらかじめ記録しておくサ
ーボパターンとサーボ信号復調方法、ならびに、かかる
方法を利用した回転形記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転形記憶装置、例えば磁気ディスク装
置において、ディスク状記録媒体である磁気ディスクの
記録トラックからのヘッドの半径方向のずれをなくすた
めのマークであるサーボ情報は、ヘッドを目的のトラッ
クに位置決めするために使用される。かかるサーボ情報
は、サーボ情報専用のディスク面によって位置決め制御
が行われるサーボ面サーボ方式とデータ面の一部にサー
ボ情報を書き込むデータ面サーボ方式がある。
【0003】データ面サーボ方式は、特開平4−337
574号公報、特開平6−150565号公報、特開平
8−279262号公報に開示されるように、磁気ディ
スクの円周上の記録トラックを円周方向に複数に分割
し、この分割した領域にあらかじめサーボ信号を書き込
んでおき、データの記録再生時にヘッドでこのサーボ信
号を検出し、ヘッドを記録トラックに位置決めする方式
である。
【0004】この一定の幅に分割した領域はセクタと呼
ばれ、このセクタはサーボ領域とデータ領域からなる。
サーボ領域の構成は、少なくともサーボ同期部とマーカ
ー部とセクタアドレス部とトラックアドレス部及びサー
ボバースト部で構成される。
【0005】サーボ同期部は、検出信号を一定振幅に増
幅するための一定周期パターン、マーカー部は、セクタ
又は一周に一つのインデックスを表すディジタルコード
パターン、セクタアドレス部は、セクタに付けられた番
地を表すディジタルコードパターン、トラックアドレス
部は、磁気ディスクの半径方向に複数存在する記録トラ
ックに付けられた番地を表すディジタルコードパターン
であり、サーボバースト部は、磁気ディスクの半径方向
の連続した位置信号を検出するためのサーボ信号パター
ンである。
【0006】データ領域は、少なくともデータ同期部と
データ部及びエラーコレクト部で構成される。データ同
期部は、検出信号を一定振幅の増幅及び内部クロックと
の位相の同期を取るための一定周期パターン、データ部
は、コード変換されたディジタルデータ、エラーコレク
ト部は、検出したデータの誤りを検出して訂正するため
のディジタルコードパターンである。
【0007】また、特開昭60−10472号公報に位
相変調パターンによる位置信号検出が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、磁気ディスク装
置の大容量化に伴い、サーボ信号の専有する領域の削減
が求められている。また、記録密度の高密度化のために
記録トラックの狭トラック化が加速している。狭トラッ
ク化を実現するためには、外乱を抑圧し、ヘッドの位置
決め精度を向上させる必要がある。外乱を抑圧するため
には、サーボ帯域の向上が必要であるが、そのためには
サーボ信号のサンプリング数を増加させる必要がある。
しかしながら、サーボ信号数を増加させると、サーボ信
号の専有領域が増加し、データの記憶容量が低下する問
題がある。
【0009】本発明の目的は、上記の従来技術における
問題点に鑑み、サーボ信号の専有領域を大幅に増加させ
ることなく、サーボ信号数を増加させるサーボ信号パタ
ーンと復調方法ならびに、かかる方法を利用した回転形
記憶を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の手段は、回転円板の円周上の記録ト
ラックを分割し、各分割領域に記録された位置信号を移
動体に設けたヘッドで検出し、検出した位置と目標位置
との誤差に応じて移動体を駆動して、目標の記録トラッ
クに前記ヘッドを位置決めして、前記分割領域に情報を
記録再生する回転形記憶装置において、前記分割領域
を、少なくとも回転円板の半径方向の記録トラックの番
地を表すTRAパターンと回転円板の半径方向の連続し
た位置を表すPOSパターンとで構成した第1の位置信
号パターンを持つ分割領域と、前記POSパターンで構
成した第2の位置信号パターンを持つ分割領域とで構成
したことを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するための本発明の第2の
手段は、前記第1の手段において、第2の位置信号パタ
ーンの先頭に一定周期で変化するパターンを設けたこと
を特徴とする。
【0012】上記目的を達成するための本発明の第3の
手段は、前記第1の手段において、第2の位置信号パタ
ーンの先頭に分割領域を表すパターンを設けたことを特
徴とする。
【0013】上記目的を達成するための本発明の第4の
手段は、前記第1の手段において、中心からの距離が同
じである前記分割領域の円周方向の長さが、第1の位置
信号パターンを持つ分割領域と第2の位置信号パターン
を持つ分割領域とで異なることを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するための本発明の第5の
手段は、前記第1の手段において、中心からの距離が同
じである前記分割領域の円周方向の長さが第1の位置信
号パターンを持つ分割領域と第2の位置信号パターンを
持つ分割領域とで同じであることを特徴とする。
【0015】上記目的を達成するための本発明の第6の
手段は、回転円板の円周上の記録トラックを分割し、各
分割領域に記録された位置信号を移動体に設けたヘッド
で検出し、検出した位置と目標位置との誤差に応じて移
動体を駆動して目標の記録トラックにヘッドを位置決め
して、前記分割領域に情報を記録再生する回転形記憶装
置において、前記分割領域を、少なくとも分割領域を表
すMKパターンと回転円板の半径方向の記録トラックの
番地を表すTRAパターンと回転円板の半径方向の連続
した位置を表すPOSパターンとで構成した第3の位置
信号パターンを持つ分割領域と前記POSパターンで構
成した第2の位置信号パターンを持つ分割領域とで構成
し、前記MKパターンを検出する検出手段と基準クロッ
クを計数する計数手段とによって、前記ヘッドで検出し
た信号から前記第3の位置信号パターンのMKパターン
を検出手段により検出した時点を基準として前記計数手
段の計数を開始し、計数値によって前記第3の位置信号
パターンのTRAパターン、POSパターン及び第2の
位置信号パターンのPOSパターンを少なくとも検出す
ることを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するための本発明の第7の
手段は、前記第6の手段において、前記分割領域を表す
MKパターンの先頭に一定周期で変化するSYNパター
ンと、SYNパターンを一定振幅に増幅する増幅手段
と、前記増幅手段の利得を記憶する記憶手段を設け、前
記SYNパターンを前記増幅手段で一定振幅に増幅した
ときの利得を前記記憶手段に記憶し、前記増幅手段で第
3の位置信号パターンを前記記憶手段に記憶した利得で
増幅し、情報の記録再生領域で情報を前記増幅手段で一
定振幅に増幅したのち、前記第2の位置信号パターンを
前記記憶手段に記憶した利得を前記増幅手段に設定して
増幅することを特徴とする。
【0017】上記目的を達成するための本発明の第8の
手段は、前記第6の手段において、第3の位置信号パタ
ーンに分割領域の番地を表すパターンを設け、第2の位
置信号パターンの分割領域の番地は、前記第3の位置信
号パターンの分割領域の番地に加算して認識するように
したことを特徴とする回転形記憶装置。
【0018】上記目的を達成するための本発明の第9の
手段は、前記第6の手段において、ヘッドの移動速度が
一定値以下では前記POSパターンより検出した信号か
ら記録トラックの番地と回転円板の半径方向の連続した
位置を検出し、ヘッドを記録トラックに位置決めするこ
とを特徴とする。
【0019】上記目的を達成するための本発明の第10
の手段は、前記第6の手段において、アナログ・ディジ
タル変換手段と、ディジタル演算手段とを設け、前記P
OSパターンの信号を前記アナログ・ディジタル変換手
段によりディジタル信号に変換し、変換したディジタル
信号を前記ディジタル演算手段により振幅又は位相を検
出し、回転円板の半径方向の連続した位置信号を求める
ようにしたことを特徴とする。
【0020】上記の本発明によれば、分割領域を記録ト
ラックの番地を表すTRAパターンと、回転円板の半径
方向の連続した位置を表すPOSパターンで少なくとも
構成した第1の位置信号パターンの分割領域と前記PO
Sパターン、第2の位置信号パターンの分割領域とで構
成することによりサーボ領域を大幅に増大させることな
くサーボ信号部の数を増加することができる。
【0021】また、第2の位置信号パターンの先頭に一
定周期パターンを付けることで第2の位置信号パターン
の前記POSパターンの信号を一定振幅に増幅すること
ができる。また、第2の位置信号パターンの先頭に分割
領域を表すパターンを付けることで、第2の位置信号パ
ターンの分割領域を正確に検知できる。
【0022】また、第1の位置信号パターンで構成する
分割領域と第2の位置信号パターンで構成する分割領域
とで円周方向の長さを異なるようにすることで、第1と
第2のデータ領域の長さを同じにすることができデータ
処理部の構成を簡略にすることができる。
【0023】また、第1の位置信号パターンを持つ分割
領域と第2の位置信号パターンを持つ分割領域とで円周
方向の長さを同じにすることで、サーボ信号のサンプル
周期を同一にでき、位置決め制御の高精度化と制御系の
簡略化ができる。
【0024】また、第1の位置信号パターンに分割領域
を表すMKパターンを設け、MKパターンを検出する手
段によりMKパターンを検出した時点より、基準クロッ
クを計数し、計数値によって第1の位置信号パターンの
他のパターン及び第2の位置信号パターンのPOSパタ
ーンを検出するようにして、第2の位置信号パターンの
構成をPOSパターンのみにできサーボ領域を短くでき
る。
【0025】また、第1の位置信号パターンの先頭に一
定周期パターンを設け、同パターンを一定振幅に増幅す
る増幅手段と同増幅手段の利得を記憶する記憶手段によ
り、一定周期パターンを一定振幅に増幅したときの利得
を記憶手段に記憶し、第1の位置信号パターンの他のパ
ターンを増幅し、増幅手段はデータ領域のパターンを一
定振幅に増幅し、第2の位置信号パターンを記憶した利
得を増幅手段に設定して増幅することにより、第2の位
置信号パターンに一定周期パターンを設ける必要がない
ので、第2の位置信号パターンを短くできるとともに、
一定振幅に増幅できる。
【0026】また、第1の位置信号パターンに分割領域
の番地を表すパターンを設け、第2の位置信号パターン
の分割領域の番地は第1の位置信号パターンの分割領域
の番地に1を加算して求めることができるので、第2の
位置信号パターンに分割領域の番地を表すパターンを設
ける必要がないため、第2の位置信号パターンを短くで
きる。
【0027】また、ヘッドの移動速度が一定値以下で
は、POSパターンより検出した信号から記録トラック
の番地と回転円板の半径方向の連続した位置を検出する
ようにすると、第2の位置信号パターンにトラックアド
レスを表すパターンを設ける必要がないため、第2の位
置信号パターンを短くできるとともに、正確に目標トラ
ックにヘッドを位置決めできる。
【0028】また、POSパターンの信号をディジタル
処理により、振幅又は位相を検出し、回転円板の半径方
向の連続した位置信号を求めるようにしたので、ノイズ
に対して正確な位置信号を求めることができるととも
に、ディジタル処理をディジタルデータ処理部と共用で
きるのでコスト低減になる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1に示す。
図1は、磁気ディスク装置のデータ面セクタサーボ方式
における磁気ディスクの円周方向に記録されたサーボ信
号部とデータ部の構成を示す。記号1のサーボエリアA
は、円周方向に一定距離をもって等間隔に配置される。
さらに、等間隔に配置したサーボエリアAとサーボエリ
アAの間、すなわち、記号1のサーボエリアAと記号7
のサーボエリアAの間に記号3のサーボエリアB、記号
5のサーボエリアBを等間隔に配置する。
【0030】そして、各サーボエリアA、サーボエリア
B,Cに続いて記号2,4,6のデータエリアA、B、
Cを配置する。記号1、記号7のサーボエリアAは、信
号の振幅を一定にするためのSYNパターンを記録した
サーボ同期9、31、記録データ分割領域を示すセクタ
又はトラック1周の内で基準セクタであるインデックス
を表すパターンを記録したマーカーと呼ぶMKパターン
であるMK10、32、セクタの番地を表すパターンを
記録したセクタアドレス11、33、トラックの番地を
表すパターン、すなわちTRAパターンを記録したトラ
ックアドレス12、34、磁気ディスク半径方向のヘッ
ド位置を連続的に表すパターン、すなわちPOSパター
ンを記録したサーボバースト13、35で構成される。
記号3のサーボエリアB、記号5のサーボエリアCは、
記号1、記号7のサーボエリアAのサーボバースト1
3、35と同様なサーボバースト19、25でそれぞれ
構成される。なお、サーボ同期9、31、サーボバース
ト19、25の先頭にヘッドをリード又はライト動作へ
切り換える遅延時間を吸収するパターンを設けてもよ
い。
【0031】すなわち、各記録トラックは、サーボエリ
アAとデータエリアAからなる領域、サーボエリアBと
データエリアBからなる領域、及びサーボエリアCとデ
ータエリアCからなる領域で構成され、サーボエリアA
は、TRAパターン、POSパターン及びMKパターン
を含んで形成される位置信号パターンを持ち、サーボエ
リアB,Cは、POSパターンを含んで形成される第2
の位置信号パターンを持っている。
【0032】記号2,4,6のデータエリアA、B、C
は、信号の振幅を一定にするためと信号との同期を取る
ためのパターンを記録したデータ同期15、21、2
7、データを記録する、記号16のデータ1、記号22
のデータ2、記号28のデータ3、データの誤り検出と
訂正をするためのエラーコレクト17、23、29で構
成される。なお、データ1、2、3の先頭にヘッドをリ
ード又はライト動作へ切り換える遅延時間を吸収するパ
ターンを設けてもよい。
【0033】このように、サーボ同期、MK、セクタア
ドレス、トラックアドレス、サーボバーストからなるサ
ーボエリアAとサーボバーストのみのサーボエリアB,
Cを組み合わせて配置することにより、サーボエリア全
体の領域を大幅に増大させることなくサーボ信号部の数
を増加させる効果がある。これによって、磁気ディスク
が回転したときのサーボ信号のサンプリング周波数を高
くすることができる。さらに、サンプリング周波数を高
くできると、サーボ帯域の向上が図れ、外乱を圧縮で
き、ヘッドをトラックに位置決めする位置決め精度の向
上が図れる効果がある。
【0034】また、サーボエリアAに比べてサーボエリ
アB,Cは、必要とする円周方向の長さが短くてすむか
ら、データエリアAの長さよりデータエリアB,Cの長
さを長くして、サーボエリアAにデータエリアAを加え
た長さを、サーボエリアBにデータエリアBを加えた長
さ及びサーボエリアCにデータエリアCを加えた長さと
同じにすることで、言い替えると、サーボエリアAとサ
ーボエリアの間に、サーボエリアB,Cを等間隔に配置
することで、サーボ信号のサンプル周期を同一にでき、
位置決め制御の高精度化と制御系の簡略化が可能とな
る。逆に、サーボエリアA、サーボエリアB,Cの長さ
の差に関係なく、データエリアA,B,Cの長さを同じ
にすれば、データ処理部の構成を簡略にできる。
【0035】図1のサーボエリアAの磁気記録パターン
の一例を図2に示す。図2中の縦線は磁化反転部、すな
わち、磁極が反転する位置を示す。サーボエリアAは、
サーボ同期9、MK10、セクタアドレス11、トラッ
クアドレス12、サーボバースト13で構成される。サ
ーボバースト13は、A相バーストパターン50、B相
バーストパターン51、C相バーストパターン52、D
相バーストパターン53で構成される。また、トラック
1、2、3、4をそれぞれ記号54、55、56、57
で示す。各バーストパターンは、磁気ディスクの半径方
向にトラック幅の長さで記録され、円周方向に千鳥に配
列される。また、A相バーストパターン50とB相バー
ストパターン51およびC相バーストパターン52とD
相バーストパターン53は対になっており、A相とB相
バーストパターン対とC相とD相バーストパターン対は
1/2トラックだけ半径方向にずれた位置に配置されて
いる。
【0036】サーボ同期9は、一定周期のパターンが半
径方向に連続して記録される。MK10は、セクタを表
すパターン又は一周に一個のインデックスを表すパター
ンが半径方向に連続して記録される。セクタアドレス1
1は、トラックの円周方向に複数に分割された各セクタ
の番地を表すパターンが半径方向に連続して記録され
る。なお、セクタごとにパターンは異なる。トラックア
ドレス12は、磁気ディスクの半径方向のトラックの番
地を表すパターンであって各トラックごとに異なるパタ
ーンが記録される。トラックアドレスは、グレイコード
で記録される。
【0037】図3は、図2に示すトラック1(記号5
4)の中心をヘッドの読み取り幅がトラック幅以下のヘ
ッドでこのサーボパターンを読み取ったときの信号波形
を示す。この信号波形は、サーボ同期9では一定周期の
サーボ同期信号60、MK10では、セクタ又はインデ
ックスを示すディジタルコードのMK信号61、セクタ
アドレス11ではセクタ番号を示すディジタルコードの
セクタアドレス信号62、トラックアドレス12ではト
ラック番号を示すディジタルコードのトラックアドレス
信号63、サーボバースト13では、連続したヘッドの
位置を示すA相バースト信号64、B相バースト信号6
5、C相バースト信号66、D相バースト信号67から
なる。なお、これらの波形は正弦波波形となる。
【0038】信号60〜63は、ヘッドが1トラック以
内で半径方向に移動してもその振幅は変化しない。サー
ボバースト信号64〜67は、ヘッドが半径方向に移動
するとその振幅が位置に比例して変化する。このA相バ
ースト信号64の振幅をA、B相バースト信号65の振
幅をB、C相バースト信号66の振幅をC、D相バース
ト信号67の振幅をDとすると、A相バースト信号64
の振幅とB相バースト信号65の振幅の差A−Bと、C
相バースト信号66の振幅とD相バースト信号67の振
幅の差C−Dに基づいてヘッドの位置が連続的に検出さ
れる。すなわち、ヘッドがトラックの中心にある場合
は、A相とB相の振幅は同じとなり、A−Bはゼロとな
る。ヘッドが図2の下方向に移動するにつれ、A相の振
幅は減少し、B相の振幅は増加するためA−Bの出力は
負極性となって増加する。ヘッドがトラック1(記号5
4)とトラック2(記号55)の境界に位置したとき出
力は最大となる。さらに、ヘッドを図の下方向に移動す
ると、A相の振幅は増加しB相の振幅は減少するため、
A−Bの出力は減少する。ヘッドがトラック2(記号5
5)の中心に位置したとき出力はゼロとなる。さらに、
ヘッドを下方向に移動すると、A−Bの出力は正極性と
なって増加し、トラック2(記号55)とトラック3
(記号56)の境界で最大となる。そして、さらにヘッ
ドを下方向に移動すると、A−Bの出力はトラック3の
中心でゼロとなる。このようにヘッドを半径方向に移動
すると、A−Bの出力は周期2トラックで変化する三角
波波形となる。また、同様にC−D波形も周期2トラッ
クで変化する三角波波形となるが、位相は、A−Bの出
力と90°異なる。なお、A−B、C−Dの出力信号は
トラック中心より離れるほど非線形となるので、A−
B、C−D出力のゼロを中心とした±45°までの線形
部分を継ぎ足して連続した位置信号として用いる。
【0039】図1のサーボエリアBの磁気記録パターン
の一例を図4に示す。縦線は磁化反転部を示す。サーボ
バースト19は,図2のサーボバースト13と同様なA
相バーストパターン120、B相バーストパターン12
1、C相バーストパターン122、D相バーストパター
ン123で構成される。ここで、トラック1、トラック
2、トラック3、トラック4を記号54、55、56、
57で示す。また、ヘッドが半径方向に移動すると、図
2で説明した場合と同様に、A相、B相、C相、D相の
各サーボバースト信号の振幅が変化し、A−B、C−D
出力からヘッドのトラックに対する相対位置を検出でき
る。
【0040】図5に磁気ディスク装置のサーボ信号復調
回路の構成例を示す。図の磁気ディスク装置は、記録ト
ラック71が記録されスピンドルモータ109で一定速
度で回転する磁気ディスク70と、磁気ディスク70に
記録されたデータの記録再生を行うヘッド80と、ヘッ
ド80が搭載されピボット108を中心とする回転運動
によってトラック71にヘッド80を位置決めするキャ
リッジ79と、キャリッジ79をトラック間を移動させ
て位置決めするボイスコイルモータ92と、ヘッド80
で検出されたサーボ信号とデータ信号を増幅するリード
ライト増幅器82と、リードライト増幅器82の出力側
に接続されたAGC増幅器83と、AGC増幅器83の
出力側に接続されたアナログ・ディジタル変換器85、
切換回路87及びタイミングコントローラ93と、アナ
ログ・ディジタル変換器85の出力側に接続された復調
回路88及びデータ処理回路103と、データ処理回路
103の出力側に接続されたインターフェイス回路10
5と、インターフェイス回路105の出力側及び前記復
調回路88の出力側に接続されたサーボコントローラ9
0と、前記タイミングコントローラ94の出力側に接続
されたメモリ100と、を含んで構成されている。
【0041】タイミングコントローラ94の入力側には
基準クロックであるシステムクロック93が入力され、
タイミングコントローラ94の出力側は、さらに、前記
アナログ・ディジタル変換器85、復調回路88及びサ
ーボコントローラ90に接続され、サーボコントローラ
90の出力側は、前記ボイスコイルモータ92に接続さ
れている。また、前記切換回路87の出力側は前記メモ
リ100及びAGC増幅器83に接続され、メモリ10
0の出力側はAGC増幅器83に接続されている。すな
わち、タイミングコントローラ94は、基準クロックを
計数する手段と、前記ヘッド80で検出した信号(ヘッ
ド信号81)からMK10を検出する手段を備え、MK
10を検出した時点を基準として基準クロックのカウン
トをスタートし、そのカウント値によって、セクタアド
レス11、トラックアドレス12、サーボバースト1
3,19,25を検出する。
【0042】サーボ信号復調回路は、リードライト増幅
器82、AGC増幅器83、アナログ・ディジタル変換
器85、切換回路87、タイミングコントローラ93、
復調回路88、データ処理回路103、インターフェイ
ス回路105、サーボコントローラ90及びメモリ10
0と、を含んで構成されている。。
【0043】記録トラック71は図1で示したサーボエ
リアA(記号72)、データエリアA(記号73)、サ
ーボエリアB(記号74)、データエリアB(記号7
5)、サーボエリアC(記号76)、データエリアC
(記号77)、サーボエリアA(記号78)で円周方向
に繰り返し同じパターンが記録されている。磁気ディス
ク70はスピンドルモータ109で一定速度で回転す
る。データの記録再生を行うヘッド80はキャリッジ7
9に搭載されピボット108を中心とする回転運動によ
ってトラック71に位置決めする。キャリッジ79は、
ボイスコイルモータ92の駆動力によりトラック間を移
動し位置決めされる。ヘッド80で検出されたサーボ信
号とデータ信号は、ヘッド信号81となり、リードライ
ト増幅器82により増幅される。リードライト増幅器8
2の出力はAGC増幅器83で一定振幅に増幅され、A
GC出力信号84となる。また、切換回路87に入力さ
れたAGC出力信号84はAGCゲインコントロール信
号99に変換されて二つに分岐され、一方はAGCゲイ
ンコントロール信号99としてAGC増幅器83に入力
され、他方はメモリ100に入力されて記憶される。タ
イミングコントローラ94はAGC出力信号84からシ
ステムクロック93を用いてメモリ制御信号95、AD
変換サンプリング信号97、復調コントロール信号9
8、トラックアドレス信号96の各タイミング信号を発
生し、メモリ制御信号95をメモリ100に、AD変換
サンプリング信号97をアナログ・ディジタル変換器8
5に、復調コントロール信号98を復調回路88に、ト
ラックアドレス信号96をサーボコントローラ90に、
それぞれ出力する。
【0044】アナログ・ディジタル変換器85に入力さ
れたAGC出力信号84は、アナログ・ディジタル変換
器85によりディジタル値のAD変換ディジタル信号8
6に変換される。この時のサンプリングのタイミング
は、AD変換サンプリング信号97によって制御され
る。
【0045】復調回路88は、AD変換ディジタル信号
86から、図2、図4で示すA相、B相、C相、D相の
サーボバースト信号の振幅を求め、A−B、C−Dの演
算を行いヘッド位置信号を求め連続位置信号89として
サーボコントローラ90に出力する。また、復調回路8
8の制御のタイミングは復調コントロール信号98で制
御される。
【0046】メモリ100は、図1、図2で示すサーボ
同期9を一定振幅に制御したときのAGCゲインコント
ロール信号99を記憶する。メモリに記憶したAGCゲ
インコントロール信号99は、サーボエリアB,Cを復
調する時に再びAGCゲインコントロール信号99とし
てAGC増幅器83に供給され、サーボエリアB,Cの
サーボバースト信号19,25を増幅する。これはサー
ボバースト信号19,25をサーボ同期9でのAGCゲ
インで増幅する必要があるが、AGC増幅器83はデー
タ同期部21、27において一定振幅制御を行うため、
従来の回路のままでは、サーボ同期9でのAGCゲイン
コントロール信号99は保存されないためである。
【0047】サーボコントローラ90は、インターフェ
ース回路105から目標トラックアドレス106を受け
取ると、トラックアドレス信号96と連続位置信号89
から現在ヘッドが位置決めされている位置の位置信号を
求め、この位置信号との差に応じてVCM駆動信号91
を発生し、このVCM駆動信号91によりボイスコイル
モータ92を駆動してヘッド80を目標のトラックアド
レスに近づける。さらに、目標アドレスに到達したなら
ば、連続位置信号89を用いて目標トラックの中心にヘ
ッドを高精度に位置決めする。
【0048】また、ヘッド80の移動速度が一定値以下
では、サーボバースト信号から求めたトラックごとに変
化するA−B、C−Dの周期のカウントと位相によるカ
ウントの加算、減算をして、記録トラックの番地と半径
方向の連続した位置信号を求めて、目標トラックの中心
にヘッドを位置決めすることもできる。
【0049】また、データ処理回路103はAD変換デ
ィジタル信号86からPRML等の信号処理技術および
誤り検出訂正技術を用いてデータを検出する。検出した
データ104は、インタフェース回路105により、デ
ータ通信バス107によりコンピュータ等に転送され
る。
【0050】なお、図5のサーボ復調回路はディジタル
回路で構成したが、アナログ回路で構成してもよい。こ
の場合、サーボバースト信号を整流し積分又は振幅ピー
ク検出にて振幅を求める。
【0051】図5のサーボ信号復調回路の動作手順を図
6、図7、図8で説明する。まず、ステップ130で、
ヘッド80は記録トラック71を読み取る。次にステッ
プ131で、ヘッド信号81をリード・ライト増幅器8
2で増幅する。ステップ132で、サーボ同期9をAG
C増幅器83で一定振幅に調整する。このとき、AGC
出力信号84は切換回路87でAGC増幅器83に設定
される利得(ゲイン)であるAGCゲインコントロール
信号99に変換され、AGC増幅器83に入力される。
ステップ133で、AGC増幅器83に設定される利得
(ゲイン)であるAGCゲインコントロール信号99に
変換され、AGC増幅器83に入力されているAGCゲ
インコントロール信号99をメモリ100に記憶する。
【0052】ステップ134で、タイミングコントロー
ラ94は、AGC出力信号84からMK10を検出し、
システムクロック93によってカウンタの計数動作を開
始する。ステップ135で、タイミングコントローラ9
4は、カウンタの計数値からの各タイミングを検出し、
AD変換サンプリング信号97を出力する。セクタアド
レス11、トラックアドレス12、サーボバースト13
は、前記AGC増幅器83において、前記メモリ100
に記憶されているAGCゲインコントロール信号99に
より増幅される。ステップ136で、アナログ・ディジ
タル変換器85は、サーボバースト13をディジタル信
号に変換する。この場合、サーボバースト周波数の4倍
の周波数でサンプリングする。ステップ137で、復調
回路88は、A相バースト信号64、B相バースト信号
65、C相バースト信号66、D相バースト信号67の
振幅A、B、C、Dを求める。なお、復調回路88の前
にフィルタを挿入し、サーボバースト周波数の基本波を
抽出してもよい。また、振幅Anは、偶数番目のサンプ
リングデータをAe、奇数番目のサンプリングデータを
Aoとして、下記の(1)式を用いて求められる。
【0053】
【数1】
【0054】ステップ138で、サーボコントローラ9
0は、トラックアドレス12とA−B偏差、C−D偏差
の連続位置信号89を加算し現在の位置信号を求め、目
標トラックとの位置ずれ量を求める。ステップ139
で、求めた位置ずれ量に応じてボイスコイルモータ92
を駆動し、目標トラックにヘッド80を位置決めする。
ステップ140で、タイミングコントローラ94はカウ
ンタ値からデータ同期15、データ1(記号16)、エ
ラーコレクト17のタイミングを検出し、データ処理回
路103でデータ1を求める。なお、データ同期15で
はAGC増幅器83を動作させ振幅を一定値に調整しそ
のAGCゲインコントロール信号99を保持する。この
ときのAGCゲインコントロール信号99は、切換回路
87から直接AGC増幅器83に入力される。
【0055】ステップ141で、AGC増幅器83にA
GCゲインコントロール信号99としてメモリ100に
記憶されている値を出力する(サーボエリアBの増幅に
適用する)。ステップ142で、カウンタ値からサーボ
バースト19のタイミングを検出する。ステップ143
で、アナログ・ディジタル変換器85でサーボバースト
19をディジタル信号に変換する。サンプル周波数はサ
ーボバースト周波数の4倍である。
【0056】ステップ144で、復調回路88は、A相
バーストパターン120、B相バーストパターン12
1、C相バーストパターン122、D相バーストパター
ン123におけるバースト信号の振幅を求める。振幅の
求め方はステップ137と同様である。ステップ145
で、サーボコントローラ90はトラックアドレス12と
A−B偏差、C−D偏差の連続位置信号89を加算し現
在の位置信号を求め、目標トラックとの位置ずれ量を求
める。ステップ146で、位置ずれ量からボイスコイル
モータ92を駆動し、目標トラックにヘッド80を位置
決めする。
【0057】ステップ147で、カウンタ値からデータ
同期21、データ2(記号22)、エラーコレクト23
のタイミングを検出し、データ処理回路103でデータ
2を求める。なお、データ同期21ではAGC増幅器8
3を動作させ振幅を一定値に調整し、その時のAGCゲ
インコントロール信号99を保持する。このときのAG
Cゲインコントロール信号99は、切換回路87から直
接AGC増幅器83に入力される。ステップ148で、
AGC増幅器83にゲインコントロール信号99として
メモリ100の値を出力する(サーボエリアCの増幅に
適用する)。ステップ149で、カウンタ値からサーボ
バースト25のタイミングを検出する。
【0058】ステップ150で、アナログ・ディジタル
変換器85はサーボバースト25をディジタル信号に変
換する。サンプル周波数は、サーボバースト周波数の4
倍である。ステップ151で、復調回路88はA相バー
ストパターン120、B相バーストパターン121、C
相バーストパターン122、D相バーストパターン12
3におけるバースト信号の振幅を求める。振幅の求め方
はステップ137と同様である。ステップ152で、サ
ーボコントローラ90は、トラックアドレス96とA−
B偏差、C−D偏差の連続位置信号を加算し現在の位置
信号を求め、目標トラックとの位置ずれ量を求める。
【0059】ステップ153で、位置ずれ量からボイス
コイルモータ92を駆動し目標トラックにヘッドを位置
決めする。ステップ154で、カウンタ値からデータ同
期27、データ3(記号28)、エラーコレクト29の
タイミングを検出し、データ処理回路103でデータ3
を求める。なお、データ同期27ではAGC増幅器83
を動作させ振幅を一定値に調整し、その時のAGCゲイ
ンコントロール信号99を保持する。このときのAGC
ゲインコントロール信号99は、切換回路87から直接
AGC増幅器83に入力される。ステップ155で、上
記ステップ132からステップ154を繰り返す。
【0060】このように、サーボ同期、MK、セクタア
ドレス、トラックアドレス、サーボバーストからなるサ
ーボエリアAとサーボバーストのみのサーボエリアB,
Cを組み合わせて配置することにより、サーボエリアの
領域を大幅に増大させることなく、サーボ信号部の数を
増加させる効果がある。これにより、サーボ信号のサン
プリング周波数を高くすることができ、サーボ帯域の向
上が可能となり外乱を圧縮できるため位置決め精度の向
上が図れる効果がある。
【0061】また、データ1のセクタ番地はセクタアド
レス11で求め、データ2、データ3のセクタ番地はセ
クタアドレス11の番地に+1ずつ加算して求める。こ
れは、サーボエリアB,Cを検出するごとに実行すれば
よい。
【0062】さらに、AGC増幅器83へのAGCゲイ
ンコントロール信号99を記憶するメモリ100を設け
ることにより、サーボエリアB,Cのサーボ同期部を削
減できるためサーボエリアを減少できる効果がある。
【0063】また、ヘッドの移動速度が一定値以下で
は、サーボバースト13より検出した信号から記録トラ
ックの番地と回転円板の半径方向の連続した位置を検出
するようにすると、第2の位置信号パターンにトラック
アドレスを表すパターンを設ける必要がないため、第2
の位置信号パターンを短くできるとともに、正確に目標
トラックにヘッドを位置決めできる。
【0064】また、サーボバーストの信号をディジタル
処理することにより振幅又は位相を検出し、回転円板の
半径方向の連続した位置信号を求めるようにしたので、
ノイズに対して正確な位置信号を求めることができると
ともに、ディジタル処理をディジタルデータ処理部と共
用できるのでコスト低減になる。
【0065】図9にサーボバーストパターンの他の実施
例を示す。図9において、斜線部と白抜部とでは、円板
の円周方向で磁化の方向が逆であることを示す。A相バ
ースト175は、トラック54、55のトラック中心1
72、173に対して、トラック幅と同じ記録幅の第1
のバーストパターン170と、第1のバーストパターン
に対して位相が180°異なる第2のバーストパターン
171を記録したものである。B相バースト176は、
A相バースト175に対して1/2トラック半径方向に
シフトした位置に、A相バースト175同様のパターン
を記録したものである。
【0066】図9に記載のバーストパターンを記録した
磁気ディスクにおいて、トラック幅以下の読み取り幅の
ヘッドで、ヘッドの中心に、A相バースト175のトラ
ック54のトラック中心172を通過させると、第1の
バーストパターン170、第2のバーストパターン17
1の信号は180°位相が異なるため、バーストパター
ン170、171の差であるヘッドの出力信号はゼロに
なる。ヘッドをトラック中心172より図の上方に移動
させると、第1のバーストパターン170の出力が大き
くなるため、ヘッドの出力には第1のバーストパターン
170の振幅が出力される。また、トラック中心より図
の下方に移動させると、第2のバーストパターン171
の出力が大きくなるため、ヘッドの出力には第2のバー
ストパターン171の振幅が出力される。なお、ヘッド
の出力信号の位相の弁別と振幅を検出することによりヘ
ッドの動きに対して線形な位置信号を検出できる。ま
た、同様にして、B相バースト176では、A相バース
ト175と位相が90°異なる位置信号を検出できる。
このようなバーストパターンは、円周方向のサーボ領域
を少なくできる効果がある。
【0067】図10にサーボバーストパターンのさらに
他の実施例を示す。図10において、斜線部と白抜部と
では、円板の円周方向で磁化の方向が逆であることを示
す。このパターンは、トラック54、55のトラック中
心172、173に対して、トラック幅の1/2の第1
のバーストパターン170と、第1のバーストパターン
170に対して位相が180°異なる第2のバーストパ
ターン171とで構成される。
【0068】図10に記載のバーストパターンを記録し
た磁気ディスクにおいて、トラック幅より読み取り幅の
狭いヘッドで、ヘッドの中心にトラック54のトラック
中心172を通過させると、第1のバーストパターン1
70、第2のバーストパターン171の信号は180°
位相が異なるためバーストパターン170、171の差
であるヘッドの出力はゼロになる。ヘッドの中心をトラ
ック中心172より図の上方に移動させると、第1のバ
ーストパターン170の出力が大きくなるため、ヘッド
の出力には第1のバーストパターン170の振幅が出力
される。また、ヘッドの中心をトラック中心172より
図の下方に移動させると、第2のバーストパターン17
1の出力が大きくなるため、ヘッドの出力には第2のバ
ーストパターン171の振幅が出力される。なお、ヘッ
ドの出力信号の位相の弁別と振幅を検出することによ
り、ヘッドの動きに対して線形な位置信号を検出でき
る。さらに、ヘッドの中心をトラック中心172より図
の下方に移動させると、第2のバーストパターン171
の出力は減少し、トラック54と55の境界174でヘ
ッド出力はゼロとなる。さらに、ヘッドの中心をトラッ
ク55の方向に移動させると、第1のバーストパターン
170の出力が増加する。このようなバーストパターン
は、円周方向のサーボ領域を少なくできる効果がある。
【0069】図11にサーボバーストパターンの他の実
施例を示す。図11において、磁化反転部を縦線で示
す。フィールド132、フィールド133の磁化パター
ンは、磁気ディスク半径方向にトラック幅の半分の長さ
でトラックピッチが半分移動するごとに円周方向にずら
して記録される。トラック1、トラック2、トラック
3、トラック4を54、55、56、57で示す。この
パターンを読み取ると、フィールド132とフィールド
133では同じ周波数で位相が異なる波形となる。図1
1において、ヘッド80がトラック1(記号54)の中
心にあるときは位相差はゼロ、ヘッドをトラック1の中
心から図の下方向に移動させるとフィールド132では
位相が遅れ、フィールド133では、位相が進むため位
相差はマイナス方向に大きくなる。同様に図の上方向に
移動させると、フィールド132では、位相が進みフィ
ールド133では位相が遅れるため位相差はプラス方向
に大きくなる。この位相差の変化をヘッドの位置信号と
して使用し、ヘッドを位置決めする。
【0070】また、位相θは、偶数番目のサンプリング
データをAe、奇数番目のサンプリングデータをAoと
して、下記(2)式を用いて求められる。
【0071】
【数2】
【0072】このように、位相差によりヘッドの位置を
検出すると磁気ディスク及び復調回路からのノイズの影
響を受けにくく、また直線性が得られるため、ヘッド位
置信号を高精度に検出する効果がある。サーボエリア
B,Cに用いれば、サーボ同期部がなくてもヘッドの位
置信号を高精度に検出できる。但し、回路構成が多少複
雑になる。
【0073】図12に、サーボエリアB,Cの他の実施
例を示す。本実施例は、第2の位置信号パターンを構成
するサーボバースト162の前に一定周期で変化するパ
ターンであるサーボ同期161を配置してサーボエリア
B,Cを構成したものである。サーボ同期161をサー
ボバースト162の前に設け、AGC増幅器で振幅を一
定にするため、サーボバースト162の検出精度を向上
でき、位置信号の高精度検出に効果がある。また、メモ
リ回路を省略できる。
【0074】図13にサーボエリアB,Cの他の実施例
を示す。本実施例は、第2の位置信号パターンを構成す
るサーボバースト167の前に円周方向の分割領域を表
すパターンであるMK166を配置してサーボエリア
B,Cを構成したものである。MK166を設け、サー
ボバーストB,Cを特定するコードを記録するようにし
てある。これにより、高速でヘッドを移動したときでも
サーボバーストB,Cのエリアを確実に検出できる効果
がある。
【0075】なお、本実施例は磁気ディスク装置におい
て説明したが本発明はフロッピーディスク、光ディスク
にも使用できることは言うまでもない。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、サーボ同期、MK、セ
クタアドレス、トラックアドレス、サーボバーストから
なるサーボエリアAとサーボバーストのみのサーボエリ
アB,Cを組み合わせて配置することにより、サーボエ
リアの領域を大幅に増大させることなくサーボ信号部の
数を増加させる効果がある。さらには、サーボ信号のサ
ンプリング周波数を高くすることができるので、サーボ
帯域の向上が可能となり外乱を圧縮し位置決め精度の向
上が図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ面セクタサーボのサーボ信号と
データの構成を示す一実施例の図である。
【図2】本発明のサーボエリア1の磁化パターンを示す
一実施例の図である。
【図3】図2の磁化パターンをヘッドで検出したときの
信号波形を示す。
【図4】本発明のサーボエリア2のサーボバーストパタ
ーンを示す一実施例の図である。
【図5】本発明の復調回路の一実施例を示す図である。
【図6】本発明の復調回路の動作を示すフローチャート
である。
【図7】本発明の復調回路の動作を示すフローチャート
である。
【図8】本発明の復調回路の動作を示すフローチャート
である。
【図9】本発明のサーボバーストパターンの他の実施例
を示す図である。
【図10】本発明のサーボバーストパターンの他の実施
例を示す図である。
【図11】本発明のサーボバーストパターンの他の実施
例を示す図である。
【図12】本発明のサーボエリア2の他の実施例を示す
図である。
【図13】本発明のサーボエリア2の他の実施例を示す
図である。
【符号の説明】
1 サーボエリアA 2 データエリアA 3 サーボエリアB 4 データエリアB 5 サーボエリアC 6 データエリアC 7 サーボエリアA 9 サーボ同期 10,32 マーカー 11,33 セクタアドレス 12,34 トラックアドレス 13,19,25 サーボバースト 15,21,27 データ同期 16 データ1 17,23,29 エラーコレクト 22 データ2 28 データ3 31 サーボ同期 35 サーボバースト 37 データ同期 50 A相バーストパターン 51 B相バーストパターン 52 C相バーストパターン 53 D相バーストパターン 54 トラック1 55 トラック2 56 トラック3 57 トラック4 60 サーボ同期信号 61 MK信号 62 セクタアドレス信号 63 トラックアドレス信号 64 A相バースト信号 65 B相バースト信号 66 C相バースト信号 67 D相バースト信号 70 磁気ディスク 71 記録トラック 72 サーボエリアA 73 データエリアA 74 サーボエリアB 75 データエリアB 76 サーボエリアC 77 データエリアC 78 サーボエリアA 79 キャリッジ 80 ヘッド 81 ヘッド信号 82 リードライト増幅器 83 AGC増幅器 84 AGC出力信号 85 アナログ・ディジタル変換器 86 AD変換ディジタル信号 87 切換回路 88 復調回路 89 連続位置信号 90 サーボコントローラ 91 VCM駆動信号 92 ボイスコイルモータ 93 システムクロック 94 タイミングコントローラ 95 メモリ制御信号 96 トラックアドレス信号 97 AD変換サンプリング信号 98 復調コントロール信号 99 AGCゲインコントロール信号 100 メモリ 103 データ処理回路 104 データ 105 インターフェース回路 106 目標トラックアドレス 107 データ通信バス 108 ピボット 109 スピンドルモータ 120 A相バーストパターン 121 B相バーストパターン 122 C相バーストパターン 123 D相バーストパターン 170 第1のバーストパターン 171 第2のバーストパターン 172,173 トラック中心 174 トラック境界 175 A相バースト 176 B相バースト

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転円板の円周上の記録トラックを分割
    し、各分割領域に記録された位置信号を移動体に設けた
    ヘッドで検出し、検出した位置と目標位置との誤差に応
    じて移動体を駆動して、目標の記録トラックに前記ヘッ
    ドを位置決めして、前記分割領域に情報を記録再生する
    回転形記憶装置において、前記分割領域を、少なくとも
    回転円板の半径方向の記録トラックの番地を表すTRA
    パターンと回転円板の半径方向の連続した位置を表すP
    OSパターンとで構成した第1の位置信号パターンを持
    つ分割領域と、前記POSパターンで構成した第2の位
    置信号パターンを持つ分割領域とで構成したことを特徴
    とする回転形記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転形記憶装置におい
    て、第2の位置信号パターンの先頭に一定周期で変化す
    るパターンを設けたことを特徴とする回転形記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の回転形記憶装置におい
    て、第2の位置信号パターンの先頭に分割領域を表すパ
    ターンを設けたことを特徴とする回転形記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の回転形記憶装置におい
    て、中心からの距離が同じである前記分割領域の円周方
    向の長さが、第1の位置信号パターンを持つ分割領域と
    第2の位置信号パターンを持つ分割領域とで異なること
    を特徴とする回転形記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の回転形記憶装置におい
    て、中心からの距離が同じである前記分割領域の円周方
    向の長さが第1の位置信号パターンを持つ分割領域と第
    2の位置信号パターンを持つ分割領域とで同じであるこ
    とを特徴とする回転形記憶装置。
  6. 【請求項6】 回転円板の円周上の記録トラックを分割
    し、各分割領域に記録された位置信号を移動体に設けた
    ヘッドで検出し、検出した位置と目標位置との誤差に応
    じて移動体を駆動して目標の記録トラックにヘッドを位
    置決めして、前記分割領域に情報を記録再生する回転形
    記憶装置において、 前記分割領域を、少なくとも分割領域を表すMKパター
    ンと回転円板の半径方向の記録トラックの番地を表すT
    RAパターンと回転円板の半径方向の連続した位置を表
    すPOSパターンとで構成した第3の位置信号パターン
    を持つ分割領域と前記POSパターンで構成した第2の
    位置信号パターンを持つ分割領域とで構成し、前記MK
    パターンを検出する検出手段と基準クロックを計数する
    計数手段とによって、前記ヘッドで検出した信号から前
    記第3の位置信号パターンのMKパターンを検出手段に
    より検出した時点を基準として前記計数手段の計数を開
    始し、計数値によって前記第3の位置信号パターンのT
    RAパターン、POSパターン及び第2の位置信号パタ
    ーンのPOSパターンを少なくとも検出することを特徴
    とする回転形記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の回転形記憶装置におい
    て、前記分割領域を表すMKパターンの先頭に一定周期
    で変化するSYNパターンと、SYNパターンを一定振
    幅に増幅する増幅手段と、前記増幅手段の利得を記憶す
    る記憶手段を設け、前記SYNパターンを前記増幅手段
    で一定振幅に増幅したときの利得を前記記憶手段に記憶
    し、前記増幅手段で第3の位置信号パターンを前記記憶
    手段に記憶した利得で増幅し、情報の記録再生領域で情
    報を前記増幅手段で一定振幅に増幅したのち、前記第2
    の位置信号パターンを前記記憶手段に記憶した利得を前
    記増幅手段に設定して増幅することを特徴とする回転形
    記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の回転形記憶装置におい
    て、第3の位置信号パターンに分割領域の番地を表すパ
    ターンを設け、第2の位置信号パターンの分割領域の番
    地は、前記第3の位置信号パターンの分割領域の番地に
    加算して認識するようにしたことを特徴とする回転形記
    憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の回転形記憶装置におい
    て、ヘッドの移動速度が一定値以下では前記POSパタ
    ーンより検出した信号から記録トラックの番地と回転円
    板の半径方向の連続した位置を検出し、ヘッドを記録ト
    ラックに位置決めすることを特徴とする回転形記憶装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の回転形記憶装置におい
    て、アナログ・ディジタル変換手段と、ディジタル演算
    手段とを設け、前記POSパターンの信号を前記アナロ
    グ・ディジタル変換手段によりディジタル信号に変換
    し、変換したディジタル信号を前記ディジタル演算手段
    により振幅又は位相を検出し、回転円板の半径方向の連
    続した位置信号を求めるようにしたことを特徴とする回
    転形記憶装置。
JP20595397A 1997-07-31 1997-07-31 回転形記憶装置 Pending JPH1153853A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20595397A JPH1153853A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 回転形記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20595397A JPH1153853A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 回転形記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1153853A true JPH1153853A (ja) 1999-02-26

Family

ID=16515443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20595397A Pending JPH1153853A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 回転形記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1153853A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005346815A (ja) * 2004-06-02 2005-12-15 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv ディスク装置、そのヘッドの位置決め制御方法、及び信号処理回路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005346815A (ja) * 2004-06-02 2005-12-15 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv ディスク装置、そのヘッドの位置決め制御方法、及び信号処理回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6292318B1 (en) Disc recording/reproducing apparatus and medium having spiral data track
US5771131A (en) Tracking in hard disk drive using magnetoresistive heads
US8559125B2 (en) Seamless and untrimmed primary servo burst with multiple secondary servo bursts
JP4106487B2 (ja) 位置決め制御装置
JPWO2009016683A1 (ja) 磁気記録媒体及び磁気記録再生装置
JPH0136180B2 (ja)
JP2735240B2 (ja) 磁気ディスク装置
JP2841723B2 (ja) ディスク状記録媒体のドライブ装置
KR960001253B1 (ko) 자기 기록 재생 장치
US7589929B2 (en) Servo pattern writing apparatus, servo pattern writing method, servo pattern reading apparatus, and servo pattern reading method
JPH1153853A (ja) 回転形記憶装置
JPS607664A (ja) ヘツドの位置決め方式
CN112309437B (zh) 盘装置
JPS60193176A (ja) ヘツドの位置決め方式
JP2752191B2 (ja) 磁気ディスクのヘッド位置決め装置
JPS6047275A (ja) ヘッドの位置決め方式
JPS63316381A (ja) 磁気ディスク装置
JPH09312073A (ja) 位置信号復調方法
JPH03280275A (ja) 磁気記録再生装置
JP2695486B2 (ja) データ面サーボ制御方式のディスク装置
JP2608179B2 (ja) 磁気ディスクおよび磁気ディスク装置
JP2598090B2 (ja) ディスク装置
JP2539029B2 (ja) 磁気ディスク装置
JPH04364277A (ja) 磁気ディスク装置のオフセット検出方式
JPH04134679A (ja) 磁気デイスク装置