JPH1153699A - 車間距離警報装置 - Google Patents

車間距離警報装置

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JPH1153699A
JPH1153699A JP9209082A JP20908297A JPH1153699A JP H1153699 A JPH1153699 A JP H1153699A JP 9209082 A JP9209082 A JP 9209082A JP 20908297 A JP20908297 A JP 20908297A JP H1153699 A JPH1153699 A JP H1153699A
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JP
Japan
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vehicle
inter
alarm
distance
display
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Pending
Application number
JP9209082A
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English (en)
Inventor
Kazuto Nakamura
和人 中村
Daisuke Yasukawa
大輔 安川
Tatsuhiko Moji
竜彦 門司
Kazuro Takano
和朗 高野
Tadashi Sube
忠 須部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】前方車両と接触する可能性の増加を直感的に認
識することが可能な車間距離警報装置を実現する。 【解決手段】警報表示部12は赤色警告灯12a、黄色警告
灯12b、緑色警告灯12cからなり警告灯12a、12b、12cの
順に前方車両表示部11に近い位置に配置される。警告灯
12a、12b、12cはそれぞれ台形形状であり、それぞれの
底辺の大きさは警告灯12c、12b、12aの順に大である。
警告灯12a、12b、12cの集合である警告表示部12も台形
形状である。数値表示部13は前方車両との車間距離、車
間時間、相対速度、警報発生の感度、警報音の大きさ、
エラー表示の中からの1つを数値で表示する。追従走行
表示部14は警報発生感度を複数の目印のどれを点灯する
かでアナログ的に表す。静止物警報部15は静止物に対す
る警報を赤色警告灯で示し追従走行表示部16は追従走行
機能がセットされているか否かを緑色警告灯で示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自車と前方車両と
の車間距離をレーダ装置により検出し、車間距離が減少
して、所定の車間距離等以下となったと判断した場合
に、警報により運転者に、それを報知し追突を未然に防
止する車間距離警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電波、レーザーまたは光等のビーム照射
により自車と前方車両との車間距離を測定し運転者に対
して警報を発生する装置としては、例えば図16〜図1
8に示すような特開平8−80792号公報に開示され
たものがある。図16〜図18において、1は自車表
示、2は前方車両との車間距離に対応して整列配置した
複数のセグメント表示素子である。また、3は赤色の警
告灯、4は黄色の警告灯、6は緑色の警告灯である。図
16〜図18において、点灯しているセグメント表示素
子2と警告灯3〜5には、ハッチングを施している。
【0003】この従来の車間距離警報装置では、前方車
両との車間距離をセグメント表示素子2に表示してい
た。すなわち、前方車両との車間距離が大きい場合に
は、図16のセグメント表示素子2のように点灯面積が
大きく、車間距離が小さくなるに従って図17、図18
のように点灯面積が小さくなる。
【0004】また、自車の衝突の可能性は警告灯3〜5
に表示していた。すなわち、車間距離が大きく衝突の可
能性が低いときは図16に示すように緑色の警告灯5を
点灯し、車間距離が小さくなると図17に示すように黄
色の警告灯4を点灯し、さらに車間距離が小さくなると
図18に示すように赤色の警告灯3を点灯するようにし
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の車間距離警報装置は、自車が前方車両に接近し、車間
距離が小さくなるにつれ、警告灯3、4、5の色を緑→
黄→赤に変化させて運転者に認識しやすくしている。
【0006】しかしながら、従来の車間距離警報装置に
あっては、車間距離を表示しているセグメント表示素子
2の点灯面積は、車間距離が減少するにつれて減少して
いき、前方車両と接触する可能性の増加とは逆の方向に
変化する構成となっていた。このため、運転者の感覚に
そぐわず、前方車両と接触する可能性の増加を直感的に
認識することが困難であるという問題点があった。
【0007】また、車間距離が所定距離以下となってい
る場合、自車が前方車両にさらに接近している状態であ
るのか、離れつつある状態であるのかにより、運転者の
運転操作が相違する。これは、車間距離が所定距離を越
えている場合でも、同様に、自車が前方車両に接近して
いる状態であるのか、離れつつある状態であるかによ
り、運転者の運転操作が相違する。
【0008】しかしながら、上記従来の車間距離警報装
置にあっては、前方車両と接近している状態であるの
か、離れつつある状態であるのかについては、セグメン
ト表示素子2の点灯面積が大となりつつあるか、小とな
りつつあるかで判断しなければ、ならず、その判断が困
難であるという問題点があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記従来装置の
問題点に鑑み、前方車両と接触する可能性の増加を直感
的に認識することが可能な車間距離警報装置を実現する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、上記目的を達成するため、次のように
構成される。すなわち、自車両と前方車両との車間距離
を検知し、前方車両との間の車間距離に応じて警報を発
生する車間距離警報装置において、前方車両を表す前方
車両表示部と、この前方車両表示部に隣接して配置され
る複数の警告灯を有し、前方車両との車間距離によって
警告灯の色が変化するとともに、上記車間距離が小とな
るにつれて、上記複数の警告灯のうち、上記前方車両表
示部により近い位置の警告灯が点灯される表示部と、を
備える。
【0011】(2)好ましくは、上記(1)において、
上記警告灯が点灯される表示部は、上記前方車両表示部
の下部に隣接して配置され、上の辺が短く下の辺が長
く、道路を表す台形形状であり、上記車間距離が小とな
るに従い、上記警告灯の下方部分から上方部分に向かっ
て順に発光する上記警報部の形状は、上の辺が短く下の
辺が長く、道路を表す台形形状である。
【0012】(3)また、自車両と前方車両との車間距
離を検知し、前方車両との車間距離に応じて警報を発生
する車間距離警報装置において、自車両と検知した前方
車両との相対速度が、自車両速度と比較され、前方車両
が静止しているか否かの判定に基づいて、点灯している
状態と点灯してない状態とが切り換えられる静止物表示
部を備える。
【0013】(4)また、自車両と前方車両との車間距
離を検知し、前方車両との車間距離に応じて警報を発生
する車間距離警報装置において、前方に車両が存在する
か否かを表す前方車両表示部と、前方車両に対して一定
の車間距離を維持すべく追従走行しているか否かを表示
する追従走行表示部と、を備え、この追従走行表示部が
追従走行であることを表示し、上記車両表示部が前方に
車両が存在することを表している場合には、前方車両に
追従して走行している状態を表し、追従走行表示部が追
従走行であることを表示し、上記車両表示部が前方に車
両が存在することを表していない場合には、一定速度で
走行していることを表示する。
【0014】(5)好ましくは、上記(4)において、
警報判断の基準は複数であり、複数の警報判断基準のう
ちのいずれかを選択する際に、選択すべき判断基準を表
示し、かつ、その判断基準を数値で表示する表示部を備
え、数値による判断基準の表示とは別に、判断基準をア
ナログ値で表示し、かつ、このアナログ値は常時、上記
表示部に表示されている。
【0015】(6)また、自車両と前方車両との車間距
離を検知し、前方車両との車間距離に応じて警報を発生
し、さらに前方車両に対して一定の車間距離を維持すべ
く追従走行しているか否かを表示する車間距離警報装置
において、追従走行の基準値と警報判断の基準値とを共
通に使用することを特徴とする車間距離警報装置。
【0016】(7)また、自車両と前方車両との車間距
離を検知し、前方車両と車間距離に応じて警報を発生す
る車間距離警報装置において、この車間距離警報装置に
異常があると判断された場合に、判断された異常の内容
が、数値かアルファベットのいずれか、あるいは数値と
アルファベットとの組み合わせで表示する。
【0017】(8)また、自車両と前方車両との車間距
離を検知し、前方車両との車間距離に応じて警報を発生
し、さらに前方車両に対して一定の車間距離を維持すべ
く追従走行しているか否かを表示する車間距離警報装置
において、前方車両との車間距離、車間時間、相対速度
の中から一つを選択して数値で表示する表示部を備え
る。
【0018】(9)また、自車両と前方車両との車間距
離を検知し、前方車両との間の車間距離に応じて警報を
発生する車間距離警報装置において、前方に車両が存在
するか否かを表す前方車両表示部と、この前方車両表示
部の下部に隣接して配置され、複数色に変化する警告灯
を有し、上記車間距離が小となるに従い、上記警告灯の
下方部分から上方部分に向かって順に発光する台形形状
の警報部と、自車両と検知した前方車両との相対速度
が、自車両速度と比較され、前方車両が静止しているか
否かの判定に基づいて、点灯している状態と点灯してな
い状態とが切り換えられる静止物表示部と、前方車両に
対して一定の車間距離を維持すべく追従走行しているか
否かを表示する追従走行表示部と、前方車両との車間距
離、車間時間、相対速度の中から一つを選択して数値で
表示する数値表示部と、警報判断の基準は複数であり、
複数の警報判断基準のうちのいずれかを選択する際に、
選択すべき判断基準をアナログ値で常時表示する警報発
生感度表示部と、を備える。
【0019】上記(1)の発明においては、前方車両表
示部を設けることによって車間距離警報装置が前方車両
を検知しているかどうかを運転者は瞬時に判断すること
が出来る。さらに、自車量と前方車両との車間距離が短
くなり衝突の可能性が高くなるにつれて、前方車両表示
部に近い表示部が点灯することによって、実際の自車量
と前方車両との位置関係と、前方車両を表す前方車両表
示部と警告灯との位置関係が同じになり、運転者が自車
両と前方車両との衝突の可能性を違和感無く認識するこ
とが出来る。
【0020】上記(2)の発明においては、前方車両表
示部の下部に、複数の色が変わる警告灯を配置し、衝突
の可能性が高くなるにつれて下から順に警告灯が点灯す
ることにより、運転者が確認する前方風景における前方
車両と自車両との位置関係と、前方車両表示部と警告灯
との位置関係が同じになり、運転者が自車両と前方車両
との衝突の可能性を違和感なく認識することが出来る。
【0021】さらに、警告灯から構成される警報部の形
状を、上の辺が短く下の辺が長い、道路を表す台形にす
ることで、表示から遠近感を得ることが出来るため、運
転者が自車両の衝突の可能性を認識しやすくなる。
【0022】上記(3)の発明においては、検知した自
車との相対速度と自車速度とを比較し警報を表示する表
示部を持つことにより、例えば相対速度が大きく危険度
の高い静止物(例えば路上に停止している車両)に対す
る警報を他の警報とは区別して認識することができる。
【0023】上記(4)の発明においては、追従走行機
能を設定している場合に、2つの表示を組み合わせて、
前方車両に追従して走行している状態と、一定速度で走
行している状態を区別するため、運転者が瞬時に現在の
運転状況を認識することができる。
【0024】上記(5)の発明については、警報判断の
基準の調整をする際に、判断基準を表示部に表示し、か
つ、その判断基準は数値で表示することにより、運転者
は自分の好みの判断基準を数値で認識することができ、
異なる運転者が判断基準を変更したような場合において
も、容易に自分の好みの判断基準に設定し直すことが出
来る。
【0025】上記さらに、(5)の発明においては、数
値による警報の判断基準の表示とは別に、判断基準をア
ナログ値で表示し、かつ、この表示を常時表示すること
により、運転者はいつでも自分が設定した判断基準がど
の程度であったかを確認することができる。
【0026】上記(6)の発明においては、追従走行の
基準と警報判断の基準値を共通に使用する事により、そ
れぞれを別に設定する場合よりも、運転者の操作を簡素
化することができる。
【0027】上記(7)の発明においては、車間距離警
報装置に異常があると判断された場合に異常の内容を数
値あるいはアルファベットあるいは数値とアルファベッ
トの組み合わせで表示することにより、運転者が容易に
システムが正常に動作していないことを認識し、さらに
異常の内容の概要についても認識することが出来る。
【0028】上記(8)の発明においては、一つの表示
部に前方車両との車間距離、車間時間、相対速度の中か
ら一つを選択して数値で表示することにより、限られた
スペース内に多くの情報を運転者の好みで表示すること
ができ、車間距離警報表示器の小型化及び多様な運転者
のニーズへの対応といった条件を満足することが出来
る。
【0029】また、相対速度を表示するように選択すれ
ば、前方車両と接近している状態であるのか、離れつつ
ある状態であるのかについて、相対速度にマイナスが付
加されているか否かを判断すれば判別でき、前方車両と
接触する可能性の増加を直感的に認識することができ
る。
【0030】上記(9)の発明においては、追従走行機
能を設定している場合等も含めて、運転者が瞬時に現在
の運転状況を認識することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を用いて説明する。図1は、本発明に関わる自動車の
車間距離警報装置の概略機能構成図である。この車間距
離警報装置は、レーダ6、信号処理部7、車速センサ
8、表示器9及び追従走行制御部10から構成されてい
る。
【0032】この車間距離警報装置の各構成部分の役割
を処理の流れに沿って説明する。レーダ6には、前方車
両との距離及び相対速度を測定できるタイプのレーダが
用いられている。ここで、レーダ6のタイプには、レー
ザを用いるもの、ミリ波を用いるものなど種々存在して
いる。しかしながら、本発明は、レーダ方式に関するも
のではないので、その詳細については省略する。
【0033】レーダ6で測定された前方の物体(前方車
両)との距離及び相対速度は、信号処理部7へ送られて
処理される。また、車速センサ8は、自車の走行速度を
検出し、検出した走行速度を信号処理部7へ出力する。
【0034】信号処理部7には、レーダ6及び車速セン
サ8から入力されるデータに加えて、表示器9からの指
示信号も入力される。信号処理部7は、これらの信号に
基づいて、前方車両との距離を判断し、表示器9に警報
の指示を送る。また、運転者の好みに応じて距離、相対
速度等を表示させる場合に対応して、これらのデータも
信号処理部7から表示器9に送られている。さらに、信
号処理部7は、前方車両との距離、相対速度、水平角
度、自車速度等を追従走行制御部10の走行制御部10
aに送る。
【0035】表示器9は、表示器制御部9a、スイッチ
部9b、表示器9c及びスピーカ9dから構成される。
信号処理部7からデータを受け取った表示器制御部9a
は、運転者のスイッチ部9bへの入力操作により、後述
する数種類の数値表示の中から選択して表示部9cに設
けた数値表示部に表示を行う。さらに、表示器制御部9
aは、信号処理部7から警報の指示があれば、衝突の可
能性に応じて表示部9cに設けた警告灯を点灯すること
で警報を出し、さらに必要があればスピーカ9dから警
報音を鳴らし、衝突の可能性を的確に運転者に報知す
る。
【0036】また、表示器9は、スイッチ部9bに運転
者が警報発生の感度を調整するためのスイッチも備えて
おり、このスイッチの指示値は表示部9cに表示される
とともに、表示制御部9aから信号処理部7に送られ
て、その指示値に従って信号処理部7において警報発生
タイミングの調節がなされている。運転者への警報の表
示方法、すなわち表示部9cの動作の詳細に関しては後
述する。
【0037】追従走行制御部10は、走行制御部10
a、スロットルアクチュエータ10b、ブレーキアクチ
ュエータ10c及びトランスミッション制御部10dか
ら構成される。走行制御部10aには、図示しないマイ
クロコンピュータが内蔵されており、次の処理を行うソ
フトウェアプログラムが予め記録されている。まず、走
行制御部10aが信号処理部7からのデータをもとに、
前方車両との距離を目標車間距離に保つための車両加速
度・減速度を決定する。
【0038】さらに、走行制御部10aは、決定した加
速度・減速度を実行するためのスロットル開度、ブレー
キ力、シフトポジションを計算する。そして、走行制御
部10aは、計算結果をもとに、要求スロットル開度を
スロットルアクチュエータ10bに送出し、シフトポジ
ション指示をトランスミッション制御部10bに送出す
る。また、走行制御部10aは、減速時にブレーキが必
要であれば、ブレーキ指示をブレーキアクチュエータ1
0cに送出する。
【0039】ここで、追従走行制御の基本的なアルゴリ
ズムを説明する。前方車両が存在しない場合、走行制御
部10aは、運転者が予め設定した目標速度で走行する
ように、スロットルアクチュエータ10b等の制御を行
っている。一方、自車走行車線に前方車両が存在し、そ
の前方車両が、運転者が予め設定した目標速度以下で走
行している場合、前方車両に追従走行するように、スロ
ットルアクチュエータ10b等を制御している。
【0040】また、走行制御部10aは、ある目標とす
る車間距離で、追従走行制御を行うために必要な加速
度、減速度を計算して、スロットルアクチュエータ10
b、ブレーキアクチュエータ10c、トランスミッショ
ン制御部10dの制御量を決定して、スロットルアクチ
ュエータ10b等に命令を送出している。しかしなが
ら、本発明は、追従走行に関するものではないので、そ
の詳細については省略する。
【0041】次に、表示部9cに表示される内容に関し
て図2を用いて説明する。図2において、11は前方車
両表示部、12は前方車両との車間距離に対応して整列
配置した複数の警報表示部であり、この警報表示部12
は赤色の警告灯12a、黄色の警告灯12b、緑色の警
告灯12cから構成される。
【0042】そして、赤色の警告灯12aが、最も前方
車両表示部11に近く、次に黄色の警告灯12bが前方
車両表示部11に近く、緑色の警告灯12cが車両表示
部11から最も遠い位置に配置されている。
【0043】また、これら警告灯12a、12b、12
cは、それぞれ台形形状となっており、それぞれの底辺
の大きさは、警告灯12aより警告灯12bが大であ
り、警告灯12bより警告灯12cが大となっている。
そして、これら警告灯12a、12b、12cの集合で
ある警告表示部12も台形形状となっている。
【0044】また、13は前方車両との車間距離、車間
時間、相対速度、警報発生の感度、警報音の大きさ及び
エラー表示の中から選択して1つを数値で表示する数値
表示部、14は警報発生の感度を、複数の目印のうち、
どの目印が点灯しているかでアナログ的に表す警報発生
感度指示部、15は静止物に対する警報を赤色の警告灯
で示す静止物の警報部、16は追従走行機能がセットさ
れているかどうかを緑色の警告灯で示す追従走行表示部
である。
【0045】次に、図3を参照しながら前方車両表示部
11と警報表示部12との動作について説明する。図3
の(a)から(e)において、前方車両表示部11及び
警報表示部12の各警告灯12a、12b、12cが点
灯している場合は、ハッチングを施して示す。
【0046】図3の(a)はレーダ6が前方車両を検知
していない状態を示しており、前方車両表示部11及び
警報表示部12の各警告灯12a、12b、12cは全
て点灯していない。図3の(b)から(e)はレーダ6
が前方車両を検知している状態であり、前方車両表示部
11が点灯している状態を示す。
【0047】前方車両を検知しているが、車間距離が大
きく追突の可能性がほとんど無い場合には、図6の
(b)に示すように前方車両表示部11のみ点灯する。
前方車両との車間距離が短くなり、追突の可能性が増す
に従って、図3の(c)から(e)に示すように警告灯
12cから12aまでを順次点灯する。
【0048】すなわち、警戒の度合いが小の場合には図
3の(c)に示すように緑色の警告灯12cのみを点灯
する。そして、警戒の度合いが中の場合には、図3の
(d)に示すように、緑色の警告灯12cに加え、さら
に、黄色の警告灯12bを点灯する。警戒の度合いが大
の場合には、図3の(e)に示すように緑色の警告灯1
2cと黄色の警告灯12bとに加え、さらに、赤色の警
告灯12aを点灯する。
【0049】以上のように、表示部12a〜12cを道
路を表す台形とし、表示から遠近感を得ることが出来る
ように構成するとともに、自車両と前方車両との車間距
離が短くなり衝突の可能性が高くなるにつれて、順次、
前方車両表示部11に近い警告灯12c〜12aが点灯
することによって、実際の自車両と前方車両との位置関
係と、前方車両表示部と衝突可能性を示す警告灯との位
置関係とが同じになり、運転者が衝突の可能性の大小を
違和感無く直感的に認識することが出来る。
【0050】次に、信号処理部7で行なう警報判断の一
例を説明する。通常、自車の走行速度が速くなるにつれ
て、安全確保のために必要とする車間距離は長くなり、
走行速度によって適正車間距離は変化する。従って、現
在の車間距離が安全な車間距離かどうかを判断する基準
として車間時間を用いることにする。
【0051】車間距離と自車速度と車間時間の関係を次
式(1)に示す。 車間時間(sec)=車間距離(m)/自車速度(m/sec) ---(1) ここで、車間時間は自車速度に関係なく、ほぼ一定にな
ると言われており、一般的に車間時間2秒以上が安全な
車間距離と言われている。
【0052】そこで、警報の感度としては、例えば、車
間時間3秒から2秒で緑色の警告灯12c、車間時間2
秒から1秒で緑色の警告灯12cと黄色の警告灯12
b、車間時間1秒以下で緑色の警告灯12cと黄色の警
告灯12bと赤色の警告灯12aを点灯するようにす
る。
【0053】そして、この警報レベルのしきい値を基準
として、運転手の好みに対応できるように警報レベルの
しきい値を、図4の17aから17eに示すような5つ
の警報感度から選択することが出来るようにする。この
図4においては、縦軸が車間時間(秒)を表し、横軸が
警報感度を表す。
【0054】図4において、例えば、警報感度17eを
選択すると、車間時間1.5秒から1.0秒では緑色の
警告灯12cが点灯し、車間時間1.0秒から0.5秒
では緑色の警告灯12c及び黄色の警告灯12bが点灯
し、車間時間0.5秒以下では緑色の警告灯12c黄色
の警告灯12b及び赤色の警告灯12aが点灯する。な
お、図4に示した警報感度と車間時間との関係は線形に
なっているが、この関係は曲線になっていても良いもの
とする。
【0055】次に、図5を用いて、警報、つまり警告灯
の点灯処理の手順を説明する。まず、レーダ6により自
車両と前方車両との車間距離を計測する(ステップS
1)。
【0056】次に、車速センサ8により自車両の車速を
計測し(ステップS2)、信号処理部7が、計測された
車間距離を車速で除し、車間時間を算出する(ステップ
S3)。
【0057】次に、信号処理部7は、現在設定されてい
る警報感度を調べ、各警報感度に対応したしきい値を設
定する。警報感度が17aに設定されている場合(ステ
ップS4)は、しきい値TH1、TH2、TH3を、そ
れぞれ4.5秒、3秒、1.5秒に設定する(ステップ
S8)。
【0058】そして、警報感度が17bに設定されてい
る場合(ステップS5)は、しきい値TH1、TH2、
TH3を、それぞれ3.75秒、2.5秒、1.25秒
に設定する(ステップS9)。
【0059】また、警報感度が17cに設定されている
場合(ステップS6)は、しきい値TH1、TH2、T
H3を、それぞれ3秒、2秒、1秒に設定する(ステッ
プS10)。警報感度が17dに設定されている場合
(ステップS7)は、しきい値TH1、TH2、TH3
を、それぞれ2.25秒、1.5秒、0.75秒に設定
する(ステップS11)。そして、警報感度が17eに
設定されている場合は、しきい値TH1、TH2、TH
3を、それぞれ1.5秒、1秒、0.5秒に設定する
(ステップS12)。
【0060】次に、算出した車間時間と設定したしきい
値TH1、TH2、TH3とを比較して点灯する警報の
レベルを決定する。算出した車間時間がTH1よりも大
きい場合は(ステップS13)、衝突の可能性はほとん
ど無いと判断し警告灯は点灯しない(ステップS1
6)。
【0061】算出した車間時間がTH1以下でTH2よ
りも大きい場合は(ステップS14)、衝突の可能性は
小と判断し、緑色の警告灯12cを点灯する(ステップ
S17)。算出した車間時間がTH2以下でTH3より
も大きい場合は(ステップS15)、衝突の可能性は中
と判断し、緑色の警告灯12cと黄色の警告灯12bと
を点灯する(ステップS18)。算出した車間時間がT
H3以下の場合は、衝突の可能性は大と判断し、緑色の
警告灯12cと黄色の警告灯12bと赤色の警告灯12
aを点灯する(ステップS19)。
【0062】上述したフローにより警報を判定すること
で、前方車両が遠方にいる状態で警報を点灯させたい場
合は、スイッチ部9bの図示しない警報感度調整スイッ
チを操作し、図4に示した警報感度を17aの状態にす
ることで対応できる。また、逆に、前方車両がかなり接
近した状態まで警報を点灯させたくない場合は、スイッ
チ部9bの図示しない警報感度調整スイッチを操作し、
警報感度を17eの状態にすることで対応できる。
【0063】次に、図6を参照しながら、警報発生の感
度を目印の位置で表す、警報発生感度指示部14の表示
方法について説明する。警報発生感度指示部14は、5
個の三角形の目印14a〜14eと、これら目印14a
〜14eの位置の意味を表す3つの表記、遠14f、中
14g、近14hにより構成されている。これら三角形
の目印14a〜14eは、警報感度の調整値に従って、
点灯する位置が変化する。
【0064】すなわち、警報感度の調整値が、図4に示
した17aのように最も遠方になっている場合、最上部
の遠14fの位置の目印14aが点灯する(図6の
(a))。また、図4の17bの場合は、目印14bが
点灯し(図6の(b))、図4の17cの場合は真ん中
の中14gの位置の目印14cが点灯する(図6の
(c))。また、図4の17dの場合は目印14dが点
灯し(図6の(d))、図4の17eの場合は最下部の
近14hの位置の目印14eが点灯する(図6の
(e))。
【0065】ここで、目印14a〜14eの形は、警報
感度が遠、中、近のどの位置にあるか判別できるもので
あれば必ずしも三角形でなくてもよい。また、目印の個
数に関しては警報感度がどの程度に設定されているか判
断できればよく、警報感度が近めに設定されているか、
遠めに設定されているか判断出来るよう、少なくとも2
つ以上であれば良い。
【0066】次に、図7を参照しながら表示器9cの数
値表示部13に表示する表示内容と、その切換について
詳しく説明する。図7において、数値表示部13に表示
する内容としては、大きく分けて、レーダ計測値表示1
8、警報感度表示19、音量表示20及びエラー表示2
1の4通りである。
【0067】通常は、レーダ計測値表示18が、図2に
示す数値表示部13に設定されている。但し、次の場合
には、数値表示部13に表示する内容を警報感度表示1
9、音量表示20及びエラー表示21に切り換える。
【0068】まず、警報感度表示19に切り換える場合
について説明する。運転者がスイッチ部9bの図示しな
い警報感度調整スイッチを操作すると、表示器制御部9
aが数値表示部13に表示している内容を警報感度表示
19に切り換える。そして、運転者による警報感度調整
スイッチの操作がなくなって、ある一定時間t秒経過し
たら、表示器制御部9aが数値表示部13の内容をレー
ダ計測値表示18にする。
【0069】次に、音量表示20に切り換える場合につ
いて説明する。運転者がスイッチ部9bの図示しない音
量調整スイッチを操作すると、表示器制御部9aが数値
表示している内容を音量表示20に切り換える。そし
て、運転者による音量調整スイッチの操作がなくなっ
て、ある一定時間(例えば0.5秒)経過したら、表示
器制御部9aが数値表示部13の内容をレーダ計測表示
18にする。
【0070】次に、エラー表示21に切り換える場合に
ついて説明する。エラー表示21は運転者の意志とは関
係なく、信号処理部7によって切り換えられる。すなわ
ち、信号処理部7が車間距離警報システムの動作状態を
チェックし、システムに何らかの異常があると判断した
場合に、信号処理部7は表示制御部9aに信号を送り、
表示器制御部9aは数値表示部13の表示内容をエラー
表示21に切り換える。
【0071】次に、数値表示部13に表示するレーダ計
測値表示18、警報感度表示19、音量表示20及びエ
ラー表示21のそれぞれの表示方式の詳細について説明
する。
【0072】まず、レーダ計測値表示18について説明
する。レーダ計測値表示18では、車間距離表示18
a、車間時間表示18b及び相対速度表示18cの3種
類の中から運転者の好みの任意の1種類の表示を行うこ
とが可能である。運転者がスイッチ部9bの図示しない
表示切換スイッチを押す毎に、車間距離表示18a、車
間時間表示18b、相対速度表示18cの順に切り替わ
り、さらに押し続けると再び車間距離表示18aに切り
替わる。
【0073】従って、車間距離表示18a、車間時間表
示18b、相対速度表示18cの3種類の中から、運転
者は自分の好みの表示状態を選択することが出来る。
【0074】ここで、レーダ計測値表示18の3つの表
示状態、車間距離表示18a、車間時間表示18b、相
対速度表示18cのそれぞれの具体的な表示方法につい
て説明する。
【0075】まず、図8を参照しながら車間距離表示1
8aの表示方法について説明する。車間距離表示18a
では、図8の(a)から(d)に示すように、数値の単
位として「m」(メートル)を自車と前方車両との車間
距離に関係無く、常時表示する。表示する数値に関して
は、前方車両をレーダ6が検知していない場合は、図8
の(a)に示すように、「−−−」を表示し距離は表示
しない。前方車両をレーダ6が検知した場合は、数値表
示部13に、その前方車両との車間距離を表示する。
【0076】検知した前方車両との車間距離が、例えば
80mである場合は図8の(b)のように表示する。ま
た、車間距離が変化するにしたがい、数値表示部13に
はリアルタイムで検知した前方車両との車間距離を表示
する。検知した前方車両との車間距離が60mである場
合は、図8の(c)のように表示し、車間距離が40m
である場合には、図8の(d)のように表示する。
【0077】次に、図9を参照しながら、車間時間表示
18bの表示方法について説明する。車間時間表示18
bでは、図9の(a)から(d)に示すように、数値の
単位として「sec.」を自車と前方車両との車間時間
に関係無く常時表示する。表示する数値に関しては、前
方車両をレーダ6が検知していない場合は、図9の
(a)のように「−−.−」を表示し時間は表示しな
い。
【0078】前方車両をレーダ6が検知した場合は、数
値表示部13に、その前方車両との車間時間を表示す
る。検知した前方車両との車間時間が、例えば3.0秒
である場合は、図9の(b)のように表示する。
【0079】また、車間時間が変化するにしたがい、数
値表示部にはリアルタイムで検知した前方車両との車間
時間を表示する。検知した前方車両との車間時間が2.
5秒である場合は図9の(c)のように表示し、車間時
間が2.0秒である場合には図9の(d)のように表示
する。
【0080】次に、図10を参照しながら相対速度の表
示方法について説明する。図7における相対速度表示1
8cでは、図10の(a)から(d)に示すように、数
値の単位として「km/h」を自車と前方車両との相対
速度に関係無く常時表示する。表示する数値に関して
は、前方車両をレーダ6が検知していない場合は、図1
0の(a)のように「−−−」を表示し相対速度は表示
しない。前方車両をレーダ6が検知した場合は、数値表
示部13に、その前方車両との相対速度を表示する。
【0081】検知した前方車両から相対速度で15km
/hで遠ざかっていく場合は、図10の(b)のように
表示する。また、相対速度が変化するにしたがい、数値
表示部13にはリアルタイムで検知した前方車両との相
対速度を表示する。検知した前方車両との相対速度がゼ
ロの場合には図10の(c)のように表示する。また、
相対速度が10km/hで、前方車両に近づいていく場
合には、図10の(d)に示すように、「− 10km
/h」というように、相対速度にマイナスを付加し、前
方車両に接近していることを表示する。
【0082】これにより、前方車両と接近している状態
であるのか、離れつつある状態であるのかについて、相
対速度にマイナスが付加されているか否かを判断すれば
判別でき、前方車両と接触する可能性の増加を直感的に
認識することができる。
【0083】次に、数値表示部13に表示するレーダ計
測値表示18、警報感度表示19、音量表示20及びエ
ラー表示21の内、警報感度表示19について説明す
る。
【0084】図11の(a)から(e)に、例として警
報感度調整を5段階で調整する時の表示状態を示す。数
値表示部13には警報感度の判断の目安として、黄色の
警告灯12bが点灯する警報を発生させる車間時間を表
示し、警報発生感度指示部14には警報感度に対応した
位置の三角形の目印を点灯する。そして、運転者はこれ
らの表示を見て、警報感度を判断し自分の好みの感度に
調整する。
【0085】図11の(a)は、警報感度調整の5段階
の中で自車と前方車との距離が最も離れた状態で警報が
発生するように調整した場合の表示である。この図11
に示した例の場合には、黄色の警告灯12bが点灯して
警報を発生させる車間時間は図4の17aにあたる3秒
であり、警報発生感度表示部14は、最も上の目印14
aが点灯する。
【0086】図11の(b)は(a)より1段階、警報
感度を近くに設定した場合の表示である。この場合に
は、黄色の警告灯12bが点灯して警報を発生させる車
間時間は図4の17bにあたる2.5秒であり、警報発
生感度表示部14は上から2番目の目印14bが点灯す
る。
【0087】図11の(c)は(b)よりさらに1段
階、警報感度を近くに設定した場合の表示である。この
場合には、黄色の警告灯12bが点灯して警報を発生さ
せる車間時間は、図4の17cにあたる2.0秒であ
り、警報発生感度表示部14は真ん中の目印14cが点
灯する。
【0088】図11の(d)は(c)よりさらに1段
階、警報感度を近くに設定した場合の表示である。この
場合には、黄色の警告灯12bが点灯して警報を発生さ
せる車間時間は図4の17dにあたる1.5秒であり、
警報発生感度表示部14は下から2番目の目印14dが
点灯する。
【0089】図11の(e)は最も近づいた状態で警報
が発生するように調整した場合の表示である。この場合
には、黄色の警告灯12bが点灯して警報を発生させる
車間時間は図4の17eにあたる1.0秒であり、警報
発生感度表示部14は最も下の目印14eが点灯する。
【0090】なお、図11に示した例では、警報感度の
目安として車間時間を用いているが、単位を持たない単
なる数値を、例えば、5段階なる1から5を目安として
使用してもよい。また、警報を調整する段階は、この例
では5段階の場合について述べているが、少なくとも2
段階以上の複数の段階であれば良いものとする。
【0091】このように、判断基準をアナログ値で表示
し、かつ、この表示を常時表示することにより、運転者
はいつでも自分が設定した判断基準がどの程度であった
かを確認することができる。また、警報判断の基準の調
整をする際に、判断基準を表示部に表示し、かつ、その
判断基準を数値で表示することにより、運転者は自分の
好みの判断基準を数値で認識することができ、異なる運
転者が判断基準を変更したような場合においても、容易
に自分の好みの判断基準に設定し直すことが出来る。
【0092】次に、数値表示部13に表示するレーダ計
測値表示18、警報感度表示19、音量表示20及びエ
ラー表示21の内、音量表示20について、図12を用
いて説明する。
【0093】警報の音量の大きさは図12に示すように
数値により示す。例えば、音量を16段階に調整する場
合、音量が最小の場合は図12の(a)に示すように
「0」を表示する。そして、運転者がスイッチ部9bの
図示しない音量調整スイッチを音量が大きくなるように
調整すると、数値は1づつ、大きくなる。図12の
(b)は、音量を「5」に調整したときの表示を示す。
そして、音量の最大数値では図12の(c)に示すよう
に、「15」を表示する。
【0094】このように数値で音量を表すことで、運転
者は自分の好みの大きさに警報の音量を調整することが
出来る。また、音量調整に関しては図示しないが、音量
調整スイッチを調整すると、スピーカは調整した大きさ
の音を出し、運転者はスピーカの音の大きさによっても
警報音量を調整することが出来る。ここでは、音量調整
を15段階で行っているが、必ずしも15段階である必
要はなく、少なくとも2段階以上の複数であればよいも
のとする。
【0095】次に、数値表示部13に表示するレーダ計
測値表示18、警報感度表示19、音量表示20及びエ
ラー表示21の内、エラー表示21について図13を用
いて説明する。信号処理部7が車間距離警報システムに
何らかの異常があると判断した場合には、例えば、図1
3の(a)及び(b)に示すように、数値表示部13に
エラー内容を表す数値あるいはアルファベットあるいは
数値とアルファベットとを組み合わせた記号を点滅表示
し、運転者にシステムに異常があることを報知する。そ
して、図13の表示「E1」と「E2」とのように、異
常内容の種類によって表示を換えることができる。
【0096】次に、図14を参照しながら静止物警報の
表示について説明する。信号処理部7は、レーダが検知
した対象物の相対速度と自車の速度とを比較する。そし
て、相対速度が自車速と所定の範囲内(±xkm/h)
ではない場合は、図14の(a)に示すように、静止物
警報部15は点灯しない。
【0097】相対速度が自車速と同一あるいは所定の範
囲内(±xkm/h)である場合は、レーダが検知した
対象物は静止物として判断し、図14の(b)に示すよ
うに静止物警報部15に赤色の警告灯を点灯する。
【0098】これにより、前方車両に対する警報と静止
物に対する警報とを運転者が区別することができ、前方
車両に比べて急激に接近する静止物を運転者に容易に認
識させることができる。
【0099】次に、図15を参照しながら追従走行の表
示について説明する。図15の(a)は追従走行がセッ
トされていない状態を示しており、この場合には追従走
行表示部16は点灯していない。
【0100】スイッチ部9bの図示しない追従走行スイ
ッチを運転者が操作し追従走行をセットすると、図15
の(b)及び(c)に示すように、追従走行表示部16
に緑色の警告灯が点灯する。これにより、運転者が追従
走行がセットされたことを認識することが出来る。
【0101】ところで、追従走行がセットされた状態で
は、次の二つの走行状態が存在する。一つは、追従すべ
き前方車両がないため運転者が予め設定した一定速度で
走行している状態と、もう一つは、レーダが検知してい
る前方車両に追従して走行している状態とである。
【0102】追従走行表示部16と前方車両表示部11
を組み合わせて使用することで、この二つの状態を運転
者が区別して認識することができる。すなわち、前者の
状態(追従すべき前方車両が無いため運転者が予め設定
した一定速度で走行している状態)では、図15の
(b)に示すように、追従走行表示部16は点灯し、前
方車両表示部11は消灯している。
【0103】また、後者の状態(レーダが検知している
前方車両に追従して走行している状態)では、図15の
(c)に示すように、追従走行表示部16は点灯し、前
方車両表示部11も点灯する。
【0104】このように、表示することにより、上述し
たように、運転者は二つの状態を区別して認識すること
ができる。
【0105】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次のような効果がある。前方車両と接触す
る可能性の増加、追従走行時の自車両の走行状態を直感
的に認識することが可能な車間距離警報装置を実現する
ことができる。
【0106】また、相対速度を表示するように選択すれ
ば、前方車両と接近している状態であるのか、離れつつ
ある状態であるのかについて、相対速度にマイナスが付
加されているか否かを判断すれば判別でき、前方車両と
接触する可能性の増加を直感的に認識することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる自動車の車間距離警報装置の概
略機能構成図である。
【図2】本発明の一実施形態である車間距離警報装置の
表示部の概略構成図である。
【図3】前方車両表示部と警報表示部との動作について
の説明図である。
【図4】警報感度と車間時間との関係の説明図である。
【図5】警報処理手順を表すフローチャートである。
【図6】警報発生感度指示部の動作説明図である。
【図7】数値表示する表示内容の種類の説明図である。
【図8】車間距離表示の説明図である。
【図9】車間時間表示の説明図である。
【図10】相対速度表示の説明図である。
【図11】警報発生感度を調整するときの表示の説明図
である。
【図12】音量表示の説明図である。
【図13】エラー表示の説明図である。
【図14】静止物警報の表示の説明図である。
【図15】追従走行の表示の説明図である。
【図16】従来の車間距離表示装置が先行車両との車間
距離が安全車間距離であることを表示している状態を示
す図である。
【図17】従来の車間距離表示装置が先行車両との車間
距離が安全車間距離よりも短くなり運転者に注意を喚起
している状態を示す図である。
【図18】従来の車間距離表示装置が先行車両との車間
距離が短く追突の可能性が大きいことを運転者に警告し
ている状態を示す図である。
【符号の説明】
6 レーダ 7 信号処理部 8 車速センサ 9 表示器 9a 表示器制御部 9b スイッチ部 9c 表示部 10 追従走行制御部 10a 走行制御部 10b スロットルアクチュエータ 10c ブレーキアクチュエータ 10d トランスミッション制御部 11 前方車両表示部 12 警報表示部 12a、12b、12c 警告灯 13 数値表示部 14 警報発生感度表示部 15 静止物警報部 16 追従走行表示部
フロントページの続き (72)発明者 高野 和朗 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 須部 忠 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自車両と前方車両との車間距離を検知し、
    前方車両との間の車間距離に応じて警報を発生する車間
    距離警報装置において、 前方車両を表す前方車両表示部と、 この前方車両表示部に隣接して配置される複数の警告灯
    を有し、前方車両との車間距離によって警告灯の色が変
    化するとともに、上記車間距離が小となるにつれて、上
    記複数の警告灯のうち、上記前方車両表示部により近い
    位置の警告灯が点灯される表示部と、を備えることを特
    徴とする車間距離警報装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車間距離警報装置におい
    て、上記警告灯が点灯される表示部は、上記前方車両表
    示部の下部に隣接して配置され、上の辺が短く下の辺が
    長く、道路を表す台形形状であり、上記車間距離が小と
    なるに従い、上記警告灯の下方部分から上方部分に向か
    って順に発光することを特徴とする車間距離警報装置。
  3. 【請求項3】自車両と前方車両との車間距離を検知し、
    前方車両との車間距離に応じて警報を発生する車間距離
    警報装置において、 自車両と検知した前方車両との相対速度が、自車両速度
    と比較され、前方車両が静止しているか否かの判定に基
    づいて、点灯している状態と点灯してない状態とが切り
    換えられる静止物表示部を備えることを特徴とする車間
    距離警報装置。
  4. 【請求項4】自車両と前方車両との車間距離を検知し、
    前方車両との車間距離に応じて警報を発生する車間距離
    警報装置において、 前方に車両が存在するか否かを表す前方車両表示部と、 前方車両に対して一定の車間距離を維持すべく追従走行
    しているか否かを表示する追従走行表示部と、を備え、
    この追従走行表示部が追従走行であることを表示し、上
    記車両表示部が前方に車両が存在することを表している
    場合には、前方車両に追従して走行している状態を表
    し、追従走行表示部が追従走行であることを表示し、上
    記車両表示部が前方に車両が存在することを表していな
    い場合には、一定速度で走行していることを表示するこ
    とを特徴とする車間距離警報装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の車間距離警報装置におい
    て、警報判断の基準は複数であり、複数の警報判断基準
    のうちのいずれかを選択する際に、選択すべき判断基準
    を表示し、かつ、その判断基準を数値で表示する表示部
    を備え、数値による判断基準の表示とは別に、判断基準
    をアナログ値で表示し、かつ、このアナログ値は常時、
    上記表示部に表示されていることを特徴とする車間距離
    警報装置。
  6. 【請求項6】自車両と前方車両との車間距離を検知し、
    前方車両との車間距離に応じて警報を発生し、さらに前
    方車両に対して一定の車間距離を維持すべく追従走行し
    ているか否かを表示する車間距離警報装置において、 追従走行の基準値と警報判断の基準値とを共通に使用す
    ることを特徴とする車間距離警報装置。
  7. 【請求項7】自車両と前方車両との車間距離を検知し、
    前方車両と車間距離に応じて警報を発生する車間距離警
    報装置において、 この車間距離警報装置に異常があると判断された場合
    に、判断された異常の内容が、数値かアルファベットの
    いずれか、あるいは数値とアルファベットとの組み合わ
    せで表示することを特徴とする車間距離警報装置。
  8. 【請求項8】自車両と前方車両との車間距離を検知し、
    前方車両との車間距離に応じて警報を発生し、さらに前
    方車両に対して一定の車間距離を維持すべく追従走行し
    ているか否かを表示する車間距離警報装置において、 前方車両との車間距離、車間時間、相対速度の中から一
    つを選択して数値で表示する表示部を備えることを特徴
    とする車間距離警報装置。
  9. 【請求項9】自車両と前方車両との車間距離を検知し、
    前方車両との間の車間距離に応じて警報を発生する車間
    距離警報装置において、 前方に車両が存在するか否かを表す前方車両表示部と、 この前方車両表示部の下部に隣接して配置され、複数色
    に変化する警告灯を有し、上記車間距離が小となるに従
    い、上記警告灯の下方部分から上方部分に向かって順に
    発光する台形形状の警報部と、 自車両と検知した前方車両との相対速度が、自車両速度
    と比較され、前方車両が静止しているか否かの判定に基
    づいて、点灯している状態と点灯してない状態とが切り
    換えられる静止物表示部と、 前方車両に対して一定の車間距離を維持すべく追従走行
    しているか否かを表示する追従走行表示部と、 前方車両との車間距離、車間時間、相対速度の中から一
    つを選択して数値で表示する数値表示部と、 警報判断の基準は複数であり、複数の警報判断基準のう
    ちのいずれかを選択する際に、選択すべき判断基準をア
    ナログ値で常時表示する警報発生感度表示部と、を備え
    ることを特徴とする車間距離警報装置。
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