JPH1150825A - バルブ駆動シャフトの移動方法及び可変バルブ制御装置 - Google Patents

バルブ駆動シャフトの移動方法及び可変バルブ制御装置

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JPH1150825A
JPH1150825A JP20766597A JP20766597A JPH1150825A JP H1150825 A JPH1150825 A JP H1150825A JP 20766597 A JP20766597 A JP 20766597A JP 20766597 A JP20766597 A JP 20766597A JP H1150825 A JPH1150825 A JP H1150825A
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JP
Japan
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shaft
drive shaft
control device
piezoelectric element
valve drive
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JP20766597A
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Yoshihiro Matsuura
良裕 松浦
Akira Tsunoda
晃 角田
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が単純かつ小型で、応答性のよい可変バ
ルブ制御装置を提供すること。 【解決手段】 3次元カム10が配設された可動カムシ
ャフト5の内周面には、タイミングプーリ4と一体回転
するとともに、軸線方向に可動カムシャフト5を移動さ
せるリニア超音波モータが配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変バルブ制御装
置に係り、詳しくは内燃機関の吸・排気バルブを駆動す
るカムをカムシャフトの軸線方向へ移動させることによ
り、カムプロフィールを変更し、吸・排気バルブの開閉
特性を制御する可変バルブ制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車両等に備えられる内燃機関の可
変バルブ制御装置としては、例えば、特開平4−187
807号公報に開示されたものがある。このバルブ特性
制御装置は、エンジンの出力軸であるクランクシャフト
の回転に基づいて回転するプーリと、そのプーリと一体
回転するカムシャフトと、そのカムシャフトに対して軸
線方向に移動可能でかつカムシャフトと一体回転する3
次元カムと、該カムをカムシャフトの軸線方向に移動さ
せるための移動機構を備えている。該3次元カムは、カ
ムプロフィール(カムの一部突き出た部分であるカムノ
ーズ部の高さや、位置)が軸線方向に連続的に変化して
いる。
【0003】移動機構は、前記カムをカムシャフトの軸
線方向の両側から挟む押動アームと、カムシャフトの軸
線方向に平行に延びて押動アームが螺着されるネジ軸
と、ネジ軸を回転させる制御モータとを備えている。
【0004】この移動機構では、制御モータによりネジ
軸が回転されると、押動アームが該ネジ軸に沿って移動
し、その移動する押動アームにて押されるカムが該カム
シャフトの軸線方向へ移動されるようになっている。そ
して、カムがカムシャフトの軸線方向へ移動されると、
該カムのカムプロフィールの使用位置が変化する。従っ
て、この可変バルブ制御装置では、吸・排気バルブの開
閉特性、即ち、該カムにて開閉される吸・排気バルブの
開閉量(リフト量)や開閉タイミングを変化させること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
可変バルブ制御装置は、前述したように移動機構の押動
アーム、ネジ軸及び制御モータ等をカムシャフトに隣接
した位置に配置する必要があるため、内燃機関の構成が
複雑になるとともに、大型化してしまう。また、この装
置は、制御モータの出力が押動アーム等を介してカムに
伝達されるため、応答性が悪いという問題がある。
【0006】又、油圧を制御して3次元カムをカムシャ
フトの軸線方向へ移動させる可変バルブ制御装置におい
ても、その油圧制御機構等により、内燃機関の構成が複
雑になり、大型化してしまう。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、構成が単純かつ小型
で、応答性のよい可変バルブ制御装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、回転するバルブ駆動シャフトを軸線方向に移動させ
ることにより、同シャフトに取着された3次元カムにて
バルブを開閉制御するようにしたバルブ駆動シャフトの
移動方法において、前記バルブ駆動シャフトをリニア超
音波モータにて軸線方向に移動させるようにしたことを
要旨としている。
【0009】請求項2に記載の発明は、回転するバルブ
駆動シャフトを軸線方向に移動させることにより、同シ
ャフトに取着された3次元カムにてバルブを開閉制御す
るようにした可変バルブ制御装置において、前記バルブ
駆動シャフトに収容孔を軸線方向に形成し、その収容孔
にバルブ駆動シャフトと一体回転するとともに、同シャ
フトを軸線方向に移動させるリニア超音波モータを配設
したことを要旨としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の可変バルブ制御装置において、前記バルブ駆動シャフ
トは、中空シャフトであってその貫通孔を前記収容孔と
するものであり、前記リニア超音波モータは、回転体に
連結され前記バルブ駆動シャフトの収容孔に貫通する中
実シャフトと、前記中実シャフトの外側面と前記バルブ
駆動シャフトに形成した収容孔の内側面との間に軸線方
向に沿って配設され、バルブ駆動シャフトに形成した収
容孔の内側面又は中実シャフトの外側面を圧接する加圧
部材と、前記加圧部材及び該加圧部材に圧接する面のい
ずれか一方に軸線方向に沿って設け、振動を発生しその
振動に基づいて前記バルブ駆動シャフトを前記中実シャ
フトに沿って移動させる圧電素子とからなることを要旨
としている。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の可変バルブ制御装置において、前記回転体に固着され
た円筒状の絶縁筒と、前記絶縁筒の外周面又は底面に形
成された環状の帯状導体と、前記帯状導体と前記圧電素
子とを電気的に接続する配線と、前記帯状導体と摺動す
るブラシと、前記ブラシ、帯状導体及び配線を介して前
記圧電素子に電源を供給する電源供給制御手段とを備え
たことを要旨としている。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の可変バルブ制御装置において、シリンダヘッド側と前
記回転体側とを回転可能に連結する導電性のベアリング
と、前記圧電素子と前記ベアリングとを電気的に接続す
る配線と、前記シリンダヘッドの外部から圧電素子に電
源を供給するための電源供給制御手段と、前記ベアリン
グと前記電源供給制御手段とを電気的に接続する配線と
を備えたことを要旨としている。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
の可変バルブ制御装置において、前記回転体と一体回転
することにより発電する発電機と、前記発電機からの起
電力を、前記圧電素子を駆動させるための電源に変換す
る電源供給装置とを備えたことを要旨としている。
【0014】請求項1に記載の発明によれば、3次元カ
ムが取着されたバルブ駆動シャフトはリニア超音波モー
タにて軸線方向に移動される。従って、バルブ駆動シャ
フトを移動させるための手段を該バルブ駆動シャフトの
隣接した外部に配置しなくても、例えばバルブ駆動シャ
フトの内部に配置することができる。その結果、装置の
構成を単純かつ小型とすることができる。又、バルブ駆
動シャフトをリニア超音波モータの動作で直接移動させ
ることができるため、応答性よく制御することができ
る。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、バルブ駆
動シャフトに収容孔を軸線方向に形成し、その収容孔に
バルブ駆動シャフトと一体回転するとともに、同シャフ
トを軸線方向に移動させるリニア超音波モータを配設し
たため、3次元カムが取着されたバルブ駆動シャフトを
リニア超音波モータにて軸線方向に移動させることがで
きる。従って、バルブ駆動シャフトを移動させるための
手段を該バルブ駆動シャフトの隣接した外部に配置しな
くてよい。その結果、装置の構成を単純かつ小型とする
ことができる。又、バルブ駆動シャフトを直接超音波モ
ータの動作で移動させることができるため、応答性よく
制御することができる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、中実シャ
フトの外側面とバルブ駆動シャフトに形成した収容孔の
内側面との間に軸線方向に沿って加圧部材及び圧電素子
を設け、圧電素子が該中実シャフトの外側面側又は該収
容孔の内側面側と圧接するようにした。従って、圧電素
子に所望の高周波交流電圧を印加すれば、圧電素子が発
生する振動に基づいてバルブ駆動シャフトを中実シャフ
トに沿って移動させることができる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、絶縁筒は
回転体と一体回転する。絶縁筒に形成された帯状導体は
環状であるため、絶縁筒が回転中も常にブラシが摺接す
ることができる。従って、電源供給制御手段は、常にブ
ラシ、帯状導体及び配線を介して、圧電素子に電源を供
給することができる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、電源供給
制御手段と圧電素子とは、導電性のベアリング及び各配
線を介して、電気的に接続される。従って、回転体側が
回転中も、電源供給制御手段は、導電性のベアリング及
び各配線を介して、圧電素子に電源を供給することがで
きる。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、回転体と
一体回転し、その回転に基づいて発電する発電機及び電
源供給装置を備えたため、外部から圧電素子を駆動させ
るための電源が不要となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図3に従って説明する。図1に示すよう
に、シリンダヘッド1内には、中実シャフト2が一対の
ボールベアリング3にて回転可能に支持されている。前
記中実シャフト2の基端部には、回転体としてのタイミ
ングプーリ4が連結固定されている。前記タイミングプ
ーリ4は図示しないタイミングベルトを介してエンジン
の出力軸である図示しないクランクシャフトに連結され
ている。従って、タイミングプーリ4及び中実シャフト
2は、クランクシャフトの回転に基づいて一体回転す
る。
【0021】前記中実シャフト2の外周面には、リニア
超音波モータの可動機構を介して、バルブ駆動シャフト
としての可動カムシャフト5が中実シャフト2の回転方
向に移動不能に、かつ軸方向に移動可能に支持されてい
る。詳述すると、中実シャフト2の外周面には、図2に
示す図1のA−A断面図のように、絶縁体より成り筒状
を一部切り欠いた形状の加圧部材としての加圧スプリン
グ6がキー7により固定されている。加圧スプリング6
の外周面には圧電素子8が固着され、その圧電素子8は
加圧スプリング6にて可動カムシャフト5の内周面に設
けられた図示しないライニング材に圧接されている。圧
電素子8は、公知の方法で、可動カムシャフト5との接
触面に軸線方向の進行波振動を発生するために、軸線方
向に所定の間隔で分極されている。つまり、圧電素子8
に高周波電圧が印加されることにより、圧電素子8は軸
線方向に進行波振動を発生する。この振動は、同圧電素
子8に圧接されている可動カムシャフト5を軸線方向に
移動させる。
【0022】前記可動カムシャフト5には、3次元カム
10が所定の位置にそれぞれ配設されている。詳述する
と、3次元カム10は可動カムシャフト5中において、
シリンダヘッド1内に設けられる複数の吸気バルブ9と
対応した上方の位置にそれぞれ配設されている。
【0023】各吸気バルブ9は、シリンダヘッド1内に
おいて、エンジンの各シリンダに応じた位置に上下動可
能に支持されるとともに、バネ9bにより常に上方に付
勢されている。従って、吸気バルブ9の接触上部9aは
回転する3次元カム10の外周面に追従し、吸気バルブ
9を上下動させるようになっている。尚、吸気バルブ9
は下方に移動するほど、図示しないピストンの吸気口を
大きく開けるようになっている。
【0024】前記3次元カム10は、軸線方向にカムプ
ロフィールが変化するカムであって、本実施の形態で
は、図3に示すように、カムの一部突き出た部分である
カムノーズ部10aの高さがH1 からH2 (>H1 )ま
で軸線方向に連続的に変化したカムである。
【0025】次に、前記リニア超音波モータの圧電素子
8への給電機構の構成について説明する。前記タイミン
グプーリ4には、前記中実シャフト2と逆方向側に延び
る円筒状の絶縁筒11が固着されている。従って、該絶
縁筒11はタイミングプーリ4及び中実シャフト2と一
体回転する。絶縁筒11の外周面には銅よりなる3本の
第1、第2及び第3帯状導体12,13,14がそれぞ
れ環状(エンドレス)に形成されている。各帯状導体1
2〜14にはそれぞれ第1、第2及び第3ブラシ15〜
17が摺接している。詳述すると、各ブラシ15〜17
はそれぞれブラシホルダ18に装着され、そのブラシホ
ルダ18はシリンダヘッド1に取着された防水グロメッ
ト19に支持されている。そして、各ブラシ15〜17
はブラシホルダ18内に収容されたスプリングにて常に
対応する帯状導体12〜14に対して摺動可能に圧接す
るようになっている。
【0026】第1ブラシ15はA相電源用リード線20
に接続され、第2ブラシ16はB相電源用リード線21
に接続され、さらに第3ブラシ17はアース用リード線
22に接続されている。各リード線20〜22はリニア
超音波モータを駆動制御するための電源供給制御手段と
してのリニア駆動制御装置23に接続されている。
【0027】又、前記各帯状導体12〜14は前記絶縁
筒11の内周面に形成された第1〜第3配線プレート2
4〜26の基端とそれぞれ電気的に接続されている。つ
まり、各プレート24〜26の基端部はそれぞれ絶縁筒
11に形成した孔を通って対応する帯状導体12〜14
に接続されている。従って、第1配線プレート24は第
1帯状導体12及び第1ブラシ15を介してA相電源を
供給するリード線20に接続されている。第2配線プレ
ート25は第2帯状導体13及び第2ブラシ16を介し
てB相電源を供給するリード線21に接続されている。
第3配線プレート26は第3帯状導体14及び第3ブラ
シ17を介してアースのためのリード線22に接続され
ている。
【0028】そして、第1及び第2配線プレート24,
25は、中実シャフト2内及び加圧スプリング6内を介
して、前記分極された各圧電素子8に電気的にそれぞれ
接続されている。又、第3配線プレート26は、前記中
実シャフト2に電気的に接続されている。
【0029】次に、上記のように構成されたバルブ特性
制御装置の作用について説明する。今、エンジンが駆動
していてタイミングプーリ4、中実シャフト2及び可動
カムシャフト5が一体回転している。そして、このとき
吸気バルブ9の接触上部9aは、図1に示すようにカム
ノーズ部10aの高さがH1 の位置であるカム外周面に
追従している。従って、吸気バルブ9の上下動の幅に基
づくリフト量は小さく、一般的にエンジンの低速域時の
状態となっている。又、このとき圧電素子8には、リニ
ア駆動制御装置23から駆動電源が供給されていない。
従って、圧電素子8は加圧スプリング6にて可動カムシ
ャフト5の内周面に設けられた図示しないライニング材
に圧接保持され、可動カムシャフト5は摺動不能とされ
ている。
【0030】この状態から、リフト量を大きく、一般的
にエンジンの高速域時の状態にする場合、リニア駆動制
御装置23は、可動カムシャフト5をタイミングプーリ
4の外側、図1においてX矢印方向に移動させるための
A相及びB相電源を、リード線20,21等を介して対
応する圧電素子8に供給する。この電源供給に基づい
て、圧電素子8は可動カムシャフト5との接触面にX矢
印方向の進行波振動を発生する。すると、この進行波振
動に基づいて、可動カムシャフト5がX矢印方向に摺動
する。この可動カムシャフト5の摺動は、タイミングプ
ーリ4、中実シャフト2及び可動カムシャフト5が一体
回転し、前記吸気バルブ9の接触上部9aがカム外周面
に追従している状態で行われる。従って、前記リフト量
は、H1 からH2 まで連続的に変化したカムノーズ部1
0aの高さに基づいて、前記低速域時の状態から高速域
時の状態まで連続的に大きくなる。
【0031】逆に前記高速域時の状態から低速域時の状
態にする場合、リニア駆動制御装置23は、可動カムシ
ャフト5をタイミングプーリ4側、図1においてY矢印
方向に移動させるためのA相及びB相電源を、リード線
20,21等を介して対応する圧電素子8に供給する。
この電源供給に基づいて、圧電素子8は可動カムシャフ
ト5との接触面にY矢印方向の進行波振動を発生する。
すると、この進行波振動に基づいて、可動カムシャフト
5がY矢印方向に摺動する。この可動カムシャフト5の
摺動は、タイミングプーリ4、中実シャフト2及び可動
カムシャフト5が一体回転し、前記吸気バルブ9の接触
上部9aがカム外周面に追従している状態で行われる。
従って、前記リフト量は、H1 からH2 まで連続的に変
化したカムノーズ部10aの高さに基づいて、前記高速
域時の状態から低速域時の状態まで連続的に小さくな
る。
【0032】尚、本実施の形態では、可動カムシャフト
5を目的の位置まで移動させるためのA相及びB相電源
の制御は、リニア駆動制御装置23にて行っている。そ
して、その電源の供給又は停止のタイミングはカム位置
センサの検出結果とその時のエンジンの運転状態等に基
づいて公知の方法で決定するようにしているので、その
詳細は省略する。
【0033】次に、上記のように構成された本実施の形
態の特徴的な効果を以下に述べる。 (1)本実施の形態では、中実シャフト2の外周面には
圧電素子8が設けられ、加圧スプリング6により可動カ
ムシャフト5の内周面に圧接されている。そして、圧電
素子8はその接触面に進行波振動を発生するため、可動
カムシャフト5は軸線方向に移動する。すると、可動カ
ムシャフト5に備えられた3次元カム10の吸気バルブ
9の接触上部9aと接触するカムプロフィールが変更さ
れ、そのカムプロフィールに応じて吸気バルブ9が上下
動する。即ち、吸気バルブ9のリフト量が制御される。
従って、吸気バルブ9の開閉特性を変更することができ
る。
【0034】(2)本実施の形態では、3次元カム10
を軸線方向に移動させるための駆動手段を、中実シャフ
ト2の外周面と可動カムシャフト5の内周面との間に設
けた。従って、カム10を軸線方向に移動させるための
手段を3次元カム10に隣接した外部に配置しなくてよ
い。その結果、装置の構成を単純かつ小型とすることが
できる。
【0035】(3)本実施の形態では、中実シャフト2
の外周面に圧電素子8を設け、加圧スプリング6により
可動カムシャフト5の内周面に圧接させた。従って、回
転するとともに、中実シャフト2の軸線方向に移動する
可動カムシャフト5側に圧電素子8を設けるのに比べ
て、電源を供給する構成が簡単になる。
【0036】(4)本実施の形態では、複数個の3次元
カム10を可動カムシャフト5の所定の位置に設けた。
そして、可動カムシャフト5を移動させることにより複
数個の3次元カム10を同時に移動させるようにした。
従って、複数個の3次元カム10の移動を単純に制御す
ることができる。
【0037】(5)本実施の形態では、3次元カム10
が備えられた可動カムシャフト5の軸線方向の移動は、
ギヤ等を介さず直接超音波モータの動作で制御するた
め、応答性良く制御することができる。
【0038】(6)本実施の形態では、タイミングプー
リ4に固定した絶縁筒11の外周面に帯状の導体12〜
14を形成し、ブラシ15〜17を介して電源を供給す
るようにしたので、タイミングプーリ4及び圧電素子8
が設けられた中実シャフト2が回転していても、常に圧
電素子8に電源を供給することができる。
【0039】上記実施の形態は、以下のように変更して
実施してもよい。 ○リニア超音波モータの可動機構(圧電素子8)への給
電機構の構成は、上記に限定されるものではなく、回転
している圧電素子8に電源が供給できればどのような構
成としてもよい。ここで、他の給電機構の例を以下の
(イ),(ロ)に示す。
【0040】(イ)図4に示すように、前記タイミング
プーリ4には、前記中実シャフト2と逆方向側に延びる
円筒状の絶縁筒30が固着されている。従って、該絶縁
筒30はタイミングプーリ4及び中実シャフト2と一体
回転する。
【0041】絶縁筒30には、略円柱状で後端部がシリ
ンダヘッド1に固着されている絶縁軸31の先端部が嵌
挿されている。そして、絶縁軸31の先端部は絶縁筒3
0に対して、金属よりなる導電性の第1及び第2のボー
ルベアリング32,33を介して回転可能に連結されて
いる。従って、絶縁軸31は絶縁筒30を回転可能に支
持している。
【0042】絶縁軸31の中心軸には、その軸線方向に
貫通孔31aが形成されている。該貫通孔31aには先
端球形状のアース電極棒34が嵌挿されている。アース
電極棒34は、該孔31aから中実シャフト2側に突出
する方向にバネ35により付勢されていて、その球形状
の先端は前記中実シャフト2に固着された導電性の電極
受36に当接されている。該電極受36は椀状に形成さ
れアース電極棒34の球形状の先端部と摺動可能に当接
する接触面積を大きくしている。
【0043】又、絶縁軸31内には、A相電源用リード
線37、B相電源用リード線38及びアース用リード線
39が配設されている。各リード線37〜39の基端は
前記リニア駆動制御装置23に接続されている。A相電
源用リード線37の先端は、前記第1のボールベアリン
グ32のインナレースに電気的に接続されている。B相
電源用リード線38の先端は、前記第2のボールベアリ
ング33のインナレースに電気的に接続されている。さ
らにアース用リード線39の先端は、前記アース電極棒
34に電気的に接続されている。
【0044】前記第1のボールベアリング32のアウタ
レースは、タイミングプーリ4及び絶縁筒30内に形成
した配線40に接続されている。又、前記第2のボール
ベアリング33のアウタレースは、タイミングプーリ4
及び絶縁筒30内に形成した配線41に接続されてい
る。
【0045】そして、前記配線40,41は、前記実施
の形態と同様に中実シャフト2内及び加圧スプリング6
内を介して、分極された各圧電素子8に電気的にそれぞ
れ接続されている。
【0046】このように構成した場合、タイミングプー
リ4が回転していても、A相電源用リード線37から供
給されるA相電源は、第1のボールベアリング32を介
して圧電素子8に接続された配線40に供給される。
又、タイミングプーリ4が回転していても、B相電源用
リード線38から供給されるB相電源は、第2のボール
ベアリング33を介して圧電素子8に接続された配線4
1に供給される。従って、常に圧電素子8に電源を供給
することができる。しかも、摺接する部分がボールベア
リング32,33なので、上記実施の形態のようにブラ
シ15〜17が摩耗することがない。その結果、摩耗粉
の発生がなく、保守管理等が容易となる。
【0047】(ロ)図5に示すように、前記タイミング
プーリ4と連結された前記中実シャフト2の基端部に
は、一端側に収容溝50aが形成された略円柱状の連結
柱50の他端が固着されている。従って、該連結柱50
は中実シャフト2及びタイミングプーリ4と一体回転す
る。
【0048】連結柱50には、発電機51が設けられて
いる。発電機51は、ロータ部が連結柱50に形成さ
れ、ステータ部がシリンダヘッド1に形成されている。
ロータ部は、連結柱50に固着された複数個の突極52
と該突極52に巻装したコイル53とから構成される。
ステータ部は、複数個の永久磁石54が前記ロータ部の
外周を囲むようにシリンダヘッド1の内周面の対して等
間隔にかつ磁極が交互に異なるように配置固定されてい
る。
【0049】そして、タイミングプーリ4の回転によっ
て回転するロータ部がステータ部の永久磁石54の磁束
を切ることにより、ロータ部のコイル53の両出力端子
53a間に交流起電力が発生する。そして、このコイル
53の出力端子53aは、連結柱50の収容溝50aを
通って同収容溝50aに内装された電源供給装置55に
接続されている。つまり、コイル53の両出力端子53
a間に発生する交流起電力は電源供給装置55に供給さ
れる。
【0050】電源供給装置55は整流回路、昇圧回路及
び電源供給制御回路等から構成されている。又、電源供
給装置55は、連結柱50内に形成したA相電源用の配
線56及びB相電源用の配線57により、前記実施の形
態と同様に中実シャフト2内及び加圧スプリング6内を
介して、分極された各圧電素子8に電気的にそれぞれ接
続されている。
【0051】さらに、電源供給装置55は、光通信のた
めの入出力インタフェースを備え、シリンダヘッド1に
形成した貫通孔1a及び収容溝50aを介して図示しな
い外部制御装置と光通信にて交信するようになってい
る。そして、電源供給装置55は、外部制御装置からの
制御信号に基づいて前記発電機51の交流起電力からA
相及びB相の電源を生成し、該電源を前記A相電源用及
びB相電源用の配線56,57を介して圧電素子8に供
給制御する。
【0052】このように構成した場合、特に装置の外部
から電圧を供給しなくてもタイミングプーリ4が回転し
ているときは自身の発電機51により常に電源を圧電素
子8に供給することができる。しかも、外部から電圧を
供給しなくても常に電源を圧電素子8に供給することが
でき、外部制御装置55は光通信にて制御されるため、
電源供給及びその制御方法において摩擦する部分がな
い。その結果、磨耗粉の発生がなく、保守管理等が容易
となる。
【0053】○上記実施の形態では、3次元カム10
は、カムノーズ部10aの高さがH1からH2 まで軸線
方向に連続的に変化したものとしたが、軸線方向にカム
プロフィールが変化するカムであればどのような3次元
カムであってもよい。
【0054】例えば、図6に示すように、軸線L1 方向
にカムノーズ部60aの高さが変化せず、軸線L1 方向
に沿ってカムノーズ部60aの回転位相が変化する3次
元カム60としてもよい。
【0055】○又、図7に示すように、軸線L2 方向に
カムノーズ部70aの高さがH3 からH4 (>H3 )ま
で変化し、更に軸線L2 方向に沿ってカムノーズ部70
aの回転位相が変化する3次元カム70としてもよい。
【0056】○上記実施の形態では、可動カムシャフト
5との接触面に進行波振動を発生させて可動カムシャフ
ト5を移動させる進行波型のリニア超音波モータとした
が、可動カムシャフト5との接触面に定在波振動に基づ
く楕円振動を発生させて移動させる定在波型のリニア超
音波モータとしてもよい。
【0057】○上記実施の形態では、圧電素子8は可動
カムシャフト5の内周面と圧接するように中実シャフト
2側に設けたが、中実シャフト2の外周面と圧接するよ
うに可動カムシャフト5側に設けてもよい。この場合、
回転するとともに中実シャフト2の軸線方向に移動する
可動カムシャフト5側に設けた圧電素子に電源を供給す
る手段を設ける必要がある。
【0058】○上記実施の形態では、吸気バルブ9の開
閉特性を変更する可変バルブ制御装置としたが、排気バ
ルブ、又は、吸気と排気の両バルブの開閉特性を変更す
るバルブ特性制御装置としてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、構
成が単純かつ小型で、応答性のよい可変バルブ制御装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における可変バルブ制御装置を示す
要部断面図。
【図2】リニア超音波モータの配置を説明するための説
明図。
【図3】実施の形態における3次元カムを説明するため
の説明図。
【図4】給電機構の別例を示す要部断面図。
【図5】同じく、給電機構の別例を示す要部断面図。
【図6】3次元カムの別例を説明するための説明図。
【図7】同じく、3次元カムの別例を説明するための説
明図。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド、2…中実シャフト、4…タイミン
グプーリ、5…可動カムシャフト、6…加圧スプリン
グ、8…圧電素子、9…バルブ、10,60,70…3
次元カム、11…絶縁筒、12〜14…帯状導体、15
〜17…第1〜第3ブラシ、23…リニア駆動制御装
置、24〜26…第1〜第3配線プレート、32,33
…第1及び第2のボールベアリング、37,38…リー
ド線、40,41…配線、51…発電機、55…電源供
給装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するバルブ駆動シャフト(5)を軸
    線方向に移動させることにより、同シャフト(5)に取
    着された3次元カム(10,60,70)にてバルブ
    (9)を開閉制御するようにしたバルブ駆動シャフトの
    移動方法において、 前記バルブ駆動シャフト(5)をリニア超音波モータに
    て軸線方向に移動させるようにしたバルブ駆動シャフト
    の移動方法。
  2. 【請求項2】 回転するバルブ駆動シャフト(5)を軸
    線方向に移動させることにより、同シャフト(5)に取
    着された3次元カムにてバルブを開閉制御するようにし
    た可変バルブ制御装置において、 前記バルブ駆動シャフト(5)に収容孔を軸線方向に形
    成し、その収容孔にバルブ駆動シャフト(5)と一体回
    転するとともに、同シャフト(5)を軸線方向に移動さ
    せるリニア超音波モータを配設した可変バルブ制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の可変バルブ制御装置に
    おいて、 前記バルブ駆動シャフト(5)は、中空シャフトであっ
    てその貫通孔を前記収容孔とするものであり、 前記リニア超音波モータは、 回転体(4)に連結され前記バルブ駆動シャフト(5)
    の収容孔に貫通する中実シャフト(2)と、 前記中実シャフト(2)の外側面と前記バルブ駆動シャ
    フト(5)に形成した収容孔の内側面との間に軸線方向
    に沿って配設され、バルブ駆動シャフト(5)に形成し
    た収容孔の内側面又は中実シャフト(2)の外側面を圧
    接する加圧部材(6)と、 前記加圧部材(6)及び該加圧部材(6)に圧接する面
    のいずれか一方に軸線方向に沿って設け、振動を発生し
    その振動に基づいて前記バルブ駆動シャフト(5)を前
    記中実シャフト(2)に沿って移動させる圧電素子
    (8)とからなる可変バルブ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の可変バルブ制御装置に
    おいて、 前記回転体(4)に固着された円筒状の絶縁筒(11)
    と、 前記絶縁筒(11)の外周面又は底面に形成された環状
    の帯状導体(12〜14)と、 前記帯状導体(12〜14)と前記圧電素子(8)とを
    電気的に接続する配線(24〜26)と、 前記帯状導体(12〜14)と摺動するブラシ(15〜
    17)と、 前記ブラシ(15〜17)、帯状導体(12〜14)及
    び配線(24〜26)を介して前記圧電素子(8)に電
    源を供給する電源供給制御手段(23)とを備えた可変
    バルブ制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の可変バルブ制御装置に
    おいて、 シリンダヘッド(1)側と前記回転体(4)側とを回転
    可能に連結する導電性のベアリング(32,33)と、 前記圧電素子(8)と前記ベアリング(32,33)と
    を電気的に接続する配線(40,41)と、 前記シリンダヘッド(1)の外部から圧電素子(8)に
    電源を供給するための電源供給制御手段(23)と、 前記ベアリング(32,33)と前記電源供給制御手段
    (23)とを電気的に接続する配線(37,38)とを
    備えた可変バルブ制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の可変バルブ制御装置に
    おいて、 前記回転体(4)と一体回転することにより発電する発
    電機(51)と、 前記発電機(51)からの起電力を、前記圧電素子
    (8)を駆動させるための電源に変換する電源供給装置
    (55)とを備えた可変バルブ制御装置。
JP20766597A 1997-08-01 1997-08-01 バルブ駆動シャフトの移動方法及び可変バルブ制御装置 Pending JPH1150825A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100334356B1 (ko) * 1999-11-30 2002-04-25 맹혁재 고압유체를 이용한 밀폐형 회전임펠러식 엔진
CN100460737C (zh) * 2000-09-06 2009-02-11 伊纳科斯株式会社 冲洗水供应装置
US7645398B2 (en) 2005-12-07 2010-01-12 Electronics And Telecommunications Research Institute Pressure sensor for electronic skin and fabrication method of pressure sensor for electronic skin

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