JPH1150099A - 液体酸素系漂白剤組成物 - Google Patents

液体酸素系漂白剤組成物

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JPH1150099A
JPH1150099A JP9212215A JP21221597A JPH1150099A JP H1150099 A JPH1150099 A JP H1150099A JP 9212215 A JP9212215 A JP 9212215A JP 21221597 A JP21221597 A JP 21221597A JP H1150099 A JPH1150099 A JP H1150099A
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liquid oxygen
fragrance
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compound
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JP9212215A
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Izumi Onuki
和泉 大貫
Hideo Kuroda
英男 黒田
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温及び低温における液体酸素系漂白剤の貯
蔵安定性を向上させ、かつ高温における香気安定性を向
上する液体酸素系漂白剤組成物を提供する。 【解決手段】 (A)過酸化水素、(B)HLB値10
以上のノニオン界面活性剤、(C)分子中に1個以下の
不飽和結合を有する香料化合物1種又は2種以上を香料
成分全体の重量を基準として60〜100重量%含有す
る香料成分、及び(D)次の一般式(I)で表される芳
香族化合物 【化1】 (式中、R1 はエチレンオキシ基、R2 はプロピレンオ
キシ基であり、mは0〜10、nは0〜4の数である。
ただし、m及びnが同時に0になることはない。)を含
有し、かつpHが3〜7であることを特徴とする、液体
酸素系漂白剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体酸素系漂白剤
組成物に関する。特に、本発明は、高温及び低温におけ
る保存安定性に優れ、かつ香料の香気安定性に優れた液
体酸素系漂白剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、酸素系漂白剤は、手軽にかつ
安全にしかも色柄物を含む幅広い衣料に使用できるとい
う点で広く受け入れられるようになってきている。この
酸素系漂白剤には、形態で分類すれば、粉末タイプの物
の他に液体のタイプの物があり、商品化されている。一
般に、液体酸素系漂白剤には過酸化水素が配合されてい
るが、過酸化水素はアルカリ域では分解が促進され、ガ
スが発生し、容器の内圧の上昇により容器に変形が生じ
たり、漂白剤としての品質価値を失う。このため、液体
タイプの漂白剤は、酸性に調整されているのが一般的で
ある。一方、酸性に調整した液体タイプの漂白剤の場
合、過酸化水素の分解は抑制されるものの、高温で貯蔵
した場合の漂白剤の安定性が十分でないという問題があ
った。このため、従来より、過酸化水素を配合した液体
漂白剤の貯蔵安定性を改良する研究が鋭意なされてい
る。例えば、特公昭40−7774号公報には、酸性ピ
ロリン酸ソ−ダ、中性ピロリン酸ソ−ダ及びピロリン酸
カリを併用した貯蔵安定な弱酸性液体漂白剤が開示され
ている。また、特開昭49−52784号公報には、ア
ルキリデンジホスホン酸、エチレンジアミン四酢酸、ジ
エチレントリアミン五酢酸及びニトリロトリメチレンホ
スホン酸から選ばれた有機酸と可溶性錫塩とアンモニウ
ム塩とを配合したpHが0.5〜7の安定な液体漂白剤が
開示されている。また、特開昭52−103386号公
報には、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸からなる過酸
化水素安定剤が開示されている。また、特開昭55−1
08500号公報には、有機酸、リン酸及びホウ酸から
選ばれる酸と、窒素化合物とを配合したpHが1.8〜5.
5の安定な液体漂白剤が開示されている。また、特開昭
62−185797号公報には、ポリ−α−ヒドロキシ
アクリル酸塩と、有機ホスホン酸塩とを併用した過酸化
水素系漂白剤が開示されている。更に、高温貯蔵安定の
改良された酸性過酸化水素系漂白剤組成物として、特開
平3−91597号公報には特定の界面活性剤系で特定
分子量を有するポリアクリル酸又はその塩を配合した例
が開示されている。また、特開平3−188198号公
報には、特定の界面活性剤系で特定分子量を有するポリ
アクリル酸ポリマ−及び/又はマレイン酸系ポリマ−と
特定のリン化合物を配合した例が開示されている。ま
た、特開平3−115399号には、過酸化水素に特定
の物性値を有する香料を添加した例が開示されている。
また、特開平4−23897号公報には、ノニオン界面
活性剤、カルボン酸系ポリマ−及び特定の有機ホスホン
酸化合物を組み合わせた例が開示されている。また、特
開平4−28797号公報には、特定の界面活性剤で特
定分子量を有するポリカルボン酸またはその塩と特定の
水溶性無機塩を配合した例が開示されている。また、特
開平5−194986号公報には、界面活性剤と特定の
有機ホスホン酸オリゴマ−とを配合して、貯蔵時の安定
性を改善した例も開示されている。しかしながら、これ
らの安定剤を使用した過酸化水素系漂白剤には、高温貯
蔵安定性が充分でなかったり、あるいは低温保存におい
て液分離や析出物が生じたりする問題がある。また、配
合された香料の香気安定性が、高温貯蔵時に著しく低下
する等の問題もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、高
温及び低温における液体酸素系漂白剤の貯蔵安定性を向
上させ、かつ高温における香気安定性を向上する液体酸
素系漂白剤組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、過酸化水素とノニ
オン界面活性剤を必須成分とし、特定の調香香料と特定
の芳香族化合物を添加することにより、上記課題を達成
することができることを見出し、本発明に至った。即
ち、本発明は、(A)過酸化水素、(B)HLB値10
以上のノニオン界面活性剤、(C)分子中に1個以下の
不飽和結合を有する香料化合物1種又は2種以上を香料
成分全体の重量を基準として60〜100重量%含有す
る香料成分、及び(D)次の一般式(I)で表される芳
香族化合物
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1 はエチレンオキシ基、R2
プロピレンオキシ基であり、mは0〜10、nは0〜4
の数である。ただし、m及びnが同時に0になることは
ない。)を含有し、かつpHが3〜7であることを特徴
とする、液体酸素系漂白剤組成物を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、詳細に説
明する。成分(A)の過酸化水素としては、電解法や自
動酸化法等の製法により製造された、濃度30%〜60
%の市販のJIS規格品等を希釈して使用することが可
能であるが、これに限定されるものではない。過酸化水
素には、JIS規格品の試薬に一般的に添加されている
安定化剤が通常の量で含まれていてもよい。本発明の漂
白剤組成物において、成分(A)の過酸化水素の含量
は、漂白効果及び取扱いの容易さを考慮して、漂白剤組
成物の重量に基づいて1〜10重量%であるのが好まし
く、更に好ましくは3〜7重量%である。
【0008】成分(B)のノニオン界面活性剤として
は、HLB値が10以上、好ましくは10〜18、更に
好ましくは10〜15の任意の公知のノニオン界面活性
剤を使用することができる。ノニオン界面活性剤の例と
しては、ポリオキシエチレン(平均付加モル数5〜2
0)アルキル(炭素数10〜18)又はアルケニル(炭
素数10〜18)エーテル、ポリオキシエチレン(平均
付加モル数5〜20)ポリオキシプロピレン(平均付加
モル数1〜5)アルキル(炭素数10〜18)又はアル
ケニル(炭素数10〜18)エーテル、ポリオキシエチ
レン(平均付加モル数5〜20)アルキル(炭素数10
〜18)フェニルエーテル、ポリオキシエチレン(平均
付加モル数5〜20)ソルビタン脂肪酸(炭素数10〜
18)エステル、ポリオキシエチレン(平均付加モル数
5〜20)ソルビット脂肪酸(炭素数10〜18)エス
テル、ポリオキシエチレン(平均付加モル数5〜20)
グリコール脂肪酸(炭素数10〜18)エステル、ポリ
オキシエチレン(平均付加モル数5〜20)アルキル
(炭素数10〜18)アミン、グリセリン脂肪酸(炭素
数10〜18)エステル、高級脂肪酸(炭素数10〜1
8)アルカノール(炭素数10〜18)アミド、アルキ
ル(炭素数10〜18)グリコシド、及びアルキル(炭
素数10〜18)アミンオキサイドが挙げられる。本発
明の漂白剤組成物において、成分(B)のノニオン界面
活性剤の含量は、漂白力、液層安定性及び経済性にかん
がみ、漂白剤組成物の重量に基づいて0.2〜10重量%
であるのが好ましく、更に好ましくは0.5〜8重量%で
ある。
【0009】成分(C)の香料は、分子中に1個以下の
不飽和結合を有する香料化合物を含む。当該香料化合物
としては、分子中に1個以下の不飽和結合を有する香料
化合物であれば、特に制限されることなく各種の香料化
合物を使用することができる。以下に、このような香料
化合物の例を挙げるが、当該香料化合物はこれらの香料
化合物に限定されるものではない。また、以下の香料化
合物の化学名又は慣用名は、Steffen Arctander, Perfu
me and Flavor Chemicals,(Aroma Chemicals),Montclai
r,n.j.(1969)の記載に従って記述した。尚、本願明細書
において、「不飽和結合を有する化合物」とは、有機化
合物のうち炭素原子間の結合に二重結合(エチレン結
合)あるいは三重結合(アセチレン結合)を有する鎖式
不飽和化合物、及び環内あるいは側鎖にこれらの結合を
有する環式不飽和化合物をいう。したがって、芳香族化
合物の場合のような(4n+2)π電子系を構成する共
役二重結合やC=O、C≡N、あるいはN=O等の結合
は、ここでの不飽和結合には含まれない。本発明の漂白
剤組成物に使用可能な不飽和結合を有さない香料化合物
の例としては、例えば、ベンジルアセテート、3,7−
ジメチルオクタノール(テトラヒドロリナロール)、2
−フェニルエタノール(β−フェニルエチルアルコー
ル)、4−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、2−
t−ブチルシクロヘキシルアセテート、2−メチル−3
−(p−イソプロピルフェニル)プロピオンアルデヒド
(シクラメンアルデヒド)、p−t−ブチル−α−メチ
ルハイドロシンナミックアルデヒド(リリアール)、オ
クチルアルデヒド(アルデヒドC−8)、n−デシルア
ルデヒド(アルデヒドC−10)、1−ノナノール(シ
ルコールC−9)、1,3,3−トリメチル−2−ノボ
ナール(α−フェンシルアルコール)、p−メテル−イ
ソプロプルベンゼン(p−シメン)、5−メチル−2−
イソプロピルシクロヘキサノール(1−メントール)、
1,3,4,6,7,8−ヘキサハイドロ−4,6,
6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−
ベンゾピラン(ガラクソライド)、7−アセチル−1,
1,3,4,4,6−ヘキサメチルテトラハイドロナフ
タレン(トナライド)、エチレンウンデカンジカルボキ
シレート(ムスクT)、2,6−ジニトロ−3,5−ジ
メチル−4−アセチル−t−ブチルベンゼン(ムスクケ
トン)、セドロール、2,6−ジメチルオクタン−1−
オール(テトラヒドロゲラニコール)、フェニルエチル
フェニルアセテート、3−(イソカンピル−5)−シク
ロヘキサン−1−オール(サンデラ)、α−メチル−
3,4−メチレン−ジオキシハイドロシンナミックィア
ルデヒド(ヘリオナール)、ベンジルベンゼンカルボキ
シレート(ベンジルベンゾエート)、1,7,7−トリ
メチルビシクロ(2,2,1)−2−ヘプタノン(α−
カンファー)、1,7,7−トリメチルビシクロ−1,
2,2−ヘプタノール、2−メチルサリシレート、ジフ
ェニルエーテル、2−メチルウンデカナール、メチルフ
ェニルアセテート、エチルブチレート、メチル−2−ア
ミノベンゾエート、ウンデシルラクトン、シクロペンタ
デカノリット等が挙げられる。
【0010】本発明の漂白剤組成物に使用可能な不飽和
結合が1個の香料化合物の例としては、例えば、2−イ
ソプロペニル−5−メチル−5ビニルテトラハイドロフ
ラン(ライムオキシド)、ヘキシルシンナミックアルデ
ヒド、シス−3−ヘキセノール、メチル−(2−アミル
−3−オキソシクロペンチル)アセテート(ヘディオ
ン)、ベンゾピロール(インドール)、2−メトキシ−
4−アリルフェノール(オイゲノール)、3,7−ジメ
チル−6−オクテン−1−オール(シトロネロール)、
3,7−ジメチル−6−オクテン−1−イルアセテート
(シトロネリルアセテール)、1−メチル−4−イソプ
ロピル−シクロヘキセン−8−オール(テルピネオー
ル)、1,2−ベンゾピロン(クマリン)、9−デセン
−1−オール、シス−2−(2’−メチル−1’−プロ
ペニル)−4−メチルテトラハイドロフラン、1−ブロ
モ−2−フェニルエチレン、4−(4−メチル−4−ヒ
ドロキシアミル)−3−シクロヘキセンカルボキシアル
デヒド(リラール)等が挙げられる。
【0011】成分(C)の香料において、1種のみの分
子中に1個以下の不飽和結合を有する香料化合物を単独
で使用してもよいが、2種以上のこのような香料化合物
を組み合わせて混合物として使用してもよい。成分
(C)の香料は、上記のような分子中に1個以下の不飽
和結合を有する香料化合物の他に、分子中に2個以上の
不飽和結合を有する香料化合物を含んでいてもよいが、
ガス発生抑制効果の観点から、分子中に1個以下の不飽
和結合を有する香料化合物を成分(C)の重量に基づい
て60〜100重量%の量で使用し、好ましくは70〜
100重量%の量で使用する。成分(C)の香料に使用
可能な分子中に2個以上の不飽和結合を有する香料化合
物としては、例えば、3,7−ジメチル−1,6−オク
タジエン−3−オール(リナロール)や、2−トランス
−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−8−オー
ル(ゲラニオール)、1−メチル−p−イソプロペニル
−1−シクロヘキセン(α−リモネン)、2,6−ジメ
チル−2,6−オクタジエン−8−イソアセテート(ゲ
ラニルアセテート)、3,7−ジメチル−1,6−オク
タジエン−3−イソアセテート(リナリルアセテー
ト)、4−(4−メチル−3−ペンテン−1−イル)−
3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド(ミラ
クアルデヒド)、3,7−ジメチル−2,6−オクタジ
エナール(シトラール)が挙げられる。
【0012】本発明の漂白剤組成物において、成分
(C)の香料の含量は、漂白剤組成物の重量に基づいて
0.001〜2重量%であるのが好ましく、更に好ましくは
0.01〜0.5重量%である。香料成分は、例えば、低級ア
ルコール(例えば、メタノールやエタノール等)や、ヘ
キシレングリコールのようなポリオール類に代表される
溶剤類に溶解された形態で調整して配合してもよい。
【0013】本発明の漂白剤組成物に使用する成分
(D)は、次の一般式(I)で表される芳香族化合物で
ある。
【0014】
【化3】
【0015】(式中、R1 はエチレンオキシ基、R2
プロピレンオキシ基であり、mは0〜10、nは0〜4
の数である。ただし、m及びnが同時に0になることは
ない。) R1 はエチレンオキシ基、R2 はプロピレンオキシ基で
あり、m及びnは各基の付加モル数であって、一般には
その平均付加モル数を意味するが、R1 及びR 2 の付加
形式及び付加順序には特に制限はない。また、mは0〜
10、好ましくは1〜3、nは0〜4、好ましくは0〜
2の数であるが、m及びnが同時に0になることはな
い。成分(D)の芳香族化合物の具体例としては、フェ
ノールにエチレンオキサイド(EO)または/およびプ
ロピレンオキサイド(PO)を付加重合した化合物を挙
げることができる。本発明の漂白剤組成物において、成
分(D)の芳香族化合物の含量は、漂白剤組成物の重量
に基づいて0.5〜10重量%であるのが好ましく、更
に、好ましくは1〜5重量%の量である。
【0016】本発明の漂白剤組成物のpHは、漂白剤組
成物の貯蔵安定性向上の観点から、3〜7の範囲であ
り、好ましくは4〜6の範囲である。液体酸素系漂白剤
組成物のpHは、例えば、塩酸や、硫酸、リン酸等の無
機酸、更には、p−トルエンスルホン酸、クエン酸等の
有機酸を用いて調整することができる。また、必要に応
じて、アルカリ成分として水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アンモ
ニア等を併用してもよい。
【0017】本発明の漂白剤組成物は、漂白剤組成物の
pHが上記範囲にあることを条件として、更に上記以外
の任意成分を含むことができる。このような他の成分の
代表的なものとしては、金属イオン封鎖剤を挙げること
ができる。金属イオン封鎖剤としては、任意の公知のも
のを使用することが可能であるが、例としてはホスホン
酸、リン酸、ポリカルボン酸、ホスホノカルボン酸、ア
ミノ酸、アミノポリ酢酸、有機酸、アルミノケイ酸、又
はこれらのアルカリ金属等による塩を挙げることができ
る。これらのうち、ホスホン酸、特にエタン−1−ヒド
ロキシ−1,1−ジホスホン酸を使用するのが好まし
い。本発明の漂白剤組成物において、金属イオン封鎖剤
の含量は、漂白剤組成物の重量に基づいて0.01〜10重
量%であってよく、好ましくは0.1〜1重量%の量であ
る。
【0018】本発明の漂白剤組成物はまた、他の任意成
分として、ビルダー、再汚染防止剤、ハイドロトロープ
剤、過酸化水素の安定化剤、変褪色防止剤、蛍光増白
剤、増粘剤等の、液体漂白剤に通常添加される公知の成
分を含むことができる。本発明の漂白剤組成物は更に、
染料や顔料等の着色剤、シリコーン類、殺菌剤、紫外線
吸収剤、無機電解質等の微量添加物を適量含むことがで
きる。
【0019】本発明の液体酸素系漂白剤組成物は、成分
(A)の過酸化水素、成分(B)のノニオン界面活性
剤、成分(C)の香料、成分(D)の芳香族化合物、及
び必要に応じてその他の任意成分に水を加えて調製する
ことができる。以下、本発明について、実施例及び比較
例により更に詳細に説明するが、本発明の範囲は、これ
らの実施例及び比較例によって限定されるものではな
い。
【0020】
【実施例】
(1)香料成分の調製 以下の実施例及び比較例で使用する、本発明の漂白剤組
成物における成分(C)に該当する香料成分1〜3及び
参考の香料成分4を、以下のとおり調製した。 香料成分1 分子中に1個以下の不飽和結合を有する香料化合物が香
料成分の重量に基づいて100重量%の量となるよう
に、表1に示すように香料化合物を配合した。
【0021】
【表1】 表1 (不飽和結合を有しない香料化合物) 重量% ベンジルアセテート 10 3,7−ジメチルオクタノール 5 2−フェニルエタノール 20 4−t−ブチルシクロヘキシル 20 アセテート 2−メチル−3−(p−イソプロピル 5 フェニル)プロピオンアルデヒド p−t−ブチル−α−メチルハイドロ 5 シンナミックアルデヒド 1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロ-4,6,6,7,8,8 5 −ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2− ベンゾピラン 7-アセチル-1,1,3,4,4,6- ヘキサメチル 5 テトラヒドロナフタレン セドロール 5 2,6-ジメチルオクタン-8- オール 5 フェニルエチルフェニルアセテート 5 3−(イソカンピル−5)−シクロ 5 ヘキサン−1−オール α−メチル−3,4−メチレン−ジオキシ 5 ヒドロシンナミックアルデヒド 全量 100
【0022】香料成分2 分子中に1個以下の不飽和結合を有する香料化合物が香
料成分の重量に基づいて85重量%の量となるように、
表2に示すように香料化合物を配合した。
【0023】
【表2】 表2 (不飽和結合を有しない香料化合物) 重量% ベンジルアセテート 10 2−フェニルエタノール 20 4−t−ブチルシクロヘキシルアセテート 10 2−t−ブチルシクロヘキシルアセテート 2 p−t−ブチル−α−メチルハイドロ 5 シンナミックアルデヒド 1,3,3−トリメチル−2−ノルボナール 0.5 p−メチルイソプロピルベンゼン 5 5−メチル−2−イソプロピルシクロヘキサノール 4 1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロ-4,6,6,7,8,8 5 −ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2 −ベンゾピラン 7-アセチル-1,1,3,4,4,6- ヘキサメチル 5 テトラヒドロナフタレン 1,7,7−トリメチルビシクロ 2 (2,2,1)−2−ヘプタン (不飽和結合を1個有する香料化合物) 2−イソプロペニル−5−メチル−5 1 −ビニルテトラヒドロヘラン ヘキシルシンナミックアルデヒド 10 ベンゾピロール 0.5 3,7−ジメチル−6−オクテン 3 −1−オール 3,7−ジメチル−6−オクテン 2 −1−イルアセテート (不飽和結合を2個以上有する香料化合物) 3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン 1 −3−オール 2−トランス−3,7−ジメチル−2,6 5 −オクタジエン−8−オール 3,7−ジメチル−2,6−オクタジエナール 3 2,6−ジメチル−2,6−オクタジエン 2 −8−イルアセテート 1−メチル−p−イソプロペニル−1 4 −シクロヘキセン 全量 100
【0024】香料成分3 分子中に1個以下の不飽和結合を有する香料化合物が香
料成分の重量に基づいて66重量%の量となるように、
表3に示すように香料化合物を配合した。
【0025】
【表3】 表3 (不飽和結合を有しない香料化合物) 重量% ベンジルアセテート 10 2−フェニルエタノール 20 4−t−ブチルシクロヘキシルアセテート 10 p−t−ブチル−α−メチルハイドロ 5 シンナミックアルデヒド 3−(イソカンピル−5)−シクロ 5 ヘキサン−1−オール (不飽和結合を1個有する香料化合物) ヘキシルシンナミックアルデヒド 10 1,2−ベンゾピラン 4 4−(4−メチル−4−ヒドロキシアミル)−3 2 −シクロヘキセンカルボキシアルデヒド (不飽和結合を2個以上有する香料化合物) 3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン 10 −3−オール 2−トランス−3,7−ジメチル−2,6 5 −オクタジエン−8−オール 1−メチル−p−イソプロペニル−1 15 −シクロヘキセン 3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン 1 −3−イルアセテート 3,7−ジメチル−2,6−オクタジエナール 1 γ−メチルイオノン 2 全量 100
【0026】香料成分4(参考) 分子中に1個以下の不飽和結合を有する香料化合物が香
料成分の重量に基づいて45重量%の量となるように、
表4に示すように香料化合物を配合した。
【0027】
【表4】 表4 (不飽和結合を有しない香料化合物) 重量% ベンジルアセテート 5 2−フェニルエタノール 20 4−t−ブチルシクロヘキシルアセテート 5 p−t−ブチル−α−メチルハイドロ 5 シンナミックアルデヒド エチレンウンデカンジカルボキシレート 5 (不飽和結合を1個有する香料化合物) 4−(4−メチル−4−ヒドロキシアミル)−3 5 −シクロヘキセンカルボキシアルデヒド (不飽和結合を2個以上有する香料化合物) 3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン 10 3−オール 2−トランス−3,7−ジメチル−2,6 10 −オクタジエン−8−オール 1−メチル−p−イソプロペニル−1 10 −シクロヘキセン 2,6−ジメチル−2,6−オクタジエン 7 8−イルアセテート 3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン 10 3−イルアセテート 4−(4−メチル−3−ペンテル−1−イル) 5 シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド 3,7−ジメチル−2,6−オクタジエナール 3 全量 100
【0028】(2)液体酸素系漂白剤組成物の調製 表5に示すような配合により、過酸化水素、ノニオン界
面活性剤、香料、芳香族合物、及び任意成分に、バラン
ス量の水を加え、更にpH調整剤として水酸化ナトリウ
ムを添加して、実施例1〜5の液体酸素系漂白剤組成物
を調製した。ノニオン界面活性剤としては、HLB値が
12〜13であるポリオキシエチレン(平均付加モル数
9)アルキル(炭素数12〜14)エ−テルを使用し
た。尚、表中、芳香族合物として使用したフェノ−ル
(EO)2.0とは、フェノールにエチレンオキサイドを2.
0モル付加させたものを意味する。
【0029】(3)液体酸素系漂白剤組成物の性能評価 実施例1〜5及び比較例1〜4として調製した液体酸素
系漂白剤組成物について、ガス発生量、液相安定性及び
香料安定性を、以下の方法により評価した。ガス発生量 アルミ箔で遮光した500ミリリットル容のスリ合わせ
共栓付三角フラスコ(全内容量555ミリリットル程
度)の開口部上端まで水を満たした後、ピペットにて5
5ミリリットルの水を取り除いた水面に印を付けた。水
を捨て、この位置まで液体漂白剤を注入した。所定の温
度の恒温槽に30分静置後スリ合わせ共栓付ガラス管
(スリ合わせ以上の長さが100cm、スリ合わせ以下の
長さが15cmで均一の内径を有する)のスリの部分に薄
くシリコングリースを塗布し、メニスカス部分がスリ栓
の上部にくるように注意してフラスコに差し込んだ。グ
リースがスリ栓の全周に行き渡ったことを確認後、スプ
リング又は輪ゴムを用いて固定した。スリ栓部分をアル
ミ箔で覆い、所定の温度の恒温槽(ただし恒温槽の水面
の高さはフラスコの開口部とする)もしくは恒温室に2
時間放置後、メニスカスの位置を記録した。同時にイオ
ン交換水でも同様のセット調製した。所定の時間放置
し、メニスカスの上昇を測定して、ガス発生量を次式に
より算出した。 ガス発生量(ミリリットル/500ミリリットル)=
(x−x0 )π(d/2)2 (式中、xは液体漂白剤のメニスカスの上昇量(cm)で
あり、x0 はイオン交換水のメニスカスの上昇量(cm)
であり、dはガラス管の内径(cm)である。)
【0030】液相安定性 得られた液体酸素系漂白剤組成物を20ミリリットル容
積のガラス製サンプル瓶に充填し、−5℃で2週間保存
した。液体の外観について、以下の基準にしたがって目
視により評価した。 ○: 液が均一で濁り等を生じていない。 △: 液が分離し、薄い濁りを生じている。 ×: 液が分離し、沈殿が生じている。香料安定性 液体酸素系漂白剤組成物を50℃で10日間保存した
後、その香気を保存前の香気と比較判定して、以下の基
準にしたがって評価した。 5点: 保存前と同等の香気を有する。 4点: やや香気が弱いが実用許容範囲内である。 3点: 香気が弱く実用許容範囲からはずれている。 2点: 香気が全くない。 1点: 香気が全くなく、異臭が発生している。 結果を表5に示す。
【0031】
【表5】 表5 No. 1 2 3 4 5 液体酸素系漂白剤組成物の組成(重量%) 過酸化水素 5 5 5 5 5 ノニオン界面活性剤 ポリオキシエチレン アルキルエ−テル 2 2 2 4 3 香料成分 1 0.1 0.1 2 0.1 0.15 3 0.15芳香族化合物 フェノキシエタノ−ル 2 フェノ−ル(EO)2.0 3 3 3 4 任意成分 エタン-1- ヒドロキシ 0.2 0.2 0.2 0.2 0.5 -1,1- ジホスホン酸 イオン交換水 Bla Bla Bla Bla Bla 液体酸素系漂白剤組成物の特性 pH 5 5 5 4 6 ガス発生量(ml) 3 3 4 4 5 液相安定性 ○ ○ ○ ○ ○ 香料安定性 5 5 5 5 5
【0032】(4)比較例 実施例の場合と同様にして、表6に示すような配合によ
り比較例1〜4の液体酸素系漂白剤組成物を調製し、そ
の性能を評価した。結果を表6に示す。
【0033】
【表6】 表6 No. 1 2 3 4 液体酸素系漂白剤組成物の組成(重量%) 過酸化水素 5 5 5 5 ノニオン界面活性剤 ポリオキシエチレン アルキルエ−テル 2 12 2 2 香料成分 1 0.1 0.1 2 0.1 4 0.1芳香族化合物 フェノ−ル(EO)2.0 3 3 3 任意成分 エタン-1- ヒドロキシ 0.2 0.2 0.2 0.2 -1,1- ジホスホン酸 イオン交換水 Bla Bla Bla Bla 液体酸素系漂白剤組成物の特性 pH 2 5 5 9 ガス発生量(ml) 3 10 6 15 液相安定性 ○ × × × 香料安定性 2 4 2 3
【0034】結果から、本発明による液体酸素系漂白剤
組成物はガス発生量が少なく、液相安定性及び香料安定
性が共に優れていることが示された。また、香料成分4
のように、分子中に2個以上の不飽和結合を有する香料
化合物を多く含有する香料成分を使用すると、当初のガ
ス発生抑制効果は高いが、長期保存の途中でガス発生量
が増大してしまい、最終的には香料化合物によるガス発
生抑制効果が実質的に認められないのに対し、香料成分
1〜3のように、分子中に1個以下の不飽和結合を有す
る香料化合物を多く含有する香料成分を使用した場合に
は、長期の保存期間中においてガス発生抑制効果が優れ
ていることが確認された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 1:66 3:39 3:50 3:20)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)過酸化水素、(B)HLB値10
    以上のノニオン界面活性剤、(C)分子中に1個以下の
    不飽和結合を有する香料化合物1種又は2種以上を香料
    成分全体の重量を基準として60〜100重量%含有す
    る香料成分、及び(D)次の一般式(I)で表される芳
    香族化合物 【化1】 (式中、R1 はエチレンオキシ基、R2 はプロピレンオ
    キシ基であり、mは0〜10、nは0〜4の数である。
    ただし、m及びnが同時に0になることはない。)を含
    有し、かつpHが3〜7であることを特徴とする、液体
    酸素系漂白剤組成物。
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