JPH1149237A - 易開封性密封容器 - Google Patents

易開封性密封容器

Info

Publication number
JPH1149237A
JPH1149237A JP21811697A JP21811697A JPH1149237A JP H1149237 A JPH1149237 A JP H1149237A JP 21811697 A JP21811697 A JP 21811697A JP 21811697 A JP21811697 A JP 21811697A JP H1149237 A JPH1149237 A JP H1149237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
container body
main body
bonded
lid material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21811697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3966949B2 (ja
Inventor
Koji Ishikawa
浩二 石川
Koji Kishida
広史 岸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP21811697A priority Critical patent/JP3966949B2/ja
Publication of JPH1149237A publication Critical patent/JPH1149237A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3966949B2 publication Critical patent/JP3966949B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の内容物側からの強度がレトルト殺菌処
理や輸送時等の落下衝撃などに耐える程度に強く、容器
を外側から開封する際には、手で開封できる程度の強さ
に保たれる易開封性密封容器およびその製造方法を提供
することを目的とするものである。 【解決手段】 上端が開放の周状の開口端を有する容器
本体と該容器本体の上端で熱接着される蓋体ちからなる
容器において、前記容器本体の前記上端部の前記蓋体と
熱接着される表面が前記開口端を形成する面より下方外
側へ向かって形成される傾斜面状であり、前記傾斜面状
に形成された上縁部表面と前記蓋体とを熱接着し、該熱
接着した前記上縁部表面と前記蓋体との間が剥離可能に
接着していることを特徴とする易開封性密封容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、易開封性密封容器
に関し、さらに詳しくは、容器の内容物側からの剥離強
度がレトルト殺菌、あるいは、輸送時等の落下衝撃など
に耐える程度に強く、かつ、容器の外側からの開封が手
により可能な程度の強さに保たれている易開封性密封容
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、易開封性密封容器は食品包装等の
多くの分野で広く使用されている。特に、内容物にレト
ルト殺菌処理を施すものでは、熱接着部の接着強度が2.
3kg/15mm巾以上であることが、昭和57年度厚生省告示20
号「容器包装詰加圧加熱殺菌食品の容器包装」の中で規
定されていて、この規定を満足しようとすると、蓋材と
容器本体との熱接着部の強度は、手による剥離がもはや
困難な程度に強固なものとなる。
【0003】そこで、この種の問題を解決するために、
種々の易開封性密封容器が提案され、たとえば、1990年
発行の「特殊印刷とコンバーティング」の618 〜619 頁
(加工技術協会編)には、容器本体の最内層と第二層と
の層間が剥離可能にコントロールされ、容器本体のフラ
ンジ部の熱接着部よりも容器の内容物側のこの最内層に
あらかじめ切れ目を入れておき、容器本体のフランジ部
の熱接着部で蓋材とは強固な接着を行う。これにより、
容器の内容物側からの接着強度は切れ目から一定距離の
接着端部に応力が集中し、強い接着強度(2.3kg/15mm巾
以上)が得られる一方、容器本体の外側からの開封強度
は容器本体の最内層と第二層との層間剥離強度(500 〜
800g/15m巾)となり容易に開封することができる易開封
性密封容器が提案されている。
【0004】上記の易開封性密封容器は容器本体の内容
物側からの剥離強度を2.3kg/15mm巾以上に保ちながら、
容器本体の外側からの開封強度を手で開封できる程度の
強度にしたものとして価値あるものであるが、容器本体
に切れ目加工を行うことが必須となることや、蓋材との
熱接着部に位置規制が必要であることや、容器本体自体
に要求される諸物性、たとえば、内容物を保護する層や
機械的な強度を持たせる層などの他に、容器本体に層間
を剥離可能にコントロールされた最内層と第二層が必須
となるといったコスト高や過剰包装的な容器に繋がる結
果となり、好ましいものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、容器の内容物側からの剥離強度が、2.3kg/15mm巾以
上のように、レトルト殺菌処理や輸送時等の落下衝撃な
どに耐える程度に強く、かつ、容器を外側から開封する
際には、手で開封できる程度の強さに保たれる構造が単
純な易開封性密封容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記のよ
うな問題点を解決すべく種々研究した結果、請求項1に
記載の発明の易開封性密封容器は、上端が開放の周状の
開口端を有する容器本体と該容器本体の上端部で熱接着
される蓋材とからなる容器において、前記容器本体の前
記上端部の前記蓋材と熱接着される表面が前記開口端を
形成する面より下方外側へ向かって形成される傾斜面状
であり、前記傾斜面状に形成された上端部表面と前記蓋
材とを熱接着し、該熱接着した前記上端部表面と前記蓋
材との間が剥離可能に接着していることを特徴とするも
のである。このような構成とすることにより、容器の内
容物側から熱接着した容器本体の上端部表面と蓋材との
間にかかる剥離強度を、前記容器本体の前記上端部の前
記蓋材と熱接着される表面が前記容器の開口面と平行な
場合の剥離強度と比べて大きくすることができ、レトル
ト殺菌処理や輸送時等の落下衝撃などに耐える程度に強
い強度とすることができる一方、容器を外側から開封す
る際には、手で開封できる程度の強さにすることができ
る。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載する易開封性密封容器において、前記傾斜面状に
形成された上端部表面が前記容器本体の上端にその一端
が連接して形成された開口面に平行な上端部表面の他端
に連接して形成されていることを特徴とするものであ
る。このような構成とすることにより、たとえば、射出
成型で容器をつくる場合には、成型用の金型の耐久性が
向上すると共に、生産性が向上する。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項
1、2に記載する易開封性密封容器において、前記傾斜
面状が曲面形状であることを特徴とするものである。こ
のような構成とすることにより、容器本体の上端部に鋭
角な角がなくなり、たとえば、内容物が食品である場合
において、直接容器本体の上端部に口を付けて食べる時
などに唇や舌等を切るといったことを防止できて安全で
あると共に、容器本体そのものの見栄えも良くすること
ができる。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜3に記載する易開封性密封容器において、前記容器本
体の前記傾斜面状に形成された上端部表面の傾斜角度が
前記容器の開口端を形成する面に対して、30〜90度
としたことを特徴とするものである。傾斜角度が大きく
なるに従って、容器の内容物側からの剥離強度は、熱接
着した前記容器本体の上端部表面と前記蓋材との間の剪
断力となり、極めて強い剥離強度を確保することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】上記の本発明について、図面等を
用いて以下に更に詳しく説明する。図1は本発明の易開
封性密封容器の第1の実施形態の一部断面図、図2は図
1に示す易開封性密封容器と内圧による力の関係を示す
図、図3は図1の開口直前の状態を示す図、図4は図1
の開口直後の状態を示す図、図5〜11は本発明の易開封
性密封容器の第2〜8の実施形態の要部断面図であり、
1は易開封性密封容器、2は蓋材、3は容器本体、4は
上縁部、5,5',5"は上縁部表面、11は剥離可能接着領
域、20は開封用舌片、30は開口端をそれぞれ示す。
【0011】まず、図1は本発明の易開封性密封容器の
一部断面図であって、本発明の易開封性密封容器1は、
上端開放の容器本体3の開口端30を一周する前記容器本
体3の外側下方へ向かって傾斜する傾斜面状に形成され
た前記容器本体3の上端部4の表面5の接着領域11で蓋
材2と接着されて容器本体3が密封されたものである。
また、本発明の易開封性密封容器1を開封するための開
封用舌片20が蓋材2の外周縁の所定箇所に設けられてい
る。
【0012】このように蓋材2と容器本体3とを接着す
る前記容器本体3の上端部4の表面5の接着領域11は、
図2に示すように容器に内圧Fがかかった場合に、内圧
Fは専ら上端部4の表面5の前記接着領域11と蓋材2と
の境目、すなわち接着領域11の容器内側の位置Aに応力
が集中するが、前記接着領域11は前記容器本体3の外側
下方へ向かって傾斜する傾斜面状に形成されていて、そ
の傾斜角度α(開口端30が形成する面に対する角度)に
より差はあるものの、前記内圧Fは前記位置Aで傾斜し
た上端部4の表面5に垂直に働く剥離力と水平に働く剪
断力に分力され、前記傾斜した上端部4の表面5に垂直
に働く剥離力は、前記接着領域11が前記容器本体3の開
口面と平行に形成された場合の剥離力と比べると小さく
することができ、前記容器本体3の開口面に対して前記
傾斜した上端部4の表面5の傾斜角度を30度以上にする
ことにより、前記内圧Fの前記位置Aにおける前記傾斜
した上端部4の表面5に垂直に働く剥離力を2.3kg/15mm
巾以上に保持することが可能となり、レトルト殺菌処理
や輸送時等の落下衝撃などに耐える程度に強い強度とす
ることができる一方、容器を外側から開封する際には、
手で開封できる程度の強さ、すなわち、1.5Kg/15mm巾以
下にすることができる。
【0013】また、図3は図1の開口直前の状態を示す
図、図4は図1の開口直後の状態を示す図であって、本
発明の易開封性密封容器1を開封する場合には、蓋材2
に設けられた開封用舌片20を開封方向Kに引き上げる操
作を行うと、前記接着領域11の容器本体3の上端部4の
表面5と蓋材2との層間で剥離し始める。剥離がさらに
進むと蓋材2が容器本体3から完全に剥離し、易開封性
密封容器1が開封される。
【0014】ところで、蓋材2と容器本体3とを接着す
る前記蓋材2の最内層および前記容器本体3の上端部4
の表面5を形成する層に用いる材料は、特に制限はな
く、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エラストマー等の
一種、あるいは、それ以上からなるものを用いることが
できるが、前記蓋材2の最内層に用いる材料と前記容器
本体3の上端部4の表面5を形成する層に用いる材料と
は、その組み合わせを考慮する必要がある。
【0015】たとえば、1実施例として、前記容器本体
3の上端部4の表面5を形成する層にポリプロピレン系
樹脂、あるいは、高密度ポリエチレン系樹脂を用いた場
合には、前記蓋材2の最内層には、ポリプロピレン系樹
脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂を用いることがで
きる。また、前記容器本体3の上端部4の表面5を形成
する層にポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂と
の混合樹脂を用いた場合には、前記蓋材2の最内層に
は、高密度ポリエチレン系樹脂、あるいは、ポリプロピ
レン系樹脂を用いることができる。
【0016】前記ポリプロピレン系樹脂としては、たと
えば、高結晶性のプロピレン単独重合体の他に、エチレ
ン、ブテンー1、ペンテンー1、3ーメチルブテンー
1、4ーメチルペンテンー1などのαーオレフィンとの
ランダム共重合体や、これらの混合物などである。な
お、ランダム共重合体としては、多段重合で得られるホ
モポリプロピレンとの混合物であってもよい。
【0017】また、前記混合樹脂に用いられるポリエチ
レン系樹脂としては、たとえば、高圧法低密度ポリエチ
レン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン
および高密度ポリエチレン等のいずれのエチレン単独重
合体を使用することができる他に、プロピレン、ブテン
ー1、ペンテンー1、3ーメチルブテンー1、4ーメチ
ルペンテンー1などのαーオレフィン、または、酢酸ビ
ニルとの結晶性、あるいは、低結晶性ないし非結晶性の
ランダムもしくはブロック共重合体、あるいは、これら
の混合物などを用いることができる。
【0018】また、前記高密度ポリエチレン系樹脂とし
ては、たとえば、エチレン単独重合体の他に、プロピレ
ン、ブテンー1、ペンテンー1、3ーメチルブテンー
1、4ーメチルペンテンー1などのαーオレフィンとの
共重合体などを用いることができる。
【0019】また、たとえば、他の実施例として、容器
本体3の上端部4の表面5を形成する層にポリスチレン
系樹脂を用いた場合には、前記蓋材2の最内層には、ポ
リオレフィン系樹脂とポリスチレン系樹脂との混合樹脂
を用いることができる。また、容器本体3の上端部4の
表面5を形成する層にポリオレフィン系樹脂とポリスチ
レン系樹脂との混合樹脂を用いた場合には、前記蓋材2
の最内層には、ポリスチレン系樹脂を用いることができ
る。
【0020】前記ポリスチレン系樹脂としては、たとえ
ば、高結晶性のスチレン単独重合体の他に、エチレン、
ブテンー1、ペンテンー1、3ーメチルブテンー1、4
ーメチルペンテンー1などのαーオレフィンとのランダ
ム共重合体や、これらの混合物などである。なお、ラン
ダム共重合体としては、多段重合で得られるホモポリプ
ロピレンとの混合物であってもよい。
【0021】また、前記混合樹脂に用いられるポリオレ
フィン系樹脂としては、たとえば、高圧法低密度ポリエ
チレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ンおよび高密度ポリエチレン等のいずれのエチレン単独
重合体を使用することができる他に、プロピレン、ブテ
ンー1、ペンテンー1、3ーメチルブテンー1、4ーメ
チルペンテンー1などのαーオレフィン、または、酢酸
ビニルとの結晶性、あるいは、低結晶性ないし非結晶性
のランダムもしくはブロック共重合体、あるいは、これ
らの混合物などを用いることができる。
【0022】ところで、容器本体3の上端部4の表面5
を形成する層に用いるポリプロピレン系樹脂、高密度ポ
リエチレン系樹脂、あるいは、ポリプロピレン系樹脂と
ポリエチレン系樹脂との混合樹脂、あるいは、ポリスチ
レン系樹脂、あるいは、ポリオレフィン系樹脂とポリス
チレン系樹脂との混合樹脂は、そのまま用いて容器本体
3を構成してもよいが、ガスバリヤー性や容器の剛性を
向上させるために、外層に他の材料を用いることもでき
る。前記外層に用いる他の材料としては、たとえば、エ
チレンービニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどの樹
脂やアルミニウム、酸化アルミニウム、酸化珪素等の無
機物の蒸着層などである。また、ポリオレフィン系樹脂
とポリスチレン系樹脂との混合樹脂は、ブレンド系のも
のであってもポリマーアロイのタイプのものであっても
構わない。
【0023】また、容器本体3の厚さとしては、使用さ
れる用途、目的等により適宜決定すればよいが、0.4 〜
2.0mm の範囲の厚さのものが一般的に使用されている。
【0024】また、容器本体3は、単層材料からなるも
のであっても、多層材料からなるものであってもよい。
また、容器本体3の形状については特に制限はなく、た
とえば、円形状、四角形状などをしたカップ状、あるい
は、トレー状のものであって、この容器本体3の上端部
4の表面5に形成された層と前記容器本体3の上端部4
に沿って環状に蓋材2と熱接着される。
【0025】また、蓋材2の基材についても特に制限は
なく、蓋材2に求められる諸物性を満足できればよいの
であって、たとえば、単層のシートであっても、多層の
シートであってもよく、また、必要に応じて金属箔や紙
などが積層されたものであってもよい。
【0026】一方、蓋材2の最内層に用いるポリプロピ
レン系樹脂、高密度ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレ
ン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹脂、あるい
は、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂とポリ
スチレン系樹脂との混合樹脂等は、そのままフィルム化
したものを用いて蓋材2を構成してもよいが、ガスバリ
ヤー性や意匠性、遮光性等を向上させるために、基材に
他の材料を用いることもできる。前記基材に用いる他の
材料としては、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチ
レンテレフタレート等をフィルム化したもの、あるい
は、これらのフィルム化したものにアルミニウムや酸化
アルミニウム、酸化珪素等の無機物を蒸着したもの、あ
るいは、アルミニウム等の金属箔、あるいは、これらを
積層したものなどである。
【0027】また、蓋材2の厚さとしては、使用される
用途、目的等により適宜決定すればよいが、50〜100 μ
mの範囲の厚さのものが一般的に使用されている。
【0028】次に、本発明の易開封性密封容器の他の実
施形態について説明すると、図5は本発明の易開封性密
封容器の第2の実施形態の要部断面図であって、図1の
第1の実施形態のように容器本体の上端部4が鍔状では
なくて、容器本体3の肉厚の端面からなっているもので
ある。図5においては容器本体3の肉厚の端面を厚肉に
形成したものを示したが、これにこだわることはなく容
器本体3の端面が容器本体3の肉厚と同じ肉厚であって
も構わない。
【0029】また、図6は本発明の易開封性密封容器の
第3の実施形態の要部断面図であって、図1の第1の実
施形態の傾斜面状に形成された上端部4の表面5が容器
本体3の内面の上端にその一端が連接して形成された開
口面に平行な上端部4の表面5'の他端に連接して形成さ
れているものである。
【0030】また、図7は本発明の易開封性密封容器の
第4の実施形態の要部断面図であって、図5の第2の実
施形態の傾斜面状に形成された上端部4の表面5が容器
本体3の内面の上端にその一端が連接して形成された開
口面に平行な上端部4の表面5'の他端に連接して形成さ
れているものである。
【0031】また、図8は本発明の易開封性密封容器の
第5の実施形態の要部断面図であって、図6の第3の実
施形態の傾斜面状に形成された上端部4の表面5に連接
し容器本体3の外側に開口面に平行に延びる上端部4の
表面5"が形成されているものである。
【0032】また、図9は本発明の易開封性密封容器の
第6の実施形態の要部断面図であって、図7の第4の実
施形態の傾斜面状に形成された上端部4の表面5に連接
し容器本体3の外側に開口面に平行に延びる上端部4の
表面5"が形成されているものである。
【0033】また、図10は本発明の易開封性密封容器の
第7の実施形態の要部断面図であって、図7の第4の実
施形態の傾斜面状に形成された上端部4の表面5の部分
が曲面形状に形成され、前記上端部4の曲面形状に形成
された表面5の接着領域11で蓋材2と接着されて容器本
体3が密封されたものである。また、図6〜図10に示し
た第3〜第7の実施形態において、容器本体3の上端部
4の表面5'、5"は蓋材2と接着していない状態を示して
いるが、接着していても構わないことはいうまでもな
い。
【0034】また、図11は本発明の易開封性密封容器の
第8の実施形態の要部断面図であって、図10に示した第
7の実施形態は容器本体3の上端部4の表面5の部分が
曲面形状に形成されているものであるが、図11に示す第
8の実施形態は上端部4全体が曲面形状の鍔状となって
いるものである。この場合、容器本体の上端部に鋭角な
角がなくなり、たとえば、内容物が食品である場合にお
いて、直接容器本体の上端部に口を付けて食べる時など
に唇や舌等を切るといったことを防止できて安全である
と共に、容器本体そのものの見栄えも良くすることがで
きる。
【0035】
【実施例】次に、実施例により、本発明の易開封性密封
容器の製造方法を説明する。 実施例1 高結晶性のプロピレン単独重合体を所定形状の射出成型
金型に射出して容器本体の外側下方へ向かって傾斜する
傾斜角度0度、10度、20度、30度、40度、50
度を有する容器本体を作製し、得られた容器本体に水を
充填して後に、印刷された12μmの2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートの印刷面に高結晶性のプロピレン単独
重合体と直鎖状低密度ポリエチレンとの80:20の混合樹
脂の50μmのフィルムをドライラミネーション法で積層
した蓋材を前記の各傾斜角度を有する容器本体の傾斜面
で熱接着して本発明の易開封性密封容器を得た。このよ
うにして得られた易開封性密封容器の蓋材と表層材との
内容物側からの層間剥離強度は傾斜角度0度のものは1.
3 Kg/15mm巾、10度のものは1.7 Kg/15mm巾、20度
のものは1.8 Kg/15mm巾、30度のものは2.3 Kg/15mm
巾、40度のものは3.1 Kg/15mm巾、50度のものは4.
0 Kg/15mm巾であり、傾斜角度が30度以上のものが、
2.3kg/15mm巾以上であり、厚生省告示20号に適合するも
のを得ることができた。また、表層材と容器本体との容
器外側からの層間剥離強度は1.3 Kg/15mm巾であり、蓋
材に形成された開封用舌片を摘んで持ち上げることによ
り手で開封することができた。また、上記で作製した傾
斜角度が30度以上の易開封性密封容器を120℃で3
0分間レトルト殺菌処理を施したが、処理中に蓋材と容
器本体との層間が剥離することはなく、良好な結果が得
られた。本発明は本実施例に限られることなく、レトル
ト殺菌処理を施す用途にも適用可能であるし、また、傾
斜角度についても30度以上に限られることはなく、内
容物、用途により適宜選択することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の易開封性密封容器は、上端が開
放の周状の開口端を有する容器本体と該容器本体の上端
部で熱接着される蓋材とからなる容器において、容器本
体の上端部の蓋材と熱接着される表面が前記開口端を形
成する面より下方外側へ向かって形成される傾斜面状、
あるいは、前記容器本体の前記上端部の前記蓋材と熱接
着される表面が前記開口端を形成する面より下方外側へ
向かって形成される曲面形状であって、前記傾斜面状、
あるいは、前記曲面形状に形成された上端部表面と前記
蓋材とを熱接着することにより、密封性に優れると共
に、蓋材および容器本体の使用材料と傾斜角度を適宜選
ぶことにより、レトルト殺菌処理にも耐えることができ
るものとすることができ、かつ、容器を開封する際には
手で開封できる程度の剥離強度に保たれるといった効果
を奏すると共に、構造が単純であり製造コストも安くす
ることができるといった効果をも奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる易開封性密封容器の第1の実
施形態の一部断面図である。
【図2】 図1に示す易開封性密封容器と内圧による力
の関係を示す図である。
【図3】 図1の開口直前の状態を示す図である。
【図4】 図1の開口直後の状態を示す図である。
【図5】 本発明にかかる易開封性密封容器の第2の実
施形態の要部断面図である。
【図6】 本発明にかかる易開封性密封容器の第3の実
施形態の要部断面図である。
【図7】 本発明にかかる易開封性密封容器の第4の実
施形態の要部断面図である。
【図8】 本発明にかかる易開封性密封容器の第5の実
施形態の要部断面図である。
【図9】 本発明にかかる易開封性密封容器の第6の実
施形態の要部断面図である。
【図10】 本発明にかかる易開封性密封容器の第7の実
施形態の要部断面図である。
【図11】 本発明にかかる易開封性密封容器の第8の実
施形態の要部断面図である。
【符号の説明】
1 易開封性密封容器 2 蓋材 3 容器本体 4 上縁部 5,5',5" 上縁部表面 11 剥離可能接着領域 20 開封用舌片 30 開口端

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端が開放の周状の開口端を有する容器
    本体と該容器本体の上端部で熱接着される蓋材とからな
    る容器において、前記容器本体の前記上端部の前記蓋材
    と熱接着される表面が前記開口端を形成する面より下方
    外側へ向かって形成される傾斜面状であり、前記傾斜面
    状に形成された上端部表面と前記蓋材とを熱接着し、該
    熱接着した前記上端部表面と前記蓋材との間が剥離可能
    に接着していることを特徴とする易開封性密封容器。
  2. 【請求項2】 前記傾斜面状に形成された上端部表面が
    前記容器本体の上端にその一端が連接して形成された開
    口面に平行な上端部表面の他端に連接して形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の易開封性密封容器。
  3. 【請求項3】 前記傾斜面状が曲面形状であることを特
    徴とする請求項1、2記載の易開封性密封容器。
  4. 【請求項4】 前記容器本体の前記傾斜面状に形成され
    た上端部表面の傾斜角度が前記容器の開口端を形成する
    面に対して、30〜90度としたことを特徴とする請求
    項1〜3記載の易開封性密封容器。
JP21811697A 1997-07-28 1997-07-28 易開封性密封容器 Expired - Fee Related JP3966949B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21811697A JP3966949B2 (ja) 1997-07-28 1997-07-28 易開封性密封容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21811697A JP3966949B2 (ja) 1997-07-28 1997-07-28 易開封性密封容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1149237A true JPH1149237A (ja) 1999-02-23
JP3966949B2 JP3966949B2 (ja) 2007-08-29

Family

ID=16714883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21811697A Expired - Fee Related JP3966949B2 (ja) 1997-07-28 1997-07-28 易開封性密封容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3966949B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080058A (ja) * 2000-09-11 2002-03-19 Tohcello Co Ltd 易開封性包装体
JP2003312732A (ja) * 2002-04-23 2003-11-06 Shikoku Kakoki Co Ltd 密封容器
WO2019107064A1 (ja) * 2017-11-29 2019-06-06 東洋製罐株式会社 金属製容器本体、金属製容器製品、および金属製容器製品の製造方法
JP2019099174A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 東洋製罐株式会社 金属製容器本体および金属製容器製品
JP2019099173A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 東洋製罐株式会社 金属製容器本体、金属製容器製品、および金属製容器製品の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080058A (ja) * 2000-09-11 2002-03-19 Tohcello Co Ltd 易開封性包装体
JP4520605B2 (ja) * 2000-09-11 2010-08-11 東セロ株式会社 易開封性包装体
JP2003312732A (ja) * 2002-04-23 2003-11-06 Shikoku Kakoki Co Ltd 密封容器
WO2019107064A1 (ja) * 2017-11-29 2019-06-06 東洋製罐株式会社 金属製容器本体、金属製容器製品、および金属製容器製品の製造方法
JP2019099174A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 東洋製罐株式会社 金属製容器本体および金属製容器製品
JP2019099173A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 東洋製罐株式会社 金属製容器本体、金属製容器製品、および金属製容器製品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3966949B2 (ja) 2007-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0457760A (ja) 易開封性容器及びその製造方法
WO2015072404A1 (ja) 容器本体、容器および容器の製造方法
JP2965825B2 (ja) 多層構造物及び易開封性容器
JP3966949B2 (ja) 易開封性密封容器
JP3867474B2 (ja) 易開封性複合フィルム及び包装容器
JP3966947B2 (ja) 易開封性密封容器とその製造方法
JPS6325037A (ja) 易開封性容器
JP2575709B2 (ja) 易開封性密封容器およびその製造方法
JPH0637224B2 (ja) 易開封性容器
JP3867329B2 (ja) 容易開封性容器
JP2693671B2 (ja) 密封包装体
JPH06286765A (ja) 開封容易な容器
JPH11171250A (ja) 繰り返し開閉可能な密封プラスチック容器
JP2589371B2 (ja) 多層構造物、易開封性容器及び蓋材
JPH1086296A (ja) 多層シート及び易開封容器
JP2913039B2 (ja) 容 器
JP2001310433A (ja) 易開封性複合フィルム及び包装容器
JP2575708B2 (ja) 易開封性容器
JPH0143225Y2 (ja)
JP2590337B2 (ja) 多層容器熱成形用多層シ−ト
JPH1044347A (ja) 易開封性複合フィルム及び包装容器
JPH0694209B2 (ja) 多層包装体用積層シート、多層包装体及び多層包装体の製造方法
JP4196723B2 (ja) トレー状容器用蓋材
JP2984464B2 (ja) 易開封性密封容器
JPH01124570A (ja) 容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070530

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140608

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees