JPH1146916A - 内歯式リクライニングデバイス - Google Patents

内歯式リクライニングデバイス

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JPH1146916A
JPH1146916A JP22752897A JP22752897A JPH1146916A JP H1146916 A JPH1146916 A JP H1146916A JP 22752897 A JP22752897 A JP 22752897A JP 22752897 A JP22752897 A JP 22752897A JP H1146916 A JPH1146916 A JP H1146916A
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JP
Japan
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tooth
tooth inner
base member
arm
internal
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Application number
JP22752897A
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English (en)
Inventor
Noriyoshi Yoshida
田 知 徳 吉
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Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回動アームに過大な負荷が加わっても、ツー
スインナーの傾きがなく、回動アームとツースインナー
との良好な噛合状態を確保できると共に、ツースインナ
ーの成形性及び強度を向上させる。 【解決手段】 ツースインナー21をアーム側のツース
インナー21Aとベース側のツースインナー21Bとの
2分割構造とすることにより、成形性並びに成形金型の
耐久性を向上させると共に、アーム側のツースインナー
21Aの板厚を厚く、且つベース側のツースインナー2
1Bの歯部ピッチを広くすることにより、ツースインナ
ー21の良好な噛合状態を確保し、且つベース部材10
にツースインナー21の側方部との接触面積を多く確保
することにより、ツースインナー21,ベース側壁部の
圧壊,変形を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートクッション
に対してシートバックを傾動させる内歯式リクライニン
グデバイスに係り、更に詳述すれば、シートクッション
に固定されるベース部材と、該ベース部材に回動可能に
支持され、シートバックに固定される回動アームと、前
記ベース部材及び回動アーム間に介装され、ベース部材
に形成された凹部内にその側壁で進退自在に案内されそ
の先端に歯部を形成したツースインナーと、該ツースイ
ンナーを前記回動アームに形成した内歯に噛合するロッ
ク位置及び内歯から離間するロック解除位置間で移動さ
せる回動可能なカムと、該カムを回動させる操作レバー
とを備えた内歯式リクライニングデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用シートに設置される内歯
式リクライニングデバイスとしては、図8乃至図10に
示すものが提案されている。この従来例は、図8に示す
ように、シートクッションに固定されるベース部材1
と、このベース部材1に回動可能に支持され且つシート
バックに固定される回動アーム2と、前記ベース部材1
及び回動アーム2間に介装されるベース部材1に形成さ
れる凹部3内にその側壁3a,3bで進退自在に案内さ
れ且つ先端に歯部4を形成した上下一対のツースインナ
ー5と、このツースインナー5を前記回動アーム2に形
成した内歯2aに噛合するロック位置及び内歯2aから
離間するロック解除位置間で移動させる回動可能なカム
6と、このカム6を回動させるレバー(図示せず)に連
結された枢軸7とを備えている。
【0003】そして、ツースインナー5のカム6側の対
向端面には、その中央部に係合部5aが形成され、この
係合部5aにカム6に形成した係合突起6aが係合する
ことにより、ツースインナー5が外方のロック位置に移
動してそれらの歯部4が回動アーム2の内歯2aに噛合
し、これによりベース部材1に対する回動アーム2の回
動が阻止されるロック状態にロック保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記従来の
内歯式リクライニングデバイスにあっては、ツースイン
ナー5は、歯部4のモジュール(歯の大きさ)に対して
板厚が厚いため、成形型への負担が大きく、型寿命が短
期化するという不具合があり、ツースインナー5の生産
性を低下させる要因となっていた。
【0005】更に、図9に示すように、図示しないシー
トバックを後方へ傾動させた際、回動アーム2には矢印
Fで示す負荷が加わるが、その際、ツースインナー5に
は回動アーム2との噛合いによる外力(図中矢印aで示
す)が加わると共に、ベース側壁3a,3bとベース部
材1との噛合いによるツースインナー5に反力(図中矢
印bで示す)が働き、結果的にツースインナー5には捩
れ方向の回転力(図中矢印cで示す)が加わることにな
り、回動用アーム2の内歯2aとツースインナー5の歯
部4との良好な噛合状態が保てず、リクライナーロック
部の開きが生じたり、また、ベース側壁部3a,3b及
びツースインナー5の側面部の圧壊,変形等が生じ易
く、機器の信頼性を低下させるという問題点が指摘され
ている。
【0006】また、図10に示すように、ツースインナ
ー5を収容する凹部3においては、回動アーム2とベー
ス部材1とを接合固定する際、回動アーム2のプレスダ
レとベース部材1のプレスダレとを付き合わすように接
合するが(プレスダレ部分を符号dで示す)、ツースイ
ンナー5のプレスダレ(図中符号eで示す)が一方側、
即ち、ベース部材1側に形成されるため、この部分での
噛合い量が少なくなり、且つ、ツースインナー5の板厚
も厚いため、プレスダレeが多く、ツースインナー5の
良好な噛合いが期待できないという問題点もあった。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、車両用シートに設置される内歯式リクライ
ニングデバイスにおいて、ツースインナーの成形性を高
め、且つ強度を向上させることができると共に、シート
バックに加わる負荷によるツースインナーの傾きも防止
でき、ツースインナーと回動用アームとの良好な噛合状
態が得られ、リクライナーロック部の開き及びベース側
壁部及びツースインナー側面部の圧壊,変形等を確実に
防止できる内歯式リクライニングデバイスを提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る内歯式リクライニングデバイスは、
シートクッションに固定されるベース部材と、該ベース
部材に回動可能に支持され、シートバックに固定される
回動アームと、前記ベース部材及び回動アーム間に介装
され、ベース部材に形成された凹部内にその側壁で進退
自在に案内され、且つその先端に歯部を形成したツース
インナーと、該ツースインナーを前記回動アームに形成
した内歯に噛合するロック位置及び内歯から離間するロ
ック解除位置間で移動させる回動可能なカムと、該カム
を回動させる操作レバーとを備えた内歯式リクライニン
グデバイスにおいて、前記ツースインナーは、回動アー
ムの内歯と噛合うアーム側のツースインナーと、ベース
部材の係止歯部と噛合うベース側のツースインナーとか
らなる厚み方向の2分割体から構成されると共に、圧
入、あるいはリベットカシメにより双方のツースインナ
ーを接合したことを特徴とする。
【0009】請求項1に記載の発明においては、ツース
インナーを回動用アーム側とベース部材側とで厚み方向
に2分割体とすると共に、これら分割体同士を圧入、あ
るいはカシメ等により接合一体化するというものである
から、回動用アームの内歯と噛合する歯部が小さくても
アーム側のツースインナーはその板厚を薄くできるた
め、成形性が向上すると共に、型寿命も長期化できる。
【0010】また、請求項2に係る内歯式リクライニン
グデバイスは、請求項1の発明において、前記アーム側
のツースインナーはベース側のツースインナーよりも板
厚が厚く設定されていることを特徴とする。
【0011】この請求項2に記載の発明においては、ア
ーム側のツースインナーはベース側のツースインナーに
比べ板厚が厚く設定されているため、シートバックを倒
し込んだ際、回動用アームに負荷が加わっても、ツース
インナーの噛合いの保持性が向上し、且つ強度もアップ
し、リクライナーロック部の開きを確実に防止できる。
【0012】更に、請求項3に係る内歯式リクライニン
グデバイスは、請求項1または請求項2の発明におい
て、前記ツースインナーのプレスダレを突合わすように
双方のツースインナーを接合すると共に、回動アーム及
びベース部材のプレスダレとツースインナーのプレスダ
レとが同一位置に設定されていることを特徴とする。
【0013】この請求項3に記載の発明においては、厚
み方向の分割体からなるツースインナーのプレスダレを
突合わせて接合するという構成であり、ベース部材と回
動アームとの接合時に形成される両者のプレスダレとツ
ースインナーのプレスダレとを同一箇所に設定できるた
め、噛合い量が従来のものより多くなり、ツースインナ
ーと回動用アームとの良好な噛合い状態が期待できると
共に、ツースインナーが分割構造であるため、プレスダ
レは更に少なくなる。
【0014】また、請求項4に係る内歯式リクライニン
グデバイスは、請求項1乃至請求項3の発明において、
前記アーム側のツースインナーの外歯に比べ、ベース側
のツースインナーの外歯のピッチ間隔が広く設定されて
いることを特徴とする。
【0015】この請求項4に記載の発明においては、ベ
ース部材側のツースインナーの歯部はリクライナーの調
節角と関係しないため、ピッチ間隔を広く設定すること
が可能となり、成形性が向上すると共に、強度も強化で
きる。
【0016】更に、請求項5に係る内歯式リクライニン
グデバイスは、請求項1乃至請求項4の発明において、
前記ベース部材の凹部側壁には、ベース側のツースイン
ナーの側面部をガイドする第1の案内側壁と、アーム側
のツースインナーの側面部をガイドする第2の案内側壁
が形成されていることを特徴とする。
【0017】この請求項5に記載の発明においては、ベ
ース部材に段付側壁を設け、第1の案内側壁でツースイ
ンナーの側面部を支持し、且つ第2の案内側壁でツース
インナーの側面部を支持するというものであるから、分
割体を接合してなるツースインナーの側面部をベース部
材の第1の案内側壁、第2の案内側壁で接触面積を多く
確保して支持するため、シートバック入力時等、回動ア
ームに加わる負荷によりベース部材の側壁部やツースイ
ンナー側面部が圧壊、あるいは変形したりすることがな
い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内歯式リクラ
イニングデバイスの実施の形態を図面を参照して説明す
る。図1は本発明の実施の形態を示す分解斜視図、図2
は同内歯式リクライニングデバイスにおけるベース部
材,回動アーム,ツースインナー,カムを示す分解斜視
図、図3は同内歯式リクライニングデバイスの正面図、
図4,図5は同内歯式リクライニングデバイスの縦断面
図,横断面図、図6(a),(b),(c)、図7
(a),(b),(c)は同内歯式リクライニングデバ
イスにおけるツースインナーの接合構造を示す各説明図
である。
【0019】図1において、シートクッション(図示せ
ず)の左右に固定される一対のベース部材10A,10
Bに対してシートバック(図示せず)の左右に取付けら
れた一対の回動アーム11A,11Bが操作レバー12
に固着された枢軸13を中心として回動自在に保持され
ている。
【0020】ベース部材10A,10Bの各々は、図示
するように左右対称に構成され、シートクッションのフ
レームに固定される取付部14a,14bとその上方に
形成された中央部に枢軸13を挿通する挿通穴15を形
成した円形凹部16とが形成されている。
【0021】円形凹部16の底板部の中央部には、上下
に延長する左右一対の案内側壁17a,17bと18
a,18bが段部を介して形成され、底板部に近い側を
第1の案内側壁17a,17b、回動アーム11側を第
2の案内側壁18a,18bとし、これら2段の案内側
壁17,18は、上端及び下端に連接された円弧状側壁
19a,19bとにより略長方形状に形成された凹部2
0が形成される。
【0022】ここで、円弧状側壁19a,19bには後
述するツースインナー21の外歯22と噛合する係止歯
部23a,23bが形成されている。一方、回動アーム
11A,11Bは、上端側にシートバックに取付ける取
付穴24a,24bが形成されており、シートバックフ
レームに取付けられるシートバックブラケット25に上
記取付穴24a,24bと対応する取付穴25a,25
bが開設され、リベット26によりシートバックブラケ
ット25に回動アーム11が取付けられる。
【0023】更に、この回動アーム11A,11Bの下
端側にはベース部材10A,10Bの凹部20の円弧状
側壁19a,19bの半径と同一半径の円筒状凹部27
が形成され、この円筒状凹部27の中央部に前述した枢
軸13A,13Bを挿通する挿通穴28が形成されてお
り、円筒状凹部27を形成する内壁に上述したツースイ
ンナー21A,21Bの外歯22に噛合する内歯29が
形成されている。
【0024】そして、ベース部材10A,10B及び回
動アーム11A,11Bは、2面幅を有する枢軸13
A,13Bを挿通穴28及び2面穴を有する操作レバー
12に挿通した状態で外側からカシメられ一体化されて
いる。また、操作レバー12の回動アーム11A,11
Bと対向する側には複数個の突起部12aが形成され、
この突起部12aが回動アーム11A,11Bと摺接す
るので回動アーム11A,11B及び操作レバー12の
回動時に摩擦抵抗を減少させることができる。
【0025】ここで、枢軸13A,13Bは回動アーム
11A,11B側に設けたホルダ30によってベース部
材10A,10Bに回動自在に保持されていると共に、
枢軸13A,13Bがベース部材10A,10Bより突
出した端部間に円筒状の連結管31がセレーション嵌合
されて連結されている。
【0026】そして、枢軸13Bはホルダ30より外方
に突出形成された突出片と操作レバー12との間に介挿
したコイルスプリング32により反時計方向に付勢さ
れ、枢軸13Bに操作レバー12が一体に取付けられて
いる。
【0027】更に、回動アーム11はホルダ30に中心
側端部が固定された渦巻状のリターンスプリング33の
外周端が係止されることにより、シートバックをシート
クッション側に付勢するように図3でみて反時計方向に
付勢されている。
【0028】また、ベース部材10と回動アーム11間
に介挿されるツースインナー21は後述するが、操作レ
バー12の操作により枢軸13を回動させて、この枢軸
13により回動操作されるカム34により上下動作され
る。
【0029】ところで、本発明の特徴は図2に拡大して
示すように、上述した構成の内歯式リクライニングデバ
イスにおけるツースインナー21の構成に特徴がある。
即ち、図2では左右いずれか一方側の構成について説明
するが、同一構成のものが他方側にも設置されている。
即ち、ツースインナー21は厚み方向に2分割されてお
り、回動アーム11と噛合うアーム側のツースインナー
21Aとベース部材10と噛合うベース側のツースイン
ナー21Bとの2分割体からなり、双方のツースインナ
ー21A,21Bは本実施の形態では圧入により接合固
定されている。
【0030】即ち、両ツースインナー21A,21Bの
接合面には、一方側のツースインナー21A面に円柱状
の圧入突起35aが形成されており、それと対応する他
方側のツースインナー21Bには圧入穴35bが開設さ
れており、双方のツースインナー21A,21Bを圧入
加工により接合して所望の厚みを得るようにしている。
【0031】この場合、ツースインナー21A,21B
に加わる負荷を考慮して、アーム側のツースインナー2
1Aの厚みをベース側のツースインナー21Bの厚みよ
り厚く設定するのが好ましく、本実施の形態ではアーム
側のツースインナー21Aの厚みは3.2mm、ベース
側のツースインナー21Bの厚みは2.8mmに設定さ
れている。
【0032】そして、アーム側のツースインナー21A
の上下部材には、回動アーム11の円筒状凹部27の内
面に形成された内歯29と噛合する外歯22Aが刻設さ
れており、ベース側のツースインナー21Bについては
ベース部材10Aの係止歯部23a,23bに噛合う比
較的ピッチの粗い外歯22Bが刻設されている。
【0033】更に、ツースインナー21の内面にはカム
34と協働するカム面36が形成されている。即ち、図
3に示すように、カム34の周縁部に係合突起34a,
34b,34cが形成されていると共に、この係合突起
34a,34b,34cとツースインナー21のカム面
36に形成された凸部36a,36b,36cが当接す
ることにより、ツースインナー21は径方向に拡開し、
ツースインナー21はベース部材10側の凹部20及び
回動アーム11側の円筒状凹部27の夫々の係止歯部2
3,内歯29にツースインナー21の外歯22B,22
Aが噛合してロックされる。
【0034】また、ロック解除状態は操作レバー12を
操作すれば、枢軸13によりカム34が図3中時計回り
方向に回動して、カム34の係合突起34a,34b,
34cとカム面の突部36a,36b,36cから外
れ、ツースインナー21の噛合い状態を解除して、リタ
ーンスプリング33によりシートバックの倒れ方向に付
勢される。
【0035】このように、本発明に係る内歯式リクライ
ニングデバイスによれば、ベース部材10と回動アーム
11間に介挿されるツースインナー21は厚み方向に2
分割構造であり、例えば、ツースインナー21を成形す
る際、アーム側のツースインナー21Aとベース側のツ
ースインナー21Bとを個々に成形するため、アーム側
のツースインナー21Aは、外歯22Aの細かなピッチ
間隔が要求されても分割体であり、ベース側のツースイ
ンナー21Bの板厚が薄いため、成形性が向上すると共
に、成形型の寿命も長期化できるという利点がある。
【0036】同様に、ベース側のツースインナー21B
についてはリクライナーの調節角に関係ないため、外歯
22Bのピッチ間隔はそれほど狭くする必要がないた
め、金型加工も簡素化でき、成形性が向上すると共に、
ツースインナー21Bの強度もアップさせることができ
る。
【0037】尚、後述するが、アーム側ツースインナー
21Aとベース側ツースインナー21Bとの接合につい
てはプレスダレ同士を接合するような方向で接合が行な
われる。
【0038】更に、本発明においては、ツースインナー
21をアーム側とベース側に厚み方向に2分割すると共
に、負荷がより多く加わるアーム側のツースインナー2
1Aの厚みをベース側のツースインナー21Bに比べ若
干厚くしているため、シートバック入力時等、回動アー
ム11に加わる負荷によってもツースインナー21の傾
きを防止でき、回動アーム11とツースインナー21と
の良好な噛合状態を確保でき、リクライナーロック部の
開き等を確実に防止できる。
【0039】また、図4に示すように、ベース部材10
の円形凹部16の側壁部分は、第1の案内側壁17と第
2の案内側壁18の如く段部を介して2段に形成されて
いるため、ベース側のツースインナー21Bについては
第1の案内側壁17a,17bにより接触支持すると共
に、アーム側のツースインナー21Aについては第2の
案内側壁18a,18bにより接触支持するという構成
であるため、ツースインナー21に対するベース部材1
0の接触面積を多く確保できるため、シートバック入力
時等、負荷によるベース部材10の案内側壁17,18
及びツースインナー21の圧壊を防止でき、内歯式リク
ライニングデバイスの強度を強化させることができる。
【0040】加えて、図5に示すように、アーム側のツ
ースインナー21Aとベース側のツースインナー21B
とはプレスダレ同士を突合わせて接合されているため、
通常、ベース部材10と回動アーム11との接合につい
ても両者のプレスダレを接合させるため、ベース部材1
0、回動アーム11とツースインナー11とのプレスダ
レが同一箇所(図中符号Aで示す)に設定され、ツース
インナー21の外歯22と回動アーム11の内歯29と
の噛合い量が従来のものより多く確保でき、ツースイン
ナー21と回動アーム11との間で良好な噛合状態が得
られる。
【0041】また、ツースインナー21は厚み方向に分
割構成であり、板厚の薄い2枚物を接合するため、プレ
スダレが少なくなり、このこともツースインナー21に
良好な噛合状態が得られる要因となる。
【0042】次に、本発明に係る内歯式リクライニング
デバイスの動作状態について説明する。まず、ロック状
態では、図3に示すように、枢軸13がコイルスプリン
グ32によって反時計方向に付勢されてホルダ30に係
合しており、この状態ではカム34の係止部34a,3
4b,34cが各々ツースインナー21のカム面36の
係止部37a,37b及び37dに当接して反時計方向
回動位置をとる。
【0043】このため、ツースインナー21がベース部
材10の凹部16の案内側壁17,18に案内されて各
々外周に摺動し、その先端部に形成された外歯22が回
動アーム11の内歯29とベース部材10の係止歯部2
3とに各々噛合した状態となっている。この結果、ベー
ス部材10に対する回動アーム11の回動が規制された
ロック状態を維持する。
【0044】そして、このロック状態から操作レバー1
2をコイルスプリング33に抗して回動させると、これ
に応じてカム34も図3中時計回り方向に回動すること
により、カム34の係止部34a,34b,34cがツ
ースインナー21のカム面36の係止部36a,36
b,36dとの係止状態を脱することになり、ロック解
除状態となる。
【0045】このロック解除状態でシートバックを所望
の傾動角に傾動させると、これに応じて回動アーム11
が回動し、これによってその内歯29からツースインナ
ー21に伝達される力によって、ツースインナー21が
各々内方に摺動し、内歯29とツースインナー21の外
歯22との噛合状態が解除されることによりロック状態
が解除され、シートバックを所望傾動角に傾動させるこ
とができる。
【0046】そして、シートバックの所望傾動角への傾
動が終了したら、操作レバー12の回動を解除すること
により、カム34が図3中反時計回り方向に回動するこ
とにより、ツースインナー21を各々半径方向である外
方に摺動させて外歯22をベース部材10の係止歯部2
3及び回動アーム11の内歯29に夫々噛合させること
によりロック状態に復起する。
【0047】このように、本発明は、内歯式リクライニ
ングデバイスにおいて、ベース部材10と回動アーム1
1との間に介挿されるツースインナー21を厚み方向に
2分割体とし、分割されたアーム側のツースインナー2
1Aとベース側のツースインナー21Bとをプレスダレ
部分を突合わせるように接合固定するという構成である
が、接合手段としては、図6(a),(b),(c)に
示すように、アーム側のツースインナー21Aの圧入突
起35aに対して、ベース側のツースインナー21Bに
は係合凹部35cを設けて、突起35aと凹部35cと
の圧入嵌合により、双方のツースインナー21A,21
Bを接合固定してもよく、また、図7(a),(b),
(c)に示すように、双方のツースインナー21A,2
1Bに夫々段付き穴35d,35eを形成しておき、リ
ベット37により双方のツースインナー21A,21B
をカシメ固定するようにしてもよい。
【0048】このように、本発明による内歯式リクライ
ニングデバイスによれば、ツースインナー21を厚み方
向に2分割構成とすることにより、成形性が向上すると
共に、型寿命を長期化し、特に、アーム側のツースイン
ナー21Aとベース側のツースインナー21Bとに要求
される性能に対して厚みを増減させたり、また歯部の刻
設ピッチを調整したりすれば、リクライニング時にツー
スインナー21に加わる多大な負荷によっても傾きを防
止でき、回動アーム11とツースインナー21との良好
な噛合状態が得られ、円滑なリクライニング操作が期待
できる。
【0049】更に、ベース部材10に形成されるツース
インナー21を支持する第1の案内側壁17と第2の案
内側壁18を設けることにより、シートバックに加わる
負荷によりベース部材10やツースインナー21に加わ
る圧壊,変形を防止でき、機器の耐久性を高めることが
できる等、種々の利点がある。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る内
歯式リクライニングデバイスによれば、ツースインナー
を回動アーム側とベース部材側とで厚み方向に2分割体
とすると共に、これら分割体同士を圧入、あるいはカシ
メ等により接合一体化するというものであるから、回動
アームの内歯と噛合する歯部が小さくても回動用アーム
と噛合するツースインナーはその板厚を薄くできるた
め、成形性が向上すると共に、型寿命をも長期化できる
という効果を有する。
【0051】また、請求項2に係る内歯式リクライニン
グデバイスによれば、アーム側のツースインナーはベー
ス側のツースインナーに比べ板厚が厚く設定されている
ため、シートバックを倒し込んだ際、回動アームに負荷
が加わっても、ツースインナーの噛合いの保持性が向上
し、且つ強度もアップし、リクライナーロック部の開き
を確実に防止できるという効果を有する。
【0052】更に、請求項3に係る内歯式リクライニン
グデバイスによれば、厚み方向の分割体からなるツース
インナーのプレスダレを突合わせて接合するという構成
であるため、ベース部材と回動アームとの接合時に形成
される両者のプレスダレとツースインナーのプレスダレ
とを同一箇所に設定でき、噛合い量が従来のものより多
くなり、ツースインナーと回動用アームとの良好な噛合
い状態が期待でき、円滑なリクライニング操作が期待で
きるという効果を有する。
【0053】また、請求項4に係る内歯式リクライニン
グデバイスによれば、ベース部材側のツースインナーの
歯部はリクライナーの調整角と関係しないため、ピッチ
間隔を広く設定することが可能となり、成形性が向上す
ると共に、強度も強化できるという効果を有する。
【0054】また、請求項5に係る内歯式リクライニン
グデバイスによれば、ベース部材に段付案内側壁を設
け、第1の案内側壁でベース側のツースインナーの側面
部を支持し、且つ第2の案内側壁でアーム側のツースイ
ンナーの側面部を支持するというものであるから、分割
体を接合してなるツースインナーの側面部をベース部材
の案内側壁で接触面積を多く確保して支持できるため、
シートバック入力時、回動アームに加わる負荷によりベ
ース部材の側壁部やツースインナー側面部が圧壊、ある
いは変形したりすることがなく、耐久性に優れるという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内歯式リクライニングデバイスの
実施の形態を示す分解斜視図。
【図2】図1に示す内歯式リクライニングデバイスにお
ける要部を示す分解斜視図。
【図3】本発明に係る内歯式リクライニングデバイスの
実施の形態を示す正面図。
【図4】図3中IV−IV線断面図。
【図5】図3中V −V 線断面図。
【図6】本発明に係る内歯式リクライニングデバイスに
おけるツースインナーの接合状態を示すもので、(a)
は接合状態を示す説明図、(b)は接合状態を示す正面
図、(c)は(b)のVI−VI線断面図。
【図7】本発明に係る内歯式リクライニングデバイスに
おけるツースインナーの接合状態を示すもので、(a)
は接合状態を示す説明図、(b)は接合状態を示す正面
図、(c)は(b)のVII −VII 線断面図。
【図8】従来の内歯式リクライニングデバイスのベース
部材及び回動アームの連結状態を示す正面図。
【図9】従来の内歯式リクライニングデバイスにおける
回動アームとベース部材とツースインナーを示す分解斜
視図。
【図10】従来の内歯式リクライニングデバイスの構成
を示す断面図。
【符号の説明】
10A ベース部材 10B ベース部材 11A 回動アーム 11B 回動アーム 12 操作レバー 13A 枢軸 13B 枢軸 16 円形凹部 17a 第1の案内側壁 17b 第1の案内側壁 18a 第2の案内側壁 18b 第2の案内側壁 21A ツースインナー 21B ツースインナー 22 外歯 23a 係止歯部 23b 係止歯部 27 円筒状凹部 29 内歯 30 ホルダ 32 コイルスプリング 33 リターンスプリング 34 カム 36 カム面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションに固定されるベース部
    材と、該ベース部材に回動可能に支持され、シートバッ
    クに固定される回動アームと、前記ベース部材及び回動
    アーム間に介装され、ベース部材に形成された凹部内に
    その側壁で進退自在に案内され、且つその先端に歯部を
    形成したツースインナーと、該ツースインナーを前記回
    動アームに形成した内歯に噛合するロック位置及び内歯
    から離間するロック解除位置間で移動させる回動可能な
    カムと、該カムを回動させる操作レバーとを備えた内歯
    式リクライニングデバイスにおいて、 前記ツースインナーは、回動アームの内歯と噛合うアー
    ム側のツースインナーと、ベース部材の係止歯部と噛合
    うベース側のツースインナーとからなる厚み方向の2分
    割体から構成されると共に、圧入、あるいはリベットカ
    シメにより双方のツースインナーを接合したことを特徴
    とする内歯式リクライニングデバイス。
  2. 【請求項2】 前記アーム側のツースインナーはベース
    側のツースインナーよりも板厚が厚く設定されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内歯式リクライニング
    デバイス。
  3. 【請求項3】 前記ツースインナーのプレスダレを突合
    わすように双方のツースインナーを接合すると共に、回
    動アーム及びベース部材のプレスダレとツースインナー
    のプレスダレとが同一位置に設定されていることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の内歯式リクライ
    ニングデバイス。
  4. 【請求項4】 前記アーム側のツースインナーの外歯に
    比べ、ベース側のツースインナーの外歯のピッチ間隔が
    広く設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3に記載の内歯式リクライニングデバイス。
  5. 【請求項5】 前記ベース部材の凹部側壁には、ベース
    側のツースインナーの側面部をガイドする第1の案内側
    壁と、アーム側のツースインナーの側面部をガイドする
    第2の案内側壁が形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4に記載の内歯式リクライニングデバイ
    ス。
JP22752897A 1997-08-08 1997-08-08 内歯式リクライニングデバイス Pending JPH1146916A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002345586A (ja) * 2001-05-24 2002-12-03 Fuji Kiko Co Ltd 車両用シートリクライニング装置
JP2003024165A (ja) * 2001-07-19 2003-01-28 Aisin Seiki Co Ltd シートリクライニング装置

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