JPH11412A - 簡易安全ネット構造 - Google Patents

簡易安全ネット構造

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JPH11412A
JPH11412A JP16789197A JP16789197A JPH11412A JP H11412 A JPH11412 A JP H11412A JP 16789197 A JP16789197 A JP 16789197A JP 16789197 A JP16789197 A JP 16789197A JP H11412 A JPH11412 A JP H11412A
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JP
Japan
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safety net
structure according
net structure
simple safety
support arm
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JP16789197A
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English (en)
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Seiji Saito
精治 斎藤
Seiji Okubo
政治 大久保
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KAWAJU KOJI KK
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KAWAJU KOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】道路橋の橋桁や橋脚に対する高所作業に際し、
作業員の転落防止を図る構築体を予めベントに取り付け
て搬入セットや撤去等が不要でメンテナンス作業にも容
易に対処することが出来るようにする。 【解決手段】ベント4の側面に支持アーム19' の基端
部を取り付け位置調整自在に枢設し、安全ネット本体2
0を張設し、ハンドル23、プーリー26を介しワイヤ
ー28により開閉自在にし、ベント4と一体構造にし、
搬入セットや撤去等がないようにし、作業員2の墜落落
下を防止することが出来るようにする。 【効果】安全ネットの搬入撤去等の手間が省け、収納す
る格納庫等も必要とせず、所定の作業時において極めて
容易に安全ネットを開閉し、作業の安全性を図ることが
出来、イニシャルコストは勿論のこと、メンテナンスコ
ストも安く、耐久性が良好に出来、諸施工作業が能率良
く出来るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、高速道路の橋桁等の
高所の施工工事を行うに際してセットする簡易安全ネッ
トの構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、地勢的に国土が狭隘であ
り、多くの山間林野部が複雑に入り組んだ海岸線に近接
している我が国の特殊な地勢条件にあっては各種用途に
供される平野部の有効利用には限度があり、特に、都市
部においては密集する建物等の構築物の集密度が限界に
達しており、したがって、当該土地の有効利用を図るべ
く耐火性や耐震性に優れたビル等の中高層の鉄骨構造物
の構築が盛んに行われている。
【0003】而して、図7に示す様に、高速道路等の橋
桁1に対する作業員2による塗装や鉄骨の溶接等の施工
作業は地上数m〜十数mを越すような高さの高所作業が
避けられないものであり、そのため、作業員2の不測の
落下事故や治具等の落下による下部における他の作業員
や施設に対する損傷を防止するべく、橋脚3の両側にベ
ント5,5を設けて施工用の仮設足場4を設けるに、該
ベント5,5間に親綱6を張設し、作業員2が該親綱6
に対し腰に巻き付けた命綱7を係合させて仮設足場4に
対する安全ネット8を張設して落下防止を図るような安
全対策が必要とされ、法規制的にも必要とされるように
はなってきている。
【0004】又、図8に示す様に、ベント5,5間に仮
工事用の支持バー9,9を渡設するに、他の仮設用の支
持バー10,10をクランプ11を介し組付け、該支持
バー10に命綱7を係合させて安全を図るようにして所
定の作業を行うようにしているが、近時該種建設工事は
所謂3Kとして好まれざる作業対象とされ、したがっ
て、作業員2は高年齢層や若年層の者が多くなり作業能
率が悪かったり、不慣れな程度が甚だしく、例えば、ク
ランプ11の締め忘れ等が生じ、したがって、命綱7を
介して支持バー10に係合されて作業を行うようにされ
ているが、当該作業中に該支持バー10がクランプ11
を締め忘れて該支持バー10が外れるような場合に、作
業員2が不測の落下事故を起こしたりするような問題が
あった。
【0005】そして、かかる不測の落下事故は橋桁1や
橋脚3に対する作業のみならず、仮設足場4や安全ネッ
ト8の張設施工に際しても生ずる虞があるものであっ
た。
【0006】又、作業員2の落下のみならず、施工作業
に使用する治具の落下事故による不測のトラブル等も起
こり易いという問題があった。
【0007】而して、かかる施工上の安全性の問題は高
速道路等の橋桁1や橋脚3に対する施工時の問題ばかり
でなく、近時構築される中高層ビルや鉄塔等の施工に際
しても生ずるものであった。
【0008】これに対処するに、出願人の先願発明であ
る特開平8−257153号公報に示されているような
可搬式の安全ネット13が図8に示す様に開発され、橋
桁1に対する施工に対しベント5,5間のベース12の
所定部位にホイール14,14を有する台車15にセン
ターポール16を一体的に植設させておき、該センター
ポール16の所定部位にウオームギヤを内装するスライ
ドブラケット17を外装させ、該スライドブラケット1
7から各ベント5間に設けられた支持バー19,19に
安全ネット本体20を張設しておき、センターポール1
6の下部に設けられた操作パネル21の図示しないボタ
ンを操作することにより、駆動機構22を介しスライド
ブラケット17のウオームギヤを作動させて該スライド
ブラケット17を所定に昇降させて油圧シリンダー22
等により、各支持バー19の開角度を調整して該安全ネ
ット13の搬入撤去時は安全ネット本体20を小角度に
縮少してセンターポール16に沿わせて折りたたみ姿勢
状態にし、施工作業にあっては開角を広げて安全ネット
本体20をチューリップ状に開き、作業員2や治具の落
下に対して安全対策を講じるようにされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、該種先
行技術に基づく安全ネット13の構造にあっては安全ネ
ット本体20を張設する支持バー19の開角度の調節を
スライドブラケット17により操作パネル21を介して
行うと共に、油圧シリンダー22を介して操作せねばな
らず、機能的には優れてはいるものの機構的に複雑であ
り、管理制御は勿論のこと、所定のメンテナンスにも煩
瑣な手間を要し、イニシャルコストは勿論のこと、メン
テナンスコストも高くつくというデメリットがあり、
又、取り扱いが繁雑で作業能率上好ましくないという欠
点があり、又、保守,管理,点検,整備等が煩瑣になる
難点もあった。
【0010】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく高速道路の橋桁や中高層ビル,鉄塔等の構築体の
施工に際し、作業員や治具の落下を防止する安全ネット
の問題点を解決すべき技術的課題とし、当該構築体の壁
面に予めセットされた状態にされ施工に際しては予めセ
ットさせておいた安全ネットを手動操作により構築体の
壁面に対し開放姿勢にさせて作業員や治具の落下を防止
することが出来るようにして建築産業における安全技術
利用分野に益する優れた簡易安全ネット構造を提供せん
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許
請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述
課題を解決するために、高速道路の橋梁の橋桁や橋脚や
中高層ビルや鉄塔等の構築体に対する高所作業を行う
に、当該高所作業を行う際の作業員や治具等の不測の落
下を防止する安全ネットを予め当該施工領域に構築され
たベント等の構築体の壁面に予め折りたたみ自在に取り
付けておくに際し、所定数の支持アームをブラケット等
を介し開閉自在に枢支させ、ハンドルウインチ等の開閉
機構により壁面にストッパフックを介して取り付けてお
いて支持アームを閉鎖自在に開放状態にし、該ベント間
の施工領域の下部空間に安全ネット本体を所定に張設
し、更に、開閉機構を壁面に対し取り付け位置調整自在
に手動操作により昇降させ、又、支持アームが作業領域
の空間エリアに応じて伸縮自在にされ、その際、支持ア
ームが壁面に対し直角方向平面に沿って旋回動自在に枢
設された水平方向直角であって鈍角平面に沿って旋回動
自在にされたりし、又、支持アームに対し安全ネット本
体が張設されている他のフレームアームが開閉自在にさ
れ、その際、フレームアームが水平角以内に開閉自在に
されたり、横方向スライド自在に開閉するようにされて
可及的に施工領域下部空間を全体的にカバー出来るよう
にし、支持アームや他のフレームアームが壁面に対しワ
イヤープーリー機構を介装して作動自在にされているよ
うにした技術的手段を講じたものである。
【0012】
【作用】而して、上記構築体の壁面に予め折りたたみ自
在に取り付けられている簡易安全ネットとしたことによ
り、安全ネットを他の格納部位から搬入セットしたり、
撤去したりする手間が省け、当該施工に際して予め構築
体の壁面に折りたたみ自在に取り付けられている簡易安
全ネットを開閉機構により開放姿勢状態にし、作業が安
全裡にスムーズに能率良く行われ、又、所定の作業後は
該簡易安全ネットを構築体の壁面に折りたたみ、構築体
の補修工事に際しては再び開放させて容易に再使用が出
来、操作が人力作業により簡単で保守,点検,整備等の
必要もなく、コスト的にも安くつき、耐久性に優れたよ
うなものにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この出願の発明の実施しよ
うとする形態を図1〜図8に基づいて実施例の態様とし
て説明すれば以下の通りである。
【0014】尚、図9以下と同一態様部分は同一符号を
用いて説明するものとする。
【0015】図1,図2に示す実施例はこの出願の発明
の基本的態様であり、当該実施例は図9に示す様な高速
道路の橋梁の橋桁1、或いは、橋脚3に対する塗装や溶
接等の諸作業をベント2,2の間において作業員2が行
う際の簡易安全ネット13'の態様であり、当該図1に
示す実施例では一方側のベント4に設けてあるものが示
されてあるが、図示態様は原理態様であって実際には両
方のベント4,4の各々に装備されているものである。
【0016】而して、簡易安全ネット13' は構築体と
してのベント4の壁面に次述する如く、基端部を位置昇
降張設自在に枢支され、先端部のプーリー27とベント
4の上部の所定ベントに設けられたブラケット25に回
転自在に枢支されたプーリー26を介して張設されたワ
イヤー28が該ベント4の下部にブラケット24を介し
て設けられたハンドル23のプーリー23''により伸縮
自在に張設されていることにより、該安全ネット13'
は当該図1の(イ)の左側に示す様に、該支持アーム1
9' が水平角度からベント4に平行姿勢に閉じ姿勢にな
るように折りたたみ自在にされており、該支持アーム1
9' には安全ネット本体20が張設されている。
【0017】而して、該支持アーム19' の基部はラチ
ェット29によりベント4の壁面の表面に形成付与した
ラチェットラック30に噛み合いポール31により逆回
転不可能にされ、他のハンドル23' により、該ラチェ
ット29とポール31を一体的に有するブラケット32
を所定部位に位置調整自在に昇(降)自在にされて安全
ネット13' の開放姿勢でのセット位置姿勢を調整自在
にすることが出来るようにされている。
【0018】又、支持アーム19' は当該図2の
(ホ),(ヘ)に示す様に、ブラケット33を端部近傍
においてベント4に対して突出するようにされ、該ベン
ト4には該ブラケット33に対するクランプ34が設け
られてブラケット33を弾性的にキャッチして支持アー
ム19' 、即ち、安全ネット13' の図1の(イ)の左
側に示すベント4に対する閉じ姿勢の折りたたみ状態を
保持することが出来るようにされており、又、クランプ
34には当該図2の(ヘ)に示す様に、ハンドル23の
プーリー23''と上部のプーリー26との間に介装調整
しているワイヤー28に一体的に固設されており、ハン
ドル23により支持アーム19' を図1の(イ)の右
側、即ち、図2の(ハ)に示す様に、開放姿勢にするよ
うに操作してワイヤー28を上昇させると、該クランプ
34がブラケット33から外れて支持アーム19' の開
放を許容することが出来るようにされている。
【0019】そして、安全ネット13' の折りたたみの
姿勢ではラチェット29がポール31との係合により上
方姿勢には旋回せず、折りたたみの閉じ姿勢を維持する
ことが出来るようにされている。
【0020】このような構造の安全ネット13' は図1
の(ロ)に示す様に、構築体としてのベント4の側面の
それぞれにブラケット32を介し取り付け位置調整自在
に、且つ、開閉自在に予めセットされているものであ
る。
【0021】そして、一対の構築体としてのベント4,
4の各々に対向する側面に当該安全ネット13' を各々
予め取り付けておくことにより、所定の施工作業を作業
員2が行うに際してはハンドル23を回転操作させるこ
とにより、上部のプーリー26を介しワイヤー28によ
り支持アーム19' が例えば、水平姿勢に近く開放姿勢
にされて図3に示す様に、ベント4,4間の作業域下部
領域の空間を安全に相互にカバーし合うことが出来、安
全ネットとしての機能が全う出来るようにされるもので
ある。
【0022】上述構成において、予めベント4の所定部
位に取り付けセットされた安全ネット13' ,13' を
作業員2が所定作業をするに際し、ハンドル23を介し
ラチェット29を回動させてラチェットラック30を介
し所定に上昇させて所定の作業領域の空間位置に上昇さ
せ、ポール31により逆回転を防止し、そこで、ハンド
ル23を介しワイヤー28をしてプーリー26を介し支
持アーム19' を当該調整位置に停止状態にしているラ
チェット29を中心として自重により旋回開放させる。
【0023】この時、ブラケット34が支持アーム19
' のクランプ33をクランプしている閉じ姿勢は該ワイ
ヤー28の上昇により、ブラケット34が上昇するため
に掛合が外れ、支持アーム19' の閉じ姿勢の維持状態
は破れて該支持アーム19'は水平姿勢に近く開放状態
にされ、安全ネット本体20はベント4から直角に水平
姿勢状態に張り出し状態にされ、そこで、ハンドル23
には図示しないピンを差し込んで逆回転不可能にさせ、
又、他のハンドル23' のラチェット29に対するポー
ル31の作用により、該ラチェット29の逆回転が防止
されて支持アーム19' の水平姿勢状態、即ち、安全ネ
ット本体20の水平姿勢のセット状態は保持される。
【0024】尚、ハンドル23はベントの一側面側のみ
設けて他側面の下側のプーリー23''は適宜の伝達ギヤ
機構により連係させるようにすることが出来、当該態様
は図1の(ロ)に示す通りである。
【0025】このようにして、一対の構築体としてのベ
ント4,4の相対向する側に設けた簡易安全ネット13
' ,13' は図3に示す様に、水平に相互に対向して張
り出し作業位置の下部空間のエリアをカバーすることが
出来るようにされ、したがって、図10に示す様に、在
来態様の如く作業員2が命綱7を掛け忘れて墜落するよ
うな場合にも張り出し張設され、安全ネット本体20に
より落下は防止され、又、治具等の落下も確実に防止さ
れる。
【0026】そして、所定の施工作業が終了すればハン
ドル23,23' に対するストッパピンを抜いて該ハン
ドル23,23' を回転自在にしワイヤー28を介し、
図1の(イ)の右側姿勢を経て左側姿勢の閉じ姿勢にし
て一種の格納姿勢にし、又、ハンドル23' を介しラチ
ェット29をラチェットラック30を介し所定位置に昇
降させて当該桁位置や橋脚3の適宜のメンテナンス施工
等に備えるようにしておくことが出来るものである。
【0027】この時、閉じ姿勢に際しては図2の
(ホ),(ヘ)に示す様に、クランプブラケット34に
クランプ33がクランプされるために、安全ネット13
' 、即ち、支持アーム19' の閉じ姿勢は維持され、
又、ハンドル23' に当該閉じ姿勢を維持するようにス
トッパピンを打ち込んでおくことにより二重に開放が防
止され、又、その際、ラチェット29に対するポール3
1の逆回転防止も二重三重に支持アーム19' の開放は
阻止される。
【0028】そして、所定施工部位の下部空間において
ベント4の周囲の安全を要するエリアが広い場合には、
図4の(ト),(チ),(リ)に示す様な広い範囲の安
全ネット13' ,13' ,13''の張設状態が望まれる
が、当該図4の(ト)の態様について図5,図6,図7
によって述べると、支持アーム19' による安全ネット
13は安全ネットの各側面に上述実施例同様にセット
し、該安全ネット13に対し図5,図6に示す様に、引
き出し方式のスライド自在なフレームアーム19''が引
張りスプリング35を介し押し込み,引き出し自在にさ
れており、その基端部と先端部とにプーリー26''' ,
26''' を枢支し、ベント4の上部に設けられたプーリ
ー26よりは大径のプーリー26' との間にワイヤー2
8' を張設係合させてハンドル23の回動により小径の
プーリー26と大径のプーリー26' が同軸的に回動
し、該小径のプーリー26により基端側の支持アーム1
9' が開放され、該基端側の支持アーム19' に引き出
し自在にスライドするフレームアーム19''が引張りス
プリング35に抗してプーリー26''' ,26''' 、ワ
イヤー28' を介しスライドして延設され、図4の
(ト)に示す様に、ベント4の全周縁部分を広範囲にカ
バーして張設セットされるようにされる。
【0029】又、当該図4の(チ)に示す様に、補助安
全ネット13' はベント4の一側面の基端側の安全ネッ
ト13の両側に該基端側の安全ネット13を所定姿勢に
開放セットした後に、所定に折りたたみ姿勢から開放姿
勢に旋回動して開放姿勢状態のカバーエリアを広げるこ
とが出来る。
【0030】而して、当該図4の(リ)に示す様に、ベ
ント4の各側面に大径状の安全ネット13''をセットし
て開放姿勢にする場合には、図8に示す様に、フレーム
アーム19''' を支持アームの角部に設けたフォーク状
のブラケット36にピン37を介し、該フレームアーム
19''' をベント4に対し直角方向平面に沿う旋回開放
ではなく鈍角に開放し、プーリー19''' を介しワイヤ
ー28''を介し鈍角に開放し、その際、安全ネット本体
20が該フレームアーム19''' ,19''' 間に水平姿
勢で張設されると、該フレームアーム19''' のそれ以
上の鈍角状態の開放はなされないことから、安全ネット
本体20は水平姿勢でベント4の各側面に対して張設さ
れ、したがって、該ベント4の全周エリアに図4の
(リ)に示す様に、落下防止領域をカバーするようにセ
ットすることが出来、又、閉じ姿勢の格納は前述図1,
図2に示す態様と同一機構により機能することが出来る
ものである。
【0031】尚、上述各実施例において安全ネット本体
は金属製のもの等を用いるが、安全ネット13' をベン
ト4等の構築体の壁面に縮少姿勢で折りたたんだ状態で
は該安全ネット本体13' が傷んで支持アーム19の該
ベント4に対する折りたたみ姿勢には何ら影響はなく、
特に、図4の(リ)、及び、図5,図6,図7に示す実
施例においては安全ネット本体13''が可撓性であるた
めに何ら支障はない。
【0032】尚、この出願の発明の実施態様は上述各実
施例に限るものでないことは勿論であり、例えば、支持
アームり折りたたみ姿勢に対しストッパフックを介し当
該折りたたみ姿勢を維持するようにし、又、スプリング
を介し折りたたみ姿勢の状態から開放姿勢状態にするに
は、開放コンパネを介して行うようにする等種々の態様
が採用可能である。
【0033】又、施工態様の構築体は高速道路の橋梁の
橋桁や橋脚のみばかりでなく、中高層ビルや鉄塔等の壁
面が対象となり得ることは勿論のことである。
【0034】又、当該構築体は陸上構造物ばかりでな
く、海洋構造物や大型船舶等の構築体に対しても適用可
能である。
【0035】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に道路橋の橋桁や橋脚や中高層ビルや鉄塔等の構築体の
高所作業を行うベント等の壁面に対し、安全ネットが折
りたたみ自在に予め取り付けられていることにより、所
定の施工時においてのみ折りたたみ姿勢から人手作業を
介して開放姿勢にして安全ネット本体を当該構築体の壁
面から水平方向等へと張り出し張設するセット状態にす
ることが出来るために、当該安全ネットを格納部位から
トラック等を介して搬入したり、又、構築体の壁面に当
該施工作業時に取り付ける必要がなく、したがって、操
作が極めて簡易であり、施工作業性が良く、その限り、
作業能率が向上するという優れた効果が奏される。
【0036】又、簡易安全ネットは構築体の壁面から折
りたたみ自在に取り付けられた状態から単にハンドル付
のウインチ等により、折りたたみ姿勢状態から開放姿勢
状態にするだけで良いために、当該施工作業に応じて張
り出しセット状態に出来るために作業能率が極めて良い
という優れた効果が奏される。
【0037】又、作業終了後は構築体の壁面に当該簡易
安全ネットを折りたたみ姿勢にリセット出来るために、
次回のメンテナンス施工作業等に際し、極めて簡易に張
り出し張設セット出来るという優れた効果が奏される。
【0038】又、当該簡易安全ネットの構築体の壁面に
折りたたみ自在に取り付けられていることにより、折り
たたみセット姿勢ではストッパフックを介し、或いは、
スプリングを介し、更には、開放ボタンを介しワンタッ
チ的に開放姿勢、或いは、折りたたみ姿勢に手作業によ
り出来るために、操作が容易であり、又、複雑な電気式
や油圧式の開閉装置の機構部分がないために、組付製造
時は勿論のこと、操作時や保守,点検,整備等における
取り扱いもし易く、又、イニシャルコストは勿論のこ
と、メンテナンスコストも大きくかからないという利点
がある。
【0039】又、支持アームが構築体の壁面に対し直角
方向面に沿って旋回動自在に枢支されたり、鈍角方向面
に沿って旋回動自在にされることにより、当該施工作業
下部の空間における簡易安全ネットのセットが該空間領
域を広範囲に亘ってカバー出来、当該簡易安全ネットの
作業員、或いは、治具に対する落下防止の機能が確実に
果されるという優れた効果が奏される。
【0040】又、安全ネット本体を張設している支持ア
ームやフレームアームがワイヤープーリー機構を介して
作動自在にされていることにより、手動操作により当該
安全ネット本体の張設セットが出来ることにより、簡易
安全ネットが極めて簡単な構造で出来、又、操作がし易
いという優れた効果が奏される。
【0041】そして、この出願の発明の簡易安全ネット
は構築体の壁面のベント等に対し予め開閉自在に取り付
けられて一体的な構造とすることにより、当該安全ネッ
トの搬出入や撤去,取り付け等をする必要がなく、した
がって、当該安全ネットの当該施工現場と保管場所への
搬出入や撤去等の輸送が必要とならないという利便性さ
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施例の態様を示すもので
あり、(イ)はその概略側面図であり、(ロ)はその概
略斜視図である。
【図2】(ハ)は開閉機構による簡易安全ネットの開放
作業の概略側面図であり、(ニ)は簡易安全ネットの位
置昇降調整装置の概略側面図であり、(ホ)は支持アー
ムのストッパフックの横断平面図であり、(ヘ)は同側
面図である。
【図3】一対の構築体のベント間に簡易安全ネットを対
向して張設セットする概略平面図である。
【図4】(ト),(チ),(リ)は構築体としてのベン
トの周囲に広範囲に簡易安全ネットをセットする各模式
平面図である。
【図5】図4の(ト)の支持アームとフレームアームの
取り合い横断面図である。
【図6】同平面図である。
【図7】同基端側の安全ネットとサブ側の安全ネットの
開閉機構の概略斜視図である。
【図8】図4の(リ)の上部詳細拡大平面図である。
【図9】橋桁の高所作業の正面図である。
【図10】作業員のベントにおける落下状態の斜視図で
ある。
【図11】従来技術による安全ネットの概略側面図であ
る。
【符号の説明】
4 構築体(ベント) 19' 支持アーム 20 安全ネット本体 23 ハンドル 34 ストッパフック(クランプブラケット) 19'' フレームアーム 28,28' ワイヤー 26,26' ,26'',26''' プーリー

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構築体の壁面に折りたたみ自在に取り付け
    られた簡易安全ネット構造において、該構築体の壁面に
    基端を旋回動自在に枢支された複数本の支持アームに該
    支持アームの開閉機構が係設されると共に該支持アーム
    の間に安全ネット本体が張設されていることを特徴とす
    る簡易安全ネット構造。
  2. 【請求項2】上記各支持アームの基端部が構築体に除去
    自在にされたブラケットに枢設されていることを特徴と
    する請求項1記載の簡易安全ネット構造。
  3. 【請求項3】上記開閉機構がハンドル付のウインチにさ
    れていることを特徴とする請求項1記載の簡易安全ネッ
    ト構造。
  4. 【請求項4】上記開閉機構が開放ボタン付のスプリング
    にされていることを特徴とする請求項1記載の簡易安全
    ネット構造。
  5. 【請求項5】上記壁面に支持アームに対するストッパフ
    ックが配設されていることを特徴とする請求項1記載の
    簡易安全ネット構造。
  6. 【請求項6】上記安全ネット本体が金属製にされている
    ことを特徴とする請求項1記載の簡易安全ネット構造。
  7. 【請求項7】上記開閉機構が上記壁面に取付位置調整自
    在にされていることを特徴とする請求項1記載の簡易安
    全ネット構造。
  8. 【請求項8】上記支持アームが伸縮自在にされているこ
    とを特徴とする請求項1記載の簡易安全ネット構造。
  9. 【請求項9】上記支持アームが壁面に対して直角方向面
    に沿って旋回動自在に枢設されていることを特徴とする
    請求項1記載の簡易安全ネット構造。
  10. 【請求項10】上記支持アームに対し安全ネット本体が
    張設されている他のフレームアームが開閉自在に配設さ
    れていることを特徴とする請求項9記載の簡易安全ネッ
    ト構造。
  11. 【請求項11】上記他のフレームアームの開角が水平角
    以内にされていることを特徴とする請求項10記載の簡
    易安全ネット構造。
  12. 【請求項12】上記支持アームが壁面に対して鈍角方向
    面に沿って旋回動自在に枢設されていることを特徴とす
    る請求項1記載の簡易安全ネット構造。
  13. 【請求項13】上記他のフレームアームが支持アームに
    対して横方向スライド自在に開閉するようにされている
    ことを特徴とする請求項10記載の簡易安全ネット構
    造。
  14. 【請求項14】上記支持アーム及び他のフレームアーム
    が壁面に対しワイヤープーリー機構を介して作動自在に
    されていることを特徴とする請求項9〜13いずれか記
    載の簡易安全ネット構造。
  15. 【請求項15】上記支持アームが壁面に対してワイヤー
    プーリー機構を介して吊架されていることを特徴とする
    請求項6〜14いずれか記載の簡易安全ネット構造。
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