JPH113866A - 縦型ウエハボート - Google Patents

縦型ウエハボート

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JPH113866A
JPH113866A JP10103907A JP10390798A JPH113866A JP H113866 A JPH113866 A JP H113866A JP 10103907 A JP10103907 A JP 10103907A JP 10390798 A JP10390798 A JP 10390798A JP H113866 A JPH113866 A JP H113866A
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厚男 北澤
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浩幸 本間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック膜の剥離を防止し得、ひいては耐
用寿命の長い縦型ウエハボートを提供する。 【解決手段】 上下の支持板1,2間に、多数のウエハ
積載用溝部3を設けた支持棒4が左右対称に前後に2本
ずつ配設され、両支持板及び各支持棒がセラミック基材
からなりかつ表面が高純度セラミック膜で覆われ、前方
の左右の支持棒の少なくともウエハ積載用溝部がこれに
積載される半導体ウエハののウエハ挿入方向と垂直な中
心線5よりも前方に位置するように設けられ、各支持棒
のウエハ積載用溝部における水平断面が90°以下の鋭
角部を有しない多角形状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハの酸
化、拡散及び気相成長などの工程の際に、多数の半導体
ウエハを炉中に入れるために積載支持する縦型ウエハボ
ートに関し、特に、半導体ウエハの表面にSiO2 膜、
SiO3 4 膜あるいはポリSi膜等をLP(Low Pres
sure)−CVD法等により形成する際に好適な縦型ウエ
ハボートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の縦型ウエハボートとして
は、本出願人の出願に係る特開平6−163676号公
報記載のウエハボートが知られている。このウエハボー
トは、図15、図16に示すように、半円弧状の上下の
支持板31,32間に、多数のウエハ積載用溝部33を
設けた断面三角形状の4本の支持棒34が、それぞれの
一つのエッジ部に設けたウエハ積載用溝部33をそれら
に積載される半導体ウエハ(図示せず)の中心を指向す
るように配設され、両支持板31及び各支持棒34がS
iCや金属Siを含浸したSiC(Si−SiC)で構
成されている。なお、ウエハボートの高純度化を図るた
め、表面を高純度セラミック膜で覆うことも知られてい
る。このウエハボートは、上記構成により、支持棒34
の断面が三角形状であるので、座屈荷重が増大し、耐用
寿命が長くなる、というものである。又、従来の縦型ウ
エハボートとしては、図17〜図19に示すように、ウ
エハ挿入方向(図18においては右から左へ)のスリッ
ト35を後部(図18においては左部)中央に設けた円
輪板状の上下の支持板36,37間に、多数のウエハ積
載用溝部38を設けた断面円形状の4本の支持棒39
が、それぞれのウエハ積載用溝部38をそれぞれに積層
される半導体ウエハWの中心を指向するように配設さ
れ、両支持板36,37及び各支持棒39がセラミック
基材からなりかつ表面が高純度セラミック膜(図示せ
ず)で覆われて構成されており、各支持棒39のウエハ
積載用溝部38の下の水平なエッジ部には、面取り40
が施され、又、下の支持板37の前部(図18において
は右部)には、半導体ウエハWの自動移載時の基準とな
る基準面41を下面に形成した突起42が突設されてい
るものである。この縦型ウエハボートは、半導体ウエハ
Wの移載に際し、基準面41から所要のウエハ積載用溝
部38の位置が決定され、半導体ウエハWの自動移載が
可能となる、というものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の前者の
縦型ウエハボートでは、支持棒が断面三角形状であるた
め、例えば、表面が高純度セラミック膜で覆われている
場合、その縦のエッジ部のセラミック膜が、製造時や使
用時における他の部材との接触、又は使用時における冷
熱サイクルにより生ずる熱応力の集中によって破損し易
く、かかる場合、セラミック基材からの不純物の放出を
招来し、処理される半導体ウエハに悪影響を与える不具
合がある。特に、半導体ウエハ表面にSiO2 膜やSi
3 4 膜、ポリSi膜等をLP−CVD法等によって形
成する場合、半導体ウエハのみならず縦型ウエハボート
自体にもCVD膜が形成されるので、支持棒の縦のエッ
ジ部やウエハ積載用溝部の上下の水平なエッジ部に付着
したCVD膜が、次のウエハ積載時や熱処理時に剥がれ
てパーティクルとなり、処理される半導体ウエハに悪影
響を与える不具合がある。又、後者の縦型ウエハボート
では、支持棒が断面円形状であるため、前者のもののよ
うな不具合がないものの、ウエハ積載用溝部の縦のエッ
ジ部が鋭角となっているので、その部分のセラミック膜
やその部分に付着したCVD膜の剥離を招来する不具合
がある。なお、上記両縦型ウエハボートの工程毎の洗浄
は、生産性の低下を防止したり、洗浄できないセラミッ
ク膜があったりするため、通常、行われていない。更
に、いずれの縦型ウエハボートも、支持棒が4本である
ため、半導体ウエハの支持箇所が多くなって多量のパー
ティクルの発生を招く不具合がある。そこで、本発明
は、セラミック膜の剥離を防止し得、ひいては耐用寿命
の長い縦型ウエハボートを提供することを主目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の縦型ウエハボートは、上下の支持板
間に、多数のウエハ積載用溝部を設けた支持棒が左右対
称に前後に2本ずつ配設され、両支持板及び各支持棒が
セラミック基材からなりかつ表面が高純度セラミック膜
で覆われ、前方の左右の支持棒の少なくともウエハ積載
用溝部がこれに積載される半導体ウエハのウエハ挿入方
向と垂直な中心線よりも前方に位置するように設けら
れ、各支持棒のウエハ積載用溝部における水平断面が9
0°以下の鋭角部を有しない多角形に形成されているこ
とを特徴とする。第2の縦型ウエハボートは、第1のも
のにおいて、前記各支持棒のウエハ積載用溝部の上下の
エッジ部に面取りが施されていることを特徴とする。第
3の縦型ウエハボートは、第1又は第2のものにおい
て、前記両支持板がウエハ挿入方向のスリットを後部中
央に設けた円輪板状を呈し、前方及び後方の左右の支持
棒のウエハ積載用溝部における水平断面積がほぼ同等で
あることを特徴とする。前記前方及び後方の左右の支持
棒のウエハ積載用溝部における水平断面積の比は、1:
0.95〜1:1.05であることが好ましい。第4の
縦型ウエハボートは、第1又は第2のものにおいて、前
記両支持板がウエハ挿入方向のスリットを後部中央に設
けた円輪板状を呈し、後方の左右の支持棒のいずれか一
方がウエハ積載用溝部を有しない補強棒に代替されてい
ることを特徴とする。第5の縦型ウエハボートは、第4
のものにおいて、前記前方の左右の支持棒のウエハ積載
用溝部における水平断面積、及び後方の支持棒のウエハ
積載用溝部における水平断面積と補強棒の水平断面積が
ほぼ同等であることを特徴とする。前記前方の左右の支
持棒のウエハ積載用溝部における水平断面積の比及び後
方の支持棒のウエハ積載用溝部における水平断面積と補
強棒の水平断面積の比が1:0.95〜1:1.05で
あることが好ましい。ここで、前とは、半導体ウエハが
出し入れされる側をいう。セラミック基材としては、金
属Siを含浸したSiC(Si−SiC)、0.1wt
%以下のBを焼結助剤として用いた自己焼結SiC、S
3 4 等が用いられ、又、高純度セラミック膜として
は、CVD−SiC膜、CVD−Si3 4 膜、CVD
−Al2 3 膜、あるいはSiCやSi3 4 基材を酸
化雰囲気中で加熱処理することで形成したSiO2 膜等
が用いられる。
【0005】各支持棒のウエハ積載用溝部における水平
断面が90°以下の鋭角部を有している多角形状である
と、セラミック膜や付着CVD膜が衝撃力や熱応力によ
って剥離する。支持棒のウエハ積載用溝部における水平
断面は、いずれの角部も100°以上の鈍角部である多
角形状であることが好ましい。面取りは、サンドブラス
ト処理等によって行われ、その部分の面粗さは、0.3
〜500μmであることが好ましく、又、C面、R面の
いずれでもよい。支持棒のウエハ積載用溝部における水
平断面積の比が1:0.95〜1:1.05の範囲外と
なると、上下の支持板に熱歪を生じ、最終的にはボート
の変形や破損を招く。補強棒は、両支持板及び各支持棒
と同様のセラミック基材からなりかつ表面が同様の高純
度セラミック膜で覆われている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1、図2及び図3は本発
明に係る縦型ウエハボートの第1の実施の形態を示す正
面図、図1のA−A線断面矢視図及び図1のB−B線断
面矢視図である。図中1,2は互いに離隔された上下の
支持板で、両支持板1,2は、半導体ウエハWへの挿入
方向(図3においては下から上へ)のスリットを後部
(図3においては上部)中央に設けた円輪板状を呈し、
表面がCVD−SiCの高純度セラミック膜で覆われた
Si−SiC質のセラミック基材からなる。上下の支持
板1,2間には、多数のウエハ積載用溝部3を上下方向
へ一定間隔で水平に設けた支持棒4が、ウエハ積載用溝
部3を支持板1,2の中心方向に向けると共に、積載さ
れる半導体ウエハWのウエハ挿入方向と垂直な中心線5
よりもウエハ挿入側である前方(図3においては下方)
に位置するようにして左右(図3においては左右)対称
に1本ずつ配設され、又、ウエハ積載用溝部3を有しな
い補強棒8と前記支持棒4とが後方内側寄りに位置する
ようにして左右対称に配設されている。そして、各支持
棒4及び補強棒8は、両支持板1,2と同様に表面がC
VD−SiCの高純度セラミック膜で覆われたSi−S
iC質のセラミック基材からなる。前記支持棒4は、前
方の2本が断面直角三角形状になされ、その直角部が前
部外側に位置し、ウエハ積載用溝部3の壁部12がウエ
ハ挿入方向とほぼ平行に設けられ、後方の1本が断面方
形状になされてその一側面がウエハ挿入方向と向き合う
ように位置し、そのウエハ積載用溝部3の壁部12が支
持板1,2の中心を中心とする円に沿って設けられ、
又、補強棒8は、断面矩形状になされてその一側面が支
持板1,2の中心を中心とする上記円に沿って設けられ
ている。そして、支持棒4及び補強棒8の縦のエッジ部
(ウエハ積載用溝部の縦のエッジ部を含む)には、図
3、図4に示すように、斜めの面取り9が施され、支持
棒4のウエハ積載用溝部3における水平断面及び補強棒
8の水平断面は、90°以下の鋭角部を有しない多角形
状に形成されている。なお、支持棒4におけるウエハ積
載用溝部3の壁部12は、ウエハ外周形状に対応したR
形状でも、又、直線状のいずれでもかまわない。又、前
方の左右の支持棒4のウエハ積載用溝部3における水平
断面積、及び補強棒8の水平断面積と後方の支持棒4の
ウエハ積載用溝部3における水平断面積は、熱膨脹差に
よる支持板1,2の変形や破損を防止するため、左右の
面積比が1:0.95〜1:1.05の範囲内となるよ
うにしてほぼ同等に設けられている。一方、上下の支持
板1,2には、ウエハ挿入側の上側、下側にウエハ自動
移載用基準面6,6′を有する突起7,7′が設けられ
ている。
【0007】上記構成の縦型ウエハボートにおいては、
支持棒4のウエハ積載用溝部3における水平断面及び補
強棒8の水平断面が、90°以下の鋭角部を有しない多
角形状に設けられているので、エッジ部に衝撃力や熱応
力が作用したとしてもセラミック膜や付着CVD膜が剥
離し難くなり、耐用寿命を増長できると共に、パーティ
クルの発生を防止できる。又、前記補強棒8は支持棒4
でもよいのであるが、半導体ウエハWがウエハ積載用溝
部3に挿入された場合、溝部3の面精度から半導体ウエ
ハWが実際に接触しているのは実質的に3ヶ所であるの
で、ウエハ積載用溝部3を有する支持棒4を3本とし、
残り1本をウエハ積載用溝部3の無い補強棒8としたも
ので、これにより、縦型ウエハボート5の強度を保持で
きるので、他の支持棒4の破損も防止できる。また、ウ
エハ積載用溝部3を有する支持棒4が1本少なくなった
ことにより、ウエハの気相成長工程において、ウエハ積
載用溝部3へ付着したCVD膜が、半導体ウエハWのウ
エハ積載用溝部3への挿入移載の際にこすれてパーティ
クルが発生していたものが、1本の支持棒4に相当する
分、パーティクルの発生を抑制できる。更に、ほぼ同形
状の上下の支持板1、2に、夫々半導体ウエハWの挿入
側の最前位置で上側と下側にウエハ自動移載用の基準面
6,6′を有する突起7,7′を設けてあるので、半導
体ウエハの酸化、拡散及び気相成長などの工程におい
て、下側の基準面6′を基準とし、半導体ウエハをウエ
ハ積載用溝部3に自動積載することを行うと、半導体ウ
エハがウエハ積載用溝部3に繰り返し接触し、溝面が欠
けたり、荒れたりし、その結果パーティクルが発生した
り、半導体ウエハに傷が付いたりしてウエハボートが寿
命となっても、縦型ウエハボート5を反転して上側の基
準面6を基準とし、半導体ウエハをウエハ積載用溝部3
に自動積載することを行うと、縦型ウエハボート5の寿
命が大幅に増長する。
【0008】図5、図6及び図7は本発明に係る縦型ウ
エハボートの第2の実施の形態を示す横断面図、図5の
部分拡大図及び図6のA′−A′線断面矢視図である。
この縦型ウエハボートは、ウエハ積載用溝部3の開口エ
ッジ部、即ち上下の水平なエッジ部が、サンドブラスト
処理で面取り10a,10bされ、その部分の表面粗さ
を0.3〜500μmとしたものである。他の構成は、
第1の実施の形態のものと同様であるので、同一の構成
部材等には、同一の符号を付してその説明を省略する。
したがって、上述した縦型ウエハボートにおいては、第
1の実施の形態のものと同様の作用効果の他、ウエハ積
載用溝部3の上下の水平なエッジ部のセラミック膜及び
付着したCVD膜が衝撃力や熱応力によって剥離し難く
なり、一層耐用寿命を増長でき、かつ、パーティクルの
発生を防止できる。
【0009】図8、図9及び図10は本発明に係る縦型
ウエハボートの第3の実施の形態を示す正面図、図8の
C−C線断矢視図及び図8のD−D線断面矢視図であ
る。この縦型ウエハボートの上下の支持板1,2は、第
1、第2の実施の形態のものと同様に、半導体ウエハW
の挿入方向(図10においては下から上へ)のスリット
を後部(図10においては上部)中央に設けた円輪板状
を呈し、表面がCVD−SiCの高純度セラミック膜で
覆われたSi−SiC質のセラミック基材からなる。上
下の支持板1,2間には、多数のウエハ積載用溝部3を
上下方向へ一定間隔で水平に設けた4本の支持棒4が、
ウエハ積載用溝部3を支持板1,2の中心方向に向けて
左右(図10においては左右)対称に前(図10におい
ては下)後に一対設けられており、前方の一対の支持棒
4は、積載される半導体ウエハWのウエハ挿入方向と垂
直な中心線5よりも前方に位置するように配設されてい
る。各支持棒4は、表面がCVD−SiCの高純度セラ
ミック膜で覆われたSi−SiC質のセラミック基材か
らなり、図11に示すように、4本とも前面側三角、後
面側四角の断面変形五角形になされ、その前面側が支持
板1,2の中心に向き、ウエハ積載用溝部3の壁部12
が支持板1,2の中心を中心とする円に沿って設けられ
ている。そして、支持棒4は、周囲の縦のエッジ部と図
12に示すウエハ積載用溝部3の開口エッジ部、即ち上
下の水平エッジ部が、サンドブラスト処理で面取り1
0,11,10a,10bが施され、支持棒4のウエハ
積載用溝部3における水平断面は、90°以下の鋭角部
を有しない多角形状に形成され、かつ面取り10,1
1,10a,10bの部分の表面粗さが0.3〜500
μmになされている。又、前方及び後方の左右の支持棒
4のウエハ積載用溝部3における水平断面積は、支持棒
4の熱膨脹差による支持板1,2の変形や破損を防止す
るため、左右の面積比が1:0.95〜1:1.05の
範囲内となるようにしてほぼ同等に設けられている。一
方、上下の支持板1,2には、第1の実施の形態のもの
と同等に、ウエハ挿入側の上側、下側にウエハ自動移載
用基準面6,6′を有する突起7,7′が設けられてい
る。
【0010】上記構成の縦型ウエハボートにおいては、
支持棒4を全て同一とした他、第2の実施の形態のもの
と同様の構成であり、それとほぼ同様の作用効果を奏す
る。
【0011】図13は本発明に係る縦型ウエハボートの
第4の実施の形態を示す横断面図である。この縦型ウエ
ハボートは、後方の2本の支持棒4の1本を第1、第2
の実施の形態のものと同様に補強棒8に代替したもので
ある。他の構成及び作用効果は、第3の実施の形態のも
のと同様であるので、同一の構成部材等には、同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0012】ここで、第2の実施の形態、第4の実
施の形態の縦型ウエハボート、これらと同様に表面が
CVD−SiCの高純度セラミック膜で覆われたSi−
SiC質のセラミック基材からなり、支持棒4が、図1
4に示すように、縦のエッジ部に90°以下の鋭角部を
有し、かつウエハ構成用溝部3の水平なエッジ部に面取
りが施されていない縦型ウエハボート及び実施の形態の
ものと同様に表面がCVD−SiCの高純度セラミック
膜で覆われたSi−SiC質の基材からなる図15、
図17の縦型ウエハボートを用い、あらかじめ、表面
に熱酸化膜(SiCO2 )を100nm形成したシリコ
ンウエハを用意し、以下のLP−CVD条件で50枚の
該シリコンウエハを積載してその表面に150nmのリ
ンソープされたポリシリコン膜を形成したところ、と
の縦型ウエハボートでは、1000回のLP−CVD
処理後でも不具合が生じなかったのに対し、の縦型ウ
エハボートでは、700回でボートのCVD−SiC膜
に亀裂が生じ、の縦型ウエハボートでは、300回で
ボートのCVD−SiC膜に亀裂が生じ、の縦型ウエ
ハボートでは、500回でポリSi膜からなるパーティ
クルが増加し、650回でボートのCVD−SiC膜に
亀裂を生じ、いずれもボートの交換を必要とした。 LP−CVD条件 A.50枚のシリコンウエハ(表面に100nmの熱酸
化膜を形成)をボートに積載する。 B.常圧、500℃のLP−CVD炉にボートを挿入す
る。 C.N2 ガスをパージしながら0.3Torrまで減圧
し、650℃まで昇温する。 D.80%以上の濃度のSiH4 (モノシラン)ガス+
Heガス+PH3 (リン化水素)ガスをチャージし、ウ
エハ表面にP(リン)ドープされたポリSi膜を150
nmの厚さに形成する。 E.SiH4 ガス、Heガス及びPH3 ガスの供給を停
止し、N2 ガスパージする。 F.常圧に戻し、500℃まで降温させる。 G.ボートをLP−CVD炉から取り出す。 したがって、本発明に係る縦型ウエハボートは、耐用寿
命に優れていることがわかる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の縦
型ウエハボートによれば、支持棒のウエハ積載用溝部に
おける水平断面が90°以下の鋭角部を有しない多角形
状に形成されているので、縦のエッジ部に衝撃力や熱応
力が作用したとしてもセラミック膜や付着CVD膜が剥
離し難くなり、耐用寿命を増長できると共に、パーティ
クルの発生を防止できる。第2の縦型ウエハボートによ
れば、第1のものと同様も作用効果が得られる他、ウエ
ハ積載用溝部の上下の水平なエッジ部に面取りが施され
ているので、その部分のセラミック膜及び付着CVD膜
が剥離し難くなり、一層耐用寿命を増長でき、かつ、パ
ーティクルの発生を防止できる。第3の縦型ウエハボー
トによれば、第1又は第2のものと同様の作用効果が得
られる他、各支持棒の熱膨脹差が少なくなって支持板の
変形や破損が防止され、耐用寿命を延長できる。第4の
縦型ウエハボートによれば、第1又は第2のものと同様
の作用効果の他、半導体ウエハの積載保持に全く影響を
与えることなく、縦型ウエハボートの強度を保持し、他
の支持棒の破損も防止でき、その上、パーティクル発生
源となるウエハ積載用溝部を有する支持棒が1本少なく
なることにより、その分パーティクルの発生が抑制さ
れ、寿命が増長する。又、第5の縦型ウエハボートによ
れば、第4のものと同様の作用効果が得られる他、支持
棒と補強棒の熱膨脹差が少なくなって支持板の変形や破
損が防止され、耐用寿命を延長できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る縦型ウエハボートの第1の実施の
形態を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面矢視図である。
【図3】図1のB−B線断面矢視図である。
【図4】図1の縦型ウエハボートにおける前方のウエハ
積載用溝部を有する支持棒の横断面図である。
【図5】本発明に係る縦型ウエハボートの第2の実施の
形態を示す横断面図である。
【図6】図5の部分拡大図である。
【図7】図6のA′−A′線断面矢視図である。
【図8】本発明の縦型ウエハボートの第3の実施の形態
を示す正面図である。
【図9】図8のC−C線断面矢視図である。
【図10】図8のD−D線断面矢視図である。
【図11】図8の縦型ウエハボートにおけるウエハ積載
用溝部を有する支持棒の横断面図である。
【図12】図8の縦型ウエハボートにおける支持棒のウ
エハ積載用溝部の一部縦断側面図である。
【図13】本発明に係る縦型ウエハボートの第4の実施
の形態を示す横断面図である。
【図14】比較のための縦型ウエハボートにおける支持
棒の横断面図である。
【図15】従来の縦型ウエハボートを示す斜視図であ
る。
【図16】図15の縦型ウエハボートにおける支持棒の
一部縦断側面図である。
【図17】従来の他の縦型ウエハボートを示す斜視図で
ある。
【図18】図17のE−E線断面矢視図である。
【図19】図17の縦型ウエハボートにおける支持棒の
一部縦断側面図である。
【符号の説明】 1,2 支持板 3 ウエハ積載用溝部 4 支持棒 5 中心線 8 補強棒 9 面取り 10 面取 10a 面取り 10b 面取り 11 面取

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の支持板間に、多数のウエハ積載用
    溝部を設けた支持棒が左右対称に前後に2本ずつ配設さ
    れ、両支持板及び各支持棒がセラミック基材からなりか
    つ表面が高純度セラミック膜で覆われ、前方の左右の支
    持棒の少なくともウエハ積載溝部がこれに積載される半
    導体ウエハのウエハ挿入方向と垂直な中心線よりも前方
    に位置するように設けられ、各支持棒のウエハ積載用溝
    部における水平断面が90°以下の鋭角部を有しない多
    角形状に形成されていることを特徴とする縦型ウエハボ
    ート。
  2. 【請求項2】 前記各支持棒のウエハ積載用溝部の上下
    のエッジ部に面取りが施されていることを特徴とする請
    求項1記載の縦型ウエハボート。
  3. 【請求項3】 前記両支持板がウエハ挿入方向のスリッ
    トを後部中央に設けた円輪板状を呈し、前方及び後方の
    左右の支持棒のウエハ積載用溝部における水平断面積が
    ほぼ同等であることを特徴とする請求項1又は2記載の
    縦型ウエハボート。
  4. 【請求項4】 前記前方及び後方の左右の支持棒のウエ
    ハ積載用溝部における水平断面積の比が1:0.95〜
    1:1.05であることを特徴とする請求項3記載の縦
    型ウエハボート。
  5. 【請求項5】 前記両支持板がウエハ挿入方向のスリッ
    トを後部中央に設けた円輪板状を呈し、後方の左右の支
    持棒のいずれか一方がウエハ積載用溝部を有しない補強
    棒に代替されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の縦型ウエハボート。
  6. 【請求項6】 前記前方の左右の支持棒のウエハ積載用
    溝部における水平断面積、及び後方の支持棒のウエハ積
    載用溝部における水平断面積と補強棒の水平断面積がほ
    ぼ同等であることを特徴とする請求項5記載の縦型ウエ
    ハボート。
  7. 【請求項7】 前記前方の支持棒のウエハ積載用部にお
    ける水平断面積の比、及び後方の支持棒のウエハ積載用
    溝部における水平断面積と補強棒の水平断面積の比が
    1:0.95〜1:1.05であることを特徴とする請
    求項6記載の縦型ウエハボート。
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