JPH1136087A - 塩化第二鉄液の再生方法 - Google Patents

塩化第二鉄液の再生方法

Info

Publication number
JPH1136087A
JPH1136087A JP18456297A JP18456297A JPH1136087A JP H1136087 A JPH1136087 A JP H1136087A JP 18456297 A JP18456297 A JP 18456297A JP 18456297 A JP18456297 A JP 18456297A JP H1136087 A JPH1136087 A JP H1136087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferric chloride
waste liquid
liquid
nickel
fecl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18456297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3478947B2 (ja
Inventor
Katsuhiro Kimura
克弘 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsurumi Soda Co Ltd
Original Assignee
Tsurumi Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsurumi Soda Co Ltd filed Critical Tsurumi Soda Co Ltd
Priority to JP18456297A priority Critical patent/JP3478947B2/ja
Publication of JPH1136087A publication Critical patent/JPH1136087A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3478947B2 publication Critical patent/JP3478947B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被エッチング材をなす金属と塩化第二鉄とを
含む塩化第二鉄廃液を電解により再生するにあたり、簡
易な方法で液量の増加を抑えながら塩化第二鉄液を再生
すること。 【解決手段】 電解槽3を実質的に水を透過しない例え
ばユミクロン膜からなる隔膜33を用いて陰極室31と
陽極室32とに区画し、例えば塩化第二鉄液により鉄−
ニッケル合金をエッチングした後の、ニッケルと塩化第
二鉄とを含む塩化第二鉄廃液を陰極室31に供給して廃
液の酸化還元電位が450mVになるまで電解を行う
と、塩化第二鉄が塩化第一鉄に還元される。次いで脱ニ
ッケル工程において陰極室31から排出された廃液から
ニッケルを除去し、当該ニッケルが除去された廃液を陽
極室32に供給して廃液の酸化還元電位が750mVに
なるまで電解を行うと、当該陽極室32では塩化第一鉄
が塩化第二鉄に酸化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば塩化第二鉄
液を用いて被エッチング材をなす金属をエッチング処理
した後のエッチング廃液から塩化第二鉄液を再生するた
めの塩化第二鉄液の再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化第二鉄(FeCl3 )液はプリント
基板やシャドウマスク等のエッチング剤として使用され
ている。このうちシャドウマスクのエッチングは、塩化
第二鉄液を用いてニッケル(Ni)−鉄(Fe)合金か
らなるシャドウマスク中のニッケルや鉄を溶解するもの
であり、下記の(1)、(2)式に示す反応式に従って
進行する。 Fe+2FeCl3 → 3FeCl2 ・・・ (1) Ni+2FeCl3 → 2FeCl2 +NiCl2 ・・・ (2)
【0003】このためエッチング処理後のエッチング液
(塩化第二鉄液)には、エッチング反応の生成物である
塩化第一鉄(FeCl2 )及び塩化ニッケル(NiCl
2 )が含まれており、従来より塩化第一鉄から塩化第二
鉄を再生すると共に、塩化ニッケルを析出させてニッケ
ルの有効利用を図るために、エッチング廃液(以下廃液
という)に鉄等の還元剤を添加することにより、当該廃
液を再生する方法が採られている。
【0004】この方法では廃液は以下の(3)〜(6)
式に示す工程を経て処理される。即ち廃液に含まれてい
る塩化ニッケルを鉄との反応によりニッケルメタルとし
て析出させて回収すると共に((3)式)、鉄と塩化第
二鉄との反応((4)式)、鉄と塩化ニッケルとの反応
((3)式)、鉄とエッチング液中に含まれる塩化水素
(HCl)との反応((5)式)によって塩化第一鉄を
生成し、この塩化第一鉄を塩素化((6)式)すること
により塩化第二鉄液としてエッチング液が再生される。
【0005】 Fe+NiCl2 → Ni+FeCl2 ・・・ (3) Fe+2FeCl3 → 3FeCl2 ・・・ (4) Fe+2HCl → FeCl2 +H2 ・・・ (5) FeCl2 +1/2Cl2 → FeCl3 ・・・ (6)
【0006】しかしながらこの再生方法では、(4)式
に示すように廃液中の塩化第二鉄の1.5倍の塩化第一
鉄が生成されてしまうので、再生後のエッチング液の液
量が再生前に比べて約1.5倍に増加してしまう。ここ
で塩化第二鉄液はエッチングとして利用される以外に、
都市下水や工業廃水等の水処理の凝集沈降剤としても利
用されるが、近年凝集沈降剤が有機高分子系のものに変
わりつつあるため、再生塩化第二鉄液の増過分の用途は
少なく、結局廃棄しなければならない。ところでこの廃
棄は中和処理等の廃液処理を経て産業廃棄物として処分
するものであり、手間とコストがかかってしまう。
【0007】そこで廃液を増量させずに再生する方法と
して、特公昭63−54795号公報や特開平6−24
0475号公報に電解法が提案されている。このうち特
公昭63−54795号公報の方法は、隔膜で仕切られ
た第1電解槽の陰極室において廃液を低電流密度で電解
処理して当該廃液中の金属イオンを電解還元し、次いで
この陰極室の廃液に対して第2電解槽において陽極側で
は低電流密度で、陰極側では高電流密度で電解を行い、
還元金属イオンの一部を陰極に析出付着させ、続いて当
該処理後の廃液を第1電解槽の陽極室に導入して金属イ
オンを低電流密度で酸化するというものである。
【0008】また特開平6−240475号公報の方法
は、ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液を隔膜電解
法で処理し、陰極でニッケル及び鉄を電解により析出さ
せて回収すると共に、陰極室で発生する塩素ガスを塩化
第一鉄を含むエッチング液に導き、当該液を酸化すると
いうものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の特
公昭63−54795号公報の方法では、第1電解槽、
第2電解槽という2つの電解槽が必要であると共に、第
2電解槽の陰極で金属を析出させているので、当該析出
した金属を除去する構造を採用しなければならなくな
り、電解槽を含む装置構造が複雑化するという問題があ
る。また特開平6−240475号公報の方法において
も、陰極で金属を析出させているのでこの析出した金属
を除去する構造が必要となるし、陽極で発生した塩素ガ
スを利用しているので当該塩素ガスの吸収塔が必要であ
り、やはり装置構造が複雑化するという問題があった。
【0010】本発明はこのような事情の下になされたも
のであり、その目的は、例えば塩化第二鉄液を用いて被
エッチング材をなす金属をエッチング処理した後のエッ
チング廃液から塩化第二鉄液を再生するにあたり、簡易
な方法で液量の増加を抑えながら塩化第二鉄液を再生す
ることができる塩化第二鉄液の再生方法を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、塩化
第二鉄液をエッチング液として用いて被エッチング材を
なす金属をエッチングした後の、前記金属と塩化第二鉄
とを含むエッチング廃液から塩化第二鉄液を再生するた
めの塩化第二鉄液の再生方法において、実質的に水を透
過しない隔膜により陰極室と陽極室とに区画された電解
槽の陰極室において前記エッチング廃液を電解し、前記
金属が析出しないように当該エッチング廃液に塩化第二
鉄がわずかに残る状態で、前記エッチング廃液に含まれ
る塩化第二鉄の大部分を塩化第一鉄に還元する還元工程
と、次いで前記還元工程が行われたエッチング廃液を陰
極室の外に取り出し、この廃液中の前記金属を分離する
脱金属工程と、次いで前記脱金属工程が行われたエッチ
ング廃液を前記陽極室に導入して電解し、当該エッチン
グ廃液に含まれる塩化第一鉄を酸化して、塩化第二鉄液
を再生する酸化工程と、を備え、前記還元工程と酸化工
程とを同一の電解槽の中で同時に行うことを特徴とす
る。
【0012】ここで前記被エッチング材としては、銅、
ニッケル、クロム、ニッケル−鉄合金又は鉄−ニッケル
−クロム合金を用いることができる。また前記酸化工程
は、塩素ガスが発生しないように前記エッチング廃液に
塩化第一鉄がわずかに残る状態で、前記エッチング廃液
に含まれる塩化第一鉄の大部分を塩化第二鉄に酸化する
ことが好ましく、前記還元工程と酸化工程とは、エッチ
ング廃液の酸化還元電位を検出し、この検出値に基づい
て電解槽内のエッチング液の滞留時間が制御されること
が好ましい。さらに前記実質的に水を透過しない隔膜と
しては、例えば透水量が0.3cc/cm2 ・min以
下の隔膜を用いることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。図1は本発明方法を実施するための塩化第二
鉄液の再生装置の一実施の形態を示す構成図である。図
中1は、後述するエッチング廃液(以下廃液という)を
貯留するための廃液受け槽であり、この下流側にはポン
プPを備えた配管T1を介して廃液循環槽2が設けられ
ている。
【0014】廃液循環槽2の下流側には電解槽3が設け
られており、この電解槽3は陰極室31と陽極室32と
に隔膜33により区画されている。陰極室31と陽極室
32とには、夫々陰極31aと陽極32aとが設けられ
ており、例えば陰極31a及び陽極32aは共に、貴金
属例えば白金属をコ−ティングしたチタン電極により構
成されていて、これら陰極31aと陽極32aとは電源
部34の陰極側と陽極側に夫々接続されている。
【0015】前記隔膜33は、電気の通りが良好であっ
て、実質的に水を透過しない膜により構成されており、
このような膜としては例えば商品名ユミクロン膜(ユア
サ株式会社製)等を用いることができる。このユミクロ
ン膜は、ポリ塩化ビニ−ルにより構成された、厚さ0.
22mm、平均孔径0.05μm、電気抵抗0.001
Ωdm2 、透水量0.0008cc/cm2 ・min以
下の中性膜であり、この膜は電気抵抗が低いため電気の
通りが良好であり、また透水量が極めて低く、実質的に
水を透過しないものである。
【0016】前記廃液循環槽2と陰極室31との間に
は、廃液を廃液循環槽2と陰極室31との間で循環させ
るための循環管T2,T3が設けられており、循環管T
3はバルブV3を備えている。また循環管T3はバルブ
V1と陰極室31との間でバルブV2を備えた配管T4
に分岐しており、この配管T4は次工程である脱ニッケ
ル工程(脱金属工程)の図示しない装置に接続されてい
る。
【0017】前記電解槽3及び脱ニッケル工程の下流側
には陽極液循環槽5が設けられており、この陽極液循環
槽5には脱ニッケル工程でニッケルが除去された廃液が
供給されるように構成されている。また陽極室32と陽
極液循環槽5との間には、陽極液を陽極室32と陽極液
循環槽5との間で循環させるための循環管T5,T6が
設けられており、循環管T6はバルブV3を備えてい
る。また循環管T6は陽極室32とバルブV3との間で
バルブV4を備えた配管T7に分岐しており、この配管
T7は塩化第二鉄液貯槽6に接続されている。
【0018】前記廃液循環槽2には、槽内の廃液の酸化
還元電位を測定するための酸化還元電位計41と槽内の
廃液の液面を検出するための液面計42とが設けられて
おり、これらの検出値に基づいてバルブV1、V2の開
閉が制御されるように構成されている。また陽極液循環
槽5にも酸化還元電位計43と液面計44とが設けられ
ており、これらの検出値に基づいてバルブV3、V4の
開閉が制御されるように構成されている。
【0019】次にこのような装置にて実施される本発明
の塩化第二鉄液の再生方法について図1及び図2に示す
工程図に基づいて説明する。廃液受け槽1には、例えば
塩化第二鉄液からなるエッチング液により被エッチング
材である鉄−ニッケル合金をエッチングした後のエッチ
ング廃液が貯留されている。この廃液にはエッチング生
成物であるFeCl2 、NiCl2 と、未反応のFeC
3 とが含まれており、夫々の含有量は例えばFeCl
2 1.7%、Ni0.7%、FeCl3 46%程度であ
る。
【0020】先ず廃液受け槽1の廃液を配管T1を介し
て廃液循環槽2に供給し、バルブV2を閉じ、バルブV
1を開いて、廃液を廃液循環槽2と電解槽3の陰極室3
1との間で循環管T2、3を介して循環させる。電解槽
3の陽極室32には、後述するように脱ニッケル工程を
実施した後の液(塩化第一鉄液)が供給されていて、陽
極室32の水圧の方が陰極室31よりも多少大きくなる
ように、各室への夫々の液の供給量が制御されている。
【0021】この状態で電解槽3において電解を行う
と、陰極室31では次の(7)式に示す反応により、廃
液に含まれる未反応のFeCl3 がFeCl2 に還元さ
れる(還元工程)。 FeCl3 → FeCl2 +Cl- ・・・ (7)
【0022】廃液循環槽2では、廃液を循環させている
間、随時酸化還元電位計41により槽内の廃液の酸化還
元電位を検出しており、廃液の酸化還元電位は還元工程
を実施していると徐々に低くなってくる。こうして例え
ば当該廃液の検出値が450mVになったときに、バル
ブV1を閉じ、バルブV2を開いて、廃液を配管T4を
介して次工程である脱ニッケル工程に送液する。ここで
送液される廃液の組成は、FeCl2 39%、Ni0.
7%、FeCl3 3%程度である。
【0023】そして廃液循環槽2では、槽内の液面が液
面計42の下限設定値になったときにバルブV2を閉
じ、バルブV1を開いて送液を停止すると共に、廃液を
廃液受け槽1から槽内の液面が液面計42の上限設定値
になるまで供給して、再び廃液循環槽2と陰極室31と
の間で循環させる。
【0024】ここで廃液の酸化還元電位が450mVに
なったときに電解を終了するのは、図3(a)に示すF
eCl3 濃度と酸化還元電位との関係を示す特性図から
明らかなように、酸化還元電位が450mV以下になる
と廃液中のFeCl3 濃度が3%以下になり、未反応の
FeCl3 のほとんどがFeCl2 に還元されたと考え
られるからである。
【0025】またこのように廃液にはFeCl3 がわず
かに残るが、こうしてFeCl3 を残存させることによ
り陰極室31でのニッケルの析出が抑えられる。つまり
陰極室31ではニッケルの析出反応よりもFeCl2
の還元反応が優先的に起こるが、未反応のFeCl3
全て還元されてしまうとニッケル析出反応が起こってし
まうからである。
【0026】脱ニッケル工程では、例えば廃液に含まれ
ている塩化ニッケルを鉄との反応によりニッケルメタル
として析出させ、この後固液分離して回収する工程が実
施される。ニッケル分離後の廃液は陽極液循環槽5に送
液されるが、この廃液(陽極液)には、例えばFeCl
2 が40%、FeCl3 が0%と、Niが10ppm程
度含まれている。ここでFeCl3 が0%になっている
のは、鉄との反応によりFeCl3 がFeCl2 に還元
されるからである。
【0027】続いて陽極液循環槽5の陽極液を、バルブ
V4を閉じ、バルブV3を開いて電解槽3の陽極室32
との間で循環管T5、6を介して循環させる。陽極室3
2では次の(8)式に示す反応により、陽極液に含まれ
るFeCl2 がFeCl3 に酸化されて塩化第二鉄液が
再生される(酸化工程)。 FeCl2 +1/2Cl2 → FeCl3 ・・・ (8)
【0028】陽極液循環槽5では、陽極液を循環させて
いる間、随時酸化還元電位計43により槽内の陽極液の
酸化還元電位を検出しており、陽極液の酸化還元電位は
酸化工程を実施していると徐々に高くなってくる。こう
して例えば当該陽極液の検出値が650mV以上好まし
くは750mVになったときに、バルブV3を閉じ、バ
ルブV4を開いて、再生された塩化第二鉄液を配管T4
を介して塩化第二鉄液貯槽6に送液する。塩化第二鉄液
貯槽6に貯留される廃液の組成は、FeCl350%、
FeCl2 0.2%、Ni30ppm程度である。なお
Ni濃度が多少高くなるのは、後述するようにNiが陰
極室31から陽極室32にわずかながら隔膜33を透過
して入り込むからである。
【0029】そして陽極循環槽5では、槽内の液面が液
面計44の下限設定値になったときにバルブV4を閉じ
て送液を停止すると共に、バルブV3を開いて陽極液を
脱ニッケル工程から陽極液循環槽5に槽内の液面が液面
計44の上限設定値となるまで供給し、再び陽極液循環
槽5と陽極室32との間で循環させる。一方塩化第二鉄
液貯槽6の塩化第二鉄液は濃度調整された後、再びエッ
チング液として用いられる。
【0030】ここで陽極液の酸化還元電位が650mV
以上好ましくは750mVになったときに電解を終了す
るのは、図3(b)に示すFeCl2 濃度と酸化還元電
位との関係を示す特性図から明らかなように、酸化還元
電位が650mV以上になると廃液中のFeCl2 濃度
が3%以下、750mV以上になるとFeCl2 濃度が
0.2%以下になり、FeCl2 のほとんどがFeCl
3 に酸化されたと考えられるからである。
【0031】またこのように再生された塩化第二鉄液に
はFeCl2 がわずかに残るが、こうしてFeCl2
残存させることにより陽極室32での塩素ガスの発生が
抑えられる。つまり陽極室32では塩素ガスの発生反応
よりもFeCl3 への酸化反応が優先的に起こるが、F
eCl2 が全て還元されてしまうと塩素ガス発生反応が
起こってしまうからである。
【0032】このように本発明方法では、陰極室31に
てFeCl3 →FeCl2 の還元反応を行い、陰極室3
1から排出した廃液からニッケルを除去した液に対して
陽極室32にてFeCl2 →FeCl3 の酸化反応を行
って塩化第二鉄を再生している。このため上述の(7)
式、(8)式に示す反応式から明らかなように、塩化第
一鉄と塩化第二鉄とが1対1の関係で再生されるので、
液の増量を抑えながら塩化第二鉄液を再生することがで
きる。また再生された塩化第二鉄液のNi含有量は30
ppm程度と低いので、エッチング液として用いること
ができる。
【0033】さらに電解にあたり、隔膜33として電気
の通りが良好で実質的に水を透過しない特殊な膜を用い
ているので、電解を有効に進行させることができる。つ
まり隔膜33は電気抵抗が極めて小さく電気の通りが良
いので、陰極室31により(7)式の反応によって発生
したCl- が隔膜33を介して速やかに陽極室に透過し
て行き、陽極室32において(8)式の反応を進行させ
る。
【0034】一方陰極室31の廃液にはNi2+や、Fe
2+、Fe3+が存在するが、隔膜33の透水性が極めて低
く、しかも上述の実施の形態では陽極室32内の水圧を
陰極室31よりも高くして、陽極室32側から陰極室3
1側に水圧をかけているので、これらは隔膜33をほと
んど透過できない。
【0035】つまりCl- やNi2+等は、陰極室31内
の電解液(エッチング廃液)の液流れに乗って陽極室3
2に入り込んでいくが、隔膜33の透水性が極めて低け
れば、陰極室31から陽極室32への電解液の透過量自
体が極めて少ないので、陽極室32へのNi2+等の陽イ
オンの透過量を極めて少なくすることができる。またこ
の際陽極室32側から陰極室31側へ水圧をかけるよう
にすれば、より陽極室32へ陰極室31の電解液が透過
しにくくなるので、よりNi2+等の陽イオンの透過を抑
えることができる。
【0036】これに対しCl- は陰イオンであるため、
電解液の液流れによる陽極室32への透過はほとんど抑
えられているものの、陽極32aの電気力によって陽極
室32に移動していき、しかも既述の通り、前記隔膜3
3は電気の通りが良好であるので、Cl- は速やかに隔
膜33を透過していく。なお電気抵抗が大きくて電気の
通りが悪い隔膜を用いると、電気分解に時間がかかり、
スル−プットが悪くなると共に、陰極室31から陽極室
32に入り込むNi2+の量が多くなると考えられる。
【0037】このように本実施の形態では、電気の通り
が良好であって透水性の低い隔膜33を用いているの
で、Cl- のみを選択的に陽極室32に透過させること
ができる。仮にこのような膜を用いなければ、本発明で
は陰極室31にはニッケルを含む廃液が供給され、陽極
室32にはニッケルが除去された廃液が供給されている
ので、電解中に陰極室31からNi2+が隔膜33を透過
して陽極室32に入り込んでしまい、Niが製品に入り
込んでしまうこととなる。
【0038】なお陰イオン交換膜を隔膜として用いれば
Cl- のみを選択的に陽極室32に移動させることがで
きるが、Ni2+等のイオンが隔膜を閉塞させてしまうた
め電解電圧が高くなったり、この結果隔膜の使用寿命が
短くなってしまい、実用的ではないと考えられる。
【0039】ここで後述の実施例により、隔膜33の透
水量は0.3cc/cm2 ・min以下、電気抵抗は
0.013Ωdm2 以下であることが望ましい。このよ
うな隔膜33を用いれば実際に隔膜33を透過して陰極
室31から陽極室32に入り込むNiの濃度を約50p
pm程度以下に抑えることができ、エッチング液として
使用可能な塩化第二鉄液を再生することができる。なお
隔膜の透水性は、膜の平均孔径や膜の厚さ等によって決
定される。
【0040】さらに本発明方法では、廃液の酸化還元電
位を検出し、これにより陰極室31における電解の終了
のタイミングと、陽極室32における電解の終了のタイ
ミングを制御しているので、既述のように陰極室31に
おいてはニッケルの析出反応、陽極室32においては塩
素ガスの発生反応を抑えることができる。
【0041】このため電解槽内に析出したニッケルを除
去する工程や、電解槽内で発生した塩素ガスを吸収する
ための吸収塔を設ける必要がなく、電解槽3も1槽でよ
い。しかも陰極室31で発生したCl- を陽極室32に
おいてFeCl2 の酸化に利用しているので、簡易な手
法で塩化第二鉄液を再生することができる。
【0042】なお上述の実施の形態ではバッチ式の場合
について説明したが、本発明方法を連続的に行う場合に
は、例えば図4に示す装置、つまり廃液を廃液受け槽
1、陰極室31、脱ニッケル工程、陽極室32、塩化第
二鉄貯槽6と連続的に通流させる装置を用いて、廃液受
け槽1と陰極室31とを接続する配管T8にバルブV5
を設けると共に、脱ニッケル工程と陽極室32とを接続
する配管T9にバルブV6を設けて、陰極室31では廃
液の酸化還元電位が所定値になったらバルブV5の開度
を制御して原料である塩化第二鉄廃液の供給量を制御す
るようにすればよいし、陽極室32では陽極液の酸化還
元電位が所定値になったらバルブV6の開度を制御して
脱ニッケル工程からの陽極液の供給量を制御するように
すればよい。
【0043】
【実施例】
(実施例1)FeCl2 1.7%、Ni0.7%、Fe
Cl3 46%を含み、酸化還元電位が580mVの溶液
5000gを、被エッチング材として鉄−ニッケル合金
を用いた場合の塩化第二鉄廃液の模擬液として使用し、
上述の図1に示す装置を用いて実験を行った。この際陰
極31a及び陽極32aとして白金属でコ−ティングさ
れたチタン電極を用い、隔膜33として上述のユミクロ
ン膜(電気抵抗0.001Ωdm2 、透水量0.000
8cc/cm2 ・min以下)を用いた。
【0044】先ず陰極室31に前記模擬液5000gを
供給し、陽極室32に塩化第一鉄液を5000g供給し
て、電解電圧5Vの下で前記模擬液の酸化還元電位が4
50mVになるまで電解を行った(還元工程)。還元工
程終了後の模擬液の組成はFeCl2 41%、Ni0.
77%、FeCl3 1.1%であった。この後陰極室3
2から模擬液を排出し、当該液に鉄(Fe)42gを添
加して攪拌し、ニッケルメタルを析出させて固液分離を
行った(脱ニッケル工程)。ニッケル分離後の模擬液の
組成は、FeCl2 43.8%、Ni5ppm、FeC
3 0.1%であり、酸化還元電位は10mVであっ
た。続いて陽極室32にニッケル分離後の模擬液を供給
し、陰極室31に前記模擬液(ニッケルを含む模擬液)
を供給して、電解電圧5Vの下で前記陽極室の模擬液の
酸化還元電位が750mVになるまで電解を行った(酸
化工程)。酸化工程終了後の模擬液の液量は5070g
であり、組成はFeCl3 50%、FeCl2 0.1
%、Ni10ppmであった。
【0045】(実施例2)FeCl2 4.0%、Cu
1.0%、FeCl3 31.6%を含み、酸化還元電位
が600mVの溶液5000gを、被エッチング材とし
て銅を用いた場合の塩化第二鉄廃液の模擬液として使用
し、実施例1と同様の条件で還元工程を行ったところ、
工程終了後の模擬液の組成はFeCl2 29.9%、C
u1.1%、FeCl3 1.1%であった。この後陰極
室32から排出した模擬液に鉄(Fe)53gを添加し
て攪拌し、銅メタルを析出させ固液分離を行って脱銅工
程を実施したところ、銅分離後の模擬液の組成は、Fe
Cl2 33.3%、Cu0%、FeCl3 0%であっ
た。続いて実施例1と同様の条件で酸化工程を行ったと
ころ、工程終了後の模擬液の液量は5100gであり、
組成はFeCl3 39%、FeCl2 0.1%、Cu1
5ppmであった。
【0046】(実施例3)FeCl2 1.6%、Ni
0.6%、Cr300ppm、FeCl3 46.4%を
含み、酸化還元電位が585mVの溶液5000gを、
被エッチング材として鉄−クロム−ニッケル合金を用い
た場合の塩化第二鉄廃液の模擬液として使用し、実施例
1と同様の条件で還元工程を行ったところ、工程終了後
の模擬液の組成はFeCl2 41%、Ni0.75%、
Cr350ppm、FeCl3 1.2%であった。この
後陰極室32から排出した模擬液に鉄(Fe)70gを
添加して攪拌し、ニッケルメタルを析出させると共に、
鉄の投入により模擬液のpHが3.5以上となるのでク
ロムを水酸化物として析出させ、これらの固液分離を行
って脱金属工程を実施したところ、ニッケルとクロム分
離後の模擬液の組成は、FeCl243.2%、Ni5
ppm、Cr10ppm、FeCl3 0.13%であっ
た。続いて実施例1と同様の条件で酸化工程を行ったと
ころ、工程終了後の模擬液の液量は5090gであり、
組成はFeCl3 49%、FeCl2 0.1%、Ni1
2ppm、Cr15ppmであった。
【0047】以上の実験例により、本発明方法によれ
ば、液量を増量することなく塩化第二鉄液を再生するこ
とができ、しかも再生された塩化第二鉄液はNi(C
u)濃度が50ppm以下であって低いので、エッチン
グ液として用いることができることが確認された。また
酸化還元電位によって電解の終了のタイミングを制御す
ることにより、還元工程においてはニッケル(銅)の析
出が抑えられ、酸化工程において塩素ガスの発生が抑え
られることが確認された。
【0048】(実施例4)隔膜33として種々のユミク
ロン膜を用いて、実施例1と同様の模擬液を用い、他の
条件も同様にして塩化第二鉄液の再生処理を行った。用
いたユミクロン膜の特性と、再生された塩化第二鉄液中
のニッケル濃度について図5(a)に示す。また実施例
2、3と同様の模擬液を用いて同様の実験を行った場合
について図5(a)、(b)、(c)に夫々示す。
【0049】この実施例により、透水量が0.3cc/
cm2 ・min以下の隔膜を用いれば、再生された塩化
第二鉄液中のニッケル濃度、銅濃度、クロム濃度を共に
50ppm以下にできることが確認された。また電気抵
抗は0.013Ω・dm2 以下であれば、電気分解に要
する時間がそれ程長くならないことが確認された。
【0050】以上において本発明方法では、脱金属工程
は、例えばNi(Cu、Cr)選択性イオン交換樹脂を
用いる方法や溶解度差を利用した方法等により行うよう
にしてもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、被エッチング材をなす
金属と塩化第二鉄とを含む塩化第二鉄廃液を電解により
再生するにあたり、簡易な方法で液量の増加を抑えなが
ら塩化第二鉄液を再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための塩化第二鉄液の再
生装置の一実施の形態を示す構成図である。
【図2】本発明方法を説明するための工程図である。
【図3】塩化第二鉄濃度と酸化還元電位との関係、塩化
第一鉄濃度と酸化還元電位との関係を示す特性図であ
る。
【図4】本発明方法を実施するための塩化第二鉄液の再
生装置の他の例を示す構成図である。
【図5】隔膜の透水量、電気抵抗と、再生された塩化第
二鉄液中のニッケル(銅、クロム)濃度との関係を示す
表である。
【符号の説明】
2 廃液循環槽 3 電解槽 31 陰極室 31a 陰極 32 陽極室 32a 陽極 33 隔膜 41、43 酸化還元電位 5 陽極液循環槽 V1〜V6 バルブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化第二鉄液をエッチング液として用い
    て被エッチング材をなす金属をエッチングした後の、前
    記金属と塩化第二鉄とを含むエッチング廃液から塩化第
    二鉄液を再生するための塩化第二鉄液の再生方法におい
    て、 実質的に水を透過しない隔膜により陰極室と陽極室とに
    区画された電解槽の陰極室において前記エッチング廃液
    を電解し、前記金属が析出しないように当該エッチング
    廃液に塩化第二鉄がわずかに残る状態で、前記エッチン
    グ廃液に含まれる塩化第二鉄の大部分を塩化第一鉄に還
    元する還元工程と、 次いで前記還元工程が行われたエッチング廃液を陰極室
    の外に取り出し、この廃液中の前記金属を分離する脱金
    属工程と、 次いで前記脱金属工程が行われたエッチング廃液を前記
    陽極室に導入して電解し、当該エッチング廃液に含まれ
    る塩化第一鉄を酸化して、塩化第二鉄液を再生する酸化
    工程と、を備え、 前記還元工程と酸化工程とを同一の電解槽の中で同時に
    行うことを特徴とする塩化第二鉄液の再生方法。
  2. 【請求項2】 前記酸化工程は、塩素ガスが発生しない
    ように前記エッチング廃液に塩化第一鉄がわずかに残る
    状態で、前記エッチング廃液に含まれる塩化第一鉄の大
    部分を塩化第二鉄に酸化する工程であることを特徴とす
    る請求項1記載の塩化第二鉄液の再生方法。
  3. 【請求項3】 前記被エッチング材をなす金属は、銅、
    ニッケル、クロム、ニッケル−鉄合金又は鉄−ニッケル
    −クロム合金であることを特徴とする請求項1又は2記
    載の塩化第二鉄液の再生方法。
  4. 【請求項4】 前記還元工程と酸化工程とは、エッチン
    グ廃液の酸化還元電位を検出し、この検出値に基づいて
    電解槽内のエッチング廃液の滞留時間が制御されること
    を特徴とする請求項1、2又は3記載の塩化第二鉄液の
    再生方法。
  5. 【請求項5】 前記実質的に水を透過しない隔膜は、透
    水量が0.3cc/cm2 ・min以下の隔膜であるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の塩化第二
    鉄液の再生方法。
JP18456297A 1997-05-19 1997-06-24 塩化第二鉄液の再生方法 Expired - Fee Related JP3478947B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18456297A JP3478947B2 (ja) 1997-05-19 1997-06-24 塩化第二鉄液の再生方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14465097 1997-05-19
JP9-144650 1997-05-19
JP18456297A JP3478947B2 (ja) 1997-05-19 1997-06-24 塩化第二鉄液の再生方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1136087A true JPH1136087A (ja) 1999-02-09
JP3478947B2 JP3478947B2 (ja) 2003-12-15

Family

ID=26476003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18456297A Expired - Fee Related JP3478947B2 (ja) 1997-05-19 1997-06-24 塩化第二鉄液の再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3478947B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119846A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Zairyo Kankyo Kenkyusho:Kk エッチング液の長寿命化方法
JP2009024216A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Sumitomo Metal Mining Co Ltd エッチング廃液の電解酸化方法
CN103397195A (zh) * 2013-08-09 2013-11-20 内蒙古科技大学 废弃印刷电路板中金属铜的回收装置与回收方法
WO2015080336A1 (ko) * 2013-11-28 2015-06-04 주식회사 포스코 제련 공정 부산물의 리사이클링 장치 및 방법
CN106958021A (zh) * 2017-05-03 2017-07-18 中南大学 一种高酸度含镍三氯化铁蚀刻废液的再生处理方法
CN112251755A (zh) * 2020-09-27 2021-01-22 深圳市祺鑫环保科技有限公司 三氯化铁蚀刻废液的回收处理方法及其回收处理***

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119846A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Zairyo Kankyo Kenkyusho:Kk エッチング液の長寿命化方法
JP2009024216A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Sumitomo Metal Mining Co Ltd エッチング廃液の電解酸化方法
CN103397195A (zh) * 2013-08-09 2013-11-20 内蒙古科技大学 废弃印刷电路板中金属铜的回收装置与回收方法
WO2015080336A1 (ko) * 2013-11-28 2015-06-04 주식회사 포스코 제련 공정 부산물의 리사이클링 장치 및 방법
CN106958021A (zh) * 2017-05-03 2017-07-18 中南大学 一种高酸度含镍三氯化铁蚀刻废液的再生处理方法
CN112251755A (zh) * 2020-09-27 2021-01-22 深圳市祺鑫环保科技有限公司 三氯化铁蚀刻废液的回收处理方法及其回收处理***
CN112251755B (zh) * 2020-09-27 2022-04-29 深圳市祺鑫环保科技有限公司 三氯化铁蚀刻废液的回收处理方法及其回收处理***

Also Published As

Publication number Publication date
JP3478947B2 (ja) 2003-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4436601A (en) Metal removal process
US3761369A (en) Process for the electrolytic reclamation of spent etching fluids
CN107129011B (zh) 一种电解—离子膜耦合处理高氯盐有机废水的装置及方法
Wang et al. Removal of Cu (II) ions from contaminated waters using a conducting microfiltration membrane
CN111977751A (zh) 一种阴极电场强化臭氧氧化破络与金属同步回收装置及方法
JPH0780466A (ja) 金属イオンおよび硫酸を含有する水溶液の再生のための方法および装置
KR101947311B1 (ko) 중금속과 시안을 함유한 폐수의 처리시스템 및 처리방법
WO2024113798A1 (zh) 一种pcb生产过程中产生的含铜废水的膜法处理工艺
CN107298490B (zh) 电化学反应器和电絮凝去除废水中氯离子的方法及沉淀产物和用途
EP2675758B1 (en) An improved electrochemical coagulation process for the removal of nitrate from drinking water
JP3478947B2 (ja) 塩化第二鉄液の再生方法
KR101466883B1 (ko) 알카리수를 이용한 세차장치 및 이를 구비한 세차장용 수처리 시스템
CN106745536A (zh) 电解电催化氧化结合树脂交换脱除污水中有机物的方法
KR20130036630A (ko) 전기응집과 전기분해를 이용한 불소가 함유된 고농도 질소 함유 병합처리방법
KR101961251B1 (ko) 중금속과 시안을 함유한 폐수의 처리시스템 및 처리방법
CN109518225B (zh) 一种分离溶液中二价铁和钴镍的方法
JP2009024186A (ja) クロムめっき液の再生方法及び装置
CN110981043A (zh) 一种电镀络合镍废水的处理方法
US20070256940A1 (en) Device and Method for Removing Foreign Matter from Process Solutions
JP3695918B2 (ja) 塩化第二鉄液の再生方法
KR101745115B1 (ko) 연료전지를 이용하여 폐수로부터 전력 생산 및 중금속을 제거하는 방법 및 연료전지를 이용한 폐수처리시스템
US20040134862A1 (en) Device and method for tertiary treatment of wastewater and other contaminated aqueous media (CAM)
JPH08276187A (ja) 亜硫酸塩含有溶液の電気化学的処理方法
JP4099369B2 (ja) 排水処理装置
CN104261583A (zh) 一种电解锰生产污水的处理方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees