JPH11353382A - 電子商取引方法およびそのシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 決済のための買い手の識別番号を、売り手に
渡すことなく、決済代行業者に直接送ることにより、経
済的且つ安全な電子商取引システムを提供する。 【解決手段】 通信ネットワーク１１を介して相互に接
続可能の買い手通信装置１２、売り手通信装置１３およ
び決済代行通信装置１４を備える電子商取引システム
（１０、２０、３０）。売り手通信装置１３には、互い
に関連する決済データ及び決済代行データを作成してそ
れぞれ買い手通信装置１２及び決済代行通信装置１４に
送信する課金処理部１７が設けられている。買い手通信
装置１２には、決済データを受信して買い手の決済のた
めの識別番号を入力させて該識別番号及び決済データを
決済代行通信装置１４に送信する送受信部１５が設けら
れている。決済代行通信装置１４には、ＣＣ番号、決済
データ及び決済代行データに基づいて、決済代行処理を
行う決済代行部２３が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、計算機システム及
びネットワークを用いて、商品の購入手続から代金の支
払い手続までの電子商取引を行うのに好適な方法及び該
方法を実施するシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、インターネット等の普及に伴い、
従来の物流に依存しない様々な形態の商取引が行われて
いる。その中に、計算機システム及びネットワークを利
用して電子決済を行う電子商取引システムがある。イン
ターネット上における電子決済方式は、先払い方式と後
払い方式と大別することができる。先払い方式の代表例
として、プリペイド方式があり、後払い方式の代表例と
して、クレジットカード（以下ＣＣ）を用いたＣＣ即時
決済方式及びＣＣ番号登録方式がある。

【０００３】プリペイド方式では、予めある金額を、例
えば売り手であるプリペイドカード発行者に支払ってお
き、その支払い済みの金額の範囲内で商品の購買を認め
る。このプリペイド方式を用いた電子決済を行う場合に
は、購買する場で、即時に決済することができるが、予
め支払った金額を使い残す可能性がある。このような欠
点が、ＣＣを用いた後払い方式によれば、無くなる。

【０００４】後払い方式におけるＣＣ即時決済方式で
は、先に購買する商品群を決め、その商品群の合計金額
に対する決済及び該決済度の手数料決済をその場でＣＣ
番号により行い、従って、買い物毎に決算手数料の支払
いが必要となることから、金額の小さい決済に対して不
利である。ＣＣ番号登録方式では、商取引における買い
手が売り手に対し、予めＣＣ番号を登録しておき、買い
手が購買する商品群を決定し、発生した購買についての
各金額を課金データとして保存し、売り手が登録済みの
ＣＣ番号により、ある一定期間での各課金データを集計
して決済を行う。このＣＣ番号登録方式によれば、買い
物毎に決済手数料を取ることはないことから、前記した
ＣＣ即時決済方式の決済におけるような小さい金額の商
品について決済の不利の度を低減することができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たようなＣＣを用いた後払い方式のＣＣ即時決済方式及
びＣＣ番号登録方式のいずれにしても、買い手のＣＣ番
号は売り手に知られることから、ＣＣ番号が売り手に悪
用される虞れがある。そのため、前記した欠点を全て解
決できる電子商取引方法及び該方法を実施する電子商取
引システムが望まれていた。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、次の構成を採用する。 〈構成１〉本発明に係る電子商取引方法は、通信ネット
ワークを介して相互に通信可能の買い手、売り手および
決済代行業者間で商品の購入手続および代金の支払い手
続を行う方法であって、売り手の元で買い手毎の複数の
課金データを買い手毎に管理し、かつ所定の期間毎に各
買い手についての複数の課金データを集計してなる決済
代行データ及び該決済代行データに関連する決済データ
を作成し、決済代行データを決済代行業者に送信すると
共に、決済データを、決済代行データに該当する買い手
に与えられた決算のための識別番号を買い手から決済代
行業者に送信することを促すための催促情報として、買
い手に送信すること、決済代行業者の元で、買い手から
送信された識別番号、決済データおよび売り手から送信
された決済代行データに基づいて、当該決算代行データ
についての受払いを決算することを特徴とする。

【０００７】〈作用１〉本発明に係る電子商取引方法で
は、決済代行業者は、売り手からの決済代行データと買
い手からの決算のための識別番号及び前記決済代行デー
タに関連する決済データとを受信した後、これらに基づ
いて買い手の購買した商品の受払いを決算することか
ら、買い手の識別番号が売り手に知られることはない。
また、決算は買い物毎ではなく、例えば１ヶ月という所
定期間毎に成される。従って、本発明に係る電子商取引
方法によれば、従来のプリペイド方式の決済におけるよ
うな金額の使い残しの可能性を無くすことができ、ま
た、従来のＣＣ即時決済方式の決済におけるような買い
物毎の決済手数料の支払いを行うことなく、同様な買い
物についての決算回数の低減により、決済手数料の総額
の低減を図ることができ、さらに、買い手の特有の識別
番号を売り手に教える必要がないことから、ＣＣ番号が
売り手に知られて、悪用される従来のような可能性を無
くすことができる。これにより、経済的且つ安全な電子
商取引方法を提供することができる。前記した催促情報
は、決済金額、買い手の情報等を含む決済データ、ある
いは、インターネットにおけるWorld Wide WebのＵＲＬ
を含む決済データとすることができる。

【０００８】〈構成２〉本発明に係る電子商取引システ
ムは、通信ネットワークを介して相互に接続可能の買い
手通信装置、売り手通信装置および決済代行通信装置を
用いて商品の購入手続および代金の支払い手続を行うシ
ステムであって、売り手通信装置は、買い手毎の複数の
課金データを買い手毎に管理し、かつ所定の期間毎に各
買い手についての複数の課金データを集計してなる決済
代行データ及び該決済代行データに関連する決済データ
を作成し、決済代行データを決済代行業者に送信すると
共に、決済データを、決済代行データに該当する買い手
に与えられた精算のための識別番号を買い手から決済代
行業者に送信することを促すための催促情報として買い
手通信装置に送信するための課金プログラムが格納され
る課金処理部を備え、買い手通信装置は、課金処理部か
らの催促情報を表示し、識別番号を入力させ且つ該識別
番号及び決済データを決済代行通信装置に送信するそれ
ぞれのプログラムが格納される送受信部を備え、決済代
行通信装置は、買い手から送信された識別番号、決済デ
ータおよび売り手から送信された決済代行データを受け
たとき、これらに基づいて、当該決算代行データについ
ての受払いを決算するための決済代行プログラムが格納
される決済代行部を備えることを特徴とする。

【０００９】〈作用２〉本発明に係る電子商取引システ
ムでは、売り手通信装置の課金処理部に格納された課金
プログラムは、買い手が識別番号を決済代行通信装置に
送信することを促すための催促情報としての決済データ
及び決済代行データを作成する。これらの決済データ及
び決済代行データは、互いに関連し、それぞれ、買い手
通信装置及び決済代行通信装置に送信される。買い手通
信装置は、決済データを受信すると、買い手通信装置の
送受信部に格納されたプログラムにより、当該買い手に
与えられた例えばＣＣ番号のような決算のための識別番
号を入力するための画面を表示する。この識別番号が入
力され、該識別番号及び決済データが決済代行通信装置
へ送信される。決済代行通信装置は、売り手通信装置か
らの決済代行データと買い手通信装置からの識別番号及
び決済データとを受信すると、決済代行部に格納された
決済代行プログラムは、決済代行データ、決済データ及
び識別番号に基づいて、買い手の商品購買についての受
払いを決算する。前記催促情報は、前記した構成１と同
様、決済金額、買い手の情報等を含む決済データ、ある
いは、インターネットにおけるWorld Wide WebのＵＲＬ
を含む決済データとすることができる。

【００１０】このことから、買い手の識別番号は、買い
手通信装置から売り手通信装置へ送信されることはない
ことから、買い手の決算のための識別番号が売り手に知
られることはない。従って、本発明に係る電子商取引シ
ステムによれば、経済的且つ安全な本発明に係る電子商
取引方法を比較的容易に実施することができる電子商取
引システムを提供することができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。 〈具体例１〉図１は、本発明に係る電子商取引方法を実
施するのに好適な電子商取引システムの具体例１を示
す。本発明に係る電子商取引システム１０は、商品の購
入手続及び代金の支払い手続を行うために、インターネ
ット１１を介して、相互に通信可能な、買い手に操作さ
れる買い手通信装置１２と、売り手に操作される売り手
通信装置１３と、決済代行業者に操作される決済代行通
信装置１４とを備える。

【００１２】買い手通信装置１２は、売り手通信装置１
３からの情報を受信し且つ必要な情報を決済代行通信装
置１４に送信するための送受信部１５と、商品を購買す
るための購買プログラムが格納された購買処理部１６を
備える。

【００１３】売り手通信装置１３は、課金プログラムが
格納された課金処理部１７と、販売プログラムが格納さ
れた販売処理部１８と、決済プログラムが格納された決
済ソフト部１９と、送信プログラムが格納された送信部
２０と、決済代行依頼プログラムが格納された決済代行
依頼部２１とを備える。

【００１４】決済代行通信装置１４は、決済代行受付プ
ログラムが格納された決済代行受付部２２と、決済代行
プログラムが格納された決済代行部２３とを備える。

【００１５】買い手通信装置１２の購買処理部１６は、
商品を購入するために、売り手通信装置１３の課金処理
部１７と交信し、課金処理部１７に買い手の登録を要求
し、且つ、課金処理部１７から該買い手を識別する買い
手識別子を受け取る。また、購買処理部１６は、売り手
通信装置１３の販売処理部１８と交信し、商品を選択
し、商品の購入意志を示す。

【００１６】販売処理部１８は、売り手が販売している
商品を管理し、購買処理部１６の要求に従って商品や商
品情報を提供し、買い手が商品の購入する意志を示した
時に課金データを作成し、作成した課金データを課金処
理部１７に渡す。

【００１７】課金処理部１７は、購買処理部１６からの
登録要求に従って買い手を登録し、買い手識別子を作成
して購買処理部１６に提供し、販売処理部１８からの課
金データを受信して管理し、例えば１ヶ月での複数の課
金データにより決済代行データ及び決済データを作成し
た後、それらをそれぞれ決済代行依頼部２１及び送信部
２０に送信する。また、課金処理部１７は、決済ソフト
部１９と結合して、決済ソフト部１９に格納された決済
プログラムを送信部２０に送信する。

【００１８】決済ソフト部１９は、課金処理部１７との
結合により、決済プログラムを送信部２０に渡す。

【００１９】送信部２０は、課金処理部１７からの要求
に基づいて、受信した決済データ及び決済プログラム
を、買い手通信装置１２の送受信部１５に送信する。

【００２０】決済代行依頼部２１は、課金処理部１７か
らの決済代行データを受信し、決済代行要求を作成し、
該決済代行要求及び決済代行データを、決済代行通信装
置１４の決済代行受付部２２に送信する。

【００２１】決済代行受付部２２は、決済代行依頼部２
１からの決済代行要求に従って、決済代行データを保存
する。

【００２２】送受信部１５は、例えば電子メールのよう
な受信プログラムが格納された記憶部分１５ａ及び送信
のための例えば決済プログラムのようなプログラムを格
納するための記憶部分１５ｂを有する。送受信部１５
は、決済データ及び決済プログラムを受信し、しかも、
決済プログラムを記憶部分１５ｂに格納し、該決済プロ
グラムを起動する。起動された決済プログラムの実効に
より、決済のための識別番号を入力するための画面が表
示され、また、決済要求が作成される。また、送受信部
１５は、受信した決済データ、入力された識別番号及び
作成した決済要求を決済代行部２３に送信する。

【００２３】決済代行部２３は、送受信部１５からの決
済要求により、送受信部１５からの決済データ及び決済
代行受付部２２に保存された決済代行データを照合し、
照合されたデータが一致すると、送受信部１５からの認
識番号を用いて、買い手が購入した商品の決算処理を行
う。

【００２４】課金データは、商品情報、代金及び買い手
識別子のような買い手の情報を含む。決済データは、決
済を識別する決済識別子、決済金額、所定の決済代行業
者を指示するための通信指定情報及び買い手の情報を含
む。決済代行データは、決済識別子、決済金額、買い手
の情報を含む。

【００２５】以下、商品の購入から代金の支払いまでの
データの流れに沿って説明する。買い手は、購買処理部
１６の購買プログラムを用いて、売り手通信装置１３の
課金処理部１７と交信し、図１に示されているように、
当該買い手の登録を行い、且つ、課金処理部１７から、
当該買い手を識別するための例えばメールアドレスのよ
うな識別子を受け取る。その後、買い手は、購買プログ
ラムを用いて、売り手通信装置１３の販売処理部１８と
交信し、商品を選択し且つ購買する意志を示す。

【００２６】買い手が商品の購買意志を示すと、販売処
理部１８は、その商品の購入に対する課金データを作成
して課金処理部１７に送信する。複数の商品を購入する
と、複数の課金データが課金処理部１７に送信される。

【００２７】課金データを受信する課金処理部１７は、
例えば１ヶ月の単位で複数の課金データを集計し、決済
データを作成し且つ決済ソフト部１９との結合を行い、
決済データ及び決済ソフト部１９の決済プログラムを送
信部２０に送信し、また、決済代行データを作成し、決
済代行依頼部２１に送信する。

【００２８】一方、送信部２０が決済データ及び決済プ
ログラムを受け取ると、この送信部２０に格納された例
えば電子メールのような送信プログラムは、決済データ
及び決済プログラムを、買い手通信装置１２の送受信部
１５に送信する。他方、決済代行依頼部２１は決済代行
データを受け取ると、この決済代行依頼部２１の決済代
行プログラムは、決済代行要求を作成し、該決済代行要
求及び決済代行データを、決済代行通信装置１４の決済
代行受付部２２に送信する。

【００２９】決済代行受付部２２が決済代行要求及び決
済代行データを受け取ると、決済代行受付プログラム
は、該決済代行要求に従って、決済代行データを、その
決済代行受付部２２に保存する。

【００３０】買い手通信装置１２の送受信部１５が、そ
の記憶部分１５ａに格納された例えば電子メールのよう
な受信プログラムにより、決済データ及び決済プログラ
ムを受信すると、決済データは、買い手に該買い手が購
入した商品の決済のための識別番号を決済代行通信装置
１４に送信することを促すための催促情報として機能す
ることから、受信プログラムは、決済データ及び決済プ
ログラムの受信後、決済プログラムを記憶部分１５ｂに
格納させ、決済プログラムを起動する。

【００３１】起動された決済プログラムは、買い手に、
該買い手の決済のための識別番号である例えばＣＣ番号
を入力させて、この入力によりＣＣ番号を受け取った
後、決済データに基づいて、決済要求を作成し、その
後、決済データの決済代行通信装置１４との通信指定情
報に従って、該決済要求及び決済データとＣＣ番号と
を、決済代行通信装置１４の決済代行部２３に送信する

【００３２】決済代行部２３は、買い手通信装置１２か
らＣＣ番号、決済データ及び決済要求を受け取ると、こ
の決済代行部２３の決済代行プログラムは、決済要求に
従って、決済代行受付部２２に保存された決済代行デー
タを読み取って、決済データの中の決済識別子、決済金
額及び買い手の情報と決済代行データの中の決済識別
子、決済金額及び買い手の情報とをそれぞれ照合するこ
とにより、買い手に該当する決済代行データを選択し、
そのデータについて、ＣＣ番号を用いて、決済処理を行
う。

【００３３】これにより、買い手は、売り手から商品を
購入するとき、売り手と直接決算することなく、決済代
行業者と直接に決算要求を出すことから、買い手のＣＣ
番号は、決済代行業者のみに渡すことから、売り手に知
られることはない。

【００３４】前記した具体例１では、買い手にＣＣ番号
を決済代行業者に送信することを促すための催促情報と
しての決済データと共に送信され且つ該決済データに基
づいてＣＣ番号を入力させる決済プログラムは、売り手
通信装置１３の決済ソフト部１９に格納され、決済毎に
買い手通信装置１２の送受信部１５に送信される。これ
に代えて、図２に示されているように、決済プログラム
を、決済時毎に送受信部１５に送信することなく、予め
買い手通信装置１２の送受信部１５に格納しておくこと
ができる。

【００３５】〈具体例２〉図２は、本発明に係る電子商
取引方法を実施するのに好適な電子商取引システムの具
体例２を示す。本発明に係る具体例２の電子商取引シス
テム２０は、決済プログラムが売り手通信装置１３に格
納されることなく、買い手通信装置１２の送受信部１５
の記憶部分１５ｂに格納されている点で、具体例１と異
なる。このシステム２０における課金データ、決済デー
タ及び決済代行データの各データの内容は、前記システ
ム１０におけるそれぞれと同様である。

【００３６】図２に示す例では、売り手通信装置１３に
決済ソフト部１９が設けられていないことから、課金処
理部１７は、決済データを作成した後、前記具体例１に
おけるような決済ソフト部１９との結合を行うことな
く、単に作成した決済データを送信部２０に送信する。

【００３７】また、買い手通信装置１２の送受信部１５
が催促情報としての決済データのみを受信する。送受信
部１５の記憶部分１５ａに格納された受信プログラム
は、記憶部分１５ｂに格納された決済プログラムを起動
する。起動された決済プログラムは、前記具体例１にお
けると同様に、ＣＣ番号を入力させ、決済要求を作成し
た後、ＣＣ番号、決済データ及び決済要求を決済代行通
信装置１４に送信する。

【００３８】これにより、本発明に係る電子商取引シス
テム２０では、ＣＣ番号は売り手に知られることはな
い。しかも、決済プログラムは、買い手通信装置１２の
送受信部１５に予め格納されていることから、前記電子
商取引システム１０のような決済毎の決済プログラムの
送信を行う必要が無くなる。従って、送信量を低減する
ことができる。

【００３９】前記した具体例１及び具体例２では、決済
プログラムが、決済データに含まれた通信指定情報に従
って、買い手通信装置１２と所定の決済代行通信装置１
４との通信を行う。これに代えて、具体例３では、図３
に示されているように、例えばＷＷＷブラウザのような
購買プログラムが、決済代行業者を指定するためのイン
ターネット１１におけるWorld Wide WebのＵＲＬに従っ
て、買い手通信装置１２と決済代行通信装置１４との通
信を行う。

【００４０】〈具体例３〉図３は、本発明に係る電子商
取引方法を実施するのに好適な電子商取引システムの具
体例３を示す。具体例３では、具体例１及び具体例２に
おける決済プログラムの機能を含む購買プログラムが、
図３に示されているように、買い手通信装置１２の送受
信部１５の記憶部分１５ｂに格納されている。この例え
ばＷＷＷブラウザのようなプログラムからなる購買プロ
グラムは、課金処理部１７と通信して、買い手の登録を
行い、課金処理部１７から買い手識別子を受け取り、ま
た、販売処理部１８と通信して、購入する商品の選択を
行う機能に加えて、決済のために決済代行通信装置１４
の決済代行部２３との通信を行う機能を持つ。

【００４１】図３に示した例では、買い手が記憶部分１
５ｂに格納された購買プログラムによって記憶部分１５
ｂと販売処理部１８とを通信して商品を選択して買う意
志を表示することにより、販売処理部１８の販売プログ
ラムが課金データを作成する。この課金データは、前記
した具体例１及び具体例２におけると同様、商品情報、
代金、買い手の情報を含む。しかし、該課金データに基
づいて課金処理部１７で課金プログラムにより作成され
た決済データ及び決済代行データは、前記した具体例１
及び具体例２におけると異なる。決済データは、インタ
ーネット１１におけるWorld Wide Webの決済代行業者を
指定するＵＲＬを含む。決済代行データは、決済識別
子、決済金額、買い手の情報及び決済データに含まれる
前記したＵＲＬを含む。

【００４２】課金処理部１７からの催促情報としての決
済データは、買い手通信装置１２の送受信部１５に受信
され、決済代行データは、決済代行通信装置１４の決済
代行受付部２２に受信される。決済データを受信した送
受信部１５の記憶部分１５ａに格納された受信プログラ
ムにより、記憶部分１５ｂと記憶部分１５ｂとが通信さ
れ、記憶部分１５ｂに格納された購買プログラムが起動
される。決済代行データを受信した決済代行受付部２２
の決済代行受付プログラムにより、決済代行データ中の
決済識別子、決済金額及び買い手の情報がＵＲＬに関係
付けられて決済代行受付部２２に保存される。

【００４３】受信プログラムにより起動された購買プロ
グラムは、決済データ中のＵＲＬに一致するＵＲＬの決
済代行通信装置１４の決済代行部２３との通信を開始す
る。購買プログラムによりアクセスされたＵＲＬを有す
る決済代行通信装置１４の決済代行部２３は、決済代行
受付部２２から、買い手に該当する決済代行データ中の
決済識別子、決済金額及び買い手の情報を見付けた後、
送受信部１５の記憶部分１５ｂと通信し、購買プログラ
ムにより、買い手からＣＣ番号を取得し、該ＣＣ番号を
用いて、見付けた決済金額に基づいて、決済代行処理を
行う。

【００４４】従って、本発明に係る具体例３では、買い
手のＣＣ番号は、直接に決済代行業者に渡されることか
ら、売り手に知られることはない。しかも、決済データ
の内容を、単にＵＲＬのみとすることから、送信量をさ
らに低減することができる。

【００４５】

【発明の効果】本発明に係る電子商取引方法では、決済
代行業者は、売り手からの決済代行データと及び買い手
からの前記決済代行データに関連する決済データと決算
のための識別番号を受信した後、これらに基づいて買い
手の購買した商品の受払いを決算することから、買い手
の識別番号が売り手に知られることはない。また、決算
は買い物毎ではなく、例えば１ヶ月という所定期間毎に
成される。

【００４６】従って、本発明に係る電子商取引方法によ
れば、従来のプリペイド方式の決済におけるような金額
の使い残しの可能性を無くすことができ、また、従来の
ＣＣ即時決済方式の決済におけるような買い物毎の決済
手数料の支払いを行うことなく、同様な買い物について
の決算回数の低減により、決済手数料の総額の低減を図
ることができ、さらに、買い手の特有の識別番号を売り
手に教える必要がないことから、ＣＣ番号が売り手に知
られて、悪用される従来のような可能性を無くすことが
できる。これにより、経済的且つ安全な電子商取引方法
を提供することができる。

【００４７】また、本発明に係る電子商取引システムで
は、売り手通信装置の課金処理部に格納された課金プロ
グラムは、買い手に識別番号を決済代行通信装置に送信
することを促すための催促情報としての決済データ及び
該決済データに関連する決済代行データを作成する。こ
れらの決済データ及び決済代行データは、それぞれ、買
い手通信装置及び決済代行通信装置に送信される。買い
手通信装置は、決済データを受信すると、買い手通信装
置の送受信部に格納されたプログラムにより、当該買い
手に与えられた例えばＣＣ番号のような決算のための識
別番号を入力するための画面を表示し、この識別番号が
入力され、該識別番号及び決済データを決済代行通信装
置へ送信される。決済代行通信装置の決済代行部は、売
り手通信装置からの決済代行データと買い手通信装置か
らの識別番号及び決済データとを受信すると、決済代行
部に格納された決済代行プログラムは、決済代行デー
タ、決済データ及び識別番号に基づいて、買い手の商品
購買についての受払いを決算する。

【００４８】このことから、買い手の識別番号は、買い
手通信装置から売り手通信装置へ送信されることはない
ことから、買い手の決算のための識別番号が売り手に知
られることはない。従って、本発明に係る電子商取引シ
ステムによれば、経済的且つ安全な本発明に係る電子商
取引方法を比較的容易に実施することができる電子商取
引システムを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る電子商取引方法を実施するのに好
適な電子商取引システムの具体例１を示す構成図であ
る。

【図２】本発明に係る電子商取引方法を実施するのに好
適な電子商取引システムの具体例２を示す構成図であ
る。

【図３】本発明に係る電子商取引方法を実施するのに好
適な電子商取引システムの具体例３を示す構成図であ
る。

【符号の説明】

１０、２０、３０ 電子商取引システム １１ インターネット １２ 買い手通信装置 １３ 売り手通信装置 １４ 決済代行通信装置 １５ 送受信部 １５ａ、１５ｂ 記憶部分 １６ 購買処理部 １７ 課金処理部 １８ 販売処理部 １９ 決済ソフト部 ２０ 送信部 ２１ 決済代行依頼部 ２２ 決済代行受付部 ２３ 決済代行部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信ネットワークを介して相互に通信可
   能の買い手、売り手および決済代行業者間で商品の購入
   手続および代金の支払い手続を行う電子商取引方法であ
   って、前記売り手の元で前記買い手毎の複数の課金デー
   タを前記買い手毎に管理し、かつ所定の期間毎に各前記
   買い手についての複数の課金データを集計してなる決済
   代行データ及び該決済代行データに関連する決済データ
   を作成し、前記決済代行データを前記決済代行業者に送
   信すると共に、前記決済データを、前記決済代行データ
   に該当する前記買い手に与えられた決算のための識別番
   号を前記買い手から前記決済代行業者に送信することを
   促すための催促情報として、前記買い手に送信するこ
   と、前記決済代行業者の元で、前記買い手から送信され
   た前記識別番号、前記決済データおよび前記売り手から
   送信された前記決済代行データに基づいて、当該決算代
   行データについての受払いを決算することを特徴とする
   電子商取引方法。
2. 【請求項２】 通信ネットワークを介して相互に接続可
   能の買い手通信装置、売り手通信装置および決済代行通
   信装置を用いて商品の購入手続および代金の支払い手続
   を行う電子商取引システムであって、前記売り手通信装
   置は、前記買い手毎の複数の課金データを前記買い手毎
   に管理し、かつ所定の期間毎に各前記買い手についての
   複数の課金データを集計してなる決済代行データ及び該
   決済代行データに関連する決済データを作成し、該決済
   代行データを前記決済代行業者に送信すると共に、前記
   決済データを、前記決済代行データに該当する前記買い
   手に与えられた決算のための識別番号を前記買い手から
   前記決済代行業者に送信することを促すための催促情報
   として前記買い手通信装置に送信するための課金プログ
   ラムが格納される課金処理部を備え、前記買い手通信装
   置は、前記課金処理部からの前記決済データを受け、前
   記識別番号を入力するための画面を表示して入力させ、
   前記決済データ及び前記識別番号を前記決済代行通信装
   置へ送信するためのそれぞれのプログラムが格納される
   送受信部を備え、前記決済代行通信装置は、前記買い手
   から送信された前記識別番号、前記決済データおよび前
   記売り手から送信された前記決済代行データを受けたと
   き、これらに基づいて、当該決算代行データについての
   受払いを決算するための決済代行プログラムが格納され
   る決済代行部を備えることを特徴とする電子商取引シス
   テム。