JP2002099852A - 決済方法および決済システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クレジットカードを持つことのできない未成
年者等であってもオンラインショッピングに参加するこ
とができるとともに、少額の電子商取引に好適な決済方
法および決済システムを提供する。 【解決手段】 現金で担保された仮想マネーと引き替え
に商品の販売またはサービスを提供するインターネット
上のショッピングサイトと、このショッピングサイトと
顧客とを仲介するインターネット上のポータルサイトと
の間で使用される決済方法において、前記ショッピング
サイトは、前記商品の販売または前記サービスの提供に
よって取得した仮想マネーを、所定期間または所定金額
に達するまで等の一定条件になるまで累積してから現金
に換金する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、決済方法および決
済システムに関し、特に少額の電子商取引に好適な決済
方法および決済システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ポータルサイトによって運営され
るショッピングモールでは、数多くのショッピングサイ
トが出店し、様々な商品やサービスが提供されている。
例えば本や自動車等の商品の販売、音楽ソフトのダウン
ロードやネットワークゲームの利用などのサービスが提
供され、これらは未成年者も含む幅広い年齢層を対象に
して行われている。ところが、このような電子商取引に
おいてはクレジットカードによる決済が一般的に利用さ
れており、クレジットカードを持つことのできない未成
年者は、直接このような電子商取引に参加することがで
きず、親等のクレジットカードを持つ者に決済を代行し
てもらう必要があった。

【０００３】そこで、このような問題を解決すべく、米
国アイキャンバイ・ドットコム社は、親が子供のために
クレジットカードを使用してお小遣いを振り込む環境を
用意し、クレジットカードを持てない未成年者であって
も親があらかじめ支払ったお金でオンラインショッピン
グを楽しめるようにした。アイキャンバイ・ドットコム
社の開設したショッピングモールには、複数のショッピ
ングサイトが参加しており、子供達はあらかじめ小遣い
としてもらった資金を使うことにより、これらのサイト
から商品等を購入することができる。また、アイキャン
バイ・ドットコム社にあらかじめ支払った小遣いを提携
してある銀行に預金することもできる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来システムにおいては、アイキャンバイ・ドット
コム社の口座とショッピングサイトの口座との間で口座
振替により売買資金を移動させる必要があり、その場
合、振替回数の増加に伴って銀行へ支払う振替手数料が
かさんでしまうという問題点がある。特に子供達のショ
ッピングにおいては少額の品物を複数回にわたって購入
する傾向があり、ショッピングの都度仮想マネーを現金
化したのでは、ショッピングサイトから銀行に対して支
払われる決済手数料が増大してしまうという問題があっ
た。また、その一方で決済手数料の負担を安易に商品価
格へ転嫁することは困難であり、決済手数料の増大はシ
ョッピングサイトの経営を圧迫する原因の一つとなって
いた。

【０００５】本発明は、このような課題を解決するため
のものであり、クレジットカードを持つことのできない
未成年者等であってもオンラインショッピングに参加す
ることができ、少額の電子商取引に好適な決済方法およ
び決済システムを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る決済方法は、現金で担保された
仮想マネーと引き替えに商品の販売またはサービスを提
供するインターネット上のショッピングサイトと、この
ショッピングサイトと顧客とを仲介するインターネット
上のポータルサイトとの間で使用される決済方法におい
て、前記ショッピングサイトは、前記商品の販売または
前記サービスの提供によって取得した仮想マネーを、所
定期間または所定金額に達するまで等の一定条件になる
まで累積してから現金に換金する。また、前記ポータル
サイトに資金の提供を受ける者のネット口座を開設し、
この資金の提供を受ける者は、前記資金を提供する者の
承認に基づいて、前記ショッピングサイトから商品の購
入またはサービスの提供を受けられるようにしてもよ
い。また、前記ポータルサイトは、前記ショッピングサ
イトが販売する商品の集荷および配送を宅配業者を利用
して行ってもよい。

【０００７】また、本発明に係る決済システムは、現金
で担保された仮想マネーと引き替えに商品の販売または
サービスを提供するインターネット上のショッピングサ
イトと、このショッピングサイトと顧客とを仲介するイ
ンターネット上のポータルサイトとの間で使用される決
済システムにおいて、前記ショッピングサイトが前記商
品の販売または前記サービスの提供によって取得した仮
想マネーを、所定期間または所定金額に達するまで等の
一定条件になるまで累積してから現金に換金するための
決済管理サーバを備える。また、前記決済管理サーバ
は、前記ポータルサイトに設置されていてもよい。

【０００８】このように構成することにより本発明は、
金融機関へ支払う振替手数料を軽減することができ、小
規模なショッピングサイトでも容易に電子商取引に参加
することができる。また、振替手数料の軽減によって商
品価格も低く抑えられることになり、未成年者による需
要が大きい少額の商品およびサービスを充実させること
ができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の一つの実施の形態
について図を用いて説明する。以下においては、親が子
供に対して小遣いを与える場合を例としてあげる。ただ
し、本発明はこれに限られるものではなく、資金の提供
者（スポンサー）と、この資金の提供者の監督下でその
資金の提供を受ける者との関係があれば、その他の人間
関係に対しても適用することができる。例えばおじいさ
んと孫、夫婦間、または雇用者と従業員等があり、さら
には資金の提供者とその資金の提供受ける者とが同一人
物であってもよい。

【００１０】図１は、本発明の一つの実施の形態を示す
システム構成図である。同図に示すように、本実施の形
態に係る決済システムは、決済処理および商品の配送処
理を行うポータルサイト５を主要構成としている。親の
端末１、子供の端末２、宅配業者の端末６およびポータ
ルサイト５は、それぞれインターネット７に接続され、
このインターネット７を介して相互に電子メールのやり
取りやホームページの閲覧等をすることができる。

【００１１】親の端末１、子供の端末２および宅配業者
の端末６は、それぞれパーソナル・コンピュータ、携帯
情報端末、またはインターネット接続機能を備えた携帯
電話機もしくはゲーム機等の情報機器であり、インター
ネット接続事業者を介したダイアルアップ接続または専
用線接続等によりインターネット接続が可能である。金
融機関４は、銀行等の金融機関であり、親によって開設
された預金口座４ａ、ポータルサイト５によって開設さ
れた預金口座４ｂ（または金融機関４によって本システ
ムのために開設された口座）、およびショッピングサイ
トによって開設された預金口座４ｃを有する。また、金
融機関４は預金者（親、ポータルサイト５、およびショ
ッピングサイト３１〜３Ｎ）から現金を預かるととも
に、預金者または預金者があらかじめ同意した者からの
要求に応じて資金の振込／振替等の一般的な金融業務を
行う。

【００１２】ポータルサイト５は、ＬＡＮ（Local Area
Network）等を介して接続された各種のサーバで構成さ
れ、具体的には顧客のデータ（個人情報など）を管理す
る顧客データ管理サーバ５１と、商品等の受発注情報を
管理するオーダ管理サーバ５２と、顧客毎のネット口座
および現金口座（ネット口座管理ＤＢ（データベース）
５３ａ、現金口座管理ＤＢ５３ｂにそれぞれ格納されて
いる）を管理する口座管理サーバ５３と、後述の仮想マ
ネーによる決済処理を管理する決済管理サーバ５４と、
ホームページへのショッピングサイトの登録等およびそ
の他のショッピングモールに関する管理を行うショッピ
ングモール管理サーバ５５と、ポータルサイト５をイン
ターネット７に接続してホームページの公開等を管理す
るウェブサーバ５６とを備えている。なお、ここではポ
ータルサイト５が仮想マネーによる決済処理を管理して
いるが、ポータルサイト５とは別個に設置されたオンラ
イン・バンク（またはインターネット・バンキング）を
利用して決済を行うようにしてもよい。また、現金口座
管理ＤＢ５３ｂは金融機関４に設置されて管理されるケ
ースもある。

【００１３】ここで、口座管理サーバ５３によって管理
されているネット口座の情報とは、端末１，２を使用す
る親や子供のネット口座、およびショッピングサイト３
１，３２，３Ｎのネット口座にプールされている仮想マ
ネーの金額情報、ネット口座番号等の情報である。な
お、後述するようにネット口座の利用者は、金融機関４
の預金口座４ｂに入金することにより、自己のネット口
座の仮想マネーを積み増すことができる。また、預金口
座４ｂから自己の預金口座（４ａ，４ｃ）に振り込ませ
ることにより、仮想マネーを現金化することができる。

【００１４】次に、図１に示した決済システムにおける
各種の処理手順について、図２〜５を参照して説明す
る。なお、各図において図１おける同一符号の構成要素
は、同一構成要素を示す。

【００１５】〔（１）預金口座およびネット口座の開設
処理〕図２は、預金口座およびネット口座の開設処理を
示す説明図である。同図において、ポータルサイト５に
記載されている子供のネット口座５ａおよびショッピン
グサイト３のネット口座５ｂに関する情報は、ネット口
座管理ＤＢ５３ａに格納され、これらの情報は図１の口
座管理サーバ５３によって管理されている。また、ショ
ッピングサイト一覧ページ５ｃは、図１のショッピング
モール管理サーバ５５によって管理されている各ショッ
ピングサイトの情報に基づいてウェブサーバ５６によっ
てインターネット７上に公開される。すなわち、ホーム
ページの一部として、アクセスしてきた利用者の端末に
表示される。

【００１６】まず、本決済システムの利用者は、実際の
現金を取り扱うための預金口座と、この現金によって担
保された仮想マネー取り扱うためのネット口座とを開設
する必要がある。そこで、親およびはショッピングサイ
ト３は、金融機関４およびポータルサイト５にそれぞれ
アクセスして預金口座４ａ，４ｃおよびネット口座５
ａ，５ｂを開設する（ステップ１−１ａ，１−１ｂ，１
−２ａ，１−２ｂ）。預金口座４ａは親が所有する現金
をプールしておくための口座であり、預金口座４ｃは仮
想マネーから現金への決済処理にショッピングサイト３
が使用する口座である。また、預金口座４ｂはポータル
サイト５の預金口座または金融機関４によって本システ
ムのために開設された口座であり、仮想マネーを担保す
るための現金をプールする口座である。一方、ネット口
座５ａは子供の小遣い（仮想マネー）が振り込まれる口
座であり、ネット口座５ｂはショッピングサイト３がオ
ンラインショッピングで得た仮想マネーをプールしてお
くための口座である。

【００１７】なお、口座開設の際にはショッピングの内
容を確認するための電子メール・アドレスをポータルサ
イト５に登録する。親は子供のショッピング内容につい
て制限を与えることができ、ポータルサイト５に対して
予め「承認が必要」、「承認が不要」、「一定金額以上
の場合に承認が必要」等を指定することができる。その
ため、これらの確認を電子メールで行うことから、親の
電子メール・アドレスを登録する必要がある。また、ポ
ータルサイト５はネット口座の開設に伴って、ネット口
座毎に一意のＩＤナンバを発行する。このＩＤナンバは
親用と子供用とがそれぞれ個別に発行され、親と子供は
それぞれ異なるＩＤナンバを使って、端末１，２に表示
された同じネット口座画面にアクセスすることができ
る。また、ネット口座の利用者（親、子供）はパスワー
ドを設定する必要があり、アクセス時にはＩＤナンバお
よびパスワードを入力する。また、親のアクセスする画
面を子供のネット口座画面と別に設定し、親がその画面
上で上記承認を与えたり、ネット口座におけるショッピ
ング歴を見るなどのサービスを受けることも可能であ
る。さらに、ショッピングサイト３のネット口座５ｂも
上記同様であり、ショッピングサイト３の管理者はＩＤ
ナンバおよびパスワードを入力することによりネット口
座５ｂにアクセスすることができる。

【００１８】〔（２）子供のネット口座への小遣いの振
込処理〕図３は、子供のネット口座への小遣いの振込処
理を示す説明図である。同図に示すように、親はＩＤと
パスワードを使ってポータルサイト５に対して小遣い
（仮想マネー）の振り込みを要求する（ステップ２−１
ａ）。その際、仮想マネーを担保するための資金がポー
タルサイト５の預金口座４ｂに入金されている必要があ
る。もし入金されていないのであれば、金融機関４に対
して預金口座４ａから預金口座４ｂへ小遣いに相当する
現金を振り替えるよう要求し（ステップ２−１ｂ）、金
融機関４はこの要求に応じて資金を預金口座４ｂにプー
ルする（ステップ２−２）。その後、ポータルサイト５
は、預金口座４ｂへの入金を確認してから（ステップ２
−３）、この預金口座４ｂの現金を担保として子供のネ
ット口座５ａに小遣い（仮想マネー）を振り込む（ステ
ップ２−４）。

【００１９】なお、ここでは金融機関４を利用して小遣
いの振り込みを行ったが、本発明はこれに限られるもの
ではない。例えば電話会社を経由して電話料金と一緒に
支払うようにしたり、クレジットカードを利用して支払
ったり等その他の方法で支払いをすることもできる。こ
れらを希望する場合には、ポータルサイト５のホームペ
ージにおける仮想マネーの送金手続を行う画面で何れか
を選択する。ポータルサイト５は利用者による選択に従
って、電話会社またはクレジットカード会社に課金を依
頼し、依頼先からポータルサイト５の預金口座４ｂに入
金があった時点で仮想マネーを子供のネット口座５ａに
入金する。詳細については後述の図６〜８で説明する。

【００２０】〔（３）商品の購入およびオーダの確認処
理〕図４は、商品の購入およびオーダの確認処理を示す
説明図である。同図に示すように、商品の購入に当たっ
て子供は、端末２を使ってポータルサイト５にアクセス
し、ＩＤナンバおよびパスワードを入力する（ステップ
３−１）。これらの入力を受けたポータルサイト５は認
証処理を行い、アクセスして来た利用者が正規の利用者
であると判断した場合にアクセスを許可し、ネット口座
５ａを利用するための画面（ネット口座画面）を端末２
に表示させる。したがって、子供はこの画面を通じてネ
ット口座５ａにプールされている残高を確認することが
でき（ステップ３−２）、残高が十分にあれば商品を買
うことができる。複数のショッピングサイトがリンクさ
れているショッピングサイト一覧ページ５ｃを端末２に
表示させてから、このページを通じてショッピングサイ
ト３にアクセスし、商品を購入する。すなわち、希望の
商品が決定したら商品の注文情報（オーダ）を入力し
（ステップ３−３）、入力されたオーダは販売元である
ショッピングサイト３に送信される（ステップ３−
４）。また、ポータルサイト５はオーダの確認を子供の
端末２に送信するとともに（ステップ３−４ａ）、親の
端末１に対しては子供がこのオーダによる商品を購入し
てよいか否かを電子メール等を使って尋ねる（ステップ
３−４ｂ）。その結果、子供からの確認および親からの
承認が得られれば、商品を購入することができることに
なる。

【００２１】〔（４）商品の集荷・配送および決済処
理〕図５は、商品の集荷・配送および決済処理を示す説
明図である。同図に示すように、オーダの確認等がとれ
たことにより、ショッピングサイト３はポータルサイト
５に対して商品の集荷を要求する（ステップ４−１）。
ポータルサイト５は宅配業者５に対して商品の集荷・配
送を要求し（ステップ４−２）、この要求に応じて宅配
業者はショッピングサイト３から商品を集荷して子供宅
に配送する（ステップ４−３，４−４）。配送が完了す
ると配送業者は端末６を使ってポータルサイト５に配送
完了を通知する（ステップ４−５）。ポータルサイト５
は配送完了の通知を受けたことにより、子供のネット口
座５ａからショッピングサイトのネット口座５ｂに商品
の代金（仮想マネー）を振り替える（ステップ４−
６）。このときネット口座５ｂに振り返られた仮想マネ
ーはすぐには現金に換金されず、例えば１ヶ月間（また
は所定金額に達するまで、もしくはポータルサイト５と
ショッピングサイト３との合意によってあらかじめ設定
された条件を満たすまで）累積され、これらの期間が経
過または金額に達した時点で、金融機関４に対して決済
処理を要求して換金を行う（ステップ４−７）。すなわ
ち、ネット口座５ｂに累積された仮想マネーに相当する
額の現金を預金口座４ｂからショッピングサイト４の預
金口座４ｃへ振り替え、代わりに換金された額だけネッ
ト口座４ｂの預金額から減額する（ステップ４−８）。
このようにネット口座５ｂに仮想マネーを累積すること
により、金融機関での決済処理の回数を減らすことがで
き、金融機関４に支払う振替手数料を軽減させることが
できる。

【００２２】なお、以上においては商品の販売に関して
説明したが、音楽ソフトのダウンロード等のように商品
の配送が不要な場合、宅配業者を利用する必要はない。
商品の集荷・配送する代わりに、子供のネット口座５ａ
からショッピングサイト３の５ｂに代金を振り替えてか
ら、子供の端末２に音楽ソフトをダウンロードすればよ
い。もちろん、音楽ソフトをダウンロードする際には、
上述のとおり設定に応じて親の承認等を行う。

【００２３】次に、小遣いの振込処理のその他の形態に
ついて説明する。図２〜５においては、銀行経由でネッ
ト口座に小遣いを振り込む例について説明したが、本発
明はこれに限られるものではない。以下に示すようにク
レジットカード会社や電話会社が一時的に立て替え、後
日、クレジット決済や電話料金の引き落としによって立
て替えた費用を徴収する方法を用いることもできる。

【００２４】図６は、クレジットカードを利用した小遣
いの振込処理を示した説明図である。同図に示すように
親から小遣いの振込要求があると（ステップ５−１）、
ポータルサイト５はカード会社８に対して課金を依頼す
る（ステップ５−２）。すなわち、小遣いはカード会社
８によって立て替えられ、カード会社８はポータルサイ
ト５の預金口座４ｂに小遣いに相当する現金を振り込む
（ステップ５−３）。ポータルサイト５は預金口座４ｂ
にプールされたことを確認すると（ステップ５−４）、
子供のネット口座５ａに小遣いを振り込む（ステップ５
−５）。なお、電話会社８は例えば１ヶ月に一度親に対
して立て替えている資金の支払いを請求し（ステップ５
−６）、親は銀行引き落とし等でカード会社８に請求額
を支払う（ステップ５−７）。また、同様の手続で（た
だしクレジットカードではなく先の親のＩＤ、パスワー
ドを使用して）カード会社８の役割を金融機関４が行
い、親に対して与信を与えることも可能である。

【００２５】図７は、電話料金を利用した小遣いの振込
処理を示した説明図である。同図に示すように親から小
遣いの振込要求があると（ステップ６−１）、ポータル
サイト５は電話会社９に対して課金を依頼する（ステッ
プ６−２）。電話会社９は例えば１ヶ月に一度親に対し
て通常の電話料金と一緒に資金の支払いを請求し（ステ
ップ６−３）、親は銀行引き落とし等で電話会社９に請
求額を支払う（ステップ６−４）。電話会社は支払いを
確認し、ポータルサイト５の預金口座４ｂに小遣いに相
当する現金を振り込む（ステップ６−５）。ポータルサ
イト５は預金口座４ｂにプールされたことを確認すると
（ステップ６−６）、子供のネット口座５ａに小遣いを
振り込む（ステップ６−７）。上記においては、あらか
じめ定期的に電話料金の支払い時に一定金額を課金する
ことを決めておくことも可能である。

【００２６】図８は、電話料金を利用した小遣いの振込
処理を示した説明図である。同図に示すように親から小
遣いの振込要求があると（ステップ７−１）、ポータル
サイト５は電話会社９に対して課金を依頼する（ステッ
プ７−２）。その後、電話会社９はクレジット供与会社
１０にクレジット供与を依頼し（ステップ７−３）、ク
レジット供与会社１０はポータルサイト５の預金口座４
ｂに要求された金額を入金する（ステップ７−４）。し
たがって、小遣いはクレジット供与会社１０によって立
て替えられる。ポータルサイト５は預金口座４ｂにプー
ルされたことを確認すると（ステップ７−５）、子供の
ネット口座５ａに小遣いを振り込む（ステップ７−
６）。なお、電話会社９は例えば１ヶ月に一度親に対し
て立て替えている資金の支払いを請求し（ステップ７−
７）、親は銀行引き落とし等で電話会社９に請求額を支
払う（ステップ７−８）。支払いを受けた電話会社９は
クレジット供与会社１０与信額を支払う（ステップ７−
９）。上記において金融機関４がクレジット供与会社１
０を兼ねることができるし、電話会社９がクレジット供
与会社１０を兼ねることもできる。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したとおり本発明は、スポンサ
ーから振り込まれた仮想マネーをネット口座上で受け取
ることにより、子供であっても電子商取引に参加するこ
とができる。また、ショッピングサイトの売り上げを所
定条件を満たすまで仮想マネーで累積してから現金に変
換するため、金融機関へ支払う手数料を安く抑えること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一つの実施の形態を示すシステム構
成図である。

【図２】 預金口座およびネット口座の開設処理を示す
説明図である。

【図３】 子供のネット口座への小遣いの振込処理を示
す説明図である。

【図４】 商品の購入およびオーダの確認処理を示す説
明図である。

【図５】 商品の集荷・配送および決済処理を示す説明
図である。

【図６】 クレジットカードを利用した小遣いの振込処
理を示す説明図である。

【図７】 電話料金を利用した小遣いの振込処理を示す
説明図である。

【図８】 電話料金を利用した小遣いの振込処理を示す
説明図である。

【符号の説明】

１，２，６…端末、３，３１，３２，３Ｎ…ショッピン
グサイト、４…金融機関、４ａ，４ｂ，４ｃ…預金口
座、５…ポータルサイト、５１…顧客データ管理サー
バ、５２…オーダ管理サーバ、５３…口座管理サーバ、
５３ａ…ネット口座管理ＤＢ、５３ｂ…現金口座管理Ｄ
Ｂ、５４…決済管理サーバ、５５…ショッピングモール
管理サーバ、５６…ウェブサーバ、５ａ，５ｂ…ネット
口座、５ｃ…ショッピングサイト一覧ページ、７…イン
ターネット、８…カード会社、９…電話会社、１０…ク
レジット供与会社。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 現金で担保された仮想マネーと引き替え
   に商品の販売またはサービスを提供するインターネット
   上のショッピングサイトと、このショッピングサイトと
   顧客とを仲介するインターネット上のポータルサイトと
   の間で使用される決済方法において、 前記ショッピングサイトは、前記商品の販売または前記
   サービスの提供によって取得した仮想マネーを、所定期
   間または所定金額に達するまで等の一定条件になるまで
   累積してから現金に換金することを特徴とする決済方
   法。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の決済方法において、 前記ポータルサイトに資金の提供を受ける者のネット口
   座を開設し、 この資金の提供を受ける者は、前記資金を提供する者の
   承認に基づいて、前記ショッピングサイトから商品の購
   入またはサービスの提供を受けられることを特徴とする
   決済方法。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の決済方法において、 前記ポータルサイトは、前記ショッピングサイトが販売
   する商品の集荷および配送を宅配業者を利用して行うこ
   とを特徴とする決済方法。
4. 【請求項４】 現金で担保された仮想マネーと引き替え
   に商品の販売またはサービスを提供するインターネット
   上のショッピングサイトと、このショッピングサイトと
   顧客とを仲介するインターネット上のポータルサイトと
   の間で使用される決済システムにおいて、 前記ショッピングサイトが前記商品の販売または前記サ
   ービスの提供によって取得した仮想マネーを、所定期間
   または所定金額に達するまで等の一定条件になるまで累
   積してから現金に換金するための決済管理サーバを備え
   たことを特徴とする決済システム。
5. 【請求項５】 請求項４に記載の決済システムにおい
   て、 前記決済管理サーバは、前記ポータルサイトに設置され
   ていることを特徴とする決済システム。