JPH11351313A - 加振制御型防振装置 - Google Patents

加振制御型防振装置

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Publication number
JPH11351313A
JPH11351313A JP15780498A JP15780498A JPH11351313A JP H11351313 A JPH11351313 A JP H11351313A JP 15780498 A JP15780498 A JP 15780498A JP 15780498 A JP15780498 A JP 15780498A JP H11351313 A JPH11351313 A JP H11351313A
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JP
Japan
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vibration
vibrating
hole
movable body
liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP15780498A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Hori
浩晃 堀
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ねじ止めのように使用に伴って緩みが発生する
ことがなく、振動部材と可動体との連結を確実にするこ
とができる加振制御型防振装置を提供する。 【解決手段】 振動部材4の連結部材42の先端部に、
凹部42aと、その凹部42aの両側に凹部42aを横
切る方向に貫通するように形成された第1貫通孔42
b、42bとを設ける。電磁駆動手段6の可動体65の
加振ロッド64の先端部に、凹部42aに嵌合される凸
部64aと、その凸部64aに第1貫通孔42b、42
bと符合するように形成された第2貫通孔64bとを設
ける。凹部42aに凸部64aを嵌合して第1貫通孔4
2b、42b及び第2貫通孔64bにリベット(係止
具)67を挿通固定することにより連結部材42と加振
ロッド64とを連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用のエ
ンジンマウントやサスペンションブッシュ等として好適
に用いられる加振制御型防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、振動発生源となるエンジンを
車両に搭載する場合、車体フレーム等の支持体とパワー
ユニット等の被支持体との間に、防振装置としてのエン
ジンマウントを介在させて取付けるようにしている。こ
のようなエンジンマウントとして、例えば図3に示すよ
うな加振制御型防振装置が知られている。
【0003】この加振制御型防振装置は、一方の部材に
取付けられる第1取付部材101と、第1取付部材10
1に一端が固着され他端側に開口する窪み部121を有
するゴム弾性体102と、ゴム弾性体102の他端側外
周に固着され他方の部材に取付けられる有底円筒状の第
2取付部材103と、第2取付部材103の内周にその
周縁部を保持されゴム弾性体102の窪み部121との
間に液体Lが封入された液体封入室を形成する振動部材
104と、第2取付部材103の内周にその周縁部を保
持されて液体封入室を主液室156と副液室157とに
仕切り、主液室156と副液室157とを連通するオリ
フィス通路152を形成する仕切部材105と、振動部
材104の背後に配設され振動部材104を電磁力によ
り加振することにより液体封入室の内圧を制御する可動
体165を有する電磁駆動手段106とを備えている。
【0004】なお、この加振制御型防振装置における振
動部材104は、円盤状に形成された加振板141と、
円筒状の保持金具143と、内周端部が加振板141の
外周縁部に加硫接着され、外周端部が保持金具143の
内周面に加硫接着されたリング板状のダイヤフラム14
4とで構成されている。そして、この振動部材104
は、加振板141に突設された雄ねじ部141aと可動
体165側に設けられた雌ねじ部165aとを螺合させ
ることにより可動体165と締結されている。
【0005】この加振制御型防振装置は、第1取付部材
101をエンジン側及び車体側のいずれか一方に固定す
るとともに、第2取付部材103をエンジン側及び車体
側のいずれか他方に固定することによって取付けられ
る。そして、エンジンから発生する高周波数領域の振動
は、ゴム弾性体102の弾性変形により効果的に吸収さ
れ、エンジンシェイク等の低周波数領域の振動は、主液
室156及び副液室157の容積変化に伴ってオリフィ
ス通路152を流動する液体Lの液柱共振作用により効
果的に吸収される。
【0006】また、振動入力時には、電磁駆動手段10
6を駆動させて可動体165により振動部材104の加
振板141を加振し、液体封入室の内圧を制御すること
によりこの防振装置の防振特性が適宜変更される。例え
ば、振動部材104を入力振動と同位相で振動させて、
主液室156の内圧を積極的に発生させることにより減
衰効果の向上を図ることができ、一方、振動部材104
を入力振動と逆位相で振動させて、主液室156の内圧
を吸収乃至は軽減させることにより低動ばね効果を得る
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
加振制御型防振装置は、振動部材104の加振板141
と電磁駆動手段106の可動体165とがねじ止めによ
り締結されているため、電磁駆動手段106の作動に伴
って振動が生起されると締結部の緩みが発生し易い。こ
の緩み発生を防止するために、従来では、ねじロック部
材やねじ固着剤などが用いられているが、電磁駆動手段
106の作動が頻繁に行われると、緩みの発生を確実に
防止することができない。
【0008】また、加振板141と可動体165とのね
じ止めによる締結は、加振板141がダイヤフラム14
4を介して第2取付部材103に固定されていることか
ら充分な締付けトルクが得られないため、確実に締結す
ることができないという問題もある。本発明は上記問題
に鑑み案出されたものであり、ねじ止めのように使用に
伴って緩みが発生することがなく、振動部材と可動体と
の連結を確実にすることができる加振制御型防振装置を
提供することを解決すべき課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、第1取付部材と、該第1取付部材に
一端側が固着されたゴム弾性体と、該ゴム弾性体の他端
側に固着され内部に密閉状の空間部を形成する第2取付
部材と、該第2取付部材の内周にその外周縁部が固定保
持されて前記空間部の一方側を液密的に覆蓋し内部に液
体が封入された液体封入室を形成するとともに該液体封
入室の内圧を変動させる振動部材と、該振動部材の背後
に配設され前記振動部材を電磁力により加振する可動体
を有する電磁駆動手段と、を備え、前記振動部材及び前
記可動体のいずれか一方は、凹部と該凹部の両側に該凹
部を横切る方向に貫通して形成された第1貫通孔とを有
し、前記振動部材及び前記可動体のいずれか他方は、前
記凹部に嵌合される凸部と該凸部に前記第1貫通孔と符
合して形成された第2貫通孔とを有し、前記振動部材及
び前記可動体は、前記凸部が前記凹部に嵌合されて前記
第1貫通孔及び前記第2貫通孔に挿通された係止具によ
り連結固定されているという手段を採用している。
【0010】この手段によれば、第1貫通孔及び第2貫
通孔に係止具が挿通固定されていることにより、振動部
材と可動体との相対回転が規制されるとともに、凸部と
凹部との抜け出し及び相対移動が阻止された状態で振動
部材と可動体とが連結される。これにより、ねじ止めの
ように、締付けトルクの不足が発生したり、使用に伴っ
て緩みが発生したりすることがなく、振動部材と可動体
との連結を確実にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。図1は本実施形態に係る加振制御型防
振装置の断面図であり、図2はその加振制御型防振装置
の組付け状態を示す説明図である。本実施形態の加振制
御型防振装置は、図1に示すように、第1取付部材1
と、第1取付部材1に一端側が固着されたゴム弾性体2
と、ゴム弾性体2の他端側に固着され内部に密閉状の空
間部を形成する第2取付部材3と、第2取付部材3の内
周にその外周縁部が固定保持されて空間部の一方側を液
密的に覆蓋し内部に液体Lが封入された液体封入室を形
成するとともに液体封入室の内圧を変動させる振動部材
4と、第2取付部材3の内周にその外周縁部が固定保持
されて液体封入室を主液室56と副液室57とに仕切る
仕切部材5と、振動部材4の背後に配設され振動部材4
を電磁力により加振する可動体65を有する電磁駆動手
段6とを主要素として構成されている。
【0012】第1取付部材1は、軸状部11と、軸状部
11の先端に形成された略円錐台状のブロック部12
と、軸状部11とブロック部12との間に形成されたフ
ランジ部13とからなる。軸状部11には、軸方向に延
びるねじ穴11aが設けられており、このねじ穴11a
には、第1取付部材1を取付ける際に取付ボルト(図示
せず)が螺合される。
【0013】ゴム弾性体2は、ゴムにより略円錐台形状
に形成されており、図1における上端側の中央部が第1
取付部材1のブロック部12の外周面に加硫接着により
固着されている。このゴム弾性体2の下端側には、下端
側に開口する窪み部21が形成されている。このゴム弾
性体2の下端側外周面には、円筒状の保持枠22が加硫
接着により固着されている。
【0014】第2取付部材3は、円筒状に形成された筒
状部31と、筒状部31よりも小径の有底円筒状に形成
されその開口側が筒状部31の一端にかしめ固定された
小径筒部32と、小径筒部32の底部に固着された取付
ボルト33とからなる。筒状部31の内側の上端側に
は、ゴム弾性体2の保持枠22が嵌合固定されている。
これにより、筒状部31の開口端がゴム弾性体2の窪み
部21により覆蓋され、第2取付部材3の内部には密閉
状の空間が形成されている。なお、小径筒部32の底部
中央には、後述の加振ロッド64が挿通配置される挿通
孔34が設けられている。
【0015】振動部材4は、円盤状に形成された加振板
41と、加振板41の中央部に嵌合固着された円柱状の
連結部材42と、円筒状の保持金具43と、内周端部が
加振板41の外周縁部に加硫接着され外周端部が保持金
具43の内周面に加硫接着されたリング板状のダイヤフ
ラム44とからなる。この振動部材4は、保持金具43
が第2取付部材3の筒状部31の内側の下端側に嵌合固
定されて取付けられている。これにより、第2取付部材
3の内部空間には、振動部材4とゴム弾性体2の窪み部
21との間に液密的に封止された液体封入室が形成され
ている。この液体封入室には、例えば、水やアルキレン
グリコール、シリコンオイルなどの非圧縮性の液体Lが
封入されている。
【0016】そして、この振動部材4の連結部材42
は、加振板41から下方に突出する先端面に凹部42a
を有する。この凹部42aは、軸心を通って径方向に延
び両端が外周面に開口する用に形成された溝によって構
成されている。また、連結部材42の凹部42aの両側
に二股状に突出する部分には、軸心を通って凹部42a
を横切る方向に貫通し断面が円形で一定の径に形成され
た第1貫通孔42b、42bが設けられている。この連
結部材42は、後に詳述するように電磁駆動手段6の加
振ロッド64と連結されている。
【0017】仕切部材5は、円板形状の仕切金具51
と、仕切金具51の一面に接合されて円筒状に突出し仕
切金具51とともに周方向に略2周するオリフィス通路
52を形成するオリフィス形成金具53と、オリフィス
形成金具53の内周面にその外周縁部が加硫接着されオ
リフィス形成金具53との間に作用室54を形成する支
持ゴム55とから構成されている。この仕切部材5は、
仕切金具51及びオリフィス形成金具53の重なり合っ
た外周端部がゴム弾性体2の保持枠23と振動部材4の
保持金具44との間に狭持された状態で第2取付部材3
の内周に固定保持されている。これにより、仕切部材5
は、液体封入室をゴム弾性体2側の主液室56と振動部
材4側の副液室57とに仕切っている。
【0018】そして、オリフィス通路52は、その一端
側が仕切金具51に形成された開口52aにより主液室
56と連通するとともに、その他端側がオリフィス形成
金具53に形成された開口53aにより副液室57と連
通しており、これにより主液室56と副液室57とを連
通している。また、オリフィス形成金具53には、オリ
フィス通路52の略中間位置で作用室54と連通する開
口53bが形成されている。なお、支持ゴム55は、キ
ャップ状の取付金具55aによって振動部材4の加振板
41に固定保持されている。
【0019】電磁駆動手段6は、第1ヨーク61と、第
2ヨーク62と、可動子63及び加振ロッド64からな
る可動体65と、コイル部66とを主要素として構成さ
れ、第2取付部材3の小径筒部32に収納されて振動部
材4の背後に配置されている。第1ヨーク61は、一端
(図1における上端)に内向きフランジ部を有する円筒
状に形成されている。第2ヨーク62は、第1ヨーク6
1の他端部に嵌合され、中央に内方へ突出する突出部6
2aを有する。この突出部62aの中央には、小径筒部
32の挿通孔34と符合して軸方向に貫通する円孔62
bが形成されている。可動体65の可動子63は、第2
ヨーク62の突出部62aと対向し第1ヨーク61のフ
ランジ部内側に嵌挿配置されている。
【0020】そして、加振ロッド64は、可動子63の
中央孔に嵌合固定され、その下端が突出部62aの貫通
孔62b及び小径筒部32の挿通孔34に嵌挿されてい
るとともに、その上端が前述した振動部材4の連結部材
42と連結されている。加振ロッド64の上端面には、
連結部材42の凹部42aと符合する大きさの凸部64
aが設けられている。そして、この凸部64aには、凸
部64aが連結部材42の凹部42aに嵌合されたとき
に、連結部材42の第1貫通孔42b、42bと一致す
る位置に第1貫通孔42b、42bと同じ断面形状に形
成された第2貫通孔64bが設けられている。
【0021】この加振ロッド64と連結部材42は、凸
部64aを凹部42aに嵌合し、第1貫通孔42b、4
2b及び第2貫通孔64bにリベット(係止具)67を
挿通し固定することにより連結されている。リベット6
7は、加振ロッド64と連結部材42との間にガタが生
じないように、第1貫通孔42b、42b及び第2貫通
孔64bと符合する大きさのものが用いられている。こ
れにより、加振ロッド64と連結部材42とは、相対回
転が規制されるとともに、凸部64aと凹部42aとの
抜け出し及び相対移動が阻止された状態で連結されてい
る。
【0022】なお、加振ロッド64は、連結部材42と
連結されたときに、第2ヨーク62の突出部62aとこ
れに対向する可動子63の対向面との間に所定の間隔
(磁気ギャップ部)が形成されるように位置決めされて
いる。そして、コイル部66は、第1ヨーク61、第2
ヨーク62及び可動子63によってその内側に形成され
る円環状の空間部に、樹脂などにより絶縁された状態で
収納配置されている。
【0023】このように構成された電磁駆動手段6は、
リード線66aを介してコイル部66に電流が通電され
ると、第1ヨーク61と第2ヨーク62と可動子63と
の間を巡る円環状の磁路が形成される。これにより、第
2ヨーク62の突出部62aとこれに対向する可動子6
3の対向面との間に磁気ギャップ部が形成されることに
より、可動子63が第2ヨーク62の突出部62aに引
き付けられ、可動子63とともに移動する加振ロッド6
4により連結部材42を介して連結された振動板41が
駆動される。これにより、作用室54の内圧が変化する
ことから、コイル部66に対する通電制御により、作用
室54の内圧を制御することができ、それによって加振
制御型防振装置の防振特性が適宜変更されるようになっ
ている。
【0024】なお、本実施形態の加振制御型防振装置の
組付けは次のようにして行われる。まず、第1取付部材
1及び保持枠22とともにゴム弾性体2を一体加硫成形
することにより第1成形体を形成するとともに、仕切部
材5及び取付金具55aとともに支持ゴム55を一体加
硫成形することにより第2成形体を形成し、振動部材4
及び保持金具43とともにダイヤフラム44を一体加硫
成形することにより第3成形体を形成する。そして、仕
切部材5の取付金具55aを振動部材4の加振板41に
嵌合して固定することにより、第2成形体と第3成形体
とを一体化しておく。
【0025】次に、液体封入室に封入すべく液体Lを満
たした液槽内にて、第2取付部材3の筒状部31の内周
に、第1成形体の保持枠22、第2成形体及び第3成形
体の保持金具43を順に嵌合することにより、図2に示
すように、ゴム弾性体2の窪み部21と振動部材4との
間に形成される液体封入室に液体Lが封入された中間製
品7が形成される。
【0026】次に、大気中にて、中間製品7の連結部材
42に対して電磁駆動手段6の加振ロッド64を取付け
る。即ち、連結部材42の凹部42aに加振ロッド64
の凸部64aを嵌合し、その状態で一直線上に位置する
第1貫通孔42b及び第2貫通孔64bにリベット67
を挿入し固定することにより、連結部材42と加振ロッ
ド64とを連結する。
【0027】そして、第2取付部材3の小径筒部32に
電磁駆動手段6の第1ヨーク61、第2ヨーク62及び
コイル部66を収納配置し、第2ヨーク62の円孔62
b及び小径筒部32の挿通孔34に加振ロッド64の下
端部が挿通するようにして、第2取付部材3の筒状部3
1の下端部に小径筒部32の開口端部をかしめ固定す
る。これにより、組付け作業が終了し、図1に示すよう
な加振制御型防振装置が完成する。
【0028】以上のように構成された本実施形態の加振
制御型防振装置は、第2取付部材2の小径筒部32を取
付ボルト33によりエンジン側及び車体側のいずれか一
方に固定するとともに、第1取付部材1の軸状部11を
取付ボルト(図示せず)等によりエンジン側及び車体側
のいずれか他方に固定することにより取付けられて使用
に供される。
【0029】そして、エンジンから発生する高周波数領
域の振動は、ゴム弾性体2の弾性変形により効果的に吸
収され、エンジンシェイク等の低周波数領域の振動は、
主液室56及び副液室57の容積変化に伴ってオリフィ
ス通路52を流動する液体Lの液柱共振作用により効果
的に吸収される。また、振動入力時には、電磁駆動手段
6を駆動させて加振ロッド64により振動部材4の振動
板41を加振し、作用室54の内圧を制御することによ
りこの防振装置の防振特性が適宜変更される。例えば、
振動部材4を、入力振動と同位相で振動させて、作用室
54及び主液室56の内圧を積極的に発生させることに
より減衰効果の向上が図られ、一方、振動部材4の振動
板41を入力振動と逆位相で振動させて、作用室54及
び主液室56の内圧を吸収乃至は軽減させることにより
低動ばね効果が得られる。
【0030】以上のように、本実施形態の加振制御型防
振装置によれば、振動部材4の連結部材42と電磁駆動
手段6の加振ロッド64とは、連結部材42の凹部42
aに加振ロッド64の凸部64aを嵌合し、その状態で
一直線上に位置する第1貫通孔42b及び第2貫通孔6
4bにリベット67を挿入し固定することにより連結さ
れているため、従来のねじ止めにより連結する場合のよ
うに、締付けトルクの不足が発生したり、使用に伴って
緩みが発生したりすることがなく、振動部材4と加振ロ
ッド64との連結を確実にすることができる。また、連
結部材42と加振ロッド64とを連結する際には、精度
よく位置決めやセンタ決めを行うことができる。
【0031】なお、本実施形態では、連結部材42の第
1貫通孔42b及び加振ロッド64の第2貫通孔64b
に挿入固定される係止具としてリベット67を用いてい
るが、これに代わり、例えばC形ロックピンやC形スプ
リングコッタなどを用いることができる。また、本実施
形態の加振制御型防振装置は、凹部42aが連結部材4
2に設けられ、凸部64aが加振ロッド64に設けられ
ているが、これらの凹凸の関係が逆になるように設ける
ことができる。この場合、凹部42a及び凸部64aの
形状は、符合する大きさに形成されていれば、適宜変更
することができる。
【0032】なお、本実施形態において、振動部材4を
加振するために用いられる電磁駆動手段6は、可動体6
5を電磁力により作動させるための基本的構造が上記実
施形態のものに限られるものではなく、本発明の趣旨を
離脱しない範囲で種々変更することができる。また、本
実施形態において、第2取付部材3の内部空間に一方側
を振動部材4により覆蓋されて形成される液体封入室の
内部構造や仕切部材5についても、上記実施形態のもの
に限られることなく、種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る加振制御型防振装置の
断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る加振制御型防振装置の
組付け状態を示す説明図である。
【図3】従来の加振制御型防振装置の断面図である。
【符号の説明】
1、101…第1取付部材 2、102…ゴム弾性
体 3、103…第2取付部材 4、104…振動部材 5、105…仕切部材 6、106…電磁駆動手段 11…軸状部 11a…ねじ穴 12…ブロッ
ク部 13…フランジ部 21、121…窪み部 2
2…保持枠 31…筒状部 32…小径筒部 33…取付ボ
ルト 41、141…加振板 42…連結部材 42
a…凹部 42b…第1貫通孔 43、143…保持金具 44、144…ダイヤフラム 51…仕切金具 52…オリフィス通路 52a…開口 53…オリフィス形成金具 53a…開口 5
3b…開口 54…作用室 55…支持ゴム 55a…取付
金具 56、156…主液室 57、157…副液室 61…第1ヨーク 62…第2ヨーク 62a
…突出部 62b…円孔 63…可動子 64…加振ロッ
ド 64a…凸部 64b…第2貫通孔 65、1
65…可動体 66…コイル部 66a…リード線 67…リ
ベット(係止具)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1取付部材と、 該第1取付部材に一端側が固着されたゴム弾性体と、 該ゴム弾性体の他端側に固着され内部に密閉状の空間部
    を形成する第2取付部材と、 該第2取付部材の内周にその外周縁部が固定保持されて
    前記空間部の一方側を液密的に覆蓋し内部に液体が封入
    された液体封入室を形成するとともに該液体封入室の内
    圧を変動させる振動部材と、 該振動部材の背後に配設され前記振動部材を電磁力によ
    り加振する可動体を有する電磁駆動手段と、を備え、 前記振動部材及び前記可動体のいずれか一方は、凹部と
    該凹部の両側に該凹部を横切る方向に貫通して形成され
    た第1貫通孔とを有し、 前記振動部材及び前記可動体のいずれか他方は、前記凹
    部に嵌合される凸部と該凸部に前記第1貫通孔と符合し
    て形成された第2貫通孔とを有し、 前記振動部材及び前記可動体は、前記凸部が前記凹部に
    嵌合されて前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔に挿通さ
    れた係止具により連結固定されていることを特徴とする
    加振制御型防振装置。
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