JPH11351199A - ファンバランス調整装置及びファンバランス調整方法 - Google Patents

ファンバランス調整装置及びファンバランス調整方法

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JPH11351199A
JPH11351199A JP15920498A JP15920498A JPH11351199A JP H11351199 A JPH11351199 A JP H11351199A JP 15920498 A JP15920498 A JP 15920498A JP 15920498 A JP15920498 A JP 15920498A JP H11351199 A JPH11351199 A JP H11351199A
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JP
Japan
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balance
fan
fin
balance weight
weight
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Application number
JP15920498A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Murayama
知寛 村山
Akira Nagamori
朗 永守
Tetsumi Nakatani
哲巳 中谷
Yasutoshi Yamazaki
容稔 山崎
Yoshimitsu Nakayama
義光 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】正確に、かつ、効率よく回転ファンのバランス
調整を行うことができるファンバランス調整装置を提供
すること。 【解決手段】横流ファン10のアンバランス量を測定す
るコレットチャック52aを備えた動釣合い試験機50
と、アンバランス量に基づいてバランスウエイトを取り
付けるフィン14の位置データとフィン14に取り付け
るバランスウエイトWの重量データとを算出する制御部
100と、この制御部100によって得られたフィン1
4の位置データ及びバランスウエイトWの重量データに
基づいてバランスウエイトWをフィン14に取り付ける
バランスウエイト装着装置60とを備えるようにした。
この装置を用いて高精度の測定を実施し、維持するため
の9つの要因を明らかにし、本装置にそれを満たす機構
とアルゴリズムを組込んだ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気調和機
に組み込まれた横流ファン等の回転ファンにバランス調
整用のバランスウエイトを取り付けて回転バランスの調
整を行うファンバランス調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、空気調和機等に用いられる横
流ファン10を示す図である。横流ファン10は、複数
枚の仕切り板11と、これら仕切り板11の間に設けら
れたフィン部12とを備えている。フィン部12は、軸
部13を中心とした同一円周上に沿って配置された複数
枚のフィン14を備えている。
【0003】このような横流ファン10等の回転ファン
は、その製造工程において回転バランスの調整が行われ
ている。回転のバランス調整は、動釣合い試験機(不図
示)によって横流ファン10を回転させてアンバランス
量の測定データを求める。そして、この測定データに基
づいて、作業者が横流ファン10のフィン14にバラン
スウエイトWを取り付ける。
【0004】バランスウエイトWは、例えば幅が異なる
大、中、小の3種類のサイズのものが用意されており、
作業者が動釣合い試験機による測定データから経験的に
いずれかのバランスウエイトWを選択し、フィン14に
装着する。そして、バランスウエイトWが装着された横
流ファン10を再度動釣合い試験機にかけて残留アンバ
ランス量を表示する。許容値以上なら更にバランスウエ
イトWを装着した後、再度測定し、残留アンバランス量
を確認し、最終的に許容値以下とするという手法が取ら
れていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の横流フ
ァン10のファンバランスの調整においては、次のよう
な問題があった。第1に、動釣合い試験機からの測定デ
ータに基づいて、どのフィン14にどのバランスウエイ
トWを装着するべきかを判定する作業と、フィン14に
バランスウエイトWを取り付ける作業を全て作業者が行
っている。このため、動釣合い試験装置1台毎に1人の
作業者が必要となり、装置の稼動効率が低かった。
【0006】また、測定データからどのフィン14にど
のバランスウエイトWを装着するべきかを判定する作業
は作業者の勘と経験に頼るところがあり、作業タクトを
早くしたり、残留アンバランス量を低く抑えるには熟練
が必要であった。
【0007】第2に、フィン14へのバランスウエイト
Wの取付作業を自動化した場合には、取付ロボットに複
数の種類のバランスウエイトWを組合せて適正な重量と
なるようにバランスウエイトWを供給する必要がある。
このため、供給装置において異種のバランスウエイトW
が混じる等のメカニカルトラブルが発生する虞があっ
た。
【0008】さらに、バランスウエイト取付装置に各サ
イズ毎のバランスウエイト供給装置を用意すれば、上記
のような問題は回避できるものの、装着ロボットの移動
量が大きくなって作業効率が低下したり、システムが大
型化・複雑化するという問題もあった。
【0009】また、バランスウエイト取付装置を複数用
意し、これらバランスウエイト取付装置に同時にバラン
スウエイトWを供給することでバランスウエイト供給装
置の相対的な数を減らしてシステムの大型化を避けるこ
とも考えられるが、バランスウエイト取付装置とバラン
スウエイト供給装置相互間においてバランスウエイトW
を移送する移送手段が必要になり装置が複雑化するとい
う問題もあった。また、バランスウエイト取付装置を増
設する際のレイアウト変更が困難になるという問題もあ
った。
【0010】さらに、バランスウエイト供給装置から所
定のサイズのバランスウエイトWを受け取り、バランス
ウエイト取付装置に移送するロボットが、バランスウエ
イトWのサイズが変わることで動作を変更する必要があ
る場合は、バランスウエイトWのサイズ情報が計算され
て、ロボットに転送されてくるまでロボットは次の動作
に移れない。このため、作業効率が低くなるという問題
もある。
【0011】一方、装着ロボットを用いてバランスウエ
イトWをフィン14に装着する場合には、次のような問
題があった。すなわち、バランスウエイトWをフィン1
4に取り付ける作業を自動化するためには、装着ロボッ
トが必要となるが、フィンは効率のよい送風を行うため
に、また、バランスウエイトWは脱落を防止するために
複雑な形状をしており、高精度の位置決めが必要であ
る。
【0012】また、動釣合い試験機において、横流ファ
ン10のアンバランス量を測定する際には、横流ファン
10を高速回転させる必要がある。このため、横流ファ
ン10に不要な振動を与えないようにするため、回転動
力の伝達に丸ベルトを用いている。このため、横流ファ
ン10の回転角度位置決めの精度確保が困難となる。
【0013】このため、フィンの位置決め精度は装着ロ
ボットが位置制御のみで挿入作業を行うことは相手のフ
ィンの位置決め精度の低さにより困難である。また、横
流ファン10を動釣合い試験機に固定する際に、ボス部
に取り付けたネジによって固定していたが、この本来不
必要な付帯作業であるネジ締めによる固定時にネジの締
付時のトルクなどを正確に管理しないと測定値がばらつ
くという問題があった。
【0014】そこで、本発明は、上述した問題を解決す
ることにより、正確に、かつ、効率よく回転ファンのバ
ランス調整を行うことができ、人員削減によるコストダ
ウンと、自動化されることによる製品品質向上と安定化
を達成することができるファンバランス調整装置を提供
することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載された発明は、所定軸
を中心とした同一円周上に沿って配置された複数枚のフ
ィンを備えた回転ファンに、バランスウエイトを装着し
てバランスを調整するファンバランス調整装置におい
て、上記回転ファンの軸部を固定するコレットチャック
を有し、上記回転ファンのアンバランス量を測定する動
釣合い試験機と、この動釣合い試験機により得られたア
ンバランス量に基づいて、上記複数枚のフィンのうちバ
ランスウエイトを取り付けるフィンの位置データと上記
フィンに取り付けるバランスウエイトの重量データとを
算出する演算部と、この演算部によって得られたフィン
の位置データ及びバランスウエイトの重量データに基づ
いて上記バランスウエイトを上記フィンに取り付けるバ
ランスウエイト装着装置とを備えるようにした。
【0016】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、上記コレットチャックは、上
記バランスウエイトを上記フィンに取り付ける際に発生
する上記回転ファンの中心軸と上記コレットチャックの
中心軸との位置ずれに伴う上記アンバランス量の誤差範
囲が所定の範囲内となるような強度に形成されている。
【0017】請求項3に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、上記動釣合い試験機は、上記
回転ファンを上記コレットチャックに脱着する際に、上
記コレットチャックの停止角度位置が所定の角度位置と
なるように制御されている。
【0018】請求項4に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、上記コレットチャックは、上
記回転ファンの軸部との回転角度位置ずれ量が許容範囲
内となるような把持力で上記回転ファンの軸部を固定す
る。
【0019】請求項5に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、上記動釣合い試験機は、上記
回転ファンを上記コレットチャックに固定する際に、上
記回転ファンの停止角度位置を所定の角度位置で行う。
【0020】請求項6に記載された発明は、所定軸を中
心とした同一円周上に沿って配置された複数枚のフィン
を備えた回転ファンに、バランスウエイトを装着してバ
ランスを調整するファンバランス調整方法において、上
記回転ファンの軸部を固定するコレットチャックを有
し、上記回転ファンのアンバランス量を測定する動釣合
い試験工程と、上記アンバランス量に基づいて、上記複
数枚のフィンのうちバランスウエイトを取り付けるフィ
ンの位置データと上記フィンに取り付けるバランスウエ
イトの重量データとを算出する演算工程と、上記フィン
の位置データ及びバランスウエイトの重量データに基づ
いて上記バランスウエイトを上記フィンに取り付けるバ
ランスウエイト装着工程とを備えるようにした。
【0021】請求項7に記載された発明は、上記動釣合
い試験工程は、上記回転ファンを上記コレットチャック
に脱着する際に、上記コレットチャックの停止角度位置
が所定の角度位置とするようにした。
【0022】請求項8に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、上記動釣合い試験工程は、上
記回転ファンを上記コレットチャックに固定する際に、
上記回転ファンの停止角度位置を所定の角度位置で行う
ようにした。
【0023】上記手段を講じた結果、次のような作用が
生じる。すなわち、請求項1に記載された発明では、コ
レットチャックによりネジによる固定を必要としなくな
った。回転ファンのアンバランス量を測定する動釣合い
試験機により得られたアンバランス量に基づいて、複数
枚のフィンのうちバランスウエイトを取り付けるフィン
の位置データとフィンに取り付けるバランスウエイトの
重量データとを算出する演算部と、この演算部によって
得られたフィンの位置データ及びバランスウエイトの重
量データに基づいてバランスウエイトをフィンに取り付
けるバランスウエイト装着装置とを備えるようにしたの
で、経験を必要とすることなく最適なフィンの位置デー
タとバランスウエイトの重量データとを得ることができ
る。
【0024】また、動釣合い試験機は、回転ファンの軸
部を固定するコレットチャックを具備するようにしたの
で、複雑な機構を採用することなく、短時間で回転ファ
ンと動釣合い試験機の軸を一致させることができる。ま
た、回転ファンの固定に人手を介さなくなったことによ
り、人的な要因によるネジ締めトルクのばらつき等のば
らつきがなくなった。このため、容易に高精度な動釣合
い試験を行うことができる。
【0025】請求項2に記載された発明では、バランス
ウエイトをフィンに取り付ける際に発生するコレットチ
ャックの回転軸と回転ファンの回転軸とのずれ量を最小
限に抑えることにより、アンバランス量の誤差範囲が所
定範囲内となり、アンバランス量の測定をより正確に行
うことができる。
【0026】請求項3に記載された発明では、動釣合い
試験機は、回転ファンをコレットチャックに脱着する際
に、コレットチャックの停止角度位置が所定の角度位置
となるように制御されている。コレットチャックが回転
ファンの軸部と当接する位置を一定とすることができ、
測定毎のアンバランス量の測定のばらつきを抑えること
ができる。
【0027】請求項4に記載された発明では、コレット
チャックと回転ファンの軸部とのすべりを防止でき、ア
ンバランス量の測定をより正確に行うことができる。請
求項5に記載された発明では、測定毎のアンバランス量
の測定のばらつきを抑えることができる。
【0028】請求項6に記載された発明では、回転ファ
ンのアンバランス量に基づいて、複数枚のフィンのうち
バランスウエイトを取り付けるフィンの位置データとフ
ィンに取り付けるバランスウエイトの重量データとを算
出し、これらに基づいてバランスウエイトをフィンに取
り付けるようにしたので、経験を必要とすることなく最
適なフィンの位置データとバランスウエイトの重量デー
タとを得ることができる。
【0029】請求項7に記載された発明では、測定毎の
アンバランス量の測定のばらつきを抑えることができ
る。請求項8に記載された発明では、測定毎のアンバラ
ンス量の測定のばらつきを抑えることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の一実施の形
態に係るファンバランス調整装置20を示す図である。
図4はファンバランス調整装置20に組込まれた動釣合
い試験機50とファン10を運び込むファン搬送ロボッ
ト90のハンド部93を示す図、図5はファンバランス
調整装置20に組込まれたバランスウエイト供給装置7
0を示す図、図6はバランスウエイト装着ロボット80
の要部を示す図、図7及び図8はバランスウエイト装着
ロボット80におけるセンサ機能を示す説明図、図9は
ファンバランス調整装置20の制御系統を示すブロック
図である。なお、これらの図中矢印XYZは互いに直交
する三方向を示しており、特に矢印XYは水平方向、矢
印Zは鉛直方向を示している。また、これらの図におい
て図13と同一機能部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0031】ファンバランス調整装置20は、床面上に
設置された架台21と、この架台21上に配置され、架
台21に対して横流ファン10を搬出入するファン搬出
入装置30と、横流ファン10の回転位置決めを行うフ
ァン回転位置決め装置40と、横流ファン10の動釣合
いを測定する動釣合い試験機50と、横流ファン10に
バランスウエイトWを装着するバランスウエイト装着装
置60と、これら各装置間において横流ファンを搬送す
るファン搬送ロボット90と、これら各装置を連携制御
する制御部100とを備えている。
【0032】ファン搬出入装置30は、未調整の横流フ
ァン10を搬入する搬入部31と、調整済みの横流ファ
ン10を搬出する搬出部32とを備えている。なお、図
1中33は、不良の横流ファン10を搬出する搬出位置
を示している。
【0033】ファン回転位置決め装置40は、その回転
軸がそれぞれ図1中矢印X方向に沿って配置された一対
のローラ41,42、プーリ43及び駆動モータ44
と、これらローラ41,42、プーリ43及び駆動モー
タ44間に掛け渡された無端ベルト45と、横流ファン
10に設けられたマークMを検出するセンサ46とを備
えている。
【0034】なお、ファン回転位置決め装置40は、動
釣合い試験機50による動釣合い試験を行う前に横流フ
ァン10の回転位相を合わせる(位置ずれを補正する)
機能と、動釣合い試験を行った後に動釣合い試験機50
におけるすべり量を測定する機能とを有している。
【0035】動釣合い試験機50は、横流ファン10の
動釣合いを測定する測定機構51と、横流ファン10を
後述するコレットチャック52a,シャフト受けローラ
ガイド52bに取り付けるための支持機構55と、横流
ファン10の回転振れを検出する複数の振れセンサ56
とを備えている。
【0036】測定機構51は、横流ファン10を回転駆
動する駆動部52と、この駆動部52に取り付けられ横
流ファン10の回転角度位置を検出する検出部53と、
アンバランスデータを検出する検出部54とを備えてい
る。
【0037】駆動部52は、横流ファン10の軸部13
(13a:ボス,13b:シャフト)を軸支する一対の
コレットチャック52aと、反対側でシャフトを受ける
ベアリング式の受け台52bと、コレットチャック52
aを回転駆動する駆動モータ52cと、この駆動モータ
52cを制御するドライバ52dとを備えている。検出
部54は、駆動モータ52cに対し同軸に備えられたレ
ゾルバ54aと、横流ファン10のアンバランスを検出
する差動変圧器54bとを備えている。なお、レゾルバ
54aの出力は後述する第2シーケンサ104に接続さ
れており、差動変圧器54bの出力は後述する動釣合い
測定部102に接続されている。
【0038】支持機構55は、シリンダ機構55a、コ
レットチャック52a、アンバランスを検出する差動変
圧器54bとを備えている。また測定機構51はこのシ
リンダ機構55cにより上下動する支持台55bと、フ
ァン10をX方向に押してX方向位置出しを行う55d
とを備えている。
【0039】バランスウエイト装着装置60は、バラン
スウエイト供給装置70と、バランスウエイト装着ロボ
ット80とを備えている。バランスウエイト供給装置7
0は、図5に示すように、バランスウエイトWがまとめ
て投入されるホッパ71と、このホッパ71の下方に配
置され、後述する供給機構73へ移動する移動機構72
と、この移動機構72により移動されたバランスウエイ
トWを後述する待機部74に供給する供給機構73と、
この供給機構73により供給されたバランスウエイトW
を後述する爪機構83dにより把持させるために待機さ
せる待機部74とを備えている。なお、待機部74はシ
リンダ機構75により図5中矢印Y方向に沿って位置決
めされる。
【0040】バランスウエイト受渡ロボット76は、ベ
ース77と、このベース77上に図5中矢印γ方向に回
転自在に設けられたハンド78とを備えている。ハンド
78には、バランスウエイトWを把持する3つの把持爪
79a〜79cが設けられている。
【0041】バランスウエイト装着ロボット80は、図
中矢印X方向に沿って設けられたX方向ガイド部81
と、このX方向ガイド部81に案内されY方向に沿って
設けられたY方向ガイド部82と、その上に図中矢印Z
方向に沿って設けられたZ方向ガイド82aと、このZ
方向ガイド部82aに案内されたバランスウエイト装着
ハンド83とを備えている。
【0042】バランスウエイト装着ハンド83は、図6
に示すように、Y方向ガイド部82aに案内されたスラ
イダ83aと、Z方向ガイド部82aに後述する回転コ
ンプライアンス機構83fを介して回転自在に取り付け
られたハンド本体83bと、このハンド本体83bに取
り付けられた把持部83cとを備えている。
【0043】把持部83cは、個別に開閉自在に設けら
れた3つの爪機構83dと、フィン位置センサ83e
と、装着完了センサ84とを備えている。なお、爪機構
83dは、バランスウエイトWをフィン14に倣わせな
がら装着していき、装着安定性を高めることの出来るメ
カ的回転コンプライアンス機構83fを有している。
【0044】このフィン位置センサ83eは、所定の範
囲F内で、バランスウエイト装着ハンド83の移動方向
であるX方向ガイド部81及びY方向ガイド部82の敷
設方向とは直交する方向、すなわち図7中矢印Z方向に
移動自在となっており、さらにエアシリンダ83gによ
りY方向に2位置に前後するようになっている。
【0045】ここで、フィン位置センサ83eの機能に
ついて説明する。すなわち、フィン位置センサ83eか
ら照射されたレーザ走査光Lを横流ファン10の特定さ
れたフィン14が受ける。また、フィン14に当たった
レーザ光Lの一部は反射するが、その反射レーザ光L′
をまたフィン位置センサ83eは受けるようになってい
る。
【0046】フィン位置センサ83eには、フィン14
の位置情報を計測する検出回路83fが接続されてい
る。そして、記憶回路83gが備えられていて、検出回
路83fとともに演算回路83hに接続される。
【0047】図7及び図8は、フィン位置センサ83e
によるフィン14の位置検出の方法を示す説明図であ
る。すなわち、フィン位置センサ83eでは特定したフ
ィン14の外周側端部Waを正確に位置検出しなければ
ならない。
【0048】フィン14の外周側端部Waの位置検出を
なすにあたって、非接触式のフィン位置検出部83eを
用いる。なお、このセンサ側面Pを基準位置とする。こ
のように、フィン14を適用し、かつ基準位置としてフ
ィン位置検出部83eの側面Pを設定し、ここから特定
したフィン14の外周側端部Waまでの距離yとXを位
置検出しようとするものである。
【0049】また、横流ファン10にフィン14が付い
ているので、フィン14を含む断面を取るときの外周円
の中心軸と横流ファン10の中心軸13は一致する。ま
た、この中心軸13は、測定機構51に固定される際に
一致するように合わせられているから、ロボットに対し
て一定の位置関係に常にある。よって中心軸13に対し
て、フィン14の位置関係を求めれば、ロボットに対す
る位置関係が求まる。すなわち、中心軸13は位置関係
計算のベースとなりうる。
【0050】記憶回路83gには、予め、横流ファン1
0に対するフィン外周端部Waの設定条件Rと、横流フ
ァン10と基準位置Pとの相対的な設定条件Dが記憶さ
れる。設定条件Rは、横流ファン10の中心軸13から
フィン外周端部Waまでの距離であり、設定条件Dは、
横流ファン10の中心軸13から基準位置Pまでの距離
である。
【0051】次に、特定したフィンの外周端部Wa位置
を検出する手順について説明する。すなわち、フィン位
置センサ83eは、フィン外周端部Waに向けてレーザ
光Lを照射し、その反射レーザ光L′を受ける。このフ
ィン位置センサ83eは所定の範囲F内で移動し、レー
ザ光Lを走査するのであるが、この移動方向は、基準位
置Pからフィン外周端部Waまでの方向とは直交する方
向(図7のZ方向)となる。
【0052】検出回路83fは、フィン位置センサ83
eが受ける反射レーザ光L′から、その出力信号のレベ
ル変化を検出する。具体的には、出力波形の谷のピーク
を検出する。すなわち、ここに照射されるレーザ光Lの
一部は反射するものの,一部は吸収されて反射しない。
フィン位置センサ83eには、必ず一部のレーザ光Lが
反射して戻り、検出回路83fはこの反射レーザ光L′
の出力波形から谷のピークを求める。
【0053】例えば、図8の(a)に示すように、1回
目の検出で、所定範囲F内における出力波形から、縦軸
であるレーザ出力Vがh値のところで谷のピークが求め
られる。このときの横軸である位置情報zは、k値であ
る。
【0054】ここで、検出の再現性を確認するため、今
度は、横流ファン10ごと基準面であるセンサ側面Pか
ら1回目の検出よりも離間した位置に移動して、2回目
としてレーザ光Lを走査し、検出してみる。
【0055】図8の(b)に示すように、2回目の検出
であっても、所定範囲F内における出力波形から、レー
ザ出力Vがi値のところで谷のピークが求められる。i
値は、先に検出したh値よりも小さい(h>i)。そし
て、横軸である位置情報zは、k値である。
【0056】すなわち、基準位置pからフィン外周端部
Waまでの距離が1回目より2回目の方が遠ざかった
分、レーザ出力Vが小さい値となる反面、位置情報zは
ほとんど変らないことが確認された。したがって、この
ように、出力波形の谷のピークの位置については再現性
が得られていることが確認された。
【0057】再び図8に示すように、検出回路83fが
谷のピークを検出することによって得られる位置情報z
は、ベースの基準点1aから基準位置P方向へ延出され
る基準線nを起点として、センサ83eの出力波形のピ
ークが出る位置までの距離の計測値である。
【0058】換言すれば、フィン外周端部Waからフィ
ン位置センサ83eの走査方向に沿う方向へ延出される
線分mの、横流ファン中心軸13から基準位置P方向へ
延出される基準線nとの交差位置までの距離である。そ
して、演算回路83hは、検出回路83fが検出した位
置情報zすなわちXと、記憶回路83gが記憶する設定
条件Rから、横流ファン中心軸13から垂直辺長さzと
直交する位置までの距離dを算出する。
【0059】すなわち、検出回路83fによって得られ
る位置情報zは、直角三角形の垂直辺に相当する一方、
記憶回路83gが記憶する設定条件Rは、フィン中心軸
13からフィン外周端部Waまでの距離であり、直角三
角形の斜辺に相当する。
【0060】このように、直角三角形の垂直辺長さz
と、斜辺長さRとが得られるところから、横流ファン中
心軸13から垂直辺長さzと直交する位置までの距離d
を算出する。演算式は、以下の式(1)〜式(3)のよ
うになる。
【0061】 z2 =d2 −R2 …(1) d2 =R2 −z2 …(2) d2 = (R2 −z2 ) …(3) 次に、演算回路83hは、記憶回路83gに予め記憶さ
れた横流ファン10と基準位置Pとの間の相対的な位置
関係、すなわち横流ファン中心軸13から基準位置Pま
での距離Dと、式(3)で得られた距離dとの差を算出
する。ここで得られる差は、基準位置Pからフィン外周
端部Waまでの距離yである。すなわち、 y=D−d …(4) すなわち、検出回路83fが出力波形のピークを検出し
て位置情報zを計測できれば、あとは演算回路83hが
比較的簡単な演算式を解いて、求めるところの距離yを
得られることになる。
【0062】装着完了センサ84は、図6に示すように
把持部83cに取り付けられたセンサ本体84aと、こ
のセンサ本体84aに突没自在、かつ、突方向に付勢さ
れて取り付けられたピストン部84bとを備えている。
なお、ピストン部84bが付勢力に抗して没方向に移動
したときにスイッチ(不図示)がONとなるように構成
されている。
【0063】ファン搬送ロボット90は、架台21上に
設置されたフレーム91と、このフレーム91に設けら
れ図1中矢印Y方向に沿って延設された水平ガイド92
と、この水平ガイド92に案内されて往復動し、横流フ
ァン10を把持する2台の搬送機93とを備えている。
搬送機93は、横流ファン10を把持するハンド93a
と、このハンド93aを図2中矢印Z方向に上下動させ
る上下動機構93bとを備えている。
【0064】制御部100は、図9に示すように、制御
卓101と、動釣合い測定部102と、第1シーケンサ
103と、第2シーケンサ104と、ウエイト装着ロボ
ット制御部105とを備えている。
【0065】制御卓101は、振れセンサ56からの信
号が入力されるとともに、動釣合い測定部102、第1
シーケンサ103及びウエイト装着ロボット制御部10
5と接続されている。
【0066】動釣合い測定部102は、差動変圧器54
bからの信号が入力されるとともに、制御卓101、第
1シーケンサ103及びウエイト装着ロボット制御部1
05と接続されている。
【0067】第1シーケンサ103は、ドライバ52
d、ファン搬送ロボット90、ウエイト供給装置70及
びファン回転位置決め装置40に制御信号を出力すると
ともに、制御卓101、動釣合い測定部102、第2シ
ーケンサ104及びウエイト装着ロボット制御部105
と接続されている。
【0068】第2シーケンサ104は、レゾルバ54a
からの信号が入力されるとともに、動釣合い測定部10
2及び第1シーケンサ103に接続されている。ウエイ
ト装着ロボット制御部105は、バランスウエイト装着
ロボット80及び制御卓101、動釣合い測定部10
2、第1シーケンサ103に接続されている。
【0069】制御卓101では、作業者が各種設定を行
うための入力デバイス及び各データを表示するためのモ
ニタが設けられている。動釣合い測定部102では、差
動変圧器54bによりアンバランス測定データとしてア
ナログの測定結果は計測器から例えばRS232C等の
インタフェースを介して入力される。そして、このアン
バランス測定データに基づいてバランス調整に用いるバ
ランスウエイト量として、所定のバランスウエイトを用
いるとどのフィンに何個のバランスウエイトを装着すれ
ば、基準として定めた残留アンバランス量δ以下にする
事が出来るかを算出する。それをウエイト装着ロボット
制御部105側にデジタルI/Oを介して伝達する。
【0070】なお、検出部54からの得られる横流ファ
ン10の不釣り合い量のデータは横流ファン10の中心
軸13を中心としてある基準位置(この場合はボス穴方
向)を原点(0度)とした場合の何度に何グラムという
アナログデータであるので、フィン14の存在する角度
位置とバランスウエイトWの1〜3個という実際の条件
下で量子化する必要がある。
【0071】ここで、極座補正方式と分力補正方式につ
いて図11及び図12を用いて説明する。これら補正組
合せの中には、実はウエイト0の分力との組合せが考え
られる。
【0072】すなわち、図11に示すように測定されベ
クトルA(α度、βgcm)で示されるアンバランス量
を修正するためにアンバランス修正量、すなわちベクト
ルAを相殺する大きさが同じで方向が逆向きのベクトル
Bを求める。そして、ベクトルBと図12に示すように
実際のフィン位置(Cn 〜Cn+4 )と、ウエイトWの種
類(ここでは1〜3個)の組合せで得られるベクトルD
との差分ベクトルを計算し、その差分ベクトルのうちの
大きさの量(即ち方向については特に定めない)が許容
値以下となる組合せを調べる。アナログデータであるベ
クトルBを離散的な配置であるCn ,ウエイト1〜3個
で置き換えるわけで、これを量子化と呼んでいる。
【0073】すなわち、「分力」を合成するのではな
く、最も近いフィン(ベクトルBが挟まれる両脇C
n+2 ,Cn+3 のいずれか)上の片方にのみウエイトを付
けていく場合である。このような場合を極座補正方式と
呼ぶ。このようにウエイトを片側だけ付ける条件で補正
できれば、ウエイトの量と付ける作業を省略することが
でき、有利である。
【0074】但し、ベクトル合成によらないため、補正
値は粗い限られたものとならざるを得ないため、必ずし
も毎回の計算で、残留アンバランス量が許容値以下とな
るとは限らない。
【0075】これに対し、分力補正方式とは、通常のア
ナログ(本発明の量子化方式の反対という意味)方式で
は、残留アンバランス量が0又は0近傍になる補正ベク
トルを2つの方向の異なるベクトルの合成によって得る
方式であり、本発明中の量子化方式では、アルゴリズム
は異なるものの、目標とする残留アンバランス量に近い
2つの分力ベクトルの組合せを選び出す点で同じ分力補
正方式であるといえるが、これら方式はいずれも解を満
たしうる、すなわち目標値以下となる分力ベクトルの組
合せが得られる可能性は選びうるフィン位置が増えるこ
と、ウエイトとの組合せも増えることから極座標方式に
比べてはるかに高い。
【0076】一方、分力補正方式のみで補正することを
考えると、複数の補正候補の中から、どれを選ぶかが問
題となる。通常これまでの一般的な分力補正方式では、
残留アンバランス量が最小となる組合せを選んでいたこ
のやり方は残留アンバランス量を最小に調整したいのな
らば確かな方法であるが、現実に要求されているのは残
留アンバランス量をある許容値以下にしたいというもの
であり、不都合が生じたら、その都度その許容値を見直
していけばよい。
【0077】このように考えると、アルゴリズムの組み
方として、まず、極座補正方式で残留アンバランス量が
許容値以下となるかを計算して、許容値以下であれば極
座補正方式で補正して、ウエイト数の減少と、作業の能
率を上げ、許容値以下とならなければ、さらに分力補正
方式の計算を行い、例外条件(同一のフィンに重ねない
等)を加味して、最も取付ウエイト数が少なく、かつ、
許容値以下の補正可能という条件を満たす組合せを得る
のが最も合理的ということになる。
【0078】したがって、演算は先に一旦極座補正方式
で行う。すなわち、求めるベクトルBをはさむ両側のフ
ィンのいずれか一方にウエイトを1〜3個取り付けた場
合に生ずるベクトルを計算し、その各々のベクトルと、
ベクトルBとの差分ベクトルを計算して、その大きさ、
すなわち残留アンバランス量δを計算する。このときの
残留アンバランス量が許容値以下となった場合には、算
出を終了する。
【0079】一方、残留アンバランス量δが許容値以上
となった場合には、続いて分力補正方式により演算をお
こなう。すなわち、図12によって一例を示せば、ベク
トルBの両側にあるフィンCn+2 ,Cn+3 に対応するベ
クトル方向に対して、ウエイト1〜3に相当する大きさ
を与え、この合成ベクトルとしてベクトルDを得る。図
12(b)では例としてCn+2 方向に1W(ウエイト1
個)分の大きさを持ち、Cn+3 方向に2W分の大きさを
もつ2つの分力ベクトルによって合成ベクトルDが得ら
れる場合を示している。
【0080】このようにして計算されるベクトルDにつ
いて各々ベクトルBとの差分ベクトルを計算し、その大
きさを残留アンバランス量δとして得る。このδが許容
値以下となるかどうかを判定することで、採用できる組
合せを選ぶ。また、複数の候補が見つかった場合は、ウ
エイト使用数の少ない方(すなわち、2つのベクトルの
開き角の狭い方)を選ぶことで、ウエイト使用数を必要
以上に増やさない配慮をしている。
【0081】なお、極座補正方式及び分力補正方式のい
ずれについてもバランスウエイトWが同一のフィン14
に重ねて装着する場合や隣り合う2枚のフィン14に装
着する等の不適当な組合せは例外条件として予め除外し
ておき、位置データ及び重量データを算出するようにす
る。
【0082】このため、バランスウエイトWが付いてい
るところに2重にバランスウエイトWを付けるなどの不
具合を未然に防止することで、装着信頼性を高めること
ができる。したがって、横流ファン10の回転中にバラ
ンスウエイトWが脱落する虞がない。
【0083】なお、バランス補正を行う際の目標となる
残留アンバランス量の設定値(この値以下の残留アンバ
ランス量になるような組合せを選ぶ)を1回目と2回目
とで各々別々に設定できるようにするようにしてもよ
い。
【0084】1回目の計算を行う前のアンバランス量は
まだ補正を全くしていないので概して大きい。一方、2
回目の計算を行う前のアンバランス量は1回補正した残
り量なので概して小さい。この両者を同じ残留アンバラ
ンス量設定値にするのには現実的には無理がある。すな
わち、1回目の目標値を非常に小さくしすぎるため、補
正可能な組合せが見つからない可能性や2回目の目標値
が大きすぎて補正可能な組合せが見つからない可能性が
ある。2回の設定値を各々別々に定められるようにして
おけば、各場合の実態に合わせて、適正な目標値(設定
値)を個別に設定できるようになり、計算を収束しやす
くすることが可能となる。
【0085】第1シーケンサ103及び第2シーケンサ
104は、予め記憶されたプログラムにしたがって、各
機構を動作させる機能を有している。ウエイト装着ロボ
ット制御部105は、第1シーケンサ103等からの指
令に基づいてウエイト装着ロボット80を駆動する機能
を有している。
【0086】このように構成されたファンバランス調整
装置20は、次のようにして横流ファン10のバランス
を調整する。なお、ファン搬出入装置30の搬入部31
により予め未調整の横流ファン10が導入されている。
【0087】最初に第1シーケンサ103からの指令に
したがって、ファン搬送ロボット90が搬入部31の横
流ファン10を一方の搬送機93によって把持し、水平
ガイド92に沿ってファン回転位置決め装置40まで搬
送する。
【0088】ファン回転位置決め装置40では、駆動モ
ータ44を駆動することで、横流ファン10を回転させ
る。このとき、マークMをセンサ46で検出し、横流フ
ァン10の回転位相を所定の位置に合わせる。
【0089】次に、ファン搬送ロボット90により横流
ファン10を動釣合い試験機50まで搬送する。予め支
持機構55のシリンダ55aを動作させて所定の高さ位
置まで上昇させておいた支持部55b上に横流ファン1
0を載置し、シリンダ52eによりコレットチャック5
2a方向にシャフト13bを押し、コレットチャック5
2bにボス13aを差し込む。このとき、前の横流ファ
ン10が載置されている場合には、他方の搬送部93に
よって把持し、上方へ待避させておく。なお、2つの搬
送部93を有することで、搬送部93の水平移動距離を
低減でき、全体的な作業効率を向上させることができ
る。
【0090】コレットチャック52a、シャフト受けロ
ーラガイド52bにより横流ファン10の軸部を支持
し、動釣合い試験機50に取り付ける。なお、コレット
チャック52a、シャフト受けローラガイド52bを用
いているので、容易にコレットチャック52a、シャフ
ト受けローラガイド52bの軸心線を高精度に一致させ
ることができ、作業時間が短縮される。また、ネジ止め
式に比べてネジ締めトルク管理が不要となり、後述する
ように機差を低減することで動釣合いを正確に測定する
ことができる。
【0091】駆動モータ52cを駆動し、横流ファン1
0を低速で回転させる。このとき、振れセンサ56によ
り横流ファン10の軸回りの振れを検出する。この振れ
幅が許容値以上である場合には横流ファン10が不良で
あるので、搬送機93により搬出する。
【0092】一方、振れ幅が許容値以下の場合には、駆
動モータ52cを駆動し、横流ファン10を高速回転さ
せ、差動変圧器54bにより動釣合いを測定し、アンバ
ランス量を算出する。算出されたアンバランス量に基づ
いて動釣合い測定部102によりバランスウエイトWを
取り付けるフィン14の位置データと、フィン14に取
り付けるバランスウエイトの重量データとを算出し、操
作卓101において表示する。
【0093】このようにして算出されたバランスウエイ
トWを取り付けるべきフィン14の位置データは、動釣
合い試験機50に送られる。動釣合い試験機50では、
位置データに基づいて横流ファン10の回転位置決めを
行う。このとき、横流ファン10の回転角度位置は、レ
ゾルバ54aから第1シーケンサ103に入力される。
第1シーケンサ103内では目的の位置に相当するパル
ス数と実際に移動したパルス数の差を計算して、その差
がゼロになるように駆動モータ52cにフィードバック
をかける。これにより所定の回転角度位置にフィン14
を位置決めできる。また、動釣合い試験機50は図1中
二点鎖線Sで示す位置まで移動する。
【0094】一方、重量データは、バランスウエイト供
給装置70及びバランスウエイト装着ロボット80に送
られる。バランスウエイト供給装置70では、予めホッ
パ71内に同一形状同大のバランスウエイトWがまとめ
て投入され、移動機構72により供給機構73に整列さ
れながら送られる。供給機構73では、バランスウエイ
トWが把持爪79a〜79cに対向するように待機部7
4に常に3つのバランスウエイトWに対向するように不
足分を供給する。一方、バランスウエイト装着ロボット
80は、図1中二点鎖線で示すようにバランスウエイト
装着ハンド83をバランスウエイト受渡ハンド76近傍
まで移動し待機する。
【0095】そして、重量データに基づいて待機部74
へ必要な数量のバランスウエイトWが供給機構73によ
って送られ、把持爪79a〜79cによって把持され
る。次にバランスウエイト受渡ハンド76はバランスウ
エイト装着ハンド83側に90度回転し、バランスウエ
イト装着ハンド83の爪機構83dと対向する。ここで
爪機構83dを閉じることでバランスウエイト装着ハン
ド83はバランスウエイトWを受け渡される。
【0096】このようにバランスウエイト装着ロボット
80が予め受け取り位置に移動して待機しているので、
移動時間を最小にすることができる。すなわち、異種の
バランスウエイトを用いて所望の重量を調整する場合に
比べて、受け取り位置は単一なので、バランスウエイト
装着ロボット80を予め受け取り位置に移動しておくこ
とができるとともに動作距離も最小とすることができる
からである。
【0097】バランスウエイト装着ロボット80は、X
方向ガイド部81及びY方向ガイド部82によりバラン
スウエイト装着ハンド83をバランスウエイト供給装置
70から移動させ、横流ファン10のフィン14へ位置
決めする。
【0098】バランスウエイト装着ハンド83は、フィ
ン位置センサ83eにより上述したようにして爪機構8
3dをフィン14に位置決めし、バランスウエイトWを
装着する。
【0099】なお、バランスウエイトWがフィン14に
正常に装着できた場合には、図10の(a)に示すよう
に装着完了センサ84がフィン14に押し込まれるため
スイッチがONとなり、装着完了を検知することができ
る。
【0100】一方、何らかの要因でバランスウエイトW
がフィン14に正常に装着できなかった場合、例えば途
中でバランスウエイトWが引っ掛かった場合(図10
(b))には、装着完了センサ84がフィン14に押し
込まれないためスイッチがONとならない。このような
状態が所定時間経過した時点で装着動作を中止する。
【0101】なお、挿入時に掛ける力をどんどん大きく
していけば、挿入の確実性は増すが、フィン14を傷め
る可能性も大きくなること、コレットチャック52aが
滑りを起こす可能性も大きくなるなど問題も発生するの
で、装着完了センサ84の検知機能により万がーのエラ
ーに対処するようにした。
【0102】全てのバランスウエイトWの装着が終了し
た時点で、再度動釣合い試験機50でアンバランスデー
タを測定する。この測定を2回行って、2回とも残留ア
ンバランス量が所定の値を超えている場合には不良とし
て搬送機93により搬出する。
【0103】一方、残留アンバランス量が許容値以下の
場合には、動釣合い試験機50において横流ファン10
が原点復帰された後、ファン搬送ロボット90により横
流ファン10をファン回転位置決め装置40に移載す
る。ファン回転位置決め装置40では、搬出される横流
ファン10にバランス調整済みの検査合格印として日付
等を印字するために、一定角度回転させる。なお、マー
クMの回転角度位置は位置決め精度のばらつき範囲内で
ほぼ一定になる。このとき、回転角が予め定められた範
囲から外れるどうかを監視すると、コレットチャック5
2aが滑りを発生したかどうかが、間接的に監視できる
ことになる。
【0104】すなわち、横流ファン10が動釣合い試験
機50において急速に回転と停止を繰り返したことによ
って、コレットチャック52a及び駆動機構の動作部分
がすり減って、コレットチャック52aと横流ファン1
0とが滑りを起こしたかどうかが判明する。
【0105】なお、完全に360度滑った場合は検出で
きないが、そのような場合は極めて稀であるため無視す
る。実用上はこの程度の監視機能がむしろタクトを延ば
すこともなく実現できているので十分である。
【0106】一方、横流ファン10を動釣合い試験機5
0を用いた場合に発生する機差の発生要因は、主に以下
の第1〜第9の要因が考えられる。なお、図13は上述
した動釣合い試験機50における機差を低減するため
に、さらに改善した場合における改善状況を示す図であ
り、図13中αは改善前の機差の範囲、βは改善後の機
差の範囲を示している。
【0107】第1の要因は、動釣合い試験機50の設計
上の制約から生じる測定位置の差、すなわち横流ファン
10の長手方向(図14のX方向)の測定位置と実際に
ロボットハンドがウエイトを取り付ける位置とのずれに
よって発生するものである。
【0108】第2の要因は、バランスウエイトWを装着
する際に、バランスウエイト装着ハンド83の挿入力に
よって横流ファン10を支持するコレットチャック52
aに歪みが生じ、その中心位置がずれるために発生する
ものである。
【0109】第3の要因は、動釣合い試験機の原器に基
づいて製作された較正用の横流ファンに製作上の誤差が
生じ、その較正用の横流ファンに基づいて本動釣合い試
験機50を較正した場合に発生するものである。
【0110】第4の要因は、動釣合い試験機の原器にお
いて較正用の横流ファンを取り付ける際に、ネジ締めに
よる軸中心ずれによって生じる測定値のばらつきにより
発生するものである。
【0111】第5の要因は、軸部のつかみ角度位置によ
り発生するものである。すなわち、横流ファン10は最
終的に空気調和機等にその軸部13がボルトによって締
め付けられるため、軸部13はボルトが挿入された位置
と反対側に僅かにオフセットが発生する。一方、コレッ
トチャック52aを用いた場合には上述したようなオフ
セットが発生しないため、実際の使用状態と同じ条件で
動釣合い試験を行う必要がある。したがって、予めソフ
トウエア的にオフセット量を加味した状態で動釣合い試
験を行っている。しかしながら、軸部のつかみ角度位置
がずれると、軸部13とコレットチャック52aとの相
対角度位置がずれ、オフセットする方向がずれる。この
状態で動釣合い試験を行っても正確なデータを得ること
ができない。
【0112】第6の要因は、マスター機として用いる手
動機自体の測定値のバラツキにより発生するものであ
る。第7の要因は、横流ファン10がコレットチャック
52aに取り付ける時の横流ファン10の軸回りの角度
位置が所定の角度位置からずれることによって発生する
ものである。
【0113】第8の要因は、コレットチャック52aは
その中心軸を囲むように設けられた複数の保持部材を軸
部13に押し付けて軸部13を固定している。このた
め、コレットチャック52aと横流ファン10との相対
的な角度位置が変わると、保持部材が軸部13に当接す
る位置が変わり、動釣合い試験の結果が異なり、正確な
データが得られないことによって発生するものである。
【0114】第9の要因は、基礎固定方法及び外部から
のノイズにより発生するものがある。上述した第1〜第
9の要因を解決するために、次のような改善を行った。
すなわち、横流ファン10の長手方向(図14のX方
向)の測定位置と実際にウエイトを取り付ける位置との
ずれ分を計算によりソフト的に補正することで計算上測
定位置を一致させることで第1の要因による誤差を解消
した。
【0115】また、コレットチャック52aを一体形に
して剛性を向上させることで第2の要因による誤差を低
減した。また、コレットチャック52aの機械的設計見
直しによる把握力向上とコレットチャック52aによる
固定(チャッキング)を必ず横流ファン10が原点位置
に復帰してから行うように動作アルゴリズムを改善する
ことで、第5の要因による誤差を低減した。
【0116】また、本装置の測定値基準(マスター)を
測定する装置として用いる従来型手動機において、ファ
ンの取付け軸の形状や寸法、軸公差をより厳しくしてネ
ジ締めによる軸中心ずれによって生ずる測定値のばらつ
きを抑えることができ、これにより発生する誤差を低減
した。
【0117】また、この軸の寸法公差はくり返し使用す
ることで、けずれたりするため、徐々に変わっていく。
これも定時測定により、公差(クリアランス)が規定よ
り大きくなったら交換するという管理規定を新たに設け
ることで改善でき、第3、第4及び第6の要因による誤
差を低減した。
【0118】また、横流ファン10の角度割り出しセン
サと検出位置を角度測定センサを実用上問題無いレベル
まで低減できるまでセンサの種類の選定と取付け位置を
改善することで第7の要因による誤差が低減した。
【0119】また、横流ファン10を払い出す時に必ず
原点位置が上部になるようにして停止した後に横流ファ
ン10を払い出すようにアルゴリズムを改善することで
第8の要因による誤差が低減した。
【0120】また、装置20を工場に据え付ける際に床
に固定する方法を測定に支障が起きないまで十分に剛性
の高い固定方法及び床の材質や平面度のチェックや改善
を行うことで剛性を高め、ノイズを減らすことができた
ので第9の要因による誤差が低減した。
【0121】上述したように本実施の形態に係るファン
バランス調整装置20では、動釣合い試験機50によっ
て得られたアンバランス量に基づいて適正なバランスウ
エイトWを適正な位置のフィン14に演算して取り付け
るようにしているので、作業者を減らすことができると
ともに、作業者の熟練を必要としなくなる。
【0122】また、単一の種類のバランスウエイトWを
用いているので、供給装置において異種のバランスウエ
イトが混じる等のメカニカルトラブルの発生を防止する
ことができる。また、バランスウエイトWを単一のバラ
ンスウエイト供給装置70によって供給することができ
るので、バランスウエイト装着ハンド80の移動時間を
短縮することができるとともに、システムの大型化を避
けることができる。また、レイアウト変更も容易とな
る。
【0123】さらに、フィン位置検出センサ83eを用
いてフィン14の位置を高精度に検出し、この検出結果
に基づいてバランスウエイト装着ハンド83を調整する
ようにしているので、動釣合い試験機50の横流ファン
10の回転位置決めの精度が低くても、バランスウエイ
トWを正確に目的のフィン14に装着することができ
る。同時に、バランスウエイト装着ハンド83はコンプ
ライアンス機能を有しているので、フィン14に過大な
力を与えることなく僅かな位置決めのずれ等は吸収して
装着することができるので、装着時間を短縮することが
できる。
【0124】また、横流ファン10を動釣合い機50に
固定する際に、コレットチャック52a,52bを用い
るとともに、取り付ける際と取り外す際の回転角度位置
を一致させるようにしたので、横流ファン10毎の変動
を最小限に抑えることができる。このため、高精度な動
釣合いの測定を行うことができる。
【0125】作業者の熟練を必要とする測定データから
どのバランスウエイトを装着するかを選択する作業を機
械化することにより、作業者の経験によらず、作業タク
トを安定させて、早くし、残留アンバランス量δを低く
抑える(品質向上)ことが出来るようになった。
【0126】なお、本発明は上述した各実施の形態に限
定されるものではない。すなわち実施の形態では、同時
装着できるバランスウエイト数を3つまでとしたが、ス
ペース等との関係で任意の数とすることができる。ま
た、ファンとしては横流ファンについて説明したが、同
様な形状を有するバランスウエイトを用いてバランス補
正を行うファンであれば横流ファンに限られない。この
ほか本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能
であるのは勿論である。
【0127】
【発明の効果】本発明によれば、コレットチャックによ
りネジによる固定を必要としなくなった回転ファンのア
ンバランス量を測定する動釣合い試験機により得られた
アンバランス量に基づいて、複数枚のフィンのうちバラ
ンスウエイトを取り付けるフィンの位置データとフィン
に取り付けるバランスウエイトの重量データとを算出す
る演算部と、この演算部によって得られたフィンの位置
データ及びバランスウエイトの重量データに基づいてバ
ランスウエイトをフィンに取り付けるバランスウエイト
装着装置とを備えるようにしたので、経験を必要とする
ことなく最適なフィンの位置データとバランスウエイト
の重量データとを得ることができる。
【0128】また、動釣合い試験機は、回転ファンの軸
部を固定するコレットチャックを具備するようにしたの
で、複雑な機構を採用することなく、短時間で回転ファ
ンと動釣合い試験機の軸を一致させることができる。こ
のため、容易に高精度な動釣合い試験を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るファンバランス調
整装置を示す正面図。
【図2】同ファンバランス調整装置を示す平面図。
【図3】同ファンバランス調整装置を示す側面図。
【図4】同ファンバランス調整装置に組込まれた動釣合
い試験機を示す側面図。
【図5】同ファンバランス調整装置に組込まれたバラン
スウエイト装着装置を示す斜視図。
【図6】同バランスウエイト装着装置に組込まれたバラ
ンスウエイト装着ロボットの要部を示す図。
【図7】同バランスウエイト装着ロボットにおけるセン
サ機能を示す説明図。
【図8】同バランスウエイト装着ロボットにおけるセン
サ機能を示す説明図。
【図9】同ファンバランス調整装置の制御系統を示すブ
ロック図。
【図10】バランスウエイト装着ロボットに組込まれた
装着確認センサの動作を示す説明図。
【図11】同ファンバランス調整装置におけるアンバラ
ンス量の補正方法を説明する図。
【図12】同ファンバランス調整装置におけるアンバラ
ンス量の補正方法を説明する図。
【図13】同ファンバランス調整装置に組込まれた動釣
合い試験機と従来の動釣合い試験機とにおける機差の範
囲を示す図。
【図14】横流ファンを示す斜視図。
【符号の説明】
10…横流ファン 20…ファンバランス調整装置 30…ファン搬出入装置 40…ファン回転位置決め装置 50…動釣合い試験機 60…バランスウエイト装着装置 70…バランスウエイト供給装置 80…バランスウエイト装着ロボット 90…ファン搬送ロボット 100…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 哲巳 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 山崎 容稔 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 中山 義光 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定軸を中心とした同一円周上に沿って配
    置された複数枚のフィンを備えた回転ファンに、バラン
    スウエイトを装着してバランスを調整するファンバラン
    ス調整装置において、 上記回転ファンの軸部を固定するコレットチャックを有
    し、上記回転ファンのアンバランス量を測定する動釣合
    い試験機と、 この動釣合い試験機により得られたアンバランス量に基
    づいて、上記複数枚のフィンのうちバランスウエイトを
    取り付けるフィンの位置データと上記フィンに取り付け
    るバランスウエイトの重量データとを算出する演算部
    と、 この演算部によって得られたフィンの位置データ及びバ
    ランスウエイトの重量データに基づいて上記バランスウ
    エイトを上記フィンに取り付けるバランスウエイト装着
    装置とを備えていることを特徴とするファンバランス調
    整装置。
  2. 【請求項2】上記コレットチャックは、上記バランスウ
    エイトを上記フィンに取り付ける際に発生する上記回転
    ファンの中心軸と上記コレットチャックの中心軸との位
    置ずれに伴う上記アンバランス量の誤差範囲が所定の範
    囲内となるような強度に形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のファンバランス調整装置。
  3. 【請求項3】上記動釣合い試験機は、上記回転ファンを
    上記コレットチャックに脱着する際に、上記コレットチ
    ャックの停止角度位置が所定の角度位置となるように制
    御されていることを特徴とする請求項1に記載のファン
    バランス調整装置。
  4. 【請求項4】上記コレットチャックは、上記回転ファン
    の軸部との回転角度位置ずれ量が許容範囲内となるよう
    な把持力で上記回転ファンの軸部を固定することを特徴
    とする請求項1に記載のファンバランス調整装置。
  5. 【請求項5】上記動釣合い試験機は、上記回転ファンを
    上記コレットチャックに固定する際に、上記回転ファン
    の停止角度位置を所定の角度位置で行うことを特徴とす
    る請求項1に記載のファンバランス調整装置。
  6. 【請求項6】所定軸を中心とした同一円周上に沿って配
    置された複数枚のフィンを備えた回転ファンに、バラン
    スウエイトを装着してバランスを調整するファンバラン
    ス調整方法において、 上記回転ファンの軸部を固定するコレットチャックを有
    し、上記回転ファンのアンバランス量を測定する動釣合
    い試験工程と、 上記アンバランス量に基づいて、上記複数枚のフィンの
    うちバランスウエイトを取り付けるフィンの位置データ
    と上記フィンに取り付けるバランスウエイトの重量デー
    タとを算出する演算工程と、 上記フィンの位置データ及びバランスウエイトの重量デ
    ータに基づいて上記バランスウエイトを上記フィンに取
    り付けるバランスウエイト装着工程とを備えていること
    を特徴とするファンバランス調整方法。
  7. 【請求項7】上記動釣合い試験工程は、上記回転ファン
    を上記コレットチャックに脱着する際に、上記コレット
    チャックの停止角度位置が所定の角度位置とすることを
    特徴とする請求項6に記載のファンバランス調整装置。
  8. 【請求項8】上記動釣合い試験工程は、上記回転ファン
    を上記コレットチャックに固定する際に、上記回転ファ
    ンの停止角度位置を所定の角度位置で行うことを特徴と
    する請求項6に記載のファンバランス調整装置。
JP15920498A 1998-06-08 1998-06-08 ファンバランス調整装置及びファンバランス調整方法 Pending JPH11351199A (ja)

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