JPH11349471A - 入浴剤 - Google Patents

入浴剤

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JPH11349471A
JPH11349471A JP10176733A JP17673398A JPH11349471A JP H11349471 A JPH11349471 A JP H11349471A JP 10176733 A JP10176733 A JP 10176733A JP 17673398 A JP17673398 A JP 17673398A JP H11349471 A JPH11349471 A JP H11349471A
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JP
Japan
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leaves
dried
bath
leaf
fresh leaves
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JP10176733A
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English (en)
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Yoshiyuki Nagata
良幸 永田
Masaru Morita
大 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚疾患に対し治癒もしくは抑制効果が高
く、かつ人体に対し安全な天然物の入浴剤を提供する。 【解決手段】 精油成分の収率が0.1重量%以上であ
るタイリンゲットウの生葉1を搾汁して粉砕乾燥したゲ
ットウ葉乾燥細片2を通水袋3に袋詰めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイリンゲットウの
葉を原料とする入浴剤で、心理精神上のアロマセラピー
に優れ、皮膚疾患の治癒・抑制効果のある入浴剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の入浴剤は、主として次の二つの目
的で販売・使用されてきた。第1の目的は温泉独自の香
りを浴槽に持ち込むあるいは、果実固有の香りを発散さ
せるなどのフレグランス効果を得ることに、第二の目的
はショウガ湯のように「温もり」のための効果、あるい
は入浴時の皮膚表面への刺激を与える効果を得ることに
ある。これらは、単独あるいは相乗的に何らかの生理活
性の賦与と心理上の安定化を狙ってさまざまな入浴剤が
市場に存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、入浴剤
の多くは、疾病の治癒・抑制というよりはむしろ使用者
の心理面に訴えることが多い。また、化学合成物質によ
るフレグランスの付与がむしろアレルギーを惹起するな
どの問題点が発生している。また入浴剤は場所によって
は、生活廃水として流出し地下水や、土壌汚染の原因と
なることもあった。本発明者は、天然物であってしかも
香気成分を有し、皮膚疾患の治癒・抑制の作用を兼ね備
えた有効な入浴剤の研究開発を行った結果、植物精油を
含む月桃生葉を基材として製法に工夫を加えた開発に成
功し、本発明に到達した。本発明が解決しようとする課
題は、従来の問題点を解消し、皮膚疾患に対し治癒もし
くは抑制効果が高く、かつ人体に対し安全な天然物入浴
剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) ショウガ科の植物タイリンゲットウの生葉を乾燥
粉砕したゲットウ葉乾燥細片を有効成分とする入浴剤 2) タイリンゲットウの生葉を搾汁した後に乾燥粉砕
したゲットウ葉乾燥細片を使用する前記1)記載の入浴
剤 3) ゲットウ葉乾燥細片を通水性袋に封入した前記
1)又は2)記載の入浴剤 4) ショウガ科の植物タイリンゲットウの生葉を乾燥
粉砕したゲットウ葉乾燥細片を湯又は沸騰液に投入し、
そのタイリンゲットウ葉の成分を溶出させた液体を有効
成分とする液状入浴剤 5) 精油成分の収率が0.1重量%以上である生葉を
使用する前記1)〜4)何れか記載の入浴剤 にある。
【0005】
【作用】本発明の植物タイリンゲットウはショウガ科の
ゲットウ(月桃)の一種で沖縄によく生育している植物
であり、その葉に含まれる精油成分には、α−ピネン,
βピネン,フェランドレン,リナロール,シネオール,
リモネン,ピペリトーン,カリオフェレン・エポキシ
ド,ネロリドール,テルピネオール,P−シメン,カン
ファー,ベンジル・アセトン,ゲラニル・アセテート,
イソチモール,αーフムレン,クミンアルデヒド,ミル
チノールゲラニオールが存在している。これらの成分が
有効成分として入浴剤効果を与えるものである。本発明
の入浴剤では、生葉に含まれる精油成分の収率が0.1
%以上のものが有効成分が多くて効果が優れている。本
発明のタイリンゲットウのゲットウ葉乾燥細片は、生葉
を搾汁して又は搾汁せずに粉砕乾燥して製造する。搾汁
は市販の搾汁機によって行い、粉砕乾燥処理はミキサー
で裁断して乾燥を行うのがよいが、乾燥後に粉砕しても
よい。搾汁は乾燥を速めるために行うのが好ましいが、
搾汁しないで粉砕乾燥を行ってもよい。本発明のゲット
ウ葉乾燥細片の大きさは、粉砕と乾燥の程度で異なる
が、葉脈繊維の1cm前後の長さ程度のものが実用的で
又数ミリ以下の粉に近いものも線状のものも含まれてい
る。入浴剤として直接浴槽に投入することもできるが、
沈殿・浮上するのでポリエステル,ポリエチレン及びポ
リプロピレンの複合繊維材等の通水性袋又は通水・容器
に封入して浴槽内に投入することが浴槽を汚れたイメー
ジを与えないので美観上好ましい。場合によっては、月
桃茎部の梢頭部分に含まれる淡赤色の色素成分と植物ワ
ックスの混合体を用いてパックに染色とワックスによる
繊維強化を行ってもよい。さらに上記のプラスチック複
合繊維を素材とするパック材を使用しない場合には、月
桃の茎部の繊維30%とケナフ70%の混抄紙である1
00%非木材の月桃紙(商品名RT−1)の中から平方
メートル当たり重量40gの紙を選択して用いても良
い。又、ゲットウ葉乾燥細片は、湯又は沸騰液(沸騰水
又は他の入浴成分が入った液体に投入して、熱で細片か
らゲットウ葉の成分をよく溶出させた湯・沸騰液の本発
明の液体状の入浴剤を得る。この液状の入浴剤は、浴槽
水に少量投入して使用する。この液状入浴剤は、ゲット
ウ葉乾燥細片の入浴剤より迅速に浴槽水に溶け出す。又
この液状入浴剤自体は適切な濃度に希釈して直接皮膚に
塗布することで皮膚治癒の効果が認められた。本発明で
は、タイリンゲットウの葉自体が抗菌力の高い物質であ
るため、改めて他の形状の担体(剤形)を用意する必要
はない。しかしながら、専門的な薬湯医療施設における
補助的な用途に対しては、施用量、剤形及び月桃以外の
治癒・抑制の物質を補完的に選択できる。施用量につい
ては、3〜10gの乾燥月桃を袋単位に充填し、提供す
るのが標準である。一般家庭を目的とした入浴剤のよう
に、皮膚疾患の治癒・抑制よりも心理面・精神面の安定
を助長する事に主眼を置いた場合、アロマセラピー、森
林浴に類する効果を期待するのが通例であるが、本発明
では別途に抽出した月桃の精油20〜30mgを袋の中
のゲットウ葉乾燥細片に滴下して、上記の効果にまで高
めることも可能である。タイリンゲットウの生葉は、精
油成分の収率が0.1重量%以上のものが精油成分が多
く、入浴剤として効果が高い。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、実施例の袋詰入浴剤を示す一部切欠斜視図であ
る。図2は、実施例の製造工程説明図である。図中1は
植物タイリンゲットウの生葉、2はゲットウ葉乾燥細
片、3はプラスチック製通水袋、4は浴槽、5は浴槽の
湯、6は生葉搾汁工程、7は生葉粉砕工程、8は粉砕さ
れた生葉細片の乾燥工程、9は通水袋への袋詰工程であ
る。この実施例では、図2に工程を示すようにまず生葉
1として精油成分が0.1重量%以上のものが選ばれ
る。このタイリンゲットウの生葉1を収穫後直ちに搾汁
機によって搾汁し、生葉1中の不要な水分及び液分を抜
く。この処理は次の裁断と乾燥を容易且つ迅速にする。
次にミキサーを用いて搾汁した生葉を数〜十数ミリの大
きさに裁断する。裁断後乾燥を行う。生葉1の収穫から
乾燥までは2〜3日以内に処理を行う。このように処理
されたゲットウ葉乾燥細片2は数〜十数ミリの細片・微
粒・線状物の集合体であって、淡緑色の色をしている。
又香気は強く長期間数年間程持続し、フレグランスの効
果は持続して発揮される。次に、このゲットウ葉乾燥細
片2を表面に細隙のある通水性のあるプラスチック複合
繊維製袋3に3〜10g程封入される。必要に応じてタ
イリンゲットウの生葉に含まれる精油成分を袋詰したゲ
ットウ葉乾燥細片2に滴下して、効果を高めることがで
きる。本実施例のタイトウゲットウの精油成分の菌の繁
殖抑制効果を下記の実験で調べた。水虫の原因物質とさ
れる白癬菌の繁殖に対する阻止効果試験用平板培地(サ
ブロー寒天培地)の表面にタイリンゲットウ精油を1個
につき4mgを含むペレット状の試料を置き、培養後、
試料周辺の発育阻止帯の有無を調べた。白癬菌は、Tr
ichophyton mentagrophyfes
IFO 6124の菌種を用い調整した菌液を測定用
培地150ミリリットルに対して1ミリリットルの割合
で添加混合し、これをシャーレに15ミリリットルずつ
分注して固化させ試験用平板培地とした。次いでタイリ
ンゲットウ精油試料1個、3個、5個をそれぞれ試料用
平板培地の中央にのせ密封し25℃、14日間培養後、
試料のまわりの発育阻止帯の有無を肉眼観察により判定
した。その結果、試料1個の場合わずかに阻止帯が認め
られたが、3個及び5個の場合にはシャーレ全体に菌の
発育が認められなかった。次に本実施品の入浴剤を実際
に施用したときの効果について説明する。本実施品の入
浴剤を浴槽に投入すると、タイリンゲットウの精油成分
が溶出して袋3の細隙から放出され、浴室にゲットウ特
有の香を発散させ、フレグランス効果が認められ、又、
アトピーの改善、皮膚のかゆみが緩ぎ、水虫に対しても
改善が認められた。試用の結果例を下記表1に示す。タ
イリンゲットウのゲットウ葉乾燥細片を沸騰水に投入
し、精油成分をよく溶出させた液状の入浴剤でも同様な
効果を得ることができた。
【0007】
【表1】
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、皮膚疾患に対し治癒又
は抑制効果があり、又フレグランス効果が認められ、し
かも自然物で人体に安全な入浴剤とすることができた。
使用済みの本発明の入浴剤のゲットウ葉細片は、使用後
植栽の栄養剤として土壌に還元することができるのでリ
サイクルの面からも有効であり、昨今の地球環境との共
生を重視するライフスタイルの方向とも一致する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の袋詰入浴剤を示す一部切欠斜視図であ
る。
【図2】実施例の製造工程説明図である。
【符号の説明】
1 生葉 2 ゲットウ葉乾燥細片 3 通水袋 4 浴槽 5 湯 6 生葉搾汁工程 7 生葉粉砕工程 8 乾燥工程 9 袋詰工程

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショウガ科の植物タイリンゲットウの生
    葉を乾燥粉砕したゲットウ葉乾燥細片を有効成分とする
    入浴剤。
  2. 【請求項2】 タイリンゲットウの生葉を搾汁した後に
    乾燥粉砕したゲットウ葉乾燥細片を使用する請求項1記
    載の入浴剤。
  3. 【請求項3】 ゲットウ葉乾燥細片を通水性袋に封入し
    た請求項1又は2記載の入浴剤。
  4. 【請求項4】 ショウガ科の植物タイリンゲットウの生
    葉を乾燥粉砕したゲットウ葉乾燥細片を湯又は沸騰液に
    投入し、そのタイリンゲットウ葉の成分を溶出させた液
    体を有効成分とする液状入浴剤。
  5. 【請求項5】 精油成分の収率が0.1重量%以上であ
    る生葉を使用する請求項1〜4何れか記載の入浴剤。
JP10176733A 1998-06-08 1998-06-08 入浴剤 Pending JPH11349471A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001316275A (ja) * 1999-10-18 2001-11-13 Maruzen Pharmaceut Co Ltd コラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤、コラゲナーゼ阻害剤、皮膚化粧料および飲食品
JP2011195539A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Kose Corp エラスターゼ活性阻害剤

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001316275A (ja) * 1999-10-18 2001-11-13 Maruzen Pharmaceut Co Ltd コラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤、コラゲナーゼ阻害剤、皮膚化粧料および飲食品
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