JPH11347065A - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ

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JPH11347065A
JPH11347065A JP10360900A JP36090098A JPH11347065A JP H11347065 A JPH11347065 A JP H11347065A JP 10360900 A JP10360900 A JP 10360900A JP 36090098 A JP36090098 A JP 36090098A JP H11347065 A JPH11347065 A JP H11347065A
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liquid
diaper
absorber
sheet
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Toshiyuki Takahashi
俊之 高橋
Kunihiko Nagumo
邦彦 南雲
Ishikatsu Jo
伊志勝 城
Minoru Hoshino
実 星野
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Hakujuji KK
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Hakujuji KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 尿などの体液の即時的な吸収と一時的貯留作
用を有し、体液の吸収効率を高める。 【解決手段】 おむつ本体1は透液性表面シート2と不
透液性裏面シート3との間に配設した第1の吸収体8を
有している。おむつ本体1に重層した第2の吸収体20は
透液性上面シート25と透液性下面シート26との間に挟着
する。第1の吸収体8は幅方向の中央部に沿って長手方
向の長孔16を形成する。透液性表面シート2と第2の吸
収体20の透液性下面シート26とを長手方向の両端接合部
27にて接合する。第1の吸収体8の長孔16の幅方向両側
縁とおむつ本体1の透液性表面シート2と第2の吸収体
20の透液性下面シート26との接合部分との間に左右対称
状に条溝30を形成し、左右条溝30を両端接合部27間の非
接合部28で連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乳幼児用、大人用或
いは失禁用など、尿などの体液を吸収する使い捨ておむ
つに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の使い捨ておむつには、例
えば、特開平3−123553号公報に記載されている
おむつが知られている。このおむつは、表面側の透液性
シートと裏面側の不透液性シートとにて背側腰回り部、
両側に脚回り部を有する股下回り部および腹側腰回り部
を長手方向に順次に形成し、この表面側の透液性シート
と裏面側の不透液性シートとの間の中央部分に平坦状に
配設した中央の吸収体とこの中央の吸収体の両側部に位
置して起立する側部吸収体とを設け、側方への液漏れを
防止した構造が採られている。
【0003】また、特開平9−561号公報に記載され
ているように、おむつ本体の幅方向両側に一対の側部の
吸収体を設けるとともに、この一対の側部の吸収体の間
に位置して幅方向中央部に中央吸収体を設け、おむつ本
体の装着状態で幅方向に圧縮力が作用すると側部の吸収
体が幅方向中央部に向かって変位されて、中央吸収体の
下側に潜入し、吸収体の捩じれを防止するとともに皮膚
との当接が緊密にできるようにし、側方への液漏れを防
止する構造が知られている。
【0004】さらに、特開平9−51913号公報に記
載されているように、表面側の透液性シートと裏面側の
不透液性シートとの間に配設される吸収体は、厚み方向
に貫通した長手方向の断続状の条溝を幅方向に間隔をお
いて複数条形成し、この各条溝に沿って透液性シートと
不透液性シートとを接着し、体液の前後方向への拡散性
を高めた構造が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平3−123
553号公報に記載されている使い捨ておむつの構造で
は、透液性シートと不透液性シートとの間に中央の吸収
体が長手方向に沿って平坦に位置しているため、股下部
分で吸収面も平坦になり、おむつの装着時に股下域に不
確定の皺が寄り、皮膚に密着しにくく空間が生じて吸収
性が悪くなり、液漏れの原因となる問題を有している。
【0006】また、前記特開平9−561号公報に記載
の構造では、中央吸収体から幅方向に尿などの体液が流
れると、中央吸収体の両側端と側方吸収体の内側縁部分
に離間した空間部が形成されにくく、幅方向にそのまま
液が溢れることがあり、さらに、着用時におむつ本体の
幅方向に圧縮力が作用するため、側方の吸収体への尿な
どの体液の潜入空間が保持できず、体液の拡散がしにく
くなる問題がある。
【0007】また、特開平9−51913号公報に記載
されている使い捨ておむつの構造では、吸収体の条溝に
て透液性シートと不透液性シートとが接着されているた
め、吸収体が固定され、おむつの装着時に股下域におい
て裏面側の不透液性シートが幅方向に縮み、吸収体の条
溝が有効に作用しなくなり、吸収体に吸収されずに表面
を流れた体液は条孔を乗り越えて股下領域での液漏れが
生じ易い問題を有している。
【0008】また、上述のようにこの種の使い捨ておむ
つは、通常仰臥位で処理されるので、尿などの体液を吸
収する吸収体を二重にしたり、吸収体の両側縁を起立さ
せるなど構造で体液の吸収が迅速かつ確実にできるよう
に考慮されている。しかしながら、従来のこの種のおむ
つは、通常尿取りパッドとの併用が経済的なため、尿取
りパッドとの併用が一般的で、尿取りパッドを用いる
と、重ねばきの厚みによる装着の違和感が有り、体液の
吸収量が多い股下領域部は重ねばきにより尿取りパッド
の不透液性シートが吸収体への体液の吸収を遮り、ま
た、吸収体全般に均等に吸収されず、尿が皮膚と接触す
る接触面から側方に液漏れが生じる問題があった。
【0009】また、不透液性シートを用いない尿取りパ
ッドをおむつ本体と併用すると、おむつ本体と尿取りパ
ッドとの両方を交換しなくてはならず経済性が悪い問題
がある。
【0010】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、尿などの体液の即時的な吸収と一時的貯留作用を有
し、側方向への横溢れが生じることがないように体液を
即時的導液作用で拡散し、この体液の拡散で体液の吸収
量を増すことができ、さらに、体液が背中側に流動する
ことを防止でき、特に尿取りパッドを併用した場合、尿
取りパッドで覆われる股下回り部に位置して吸収体に長
孔を形成してその部分を単層にして、尿取りパッドで覆
われない背側腰回り部および腹側腰回り部で吸収体が重
層されるようにして体液の吸収効率を高めた使い捨てお
むつを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の使
い捨ておむつは、透液性表面シートと不透液性裏面シー
トおよびこの透液性表面シートと不透液性裏面シートと
の間に配設した第1の吸収体とを有し背側腰回り部、両
側に脚回り部を有する股下回り部および腹側腰回り部を
長手方向に順次に一体的に形成した左右対称のおむつ本
体と、透液性上面シートと透液性下面シートとの間に挟
着され前記第1の吸収体に対応して前記おむつ本体の表
面に重層された第2の吸収体とを備え、前記第1の吸収
体は幅方向の中央部に沿って少なくとも長手方向の両端
部を除いて長手方向の長孔を形成し、前記おむつ本体の
透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸
収体の透液性下面シートとを少なくともこの第2の吸収
体の長手方向の両端部分にて接合し、前記第1の吸収体
の長孔の領域内にこの長孔の幅方向の両側縁に沿って左
右対称状に長手方向の条溝を形成し、この左右条溝を連
通部にて互いに連通させたものである。
【0012】そして、おむつ本体の第1の吸収体には長
孔が形成されているため、この長孔の長手方向の両端部
の背側腰回り部側と腹側腰回り部側とでは、おむつ本体
の着用時に幅方向の圧縮力が加わったとき、背側腰回り
部および腹側腰回り部にて第1の吸収体に歪みが生じ、
第2の吸収体が皮膚側に浮き上がって皮膚に当接され
る。
【0013】したがって、尿などの体液は、第2の吸収
体に即時的に吸収されるとともに第2の吸収体に吸収さ
れない溢れた体液は第2の吸収体とおむつ本体との間の
空間に流動されて、おむつ本体の幅方向へ溢れが防止さ
れる。
【0014】また、第2の吸収体とおむつ本体との間に
流動された体液は、第1の吸収体の長孔の幅方向の両側
縁に沿って形成された左右対称状の条溝に導流され、こ
の溝条に沿って流動する体液は条溝から第1の吸収体の
長手方向に拡散吸収される。
【0015】さらに、おむつ本体の背側腰回り部と腹側
腰回り部では、第1の吸収体の両端部が位置し長孔が存
在せず、第1の吸収体と第2の吸収体とが重層されてい
るため、第1の吸収体には長手方向の中心部分では幅方
向に中心に向かう力に対して反発する力が作用して条溝
が保持され、第2の吸収体とおむつ本体との間を流動す
る。
【0016】また、第1の吸収体の長孔の幅方向両側縁
に沿って形成されている左右の条溝は互いに連通部にて
連通しているため、余剰の体液は両吸収体の左右全体に
亘って拡散されて両吸収体に均等に吸収され、液漏れを
防止できる。
【0017】しかも、第1の吸収体の長孔の幅方向両側
縁に沿って形成されている左右の条溝は互いに連通部に
て連通しているため、条溝によって体液の拡散を促すば
かりでなく、所謂流動便といわれているような吸収体に
吸収することが難しい粘度の高い液は、条溝に入り込
み、さらに、連通部によって左右の条溝に入り込み、漏
れが防止される。
【0018】さらに、おむつ本体の股下回り部分に位置
している第2の吸収体は、第1の吸収体に接触し、第1
の吸収体の長孔の領域に形成された条溝により幅方向へ
の体液の拡散が少なく、第1の吸収体への長手方向に体
液が拡散され易く、幅方向への体液の漏れが防止され
る。
【0019】また、尿取りパッドを併用する場合、尿取
りパッドに覆われた股下回り部の第1の吸収体および第
2の吸収体は体液を吸収しにくくなるが、第1の吸収体
は条溝の存在する脚下回り部と条溝の存在しない背側腰
回り部および腹側腰回り部との間に歪みが生じ、前記第
2の吸収体の股下回り部分がおむつ本体に対して歪みに
より浮き上がり、第2の吸収体の幅方向両側部分とおむ
つ本体の第1の吸収体との間に空間が形成され、尿取り
パッドの幅方向からの液漏れが生じた場合に、体液は第
1の吸収体の条溝に導入され、尿取りパッドで覆われた
股下回り部分の両吸収体の体液吸収効率が高められる。
【0020】請求項2記載の発明の使い捨ておむつは、
請求項1記載の使い捨ておむつにおいて、おむつ本体の
第1の吸収体に形成した長孔の領域内の左右条溝は、お
むつ本体の第1の吸収体の長孔の幅方向両側縁とおむつ
本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第
2の吸収体の透液性下面シートとの接合部分の間にそれ
ぞれ形成され、この左右条溝を連通させる連通部は、前
記おむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シ
ートと第2の吸収体の透液性下面シートとの非接合部分
にて形成したものである。
【0021】そして、第1の吸収体の長孔の長手方向の
両側縁に沿って左右に形成される条溝は、第1の吸収体
の長孔の幅方向両側縁とおむつ本体の透液性表面シート
または不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面
シートとの接合部分の間にて形成されるために、おむつ
本体の装着時に幅方向からの押圧力が加わっても股下回
り部にて条溝が確実に保持され、この溝条に体液が流入
しても両吸収体の長手方向に拡散され、しかも、おむつ
本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第
2の吸収体の透液性下面シートとの非接合部分にて形成
される連通部によって左右の条溝は連通され、体液は、
両吸収体の長手方向ばかりでなく左右の幅方向にも拡散
された体液が吸収されるため、両吸収体の略全面に迅速
にかつ均等に吸収される。
【0022】請求項3記載の発明の使い捨ておむつは、
請求項1または2記載の使い捨ておむつにおいて、おむ
つ本体の第1の吸収体に形成した長孔の領域内の左右条
溝を連通させる連通部は、おむつ本体の第1の吸収体の
長孔の幅方向両側縁とおむつ本体の透液性表面シートま
たは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シ
ートとの接合部分の間に形成された複数箇所の非接合部
分にて形成し、少なくとも一箇所の非接合部分はおむつ
本体の股下回り部に位置させたものである。
【0023】そして、おむつ本体の第1の吸収体の長孔
の領域内に形成された左右の条溝を連通させる連通部と
なる複数箇所の非接合部分の少なくとも一箇所は、股下
回り部に位置するため、仰向けで寝ている場合に臀部の
体圧の掛からない位置に左右の条溝の連通部が存在し、
第1の吸収体の左右の条溝の連通状態を確実に保持で
き、体液を両吸収体に長手方向および左右方向に均等に
吸収できる。
【0024】請求項4記載の発明の使い捨ておむつは、
請求項1ないし3のいずれかに記載の使い捨ておむつに
おいて、おむつ本体の第1の吸収体の長孔の領域内に形
成した左右条溝は、おむつ本体の股下回り部のみに形成
したものである。
【0025】そして、おむつの装着時には、第1の吸収
体は股下回り部に位置する長孔によって幅方向からの押
圧力で股下回り部と背側腰回り部および腹側腰回り部と
の間に歪みが生じ、第2の吸収体が浮き上がり、第1の
吸収体と第2の吸収体との間に空間が保持され、この空
間に第2の吸収体に吸収されずに溢れた体液が即時的に
条溝により長手方向に拡散されながら両吸収体に吸収さ
れる。
【0026】請求項5記載の発明の使い捨ておむつは、
請求項1ないし4のいずれかに記載の使い捨ておむつに
おいて、おむつ本体の第1の吸収体に形成した条溝位置
では、おむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏
面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとが離間し
ているものである。
【0027】そして、おむつ本体の股下回り部では透液
性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体
の透液性下面シートとが離間して空間が形成されるた
め、おむつの装着時には、第1の吸収体の股下部分に位
置する長孔の両側縁に沿って左右に形成される条溝は、
幅方向からの押圧力が加わっても股下回り部において確
実に保持され、透液性表面シートまたは不透液性裏面シ
ートと第2の吸収体の透液性下面シートとの間の空間に
第2の吸収体に吸収されなかった体液が一時的に流入さ
れ、この空間に即時的に条溝に沿って拡散されながら両
吸収体に吸収される。
【0028】請求項6記載の発明の使い捨ておむつは、
請求項1ないし5のいずれかに記載の使い捨ておむつに
おいて、第1の吸収体に形成される長孔は少なくとも中
央部分がおむつ本体の股下回り部に位置し、幅方向中心
線から左右対称でかつ長手方向中心線から前後非対称で
腹側腰回り部側を背側腰回り部側より広く形成したもの
である。
【0029】そして、おむつ本体の第1の吸収体に形成
した長孔は股下回り部に位置するとともに腹側腰回り部
側が広く形成されているため、第1の吸収体は装着者の
尿道口側が広くなるとともに第1の吸収体と第2の吸収
体との間の両側の空間とにより、第2の吸収体に吸収さ
れずに溢れ、流れ込んだ尿の貯留量を多くできるととも
に、尿の条溝への流れを抑制することなく、両吸収体の
長手方向への吸収が促進される。
【0030】請求項7記載の発明の使い捨ておむつは、
請求項1ないし6のいずれかに記載の使い捨ておむつに
おいて、第2の吸収体は幅方向の両側縁に長手方向に沿
って弾性体を配設したものである。
【0031】そして、おむつ装着時に第2の吸収体の幅
方向の両側縁が弾性体によって下側に変形することなく
そのまま保持されるので、第1の吸収体と第2の吸収体
との間の空間が形成され易くなり、条溝が塞がれること
なく条溝を有効に活用される。さらに、第2の吸収体の
左右の両側縁は弾性体により皺が形成されてフリル状と
なり、尿取りパッドを装着する際に尿取りパッドの第2
の吸収体に対するずれを防止でき、尿取りパッドの位置
合わせが良好となり、尿取りパッドの装着作業性が良好
になる。
【0032】請求項8記載の発明の使い捨ておむつは、
請求項1ないし6のいずれかに記載の使い捨ておむつに
おいて、第2の吸収体は幅方向の両側縁に長手方向に沿
って着色部を有するものである。
【0033】そして、尿取りパッドを併用する場合、尿
取りパッドを第2の吸収体の両側縁の着色部に沿って配
設でき、着色部が尿取りパッドの装着時の標識となり、
尿取りパッドを正常位置に容易に装着でき、尿取りパッ
ドをおむつ本体に対して斜め状態などの誤装着がなく、
尿取りパッドからの液体漏れを防止できる。
【0034】請求項9記載の発明の使い捨ておむつは、
請求項8に記載の使い捨ておむつにおいて、第2の吸収
体の幅方向の両側縁に長手方向に沿って形成した着色部
は着色された弾性体にて形成したものである。
【0035】そして、第2の吸収体の左右の両側縁は着
色された弾性体により皺が形成されてフリル状となり、
尿取りパッドを装着する際に尿取りパッドの第2の吸収
体に対するずれを防止でき、尿取りパッドの位置合わせ
が良好となり、尿取りパッドの装着作業性が良好にな
る。
【0036】請求項10記載の発明の使い捨ておむつ
は、請求項1ないし9のいずれかに記載の使い捨ておむ
つにおいて、おむつ本体の第1の吸収体の長孔の幅方向
両側縁とおむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性
裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとの接合
部分の間に形成された条溝を連通させる非接合部分にお
いて、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に
弾性体を配設したものである。
【0037】そして、おむつ本体の第1の吸収体に形成
した長孔の幅方向両側縁の左右の条溝を連通させる連通
部の非接合部分は弾性体により体圧で潰されることな
く、左右条溝の連通状態を確実に保持でき、体液は両吸
収体の左右方向への拡散が効率よく行われ、両吸収体全
体に均等に吸収される。
【0038】請求項11記載の発明の使い捨ておむつ
は、請求項1ないし10のいずれかに記載の使い捨てお
むつにおいて、おむつ本体の透液性表面シートの上面
に、このおむつ本体の幅方向の両側部に疎水性表面シー
トを重合し、この疎水性表面シートは幅方向中間部から
折り返した折り返し部に少なくとも前記おむつ本体の長
手方向略中央部分にこのおむつ本体の長手方向に沿って
複数の弾性体を配設し、この透液性表面シートの少なく
とも一部を前記おむつ本体の両側脚回り部に接合したも
のである。
【0039】そして、疎水性表面シートの幅方向中間部
からの折り返し部の長手方向略中央部分に配設した複数
の弾性体にて形成される立体ギャザーによって、疎水表
面シートはおむつ本体の表面の内側に倒れ込むことがな
く、第2の吸収体に即時的に吸収されるとともに第2の
吸収体に吸収されない溢れた体液は第2の吸収体とおむ
つ本体との間の空間に流動されて、おむつ本体の幅方向
へ溢れが防止され、さらに、この弾性体にて形成される
立体ギャザーは脚回りに密着され、おむつ本体の幅方向
両側縁に沿って脚回りギャザー部を兼用され、安価に製
造できる。
【0040】請求項12記載の発明の使い捨ておむつ
は、請求項11に記載の使い捨ておむつにおいて、疎水
性表面シートの折り返し部に配設した複数の弾性体は内
側に配設される弾性体に対して外側に配設される弾性体
の伸張率を大きくしたものである。
【0041】そして、内側に配設された弾性体はレッグ
ギャザーとして作用するとともに外側の弾性体は立体ギ
ャザーとして作用し、装着した状態で脚回りに密着する
とともに液漏れが確実に防止される。
【0042】請求項13記載の発明の使い捨ておむつ
は、請求項11に記載の使い捨ておむつにおいて、疎水
性表面シートの折り返し部に配設した複数の弾性体は内
側に配設される弾性体に対して外側に配設される弾性体
の長さを長くしたものである。
【0043】そして、内側に配設された弾性体はレッグ
ギャザーとして作用するとともに外側の弾性体は立体ギ
ャザーとして作用し、レッグギャザー部分は装着した状
態で脚回り部分にのみ弾性体が位置し、脚回りに確実に
密着するとともに弾性体の使用料を少なくして安価に製
造でき、また、立体ギャザー部の弾性体の長さが長いた
め液漏れが確実に防止される。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の使い捨ておむつの一実施
の形態を図1ないし図7に基づいて説明する。
【0045】図1および図2において、1はおむつ本体
で、このおむつ本体1は、透液性表面シート2および不
透液性裏面シート3にて背側腰回り部4、両側に脚回り
部5を有する股下回り部6および腹側腰回り部7が長手
方向に順次に一体的に左右対称に形成され、この透液性
表面シート2および不透液性裏面シート3との周縁は接
着または融着などにより接合され、この透液性表面シー
ト2と不透液性裏面シート3との間に左右対称に第1の
吸収体8が配設されている。
【0046】また、前記透液性表面シート2は、体液を
透過する肌触りのよい織布、不織布、多孔性フィルム、
合成樹脂繊維などにて形成され、また、不透液性裏面シ
ート3は、体液を透過しないポリエチレン樹脂などの樹
脂製フィルムにて形成されている。
【0047】そして、このおむつ本体1の股下回り部6
の両側に形成した脚回り部5は略凹円弧状に切欠いた凹
弧状縁に形成され、この凹弧状縁に沿って前記透液性表
面シート2および不透液性裏面シート3との間に伸張し
た状態で結合した1本ないし複数本のゴムなどの弾性体
9が配設されてレッグギャザー部10が形成されている。
【0048】また、このおむつ本体1の透液性表面シー
ト2の上面には、幅方向の両側部にポリプロピレン樹脂
繊維などにて形成した疎水性表面シート11がそれぞれ重
合され、この左右の疎水性表面シート11の長手方向に沿
う外側縁はおむつ本体1の外側周縁に接着または融着な
どにより結合され、この左右の疎水性表面シート11の互
いに対向する長手方向の内側縁12からそれぞれ両側外側
縁に向って折り返され、この折り返し片部11a は前記透
液性表面シート2と離反され、さらに、この折り返し片
部11a の外側縁に沿って取り付けた一本ないし複数本の
ゴムなどの弾性体13にて前記おむつ本体1の両側に立体
ギャザー部14が形成されている。なお、この弾性体13は
伸張した状態で左右の疎水性表面シート11の折り返し片
部11a に取り付ける。
【0049】さらに、前記おむつ本体1に形成されてい
る左右の疎水性表面シート11の背側腰回り部4の表面両
側には、このおむつ本体1の腹側腰回り部7の不透液性
裏面シート3の裏面側に設けた面ファスナー15a に係脱
自在に結合される面ファスナー15b が設けられている。
【0050】次に、前記おむつ本体1の第1の吸収体8
はパルプを主材として高分子吸水性ポリマーを含む物
質、またはパルプなどの不織材、或いはパルプを主材と
して高分子吸水性ポリマーを含む物質とパルプなどの不
織材などとにて形成され、この第1の吸収体8は前記お
むつ本体1の股下回り部6の位置に長手方向の両端部を
残して幅方向の中央部に長手方向の長孔16が形成されて
いる。
【0051】また、図1および図3ないし図7におい
て、20は第2の吸収体で、この第2の吸収体20はパルプ
を主材として高分子吸水性ポリマーを含む物質、または
パルプなどの不織材、或いはパルプを主材として高分子
吸水性ポリマーを含む物質とパルプなどの不織材などと
にて形成され、この第2の吸収体20は前記おむつ本体1
の長手方向に長い略矩形形状で前記第1の吸収体8より
長手方向および幅方向の長さが短く形成されている。さ
らに、このおむつ本体1の両側脚回り部5に対応する幅
方向の両側縁は幅方向の寸法が短くなるように切り欠き
凹部21がそれぞれ形成されている。
【0052】さらに、前記第2の吸収体20は図7に示す
ように、周縁を接着または融着により封止した透液性上
面シート25と透液性下面シート26との間に挟着されてい
る。この第2の吸収体20を封止した透液性上面シート25
と透液性下面シート26の幅方向の幅寸法は第2の吸収体
20の幅方向の幅寸法より多少長く、透液性上面シート25
と透液性下面シート26の両側縁は前記第2の吸収体20の
両側縁に沿った形状で、長手方向の長さは前記透液性表
面シート2および不透液性裏面シート3の長手方向の寸
法と同一長で前記第1の吸収体8より長く形成されてい
る。
【0053】また、前記おむつ本体1の股下回り部6の
脚回り部5に位置して前記第2の吸収体20に形成した両
側部の切り欠き凹部21に沿って前記透液性上面シート25
と透液性下面シート26との間にそれぞれ配設した一本な
いし複数本の着色されたゴムなどの弾性体24にて着色部
が形成されている。この弾性体24の両端部は切り欠き凹
部21の長手方向の両端部にこの弾性体24が伸張した状態
で止着されるとともにこの弾性体24の第2の吸収体20の
両側切り欠き凹部21に配設された伸張した状態の部分は
前記透液性上面シート25と透液性下面シート26とに接着
または融着により結合されている。
【0054】なお、前記おむつ本体1の股下回り部6の
脚回り部5に位置して前記第2の吸収体20に形成した両
側部の切り欠き凹部21に沿って配設した一本ないし複数
本の着色された弾性体24にて着色部を形成したが、この
着色部は必ずしも着色された弾性体に限られるものでな
く、第2の吸収体20に直接着色することもできる。
【0055】そして、図8および図14に示すように、
前記第2の吸収体20は前記おむつ本体1の長手方向の中
央部分および幅方向の中央部分に対応して前記おむつ本
体1の第1の吸収体8上に重層し、この第2の吸収体20
を封止した透液性下面シート26の長手方向の両端部と前
記おむつ本体1の幅方向の中心線に沿う前記おむつ本体
1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート3と
を接着、溶着などの接合部27により接合するとともに、
この両端接合部27間において前記第1の吸収体8の長孔
16の領域内の長手方向の両端側に前記おむつ本体1の透
液性表面シート2および不透液性裏面シート3と第2の
吸収体20の透液性下面シート26とを連通部となる非接合
部28を介して接着、または溶着した中間接合部29をおむ
つ本体1の幅方向の中心線に沿って形成する。
【0056】そして、前記第1の吸収体8の長孔16の幅
方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート2および
不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シ
ート26との接合部分との間に図4および図6に示すよう
に左右対称状に条溝30を形成し、この左右条溝30を前記
おむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面
シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との非
接合部28にて連通する連通部を形成する。
【0057】また、前記おむつ本体1の透液性表面シー
ト2のみを第2の吸収体20の透液性下面シート26に接着
または融着などの接合部27および中間接合部29にて接合
し、不透液性裏面シート3は接合しない構成とすること
もできる。
【0058】なお、前記おむつ本体1の透液性表面シー
ト2は、第1の吸収体8に対応する部分を切り欠き、前
記第1の吸収体8の長孔16に対応する部分では前記不透
液性裏面シート3を表面側に露出させ、この透液性表面
シート2の切り欠き縁部にて不透液性裏面シート3を第
2の吸収体20の透液性下面シート26に接着または融着な
どの接合部27および中間接合部29にて接合することもで
きる。
【0059】そして、図4および図5に示すように、お
むつ本体1の第1の吸収体8の長孔16の幅方向両側縁と
おむつ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面
シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との接
合部分の間に形成された条溝30の位置では、おむつ本体
1の透液性表面シート2と第2の吸収体20の透液性下面
シート26とが離間して空間31が形成されている。
【0060】また、図1に示すように,この第2の吸収
体20の幅方向の両側部は前記左右の疎水性表面シート11
の内側縁12と略同一位置に配設されている。
【0061】さらに、図2に示すように、おむつ本体1
の両側縁に沿って長さ方向に伸張した状態で配設して結
合した弾性体9にて形成されたレッグギャザー部10およ
び第2の吸収体20の両側の弾性体13にて形成された立体
ギャザー部14との他に、前記第2の吸収体20の両側部に
長手方向に伸張した状態で接合した弾性体24にてフリル
部24a が形成されるようになっている。
【0062】また、おむつ本体1の第1の吸収体8の長
孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート
2または不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液
性下面シート26との接合部27および中間接合部29の間に
形成された条溝30を連通させる連通部となる非接合部28
において、透液性表面シート2と不透液性裏面シート3
との間に弾性体33を配設してこの弾性体33の伸張状態で
透液性表面シート2と不透液性裏面シート3に接合す
る。
【0063】なお、前記おむつ本体1の背側腰回り部4
には透液性表面シート2と不透液性裏面シート3との間
に伸張した状態でウエストギャザーを形成する弾性体34
を接合する。
【0064】次に、この実施の形態の作用について説明
する。
【0065】このおむつ本体1の不透液性裏面シート3
を外側にするとともに透液性表面シート2を肌側にし
て、おむつ本体1の腹側腰回り部7を腹側に当て股下回
り部6を股下部に当てるとともに背側腰回り部4を背側
に当てておむつ本体1の腹側腰回り部7の不透液性裏面
シート3の裏面側に設けた面ファスナー15a に左右の疎
水性表面シート11の背側腰回り部4の表面側の両側部に
設けた面ファスナー15bに結合することにより、おむつ
本体1はパンツ形状となって装着される。
【0066】この状態で、おむつ本体1の両側縁部の凹
弧状縁に沿った両側脚回り部5に取り付けた弾性体9に
よるレッグギャザー部10が脚回りに密着され、左右の疎
水性表面シート11の互いに対向する長手方向の内側縁12
からの折り返し片部11a は弾性体13にて前記透液性表面
シート2と離反されて立体ギャザー部14が形成され、こ
の立体ギャザー部14はレッグギャザー部10の内側に位置
する。
【0067】また、おむつ本体1は着用時に幅方向の圧
縮力が加わると、おむつ本体1の第1の吸収体8に形成
した長孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面
シート2または不透液性裏面シート3と第2の吸収体20
の透液性下面シート26との接合部27との間に形成された
左右対称状の条溝30により股下回り部6とこの溝条30の
存在しない背側腰回り部4および腹側腰回り部7の間に
て第1の吸収体8には歪みが生じる。この第1の吸収体
8の歪みにより、第2の吸収体20が浮き上がり、おむつ
本体1の股下回り部6で第2の吸収体20がおむつ本体1
に対して皮膚側に接近され、第2の吸収体20の両側部分
とおむつ本体1の第1の吸収体8との間に空間31が保持
される。
【0068】そして、尿などの体液は第2の吸収体20に
一次吸収され、この第2の吸収体20に吸収されなかった
多量の体液は第2の吸収体20の両側部分とおむつ本体1
の第1の吸収体8との間の空間31に流入した体液は即時
的に第1の吸収体8の長孔16に形成されている左右の条
溝30に導流され、この体液は左右の条溝30により長手方
向に拡散されながら第1の吸収体8に吸収される。
【0069】また、おむつ本体1の背側腰回り部4と腹
側腰回り部7とでは、第1の吸収体8に長孔16が形成さ
れておらず、第2の吸収体20が重層されているため、第
1の吸収体8は幅方向に中心に向かう力に対して反発す
る力が作用し、条溝30が保持される。
【0070】さらに、おむつ本体1の第1の吸収体8と
第2の吸収体20との間に空間31が形成されるとともに条
溝30が保持されるため、第1の吸収体8と第2の吸収体
20との間の空間31に流れ込んだ体液が条溝30に沿って長
手方向に拡散して一時貯留されるとともに、第1の吸収
体8は両端部では長孔16が存在せずに第2の吸収体20が
重層されているため、条溝30の両端部で一時貯留された
体液は第1の吸収体8に吸収される。
【0071】さらに、おむつの装着時には、第1の吸収
体8は股下回り部6に位置する長孔16の両側縁に沿って
左右に形成される条溝30は、幅方向からの押圧力が加わ
っても股下回り部6と背側腰回り部4および腹側腰回り
部7において保持され、この条溝30に流入した体液の拡
散が確実に行われ、第1の吸収体8の長手方向に沿って
拡散吸収される。
【0072】また、おむつの装着時には、第1の吸収体
8は股下部分に位置する長孔16の両側縁に沿って左右に
形成される条溝30は、幅方向からの押圧力が加わっても
股下回り部6と背側腰回り部4および腹側腰回り部7に
おいて保持され、この条溝30に流入した体液は非接合部
28によって左右連通されているため、条溝30に沿って長
手方向ばかりでなく左右の幅方向にも拡散されながら即
時的に第1の吸収体8に均等に吸収される。
【0073】さらに、おむつ本体1の股下回り部6では
第1の吸収体8と第2の吸収体20とは接触されている
が、左右の条溝30により幅方向への体液の拡散が少な
く、第1の吸収体8への長手方向に体液が拡散され易
く、幅方向への体液の漏れが防止される。
【0074】また、おむつ本体1の第1の吸収体8の長
孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート
2または不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液
性下面シート26との接合部27の間に形成された条溝30を
連通させる連通部の非接合部28の少なくとも一箇所は、
股下回り部6に位置するため、仰向けで寝ている場合に
臀部の体圧の掛からない位置にあるため、第1の吸収体
8の左右の条溝30の連通状態を確実に保持でき、第1の
吸収体8に体液を長手方向左右に均等に吸収できる。
【0075】さらに、第1の吸収体8の長孔16の幅方向
両側縁に沿って形成されている左右の条溝30は互いに非
接合部28の連通部にて連通しているため、条溝30によっ
て体液の拡散を促すばかりでなく、所謂流動便といわれ
ているような両吸収体8,20に吸収することが難しい粘
度の高い液は、条溝30に入り込み、さらに、非接合部28
の連通部によって左右の条溝30に入り込み、漏れが防止
される。
【0076】また、不透液性裏面シート3を第2の吸収
体20の透液性下面シート26に接着または融着などの接合
部27および中間接合部29にて接合することにより、この
中間接合部29に沿って長手方向に体液の拡散がより促さ
れ、第2の吸収体20に効率よく体液が吸収されるととも
に条溝30によって第2の吸収体20に吸収されなかった体
液は条溝30によって第1の吸収体8の長手方向に拡散吸
収される。
【0077】また、不透液性裏面シート3を第2の吸収
体20の透液性下面シート26に接着または融着などの接合
部27および中間接合部29にて接合することにより、この
中間接合部29に沿って長手方向に体液の拡散がより促さ
れ、第2の吸収体20に効率よく体液が吸収されるととも
に条溝30によって第2の吸収体20に吸収されなかった体
液は条溝30によって第1の吸収体8の長手方向に拡散吸
収される。
【0078】また、尿取りパッドを併用する場合、第2
の吸収体20の両側縁の着色部となる着色された弾性体24
にて第2の吸収体20の左右の両側縁は皺が形成されてフ
リル部24a が形成され、尿取りパッドを装着する空間間
隙が第2の吸収体20の両側縁間に形成され、着色弾性体
24が尿取りパッドの装着時の標識となって、尿取りパッ
ドをおむつ本体1に対して斜め状態などの誤装着がな
く,尿取りパッドを正常位置に容易に装着できる。
【0079】そして、尿取りパッドを併用した状態で
は、尿はまず尿取りパッドに吸収され、尿取りパッドに
覆われたおむつ本体1の股下回り部6の第1の吸収体8
および第2の吸収体20は体液を吸収しにくくなるが、尿
取りパッドの幅方向からの液漏れが生じた場合に、第1
の吸収体8は条溝30の存在する股下回り部6と背側腰回
り部4および腹側腰回り部7との間に歪みが生じ、前記
第2の吸収体20の股下回り部6がおむつ本体1に対して
歪みにより浮き上がり、第2の吸収体20の幅方向両側部
分とおむつ本体1の第1の吸収体8との間に空間31が形
成され、体液は第1の吸収体8の条溝30に導入され、尿
取りパッドで覆われた股下回り部6の第1の吸収体8の
体液吸収効率が高められる。
【0080】また、前記第1の吸収体8に形成した長孔
16は略細長矩形形状に限られるものではなく、例えば、
図9に示すように、第1の吸収体8の腹側腰回り部7側
を二股状に形成し、第1の吸収体8に形成される長孔16
は少なくとも中央部分がおむつ本体1の股下回り部6に
位置し、幅方向中心線から左右対称でかつ長手方向中心
線から腹側腰回り部7側と背側腰回り部4側とが非対称
で腹側腰回り部7側を広く形成することもできる。
【0081】この実施の形態では、おむつ本体1の第1
の吸収体8の長孔16は股下回り部6に位置するとともに
腹側腰回り部7側が広く形成されているため、第1の吸
収体8は男性装着者の尿道口側が広くなるとともに第1
の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31とにより尿
が流入し、尿の条溝30への流れを抑制することなく、第
1の吸収体8の長手方向への吸収が促進される。
【0082】また、図10に示すように、第1の吸収体
8の長孔16は腹側腰回り部7側を幅方向に膨出形成して
腹側腰回り部7側を広く形成することにより、第1の吸
収体8に形成した長孔16は装着者の尿道口側が広くなる
とともに第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間
31とにより尿の流れ込み量を多くできるようにすること
もできる。
【0083】さらに、図11に示すように、第1の吸収
体8の長孔16は背側腰回り部4側を幅方向に膨出形成し
て腹側腰回り部7側を広く形成して、第1の吸収体8は
女性装着者の尿道口側を広くして第1の吸収体8と第2
の吸収体20との間の空間31とにより尿の流れ込み量を多
くできるようにすることもできる。
【0084】また、図12に示すように、第1の吸収体
8の長孔16は背側腰回り部4側と腹側腰回り部7とを幅
方向に膨出形成して背側腰回り部4側と腹側腰回り部7
側とを広く形成し、第1の吸収体8は男性および女性装
着者の尿道口側を広くして第1の吸収体8と第2の吸収
体20との間の空間31とにより尿の流れ込み量を多くでき
るようにし、男性および女性兼用とすることもできる。
【0085】また、図13に示すように、第1の吸収体
8の長孔16は細長楕円形状として、第1の吸収体8と第
2の吸収体20との間の空間31とにより尿の流れ込み量を
多くできるようにすることもできる。
【0086】さらに、前記実施の形態では、図14に示
すように、第2の吸収体20は前記おむつ本体1の第1の
吸収体8上に重層し、この第2の吸収体20を封止した透
液性下面シート26の長手方向の両端部と前記おむつ本体
1の幅方向の中心線に沿う前記おむつ本体の透液性表面
シート2および不透液性裏面シート3とを接着、溶着な
どの接合部27により接合するとともにこの両端接合部27
間を前記第1の吸収体8の長孔16の領域内で前記おむつ
本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シート
3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との非接合部
28を間に配した中間接合部29を形成した構成としたが、
図15に示すように、中間接合部29を長手方向に複数条
に形成することもでき、また、図16に示すように、中
間接合部29を省くこともできる。
【0087】次に、本発明の使い捨ておむつの他の実施
の形態を図17ないし図19に基づいて説明する。
【0088】図17ないし図19に示すように、おむつ
本体1は、前記図1ないし図7に示す構成と同一構成
で、透液性表面シート2および不透液性裏面シート3に
て背側腰回り部4、両側に脚回り部5を有する股下回り
部6および腹側腰回り部7が長手方向に順次に一体的に
左右対称に形成され、この透液性表面シート2および不
透液性裏面シート3との周縁は接着または融着などによ
り接合され、この透液性表面シート2と不透液性裏面シ
ート3との間に左右対称に第1の吸収体8が配設されて
いる。
【0089】また、前記透液性表面シート2は、体液を
透過する肌触りのよい織布、不織布、多孔性フィルム、
合成樹脂繊維などにて形成され、また、不透液性裏面シ
ート3は、体液を透過しないポリエチレン樹脂などの樹
脂性フィルムにて形成されている。
【0090】そして、このおむつ本体1の股下回り部6
の両側に形成した脚回り部5は略凹円弧状に切欠いた凹
弧状縁に形成されている。
【0091】また、このおむつ本体1の透液性表面シー
ト2の上面には、幅方向の両側部にポリプロピレン樹脂
繊維などにて形成した疎水性表面シート11がそれぞれ重
合され、この左右の疎水性表面シート11の一部である長
手方向に沿う外側縁はおむつ本体1の外側周縁に接着ま
たは融着などにより結合され、この左右の疎水性表面シ
ート11の互いに対向する長手方向に沿う内側縁12側は、
前記透液性表面シート2と離反された遊離部11c とな
り、この遊離部11c は幅方向の中間部からそれぞれ両側
外面側に向って折り返されている。この遊離部11c と折
り返し片部11a との間には前記脚回り部5の部分におむ
つ本体1の長手方向に沿って複数本のゴムなどの弾性体
13を挟み込み配設し、この各弾性体13は伸張した状態で
接着または融着などに取り付ける。
【0092】さらに、この疎水性表面シート11の折り返
し部11a の前記脚回り部5の部分は図19に示すよう
に、幅方向の外縁側を疎水性表面シート11の表面に重合
して接着または融着などにより結合され、この疎水性表
面シート11の遊離部11c と折り返し片部11a との内側に
配設される結合された部分にて前記おむつ本体1の両側
にレッグギャザー部10が形成されるとともに、疎水性表
面シート11の表面と遊離した部分にて立体ギャザー部14
が形成される。
【0093】そして、疎水性表面シートの折り返し部に
配設した複数の弾性体13のうち、内側に配設されてレッ
グギャザー部10を形成する弾性体13a に対して外側に配
設される弾性体13b の伸張率を大きくする。この伸張率
は弾性体13の太さ、材料の選択などによって大きくす
る。そして、内側に配設された弾性体13a はレッグギャ
ザーとして作用するとともに外側の弾性体13b は立体ギ
ャザーとして作用し、装着した状態で脚回りに密着する
とともに液漏れが確実に防止されるようになっている。
【0094】そして、この弾性体13の材質は、ポリウレ
タン、合成ゴム、天然ゴムなどを用い、特に内側に位置
してレッグギャザー部10を形成する弾性体13a にフィル
ム状の弾性材を用いることにより、装着したとき脚回り
に適切に密着し、装着感が良好となる。
【0095】また、弾性体13を挟み込み配設する疎水性
表面シート11の折り返し片部11a の折り込み方向は内側
方向または外側方向のいずれの側でもよい。
【0096】さらに、前記おむつ本体1に形成されてい
る左右の疎水性表面シート11の背側腰回り部4の表面両
側には、このおむつ本体1の腹側腰回り部7の不透液性
裏面シート3の裏面側に設けた面ファスナー15a に係脱
自在に結合される面ファスナー15b が設けられている。
【0097】次に、前記おむつ本体1の第1の吸収体8
はパルプを主材として高分子吸水性ポリマーを含む物
質、またはパルプなどの不織材、或いはパルプを主材と
して高分子吸水性ポリマーを含む物質とパルプなどの不
織材などとにて形成され、この第1の吸収体8は前記お
むつ本体1の股下回り部6の位置に長手方向の両端部を
残して幅方向の中央部に長手方向の長孔16が形成されて
いる。
【0098】また、図17ないし図19に示す第2の吸
収体20はパルプを主材として高分子吸水性ポリマーを含
む物質、またはパルプなどの不織材、或いはパルプを主
材として高分子吸水性ポリマーを含む物質とパルプなど
の不織材などとにて形成され、この第2の吸収体20は前
記おむつ本体1の長手方向に長い略矩形形状で前記第1
の吸収体8より長手方向および幅方向の長さが短く形成
されている。さらに、このおむつ本体1の両側脚回り部
5に対応する幅方向の両側縁は幅方向の寸法が短くなる
ように切り欠き凹部21がそれぞれ形成されている。
【0099】さらに、前記第2の吸収体20は図17に示
すように、周縁を接着または融着により封止した透液性
上面シート25と透液性下面シート26との間に挟着されて
いる。この第2の吸収体20を封止した透液性上面シート
25と透液性下面シート26の幅方向の幅寸法は第2の吸収
体20の幅方向の幅寸法より多少長く、透液性上面シート
25と透液性下面シート26の両側縁は前記第2の吸収体20
の両側縁に沿った形状で、長手方向の長さは前記透液性
表面シート2および不透液性裏面シート3の長手方向の
寸法と同一長で前記第1の吸収体8より長く形成されて
いる。
【0100】また、前記おむつ本体1の股下回り部6の
脚回り部5に位置して前記第2の吸収体20に形成した両
側部の切り欠き凹部21に沿って前記透液性上面シート25
と透液性下面シート26との間にそれぞれ配設した一本な
いし複数本の着色されたゴムなどの弾性体24にて着色部
が形成されている。この弾性体24の両端部は切り欠き凹
部21の長手方向の両端部にこの弾性体24が伸張した状態
で止着されるとともにこの弾性体24の第2の吸収体20の
両側切り欠き凹部21に配設された伸張した状態の部分は
前記透液性上面シート25と透液性下面シート26とに接着
または融着により結合されている。
【0101】なお、前記おむつ本体1の股下回り部6の
脚回り部5に位置して前記第2の吸収体20に形成した両
側部の切り欠き凹部21に沿って配設した一本ないし複数
本の着色された弾性体24にて着色部を形成したが、この
着色部は必ずしも着色された弾性体に限られるものでな
く、第2の吸収体20に直接着色することもできる。
【0102】そして、前記第2の吸収体20は前記おむつ
本体1の長手方向の中央部分および幅方向の中央部分に
対応して前記おむつ本体1の第1の吸収体8上に重層
し、この第2の吸収体20を封止した透液性下面シート26
の長手方向の両端部と前記おむつ本体1の幅方向の中心
線に沿う前記おむつ本体1の透液性表面シート2および
不透液性裏面シート3とを接着、溶着などの接合部27に
より接合するとともに、この両端接合部27間において前
記第1の吸収体8の長孔16の領域内の長手方向の両端側
に前記おむつ本体1の透液性表面シート2および不透液
性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シート26
とを連通部となる非接合部28を介して接着、または溶着
した中間接合部29をおむつ本体1の幅方向の中心線に沿
って形成する。
【0103】そして、前記第1の吸収体8の長孔16の幅
方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート2および
不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液性下面シ
ート26との接合部分との間に左右対称状に条溝30を形成
し、この左右条溝30を前記おむつ本体1の透液性表面シ
ート2および不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の
透液性下面シート26との非接合部28にて連通する連通部
を形成する。
【0104】また、前記おむつ本体1の透液性表面シー
ト2のみを第2の吸収体20の透液性下面シート26に接着
または融着などの接合部27および中間接合部29にて接合
し、不透液性裏面シート3は接合しない構成とすること
もできる。
【0105】なお、前記おむつ本体1の透液性表面シー
ト2は、第1の吸収体8に対応する部分を切り欠き、前
記第1の吸収体8の長孔16に対応する部分では前記不透
液性裏面シート3を表面側に露出させ、この透液性表面
シート2の切り欠き縁部にて不透液性裏面シート3を第
2の吸収体20の透液性下面シート26に接着または融着な
どの接合部27および中間接合部29にて接合することもで
きる。
【0106】そして、おむつ本体1の第1の吸収体8の
長孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シー
ト2および不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透
液性下面シート26との接合部分の間に形成された条溝30
の位置では、おむつ本体1の透液性表面シート2と第2
の吸収体20の透液性下面シート26とが離間して空間31が
形成されている。
【0107】また、図17に示すように,この第2の吸
収体20の幅方向の両側部は前記左右の疎水性表面シート
11の内側縁12と略同一位置に配設されている。
【0108】さらに、前記第2の吸収体20の両側の弾性
体13にて形成された立体ギャザー部14と、前記第2の吸
収体20の両側部に長手方向に伸張した状態で接合した弾
性体24にてフリル部24a が形成されるようになってい
る。
【0109】また、おむつ本体1の第1の吸収体8の長
孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート
2または不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液
性下面シート26との接合部27および中間接合部29の間に
形成された条溝30を連通させる連通部となる非接合部28
において、透液性表面シート2と不透液性裏面シート3
との間に弾性体33を配設してこの弾性体33の伸張状態で
透液性表面シート2と不透液性裏面シート3に接合す
る。
【0110】なお、前記おむつ本体1の背側腰回り部4
には透液性表面シート2と不透液性裏面シート3との間
に伸張した状態でウエストギャザーを形成する弾性体34
を接合する。
【0111】次に、この実施の形態の作用について説明
する。
【0112】このおむつ本体1の不透液性裏面シート3
を外側にするとともに透液性表面シート2を肌側にし
て、おむつ本体1の腹側腰回り部7を腹側に当て股下回
り部6を股下部に当てるとともに背側腰回り部4を背側
に当てておむつ本体1の腹側腰回り部7の不透液性裏面
シート3の裏面側に設けた面ファスナー15a に左右の疎
水性表面シート11の背側腰回り部4の表面側の両側部に
設けた面ファスナー15bに結合することにより、おむつ
本体1はパンツ形状となって装着される。
【0113】この状態で、左右の疎水性表面シート11の
互いに対向する長手方向の内側縁12からの折り返し片部
11a の内側部分にて脚回りに密着されるレッグギャザー
部10が形成され、外側部分にて前記透液性表面シート2
と離反されて立体ギャザー部14が形成され、この立体ギ
ャザー部14にて液漏れが防止される。
【0114】そして、この立体ギャザー部14は疎水性表
面シート11の幅方向中間部からの折り返し部11a の外側
に配設した複数の弾性体13b にて形成されることによっ
て、疎水表面シート11はおむつ本体1の表面の内側に倒
れ込むことがなく、第2の吸収体20に即時的に吸収され
るとともに第2の吸収体20に吸収されない溢れた体液は
第2の吸収体20とおむつ本体1との間の空間31に流動さ
れて、おむつ本体1の幅方向へ溢れが防止され、さら
に、この内側に配設した弾性体13a にて形成されるレッ
グギャザー部10は脚回りに密着される。
【0115】また、おむつ本体1は着用時に幅方向の圧
縮力が加わると、おむつ本体1の第1の吸収体8に形成
した長孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面
シート2または不透液性裏面シート3と第2の吸収体20
の透液性下面シート26との接合部27との間に形成された
左右対称状の条溝30により股下回り部6とこの溝条30の
存在しない背側腰回り部4および腹側腰回り部7の間に
て第1の吸収体8には歪みが生じる。この第1の吸収体
8の歪みにより、第2の吸収体20が浮き上がり、おむつ
本体1の股下回り部6で第2の吸収体20がおむつ本体1
に対して皮膚側に接近され、第2の吸収体20の両側部分
とおむつ本体1の第1の吸収体8との間に空間31が保持
される。
【0116】そして、尿などの体液は第2の吸収体20に
一次吸収され、この第2の吸収体8に吸収されなかった
多量の体液は第2の吸収体20の両側部分とおむつ本体1
の第1の吸収体8との間の空間31に流入した体液は即時
的に第1の吸収体8の長孔16に形成されている左右の条
溝30に導流され、この体液は左右の条溝30により長手方
向に拡散されながら第1の吸収体8に吸収される。
【0117】また、おむつ本体1の背側腰回り部4と腹
側腰回り部7とでは、第1の吸収体8に長孔16が形成さ
れておらず、第2の吸収体20が重層されているため、第
1の吸収体8は幅方向に中心に向かう力に対して反発す
る力が作用し、条溝30が保持される。
【0118】さらに、おむつ本体1の第1の吸収体8と
第2の吸収体20との間に空間31が形成されるとともに条
溝30が保持されるため、第1の吸収体8と第2の吸収体
20との間の空間31に流れ込んだ体液が条溝30に沿って長
手方向に拡散して一時貯留されるとともに、第1の吸収
体8は両端部では長孔16が存在せずに第2の吸収体20が
重層されているため、条溝30の両端部で一時貯留された
体液は第1の吸収体8に吸収される。
【0119】さらに、おむつの装着時には、第1の吸収
体8は股下回り部6に位置する長孔16の両側縁に沿って
左右に形成される条溝30は、幅方向からの押圧力が加わ
っても股下回り部6と背側腰回り部4および腹側腰回り
部7において保持され、この条溝30に流入した体液の拡
散が確実に行われ、第1の吸収体8の長手方向に沿って
拡散吸収される。
【0120】また、おむつの装着時には、第1の吸収体
8は股下部分に位置する長孔16の両側縁に沿って左右に
形成される条溝30は、幅方向からの押圧力が加わっても
股下回り部6と背側腰回り部4および腹側腰回り部7に
おいて保持され、この条溝30に流入した体液は非接合部
28によって左右連通されているため、条溝30に沿って長
手方向ばかりでなく左右の幅方向にも拡散されながら即
時的に第1の吸収体8に均等に吸収される。
【0121】さらに、おむつ本体1の股下回り部6では
第1の吸収体8と第2の吸収体20とは接触されている
が、左右の条溝30により幅方向への体液の拡散が少な
く、第1の吸収体8への長手方向に体液が拡散され易
く、幅方向への体液の漏れが防止される。
【0122】また、おむつ本体1の第1の吸収体8の長
孔16の幅方向両側縁とおむつ本体1の透液性表面シート
2または不透液性裏面シート3と第2の吸収体20の透液
性下面シート26との接合部27の間に形成された条溝30を
連通させる連通部の非接合部28の少なくとも一箇所は、
股下回り部6に位置するため、仰向けで寝ている場合に
臀部の体圧の掛からない位置にあるため、第1の吸収体
8の左右の条溝30の連通状態を確実に保持でき、第1の
吸収体8に体液を長手方向左右に均等に吸収できる。
【0123】さらに、第1の吸収体8の長孔16の幅方向
両側縁に沿って形成されている左右の条溝30は互いに非
接合部28の連通部にて連通しているため、条溝30によっ
て体液の拡散を促すばかりでなく、所謂流動便といわれ
ているような両吸収体8,20に吸収することが難しい粘
度の高い液は、条溝30に入り込み、さらに、非接合部28
の連通部によって左右の条溝30に入り込み、漏れが防止
される。
【0124】また、不透液性裏面シート3を第2の吸収
体20の透液性下面シート26に接着または融着などの接合
部27および中間接合部29にて接合することにより、この
中間接合部29に沿って長手方向に体液の拡散がより促さ
れ、第2の吸収体20に効率よく体液が吸収されるととも
に条溝30によって第2の吸収体20に吸収されなかった体
液は条溝30によって第1の吸収体8の長手方向に拡散吸
収される。
【0125】また、尿取りパッドを併用する場合、第2
の吸収体20の両側縁の着色部となる着色された弾性体24
にて第2の吸収体20の左右の両側縁は皺が形成されてフ
リル部24a が形成され、尿取りパッドを装着する空間間
隙が第2の吸収体20の両側縁間に形成され、着色弾性体
24が尿取りパッドの装着時の標識となって、尿取りパッ
ドをおむつ本体1に対して斜め状態などの誤装着がな
く,尿取りパッドを正常位置に容易に装着できる。
【0126】そして、尿取りパッドを併用した状態で
は、尿はまず尿取りパッドに吸収され、尿取りパッドに
覆われたおむつ本体1の股下回り部6の第1の吸収体8
および第2の吸収体20は体液を吸収しにくくなるが、尿
取りパッドの幅方向からの液漏れが生じた場合に、第1
の吸収体8は条溝30の存在する股下回り部6と背側腰回
り部4および腹側腰回り部7との間に歪みが生じ、前記
第2の吸収体20の股下回り部6がおむつ本体1に対して
歪みにより浮き上がり、第2の吸収体20の幅方向両側部
分とおむつ本体1の第1の吸収体8との間に空間31が形
成され、体液は第1の吸収体8の条溝30に導入され、尿
取りパッドで覆われた股下回り部6の第1の吸収体8の
体液吸収効率が高められる。
【0127】また、図20に示すように、おむつ本体1
の透液性表面シート2の上面の幅方向両側部に重合した
疎水性表面シート11は、脚回り部5の部分は幅方向の外
縁側を疎水性表面シート11の表面に重合して接着または
融着などにより結合し、この疎水性表面シート11の遊離
部11c と折り返し片部11a とにて前記おむつ本体1の両
側にレッグギャザー部10を兼ねる立体ギャザー部14を形
成し、背側腰回り部4と腹側腰回り部7との部分は遊離
部11c と折り返し片部11a を折り返し重合して接着また
は融着などにより結合することもできる。
【0128】また、背側腰回り部4と腹側腰回り部7と
の長手方向の両端部分のみを疎水性表面シート11の遊離
部11c と折り返し片部11a とを折り返し重合して接着ま
たは融着などにより結合し立体ギャザー部14と遊離部11
c と折り返し片部11a との重合結合との間を遊離させる
こともできる。
【0129】なお、この実施の形態においても、前記第
1の吸収体8に形成した長孔16は略細長矩形形状に限ら
れるものではなく、前記図9に示すように、第1の吸収
体8の腹側腰回り部7側を二股状に形成し、第1の吸収
体8に形成される長孔16は少なくとも中央部分がおむつ
本体1の股下回り部6に位置し、幅方向中心線から左右
対称でかつ長手方向中心線から腹側腰回り部7側と背側
腰回り部4側とが非対称で腹側腰回り部7側を広く形成
することもできる。
【0130】また、この実施の形態でも、おむつ本体1
の第1の吸収体8の長孔16は股下回り部6に位置すると
ともに腹側腰回り部7側が広く形成されているため、第
1の吸収体8は男性装着者の尿道口側が広くなるととも
に第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31とに
より尿が流入し、尿の条溝30への流れを抑制することな
く、第1の吸収体8の長手方向への吸収が促進される。
【0131】また、この実施の形態でも前記図10に示
すように、第1の吸収体8の長孔16は腹側腰回り部7側
を幅方向に膨出形成して腹側腰回り部7側を広く形成す
ることにより、第1の吸収体8に形成した長孔16は装着
者の尿道口側が広くなるとともに第1の吸収体8と第2
の吸収体20との間の空間31とにより尿の流れ込み量を多
くできるようにすることもできる。さらに、前記図11
に示すように、第1の吸収体8の長孔16は背側腰回り部
4側を幅方向に膨出形成して腹側腰回り部7側を広く形
成して、第1の吸収体8は女性装着者の尿道口側を広く
して第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31と
により尿の流れ込み量を多くできるようにすることもで
きる。
【0132】さらに、この実施の形態では、前記図12
に示すように、第1の吸収体8の長孔16は背側腰回り部
4側と腹側腰回り部7とを幅方向に膨出形成して背側腰
回り部4側と腹側腰回り部7側とを広く形成し、第1の
吸収体8は男性および女性装着者の尿道口側を広くして
第1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31とによ
り尿の流れ込み量を多くできるようにし、男性および女
性兼用とすることもできる。また、図13に示すよう
に、第1の吸収体8の長孔16は細長楕円形状として、第
1の吸収体8と第2の吸収体20との間の空間31とにより
尿の流れ込み量を多くできるようにすることもできる。
【0133】さらに、この実施の形態では、前記図14
に示すように、第2の吸収体20は前記おむつ本体1の第
1の吸収体8上に重層し、この第2の吸収体20を封止し
た透液性下面シート26の長手方向の両端部と前記おむつ
本体1の幅方向の中心線に沿う前記おむつ本体の透液性
表面シート2および不透液性裏面シート3とを接着、溶
着などの接合部27により接合するとともにこの両端接合
部27間を前記第1の吸収体の長孔16の領域内で前記おむ
つ本体1の透液性表面シート2および不透液性裏面シー
ト3と第2の吸収体20の透液性下面シート26との非接合
部28を間に配した中間接合部29を形成した構成に限られ
ず、前記図15に示すように、中間接合部29を長手方向
に複数条に形成することもでき、また、前記図16に示
すように、中間接合部29を省くこともできる。
【0134】また、前記実施の形態では、疎水性表面シ
ート11の折り返し部11a に配設した複数の弾性体は内側
に配設される弾性体に対して外側に配設される弾性体の
伸張率を大きくした構成であるが、疎水性表面シート11
の折り返し部11a に配設した複数の弾性体13は内側に配
設される弾性体13a に対して外側に配設される弾性体13
b の長さを長くすることもできる。
【0135】そして、内側に配設された弾性体13a はレ
ッグギャザーとして作用するとともに外側の弾性体12b
は立体ギャザーとして作用し、レッグギャザー部10は装
着した状態で脚回り部分にのみに弾性体13が位置し、脚
回りに確実に密着するとともに弾性体の使用料を少なく
して安価に製造でき、また、立体ギャザー部14の弾性体
14b の長さが長いため液漏れが確実に防止される。
【0136】
【実施例】前記図1に示す実施の形態において、第1の
吸収体8の股下回り部6の幅方向の寸法は180mm 〜300m
m とし、好ましくは200mm 〜250mm とし、長手方向の寸
法は第2の吸収体20の長手方向の寸法と略同一寸法とし
て650mm 〜850mm とする。
【0137】また、第1の吸収体8の長孔16の幅方向の
長さは、80mm〜120mm で、おむつ本体1の股下回り部6
の幅方向の長さより短くし、長手方向の長さは100mm 〜
500mm 、好ましくは、300mm 〜450mm とする。また、第
2の吸収体20の股下回り部6の幅方向の寸法は100mm 以
上とする。
【0138】また、第1の吸収体8の長手方向の中心線
に沿って長孔16の両端縁から背側腰回り部4の端縁まで
の寸法と腹側腰回り部7の端縁までの距離比を1対1.
2〜1対2とする。
【0139】さらに、第2の吸収体20を封止した透液性
下面シート26と前記おむつ本体1の幅方向の中心線に沿
う前記おむつ本体1の透液性表面シート2および不透液
性裏面シート3との中間接合部29の幅方向の長さは10mm
以上で長孔16の幅方向の寸法より短くする。また、両端
部の接合部27と中間接合部29との間の非接合部28の間隔
は10mm〜200mm とし、好ましくは30mm〜60mmとする。
【0140】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、おむつ本
体は着用時に幅方向の圧縮力が加わると、おむつ本体の
第1の吸収体の長孔の幅方向両側縁とおむつ本体の透液
性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸収体
の透液性下面シートとの接合部分との間に形成された左
右対称状の条溝により股下回り部とこの溝条の存在しな
い背側腰回り部および腹側腰回り部の間に第1の吸収体
には歪みが生じ、おむつ本体の股下回り部で第2の吸収
体がおむつ本体に対して歪みにより皮膚側に接近し、第
2の吸収体の両側部分とおむつ本体の第1の吸収体との
間に空間が保持され易く、尿などの体液が条溝に導流さ
れ易くなり、第2の吸収体で一次吸収されなかった体液
は第1の吸収体と第2の吸収体との間の空間に流れ込
み、この空間に流れ込んだ体液が左右の条溝に沿って長
手方向に拡散され、第2の吸収体に効率よく吸収されて
横漏れが防止され、また、長孔に沿って第1の吸収体の
長手方向に拡散吸収されるとともに、第1の吸収体は両
端部では長孔が存在せずに第2の吸収体が重層されてい
るため、条溝の両端部で一時貯留された体液は両吸収体
に吸収され、両吸収体に全面に略均等に吸収される。
【0141】また、第1の吸収体の長孔に形成される左
右対称状の条溝に沿って長手方向に拡散された体液は連
通部にて互いに連通しているため、体液は第1の吸収体
の左右全体に亘って均等に吸収され、条溝により幅方向
への体液の拡散が少なく、第1の吸収体への長手方向に
体液が拡散され易く、幅方向への体液の漏れが防止され
る。
【0142】さらに、第1の吸収体の長孔に形成される
左右の条溝は体液の拡散を促すばかりでなく、所謂流動
便といわれるような吸収体に吸収することが難しい粘度
の高い体液は条溝に入り込み、さらに、左右の条溝の連
通部によって左右の溝条に入り込むことにより横漏れが
防止される。
【0143】また、尿取りパッドを併用する場合にも、
尿取りパッドの幅方向からの液漏れが生じた場合に、第
1の吸収体は条溝の存在する脚下回り部と背側腰回り部
および腹側腰回り部との間の歪みにより、第2の吸収体
はおむつ本体から浮き上がり、第2の吸収体の幅方向両
側部分とおむつ本体の第1の吸収体との間に空間が形成
され、体液は第1の吸収体の条溝に導入され易く、尿取
りパッドで覆われた股下回り部の両吸収体の体液吸収効
率が高められる。
【0144】請求項2記載の発明によれば、おむつの装
着時には、第1の吸収体に形成される条溝は、幅方向か
らの押圧力が加わっても股下回り部と背側腰回り部およ
び腹側腰回り部において保持され、この条溝に体液が体
2の吸収体に吸収されなかった余剰の体液が多量に流れ
込み、この条溝に流れ込んだ体液は長手方向に流動して
第1の吸収体に長孔の条溝に沿って吸収されるとともに
左右条溝の連通部によって長手方向ばかりでなく左右の
幅方向にも拡散されながら迅速に両吸収体に吸収され
る。
【0145】請求項3記載の発明によれば、おむつ本体
の第1の吸収体に形成される左右の条溝を連通させる連
通部の少なくとも一箇所は、股下回り部に位置するた
め、仰向けで寝ている場合に臀部の体圧の掛からない位
置にあるため、第1の吸収体の左右の条溝の連通状態を
確実に保持でき、第1の吸収体に体液を長手方向左右に
均等に吸収できる。
【0146】請求項4記載の発明によれば、おむつの装
着時には、第1の吸収体に生じる股下回り部と背側腰回
り部および腹側腰回り部との間に歪みで、第2の吸収体
が浮き上がり、第1の吸収体と第2の吸収体との間に空
間が保持され、この空間に第2の吸収体に吸収されなか
った体液が流れ込み、この体液は即時的に条溝により拡
散されながら両吸収体に吸収される。
【0147】請求項5記載の発明によれば、おむつの装
着時には、第1の吸収体に左右に形成される条溝は、幅
方向からの押圧力が加わっても股下回り部と背側腰回り
部および腹側腰回り部において保持され、この条溝に第
2の吸収体に吸収されなかった体液が流れ込み、この体
液は即時的に条溝に沿って拡散されながら両吸収体に吸
収される。
【0148】請求項6記載の発明によれば、第1の吸収
体の長孔は、腹側腰回り部と背側腰回り部とは非対称に
形成され装着者の尿道口側が広くなるとともに第1の吸
収体と第2の吸収体との間に形成される空間にて第2の
吸収体に吸収されなかった余剰の尿の流入量を多くで
き、尿の条溝への流れを抑制することなく、第1の吸収
体の長手方向への吸収が促進され、横漏れが防止され
る。
【0149】請求項7記載の発明によれば、おむつ装着
時に第2の吸収体の幅方向の両側縁が弾性体によって皺
が形成されてフリル状となり、下側に変形することなく
そのまま保持されるので、第1の吸収体と第2の吸収体
との間の空間が形成され易くなり、条溝が塞がれること
なく条溝を有効に活用される。さらに、第2の吸収体の
左右の両側縁は弾性体により皺が形成されてフリル状と
なり、尿取りパッドを装着する際に尿取りパッドの第2
の吸収体に対するずれを防止でき、尿取りパッドの位置
合わせが良好となり、尿取りパッドの装着作業性が良好
になる。
【0150】請求項8記載の発明によれば、尿取りパッ
ドを併用する場合、尿取りパッドを第2の吸収体の両側
縁の着色部に沿って配設でき、着色部が尿取りパッドの
装着時の標識となり、尿取りパッドを正常位置に容易に
装着でき、尿取りパッドをおむつ本体に対して斜め状態
などの誤装着がなく、尿取りパッドからの液体漏れを防
止できる。
【0151】請求項9記載の発明の使い捨ておむつは、
第2の吸収体の左右の両側縁は着色された弾性体により
皺が形成されてフリル状となり、おむつ装着時に第2の
吸収体の幅方向の両側縁が弾性体によって下側に変形す
ることなくそのまま保持されるので、第1の吸収体と第
2の吸収体との間の空間が形成され易くなり、条溝が塞
がれることなく条溝を有効に活用される。また、尿取り
パッドを装着する際に尿取りパッドの第2の吸収体に対
するずれを防止でき、尿取りパッドの位置合わせが良好
となり、尿取りパッドの装着作業性が良好になる。尿取
りパッドを併用する場合、尿取りパッドを第2の吸収体
の両側縁の着色部に沿って配設でき、着色部が尿取りパ
ッドの装着時の標識となり、尿取りパッドを正常位置に
容易に装着でき、尿取りパッドをおむつ本体に対して斜
め状態などの誤装着がなく、尿取りパッドからの液体漏
れを防止できる。
【0152】請求項10記載の発明によれば、おむつ本
体の第1の吸収体に形成される左右の条溝を連通させる
非接合部分は弾性体により体圧で潰されることなく、第
1の吸収体に形成されている左右条溝の連通状態を確実
に保持でき、体液は両吸収体の左右方向への拡散が効率
よく行われ、両吸収体全体に均等に吸収される。
【0153】請求項11記載の発明によれば、疎水性表
面シートの幅方向中間部からの折り返し部の長手方向略
中央部分に配設した複数の弾性体にて形成される立体ギ
ャザーによって、疎水表面シートはおむつ本体の表面の
内側に倒れ込むことがなく、第2の吸収体に即時的に吸
収されるとともに第2の吸収体に吸収されない溢れた体
液は第2の吸収体とおむつ本体との間の空間に流動され
て、おむつ本体の幅方向へ溢れが防止され、さらに、こ
の弾性体にて形成される立体ギャザーは脚回りに密着さ
れ、おむつ本体の幅方向両側縁に沿って脚回りギャザー
部を兼用され、安価に製造できる。
【0154】請求項12記載の発明によれば、疎水性表
面シートの折り返し部に配設した複数の弾性体は内側に
配設される弾性体に対して外側に配設される弾性体の伸
張率を大きくしたため、内側に配設された弾性体はレッ
グギャザーとして作用するとともに外側の弾性体は立体
ギャザーとして作用し、装着した状態で脚回りに密着す
るとともに液漏れが確実に防止される。
【0155】請求項13記載の発明によれば、疎水性表
面シートの折り返し部に配設した複数の弾性体は内側に
配設される弾性体に対して外側に配設される弾性体の長
さを長くしたため、内側に配設された弾性体はレッグギ
ャザーとして作用するとともに外側の弾性体は立体ギャ
ザーとして作用し、レッグギャザー部分は装着した状態
で脚回り部分にのみ弾性体が位置し、脚回りに確実に密
着するとともに弾性体の使用料を少なくして安価に製造
でき、また、立体ギャザー部の弾性体の長さが長いため
液漏れが確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す使い捨ておむつの
展開平面図である。
【図2】同上おむつ本体の展開平面図である。
【図3】図1のIII 線部の縦断面図である。
【図4】図1のIV線部の縦断面図である。
【図5】図1のV線部の縦断面図である。
【図6】図1のVI線部の縦断面図である。
【図7】同上第2の吸収体の平面図である。
【図8】同上おむつ本体と第2の吸収体との接合部を示
すおむつ本体の平面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつの第
1の吸収体の長孔部分の平面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつの
第1の吸収体の長孔部分の平面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつの
第1の吸収体の長孔部分の平面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつの
第1の吸収体の長孔部分の平面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつの
第1の吸収体の長孔部分の平面図である。
【図14】本発明の図1に示す実施の形態の使い捨てお
むつのおむつ本体と第2の吸収体との接合部を示すおむ
つ本体の平面図である。
【図15】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつの
おむつ本体と第2の吸収体との接合部を示すおむつ本体
の平面図である。
【図16】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつの
おむつ本体と第2の吸収体との接合部を示すおむつ本体
の平面図である。
【図17】本発明の他の実施の形態の使い捨ておむつの
展開平面図である。
【図18】図17のXVIII 線部の縦断面図である。
【図19】図17のXIX 線部の縦断面図である。
【図20】本発明の図17に示す他の実施の形態の使い
捨ておむつの図17のXVIII 線部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 おむつ本体 2 透液性表面シート 3 不透液性裏面シート 4 背側腰回り部 5 脚回り部 6 股下回り部 7 腹側腰回り部 8 第1の吸収体 11 疎水性表面シート 16 長孔 20 第2の吸収体 24 着色部となる弾性体 25 透液性上面シート 26 透液性下面シート 27 接合部 28 連通部となる非接合部 29 中間接合部 30 条溝 33 弾性体

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透液性表面シートと不透液性裏面シート
    およびこの透液性表面シートと不透液性裏面シートとの
    間に配設した第1の吸収体とを有し背側腰回り部、両側
    に脚回り部を有する股下回り部および腹側腰回り部を長
    手方向に順次に一体的に形成した左右対称のおむつ本体
    と、 透液性上面シートと透液性下面シートとの間に挟着され
    前記第1の吸収体に対応して前記おむつ本体の表面に重
    層された第2の吸収体とを備え、 前記第1の吸収体は幅方向の中央部に沿って少なくとも
    長手方向の両端部を除いて長手方向の長孔を形成し、 前記おむつ本体の透液性表面シートまたは不透液性裏面
    シートと第2の吸収体の透液性下面シートとを少なくと
    もこの第2の吸収体の長手方向の両端部分にて接合し、 前記第1の吸収体の長孔の領域内にこの長孔の幅方向の
    両側縁に沿って左右対称状に長手方向の条溝を形成し、 この左右条溝を連通部にて互いに連通させたことを特徴
    とした使い捨ておむつ。
  2. 【請求項2】 おむつ本体の第1の吸収体に形成した長
    孔の領域内の左右条溝は、おむつ本体の第1の吸収体の
    長孔の幅方向両側縁とおむつ本体の透液性表面シートま
    たは不透液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シ
    ートとの接合部分との間にそれぞれ形成し、 この左右条溝を連通させる連通部は、前記おむつ本体の
    透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸
    収体の透液性下面シートとの非接合部分にて形成したこ
    とを特徴とした請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 【請求項3】 おむつ本体の第1の吸収体に形成した長
    孔の領域内の左右条溝を連通させる連通部は、おむつ本
    体の第1の吸収体の長孔の幅方向両側縁とおむつ本体の
    透液性表面シートまたは不透液性裏面シートと第2の吸
    収体の透液性下面シートとの接合部分の間に形成された
    複数箇所の非接合部分にて形成し、少なくとも一箇所の
    非接合部分はおむつ本体の股下回り部に位置させたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の使い捨ておむ
    つ。
  4. 【請求項4】 おむつ本体の第1の吸収体の長孔の領域
    内に形成した左右条溝は、おむつ本体の股下回り部のみ
    に形成したことを特徴とした請求項1ないし3のいずれ
    かに記載した使い捨ておむつ。
  5. 【請求項5】 おむつ本体の第1の吸収体に形成した条
    溝位置では、おむつ本体の透液性表面シートまたは不透
    液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとが
    離間していることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載の使い捨ておむつ。
  6. 【請求項6】 第1の吸収体に形成される長孔は少なく
    とも中央部分がおむつ本体の股下回り部に位置し、幅方
    向中心線から左右対称でかつ長手方向中心線から前後非
    対称で腹側腰回り部側を背側腰回り部側より広く形成し
    たことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載
    の使い捨ておむつ。
  7. 【請求項7】 第2の吸収体は幅方向の両側縁に長手方
    向に沿って弾性体を配設したことを特徴とする請求項1
    ないし6のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  8. 【請求項8】 第2の吸収体は幅方向の両側縁に長手方
    向に沿って着色部を有することを特徴とする請求項1な
    いし6のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  9. 【請求項9】 第2の吸収体の幅方向の両側縁に長手方
    向に沿って形成した着色部は着色された弾性体にて形成
    したことを特徴とする請求項8に記載の使い捨ておむ
    つ。
  10. 【請求項10】 おむつ本体の第1の吸収体の長孔の幅
    方向両側縁とおむつ本体の透液性表面シートまたは不透
    液性裏面シートと第2の吸収体の透液性下面シートとの
    接合部分の間に形成された条溝を連通させる非接合部分
    において、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの
    間に弾性体を配設したことを特徴とする請求項1ないし
    9のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  11. 【請求項11】 おむつ本体の透液性表面シートの上面
    に、このおむつ本体の幅方向の両側部に疎水性表面シー
    トを重合し、この疎水性表面シートは幅方向中間部から
    折り返した折り返し部に少なくとも前記おむつ本体の長
    手方向略中央部分にこのおむつ本体の長手方向に沿って
    複数の弾性体を配設し、この透液性表面シートの少なく
    とも一部を前記おむつ本体の両側脚回り部に接合したこ
    とを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の
    使い捨ておむつ。
  12. 【請求項12】 疎水性表面シートの折り返し部に配設
    した複数の弾性体は内側に配設される弾性体に対して外
    側に配設される弾性体の伸張率を大きくしたことを特徴
    とする請求項11に記載の使い捨ておむつ。
  13. 【請求項13】 疎水性表面シートの折り返し部に配設
    した複数の弾性体は内側に配設される弾性体に対して外
    側に配設される弾性体の長さを長くしたことを特徴とす
    る請求項11に記載の使い捨ておむつ。
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