JPH11344344A - 圧電振動ジャイロ - Google Patents

圧電振動ジャイロ

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JPH11344344A
JPH11344344A JP10165922A JP16592298A JPH11344344A JP H11344344 A JPH11344344 A JP H11344344A JP 10165922 A JP10165922 A JP 10165922A JP 16592298 A JP16592298 A JP 16592298A JP H11344344 A JPH11344344 A JP H11344344A
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JP
Japan
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circuit
temperature
sensitivity
vibrator
piezoelectric
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JP10165922A
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English (en)
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Masahiko Takahashi
正彦 高橋
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Tokin Corp
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Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動子材料を変えても、感度の温度特性が規
格内におさまる圧電振動ジャイロを提供する。 【解決手段】 差動増幅器11、同期検波回路12、ロ
ーパスフィルター13、位相回路14、および駆動発振
回路15から構成される圧電振動ジャイロの駆動検出回
路において、前記位相回路11に使用している抵抗に感
温素子19を用いることにより、圧電振動ジャイロの感
度の温度変化を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ一体型VT
Rの手振れ防止や自動車のナビゲーションシステム等に
用いられるジャイロスコープのうち、特に、圧電型の棒
状屈曲振動子を用いた圧電振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】圧電振動ジャイロは、振動している物体
に回転角速度が与えられると、その振動方向と直角な方
向にコリオリ力を生ずるという力学現象を利用したジャ
イロスコープである。互いに直交する二つの方向の励振
と検出が可能であるように構成された振動系において、
一方の振動を励振した状態で、振動子自身を二つの振動
面が交わる線と平行な軸を中心軸として回転させると、
前述のコリオリ力の作用により、この振動と直角な方向
に力が働き、他方の振動が励振される。この振動の大き
さは、入力側の振動の大きさ、および回転角速度に比例
するため、入力電圧が一定の場合、出力電圧の大きさか
ら回転角速度の大きさを求めることができる。
【0003】図2は、従来の圧電振動ジャイロに用いら
れている角柱型圧電振動子の構造概略図であり、振動ジ
ャイロの動作原理を示すものである。エリンバー等の恒
弾性金属で構成される4角柱の振動子1のX方向の面、
およびY方向の面それぞれに圧電素子2,3が設けられ
ている。X方向の面に設けられている圧電素子2に電圧
を印加し、X方向の振動を励振した状態で回転角速度
(図でZ方向を軸としてωで示している)が加わると、
コリオリ力によってY方向の振動が励起され、このY方
向の振動を、Y方向の面に設けられた圧電素子3によっ
て検出している。
【0004】図3は、他の例として、円柱型圧電セラミ
ック振動子(以下、振動子とする)の構造を示す斜視図
であり、振動子10の外周面上を6等分する位置に、長
さ方向と平行な6本の帯状電極(以下電極とする)4,
5,6,7,8,9が形成されている。この電極を互い
に一つおきに接続して、2端子として分極処理を施し、
分極処理後、一つおきの電極5,7,9を接続して共通
アース電極とし、残りの電極のうち、電極4を駆動電
極、電極6および8を検出電極とし、位相回路、および
差動増幅器にそれぞれ接続されることにより、圧電振動
ジャイロを形成することができる。
【0005】図4は、振動子10の断面図であり、各電
極間は同図に示すように、破線矢印方向に分極処理が施
されている。
【0006】図12は、従来の実施例における圧電振動
ジャイロの駆動検出回路を説明するためのブロック図で
ある。振動子10の電極5,7,9は、基準電位に接続
されている。検出電極6,8は、差動増幅器11および
位相回路14に接続されている。位相回路14は、駆動
発振回路15を介して振動子10の駆動電極4に接続さ
れ、自励発振ループを構成しており、振動子10の共振
周波数にほぼ追従した周波数の交流電圧が駆動電極4に
印加され、X方向の屈曲振動が励起される。検出電極
6,8は、X方向の屈曲振動に対して対称に配置してい
るので、差動増幅器11でX方向成分の出力はキャンセ
ルされる。
【0007】コリオリ力によって励起される屈曲振動に
対しては、検出電極6および8の出力は、逆相となるか
ら、差動増幅器11の出力はY方向の成分、すなわち回
転角速度に比例した交流電圧のみが出力される。差動増
幅器11の出力は、同期検波回路12で同期検波され、
ローパスフィルター13で整流された結果、回転角速度
に比例した直流電圧が出力端子16に出力される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、振動ジャイロ
を1秒間に1deg回したときに出る出力電圧(以下、
感度とする)は、材料独特の温度特性を持っており、ま
た、その種類により温度特性を異にする。従来は、駆動
発振回路内の感温素子17の温度特性により、前記感温
素子17と抵抗18で決定される倍率で、駆動電圧を制
御し、感度の温度補正を行っていた。
【0009】しかし、前述したように、振動子材料によ
り、振動子の温度特性も変わるため、振動子材料を変え
ると、前記感温素子17では、感度の温度補正を満足に
実現できないという問題が生じていた。すなわち、振動
子の材料を変えた際に、振動子の温度特性が異なるた
め、従来方法では、必ずしも感度の温度特性が規格内に
おさまるとは限らなかった。
【0010】従って、本発明は、上記のような課題を解
決すべく提案されたものであり、その目的は、振動子材
料を変えても、感度の温度特性が規格内におさまる圧電
振動ジャイロを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明では、下記の圧電振動ジャイロを提供するも
のである。振動子の振動を励起、および検出するための
駆動検出回路が、差動増幅器、同期検波回路、ローパス
フィルター、位相回路、および駆動発振回路から構成さ
れる圧電振動ジャイロにおいて、前記位相回路に使用し
ている抵抗に感温素子を用いることにより、感度の温度
変化を小さくする。
【0012】その作用は、位相回路の一部を構成するR
−C回路の抵抗を感温素子に変更することで、温度変化
に対して、位相をずらし、駆動周波数を制御することが
できる。そのため、前記駆動周波数を共振周波数に近ず
けたり、離させたりすることが 可能となるので、感度
の大きさを変化させるものである。
【0013】すなわち、本発明は、圧電振動子と駆動検
出回路とで構成される圧電振動ジャイロにおいて、圧電
振動子の振動を励起、および検出するための、前記駆動
検出回路は、差動増幅器、同期検波回路、ローパスフィ
ルター、位相回路、および駆動発振回路から構成されて
おり、前記位相回路の位相を決定しているR−C並列部
の、少なくとも1つ以上の抵抗に感温素子を用いた圧電
振動ジャイロである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0015】図1は、本発明による圧電振動ジャイロの
実施の形態を示す図である。円柱型圧電振動子10の電
極5,7,9は、基準電位に接続されている。検出電極
6,8は差動増幅器11および位相回路14に接続され
ている。位相回路14は、駆動発振回路15を介して振
動子10の駆動電極4に接続され、自励発振ループを構
成しており、振動子10の共振周波数にほぼ追従した周
波数の交流電圧が駆動電極4に印加され、X方向の屈曲
振動が励起される。検出電極6,8は、X方向の屈曲振
動に対して対称に配置しているので、差動増幅器11で
X方向成分の出力はキャンセルされる。
【0016】コリオリ力によって励起される屈曲振動に
対しては、検出電極6および8の出力は、逆相となるか
ら、差動増幅器11の出力はY方向の成分、すなわち回
転角速度に比例した交流電圧のみが出力される。差動増
幅器11の出力は、同期検波回路12で同期検波され、
ローパスフィルター13で整流された結果、回転角速度
に比例した直流電圧が出力端子16に出力される。
【0017】ここで、本発明では、移相回路14のRー
C回路にて、1つ以上の抵抗に、感温素子を入れている
ことを特徴としている。図中の例の感温素子19がその
例である。
【0018】以下、本発明の圧電振動ジャイロの特性に
ついて、以下説明する。
【0019】図5は、2種類の材料AおよびBの感度変
化率温度特性のグラフを示したものである。 材料A、
および材料Bは、感度変化率について、温度特性を異に
していることがわかる。
【0020】図6は、従来の圧電振動ジャイロの駆動検
出回路により感度の温度補正を行った場合の感度変化率
温度特性である。 材料Aは、規格に余裕を持って補正
されているが、材料Bは、規格ギリギリとなっている。
【0021】上記材料Bについて、以下、本発明での補
正の実施例を示す。
【0022】図7は、材料Bの、駆動周波数fdと共振
周波数frとの差(fdーfr)と温度との関係を示す
図である。図7中、イが、本発明の圧電振動ジャイロに
よる特性である。比較のため、図7中、アに、従来の圧
電振動ジャイロでの特性を示した。上記これらの特性
の、違いは、移相回路14に感温素子19を入れる場合
(本発明)と、入れない場合(従来例)との違いとなっ
ている。
【0023】本発明、図7中、イの特性は、明らかに、
従来のアの特性より、ばらつきの範囲が改善されている
ことがわかる。図7中、イのような、本発明による特性
が得られる理由については、移相回路14の感温素子1
9を主体として、以下に説明を加える(材料Bを前提と
する)。
【0024】図8に、感度とfd−frの関係を示す。
fd−frの差が大きくなると、駆動点が共振点から離
れていくことを意味するため、感度は小さくなる。よっ
て、図7のアと図8より、低温側で感度が高くなり、高
温側で感度が低くなり、図5のような傾向になることが
わかる。
【0025】つぎに、図9に、fd−frと感温素子1
9の抵抗値との関係を示す。同図より、抵抗が大きくな
ると、fd−fr は小さくなることがわかる。よっ
て、感温素子19を用いて、温度特性を持たせることに
より、fd−frの値を制御することができる。
【0026】図10に、感温素子19の、抵抗値と温度
との特性の一例を示す。同図は、高温側で抵抗の値が大
きくなるような感温素子を用いた場合である。たとえ
ば、同図のような温度特性を有している感温素子を使用
すれば、fd−frの温度特性は、図7のイのような特
性にすることが可能になる。fd−frが制御できるの
で、感度の温度特性を変化させることができる。
【0027】本発明を用いて感度の温度補正をした結果
を図11に示す。同図より、感度変化率の温度特性が従
来の方法(図6の材料Bの特性と比較)より改善されて
いることがわかる。
【0028】以上、本発明によれば、位相回路14の一
部を構成するR−C回路の抵抗に感温素子19を用いる
ことで、駆動周波数を制御し、その温度に対する感度の
大きさを変えることにより、感度温度特性の改善が可能
となる。
【0029】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明は、振動子
材料を変えても、感度の温度特性が規格内におさまる圧
電振動ジャイロを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電振動ジャイロの実施の形態を示す
図。
【図2】圧電振動ジャイロの動作原理を説明するための
角柱型圧電振動子の斜視図。
【図3】圧電振動ジャイロの動作原理を説明するための
円柱型圧電振動子の斜視図。
【図4】図2に示す円柱型圧電振動子の電極配置及び分
極方向を示す断面図。
【図5】材料Aと材料Bの感度変化率温度特性を示すグ
ラフ。
【図6】従来の補正方法による材料Aと材料Bの感度変
化率温度特性を示すグラフ。
【図7】本発明による圧電振動ジャイロによる、fd−
frの温度特性を示す図。
【図8】材料Bの感度とfd−frの関係を示す特性
図。
【図9】材料Bのfd−frと抵抗の関係を示す特性
図。
【図10】感温素子の抵抗対温度特性を示す図。
【図11】本発明の圧電振動ジャイロ、感度変化率の温
度特性を示す特性図。
【図12】従来の圧電振動ジャイロの一例を示す図。
【符号の説明】
1 角柱型振動子 2,3 圧電素子 4,5,6,7,8,9 帯状電極 10 円柱型圧電セラミック振動子 11 差動増幅器 12 同期検波回路 13 ローパスフィルター 14 位相回路 15 駆動発振回路 16 出力端子 17 感温素子 18 抵抗 19 感温素子 20 抵抗 21,22 コンデンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子と駆動検出回路とで構成され
    る圧電振動ジャイロにおいて、圧電振動子の振動を励
    起、および検出するための、前記駆動検出回路は、差動
    増幅器、同期検波回路、ローパスフィルター、位相回
    路、および駆動発振回路から構成されており、前記位相
    回路の位相を決定しているR−C並列部の、少なくとも
    1つ以上の抵抗に感温素子を用いたことを特徴とする圧
    電振動ジャイロ。
JP10165922A 1998-05-29 1998-05-29 圧電振動ジャイロ Withdrawn JPH11344344A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004354878A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Minolta Co Ltd 撮像装置
US7823450B2 (en) 2006-04-26 2010-11-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. Angular velocity sensor and method of setting temperature characteristics of angular velocity sensor

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JP2004354878A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Minolta Co Ltd 撮像装置
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US7823450B2 (en) 2006-04-26 2010-11-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. Angular velocity sensor and method of setting temperature characteristics of angular velocity sensor

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