JPH1134350A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH1134350A
JPH1134350A JP19012597A JP19012597A JPH1134350A JP H1134350 A JPH1134350 A JP H1134350A JP 19012597 A JP19012597 A JP 19012597A JP 19012597 A JP19012597 A JP 19012597A JP H1134350 A JPH1134350 A JP H1134350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
head unit
recording head
filter housing
filter
Prior art date
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Pending
Application number
JP19012597A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohito Hino
元人 日野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
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Publication of JPH1134350A publication Critical patent/JPH1134350A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル詰まりが発生しても、その原因となる
異物を確実に除去することができ、しかも長期に渡って
安定したインク噴射を行うことが可能なインクジェット
記録装置を提供する。 【解決手段】 インクを噴射するためのノズルを備えた
記録ヘッド部14には、インクに含まれた異物を除去す
るためのフィルタ44を内蔵するフィルタハウジング4
6が、柔軟に変形可能なフレキシブルチューブ43を介
して接続されており、このフィルタハウジング46のイ
ンク吸入口46aからインクが供給される。記録ヘッド
部14にてノズル詰まりが発生した場合、フレキシブル
チューブ43又はフィルタハウジング46を取り外し、
取り外した箇所から記録ヘッド部14のインク流路を吸
引洗浄すれば、ノズル詰まりの原因となった異物をフィ
ルタ44に邪魔されることなく確実に除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙等の記録媒体に
インクを噴射して印字等の記録を行うインクジェット記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のインクジェット記録
装置として、例えばインクジェットプリンタが知られて
いる。このインクジェットプリンタでは、インクを噴射
する記録ヘッド部は、キャリッジに搭載されるヘッドユ
ニットに組み込まれている。また、記録ヘッド部にイン
クを供給するインクカートリッジを、ヘッドユニットに
交換可能に装着するようにされたものが知られている。
【0003】ここで、図7(a)は、このようなヘッド
ユニットの一例を表す斜視図、図7(b)はその分解図
であり、図8(a)は、記録ヘッド部の斜視図、図8
(b)はその分解図である。図7(a)に示すように、
ヘッドユニット110は、カラー印字が可能なように構
成されたものであり、4個のインクカートリッジを保持
可能なヘッドホルダ112と、紙等の記録媒体と対向す
る面に一列に配設されたブラック、シアン、マゼンタ、
イエローのインクをそれぞれ噴射するための4個の記録
ヘッド部114と、記録ヘッド部114のインク噴射面
以外を覆って記録ヘッド部を保護するヘッドガイド11
6と、ヘッドホルダ112と共にインクカートリッジの
保持空間を形成するケースホルダ118とを備えてい
る。
【0004】このうち、記録ヘッド部114は、いずれ
も同様の構成をしており、図8(a)及び(b)に示す
ように、インクを噴射するための多数のノズルが形成さ
れたアクチュエータ120を備えている。なお、アクチ
ュエータ120は、ノズル毎に設けられたインク流路
(チャネルという)の容積を圧電素子によって変化さ
せ、この容積変化に伴って加圧されたチャネル内のイン
クをノズルから外部へ噴射するように構成された周知の
ものである。
【0005】また記録ヘッド部114は、アクチュエー
タ120の両側面に形成された圧電素子制御用の電極1
22に制御信号を供給するためのフレキシブル基板(F
PC)124と、FPC124を電極122に押しつけ
て保持するための保持部材126と、アクチュエータ1
20のインク噴射面120aとは反対側に接着され、外
部から供給されるインクを各チャネルに分配するための
空間を形成するマニホールド128と、マニホールド1
28と一体に設けられ、外部から供給されるインクに含
まれた異物を除去するためのフィルタ130を内蔵する
フィルタハウジング132とを備えている。
【0006】なお、フィルタハウジング132は、組立
時にインク吸入口132a側から挿入されたフィルタ1
30が脱落しないように、インク吸入口132aの一部
が溶融変形されている。そして、記録ヘッド部114
は、図7(b)に示すように、インクカートリッジの収
納空間Sにインク吸入口132aを突出させた状態とな
るようにヘッドホルダ112に取り付けられ、そのイン
ク吸入口132aには、インク漏れを防止するためのシ
ールラバー134がそれぞれ取り付けられている。
【0007】このように構成されたヘッドユニット11
0は、図9に示すように、キャリッジ140に装着さ
れ、インク吸入口132aに取り付けられたシールラバ
ー134に、インクカートリッジ142のインク供給口
を押しつけるようにして、インクカートリッジ142を
収納した状態で使用される。そして、インクカートリッ
ジ142からのインクは、フィルタ130にて異物が除
去された後マニホールド128を介してアクチュエータ
120の各チャネルに供給され、ノズルから噴射される
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記録ヘッド
部114のアクチュエータ120に形成されるノズル径
は、通常、30〜40μmであり、これに対してフィル
タ130は、このノズル径より充分に小径(例えば16
μm以下)のものだけを通過させるようにされている。
しかし、径さえ小さければどのような長い異物でもフィ
ルタ130を通過することが可能であり、このような異
物によってノズル詰まりが引き起こされてしまうことが
あった。
【0009】このようにノズル詰まりが発生した場合、
通常、インク吸入口132aから吸引を行ってノズルか
ら異物を除去するのであるが、この除去された異物は、
フィルタ130に阻止されてインク吸入口132aから
排出されずにマニホールド128内に留まってしまうた
め、せっかくこのような処置を行っても、またすぐにノ
ズル詰まりを引き起こすことになり、根本的な解決には
ならないという問題があった。
【0010】なお、インクの除去を確実に行うには、フ
ィルタ130を取り外して、インク吸入口132aから
吸引ポンプで吸引を行うのが効果的である。しかしなが
ら、フィルタ130は、前述のごとくインク吸引口13
2aの一部を溶融変形して取り付けてあるため、一旦取
り外して再び取り付けると、部品の形状が変化したり、
寸法精度が劣化する等の問題があった。
【0011】また、シールラバー134は記録ヘッド部
114と一体になっているので、インクカートリッジ1
42のインク供給口をシールラバー134に押しつける
力や、インクカートリッジ142の着脱時の衝撃が、記
録ヘッド部114に直接伝達され、記録ヘッド部114
の強度や取付精度を劣化させてしまうことがあり、ひい
てはインク噴射の精度を劣化させてしまうという問題が
あった。
【0012】本発明は、上記問題点を解決するために、
ノズル詰まりが発生しても、その原因となる異物を確実
に除去することができ、しかも長期に渡って安定したイ
ンク噴射を行うことが可能なインクジェット記録装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1に記載の発明は、インクを噴射する
ためのノズルを備えた記録ヘッド部と、該記録ヘッド部
にインクを供給するインク供給経路に設けられ、インク
に含まれた異物を除去するフィルタを内蔵するフィルタ
ハウジングとを備えたインクジェット記録装置におい
て、前記記録ヘッド部と前記フィルタハウジングとを別
体に形成すると共に、両者間を着脱可能に連結したこと
を特徴とする。
【0014】このように構成された本発明のインクジェ
ット記録装置よれば、ノズル詰まりが発生した時に、フ
ィルタハウジングを記録ヘッド部から外した状態で記録
ヘッド部の吸引洗浄を行うことができるので、ノズル詰
まりの原因となる異物をフィルタに阻止されることなく
確実に除去することができる。
【0015】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のインクジェット記録装置において、前記記録ヘ
ッド部と前記フィルタハウジングとを、柔軟に変形可能
なフレキシブルチューブにて連結したことを特徴とす
る。このように構成された本発明のインクジェット記録
装置によれば、フィルタハウジングを任意の場所に任意
の方向を向けて配置することが可能なため、装置のレイ
アウトの自由度を向上させることができる。
【0016】また、本発明のインクジェット記録装置に
よれば、記録ヘッド部とフィルタハウジング部とがフレ
キシブルチューブを介して間接的に連結されており、イ
ンクカートリッジやその他のインク供給源をフィルタハ
ウジングに着脱する時に、フィルタハウジングに加えら
れる力が記録ヘッド部に直接伝達されることがなく、記
録ヘッド部の強度や取付精度が劣化させられてしまうこ
とがないので、長期に渡って精度よくインクの噴射を行
うことができる。
【0017】ところで、記録ヘッド部とフィルタハウジ
ングとがフレキシブルチューブで連結されている場合、
フレキシブルチューブが動くと内部のインクが波打って
しまい、インクの圧力が変動して安定したインクの噴射
ができなくなる場合がある。そこで、請求項3に記載の
発明は、請求項1または請求項2に記載のインクジェッ
ト記録装置において、前記記録ヘッド部と前記フィルタ
ハウジングとは、単一のヘッドホルダに取り付けられ、
一体に移動可能であることを特徴とする。
【0018】このように構成された本発明のインクジェ
ット記録装置によれば、記録媒体に対して記録ヘッド部
が移動する構成であったとしても、フィルタハウジング
も一体になって移動するので、記録ヘッド部とフィルタ
ハウジングを連結するフレキシブルチューブが動いてし
まうことがなく、フィルタハウジングから記録ヘッド部
に均一な圧力でインクを供給することができる。
【0019】次に、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載のインクジェット記録装置において、前記フィル
タハウジングは、インクカートリッジのインク供給口を
直接取り付けるためのカートリッジ取付口を備え、該カ
ートリッジ取付口を上向きに配置したことを特徴とす
る。
【0020】このように構成された本発明のインクジェ
ット記録装置によれば、インクカートリッジは、そのイ
ンク供給口が下を向くようにして装着され、即ちインク
カートリッジ内のインクが重力によって落下する方向に
インク供給口があることになるため、カートリッジ内に
インクが残りにくく、インクを有効に利用することがで
きる。
【0021】次に、請求項5に記載の発明は、請求項3
に記載のインクジェット記録装置において、前記フィル
タハウジングを、前記ヘッドホルダ外に設けられたイン
ク供給源に、柔軟に変形可能なフレキシブルチューブに
て連結したことを特徴とする。
【0022】このように構成された本発明のインクジェ
ット記録装置によれば、インクカートリッジをフィルタ
ハウジングに直接取り付ける場合とは異なり、フレキシ
ブルチューブさえ連結してしまえば、インクカートリッ
ジのインク供給口を押しつける力が加えられ続けるとい
ったことがないので、ヘッドホルダへのフィルタハウジ
ングの取付を簡易なものとすることができる。
【0023】なお、上述したようにフレキシブルチュー
ブが動くと、インクが波打ってしまうことがあるが、記
録ヘッド部の前にはフィルタが設けられており、インク
の波打ちはこのフィルタによって緩衝されるので、イン
クの噴射に大きな影響を与えてしまうことがない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施例
のインクジェットプリンタについて図面と共に説明す
る。図1は、第1実施例のインクジェットプリンタの概
略構成図である。
【0025】図1に示すように、本実施例のインクジェ
ットプリンタ2は、ガイドロッド4及びガイド部材6に
よってスライド可能に支持されたキャリッジ8と、キャ
リッジ8に固着されたベルト10を駆動して、キャリッ
ジ8をガイドロッド4に沿って往復移動させるCRモー
タ12と、キャリッジ8上に搭載され、記録媒体である
記録用紙P上にインク液滴を吐出することにより印字を
行うインクジェット式の記録ヘッド部14を4個備えた
ヘッドユニット16とを備えている。
【0026】そして、記録ヘッド部14と対向する位置
には、記録用紙Pを搬送する搬送機構LFが配設され、
搬送機構LFの側方には、記録ヘッド部14のインク噴
射動作の維持・回復を行う維持・回復機構RMが設けら
れている。この維持・回復機構RMは、記録ヘッド部1
4の噴射不良を解消するため、吸引ポンプ20により吸
引キャップ18を介してインクを吸引する吸引器22
と、インクジェットプリンタ2の不使用時に記録ヘッド
部14のノズル面を覆ってインクの乾燥を防止する保存
キャップ24と、ノズル面を拭うワイパ部材26とを備
えている。
【0027】ここで、図2(a)はヘッドユニット16
の斜視図、図2(b)はその分解図であり、図3(a)
は記録ヘッド部14周辺の斜視図、図3(b)はその分
解図である。図2(a)及び(b)に示すように、ヘッ
ドユニット16は、4個の記録ヘッド部14が取り付け
られ、各記録ヘッド部14に各々インク(本実施例では
ブラックk,シアンc,マゼンタm,イエローy)を供
給する4個のインクカートリッジ28(図4参照)を着
脱可能なヘッドホルダ30と、記録ヘッド部14のイン
ク噴射面以外を覆って記録ヘッド部14を保護するヘッ
ドガイド32と、ヘッドホルダ30の底部に、後述する
フィルタハウジング46及びフレキシブルチューブ43
を配設する空間を形成するためのおさえ板34とを備え
ている。
【0028】そして、記録ヘッド部14は、いずれも同
様の構成をしており、図3(a)及び(b)に示すよう
に、インクを噴射するための多数のノズルが形成された
アクチュエータ36を備えている。なお、アクチュエー
タ36は、ノズル毎に設けられたインク流路(チャネル
という)の容積を圧電素子によって変化させ、この容積
変化に伴って加圧されたチャネル内のインクをノズルか
ら外部へ噴射するように構成された周知のものである。
【0029】また記録ヘッド部14は、アクチュエータ
36の両側面に形成された圧電素子制御用の制御電極3
7に制御信号を供給するためのフレキシブル基板(FP
C)38がハンダ付けされ、FPC38を制御電極37
に押さえつけて保持するための保持部材40と、アクチ
ュエータ36のインク噴射面36aとは反対側に接着さ
れ、外部から供給されるインクを各チャネルに分配する
ための空間を形成するマニホールド42とを備えてい
る。
【0030】そして、マニホールド42のインク吸入口
42aには、インクに含まれた異物を除去するためのフ
ィルタ44を支持したフィルタハウジング46が、柔軟
に変形可能なフレキシブルチューブ43を介して接続さ
れている。なお、フィルタハウジング46は、組立時
に、そのインク吸入口46aに装着されたフィルタ44
が脱落しないように、インク吸入口46aの一部が溶融
変形されている。
【0031】そして、フィルタハウジング46は、おさ
え板34に形成された孔34aからインクカートリッジ
の収納空間に向けてフィルタハウジング46のインク吸
入口46aが突出するように、おさえ板34の下部にフ
レキシブルチューブ43と共に配置され、孔34aから
突出したインク吸入口46aには、インク漏れを防止す
るためのシールラバー48が取り付けられている(図2
参照)。
【0032】このように構成されたヘッドユニット16
は、図4に示すように、キャリッジ8に装着され、シー
ルラバー48にインク供給口を押しつけるようにしてイ
ンクカートリッジ28を収納した状態で使用される。そ
して、インクカートリッジ28のインク供給口から排出
されたインクは、フィルタハウジング46に内蔵された
フィルタ44にて異物が除去された後、フレキシブルチ
ューブ43,マニホールド42を介してアクチュエータ
36の各チャネルに供給され、FPC38を介して制御
電極37に印加される制御信号に従ってノズルから噴射
される。
【0033】以上説明したように、本実施例のインクジ
ェットプリンタ2においては、記録ヘッド部14とフィ
ルタハウジング46とが別体に形成され、これらはフレ
キシブルチューブ43を介して連結されている。従っ
て、本実施例のインクジェットプリンタ2によれば、記
録ヘッド部14にてノズル詰まりが発生した場合には、
フレキシブルチューブ43からフィルタハウジング46
を取り外すか、又はマニホールド42からフレキシブル
チューブ43を取り外し、取り外した箇所から吸引洗浄
を行うことにより、ノズル詰まりの原因となった異物を
フィルタ44に邪魔されることなく確実に除去すること
ができる。
【0034】また、本実施例のインクジェットプリンタ
2によれば、インクカートリッジ28のインク供給口が
押しつけられるシールラバー48(即ちフィルタハウジ
ング46のインク吸入口46a)が、フレキシブルチュ
ーブ43を介して記録ヘッド部14とは離れた位置に配
置されているので、インクカートリッジ28を着脱する
際に、記録ヘッド部14に余計な力が加えられることが
なく、記録ヘッド部14の強度や取付精度を劣化させる
ことがないので、長期に渡って精度のよい印字を行うこ
とができる。
【0035】更に、本実施例のインクジェットプリンタ
2によれば、フィルタハウジング46のインク吸入口4
6aが、インクカートリッジ28を収納する空間の下部
にて上向きに配置されており、インクカートリッジ28
はインク供給口を下方に向けた状態でヘッドユニット1
6に装着されるため、インクカートリッジ28内のイン
クは、重力によってインク供給口に集まりやすく、イン
クカートリッジ28内のインクを最後まで有効に使用す
ることができる。
【0036】次に、第2実施例について説明する。図5
は、本実施例のインクジェットプリンタ52の概略構成
を表す説明図である。なお、本実施例のインクジェット
プリンタ52は、第1実施例とは、ヘッドユニットの構
成が異なるだけであるため、構成の同じ部分については
同じ番号を付して説明を省略し、構成の異なる部分につ
いてのみ説明する。
【0037】図5に示すように、本実施例のインクジェ
ットプリンタ52においては、ヘッドユニット56が4
個の記録ヘッド部54を備えているが、各記録ヘッド部
54毎に設けられたタンク62は、ヘッドユニット56
とは別体に設けられている。そして、各タンク62とヘ
ッドユニット56との間には、全く同様の構成をした4
系統のインク供給系60を備えている。
【0038】そして、タンク62とヘッドユニット56
との間には、タンク62のインクをヘッドユニット56
に供給するためのインク経路を形成するフレキシブルチ
ューブ(以下、供給チューブという)65と、余分なイ
ンクやノズルから吸い込まれた気泡をヘッドユニット5
6からタンク62に回収するためのインク経路を形成す
るフレキシブルチューブ(以下、回収チューブという)
67とが設けられ、供給チューブ65には、タンク62
から汲み出したインクをヘッドユニット56に向けて圧
送するポンプ66が設けられている。また、回収チュー
ブ67には、タンク62からヘッドユニット56へイン
クが逆流することを防止するためのバルブ(図示せず)
が設けられている。
【0039】そして、ヘッドユニット56は、4個の記
録ヘッド部54と、各記録ヘッド部54にそれぞれ対応
して設けられた4個のフィルタハウジング72と、搬送
機構LFによって搬送される記録用紙Pと対向する側面
に記録ヘッド部54が固定され、キャリッジに当接する
底面とは反対側の上面にフィルタハウジング72が固定
されたヘッドホルダ71とを備えている。
【0040】ここで図6は、ヘッドユニット56の断面
図であり、1組の記録ヘッド部54及びフィルタハウジ
ング72の構成を表わしている。なお、他の3組の記録
ヘッド部54及びフィルタハウジング72も同様の構成
をしている。図6に示すように、記録ヘッド部54は、
インク吸入口70aだけでなくインク排出口70bも備
えたマニホールド70を用いている以外は、第1実施例
と全く同様に構成されたものである。なお、図6では、
図面を見やすくするために、FPC38及び保持部材4
0の図示を省略している。
【0041】また、フィルタハウジング72は、それぞ
れ独立にインク経路を形成する第1及び第2の孔72
a,72bを備え、各孔72a,72bにはそれぞれフ
ィルタ44が内蔵されている。そして、第1の孔72a
は、供給チューブ65を介してタンク62に接続される
と共に、フレキシブルチューブ74を介してマニホール
ド70のインク吸入口70aに接続され、一方、第2の
孔72bは、回収チューブ67を介してタンク62に接
続されると共に、フレキシブルチューブ75を介してマ
ニホールド70のインク排出口70bに接続されてい
る。
【0042】このように構成された本実施例のインクジ
ェットプリンタ52では、タンク62に蓄積されたイン
クは、ポンプ66により供給チューブ65を介してヘッ
ドユニット56に供給される。そして、ヘッドユニット
56では、供給チューブ65からのインクは、第1の孔
72aに内蔵されたフィルタ44により異物が除去され
た後、フレキシブルチューブ74を介して、インク吸入
口70aからマニホールド70に供給される。マニホー
ルド70に供給されたインクは、アクチュエータ36の
各チャネルに分配され、制御電極37に印加される制御
信号に従ってノズルから噴射される。
【0043】このとき、タンク62から必要以上に供給
されたインクや、ノズルから空気が吸い込まれることに
よりマニホールド70内に生じる気泡は、フレキシブル
チューブ75,フィルタハウジング72の第2の孔72
b,回収チューブ67を介してタンク62に回収され
る。なお、第2の孔72bでは、フィルタ44により第
1の孔72aのフィルタ44を通過した細長い異物など
が除去される。
【0044】以上、説明したように、本実施例のインク
ジェットプリンタ52によれば、記録ヘッド部54とフ
ィルタハウジング72とが別体に形成され、これらがフ
レキシブルチューブ74,75を介して連結されている
ので、第1実施例と同様に、ノズル詰まりの原因となっ
た異物を、フィルタ44に邪魔されることなく、吸引洗
浄によって確実に除去することができると共に、供給及
び回収チューブ65,67の着脱によってフィルタハウ
ジング72に力が加えられても、その力が記録ヘッド部
14に直接伝達されてしまうことがないので、長期に渡
って精度のよい印字を行うことができる。
【0045】また、本実施例のインクジェットプリンタ
52によれば、マニホールド70内の余分なインクや気
泡を回収するインク経路に配置された第2の孔72bの
フィルタ44が、回収するインクに含まれる異物を除去
するようにされているので、マニホールド70にインク
を供給するインク経路の配置された第1の孔72aのフ
ィルタ44を細長い異物が通過してしまったとしても、
この異物がマニホールド70内に留まり続けることが少
なくなり、ノズル詰まりをより確実に防止できる。
【0046】また、本実施例のインクジェットプリンタ
52では、供給チューブ65(及び回収チューブ67)
がキャリッジ8の動作に応じて移動するため、供給チュ
ーブ65及び回収チューブ67内のインクが波打つこと
があるが、フィルタハウジング72内のフィルタ44
が、このインクの波打ちを緩衝するため、マニホールド
70には、ほぼ一定の圧力を有するインクを供給するこ
とができ、安定したインクの噴射を行うことができる。
【0047】上記実施例では、アクチュエータ36は、
ノズル毎に設けられたインク流路の容積を圧電素子によ
って変化させているが、他の手段によって容積変化を生
じさせてもよく、また、インク流路に設けられたヒータ
によってインクを瞬時に気化させ、そのときに発生する
圧力変動によりインクを噴射する形式のものであっても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のインクジェットプリンタの概略
構成図である。
【図2】 (a)は第1実施例におけるヘッドユニット
の斜視図、(b)はその分解図である。
【図3】 (a)は第1実施例における記録ヘッド周辺
の斜視図、(b)はその分解図である。
【図4】 第1実施例におけるヘッドユニットの使用状
態を表す斜視図である。
【図5】 第2実施例のインクジェットプリンタの概略
構成図である。
【図6】 第2実施例におけるヘッドユニットの断面図
である。
【図7】 (a)は従来装置におけるヘッドユニットの
斜視図、(b)はその分解図である。
【図8】 (a)は従来装置における記録ヘッドの斜視
図、(b)はその分解図である。
【図9】 従来装置におけるヘッドユニットの使用状態
を表す斜視図である。
【符号の説明】
2,52…インクジェットプリンタ 4…ガ
イドロッド 6…ガイド部材 8…キャリッジ 10…ベ
ルト 12…CRモータ 14,54…記録ヘッド部 16,56…ヘッドユニット 18…
吸引キャップ 20…吸引ポンプ 22…吸引器 24…
保存キャップ 26…ワイパ部材 28,58…インクカートリッ
ジ 30,71…ヘッドホルダ 32…
ヘッドガイド 34…おさえ板 36…アクチュエータ 37…
制御電極 38…FPC 40…保持部材 42,
70…マニホールド 43,65,67,74,75…フレキシブルチューブ (65…供給チューブ 67…回収チューブ) 44…フィルタ 46,72…フィルタハウジン
グ 48…シールラバー 60…インク供給系 62…
タンク 66…ポンプ LF…搬送機構 RM…
維持・回復機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを噴射するためのノズルを備えた
    記録ヘッド部と、 該記録ヘッド部にインクを供給するインク供給経路に設
    けられ、インクに含まれた異物を除去するフィルタを内
    蔵するフィルタハウジングと、 を備えたインクジェット記録装置において、 前記記録ヘッド部と前記フィルタハウジングとを別体に
    形成すると共に、両者間を着脱可能に連結したことを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッド部と前記フィルタハウジ
    ングとを、柔軟に変形可能なフレキシブルチューブにて
    連結したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッド部と前記フィルタハウジ
    ングとは、単一のヘッドホルダに取り付けられ、一体に
    移動可能であることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタハウジングは、インクカー
    トリッジのインク供給口を直接取り付けるためのカート
    リッジ取付口を備え、 該カートリッジ取付口を上向きに配置したことを特徴と
    する請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタハウジングを、前記ヘッド
    ホルダ外に設けられたインク供給源に、柔軟に変形可能
    なフレキシブルチューブにて連結したことを特徴とする
    請求項3に記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002331654A (ja) * 2001-05-08 2002-11-19 Canon Inc インクジェットプリント装置
JP4700836B2 (ja) * 2001-05-08 2011-06-15 キヤノン株式会社 インクジェットプリント装置

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