JPH11340085A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ

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Publication number
JPH11340085A
JPH11340085A JP10147291A JP14729198A JPH11340085A JP H11340085 A JPH11340085 A JP H11340085A JP 10147291 A JP10147291 A JP 10147291A JP 14729198 A JP14729198 A JP 14729198A JP H11340085 A JPH11340085 A JP H11340085A
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JP
Japan
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internal electrode
external terminal
electrode layer
ceramic capacitor
layers
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JP10147291A
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Inventor
Hisashi Sato
恒 佐藤
Masahiro Sadakane
昌宏 貞金
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、低インダクタンスで、且つ外部回
路への実装が容易となり、しかも、生産効率の高い積層
セラミックコンデンサを提供するものである。 【解決手段】本発明は、第1内部電極層13を形成した
矩形状誘電体層1b、1d・・・と、第2内部電極層1
4を形成した矩形状誘電体層1c、1e・・・とが交互
に積層して成る積層体10と、前記積層体10の一方端
部の一方角部に積層体10の厚み方向を貫く凹部11を
形成するとともに、該凹部11の内壁に第1内部電極層
13に接続する第1外部端子電極3を形成し、且つ一方
端部の他方角部に積層体10の厚み方向を貫く凹部12
を形成するとともに、該凹部12の内壁に第2内部電極
層14に接続する第2外部端子電極4を形成して成る積
層セラミックコンデンサである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高速情報処理ICや
バスラインのノイズに対してデカップリング効果を発揮
する積層セラミックコンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の積層セラミックコンデンサは、図
4の斜視図及び図5の分解斜視図に示すように、コンデ
ンサ本体となる積層体30の一対の端部に夫々外部端子
電極33、34を形成していた。即ち、外部端子電極3
4、35は、積層体30の長さ方向(L方向)に存在す
る端部に、全幅方向(W方向)に渡って、且つその端面
と接する上下面及び両側面の一部に形成されていた。
【0003】この積層体30の内部構造は、複数の矩形
状の誘電体層31a、31b、31c、31d・・・
と、該誘電体層31a、31b、31c、31d・・・
との間に形成された複数の第1内部電極層32、複数の
第2内部電極層33とから構成されていた。例えば、第
1内部電極層32は、例えば、誘電体層31b、31d
・・・上に、各々の誘電体層31b、31d・・・の長
手方向に存在する例えば右側端部に延出している。例え
ば、第2内部電極層33は、例えば、誘電体層31c、
31e・・・上に、各々の誘電体層31c、31e・・
・の長手方向に存在する例えば左側端部に延出してい
る。
【0004】これにより、第1内部電極層32は第1外
部端子電極34に、第2内部電極層33は第2外部端子
電極35に夫々接続されている。
【0005】尚、誘電体層31a、31b、31c、3
1d・・・は、プロブスカイト型を示す誘電体セラミッ
ク材料からなり、内部電極層32、33は、銀、パラジ
ウム、銅、Niなどからなり、外部端子電極34、35
は、内部電極層32、33の金属材料を下地金属層とし
て、表面に、スズや半田などの被膜が施されている。
【0006】近似、高速デジタルICの処理速度の高速
化、及び多ピン化に伴うIC電源ラインのノイズによる
誤動作を防止するために、積層セラミックコンデンサ
は、ICに近接して配置されるデカップリングコンデン
サとして用いられることが多くなっている。上述した図
4、5に示す積層セラミックコンデンサ自体のインダク
タンスが高いため、逆にノイズの発生源となってしまう
ことがある。
【0007】しかし、作動周波数が100MHzを超え
ると、通常の図4、5に示すコンデンサでもコンデンサ
の固有インダクタンスによるノイズの影響が大きくなっ
てしまう。このため、図6、7に示すように、内部電極
層52、53の形状を改善して、長手方向(L方向)と
幅方向(W方向)のアスペクト比を1.0以下として、
各外部端子電極54、55を内部電極層52、53の長
辺から導出するようしていた。
【0008】また、低インダクタンスコンデンサとして
は、図8、図9に示すように、内部電極層72、73に
接続する外部電極74、75を複数個に分けて、インダ
クタンスを低減させたものが用いられている(LICA
(ローインダクタンスコンデンサアレイ)タイプと呼ば
れる)。このLICAでは、外部電極74、75を複数
個に精度よく分割し各々の外部電極74、75が狭間隔
に配置されてあり、固有インダクタンスを100pH以
下を実現していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、昨今の
ICの動作速度は益々高速化され、一般のコンデンサ
は、高いインダクタンスが内在ししており、その立ち上
がり応答ノイズがICの信頼性に阻害を与えることが表
面化している。例えば、図6、7に示すアスペクト比を
変えた積層セラミックコンデンサでは、500pHレベ
ルと固有インダクタンスが低くなっているため、効果が
大きいものの、動作周波数が数百MHzで作動するIC
には、単にアスペクト比を変更しただけでも、デカップ
リングコンデンサとしては不十分であった。
【0010】また、図8、図9に示すLICAタイプの
コンデンサが数百MHzで作動するIC用便われるの
は、内部電極層72、73に連結する外部電極74、7
5を複数個に分けてインダクタンスを低減させているか
らであり、この外部電極74、75の複数個を狭間隔に
精度よく分割するためは、薄膜技法を用いて例えば、ス
バツタや蒸着などを行って形成しなくてはならず、生産
効率が非常に低い。しかも、外部電極74、75を複数
個に分けているため、外部回路と接続する際には、ワイ
ヤボンデングやフリップチップ実装が必要となり、高度
の回路設計と実装技術を要することになる。
【0011】本発明は、上述の問題点に鑑みて案出され
たものであり、その目的は、数百MHzで作動するIC
でもそのデカップリングコンデンサとして使用できる2
00pH以下のインダクタンスを有し、且つ外部回路へ
の実装が容易となり、しかも、生産効率の高い積層セラ
ミックコンデンサを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1内部電極
層を形成した矩形状誘電体層と、第2内部電極層を形成
した矩形状誘電体層とを交互に積層した積層体の一方端
部の両角部に、積層体の厚み方向を貫く2つの凹部を形
成するとともに、一方の凹部内壁に前記第1内部電極層
に接続する第1外部端子電極を、他方の凹部内壁に前記
第2内部電極層に接続する第2外部端子電極を夫々形成
したことを特徴とする積層セラミックコンデンサであ
る。
【0013】尚、第1内部電極層の第2外部端子電極側
の角部は、第2外部端子電極と接することがないよう
に、第2外部端子電極の形成位置に対応じて除去されて
いるパターンとなっており、また、第2内部電極層の第
1外部端子電極側の角部は、第1外部端子電極と接する
ことがないように、第1外部外部端子電極の形成位置に
対応じて除去されているパターンとなっている。
【0014】
【作用】本発明によれば、従来の図4に示すように、内
部電極層と外部電極に接続するためのマージン部(引出
し部)が実質的に存在しなくなるため、内部電極層、外
部端子電極との間のインダクタンス成分を大きく減少さ
せることができ、しかも、2つの外部端子電極間の距離
も非常に短くなるため、直列等価抵抗自体も減少して、
損失の小さなコンデンサとなる。
【0015】さらに、第1外部端子電極に接続する第1
内部電極層と第2外部端子電極層と接続する第2内部電
極層の容量発生部分における電流の流れ方向が互いに逆
方向となるため、電流に流れによって発生する電界を互
いに相殺することができ、これによっても低インダクタ
ンス化が達成できる。
【0016】また、製造工程においては、積層体の一方
端部の角部に形成される積層体の厚み方向を貫く方向に
伸びる凹部は、積層セラミックコンデンサの積層体を焼
成する前で、パンチング加工によって簡単に形成できる
ため、さらに、厚膜技法を用いて、その凹部内壁に外部
端子電極を形成することができるため、従来のLICA
のように、生産効率の低い薄膜技法を用いる必要がない
ため、生産効率が向上し、その結果、安価な積層セラミ
ックコンデンサどなる。
【0017】しかも、外部端子電極は、積層体の角部
に、積層体の厚み方向を貫く凹部内壁面に被着形成され
ているため、従来の半田を用いた表面実装で外部回路と
接続できるため、その実装性の劣化を招くことがない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の積層セラミックコ
ンデンサを図面に基づいて説明する。
【0019】図1は、本発明の積層セラミックコンデン
サの外観斜視図であり、図2は、本発明のコンデンサ本
体である積層体の分解斜視図である。
【0020】図において、積層セラミックコンデンサ
は、積層体10、第1外部端子電極3、第2外部端子電
極4とから構成されている。尚、積層体10は、複数の
誘電体セラミックからなる誘電体層1a、1b、1c、
1d・・・が形成されている。
【0021】誘電体層1a、1b、1c、1d・・・
は、概略矩形状を成しており、BaTiO3 などを有す
るペロブスカイト型誘電体セラミック材料からなってい
る。
【0022】この誘電体層1a、1b、1c、1d・・
・の層間には、第1内部電極層13、または第2内部電
極層14が配置されている。
【0023】各内部電極層13、14は、銀、パラジウ
ム、銅、Niなどの金属材料を主成分(金属単体または
他の金属との合金)からなっている。
【0024】例えば、第1内部電極層13は、例えば、
誘電体層1aと1bとの層間、1cと1dとの層間・・
・に配置されている。即ち、誘電体層1b、1d・・・
の上面側主面に被着形成されている。また、第2内部電
極層14は、例えば、誘電体層1bと1cとの層間、1
dと1eとの層間・・・に配置されている。即ち、誘電
体層1c、1e・・・の上面側主面に被着形成されてい
る。
【0025】この内部電極層13、14が被着形成され
た誘電体層1a、1b、1c、1d・・・は、所定容量
成分に対応するように所定数積層され、これにより、直
方体形状の積層体(コンデンサ本体)10が構成されて
いる。 この積層体10の一方の端部側の両角部には、
積層体10の厚み方向に延びる例えば1/4円形状の凹
部11、12が形成されている。そして、この凹部11
の内壁面には、例えば複数の第1内部電極層13の角部
に接続する第1外部外部端子電極3が形成されている。
また、凹部12の内壁面には、例えば、複数の第2内部
電極層14の角部に接続する第2外部端子電極4が形成
されている。
【0026】第1外部端子電極3、第2外部端子電極4
は、例えば銀や銅などを主成分とする厚膜金属導体や厚
膜樹脂金属導体などを下地導体膜として、この下地導体
膜の表面に半田接合を確実且つ容易するメッキ被覆層が
形成されて構成されている。
【0027】上述のように、内部電極層13、14と外
部端子電極3、4との接続は、実質的に内部電極層1
3、14の角部で接続することになり、しかも、この接
続部分は、積層体の角部に形成された凹部11、12と
なっている。従って、例えば、誘電体層1b上に形成さ
れる第1内部電極層13は、概略矩形状のパターンの一
端部側の一方の角部(図では紙面奥側)が、積層体10
に形成された一方の凹部11に導出するようになってい
る。同時に、第1内部電極層13のパターンの一方部側
の他方の角部は、積層体10の他方の凹部12に導出し
ないように、切りかけ部13xが形成されている。ま
た、誘電体層1c上に形成される第2内部電極層14
は、概略矩形状のパターンの一端部側の他方の角部(図
では紙面手前側)が、積層体10に形成された他方の凹
部12に導出するようになっている。同時に、第2内部
電極層14のパターンの一方部側の一方の角部は、積層
体10の一方の凹部11に導出しないように、切りかけ
部14xが形成されている。
【0028】尚、上述の凹部11、12は、積層体10
の一端部の角部に形成されているが、この角部に近接す
る辺上(短辺側または長辺側)に形成した半円形状であ
っても構わない。この場合、内部電極層13、14は、
接続部及び切りかけ部のパターンをこの凹部11、12
に対応させるようにすればよい。
【0029】このような構造の積層セラミックコンデン
サでは、2つの外部端子電極3、4は、積層体1の短辺
を端面とする角部に積層体10の厚み方向を貫く凹部の
内壁面に形成されている。即ち、2つの外部端子電極
3、4間の寸法は、積層体の短辺よりも、一層短くな
る。このため、従来のようにアスペクトを1未満とした
積層セラミックコンデンサの外部端子電極間よりも、一
層短くなり、その間のインダクタンス成分が減少し、コ
ンデンサ全体として低インダクタンス化する。
【0030】また、例えば、第1外部端子電極3から第
2外部端子電極4に流がれる電流を想定した場合、第1
外部端子電極3と接続する第1内部電極層13では、図
の右側方向から左側方向に電流が流れ、第2外部端子電
極4と接続する第2内部電極層14は、図の左側方向か
ら右側方向に電流が流れる。即ち、第1内部電極層13
と第2内部電極層14とに着目すると、夫々の電流の流
れ方向が逆方向となるため、この電流によって発生する
電界が互いに相殺され、これにより、低インダクタタン
ス化が達成できる。
【0031】これにより、結果として、低インダクタン
スのコンデンサとなり、高周波動作するICに接続され
るデカプリングコンデンサとして使用することができ、
また、高周波ノイズの発生源となることがなくなる。
【0032】上述の積層セラミックコンデンサの方法
は、概略以下のように形成される。
【0033】まず、誘電体層1a、1b、1c、1d・
・・からなる誘電体磁器グリーンシートを用意する。こ
のグリーンシートは多数個を同時に多数抽出できる形状
となっている。具体的には、所定プロブスカイト結晶構
造となる誘電体粉末と焼結助剤に溶剤、分散材、バイン
ダーなどを混合したスリップ化し、ドクターブレード法
でグリーンシートを成型した。尚、その他の方法とし
て、引き上げ法、ダイコーター、グラビアロールコ一タ
ーなどを用いてもよい。
【0034】次に、誘電体層1b、1d・・・となる誘
電体磁器グリーンシートの各素子となる領域に、第1内
部電極層13となる導体膜を形成する。
【0035】導体膜は、例えば、銀−パラジウム合金な
どの導電性ペーストのスクリーン印刷及び乾燥により形
成する。このときに、概略矩形状パターンの1つの角部
に、切りかけ部13xを形成するようにする。
【0036】同様に、誘電体層1c、1e・・・となる
誘電体磁器グリーンシートの各素子となる領域に、第2
内部電極層14となる導体膜を形成する。この導体膜の
概略矩形状パターンの1つの角部に、切り欠け部14x
を形成するようにする。
【0037】次に、積層体1の構造に対応させて、誘電
体層1a、1b、1c、1d・・・となる各グリーンシ
ートを積層し、熱圧着により、未焼成状態の大型積層体
を形成する。
【0038】次には、大型積層体の各領域の一方端部の
両角部に、凹部11、12となる貫通孔を形成する。凹
部11となる貫通孔は、第1内部電極層13の一方の端
部側の一方角部を、貫通孔の内壁面から露出するよう
に、且つ第2内部電極層14の一方の端部側の一方角部
の切り欠け部14xが貫通孔の内壁面から露出しないよ
うにし、マイクロドリルを用いて穿孔する。同様に、凹
部12となる貫通孔は、第2内部電極層14の一方の端
部側の他方角部を、貫通孔の内壁面から露出するよう
に、且つ第1内部電極層13の一方の端部側の他方角部
の切り欠け部13xが貫通孔の内壁面から露出しないよ
うにし、マイクロドリルを用いて穿孔する。
【0039】尚、マイクロドリル以外にパンチング加工
やレーザー加工などを用いても構わない。
【0040】次に、貫通孔を形成した大型積層体を、プ
レスの押し切り刃方式で、各領域毎に切断する。これに
より、未焼成状態の積層体10が完成する。これにより
貫通孔は分断されることになり、例えば円形状が、1/
4円状の凹部となる。また、この切断をダイシング方式
を用いても良い。貫通孔の形成と大型積層体の切断の両
工程を同時のプレス成型で行っても構わない。
【0041】そして、個々の素子に切断した未焼成の積
層体を、250℃〜400℃で脱バインダーを行い、そ
の後、例えば、1250〜1300℃で焼成処理する。
これより、誘電体層と内部電極層とは同時に焼成され
て、焼成され、且つ凹部11、12が形成された積層体
10となる。
【0042】次に、凹部11、凹部12内の内壁面を充
分に研磨するために、研磨メデア粉と水が入ったポット
に入れて面取りを行う。これにより、凹部11の内壁面
から第1内部電極層12が露出し、凹部12の内壁面か
ら第2内部電極層13が完全に露出することになる。
【0043】次に、積層体10の凹部11、12の内壁
面に、第1外部端子電極3、第2外部端子電極4を夫々
形成する。
【0044】具体的には、積層体10を整列させて、凹
部11、12を形成した端面を上向きに整列させ、切り
欠け端面に例えば、銀を主成分とする導電性ペーストを
用いて導体膜を塗布する。その後、導体膜を乾燥し、7
00〜860℃で焼きつけて、厚膜下地導体膜を形成す
る。その後、厚膜導体膜上に、Niメッキ、Snメッ
キ、半田メッキなどのメッキ被覆層を被着する。
【0045】このように形成された本発明の積層セラミ
ックコンデンサでは、内部電極層の導出の構造は、従来
と相違するものの、その製造方法は、未焼成状態の大型
積層体の状態で、凹部11、12となる貫通孔を形成す
る工程を付加と外部端子電極の形成位置の制御の相違の
みであり、従来の製造方法から大きく変わることがない
ため、生産性効率が維持・向上されることになる。
【0046】しかも、低インダクタタンス化した構造の
コンデンサ(LICAタイプ)に比較して、薄膜技法を
用いる必要もなく、外部回路との接合が通常の表面実装
が可能であるために、その実装信頼性が非常に向上す
る。
【0047】本発明者らは、積層体10の一端部側の両
角部に形成した凹部11、12間の最短距離(実際に
は、凹部11、12に導出する部分の両内部電極層1
3、14の最短距離)dによる積層セラミックコンデン
サのインダクタンス成分を測定した。
【0048】その結果、図3に示すように、例えば、横
軸で示す凹部11、12間の最短距離dを1mmとした場
合には、積層セラミックコンデンサ全体のインダクタン
ス成分が170pH以下となり、非常に高周波動作にも
使用できる良好な積層セラミックコンデンサとなる。即
ち、凹部11、12間の最短距離dを1.6mm以下に
設定すると、アスペクト比が1.0以下の図6、図7に
示す積層セラミックコンデンサに比較して低インダクタ
ンス化が達成でき、凹部11、12間の最短距離dを
0.4mmに設定すると、図8、図9に示すLICAタ
イプの積層セラミックコンデンサよりも低インダクタン
ス化することができる。
【0049】尚、上述の第1外部端子電極3及び第2外
部端子電極4は、凹部11及び凹部12の内壁面に被着
形成されていればよく、さらに、回路基板への実装性を
考慮したした場合、凹部11、12の開口面である積層
体10の表面に、開口部の周囲に外部端子電極3、4の
表面側及び裏面側の導体膜を形成してもによい。
【0050】また、製造工程において、焼成前の大型積
層体の状態で凹部となる貫通孔及び各素子を区画する分
割溝を形成し、大型積層体を焼成処理し、外部端子電極
の下地導体膜の焼き付けを行った後に、分割溝に沿って
分割処理しても構わない。
【0051】
【発明の効果】以上のように、外部端子電極が、コンデ
ンサ本体である積層体の一方端部の両角部に、積層体の
厚み方向を貫くように形成された凹部の内壁面に形成さ
れている。これにより、外部端子電極間の間隔が非常に
短くなり、これにより、内部インダクタンスの低い積層
セラミックコンデンサとなる。また、第1内部電極層と
第2電極層との容量対向部分における電流の流れ方向と
なるため、これによりも低インダクタンス化が達成され
る。
【0052】しかも、所定回路基板の表面に、表面実装
ができるため、非常に取り扱いやすい積層セラミックコ
ンデンサとなる。
【0053】さらに、その製造方法で、薄膜技法を用い
ることなく、外部端子電極を形成することができるた
め、生産効率が維持・向上できる。
【0054】このように、表面実装が可能であること、
低インダクタンス化が達成できることから、高速デジタ
ルICやバスラインの高速化に寄与できる積層セラミッ
クコンデンサとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層セラミックコンデンサの外観斜視
図である。
【図2】本発明の積層セラミックコンデンサの内部電極
層構成を示す積層体部分の分解斜視図である。
【図3】端子電極間の距離によるインダクタタンス成分
の変化を示す特性図である。
【図4】従来の一般的な積層セラミックコンデンサの外
観斜視図である。
【図5】図4に示す積層セラミックコンデンサの内部電
極層構成を示す積層体部分の分解斜視図である。
【図6】アスペクト比を1以下とした積層セラミックコ
ンデンサの外観斜視図である。
【図7】図6に示す積層セラミックコンデンサの内部電
極層構成を示す積層体部分の分解斜視図である。
【図8】LICAタイプのコンデンサの外観斜視図であ
る。
【図9】図8に示す積層セラミックコンデンサの内部電
極層構成を示す側面図である。
【符号の説面】
10・・・・積層体 1a、1b、1c、1d・・・誘電体層 11、12・・・凹部 13・・・第1内部電極層 14・・・第2内部電極層 3・・・・第1外部端子電極 4・・・・第2外部端子電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1内部電極層を形成した矩形状誘電体
    層と、第2内部電極層を形成した矩形状誘電体層とを交
    互に積層した積層体の一方端部の両角部に、積層体の厚
    み方向を貫き、且つ内壁から内部電極層の一部が露出す
    る2つの凹部を形成するとともに、一方の凹部内壁に前
    記第1内部電極層に接続する第1外部端子電極を、他方
    の凹部内壁に前記第2内部電極層に接続する第2外部端
    子電極を夫々形成したことを特徴とする積層セラミック
    コンデンサ。
JP10147291A 1998-05-28 1998-05-28 積層セラミックコンデンサ Pending JPH11340085A (ja)

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JP10147291A JPH11340085A (ja) 1998-05-28 1998-05-28 積層セラミックコンデンサ

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JP10147291A JPH11340085A (ja) 1998-05-28 1998-05-28 積層セラミックコンデンサ

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