JPH11336126A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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Publication number
JPH11336126A
JPH11336126A JP16296998A JP16296998A JPH11336126A JP H11336126 A JPH11336126 A JP H11336126A JP 16296998 A JP16296998 A JP 16296998A JP 16296998 A JP16296998 A JP 16296998A JP H11336126 A JPH11336126 A JP H11336126A
Authority
JP
Japan
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cover
rear cover
construction machine
end holder
column
Prior art date
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Pending
Application number
JP16296998A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Yugami
誠之 湯上
Fumimasa Saeki
文将 佐伯
Yoshiaki Yamazaki
義昭 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP16296998A priority Critical patent/JPH11336126A/ja
Publication of JPH11336126A publication Critical patent/JPH11336126A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアカバーの寿命を延ばすことができ、か
つ、リアカバーの取付け、取外し作業を容易に行うこと
ができるようにする。 【解決手段】 キャノピルーフ15に設けたカバー上端
保持具19と、第2の支柱10と第3の支柱13とに設
けたカバー下端保持具24との間でリアカバー27を挟
持する構成とする。これにより、例えばリアカバー27
にボルト取付用のねじ穴、ブラケット等を設ける必要が
なく、油圧ショベルの走行時や掘削作業時にリアカバー
27が振動したとしても、ねじ穴の周囲やブラケットの
周囲にクラック等が発生するのを防止でき、リアカバー
27の寿命を延ばすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば土砂の掘削
作業等に好適に用いられる油圧ショベル等の建設機械に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
下部走行体と、該下部走行体に旋回可能に搭載された上
部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた作
業装置とから大略構成され、上部旋回体の前部左側に
は、油圧ショベルを運転する作業者が着席するための運
転席が配設されている。
【0003】ここで、道幅の狭い道路等の狭隘な作業ス
ペースでの掘削作業に好適に用いられる小旋回式の油圧
ショベルでは、運転席を収容する箱状のキャブに代えて
運転席の上方等を覆うキャノピを備えたものが多い。
【0004】そして、上述の如き従来技術によるキャノ
ピは、通常、上部旋回体に立設された支柱の上端部に設
けられ運転席の上方を覆うキャノピルーフと、運転席の
後部位置を覆うリアカバーとを備え、運転席に着席した
作業者を風雨や落石等から保護するものである。
【0005】ところで、上述のキャノピに用いられるリ
アカバーは、キャノピルーフが設けられる支柱にブラケ
ットを介して取付けられ、このリアカバーを支持するた
めのブラケットは、通常、支柱に溶接等の手段によって
固着されている。そして、リアカバーとブラケットとに
はそれぞれねじ穴が穿設され、リアカバーのねじ穴とブ
ラケットのねじ穴とにボルトを挿通することにより、ブ
ラケットにリアカバーが着脱可能に取付けられる構成と
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の如く、
ボルトを用いてリアカバーをブラケットに取付けるため
にリアカバーにねじ穴を設けた場合には、油圧ショベル
の走行時や掘削作業時にリアカバーが振動することによ
り、リアカバーのねじ穴周囲にクラック等が発生し、リ
アカバーが早期に破損してしまうという問題がある。
【0007】また、ボルトを用いてリアカバーをブラケ
ットに取付ける場合には、リアカバーの振動等によって
各ねじ穴の周囲に作用する外力を平均的に小さくするた
め、ボルトの本数が多くなってしまう。このため、部品
点数の増大を招くだけでなく、リアカバーの取付け、取
外し作業に多大な時間を費やすことになるという問題が
ある。
【0008】さらに、例えば運転席周囲の通気性を確保
するためにリアカバーを取外した場合には、支柱にブラ
ケットのみが固着された状態で残存することとなり、外
観美が著しく損なわれてしまうという問題がある。
【0009】また、他の従来技術として、例えば実開平
4−30150号公報等には、リアカバー側にブラケッ
トを固着して設け、キャノピルーフを支持する支柱等に
ボルトを用いてブラケットを取付けることにより、リア
カバーを運転席の後方に配設する構成となった油圧ショ
ベルが開示されている。
【0010】しかし、上述した他の従来技術では、リア
カバーを取外したときにブラケットが支柱に残存するこ
とがなく、外観美を向上させることができるものの、油
圧ショベルの走行時や掘削作業時にリアカバーが振動す
ることにより、リアカバーのブラケット周囲にクラック
等が発生し、リアカバーが早期に破損してしまうという
問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、リアカバーの寿命を延ばすことができ、
かつ、リアカバーの取付け、取外し作業を容易に行うこ
とができるようにした建設機械を提供することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、運転席を有した建設機械本体と、該建
設機械本体に立設された支柱と、前記運転席の上方を覆
う状態で該支柱に設けられたキャノピルーフと、前記運
転席の後部位置を覆うリアカバーとを備えた建設機械に
適用される。
【0013】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記キャノピルーフの後部側には前記リアカバ
ーの上端部を保持するカバー上端保持具を設け、前記支
柱には前記リアカバーの下端部を保持するカバー下端保
持具を設け、前記リアカバーは前記カバー上端保持具と
カバー下端保持具との間で挟持することにある。
【0014】このように構成したことにより、例えばリ
アカバーにボルト取付用のねじ穴、ブラケット等を設け
ることなく、リアカバーをカバー上端保持具とカバー下
端保持具との間で挟持することができる。このため、例
えばリアカバーにボルト取付用のねじ穴、ブラケット等
を設ける構成に比較して、走行時や掘削作業時の振動に
よってねじ穴の周囲、ブラケットの周囲にクラックが発
生するのを防止でき、リアカバーの寿命を延ばすことが
できる。
【0015】また、請求項2の発明は、カバー上端保持
具は、リアカバーの上端部が係合する係合溝が下側に向
けて開口した上側弾性体により構成し、カバー下端保持
具は、リアカバーの下端部が係合する係合溝が上側に向
けて開口した下側弾性体により構成したことにある。
【0016】このように構成したことにより、リアカバ
ーの上端部を上側弾性体の係合溝に係合させると共に、
リアカバーの下端部を下側弾性体の係合溝に係合させる
だけで、カバー上端保持具とカバー下端保持具との間で
リアカバーを挟持することができ、リアカバーの取付け
作業を容易に行うことができる。
【0017】さらに、請求項3の発明は、カバー上端保
持具は、キャノピルーフに形成され下側に向けて開口し
た凹陥溝と、該凹陥溝に嵌合されリアカバーの上端部が
係合する係合溝が下側に向けて開口した上側弾性体とに
より構成したことにある。
【0018】このように構成したことにより、キャノピ
ルーフの凹陥溝によって上側弾性体を補強することがで
き、リアカバーの上端部を確実に保持することができ
る。また、キャノピルーフの凹陥溝に上側弾性体を嵌合
させるだけで該上側弾性体を容易に取付けることができ
る。
【0019】また、請求項4の発明は、カバー上端保持
具は、キャノピルーフに固着され下側に向けて開口した
凹陥溝を有する枠体と、該枠体の凹陥溝に嵌合されリア
カバーの上端部が係合する係合溝が下側に向けて開口し
た上側弾性体とにより構成したことにある。
【0020】このように構成したことにより、キャノピ
ルーフに固着した枠体の凹陥溝によって上側弾性体を補
強することができ、リアカバーの上端部を確実に保持す
ることができる。
【0021】さらに、請求項5の発明は、カバー上端保
持具は支柱よりも後側に位置してキャノピルーフに設
け、支柱には該支柱よりも後側に突出してブラケットを
設け、該ブラケットにはカバー下端保持具を設ける構成
としたことにある。
【0022】このように構成したことにより、支柱の後
方位置でカバー上端保持具とカバー下端保持具とによっ
てリアカバーを容易に挟持することができる。
【0023】また、請求項6の発明は、ブラケットは支
柱に対して取付け、取外し可能に設ける構成としたこと
にある。
【0024】このように構成したことにより、ブラケッ
トをカバー下端保持具と共に支柱に対して取付け、ある
いは取外すだけで、リアカバーの取付け、取外しを容易
に行うことができる。しかも、ブラケットとカバー下端
保持具とを、リアカバーと共に支柱から取外すことがで
きるから、リアカバーを取外した状態での建設機械の外
観美を向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明による建設機械の実
施の形態について小旋回式油圧ショベルを例に挙げ、図
1ないし図8を参照しつつ説明する。
【0026】図において、1は左右両側に履帯1A,1
Aを備えた装軌式の下部走行体を示し、該下部走行体1
の前側には排土板2が昇降可能に設けられている。
【0027】3は下部走行体1上に旋回可能に設けられ
た建設機械本体としての上部旋回体で、該上部旋回体3
は、下部走行体1上に旋回可能に設けられ、床板4Aを
有した旋回フレーム4と、該旋回フレーム4の床板4A
上に設けられた運転席5と、該運転席5の右側および後
側に配設され、原動機、油圧源(いずれも図示せず)等
を収容する建屋カバー6と、旋回フレーム4の後部に位
置して該旋回フレーム4と建屋カバー6との間に配設さ
れた円弧状のカウンタウエイト7とから大略構成されて
いる。また、上部旋回体3の前部中央には、作業装置
(図示せず)が俯仰動可能に設けられる構成となってい
る。
【0028】ここで、上部旋回体3は、図2に示すよう
に、建屋カバー6、カウンタウエイト7、後述のキャノ
ピルーフ15、リアカバー27が、旋回中心Oからカウ
ンタウエイト7の後面までの旋回半径R内に収まり、か
つ、下部走行体1に設けられた各履帯1Aの間隔によっ
て定まる車幅W内に収まるように構成されている。
【0029】8は運転席5の右前側に配設された第1の
支柱を示し、該第1の支柱8は、その下端側が運転席5
の右前側に位置して旋回フレーム4の床板4Aに固着さ
れ、上向きに伸長している(図1参照)。
【0030】9は運転席5の後側に位置して旋回フレー
ム4に固定された支持台で、該支持台9は、図4に示す
ように、後述する各支柱10,13等を支持するため左
右方向に延在したサポート9Aと、該サポート9Aから
延びて旋回フレーム4に固定される複数の脚体9B,9
B,…とから構成されている。
【0031】10は運転席5の右後側に配設された第2
の支柱で、該第2の支柱10は、その下端側が運転席5
の右後側に位置して支持台9のサポート9A上に固着さ
れ、上向きに伸長している。そして、第1の支柱8と第
2の支柱10との間は、前後方向に延在する補強用の枠
体11によって連結され、該枠体11には、運転席5と
作業装置との間を仕切る透明な仕切板12が嵌込まれて
いる(図1参照)。
【0032】13は運転席5の左後側に配設された第3
の支柱を示し、該第3の支柱13は、その下端側が運転
席5の左後側に位置して支持台9のサポート9A上に固
着され、第2の支柱10と左右方向で対向した状態で上
向きに伸長している。また、第3の支柱13の下端側に
は、作業者が運転席5に乗降するときに把持する手摺り
14が固着されている。そして、第3の支柱13は、上
述した第1の支柱8、第2の支柱10と共にキャノピル
ーフ15を支持するものである。
【0033】ここで、図1においは、第2の支柱10と
第3の支柱13とが重なり合う状態(第2の支柱10が
隠れる状態)で図示され、図3においては、第1の支柱
8と第2の支柱10とが重なり合う状態(第1の支柱8
が隠れる状態)で図示されている。
【0034】15は運転席5の上方を覆う状態で各支柱
8,10,13の上端側に取付けられたキャノピルーフ
を示し、該キャノピルーフ15は、図1ないし図3に示
すように、上面部15A、下面部15B、前面部15
C、後面部15D、左側面部15Eおよび右側面部15
Fを有し、例えば樹脂材料をブロー成形することにより
軽量な中空体として形成されている。そして、キャノピ
ルーフ15の下面部15Bには、図5に示すように、後
面部15Dおよび左側面部15Eの外周縁に沿って下向
きに膨出した膨出部16が連続して形成されている。ま
た、キャノピルーフ15の上面部15Aには、透明板1
7と、該透明板17を落石等から保護する格子状のカバ
ー18とが設けられている(図2参照)。
【0035】19はキャノピルーフ15の後部側に設け
られ、リアカバー27の上端部27Aを保持するカバー
上端保持具を示し、該カバー上端保持具19は、キャノ
ピルーフ15に設けられた後述の凹陥溝20と、該凹陥
溝20に嵌合された上側ラバー21とにより構成されて
いる。
【0036】20はキャノピルーフ15の下面側に位置
して膨出部16に設けられた凹陥溝を示し、該凹陥溝2
0は、膨出部16を上面部15A側に凹陥させることに
より、下側に向けて向けて開口した断面コ字状の溝とし
て形成されている。
【0037】21は凹陥溝20に嵌合され、該凹陥溝2
0に沿って延在した上側弾性体としての上側ラバーで、
該上側ラバー21は、図5に示すように、凹陥溝20内
に嵌合する嵌合凸部21Aと、該嵌合凸部21Aから二
股状に分岐し下側に向けて開口した係合溝21Bとを有
している。そして、上側ラバー21の係合溝21B内に
リアカバー27の上端部27Aを挿入することにより、
リアカバー27の上端部27Aが上側ラバー21によっ
て弾性的に支持され、このときに、上側ラバー21がキ
ャノピルーフ15の凹陥溝20によって補強される構成
となっている。
【0038】22,22は第2の支柱10と第3の支柱
13とにそれぞれ設けられたブラケットで、該各ブラケ
ット22は、図3ないし図6に示すように、各支柱1
0,13の下端側近傍にボルト23,23,…を用いて
取付け、取外し可能に固定され、後方に向けて突出して
いる。
【0039】24は各ブラケット22を介して第2の支
柱10と第3の支柱13とに設けられ、リアカバー27
の下端部27Bを保持するカバー下端保持具を示し、該
カバー下端保持具24は、図3ないし図6に示すよう
に、各ブラケット22の突出端側に溶接等によって固着
され、上側に向けて開口した断面コ字状の凹陥溝25A
を有した枠体25と、該枠体25の凹陥溝25Aに嵌合
された後述の下側ラバー26とから構成されている。
【0040】26は枠体25の凹陥溝25Aに嵌合され
た下側弾性体としての下側ラバーで、該下側ラバー26
は、図5に示すように、上側に向けて開口した係合溝2
6Aを有している。そして、下側ラバー26の係合溝2
6A内にリアカバー27の下端部27Bを挿入すること
により、リアカバー27の下端部27Bが下側ラバー2
6によって弾性的に支持され、このときに、下側ラバー
26が枠体25の凹陥溝25Aによって補強される構成
となっている。
【0041】27は運転席5の後部位置を覆うリアカバ
ーを示し、該リアカバー27は、キャノピルーフ15の
後面部15Dから左側面部15Eおよび右側面部15F
へと連なる外周縁部に対応した湾曲形状を有し、例えば
樹脂材料等からなる透明板として形成されている。
【0042】ここで、図5に示すように、リアカバー2
7の上部側はキャノピルーフ15の外周縁部から凹陥溝
20に向けて屈曲し、リアカバー27の上端部27A
は、凹陥溝20に嵌合された上側ラバー21の係合溝2
1B内に挿入されている。また、リアカバー27の下端
部27Bは、枠体25の凹陥溝25Aに嵌合された下側
ラバー26の係合溝26A内に挿入されている。これに
より、リアカバー27がカバー上端保持具19とカバー
下端保持具24との間で挟持される構成となっている。
【0043】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、以下、リアカバー27の取付
け、取外し作業について説明する。
【0044】まず、リアカバー27を取付ける場合に
は、キャノピルーフ15の凹陥溝20に嵌合された上側
ラバー21の係合溝21B内に、リアカバー27の上端
部27Aを挿入すると共に、枠体25の凹陥溝25Aに
嵌合された下側ラバー26の係合溝26A内に、リアカ
バー27の下端部27Bを挿入する。
【0045】この状態で、枠体25に固着された各ブラ
ケット22を、第2の支柱10、第3の支柱13に対し
てそれぞれ2本のボルト23によって固定することによ
り、リアカバー27の上端部27Aを上側ラバー21に
よって保持し、下端部27Bを下側ラバー26によって
保持することができる。かくして、リアカバー27をカ
バー上端保持具19とカバー下端保持具24との間で挟
持することにより、該リアカバー27を容易に運転席5
の後部位置に取付けることができる。
【0046】一方、リアカバー27を取外す場合には、
まず、第2の支柱10、第3の支柱13から各ブラケッ
ト22を取外すことにより、リアカバー27の下端部2
7Bからカバー下端保持具24を離脱させる。そして、
リアカバー27を下向きに引張り、キャノピルーフ15
の凹陥溝20内に嵌合された上側ラバー21から、リア
カバー27の上端部27Aを離脱させることにより、リ
アカバー27を容易に取外すことができる。
【0047】この場合、第2の支柱10、第3の支柱1
3に設けた各ブラケット22は、カバー下端保持具2
4、リアカバー27と共に各支柱10,13から取外さ
れるから、リアカバー27を取外した状態で、ブラケッ
ト22が各支柱10,13に残存することがない。これ
により、図7に示すように、リアカバー27を取外した
状態での油圧ショベルの外観美を向上させることができ
る。
【0048】かくして、本実施の形態によれば、キャノ
ピルーフ15に設けたカバー上端保持具19と、第2の
支柱10と第3の支柱13とに設けたカバー下端保持具
24との間でリアカバー27を挟持する構成としたか
ら、例えば従来技術の如きボルト取付用のねじ穴、ブラ
ケット等をリアカバー27に設ける必要がなく、油圧シ
ョベルの走行時や掘削作業時にリアカバー27が振動し
たとしても、ねじ穴の周囲やブラケットの周囲にクラッ
ク等が発生するのを防止でき、リアカバー27の寿命を
延ばすことができる。
【0049】また、第2の支柱10、第3の支柱13に
対し、ボルト23によってブラケット22を着脱するだ
けで、カバー下端保持具24と共にリアカバー27の取
付け、取外し作業を容易に行うことができる。しかも、
リアカバー27の取付けに要するボルト23の本数を4
本に抑えることができ、部品点数の削減にも寄与するこ
とができる。
【0050】さらに、リアカバー27を取外したときに
は、第2の支柱10、第3の支柱13に設けたブラケッ
ト22は、カバー下端保持具24、リアカバー27と共
に各支柱10,13から取外されるから、リアカバー2
7を取外した状態での油圧ショベルの外観美を向上させ
ることができる。
【0051】次に、図8は本発明の変形例を示してい
る。なお、本変形例では上述した実施の形態と同一の構
成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0052】図8において、31は本変形例によるキャ
ノピルーフを示し、該キャノピルーフ31は、上述した
実施の形態によるキャノピルーフ15と同様に上面部3
1A、下面部31B等を有するものの、下面部31Bが
平坦面として形成されている点が相違している。
【0053】32はキャノピルーフ31の後部側に設け
られたカバー上端保持具を示し、該カバー上端保持具3
2は、キャノピルーフ31の下面部31Bにボルト等に
よって固着され、下側に向けて開口した凹陥溝33Aを
有する枠体33と、該枠体33の凹陥溝33Aに嵌合さ
れた上側ラバー21とにより構成されている。
【0054】本変形例は上述の如き構成を有するもの
で、リアカバー27の上端部27Aを、枠体33の凹陥
溝33Aに嵌合された上側ラバー21の係合溝21B内
に挿入すると共に、リアカバー27の下端部27Bを、
枠体25の凹陥溝25Aに嵌合された下側ラバー26の
係合溝26A内に挿入することにより、リアカバー27
をカバー上端保持具32とカバー下端保持具24との間
で挟持することができる。
【0055】なお、上述した実施の形態では、カバー上
端保持具19を構成する上側ラバー21を、キャノピル
ーフ15に設けた凹陥溝20に嵌合させることにより補
強し、カバー下端保持具24を構成する下側ラバー26
を、枠体25の凹陥溝25Aに嵌合させることにより補
強した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限るもので
はなく、例えば上側ラバーおよび下側ラバーを芯金等で
補強することにより、カバー上端保持具を上側ラバーの
みによって構成し、カバー下端保持具を下側ラバーのみ
によって構成してもよい。
【0056】また、上述した実施の形態では、小旋回式
油圧ショベルを例に挙げたが、本発明はこれに限らず、
キャノピルーフおよびリアカバーを備えた油圧ショベル
に広く適用することができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、キャノピルーフの後部側に、リアカバーの上端
部を保持するカバー上端保持具を設け、キャノピルーフ
を支持する支柱に、リアカバーの下端部を保持するカバ
ー下端保持具を設け、リアカバーをカバー上端保持具と
カバー下端保持具との間で挟持する構成としたから、リ
アカバーにボルト取付用のねじ穴、ブラケット等を設け
る必要がなく、走行時や掘削作業時にリアカバーが振動
したとしても、ねじ穴やブラケットの周囲にクラックが
発生するのを防止でき、リアカバーの寿命を延ばすこと
ができる。
【0058】また、請求項2の発明によれば、カバー上
端保持具は、リアカバーの上端部が係合する係合溝が下
側に向けて開口した上側弾性体により構成し、カバー下
端保持具は、リアカバーの下端部が係合する係合溝が上
側に向けて開口した下側弾性体により構成したから、リ
アカバーの上端部を上側弾性体の係合溝に係合させると
共に、リアカバーの下端部を下側弾性体の係合溝に係合
させるだけで、カバー上端保持具とカバー下端保持具と
の間でリアカバーを挟持することができ、リアカバーの
取付け作業を容易に行うことができる。また、走行時や
掘削作業時の振動がリアカバーに伝わるのを上側弾性
体、下側弾性体によって抑えることができる。
【0059】さらに、請求項3の発明によれば、カバー
上端保持具を、キャノピルーフに形成され下側に向けて
開口した凹陥溝と、該凹陥溝に嵌合されリアカバーの上
端部が係合する係合溝が下側に向けて開口した上側弾性
体とにより構成したから、キャノピルーフの凹陥溝によ
って上側弾性体を補強することができ、リアカバーの上
端部を確実に保持することができる。
【0060】また、請求項4の発明によれば、カバー上
端保持具を、キャノピルーフに固着され下側に向けて開
口した凹陥溝を有する枠体と、該枠体の凹陥溝に嵌合さ
れリアカバーの上端部が係合する係合溝が下側に向けて
開口した上側弾性体とにより構成したから、キャノピル
ーフに固着した枠体の凹陥溝によって上側弾性体を補強
することができ、リアカバーの上端部を確実に保持する
ことができる。
【0061】さらに、請求項5の発明によれば、カバー
上端保持具は支柱よりも後側に位置してキャノピルーフ
に設け、支柱には該支柱から後側に突出してブラケット
を設け、該ブラケットの突出端側にはカバー下端保持具
を設ける構成としたから、支柱の後方位置でカバー上端
保持具とカバー下端保持具とによってリアカバーを容易
に挟持することができる。
【0062】また、請求項6の発明によれば、ブラケッ
トを支柱に対して取付け、取外し可能に設ける構成とし
たから、カバー上端保持具によってリアカバーの上端部
を保持した状態でブラケットを支柱に取付けることによ
り、カバー上端保持具とカバー下端保持具との間でリア
カバーを容易に挟持することができる。一方、ブラケッ
トを支柱から取外し、カバー上端保持具からリアカバー
の上端部を離脱させることにより、リアカバーを容易に
取外すことができる。この場合、ブラケットは、カバー
下端保持具、リアカバーと共に支柱から取外されるか
ら、リアカバーを取外した状態での建設機械の外観美を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による油圧ショベルを作業
装置を取外した状態で示す正面図である。
【図2】油圧ショベルを示す図1の平面図である。
【図3】油圧ショベルを示す図1の右側面図である。
【図4】支持台、支柱、カバー下端保持具等を示す斜視
図である。
【図5】キャノピルーフ、リアカバー、カバー上端保持
具、カバー下端保持具等を拡大して示す図3中の矢示V
−V方向からみた縦断面図である。
【図6】リアカバー、カバー下端保持具等を拡大して示
す図3中の矢示VI−VI方向からみた横断面図である。
【図7】油圧ショベルからリアカバーを取外した状態を
示す図3と同様の右側面図である。
【図8】カバー上端保持具の変形例を示す図5と同様の
縦断面図である。
【符号の説明】
3 上部旋回体(建設機械本体) 5 運転席 8,10,13 支柱 15,31 キャノピルーフ 19,32 カバー上端保持具 20 凹陥溝 21 上側ラバー(上側弾性体) 21B 係合溝 22 ブラケット 24 カバー下端保持具 25 枠体 25A 凹陥溝 26 下側ラバー(下側弾性体) 26A 係合溝 27 リアカバー 27A 上端部 27B 下端部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席を有した建設機械本体と、該建設
    機械本体に立設された支柱と、前記運転席の上方を覆う
    状態で該支柱に設けられたキャノピルーフと、前記運転
    席の後部位置を覆うリアカバーとを備えた建設機械にお
    いて、 前記キャノピルーフの後部側には前記リアカバーの上端
    部を保持するカバー上端保持具を設け、前記支柱には前
    記リアカバーの下端部を保持するカバー下端保持具を設
    け、前記リアカバーは前記カバー上端保持具とカバー下
    端保持具との間で挟持する構成としたことを特徴とする
    建設機械。
  2. 【請求項2】 前記カバー上端保持具は、前記リアカバ
    ーの上端部が係合する係合溝が下側に向けて開口した上
    側弾性体により構成し、前記カバー下端保持具は、前記
    リアカバーの下端部が係合する係合溝が上側に向けて開
    口した下側弾性体により構成してなる請求項1に記載の
    建設機械。
  3. 【請求項3】 前記カバー上端保持具は、前記キャノピ
    ルーフに形成され下側に向けて開口した凹陥溝と、該凹
    陥溝に嵌合され前記リアカバーの上端部が係合する係合
    溝が下側に向けて開口した上側弾性体とにより構成して
    なる請求項1に記載の建設機械。
  4. 【請求項4】 前記カバー上端保持具は、前記キャノピ
    ルーフに固着され下側に向けて開口した凹陥溝を有する
    枠体と、該枠体の凹陥溝に嵌合され前記リアカバーの上
    端部が係合する係合溝が下側に向けて開口した上側弾性
    体とにより構成してなる請求項1に記載の建設機械。
  5. 【請求項5】 前記カバー上端保持具は前記支柱よりも
    後側に位置して前記キャノピルーフに設け、前記支柱に
    は前記支柱よりも後側に突出してブラケットを設け、該
    ブラケットには前記カバー下端保持具を設ける構成とし
    てなる請求項1、2、3または4に記載の建設機械。
  6. 【請求項6】 前記ブラケットは前記支柱に対して取付
    け、取外し可能に設ける構成としてなる請求項5に記載
    の建設機械。
JP16296998A 1998-05-27 1998-05-27 建設機械 Pending JPH11336126A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006290103A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 建設機械のキャノピ構造
JP2006298237A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 建設機械のキャノピ構造
JP2013204376A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Yanmar Co Ltd 作業車

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